JP2005212455A - 画像形成装置及び画像形成支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像の印刷出力のための動作準備処理を所定のタイミングで行う画像形成装置の生産性を向上させると共に色見変化を極力防止する。
【解決手段】 画像形成装置では、印刷ジョブに基づく印刷開始に先立ち、当該印刷ジョブの総出力枚数通知を受信したら(ステップ300)、セットアップタイミングの遅延の要否及び可否を判定し(ステップ302、304)、印刷の途中でセットアップタイミングを迎える印刷ジョブであり、当該セットアップタイミングとなった時点での残り枚枚数が遅延可能範囲内でセットアップタイミングの遅延が可能であれば(ステップ302、304で肯定判定)、セットアップタイミングを当該印刷ジョブに基づく印刷が全て終了するまで遅らせる(ステップ306)。これにより、1印刷ジョブの途中でセットアップが実行されることを防止でき、セットアップ実行による生産性の低下及びセットアップ前後での色見の変化の心配がない。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成支援装置に係り、例えばカラー複写機、ファクシミリ、またはプリンタ等、記録媒体上に画像を形成する所謂印刷機能を有する画像形成装置、及びこの画像形成装置へデータを出力する画像形成支援装置に関する。
従来の印刷(例えばオフセット印刷)では、写植等の紙焼き(印画紙)、版下、網ネガ、網ポジ、PS版(刷版)等の中間成果物を生成し、これら中間成果物を元に印刷や製本等を行っていた。近年、DTP(DeskTop Publishing /Prepress)の普及によって、DTPデータから直接印刷する「ダイレクト印刷」または「オンデマンド印刷」が知られている。DTPでは、ページレイアウトをコンピュータ上で処理して得た印刷データを印画紙や製版フィルム等に形成し、これに基づいて刷版を作成して印刷する処理が普及している。また、中間成果物を生成せずに電子データにより直接刷版を形成するCTP(Computer To Plate)も注目されている。このような印刷処理に用いることが可能なものとして、プリンタ装置や複写装置等の印刷機能を備えた画像形成装置が知られている。近年の画像形成装置は、画質向上が高まると共にカラー化され、例えば、電子写真プロセス(ゼログラフィ)を用いたカラープリンタ装置は、高品質かつ高速な画像形成が可能である。この画像形成装置では、印刷データを受け取り刷版等を生成せずに印刷物を出力することができる。
図8は、従来の画像形成システムの概略図である。図8(A)に全体構成図を示すように、画像形成システムは、画像形成装置11と、画像形成装置11に印刷データを渡し印刷指示をするDFE(Digital Front End Processor)装置とから構成されている。また、図8(B)にはデータの流れを示した。
DFE装置は、描画機能とプリンタコントローラ(印刷制御装置)機能とを備えており、例えばページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述された印刷データをクライアント端末から順次受け取り、この印刷データをラスターイメージに変換(RIP処理;Raster Image Process)し、さらにRIP処理済みのイメージデータ及び印刷枚数や用紙サイズ等の印刷制御情報(ジョブチケット)を画像形成装置11に送り、画像形成装置11のプリントエンジンや用紙搬送系を制御して、画像形成装置11に印刷処理を実行させる。すなわち、画像形成装置11の印刷動作は、DFE装置によるプリンタコントローラによって制御される。印刷データは、カラー印刷用の基本色の、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の3色と、ブラック(K)とを合わせた4色(YMCK)分が画像形成装置11に送られる。
画像形成装置11は、電子写真プロセスを利用して画像を印刷用紙に記録するもので、IOT(Image Output Terminal)モジュール12、IOTモジュール12に連結されたフィードモジュール(FM;Feeder Module;給紙モジュール)15、出力モジュール17、タッチパネル等を含んで各種データの入力支援をするためのユーザインタフェース装置18、を備えている。IOTモジュール12は、YMCK分のトナーカートリッジ24が搭載されたトナー供給部22と、IOTコア部20とを有する。
IOTコア部20は、光走査装置や感光体ドラム等を有するプリントエンジン(印字ユニット)30を色毎でかつベルト回転方向に一列に配置した所謂タンデム構成になっており、プリントエンジン30を制御する電気回路等を収容する電気系制御収納部39を備えている。IOTコア部20では、感光体ドラム上のトナー像を中間転写ベルト43に転写(1次転写)した後、トナー像を印刷用紙に転写(2次転写)することにより、YMCKの各色トナー像が中間転写ベルト43に多重転写される。中間転写ベルト43上に転写された画像(トナー像)は、所定のタイミングでフィードモジュール15から搬送されてきた印刷用紙上に転写され、定着器(Fuser)70によりトナー像が用紙上に溶融定着される。その後、排紙処理装置72を経由して機外へ排出される。また、両面印刷時には、片面に印刷済みの用紙が排紙トレイ(スタッカ)74に一時的に保持され、排紙トレイ74から引き出され、反転搬送路49を介して反転されて再度IOTコア部20に渡される。
このシステムを用いた場合、画像形成処理(プリント処理)の高速化や高性能化の要求(例えば、100枚〜200枚/分以上のカラー印刷)を実現するためには、画像形成装置の対応のみならず、RIP処理や出力側の画像記録部に対する印刷制御部分であるプリンタコントローラも高速・高性能化が必要である。
ところが、従来より一般的に用いられているDFE装置は、クライアント端末からのPDLデータに対するRIP処理だけでなく、印刷ジョブに従ったページ再配置(昇順/降順の並び替え、両面印刷時の処理ページ順決定、フィニッシャ対応の位置づらし等)や、プリントエンジンや定着器等の出力側の処理特性に応じたデータ変換(例えばグレイバランスや色ズレ校正等)等の、付加処理も実行するようになっている。このため、DFE装置と画像形成装置との間を専用の通信プロトコルで接続した専用かつ独立の装置構成を採用していた。ただし、この場合は、専用のDFE装置を画像形成装置毎に個別に用意する必要があり、システム全体がコスト高になるとともに、汎用性に欠ける。
