JP4418218B2 - シュート - Google Patents

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Description

本発明は、流下樋に配設されて遊技球を遊技機に流下させるシュートに関する。
各遊技機より排出された遊技球は、これらの遊技機を横に並べて形成される遊技機設置島の下方より上方位置に揚送され、遊技機設置島の上方に配設した流下樋を流下し、流下樋に配設されたシュートに分流するとともに、遊技球の自重により自然と1段に整列しながらシュート内部に傾斜して設けられた球通路を移動し、1段に整列した状態で各遊技機へと循環補給されている。
この遊技球の循環補給過程において、シュートには、複数段に重なって進行する遊技球がシュート内の球通路で、遊技球の自重により自然と1段に整列できずに球詰まりを生じて、各遊技機への遊技球の移動が滞るという不具合があった。
特許文献1には、パチンコ玉を一列に整列させるための傾斜した主流路の末端に吐出口を開設してなるパチンコの整列樋において、吐出口の手前の主流路の上方に、主流路内に重なって流入したパチンコ玉のうち2段目以上の上層のパチンコ玉の移動を阻止するよう、このパチンコ玉に当接する揺動体を設けたことを特徴とするパチンコ玉の整列樋が開示されている。
この整列樋は、揺動体という部材を別途設けなければならないから、その構造が複雑になり、構造全体の大きさが大型化する。また、この整列樋は、整列樋に配設した揺動体の回動運動により、2段目のパチンコ玉の流下を阻止しようとするものであるから、揺動体の回動の程度を細かに調製しなければならないという欠点があった。
特許文献2には、パチンコ島台やパチンコ遊技機等に設置される計数器や玉切り装置等の近傍に設けられ、複数段状で補給路を流下する玉を一列状に整列させる玉均し装置において、玉均し装置は、腕部と支持板とで形成し、腕部は下部に玉均し部を形成し、一端に錘を嵌着し他端を支持板と揺動自在に軸着し、支持板は玉出口箇所に装着自在に形成し、腕部が玉の流下側より玉を均すように構成したことを特徴とするパチンコ玉補給路における玉均し装置が開示されている。
特許文献2の発明では、パチンコ玉補給路を備えた分離機の玉詰まりを防止するためには、玉均し装置を分離機に別途設ける必要があるため、分離機とその周囲の構造が複雑になり、その構造全体の大きさが大型化する。また、玉均し装置は、一端に錘を嵌着した腕部の揺動によってパチンコ玉を均すことを可能に構成しているから、錘を調整して揺動の程度を細かに調製しなければならないという欠点があった。
特許文献3には、パチンコ機の上方に配設される補給樋と連通してパチンコ球が流入する球入口を形成すると共に、球入口から流入するパチンコ球を整列して流下させる球通路を設けたパチンコ球補給用の分流樋において、球入口に沿って設けられる球通路の内側壁に、該内側壁に接してモータ、ロータリーソレノイドなどの駆動手段により上下動する球くずし部材を装着し、球くずし部材が上下動することにより球入口から球通路内にダンゴ状に積み重なって流れ込むパチンコ球をくずすようにしたことを特徴とするパチンコ球補給用の分流樋が開示されている。
特許文献3の発明では、分流樋に球くずし部材を設けて構成しているため、分流樋の構造が複雑になり、その構造全体の大きさが大型化する。しかも、球くずし部材をモータ、ロータリーソレノイドなどの駆動手段により上下動可能に構成しているため、分流樋は使用コストのかかるものとなってしまうという欠点があった。
特許文献4には、遊技機の裏側の上方で補給樋に接続されて遊技機に遊技球を提供する補給シュートと、遊技機の上側に設けられて遊技機の前側と後側を仕切る幕板との間に、幕板の開閉のうち少なくとも開く方向の運動を補給シュートの振動に変換する振動変換装置を介在させたことを特徴とする補給シュートの玉止まり解消装置が開示されている。
この補給シュートの玉止まり解消装置は、補給シュートの外側位置に設ける必要があるから、この配設のために別途スペースを要するうえ、補給シュートとその周囲全体の構造が複雑になり、さらにその構造全体の大きさも大型化するという欠点があった。
