JP2005212443A - 印刷制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 特殊印刷剤を用いる印刷ジョブを印刷装置が実行することによる印刷装置の処理能力の低下を抑制する。
【解決手段】 画像形成装置での印刷を予定している印刷ジョブの中に、定着に時間がかかる特殊トナーを使用する印刷ジョブが存在しているか否かを判断し、該当する印刷ジョブが複数存在している場合、それらが連続して実行されるように画像形成装置での印刷ジョブの実行順序を変更する。図には、特殊トナーを使用する印刷ジョブが4番目と5番目に連続して実行されるように実行順序が変更された例が示されており、これに伴ってプロセス速度の切替回数が2回に減少することで、トータルの処理時間を短縮することができる。
【選択図】 図6
【解決手段】 画像形成装置での印刷を予定している印刷ジョブの中に、定着に時間がかかる特殊トナーを使用する印刷ジョブが存在しているか否かを判断し、該当する印刷ジョブが複数存在している場合、それらが連続して実行されるように画像形成装置での印刷ジョブの実行順序を変更する。図には、特殊トナーを使用する印刷ジョブが4番目と5番目に連続して実行されるように実行順序が変更された例が示されており、これに伴ってプロセス速度の切替回数が2回に減少することで、トータルの処理時間を短縮することができる。
【選択図】 図6
Description
本発明は印刷制御装置に係り、特に、印刷ジョブの実行が指示されると、装填されている複数種の印刷剤のうち前記印刷ジョブに対応する印刷剤を用いて前記印刷ジョブに係る印刷を行う印刷装置における、印刷ジョブの実行を制御する印刷制御装置に関する。
家庭やオフィスにおける印刷では、多数種の印刷物が比較的少部数印刷されることが多く、印刷物のサイズも限られている(例えばA3以下等)ため、印刷装置としては電子写真プロセス(ゼログラフィ)を用いたカラープリンタが適している。一方、印刷業界では少数種の印刷物を大量に印刷する都合上、従来は殆どの場合、印刷データに基づいて版下を生成し、生成した版下を使用して印刷を行っていたが、近年のDTP(DeskTop Publishing/Prepress)の普及による印刷工程の変化、所謂「印刷のデジタル革命」により、DTPデータから直接印刷を行う「ダイレクト印刷」又は「オンデマンド印刷」が採用されるようになってきている。ダイレクト印刷(オンデマンド印刷)では、従来の印刷(例えばオフセット印刷)における写植等の紙焼き(印画紙)、版下、網ネガ、網ポジ、PS版等の中間成果物を生成せずにプリプレス工程を完全にデジタル化することで、製版装置(CTP:Computer To Plate)により印刷データ(DTPデータ)から刷版を直接作成し、作成した刷版を印刷機にセットすることで印刷が行われる。
また、上述したカラープリンタ及び製版装置は何れも印刷データから直接印刷(刷版の作成)を行うことが可能であり、カラープリンタを用いた印刷と製版装置(及び印刷機)を用いた印刷は互いに異なる特徴を有していることから、印刷装置としてプリンタと製版装置を各々設けると共に、これらの印刷装置や端末、印刷データのラスタ化(ビットマップデータ化)等の処理を行う装置を通信回線を介して接続し、ユーザが端末を介して印刷の実行を指示する際に、プリンタ及び製版装置の何れを用いて印刷を行わせるかを個々の印刷ジョブを単位として選択可能とした印刷システムの構築も検討されている。
ところで、上記のカラープリンタに適用可能な技術として、特許文献1には、各頁のインクの質量や被覆面積を決定し、決定した質量や被覆面積に基づいて乾燥機を通過する用紙の搬送速度や乾燥機の定着温度を変化させる技術が記載されている。
特開平5−270100号公報
印刷装置としてプリンタと製版装置を各々設けた印刷システムでは、例えば製版装置がフル稼働している、製版装置で以前に印刷した印刷物を少部数再印刷したい等の理由で、当初は製版装置での実行を予定していた印刷ジョブをプリンタで実行することが頻発する可能性があるが、特に製版装置での実行を予定している印刷ジョブの中には、実行する印刷装置を製版装置からプリンタへ切り替える場合には、プリンタが通常用いているトナーと異なる特殊トナーも併用してプリンタで印刷を行う必要のある印刷ジョブが存在している。このような印刷ジョブをプリンタで適切に実行するためには、特許文献1にも記載されているように用紙の搬送速度や定着温度を切り替える必要があるので、プリンタの処理能力(単位時間当りの処理量)の低下を招く、という問題があった。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、特殊印刷剤を用いる印刷ジョブを印刷装置が実行することによる印刷装置の処理能力の低下を抑制できる印刷制御装置を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る印刷制御装置は、特定の印刷ジョブの実行が指示されると、装填されている複数種の印刷剤のうち前記特定の印刷ジョブに対応する印刷剤を用いて前記特定の印刷ジョブに係る印刷を行う印刷装置における、印刷ジョブの実行を制御する印刷制御装置であって、前記印刷装置での実行を予定している個々の印刷ジョブについて特殊印刷剤を用いる印刷ジョブか否かを各々判断する判断手段と、前記印刷装置での実行を予定している印刷ジョブの中に前記特殊印刷剤を用いる印刷ジョブが複数存在していた場合に、当該特殊印刷剤を用いる複数の印刷ジョブが前記印刷装置で連続して実行されるように、前記実行を予定している印刷ジョブの前記印刷装置における実行順序を変更する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1記載の発明に係る印刷制御装置は、印刷装置における印刷ジョブの実行を制御する装置であり、この印刷装置は、特定の印刷ジョブの実行が指示されると、装填されている複数種の印刷剤(例えばトナー又はインク)のうち特定の印刷ジョブに対応する印刷剤を用いて特定の印刷ジョブに係る印刷を行うように構成されている。