そこで、近年は、DFE装置と画像形成装置との間に、出力側に依存した制御をするプリンタコントローラ機能を備えた画像形成支援装置を介在させて、該画像形成支援装置において、DFE装置から送られたイメージデータを受け取ると、出力側の処理特性に応じて順次イメージデータを画像記録装置へ送るとともに、画像記録装置を制御して印刷処理をさせるように構成したシステムも提案されている。これにより、システムの高速化・高機能化に柔軟に対応でき、例えばクライアントからの要求に基づく出力形態に適合した処理やリカバリ処理などをする際には、フロントエンドプロセッサと無関係に、対応することができる。
ところで、画像形成装置では、出力結果の品質を保つために、各ジョブ開始直前や、一定時間経過毎、一定枚数出力毎等の所定のタイミングで画質調整のためのセットアップを行う必要がある(例えば、特許文献1参照)。このセットアップとは、具体的には、例えば図8におけるIOTコア部20の感光体ドラムや中間転写ベルト43を動作させながら、これらの位置合わせやカラーレジ位置合わせ等を行うこと、すなわち画像の印刷出力のための動作準備処理のことである。
特開2003−140527公報
しかしながら、従来の画像形成装置では、設定されたタイミングとなったら、処理中のジョブの進捗状況やジョブの内容に係わらずに画像形成処理のセットアップが実行されるため、以下のような問題があった。
すなわち、例えば1800枚出力毎又は30分経過毎にセットアップを実行するように設定されている場合に、1820ページのジョブを処理すると、1800枚出力した時点で残りが僅か20枚であっても一旦セットアップが実行されることになり、当該ジョブの終了時間が遅延してしまう。また、出力枚数が更に多いジョブを処理する場合、1ジョブの処理中にセットアップが複数回行われ、さらに終了時間が遅れて、生産性に大きな影響を与えることになった。
また、セットアップの実行前後で、画像形成装置で形成される画像の画質が変化するため、1ジョブの処置の途中でセットアップが実行されると、色見の変化が目立ってしまうという問題もあった。この色見の変化量を人間が視認し難い程度に抑えるために、セットアップを実行する周期を短くすることも考えられるが、この場合は、さらにセットアップ実行回数が増えるため、生産性への影響が多大である。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、画像の印刷出力のための動作準備処理(セットアップ)を実行する画像形成装置の生産性を向上させると共に色見変化を極力防止することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の画像形成装置は、印刷ジョブに基づく画像を記録媒体上に印刷出力すると共に、画像の印刷出力のための所定の動作準備処理を予め定められた所定のタイミングで行う画像形成装置であって、前記動作準備処理を実行するタイミングの遅延可能範囲を示す情報が記憶された記憶手段と、前記印刷ジョブに基づく印刷出力の途中で前記動作準備処理を実行するタイミングになる場合に、当該印刷ジョブに基づく画像の当該タイミング時における出力残数と、前記記憶手段の記憶情報に基づいて、前記タイミングが遅延可能か否かを判定する判定手段と、前記判断手段によって遅延可能と判定された場合に、前記印刷ジョブに基づく画像の印刷出力が終了するまで前記動作順処理を実行するタイミングを遅延させる遅延手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の画像形成装置では、所定のタイミング(以下、セットアップタイミング)になると画像の印刷出力のための所定の動作準備処理(以下、セットアップ)を実行するが、印刷ジョブに基づく印刷出力の途中でセットアップタイミングになる場合には、判定手段により、当該セットアップタイミング時における印刷ジョブに基づく画像の出力残数と、記憶手段に記憶されているセットアップタイミングの遅延可能範囲を示す情報とに応じて、セットアップタイミングが遅延可能か否かを判定する。そして、遅延可能な場合には、遅延手段によって、前記印刷ジョブに基づく画像の印刷出力が終了するまで、セットアップタイミングが遅延される。これにより、通常ならば印刷出力の途中でセットアップタイミングを迎える印刷ジョブであっても、遅延可能範囲内であれば当該印刷ジョブに基づく印刷出力が終了するまでセットアップタイミングを遅延させて、1印刷ジョブの途中でのセットアップ実行を防止するので、生産性を向上させることができる。また、1印刷ジョブの途中でのセットアップ実行が防止された場合には、色見の変化の心配も無くなるので、色見の変化も極力防止することができる。
なお、上記の画像形成装置においては、請求項2に記載されているように、前記判断手段が、前記印刷ジョブに基づく印刷出力の前に、外部から当該印刷ジョブに基づく画像の総出力枚数の通知を受けると共に、当該通知された総出力枚数に基づいて前記出力残数を求めて前記判定を行うようにするとよい。これにより、印刷ジョブに基づく印刷出力の開始前に、当該印刷ジョブに基づく印刷出力が終了するまでセットアップタイミングを遅延可能であるか否かが分かるので、遅延が不可能な場合に対策を講じることができる。
この画像形成装置への総出力枚数の通知には、例えば、以下のような画像形成支援装置を用いることができる。すなわち、請求項3に記載の画像形成支援装置は、請求項2記載の画像形成装置と接続される画像形成支援装置であって、前記印刷ジョブに基づく画像の総出力枚数を求め、当該総出力枚数を前記画像形成装置に通知する通知手段を有する、ことを特徴としている。
請求項3に記載の画像形成支援装置では、通知手段によって、印刷ジョブに基づく画像の総出力枚数を求めて画像形成装置へ通知するので、画像形成装置側では、判定手段においてこの通知に基づいて出力残数を求めたり判定を行ったりすることができる。このような画像形成支援装置としては、例えば、請求項8に記載されているように、印刷出力するイメージデータを生成して出力するフロントエンドプロセッサと前記画像形成装置との間に設置され、前記フロントエンドプロセッサからのイメージデータを受け取り前記画像形成装置へ出力するものを用いることができる。
なお、上記の画像形成支援装置においては、請求項4に記載されているように、前記画像形成装置において、前記動作順処理の実行タイミングの遅延が不可能な場合に、前記印刷ジョブを分割する分割手段を更に有し、前記通知手段は、分割手段で分割が行われた場合には、分割された印刷ジョブの総出力枚数を通知するようにするとよい。これにより、セットアップタイミングの遅延が不可能であった場合に、遅延可能範囲内に収まるように印刷ジョブを分割することができる。