特開平5−300964号公報 実開平5−95586号公報 特開平7−622号公報 特開2002−292086号公報
従来のシュートは、上記したような欠点のあるものであった。したがって、本発明は、その構造を複雑化することなくコンパクト化を可能にするとともに、使用コストの上昇を抑えて、球詰まりを効果的に抑止可能なシュートを提供することを目的とする。
本発明は、(1)流下樋に配設されて遊技球を遊技機に流下させるシュートであって、縦方向に複数段に重なる遊技球を横方向に移動可能とするように傾斜し、且つ遊技球の直径の2倍よりも短い幅を有する横方向球通路と、遊技球を縦方向に移動可能な縦方向球通路とを有し、横方向球通路は、幅方向に間隔を隔てて相対向する側壁を備えるとともに、その底面には、横方向球通路と縦方向球通路の交差位置に、横方向球通路の幅方向の端縁部から内側方向に遊技球の半径よりも大きな幅の切り欠き部が形成され、切り欠き部に近い側の側壁の切り欠き部より上方に離間した位置に、横方向球通路と縦方向球通路の交差位置上方を複数段に重なって進行する遊技球のうち、下から2段目の遊技球に当接可能なリブが設けられ、切り欠き部の幅と横方向球通路の幅の差が遊技球の半径よりも短く形成されていることを特徴とするシュート、(2)横方向球通路の底面の幅方向中央位置には、遊技球の直径よりも短い幅で横方向球通路を長手方向に横方向球通路と縦方向球通路の交差位置まで切り欠いた溝部が、切り欠き部に連通するように設けられている上記(1)記載のシュート、(3)横方向球通路を移動する遊技球の移動方向に対向する壁部と、縦方向球通路から流下する遊技球を1段で横方向に移動可能な整列球通路を有するシュートであって、壁部、及び/又は、整列球通路の底面に相対向しつつ遊技球の直径よりも上方に離間した位置に、シュート内を逆流する遊技球の逆流方向から遊技球の上側に当接して、遊技球の逆流を阻止可能な逆流防止弁を設けた上記(1)又は(2)記載のシュート、(4)整列球通路は、底面に相対向する上面が形成されており、該上面に逆流防止弁を設けるとともに、該上面の幅方向中央位置には、遊技球の直径よりも短い幅で整列球通路を長手方向に切り欠いた溝部を設けた上記(3)記載のシュート、(5)シュートは、ベース部材とカバー部材とから構成されており、ベース部材及びカバー部材は、それぞれ少なくとも側壁構成部と、該側壁構成部の左右両端縁に内側方向に設けられた壁部構成部と、該側壁構成部及び壁部構成部と共に横方向球通路を形成する底面構成部とを有しており、ベース部材の底面構成部とカバー部材の底面構成部は、それぞれ長手方向の長さを異にするように形成されており、カバー部材の底面構成部は、ベース部材の側壁構成部とカバー部材の側壁構成部とを重ね合わせた時に、ベース部材の底面構成部の突出方向に夫々対向するように設けられている上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載のシュート、(6)ベース部材の底面構成部とカバー部材の底面構成部は、ベース部材の側壁構成部とカバー部材の側壁構成部とを重ね合わせた時に、相互に接触しない長さで突出するように形成されている上記(5)記載のシュート、を要旨とする。
本発明のシュートは、別途部材を設けずに球詰まりを効果的に防止可能となるとともに、シュートの構造を単純化しつつ製造コストを抑制可能なものとなる。
また、切り欠き部の幅と横方向球通路の幅の差を遊技球の半径よりも短く構成していることにより、より効率よく球詰まりを抑制可能となる。
また、本発明のシュートは、さらにリブを設けることにより、より効率よく球詰まりを抑制可能なものとなる。
さらに、本発明のシュートは、溝部を設けることにより、シュート内部に塵が侵入しても、溝部より塵をシュート外に出すことが可能となり、底面上にその塵が蓄積して、遊技球の進行が妨げられることを効果的に抑制できる。
また、本発明のシュートは、球詰まりを誘発させる遊技球の逆流を防止可能に構成することで、より効率よく球詰まりを抑制可能となる。
しかも、本発明に設けられる逆流防止弁の設置位置は、特に限定されず、整列球通路の長手方向内側位置等にも設けることが可能であるから、効率よく遊技球の逆流を抑制できる。