なお、上記の印刷装置は、例えば請求項4に記載したように、入力された印刷データが表す画像を印刷機で記録媒体へ印刷するための刷版を印刷データに基づいて作成する製版装置を含んで構成された印刷システムに接続されていてもよく、この印刷システムが、印刷装置と製版装置の何れを用いて印刷を行わせるかを個々の印刷ジョブを単位として選択可能とされ、当初は製版装置による印刷を予定していた印刷ジョブが、所定の条件を満たした場合(例えば製版装置がフル稼働している、製版装置で以前に印刷した印刷物を少部数再印刷したい等の要求がある場合)に印刷装置で実行すべき印刷ジョブへ変更される構成であってもよい。
ここで、印刷装置での実行を予定している個々の印刷ジョブの中に、特殊印刷剤を用いる印刷ジョブ(特に、製版装置と印刷装置が設けられた印刷システムにおいて、当初は製版装置による印刷を予定していたものの印刷装置での実行に変更された印刷ジョブの中には、特殊印刷剤を用いる印刷ジョブが比較的高い割合で存在している)が含まれていた場合、該印刷ジョブに係る印刷を印刷装置で行うことで、印刷装置の処理能力の低下(単位時間当りの処理量の低下)が生ずる。例えば印刷装置が、請求項2に記載したように、印刷剤としてのトナー又はインクを記録媒体に付着させた後に、付着させたトナーを記録媒体に定着させるか、又は付着させたインクを乾燥させることで印刷を行う構成である場合、特殊印刷剤を用いる印刷ジョブの実行にあたり、記録媒体の搬送速度の切り替え、定着温度又は乾燥温度の切り替えの少なくとも一方を行う必要が生ずることで、印刷装置の印刷装置の処理能力が低下する。
これに対して請求項1記載の発明では、印刷装置での実行を予定している個々の印刷ジョブについて特殊印刷剤を用いる印刷ジョブか否かが判断手段によって各々判断され、制御手段は、印刷装置での実行を予定している印刷ジョブの中に特殊印刷剤を用いる印刷ジョブが複数存在していた場合に、当該特殊印刷剤を用いる複数の印刷ジョブが印刷装置で連続して実行されるように、印刷装置での実行を予定している印刷ジョブの印刷装置における実行順序を変更する。これにより、特殊印刷剤を用いる印刷ジョブに係る印刷を行うための準備処理(例えば搬送速度や定着(乾燥)温度を切り替える処理)を行う回数を減少させることができるので、特殊印刷剤を用いる印刷ジョブを印刷装置が実行することによる印刷装置の処理能力の低下を抑制することができる。
なお、請求項1記載の発明において、印刷装置が、印刷ジョブを単位として入力される印刷すべき画像を表す印刷データに基づいて印刷を行う場合、判断手段は、例えば請求項3記載の発明に記載したように、印刷データに付加されている前記画像の属性情報に基づいて、特殊印刷剤を用いる印刷ジョブか否かの判断を行うことができる。この場合、印刷データそのものを解析して判断する場合と比較して、判断手段による判断を簡単に行うことができる。
以上説明したように本発明は、印刷装置での実行を予定している個々の印刷ジョブについて特殊印刷剤を用いる印刷ジョブか否かを各々判断し、実行を予定している印刷ジョブの中に特殊印刷剤を用いる印刷ジョブが複数存在していた場合に、当該特殊印刷剤を用いる複数の印刷ジョブが印刷装置で連続して実行されるように印刷ジョブの実行順序を変更するようにしたので、特殊印刷剤を用いる印刷ジョブを印刷装置が実行することによる印刷装置の処理能力の低下を抑制できる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に係る印刷システム10が示されている。印刷システム10は、印刷装置として、入力された印刷データに基づき電子写真プロセスにより可視のカラー画像を所定の記録用紙上に形成するプリンタとして機能する画像形成装置12と、印刷機(プレス装置)14で印刷を行うための印刷版を入力された印刷データから直接作成する製版装置(CTP:Computer To Plate)16を備えている。なお、画像形成装置12は請求項1(詳しくは請求項2)に記載の印刷装置に対応しており、製版装置16は請求項4に記載の製版装置に各々対応している。
画像形成装置12及び製版装置16は通信線18A,18Bを介してBEP(BackEnd Processor)20に接続されており、BEP20は、多数台のクライアント端末22(図1では単一のクライアント端末22のみ示す)、RIP(Raster Image Processor)24及びサーバ・コンピュータ25と通信回線26(例えば通信速度が1Gbps(Giga bit per second)程度の汎用の通信プロトコルによる高速有線LAN(Local Area Network)等)を介して互いに接続されている。なお印刷システム10は、原稿の画像を読み取って画像データを出力するスキャナ装置や印刷出力の確認のためのプリンタプルーファを接続することも可能とされている。