この場合、当初(分割前)の1印刷ジョブの途中でセットアップが実行されることになるが、このときのセットアップタイミングは、分割後の印刷ジョブに基づく印刷出力と分割後の別の印刷ジョブに基づく印刷出力との間になるので、請求項5に記載されているように、前記分割手段が、前記印刷ジョブに基づいて先に印刷出力される画像と次に印刷出力される画像とが異なる色見で出力された場合に、当該出力された画像間における色見変化の視認性が相対的に低く、且つ次回の前記動作順処理の実行タイミングに近い位置で分割することが好ましい。色見の変化の視認性が相対的に低い位置としては、例えば、請求項6に記載されているように、文字が多い画像と文字が少ない画像との間にしてもよいし、請求項7に記載されているように、部数の区切り位置にすることもできる。
これにより、当初(分割前)の1印刷ジョブの総出力枚数が多くて途中でセットアップが実行されることになったとしても、例えば文字が多いページと写真画像が多い等で文字が少ないページとの切り替わりや、部数の区切り等でセットアップを行って、セットアップの実行前後での色身変化の視認性を低くする(すなわち色見変化を目立たなくする)ことができる。
以上説明したように本発明によれば、画像の印刷出力のための動作準備処理(セットアップ)を実行する画像形成装置において、通常ならば印刷の途中でセットアップタイミングを迎える印刷ジョブであっても、遅延可能範囲内であれば当該印刷ジョブに基づく印刷出力が終了するまでセットアップタイミングを遅延させることができるので、画像形成装置の生産性を向上させると共に色見変化を極力防止することができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
〔画像形成システム〕
図1は、本実施の形態に係る画像形成システムの全体概略構成を示す図である。画像形成システムは、汎用の通信プロトコルによる高速LAN(Local Area Network)を備えており、高速LANには例えばページ記述言語(PDL)で記述された電子データ(印刷データ)を入力するためのクライアント端末400,402が接続されている。クライアント端末400,402は、異なるオペレーティングシステム(OS)下で各種アプリケーションプログラムを実行可能なコンピュータである。この高速LANには、原稿の画像を読み取りその画像データを出力するスキャナ装置410も接続されている。また、高速LANには、DFE装置500,502,504,506,508、詳細を後述する本発明の画像形成支援装置としてのBEP(Back End Processor:バックエンドプロセッサ)装置600,602,604、電子データで直接刷版を作成するCTP装置702が接続されている。
CTP装置702で作成された刷版を用いてプレス装置710において印刷がなされる。また、このCTP装置702に並列的に(高速LANに)BEP装置600が接続される。このBEP装置600には画像形成装置11と同様の高速プリンター746が接続される。
また、高速LANに接続されたBEP装置604の出力側には、出力機730、同様の構成の高速プリンター740,742、CTP装置700が接続されている。出力機730、高速プリンター740、742からはプリント出力がなされ、CTP装置700では刷版が作成される。また、DFE装置502は、BEP装置602を介して同様の構成のプリンタプルーファ720,722に接続されている。プリンタプルーファ720,722は印刷のための出力確認用のものであり、画像形成装置として機能する場合がある。
また、DFE装置504は画像形成装置11と同様の高速プリンター744に接続され、DFE装置504と高速プリンター744とはオンデマンド印刷処理を担当する部門を担っている。DFE装置506は出力機732に接続され、DFE装置508は大型出力機750に接続されている。DFE装置506と出力機732からなる構成及びDFE装置508と大型出力機750からなる構成は、従来の画像形成装置の構成と同様である。
本実施の形態の画像形成システムでは、CTPと、POD(プリントオンデマンド)の機能を有する装置を同一のシステム内に混在可能な構成である。これは、本実施の形態にかかるBEP装置が、クライアントからの印刷データがラスタデータに変換(RIP処理)された後のデータを、各種処理する機能を備えているためである。
〔構成例〕
上記構成による画像形成システムにおいて、本発明の実施形態について説明を簡単にするために、刷版を作成して印刷する構成と、刷版作成なしに印刷する構成との代表例を、一実施形態として説明する。すなわち、クライアント端末400、DFE装置500、CTP装置702、及びプレス装置710の装置を利用して画像を形成する場合の構成A、クライアント端末400、DFE装置500、BEP装置600、及び高速プリンター746(画像形成装置11)の装置を利用して画像を形成する場合の構成B、について説明する。
なお、DFE装置500は、クライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備えるが、本実施の形態では、高速プリンター746(画像形成装置11)に依存した印刷制御機能を果たすプリンタコントローラ機能を要求しない。すなわち、DFE装置500は、主にRIP処理の機能のみを有する構成でよい。
図2は、本発明に係る画像形成システムの一実施形態を示す図である。すなわち、クライアント端末400で印刷指示した画像をDFE装置500でRIPして、CTP装置702で刷版を作成した後にプレス装置710で印刷する構成Aと、RIPされた画像をBEP装置600を介して高速プリンター746(画像形成装置11)で印刷する構成Bとを本発明に係る画像形成システムの一実施形態として説明する。図2(A)は本実施形態で構成Aと構成Bからなるシステム構成の概略を示し、図2(B)は、構成Bによる接続例を示している。
〔構成A〕
構成Aは、刷版を作成するCTP装置702と、このCTP装置702に印刷データを出力し刷版作成の指示をするDFE装置500と、CTP装置702で作成された刷版を用いて印刷するプレス装置710と、からシステムを構成する。
この構成Aは、従来の印刷処理と同様のため、詳細な説明を省略するが、DFE装置500は、フロントエンドプロセッサ(FEP:Front End Processor)部や、フロントエンジンによるROP(Raster OPeration)処理によりクライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備える。そして、DFE装置500では、刷版を作成するために、主にRIP処理のみを実行する。このRIP処理されたラスタ画像(圧縮画像)のラスタデータにより、CTP装置702で刷版が作成される。このCTP装置702で作成された刷版を用いてプレス装置710で印刷媒体に画像がプレスされ、印刷がなされる。