そして、本発明のシュートは、切り欠き部、リブや逆流防止弁の構造も複雑でないから、シュート全体構造をコンパクト化可能であり、また複雑な構造をとることなく球詰まりを抑制可能なものである。
本発明の実施の形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図2は、本発明における実施例の1つを示す平面図である。
図3は、本発明における実施例の1つ示す斜視図である。
図4(a)は、図3のa-a断面図であり、図4(b)は、図3のb-b断面図である。
本発明のシュート3は、図3に示すように、ベース部材5とカバー部材6とを組み合わせてなる。以下、ベース部材5とカバー部材6が相対向する方向を内側方向とし、逆方向を外側方向とする。
ベース部材5は、側壁構成部7aと、側壁構成部7aの左右両側縁に内側方向に壁部構成部8aを設け、側壁構成部7a上端縁部を外側方向に延設し、その延設した外側方向の端縁と、延設した左右方向の端縁及び壁部構成部8aの上端縁にそれぞれ球流入口形成部材17aと延設壁18aを配設して開口した球流入口14を形成し、側壁構成部7aに沿って左右方向球流入口14の位置より下方向へ傾斜した底面構成部9aと、上端位置で底面構成部9aの下側より当接し、側壁構成部7aの下端縁部を下端位置とするように側壁構成部7aに沿って下方向へ傾斜した上面構成部22aと、上面構成部22aに略遊技球の直径よりやや大きな間隔を開けて略対向するとともに壁部構成部8aに繋がる底面構成部10aとを、側壁構成部7aの壁面より内側方向に突出形成し、球流出口構成部15aを、側壁構成部7aと上面構成部22aと底面構成部10aの下方端に接続している。
また、ベース部材5は、底面構成部9aの下端より壁部構成部8a側の斜め上方位置の側壁構成部7a上、内側方向に内外方向細板状のリブ11を設け、底面構成部9aの下端に相対向する壁部構成部8a上、上方位置に矩形状の逆流防止弁片12aを設け、上面構成部22a傾斜面下側に沿って球流出口構成部15a直上よりやや上方位置に、左右方向細板状の逆流防止弁13を設けている。
カバー部材6は、側壁構成部7aの略鏡像体形状の側壁構成部7bと、側壁構成部7bの左右両側縁に内側方向に壁部構成部8bを設け、側壁構成部7b上端縁部を外側方向に延設し、その延設した外側方向の端縁と、延設した左右方向の端縁及び壁部構成部8bの上端縁にそれぞれ球流入口形成部材17bと延設壁18bを配設し、底面構成部9aと長手方向の長さを異にしつつ側壁構成部7bに沿って下方向へ傾斜した底面構成部9bと、上端位置で底面構成部9bの下側より当接し、側壁構成部7bの下端縁部を下端位置とするように側壁構成部7bに沿って下方向へ傾斜した上面構成部22bと、上面構成部22bに略遊技球の直径よりやや大きな間隔を開けて略対向するとともに壁部構成部8bに繋がる底面構成部10bとを、側壁構成部7bの壁面より内側方向に突出形成し、球流出口構成部15bを、側壁構成部7bと上面構成部22bと底面構成部10bの下方端に接続している。
なお、カバー部材6において、底面構成部9b、上面構成部22b、底面構成部10bは、それらの突出方向を、側壁構成部7aと側壁構成部7bとを重ね合わせると底面構成部9a、上面構成部22a、底面構成部10aの突出方向に夫々相対向し、かつ、底面構成部9a、上面構成部22a、底面構成部10aに接触しない長さで突出しているように設けられる。
また、カバー部材6は、底面構成部9bの下端に相対向する壁部構成部8b上、上方位置に矩形状の逆流防止弁片12bを設けている。
シュート3は、ベース部材5の壁部構成部8a、延設壁18a、球流出口構成部15aの位置に、カバー部材6の壁部構成部8b、延設壁18b、球流出口構成部15bの位置を相対向させるように、ベース部材5とカバー部材6を組み合わせてなり、これにより壁部8、延設壁18、球流出口15を形成するとともに、側壁構成部7aと側壁構成部7bにより側壁7を形成する。さらに、シュート3は、側壁7の上端縁部と壁部8の上端縁部により球流下口19を形成し、上面構成部22aと上面構成部22bにより上面22を形成するとともに、底面構成部9aと底面構成部9bならびに、底面構成部10aと底面構成部10bにより上面22の上下に底面9、10を形成しており、上面構成部22aと上面構成部22b、底面構成部9aと底面構成部9bならびに、底面構成部10aと底面構成部10bは、夫々接触しない長さで内側方向に長さ突出しているため、上面22と底面9、10夫々の長手方向中央位置には溝部4が形成される。