図2に示すように、画像形成装置12はIOT(Image Output Terminal)モジュール60と、IOTモジュール60に記録用紙を供給するフィード(給紙)モジュール(FM:Feeder Module)64と、IOTモジュール60とフィードモジュール64とを連結する連結モジュール66と、IOTモジュールで画像が形成された記録用紙を機体外へ排出する出力モジュール66を備えている。なお、フィードモジュール64は多段構成でもよい。また、出力モジュール66の後段にフィニッシャ(Finisher:後処理装置)モジュールを更に設けてもよい。フィニッシャモジュールとしては、例えば記録用紙をスタック処理し、その角部の1個所又は一辺の2個所以上を綴じるステープラを備えたもの、ファイリング用のパンチ孔を穿設するパンチング機構を備えたもの等がある。フィニッシャモジュールは画像形成装置12が他の装置と通信回線を介して接続されていないオフライン状態でも使用可能であることが望ましい。
IOTモジュール60はIOTコア部70とトナー供給部72を備えている。トナー供給部72にはトナーカートリッジ74を装填可能な装填部が5個設けられており、5個の装填部のうちの4個の装填部には、カラー印刷における基本色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナーカートリッジ74が装填され、残り1個の装填部には特殊トナー(便宜上「S」の記号を付して示す)が封入されたトナーカートリッジ74が装填される。なお、特殊トナーとしては、例えばスクラッチ印刷用のトナー等が挙げられる。特殊トナーは本発明に係る特殊印刷剤に対応している。
また、IOTコア部70はC,M,Y,K,Sの各トナーの何れかに対応する5個のプリントエンジン(印字ユニット)76を備えている。各プリントエンジン76は無端の中間転写ベルト88の回転移動方向に沿って一列に配置されている(所謂タンデム型)。個々のプリントエンジン76は、感光体ドラム78と、感光体ドラム78を帯電させる帯電器80と、対応する色成分の印刷データに応じて変調した光ビームを感光体ドラム78上で走査させることで静電潜像を形成させる光走査装置82と、感光体ドラム78上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成させる現像器84と、感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルト88上へ転写(1次転写)させる1次転写器86を各々備えており、個々のプリントエンジン76で形成された各色成分のトナー像が中間転写ベルト88上で互いに重ね合わされることで、中間転写ベルト88上にカラートナー像が形成される。なお、Sのトナーに対応するプリントエンジン76は、スクラッチ印刷が必要とされた場合にのみ作動される。
中間転写ベルト88上に形成されたカラートナー像は、2次転写器90により、所定のタイミングでフィードモジュール64から搬送されてきた記録用紙上に転写(2次転写)される。カラートナー像が転写された記録用紙は、搬送路92に沿って定着器(Fuser)94へ搬送され、定着器94によってトナー像が溶融定着されて出力モジュール66の排紙処理装置96に渡され(排紙トレイ(スタッカ)98に一時的に保持された後に排紙処理装置96へ渡されることもある)、必要に応じて所定の終末処理が行われた後に機体外へ排出される。また、両面印刷時には、片面にトナー像が定着(カラー画像が印刷)された記録用紙は、排紙トレイ98から反転路100、IOTモジュール60の反転搬送路102を経由することで、反転された反転された状態で搬送路92へ再度送り込まれる。なおIOTコア部70には、個々のプリントエンジン76の作動を制御する電気回路や各モジュール用の電源回路等を収容する電気系制御収納部104も設けられている。
なお、本実施形態に係る特殊トナーはC,M,Y,Kの通常のトナーよりも定着により大きな熱エネルギーを必要とする(定着温度が一定であれば通常のトナーよりも定着により長い時間がかかる)。このため、記録用紙に形成すべき画像が特殊トナーも使用する画像であった場合、画像形成装置12は特殊トナーが定着に要する時間に合わせて、搬送路92を搬送される記録用紙の搬送速度、中間転写ベルト88の移動速度及び各プリントエンジン76における画像形成速度を低速に切り替えるように構成されている。
なお、製版装置16については詳細な説明を省略するが、例えば円筒形の回転ドラムの外周面にシート状の印刷版を巻き付けて固定し、回転ドラムを回転させると共に、入力された特定色成分の印刷データに応じて変調した光ビームを回転ドラムと一体回転する印刷版に照射することで印刷版に画像を記録した後に、画像を記録した印刷版を現像することで、特定の色成分の印刷版(刷版)を製作する構成を採用することができる。この場合、上記工程をC,M,Y,Kの各色成分について繰り返すことで各色成分に対応する印刷版を得ることができる。製版装置16によって製作された各色成分の印刷版は印刷機に各々セットされて印刷に使用される。
本実施形態に係る印刷システム10では、印刷装置に対してユーザがクライアント端末22からオンラインで印刷を指示可能とされていると共に、印刷装置のうち画像形成装置12を用いて印刷を行わせるか、製版装置16を用いて印刷を行わせるか(製版装置16によって印刷版を製作させ、製作された印刷版を印刷機にセットして印刷を行わせるか)を任意に選択可能とされている。画像形成装置12を用いた印刷は、印刷版の作成及び作成した印刷版を印刷機にセットする等の作業が不要で、印刷を指示してから短時間で印刷を完了させることができる(印刷速度は60枚/分程度)が、印刷可能な記録用紙のサイズに制限がある(通常A3サイズ以下)ので、所定サイズ以下の多数種の印刷物を比較的少量印刷する場合に利用される。一方、製版装置16を用いた印刷では、製版装置16による印刷版の製作に比較的長い時間がかかる(例えば印刷版1枚当り数分程度)と共に製作された印刷版を印刷機にセットする手間もかかるものの、印刷機への印刷版のセットが完了してしまえば高速に印刷を行うことができ(例えば数百枚/分)、印刷物のサイズの制限も緩やかであるため、大サイズの印刷物を印刷する場合や少数種の印刷物を大量に印刷する場合に利用される。