なお、上記構成Aでは、高速LANに、CTP装置702を接続し、DFE装置500からの印刷データで刷版を作成する場合を説明したが、CTP装置702をBEP装置600を介して接続してもよい(図1のBEP装置604と、CTP装置700の構成)。この場合には、以下の構成Bで説明するように、DFE装置500からの印刷データによりBEP装置600において画像形成装置11などの下流側装置に依存する処理を行ってデータ出力する。この下流側装置として、CTP装置700を採用したときに、BEP装置600は、そのCTP装置700に依存する処理を行ってデータ出力する。
〔構成B〕
次に、構成Bは、画像形成装置11(高速プリンター746)と、この画像形成装置11に印刷データを渡し印刷指示をするDFE装置500と、画像形成装置11とDFE装置500との間に設けられるBEP装置600からシステムを構成する。
画像形成装置11は、IOTモジュール(IOT本体)12と、フィード(給紙)モジュール(FM:Feeder Module)15と、出力モジュール17と、パソコン(PC)等のユーザインタフェース装置18とを備える。なお、フィードモジュール15は、多段構成としてもよい。また、必要に応じて、各モジュール間を連結する連結モジュールを設けてもよい。また、出力モジュール17の後段に、フィニッシャ(Finisher:後処理装置)モジュールを接続してもよい。フィニッシャモジュールとしては、例えば、用紙をスタック処理し、1個所以上を綴じるステープラを備えたもの、またはパンチ孔を穿設するパンチング機構を備えたもの等がある。
DFE装置500は、クライアント端末400からのデータをラスタデータに変換(RIP処理)し、その変換後のラスタ画像を圧縮処理する機能を備えて、主にRIP処理をする。このデータは、BEP装置600により処理されて画像形成装置11へ出力される。
BEP装置600は、画像形成装置11に依存した処理の制御機能を有するが、この制御機能は、ユーザインタフェース装置18により指示してもよく、予め定めておいてもよい。ユーザインタフェース装置18により指示する場合、ユーザインタフェース装置18は、キーボード等の入力デバイスやユーザに画像を提示しつつ指示入力を受け付けるGUI(Graphic User Interface)機能を有し、画像形成装置11に依存した処理を指示するように構成すればよい。
BEP装置600は、DFE装置に保持しておいたRIP処理済みのデータを利用することで、効率的な高速出力を可能としている。すなわち、BEP装置600は、DFE装置500から受け取った印刷制御情報に基づいてコマンドコード(Command Code)を生成し、画像形成装置11内の各部の処理タイミングをエンジン特性に応じて制御する。また、BEP装置600は、IOTモジュール12やフィードモジュール15または出力モジュール17等のエンジン特性に適合するようにスプール(Spool)処理を完結させてからIOTモジュール12に画像データを渡す。
例えば、DFE装置500からBEP装置600には、RIP処理が施されたラスタベース画像を含むデータが送られる。このデータとしては、TIFF(Tagged Image File Format)フォーマット等の圧縮されたラスタベースの画像ファイルデータの他、印刷部数(又は印刷総枚数)、紙種(用紙サイズ又は用紙トレイ)、両面/片面、カラー/白黒、合成印刷、ソートの有無、ステープラの有無等の印刷処理に係る各種の制御コマンドからなる印刷制御情報等が含まれる。以下、印刷制御情報として上記印刷処理に係る各種の制御コマンドが記述されたデータのことを、ジョブチケットと称す。
なお、画像回転(Rotation)、1枚の用紙内へのページ割付(N−UP)、リピート処理、用紙サイズ合わせ、デバイス差を補正するCMS(Color Management System ; カラー管理システム)、解像度変換、コントラスト調整、圧縮率指定(低/中/高)等のRIP処理と関わりのある処理は、DFE装置500にて処理し、その制御コマンドをBEP装置600へは通知しない(非通知)。
また、コレーション(Collation;帳合い)、両面印刷、スタンプ・パンチ・ステープラ等のフィニッシャ装置または用紙トレーと関わりのある位置合わせ処理(Shift;画像シフト)、排出面(上下)合わせ、グレーバランスや色ズレ補正等のキャリブレーション処理、スクリーン指定処理等、画像形成装置11の処理特性と関わりの強いもの(IOT依存の処理)に関しては、その制御コマンドをDFE装置500がスルーすることで、BEP装置600にて処理する。
このように、本実施形態のDFE装置側は1つのジョブ(JOB)をエンジン特性に依存せずRIP処理した順にBEP装置側へ一方的に転送し、BEP装置側で印刷用にページ再配置をする。
図3は、DFE装置500と画像形成装置11との間にBEP装置600を介在させたときのデータの流れに着目した概念ブロック図である。
DFE装置500は、クライアント端末400からPDLで記述された印刷データ(以下PDLデータという)を受け取り、そのPDLデータを一旦順次格納するデータ格納部509と、データ格納部509からPDLデータを読み出して解釈しページ単位のイメージデータ(ラスタデータ)を生成(ラスタライズ)するRIP処理部510と、このRIP処理部510にて生成されたイメージデータを所定のフォーマットにしたがって圧縮する圧縮処理部530とを備える。この圧縮処理部530の後段には、インタフェース部542が設けられている。RIP処理部510では、PDLデータを展開してイメージデータを生成するため、RIP処理部510には、PDL解釈部およびイメージャとして機能するデコンポーザ、所謂RIPエンジンが組み込まれている。圧縮処理部530は、RIP510からのイメージデータを圧縮し、圧縮済のイメージデータをBEP装置600へ即時に転送する。
一方、BEP装置600は、DFE装置500にて印刷ジョブやプリントエンジン30の処理特性に無関係に処理された(例えばプリントエンジン30の処理速度に非同期で処理された)圧縮済のイメージデータを受け取り保持する画像記憶部605と、画像記憶部605から圧縮済のイメージデータを読み出して、DFE装置500側の圧縮処理部530の圧縮処理に対応する伸張処理をし、この伸張処理済のイメージデータをIOTコア部20側に送出する伸張処理部610を備える。この伸張処理部610は、画像記憶部605から読み出し伸張処理したイメージデータに対して、画像回転や用紙上の画像位置の調整、または拡大もしくは縮小等、の画像編集機能を備えている。画像記憶部605の前段には、データ受信部601が設けられ、伸張処理部610の後段には、出力側のインタフェース部650が設けられている。
また、BEP装置600は、IOTコア部20の処理性能に依存してBEP装置600の各部やIOTコア部20を制御するプリンタコントローラとして機能する印刷制御部620を備える。印刷制御部620は、DFE装置500からのジョブチケットを解釈(デコード)して、またはGUI部80を介したユーザ指示を受けて、プリントエンジン30や定着器70またはフィニッシャの処理特性に応じて出力形態(ページ内の画像位置、またはページ排出順や向き等)を特定する出力形態特定部622と、特定した出力形態で印刷物が出力されるように、プリントエンジン30や定着器70またはフィニッシャ等の各部を制御する制御部624と、を備える。出力形態特定部622は、クライアントが希望する出力形態に関する情報を受け付ける出力形態情報収得部としての機能を備える。
従って、DFE装置500では、RIP処理部510にてページ記述言語からラスタライズされ(描画展開された)且つ圧縮処理部530で圧縮されたイメージデータが、BEP装置600側へページ順に転送される。BEP装置600は、DFE装置500から転送されたイメージデータを、一旦バッファとして機能する画像記憶部605に蓄積する。伸張処理部610は、画像記憶部605から圧縮済のイメージデータを読み出して伸張処理するとともに、クライアント端末やDFE装置500から指定された印刷ジョブに従ってページデータを組み立てたり(ページデータの再配置)、指示されたプリントエンジンへの転送準備をしたりする。そして、BEP装置600では、プリントエンジン30の処理速度に同期して制御コマンドをやり取りしながら、エンジン生産性を最大限生かす速度でページデータを所定の順にIOTコア部20に送出する。
このように、DFE装置500側は1つのジョブ(JOB)をエンジン特性に依存せずRIP処理した順にBEP装置600側へ一方的に転送すればよい。そして、BEP装置600が、印刷用にページ再配置をする等印刷ジョブやプリントエンジン30に依存した処理を担当する。
このように構成Bでは、画像形成装置11とDFE装置500との間にBEP装置600を設けたので、RIP処理に関わる処理はDFE装置で行うが、RIP処理のやり直しが必要な際には、DFE装置500へ再RIP処理を要求することなく(DFE装置500とは独立に)、画像記憶部605に保持しておいたデータを再利用することができる。これにより、DFE装置500にての再RIP処理が不要となる。また、プリントエンジン等出力側の処理特性に適応する性能を持ちプリントエンジン30等と接続されたBEP装置600にて、出力側の処理特性に依存する処理をすることができる。
例えば、クライアントが希望する出力形態にて出力する場合において、出力側の処理特性に依存する処理を必要とする一例で、RIP処理と関わりのある再処理としては、1枚の用紙内へのページ割付、リピート処理、用紙サイズ合わせ、デバイス差を補正するCMS、解像度変換、コントラスト調整、圧縮率指定等がある。
また、出力側である画像形成装置11(例えばプリントエンジン)の処理特性に依存した処理(出力側の処理特性と関わりの強い依存処理)が必要となる場合の一例としては、画像回転、コレーション、両面印刷、スタンプ・パンチ・ステープラ等のフィニッシャ装置または用紙トレーと関わりのある位置合わせ処理、排出面合わせ、グレーバランスや色ズレ補正等のキャリブレーション処理、スクリーン指定処理等がある。
なお、BEP装置によりプルーファを構成する場合、高速高機能の画像形成装置11によるダイレクト印刷に先立って、DTPデータから直接カラー校正用プリントの出力を例えばプリンタプルーファ720にて行うDDCP(Digital Direct Color Proofing)システムを構築することができる。このシステムで、BEP装置は、印刷ジョブとしてプルーフデータを受け取るとプルーフィングに適したデータ形式(例えば低ビデオレート等)の画像データをプルーファに出力してカラー校正用プリント出力を指令する一方、通常の印刷ジョブを受け取ると、高速高性能マシンに高ビデオレートの画像データを出力して高速高機能の印刷指示を出力する。この場合、高速高機能マシンとプルーファまたは縦連接続された機種との間の異なるカラー出力の微妙な差異(デバイス差)を補正するCMSを搭載することが望ましい。
ここで、図3に示す如く画像形成装置11側のIOTコア部20には、所定のタイミングとなったら該画像形成装置11のセットアップを実行するセットアップ処理部90が備えられている。
詳しくは、このセットアップ処理部90は、図4に示すように、装置の仕様として予め定められているセットアップサイクルの初期設定値が記憶されたメモリ90Aと、最後にセットアップを実行してからの出力枚数を計数するカウンタ90Bや経過時間を計測するタイマ90Cと、カウンタ90Bのカウント結果又はタイマ90Cの計測結果がメモリ90Aに記憶されているセットアップサイクルの初期設定値で示されているタイミングとなったら、セットアップを実行させるセットアップ実行制御部90Dを備えている。
本実施の形態においては、装置の仕様としてセットアップタイミングの遅延可能範囲が予め定められており、メモリ90Aには、この遅延可能範囲を示す情報も記憶されている。すなわち、メモリ90Aが本発明の記憶手段に対応する。なお、以下では、遅延可能範囲として枚数が指定されていることを前提に説明するが、残りの枚数を出力するのに要する時間の指定でもよい。また、例えば、タイマー90Cによる計測時間(最後にセットアップを実行してからの経過時間)に応じて、指定枚数(遅延開始範囲)を異ならせるなど、複数の遅延開始範囲を記憶してもよい。
また、セットアップ処理部90は、印刷ジョブの総出力枚数、メモリ90Aの記憶内容(セットアップサイクルの初期設定値、遅延可能範囲)、及びカウンタ90Bのカウント結果(最後にセットアップが実行されてからの出力枚数)に基づいてセットアップタイミングの遅延の可否・要否を判定する本発明の判定手段としての判定部90Eと、判定部90Eの判定結果に基づいて、セットアップ実行制御部90Dに対してセットアップの実行を遅延させるべく設定を行う本発明の遅延手段としての遅延設定部90Fと、をさらに備えている。すなわち、セットアップ処理部90では、判定部90Eによりセットアップタイミングの遅延の可否・要否を判定して、該判定結果をBEP装置600側へ通知すると共に、遅延が必要で且つ遅延可能な場合には、遅延設定部90Fで遅延設定を行うことで次回のセットアップタイミングを遅延させることも可能になっている。
なお、本実施形態では、セットアップサイクルの初期設定値及び遅延可能範囲が装置仕様として予め定められてメモリ90Aに記憶されているようにしたが、ユーザインタフェース装置18などからユーザが任意にセットアップサイクルの初期設定値や遅延可能範囲を設定可能とし、該設定結果がメモリ90Aに記憶されるようにしても構わない。
また、上記のセットアップ処理部90を備えた画像形成装置11と接続されたBEP装置600側の制御部624には、図3に示すように、必要に応じて印刷ジョブを分割する分割処理部626が備えられている。