クライアント端末22はパーソナル・コンピュータ(PC)から成り、任意のOS(Operating System)及び任意のアプリケーション・ソフトがインストールされている。本実施形態において、ユーザはクライアント端末22を操作して任意のアプリケーション・ソフトを利用することで印刷対象の原稿を作成する。この原稿は文字原稿であってもよいし、写真や図表等の画像であってもよいし、文字と画像が混在している原稿であってもよい。印刷対象の原稿の作成が完了すると、ユーザは印刷対象の原稿の印刷を指示する操作を行う。この操作では、印刷を行わせる印刷装置や印刷部数、印刷物のサイズや紙質等、実行すべき印刷ジョブの処理条件を規定するパラメータも同時に指定される。
ユーザによって上記操作が行われると、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)によって印刷対象の原稿を記述した印刷データがクライアント端末22からRIP24へ送信されると共に、ユーザによって設定された印刷ジョブの処理条件に基づき、該処理条件がパラメータとして設定された所定のフォーマット(例えばJDF:Job Definition Format)の印刷制御情報(ジョブチケットともいう)が生成され、生成された印刷制御情報がクライアント端末22からサーバ・コンピュータ25へ送信される。なお、本実施形態では印刷対象の原稿が外部で作成された後に印刷システム10に持ち込まれる(クライアント端末22に移入される)ことがあるが、この場合の印刷の指示も上記と同様にして行われる。
ところで、本実施形態に係る印刷制御情報は、企画・制作から配送迄の印刷物製造に関する情報(例えば印刷物の製造仕様、制作・印刷・後加工等の各工程での処理手順、個々の印刷ジョブや工程の状況や履歴等)を包括的に記述可能とされており、サーバ・コンピュータ25で受信された印刷制御情報は、印刷システム10のクライアント端末22、RIP24及びBEP20が参照・更新可能な状態でサーバ・コンピュータ25に保管される。そして、印刷の実行を指示したユーザ(例えば企業の営業部門の担当者)以外の担当者(例えば企業の工務部門の担当者等)によりクライアント端末22を介して印刷制御情報が閲覧され、必要な情報が追加設定されることで、ユーザの指示に合致した印刷物が製造されるように各工程での処理手順を指示する印刷制御情報の設定が完了する。
なお、サーバ・コンピュータ25に保管されている印刷制御情報には設定完了フラグが付加される。設定完了フラグは初期値が0とされており、印刷制御情報の設定が完了すると1がセットされる。また、上記の印刷制御情報の設定において、例えば製版装置16がフル稼働しており製版装置16で印刷を行ったとすると印刷完了迄に時間がかかる場合や、製版装置16で以前に印刷した印刷物を少部数だけ再印刷したい等の場合(請求項4に記載の所定の条件を満たした場合)には、印刷に用いる印刷装置が当初指定されていた製版装置16から画像形成装置12へ切り替わるように印刷制御情報の設定が変更されることもある。
次にRIP24について説明する。本実施形態に係るRIP24は、従来のRIPのように画像形成装置12(或いは製版装置16)における印刷を制御するプリンタコントローラ機能が設けられておらず、画像形成装置12で印刷すべき印刷データ及び製版装置16で印刷すべき印刷データを各々処理する点で従来のRIPと相違している。
すなわち、RIP24はパーソナル・コンピュータ(PC)等のコンピュータで構成され、図3に示すように、データ格納部30、RIP処理部32、圧縮処理部34及びインタフェース(I/F)部36を備えている。データ格納部30には、RIP24がクライアント端末22から受信した印刷データ(PDLで記述されR,G,Bで色が表現された印刷データ)が順次格納される。RIP処理部32にはPDL解釈部及びイメージャとして機能するデコンポーザ、所謂RIPエンジンが組み込まれている。RIP処理部32は、サーバ・コンピュータ25に保管されている印刷制御情報を参照し、データ格納部30に印刷データが格納されている未処理の印刷ジョブに対応する印刷制御情報に付加されている設定完了フラグが1になると、当該印刷制御情報に対応する印刷データをデータ格納部30から取り出して解釈し、R,G,B→C,M,Y,Kの色変換及びラスタイメージデータ(ビットマップ形式のデータ)への展開をページ単位で行って、印刷装置での印刷に使用可能な印刷データを生成するRIP(Raster Image Process)処理を行う。
なお、画像形成装置12での印刷に用いられる印刷データと、製版装置16での印刷(刷版の作成)に用いられる印刷データはフォーマットが相違しており(例えば画像形成装置12での印刷に用いられる印刷データは解像度が600dpiで1ドット当りC,M,Y,K各8ビットで階調を表現するデータであるのに対し、製版装置16での印刷に用いられる印刷データは解像度が2400dpi又は4800dpiで1ドット当りC,M,Y,K各1ビットのデータ(階調表現を複数ドット単位で行うデータ)である等)、RIP処理部32は、印刷制御情報を参照することで印刷を行わせる印刷装置を認識し、PDLで記述された印刷データから、認識した印刷装置に適合したフォーマットの印刷データを生成する。
またRIP処理部32は、データ格納部30から取り出した印刷データに対応する印刷制御情報に設定されているパラメータを参照することで、取り出した印刷データに対応する印刷ジョブの処理条件に従って印刷時に実行すべき処理を判断し、判断した処理のうちRIP処理と関わりのある処理を同時に行う。なお、RIP処理と関わりのある処理としては、例えば指定された印刷装置が画像形成装置12であれば、例えば回転(Rotation)、1枚の用紙内へのページ割付(N-UP)、リピート処理、用紙サイズ合わせ、デバイス差を補正するCMS(Color Management System:カラー管理システム)処理、解像度変換、コントラスト調整、圧縮率指定(低/中/高)等が挙げられ、指定された印刷装置が製版装置16であれば、大サイズの記録用紙に対応する大サイズの印刷面上に複数頁分の画像を割り付ける面付けやスクリーン処理等が挙げられる。
上記処理を行うと、RIP処理部32では、サーバ・コンピュータ25に保管されている印刷制御情報に設定されている各種パラメータのうち、実行した上記処理に関連するパラメータが除去されるように、前記印刷制御情報を更新する。これにより、サーバ・コンピュータ25に保管されている印刷制御情報には、印刷時に実行すべき処理を規定するパラメータとして、BEP20で行うべき処理に関連するパラメータ(例えば指定された印刷装置が画像形成装置12であれば、印刷部数、両面/片面、カラー/白黒、合成印刷、ソートの有無、ステープラの有無等を指定するパラメータ)のみが残ることになる。
なお、RIP処理部32で上述した各種処理が行われた印刷データは、同一の印刷データを用いた再印刷(例えば画像形成装置12による印刷において、コレーション(Collation:丁合)設定により複数部を印刷する場合や、一旦印刷した後でもう1枚欲しいときの印刷等)に備え、一定期間又は印刷ジョブ毎に指定された期間、データ格納部30に保存される。
圧縮処理部34は、RIP処理部32で生成された印刷データを所定の圧縮方式で圧縮することで圧縮画像ファイルを生成する。なお、圧縮対象の印刷データを、該印刷データが表す画像の線画部分に相当するデータと前記画像の背景部分に相当するデータとに分離し、分離した線画部分のデータと背景部分のデータを異なる圧縮方式で圧縮する(例えば線画部分のデータに対しては可逆圧縮(無損失圧縮)を適用し、背景部分のデータに対しては非可逆圧縮を適用する等)ように圧縮処理部34を構成してもよい。またI/F部36では、圧縮処理部34から出力された圧縮画像ファイルを所定フォーマット(例えばTIFF(Tagged Image File Format)フォーマット)の印刷ファイルデータとして通信回線26を介してBEP20へ送信する(例えばFTO(Fast Transfer Protocol)等によるファイル転送)。
なお、画像形成装置12又は製版装置16で実行される印刷ジョブの中には、印刷装置で特殊トナー又は特殊インクを用いてスクラッチ印刷を行う必要のある印刷ジョブが含まれている場合があるが、この種の印刷ジョブに対応する印刷ファイルデータには、特殊トナー又は特殊インクを用いた印刷の実行を指示する属性情報が追加される。例えばTIFFフォーマットの印刷ファイルデータでは、印刷対象の画像が各色成分毎にレイヤ化されると共に、各レイヤ毎にレイヤヘッダ(Layer Header)と称する属性情報が付加され、各レイヤで用いるトナー又はインクの種類もインク名タグ(Ink names tag)で指定されるが、特殊トナー又は特殊インクを用いる必要のある印刷ジョブの印刷ファイルデータには、特殊トナー又は特殊インクに対応するレイヤのレイヤヘッダが追加され、該レイヤで用いる特殊トナー又は特殊インクの種類もインク名タグによって指定される。
次にBEP20について説明する。BEP20もPC等のコンピュータで構成され、本発明に係る印刷制御装置として機能する。図3に示すように、BEP20はデータ受信部40、画像記憶部42、伸張処理部44、画像処理部46、I/F部48,50及び印刷制御部52を備えている。データ受信部40はRIP24から送信された印刷ファイルデータを受信し、画像記憶部42はデータ受信部40で受信された印刷ファイルデータを順次記憶し、伸張処理部44は指定された順序で画像記憶部42から印刷ファイルデータを読み出し、読み出した印刷ファイルデータから圧縮画像ファイルを取り出して伸張処理を行う。一方、印刷制御部52は伸張処理部44が画像記憶部42から特定の印刷ファイルデータを読み出す際に、前記特定の印刷ファイルデータに対応する印刷制御情報(サーバ・コンピュータ25に保管されている印刷制御情報)を参照し、該印刷制御情報に設定されているパラメータによって規定されている印刷ジョブの処理条件に応じて、BEP20の各部の動作を制御する。
すなわち、伸張処理部44は画像処理部46及びI/F部48を介して画像形成装置12に接続されていると共に、I/F部50を介して製版装置16に接続されており、印刷制御部52は印刷制御情報に基づき指定された印刷装置が画像形成装置12か製版装置16かを判断し、伸張処理部44による伸張処理を経て得られた画像データを画像処理部46又はI/F部50へ入力させる。指定された印刷装置が製版装置16であった場合、伸張処理部44から出力された画像データはI/F部50に入力される。BEP20と製版装置16との間は通信線18Bを介し汎用的な通信プロトコルによって通信が行われる比較的「疎」な関係にあり、I/F部50に入力された画像データは、印刷版を作成するための印刷データとして、汎用的な通信プロトコルにより通信線18Bを介して製版装置16へ順次転送され、製版装置16での印刷(印刷版の作成)に用いられる。