詳しくは、この分割処理部626は、図4に示すように、処理対象の印刷ジョブの総出力枚数を画像形成装置11側のセットアップ処理部90へ通知する本発明の通知手段としての総出力枚数通知部626Aと、セットアップ処理部90からのセットアップタイミングの遅延の可否・要否の判定結果に基づいて、セットアップタイミングの遅延が必要であるのに該遅延が不可能であった場合には、印刷ジョブを分割する本発明の分割手段としての印刷ジョブ分割部626Bとを備えており、セットアップタイミングを遅延させることができない場合に、印刷ジョブを分割し、DFE装置500から入力された1つの印刷ジョブを複数ジョブに分けてIOTコア部20に印刷処理させることができる。また、総出力枚数通知部626Aでは、印刷ジョブ分割部626Bにより印刷ジョブを分割した場合も、分割された印刷ジョブの総出力枚数を通知するようになっており、この総出力枚数通知部626Aによる通知及び印刷ジョブ分割部626Bによる分割を繰り返すことで、セットアップタイミングの遅延可能な範囲内に収めるように印刷ジョブを分割することができる。
〔作用〕
次に、図5〜図7を参照して、本実施の形態の作用として、クライアント端末400から入力された印刷ジョブを構成Bのシステムにおいて印刷処理する場合の動作について説明する。図5は、この場合にBEP装置600へ印刷ジョブを送信するためにDFE装置500で行われる処理、図6は、DFE装置500からの印刷ジョブの送信を受けてBEP装置600で行われる処理、図7は、このとき画像形成装置11(主にIOTコア部20)で行われる処理をそれぞれ示している。
DFE装置500には、印刷ジョブとして、クライアント端末400からPDLデータとその印刷処理内容を示すジョブチケットが入力される。DFE装置500は、印刷ジョブが入力されると、RIP処理部510で当該印刷ジョブのPDLデータをページ毎にラスタライズしてイメージデータを生成し、生成したイメージデータを圧縮処理部530で圧縮する。このとき、当該印刷ジョブのジョブチケットで記述されている印刷処理に係る各種の制御コマンドのうち、RIP処理と関わりのある処理に関するものについては、当該制御コマンドに従った処理も同時に行う。そして、DFE装置500は、図5に示すように、圧縮済みのイメージデータ及びジョブチケットをBEP装置600へと送信することになる。
すなわち、DFE装置500は、図5に示すように、まずステップ100で、ジョブチケットをBEP装置600へ向けて送信する。なお、このときのジョブチケットは、DFE装置500で未処理の制御コマンドが記述されたものとなり、画像形成装置11の処理特性と係わりが強い処理に関する制御コマンドは、DFE装置500をスルーすることになる。そして、次のステップ102で、圧縮済みのイメージデータを送信し、当該印刷ジョブに含まれる全ページのイメージデータの送信が終了するまで、次のステップ104からステップ102に戻り、イメージデータの送信を繰り返し実行し、全ページのイメージデータの送信が終了したらステップ104で肯定判定されて図5の処理は終了される。これにより、処理対象の印刷ジョブがDFE装置500からBEP装置600へ送信される。
したがって、BEP装置600は、印刷ジョブとして、DFE装置500からまずジョブチケットを受信する。BEP装置600は、図6に示すように、DFE装置500からのジョブチケットを受信すると、ステップ200からステップ202に進み、印刷制御部620において、受信したジョブチケットを出力形態特定部622で解釈(デコード)し、該ジョブチケットに記載されている各種の制御コマンドの設定値に基づいて、分割処理部626(より詳しくは、総出力枚数通知部626A)で処理対象の印刷ジョブが何枚の印刷出力を指示するものであるかを求めてその結果(総出力枚数)を画像形成装置11へ通知する。
画像形成装置11では、このようにしてBEP装置600から送信された総出力枚数通知を受信すると、図7に示すように、ステップ300からステップ302に進み、セットアップ処理部90(より詳しくは判定部90E)において、通知された総出力枚数がセットアップタイミングの遅延可能範囲内であるか否かを判定する。セットアップタイミングの遅延可能範囲内であると判定された場合にはステップ302から後述のステップ304に進む。一方、遅延可能範囲外と判定された場合にはステップ302からステップ308に進んで遅延不可通知をBEP装置600へ送信した後、BEP装置600からの処理続行通知又は総出力枚数通知の受信待機状態となる。
例えば、セットアップサイクルが1800枚毎又は30分毎に初期設定されており、現時点での最後のセットアップ実行後の出力枚数が320枚であり、通知された総出力枚数が1500枚だったとする。この場合、総出力枚数が通知された印刷ジョブに基づく印刷を実行した場合、最後のセットアップ実行後の出力枚数が1800枚になった時点で、残りが20(=320+1500−1800)枚となり、この出力残数としての20枚がセットアップタイミングの遅延可能範囲内であるか否かを判断する。そして、遅延可能範囲が20枚以上であればセットアップタイミングの遅延可能範囲内であるとしてステップ304に進むが、遅延可能範囲が19枚以下の場合はセットアップタイミングの遅延可能範囲外であるとして遅延不可通知を送信することになる。この遅延不可通知では、単に遅延不可であったことを通知するだけでなく、セットアップサイクルや次回のセットアップタイミングまでの残りの出力枚数(上記例では1480枚)を通知するようにしてもよい。
ステップ304では、セットアップ処理部90(より詳しくは判定部90E)において、セットアップタイミングを遅延させる必要があるか否かを判定する。具体的に、前述の如くセットアップサイクルが1800枚毎又は30分毎に初期設定されている場合では、現時点でのカウンタ90Bのカウント値(すなわち最後にセットアップが実行されてからの出力枚数)と通知された総出力枚数の和が1800枚以下になる場合は、セットアップタイミングの遅延は不要と判定されるが、それ以外の場合は遅延が必要と判定される。これにり、最後のセットアップ実行後の出力枚数が1800枚に到達する前、或いは1800枚に到達した時点で、総出力枚数が通知された印刷ジョブに基づく印刷を全て終了できるのならばセットアップタイミングの遅延は不要と判定され、それ以外の場合は遅延が必要と判定されることになる。
セットアップタイミングの遅延が必要と判定された場合、すなわちステップ302、304の両者で肯定判定された場合には、印刷出力の途中でセットアップタイミングとなる印刷ジョブであるが、当該セットアップタイミングが遅延可能であるとして、ステップ304からステップ306に進む。ステップ306では、セットアップ処理部90(より詳しくは遅延設定部90F)において、総出力枚数が通知された印刷ジョブに基づく印刷が終了した後に次回のセットアップが実行されるように、セットアップタイミングを遅延させる設定を行なった後、ステップ312に進む。セットアップタイミングの遅延が不要と判定された場合はステップ306からそのままステップ312に進む。そして、ステップ312では、印刷準備終了通知をBEP装置600へ送信する。