一方、指定された印刷装置が画像形成装置12であった場合、伸張処理部44から出力された画像データは画像処理部46に入力される。画像処理部46は、入力された画像データに対して回転や用紙上の画像位置の調整、拡大又は縮小等の各種処理を行う機能を備えており、印刷制御部52は、印刷制御情報に設定されているパラメータで規定されている排出条件及び印刷を行わせる画像形成装置12の構造や特性に応じて、昇順/降順のページの並べ替え、両面印刷時の処理ページ順決定、多次元ルックアップテーブル(DLUT)を用いた色変換・グレーバランス補正・色ずれ補正等のキャリブレーション処理、スクリーン指定処理、画像形成装置12のフィニッシャモジュールで実行されるフィニッシング処理に対応したページ再配置(ステープラやパンチ穴の場所確保)、コレーション(丁合)、排出面(上下)合わせ等のように、画像形成装置12の構造や特性に応じて処理内容が相違する各種処理を画像処理部46で行わせる。
BEP20と画像形成装置12との間は通信線18Aを介し専用の通信プロトコル(画像形成装置12のプリントエンジン76に依存した通信プロトコル)によって通信が行われる比較的「密」な関係にあり、画像処理部46で各種の処理が行われた画像データはI/F部48・通信線18Aを介して画像形成装置12へ転送される。また、この画像データの転送時に、印刷制御部52は画像形成装置12のIOTコア部70(の各プリントエンジン76)の処理速度に同期したタイミングで各種の制御コマンドを送出することで、プリントエンジン76や定着器94、フィニッシャモジュール等の画像形成装置12の各部の動作を制御し、画像形成装置12で印刷処理を実行させる。また、印刷制御部52は画像形成装置12の構造や特性に応じて処理内容が相違する紙詰まり時のリカバリ処理も自動的に行う。このように、印刷制御部52は画像形成装置12の作動を制御するプリンタコントローラとしても機能する。
次に本実施形態の作用として、BEP20の印刷制御部52で実行される印刷ジョブ実行順序制御処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。なお、この印刷ジョブ実行順序制御処理は、BPE20がRIP4から印刷ファイルデータを受信する毎に印刷制御部52で実行される。
ステップ120では、サーバ・コンピュータ25に保管されている印刷制御情報の中から、受信した印刷ファイルデータに対応する印刷制御情報を検索し、検索によって抽出された印刷制御情報を参照する。次のステップ122では、ステップ120で検索によって抽出された印刷制御情報を参照した結果に基づき、受信した印刷ファイルデータに対応する処理対象の印刷ジョブで印刷に用いる印刷装置として指定されている印刷装置を認識し、認識した印刷装置が画像形成装置12か否か判定する。判定が否定された場合は印刷ジョブ実行順序制御処理を終了する。
また、処理対象の印刷ジョブで指定されている印刷装置が画像形成装置12であった場合にはステップ124へ移行し、処理対象の印刷ジョブが、画像形成装置12での印刷に際して特殊トナーを使用する印刷ジョブか否か判定する。この判定は、例えば印刷ファイルデータがTIFFフォーマットであれば、印刷ファイルデータに付加されているレイヤヘッダを参照すると共に、各レイヤに対応するインク名タグを参照し、使用するトナーとして特殊トナーがインク名タグに指定されているレイヤが存在しているか否かを判断することで行うことができる。本実施形態に係る印刷ジョブ実行順序制御処理は、BEP20が印刷ファイルデータを受信する毎に実行されるので、このステップ124は本発明に係る判断手段(詳しくは請求項3に記載の判断手段)に対応している。
印刷制御部52は画像形成装置12で実行を予定している印刷ジョブを、その実行順に実行予定テーブルに登録して管理しており、伸張処理部44は実行予定テーブルに登録されている実行順序に従って画像記憶部42から印刷ファイルデータを順に読み出し、伸張等の処理を行う。ステップ124の判定が肯定された場合はステップ126で実行予定テーブルを参照し、実行予定テーブルに既に登録されている各印刷ジョブの情報を参照する。そしてステップ128では、特殊トナーを使用する印刷ジョブが実行予定テーブルに登録されているか否か判定する。この判定が否定された場合にはステップ130へ移行し、今回受信した印刷ファイルデータに対応する処理対象の印刷ジョブ(特殊トナーを使用する印刷ジョブ)を、画像形成装置12で最後に実行する印刷ジョブとして実行予定テーブルに登録して処理を終了する。この処理により、例えば実行予定テーブルに6個の印刷ジョブが登録されていた場合、処理対象の印刷ジョブは7番目に実行すべき印刷ジョブとして実行予定テーブルに登録されることになる。
また、ステップ128の判定が肯定された場合にはステップ132へ移行し、処理対象の印刷ジョブ(特殊トナーを使用する印刷ジョブ)が、実行予定テーブルに既に登録されている特殊トナーを使用する印刷ジョブの次に実行されるように、処理対象の印刷ジョブを実行予定テーブルに登録すると共に、実行予定テーブルに既に登録されている印刷ジョブの実行順序を変更して処理を終了する。この処理により、例えば実行予定テーブルに6個の印刷ジョブが登録されており、4番目に実行を予定している印刷ジョブが特殊トナーを使用する印刷ジョブであった場合、処理対象の印刷ジョブは5番目に実行すべき印刷ジョブとして実行予定テーブルに登録されると共に、5番目、6番目に実行すべき印刷ジョブとして実行予定テーブルに登録されていた印刷ジョブは、その実行順序が6番目、7番目へ変更されることになる。
一方、処理対象の印刷ジョブが特殊トナーを使用しない印刷ジョブであった場合には、ステップ124の判定が否定されてステップ134へ移行し、画像形成装置12で最後に実行する印刷ジョブとして実行予定テーブルに登録されている印刷ジョブが特殊トナーを使用する印刷ジョブか否か判定する。判定が否定された場合にはステップ140へ移行し、処理対象の印刷ジョブを画像形成装置12で最後に実行する印刷ジョブとして実行予定テーブルに登録して処理を終了する。また、ステップ134の判定が肯定された場合はステップ136へ移行し、画像形成装置12で最後に実行する印刷ジョブとして実行予定テーブルに登録されている印刷ジョブ(特殊トナーを使用する印刷ジョブ)が、RIP24から受信してから所定期間以上経過しているか否か判定する。
判定が否定された場合はステップ138へ移行し、処理対象の印刷ジョブを、最後に実行する印刷ジョブとして実行予定テーブルに登録されている印刷ジョブ(特殊トナーを使用する印刷ジョブ)よりも前に実行すべき印刷ジョブとして実行予定テーブルに登録し、処理を終了する。これにより、例えば実行予定テーブルに6個の印刷ジョブが登録されており、6番目に実行を予定している印刷ジョブが特殊トナーを使用する印刷ジョブであった場合、処理対象の印刷ジョブは6番目に実行すべき印刷ジョブとして実行予定テーブルに登録され、6番目に実行すべき印刷ジョブとして実行予定テーブルに登録されていた特殊トナー使用印刷ジョブは、その実行順序が7番目へ変更されることになる。
また、ステップ136の判定が肯定された場合はステップ140へ移行し、前述のように、処理対象の印刷ジョブを画像形成装置12で最後に実行する印刷ジョブとして実行予定テーブルに登録して処理を終了する。上記の印刷ジョブ実行順序制御処理により、特殊トナーを使用する印刷ジョブが画像形成装置12でなるべく連続して実行されるように、画像形成装置12で実行を予定している印刷ジョブの実行順序が変更されることになる。なお、ステップ126〜ステップ140は本発明に係る制御手段に対応している。
次に、上述した印刷ジョブの実行順序の変更に伴う画像形成装置12での処理時間の変化について説明する。一例として、画像形成装置12で実行すべき印刷ジョブが7個存在しており、そのうちの4番目と7番目の印刷ジョブが特殊トナーを使用する印刷ジョブであったとすると、画像形成装置12では、図5に示すように、まず特殊トナーを使用しない1〜3番目の印刷ジョブを実行し、3番目の印刷ジョブにおける定着が完了した後にプロセス速度(搬送路92を搬送される記録用紙の搬送速度、中間転写ベルト88の移動速度及び各プリントエンジン76における画像形成速度)を低速に切り替え、プロセス速度の切り替え完了後に特殊トナーを使用する4番目の印刷ジョブを実行し、4番目の印刷ジョブにおける定着が完了した後にプロセス速度を高速に切り替え、プロセス速度の切り替え完了後に特殊トナーを使用しない5,6番目の印刷ジョブを実行し、6番目の印刷ジョブにおける定着が完了した後にプロセス速度を再度低速に切り替え、プロセス速度の切り替え完了後に特殊トナーを使用する7番目の印刷ジョブを実行し、7番目の印刷ジョブにおける定着が完了した後にプロセス速度を再度高速に切り替える処理が行われることになる。このシーケンスでは処理時間がt1でプロセス速度の切替回数は4回である。
これに対し、本発明に係る印刷ジョブ実行順序制御処理を行った場合には、上記のシーケンスでは7番目に実行されていた特殊トナーを使用する印刷ジョブが5番目に実行されるように、各印刷ジョブの実行順序が変更される。実行順序がこのように変更されると、画像形成装置12では、図6に示すように、まず特殊トナーを使用しない1〜3番目の印刷ジョブを実行し、3番目の印刷ジョブにおける定着が完了した後にプロセス速度(搬送路92を搬送される記録用紙の搬送速度、中間転写ベルト88の移動速度及び各プリントエンジン76における画像形成速度)を低速に切り替え、プロセス速度の切り替え完了後に特殊トナーを使用する4,5番目の印刷ジョブを実行し、5番目の印刷ジョブにおける定着が完了した後にプロセス速度を高速に切り替え、プロセス速度の切り替え完了後に特殊トナーを使用しない6,7番目の印刷ジョブを実行する処理が行われることになる。このシーケンスではプロセス切替回数が2回に減少しているので、図5のシーケンスと比較して処理時間も大幅に短縮される(t2≪t1)。
従って、本実施形態に係る印刷ジョブ実行順序制御処理を行うことで、画像形成装置12が特殊トナーを使用する印刷ジョブを実行することによる画像形成装置12の処理能力の低下を抑制できることが理解できる。
なお、上記では特殊トナーを使用する印刷ジョブの実行に際して搬送速度を切り替える例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、定着温度を切り替えるようにしてもよいし、搬送速度の切り替えと定着温度の切り替えを併用するようにしてもよい。
また、上記では画像形装置12用の印刷データ及び製版装置16用の印刷データを各々処理するRIP24が設けられた構成の印刷システム10を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像形装置12用の印刷データを処理するRIPと製版装置16用の印刷データを処理するRIPが別に設けられた構成、或いは製版装置16が設けられていない構成の印刷システムにも適用可能である。