BEP装置600は、総出力枚数通知の送信後は、図6のステップ204に進み、データ受信部601によるジョブチケットの後に送信されてくるイメージデータ(圧縮済み)の受信を開始し、この受信したイメージデータをステップ206で画像記憶部605に蓄積していく。そして、全ページのイメージデータの受信・蓄積が終了するまで、次のステップ208からステップ206に戻り、全ページのイメージデータの受信・蓄積が終了したらステップ208からステップ210に進む。ステップ210では、伸張処理部610において、画像記憶部605に蓄積されたイメージデータを読み出して伸長処理すると共に、伸長後のイメージデータをジョブチケットに基づいて画像編集を施して、用紙の表裏何れか1面である物理的なページ毎に、当該ページに印刷するイメージを示すページデータを生成する。
その後は、BEP装置600は、画像形成装置11からの遅延不可通知又は印刷準備終了通知の受信待機状態になり、前述の図7のステップ308で画像形成装置11から送信された遅延不可通知を受信すると、図6のステップ212からステップ214に進む。
ステップ214では、分割処理部626(より詳しくは、印刷ジョブ分割部626B)において処理対象の印刷ジョブが分割可能であるか否かを判定し、分割可能であればステップ216に進み、当該印刷ジョブを分割処理する。このとき、分割ポイント前後で印刷画像の色見が変化したとしても当該色見の変化が視認し難いポイントで、尚且つ次回のセットアップタイミングに近いポイントで分割することが好ましい。
この場合の色見の変化が視認し難いポイントとは、具体的には、前述のステップ210で生成した各ページのページデータを参照し、当該1ページ内の各色(Y(イエロー)M(マゼンダ)C(シアン)K(ブラック)、又はYMC)の割合を比較し、各色が平均して存在する場合は画像比率が高いページ、各色の割合に偏り(何れかの色の割合が多い又は少ない)がある場合は文字比率が高いページとし、画像比率が高いページと文字比率が高いページとが切り替わるポイントにすることが好ましい。また、DFE装置500からBEP装置600に送信されてくる各ページのイメージデータには、当該ページに対するスクリーン情報、レイヤー情報、エッジ/非エッジといった印刷する画像の属性情報が含まれる場合があり、この場合は、画像の属性情報に基づいて、画像比率が高いページと文字比率が高いページとを判別することもできる。
また、次回のセットアップタイミングに近いポイントとは、次回のセットアップタイミングまでの残りの出力枚数以上で且つ該出力枚数に近いポイントであることが好ましい。
また、次回のセットアップタイミングに近いポイントに、上記のように画像比率が高いページと文字比率が高いページの切り替わりポイントが無く、画像比率が高いページと文字比率が高いページの切り替わりポイントでは最適な分割を行うことができない場合もある。このような場合には、ジョブチケットに記載されているコレーションや部数の制御コマンドに基づいて、部数の区切りなどを色見の変化が視認し難いポイントとして分割ポイントに定めればよい。
印刷ジョブを分割処理した後は、ステップ218に進み、分割した印刷ジョブの総出力枚数を求めて、総出力枚数通知を画像形成装置11へ送信した後、次のステップ222からステップ212に戻って、再び、画像形成装置11からの遅延不可通知又は印刷準備終了通知の受信待機状態になる。
一方、処理対象の印刷ジョブが分割不能である場合には、ステップ214からステップ220に進み、処理続行通知を画像形成装置11へ送信し、その後はステップ222からステップ212に戻って、再び、画像形成装置11からの遅延不可通知又は印刷準備終了通知の受信待機状態になる。
画像形成装置11は、前述の図7のステップ308で遅延不可通知を送信した後に、BEP装置600から分割した印刷ジョブの総出力枚数通知を受信すると、次のステップ310からステップ300に戻ってステップ302に進み、上記と同様の処理が繰り返される。一方、遅延不可通知送信後に、BEP装置600から処理続行通知を受信すると、次のステップ310からステップ312に進み、印刷準備終了通知をBEP装置600へ送信する。したがって、この場合は、セットアップタイミングの遅延設定せずに、印刷準備終了通知が送信されることになる。
BEP装置600では、画像形成装置11から印刷準備終了通知を受信すると、図6のステップ212からステップ222を介してステップ224に進み、印刷制御部620(より詳しくは制御部624)においてジョブチケットに基づいて画像形成装置11に対する制御コマンドを生成し、次のステップ226で、インタフェース部650を介してページデータを画像形成装置11へ送信させると共に、生成した制御コマンドを画像形成装置11へ適宜送信する。なお、このときのページデータの送信順は、画像形成装置11での印刷順となっている。
画像形成装置11は、図7のステップ312で印刷準備終了通知を送信した後は、ステップ314に進み、BEP装置600からの制御コマンド及びページデータに基づく印刷を開始する。これにより印刷対象の印刷ジョブに基づく印刷が開始されることになる。このとき、前述のステップ306でセットアップタイミングの遅延設定がなされた場合は、通常ならば当該印刷ジョブに基づく印刷の途中でセットアップタイミングを迎えるが、このセットアップタイミングが遅延されて、当該印刷ジョブに基づく印刷が全て終わった後にセットアップが実行される。また、分割された印刷ジョブの場合は、当該分割された印刷ジョブに基づく印刷終了後にセットアップタイミングが実行された後、分割した残りの印刷ジョブに基づく印刷が開始されることになる。
上記の如く処理することにより、本実施の形態に係る画像形成装置11では、印刷の途中でセットアップタイミングを迎える印刷ジョブであり、当該セットアップタイミングとなった時点での残り枚枚数が遅延可能範囲内でセットアップタイミングの遅延が可能であれば(すなわち、セットアップタイミングの遅延が必要で且つ可能)、セットアップタイミングを当該印刷ジョブに基づく印刷が全て終了するまで遅らせることができる。これにより、1印刷ジョブの途中でセットアップが実行されることを防止でき、セットアップ実行による生産性の低下及びセットアップ前後での色見の変化の心配がない。
また、セットアップタイミングの遅延が必要だが印刷ジョブに基づく印刷が全て終了するまで遅延することが不能な場合には、BEP装置600側で印刷ジョブが分割され、画像形成装置11では、この分割された印刷ジョブについて同様にセットアップタイミングの遅延の要否・可否判定等を行なうので、遅延可能範囲内に収まるように印刷ジョブを分割することができる。また、この場合、印刷ジョブの分割ポイントでセットアップが実行されることになるが、色見の変化が視認し難いポイントで印刷ジョブを分割するようにしたので、1印刷ジョブ(分割前)の途中でセットアップを実行しなくてはならない場合でも、セットアップ前後での色見の変化を目立たなくすることができる。