また、上記ではBEP20を本発明に係る印刷制御装置として機能させる例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばサーバ・コンピュータ25やRIP24を本発明に係る印刷制御装置として機能させることも可能である。
更に、上記では請求項1に記載の印刷装置の一例として、電子写真プロセスを利用して印刷を行う画像形成装置12を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特殊印刷剤(記録媒体の搬送速度の切り替え、定着温度又は乾燥温度の切り替えの少なくとも一方を行う必要のある特殊トナーや特殊インク等)を用いて印刷を行うことが可能な印刷装置、例えばインクジェット式の印刷装置にも適用可能であることは言うまでもない。
10 印刷システム
12 画像形成装置
16 製版装置
22 クライアント端末
25 サーバ・コンピュータ
52 印刷制御部
72 トナー供給部
74 トナーカートリッジ
76 プリントエンジン
88 中間転写ベルト
94 定着器
12 画像形成装置
16 製版装置
22 クライアント端末
25 サーバ・コンピュータ
52 印刷制御部
72 トナー供給部
74 トナーカートリッジ
76 プリントエンジン
88 中間転写ベルト
94 定着器
Claims (4)
- 特定の印刷ジョブの実行が指示されると、装填されている複数種の印刷剤のうち前記特定の印刷ジョブに対応する印刷剤を用いて前記特定の印刷ジョブに係る印刷を行う印刷装置における、印刷ジョブの実行を制御する印刷制御装置であって、
前記印刷装置での実行を予定している個々の印刷ジョブについて特殊印刷剤を用いる印刷ジョブか否かを各々判断する判断手段と、
前記印刷装置での実行を予定している印刷ジョブの中に前記特殊印刷剤を用いる印刷ジョブが複数存在していた場合に、当該特殊印刷剤を用いる複数の印刷ジョブが前記印刷装置で連続して実行されるように、前記実行を予定している印刷ジョブの前記印刷装置における実行順序を変更する制御手段と、
を備えたことを特徴とする印刷制御装置。 - 前記印刷装置は、前記印刷剤としてのトナー又はインクを記録媒体に付着させた後に、付着させたトナーを記録媒体に定着させるか、又は付着させたインクを乾燥させることで印刷を行う構成であり、前記特殊印刷剤は、記録媒体の搬送速度の切り替え、定着温度又は乾燥温度の切り替えの少なくとも一方を行う必要のある特殊トナー又は特殊インクであることを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
- 前記印刷装置は、印刷ジョブを単位として入力される印刷すべき画像を表す印刷データに基づいて印刷を行い、前記判断手段は、印刷データに付加されている前記画像の属性情報に基づいて、前記特殊印刷剤を用いる印刷ジョブか否かの判断を行うことを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
- 前記印刷装置は、入力された印刷データが表す画像を印刷機で記録媒体へ印刷するための刷版を前記印刷データに基づいて作成する製版装置を含んで構成された印刷システムに接続され、該印刷システムは前記印刷装置と前記製版装置の何れを用いて印刷を行わせるかを個々の印刷ジョブを単位として選択可能とされ、当初は前記製版装置による印刷を予定していた印刷ジョブが、所定の条件を満たした場合に前記印刷装置で実行すべき印刷ジョブへ変更されることを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004025574A JP2005212443A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | 印刷制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=34907922
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JP2004025574A Withdrawn JP2005212443A (ja) | 2004-02-02 | 2004-02-02 | 印刷制御装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007127774A (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置、後処理装置及びプログラム |
JP2008083251A (ja) * | 2006-09-26 | 2008-04-10 | Canon Inc | 画像形成システムおよびその制御方法 |
JP2009109908A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、画像形成方法、プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
-
2004
- 2004-02-02 JP JP2004025574A patent/JP2005212443A/ja not_active Withdrawn
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