なお、上記では、BEP装置600において、画像形成装置11へ総出力枚数通知を送信し、その結果遅延不可通知を受信した場合に、印刷ジョブの分割処理が行われるようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。図4に点線で示すように分割処理部626に、画像形成装置11のセットアップサイクルに関する情報(セットアップサイクルの初期設定値、遅延可能範囲等)を記憶したメモリ626Cを設けるなどして、BEP装置600側にセットアップサイクルに関する情報(セットアップサイクルの初期設定値、遅延可能範囲等)を保持させておき、処理対象の印刷ジョブの総出力枚数がセットアップサイクルを超えていることが明らかな場合は、画像形成装置11へ総出力枚数通知を送信する前に、印刷ジョブを分割処理するようにしてもよい。
また、上記では、DFE装置500と画像形成装置11との間にBEP装置600が設置されたシステムに本発明を適用した例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図8に示したような画像形成装置11とDFE装置500とから構成されるシステムにも本発明は適用可能である。この場合、分割処理部626は、DFE装置500に備えさせればよい。
また、圧縮/伸張の処理に際しては、線画や文字等主に2値で表される画像オブジェクト(線画文字オブジェクトLW(Line Work))と背景部や写真部等主に多階調で表される画像オブジェクト(多階調画像オブジェクトCT(Continuous Tone))等、画像オブジェクトの特性に応じて、適応した処理とすることもできる。
本実施の形態に係る画像形成システムの全体構成を示す概略図である。 画像形成システムの一実施形態を示す図である。 DFE装置およびBEP装置の一実施形態を示すブロック図である。 BEP装置の分割処理部及び画像形成装置のセットアップ処理部の機能構成を示すブロック図である。 BEP装置へ印刷ジョブを送信するためにDFE装置で行われる処理を示すフローチャートである。 DFE装置からの印刷ジョブの送信を受けてBEP装置で行われる処理を示すフローチャートである。 図6のBEP装置の処理実行時に、画像形成装置で行われる処理を示すフローチャートである。 従来の画像形成システムの概略を示す図である。
符号の説明
11 画像形成装置
20 IOTコア部
90 セットアップ処理部
90A メモリ
90B カウンタ
90C タイマ
90D 遅延処理制御部
400 クライアント端末
410 スキャナ装置
500 DFE装置
600、602、604 BEP装置
601 データ受信部
605 画像記憶部
610 伸張処理部
620 印刷制御部
622 出力形態特定部
624 制御部
626 分割処理部
650 インタフェース部
740、744、746 高速プリンター

Claims (8)

  1. 印刷ジョブに基づく画像を記録媒体上に印刷出力すると共に、画像の印刷出力のための所定の動作準備処理を予め定められた所定のタイミングで行う画像形成装置であって、
    前記動作準備処理を実行するタイミングの遅延可能範囲を示す情報が記憶された記憶手段と、
    前記印刷ジョブに基づく印刷出力の途中で前記動作準備処理を実行するタイミングになる場合に、当該印刷ジョブに基づく画像の前記タイミング時における出力残数と、前記記憶手段の記憶情報とに基づいて、前記タイミングが遅延可能か否かを判定する判定手段と、
    前記判断手段によって遅延可能と判定された場合に、前記印刷ジョブに基づく画像の印刷出力が終了するまで前記動作順処理を実行するタイミングを遅延させる遅延手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判断手段が、前記印刷ジョブに基づく印刷出力の前に、外部から当該印刷ジョブに基づく画像の総出力枚数の通知を受けると共に、当該通知された総出力枚数に基づいて前記出力残数を求めて前記判定を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置と接続される画像形成支援装置であって、
    前記印刷ジョブに基づく画像の総出力枚数を求め、当該総出力枚数を前記画像形成装置に通知する通知手段を有する、
    ことを特徴とする画像形成支援装置。
  4. 前記画像形成装置で前記動作順処理を実行するタイミングの遅延が不可能な場合に、前記印刷ジョブを分割する分割手段を更に有し、
    前記通知手段は、分割手段で分割が行われた場合には、分割された印刷ジョブの総出力枚数を通知する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成支援装置。
  5. 前記分割手段が、前記印刷ジョブに基づいて先に印刷出力される画像と次に印刷出力される画像とが異なる色見で出力された場合に、当該画像間における色見変化の視認性が相対的に低く、且つ次回の前記動作順処理の実行タイミングに近い位置で分割する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成支援装置。
  6. 前記色見の変化の視認性が相対的に低い画像間が、文字が多い画像と文字が少ない画像との間である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成支援装置。
  7. 前記色見の変化の視認性が相対的に低い画像間が、部数の区切り位置である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成支援装置。
  8. 印刷出力するイメージデータを生成して出力するフロントエンドプロセッサと前記画像形成装置との間に設置され、前記フロントエンドプロセッサからのイメージデータを受け取り前記画像形成装置へ出力する、
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項7の何れか1項に記載の画像形成支援装置。
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JP2014212426A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 富士ゼロックス株式会社 処理制御装置、画像処理装置

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