シュート3内には、図5に示すように、遊技球の通路が形成されている。なお、図5は、本発明の実施例の1つを示すシュート3内に形成される遊技球の通路を説明するための断面図である。
シュート3は、球流下口19、底面9、壁部8と側壁7により横方向球通路Aを形成し、横方向球通路Aの下方位置で交差する縦方向球通路Bを形成し、底面10、上面22、側壁7により縦方向球通路と交差する整列球通路Cを形成し、整列球通路Cと交差して球流出口15内まで縦方向球通路Dを形成している。
横方向球通路A、縦方向球通路B、D、整列球通路Cは、遊技球の直径よりもやや大きな幅を備える。また、シュート3は、横方向球通路Aの高さについては、縦方向球通路Bとの交差位置において遊技球を2段重ねた高さよりやや大きく、整列球通路Cの高さについては、遊技球の直径よりもやや大きく構成している。
また、図2に示すように、シュート3の横方向球通路Аの底面9には、底面構成部9aと底面構成部9bが長手方向の長さを異にすることにより、横方向球通路Aと縦方向球通路Bの交差位置に切り欠き部1を形成しており、溝部4と連通している。このとき、リブ11は、その下端位置を、切り欠き部1より遊技球の直径よりやや上方に離間した位置とするように、切り欠き部1に近い側の側壁7を構成する側壁構成部7a上に設けられている。
さらに、シュート3は、逆流防止弁片12aと逆流防止弁片12bにより逆流防止弁12を形成するとともに、整列球通路Dの底面10に相対向する上面22傾斜面下側に沿って球流出口構成部15直上よりやや上方位置に、上面22の幅と内外方向略同一幅の逆流防止弁13を形成している。なお、逆流防止弁13は、予めベース部材5に設けている。
シュート3内においては、図6に示すように、遊技球が流下する。なお、図6は、本発明の実施例の1つを示すシュート3内における遊技球の流下を説明するための断面図である。
流下樋2をF方向に流下してシュート3の球流入口14を通りシュート3内に分流された遊技球は、図6に示すように、球流下口19より流下すると、横方向球通路A内の底面9の溝部4上をこの傾斜に沿って1段若しくは2段に重なって横方向に進行し、底面9の下方端を越えると縦方向球通路B内を縦方向に進行し、底面10に衝突すると、整列球通路C内を底面10の傾斜に沿って横方向に1段で進行して、底面10の下方端を越えると縦方向球通路D内を縦方向に進行し、球流出口15より排出される。
流下樋2よりシュート3内に分流される遊技球の数が増えてくると、図6に示すように、遊技球は、2段に重なり横方向球通路Aを横方向に流下するようになる。
シュート3において、複数段に重なって進行する遊技球が1段になるのは、横方向球通路Aから縦方向球通路Bへ遊技球の進行するときであり、このとき遊技球は、図7に示すように流下する。なお、図7(1)は、図6のА-А断面図、図7(2)は、図6のB-B断面図、図7(3)は、図6のC-C断面図である。
2段に重なる下側の遊技球は、図7(1)に示すように、横方向球通路Aの底面9の溝部4に沿うように図6での横方向に流下する。下側の遊技球は、その重心を溝部4の略中央においているが、底面9の底面構成部9a、9bに支持されてバランスの取れた状態にある。そして、その遊技球が、切り欠き部1の位置にさしかかると、図7(2)に示すように、これを支持する底面9が底面構成部9bのみとなるため、バランスを崩して、切り欠き部1方向に落ち込む。したがって、2段に重なって進行する遊技球同士の上下方向のバランスも崩れる。そして、後に続く遊技球も同様にバランスを崩して、切り欠き部1方向に落ち込む。すなわち、本発明のシュート3において、複数段に重なって進行する遊技球が横方向球通路Aから縦方向球通路Bへ進行して1段に整列する際、上下に重なって移動する遊技球が壁部8と底面9との間に嵌り込むとともに、これらの遊技球の流下する力が均衡してしまうことで、これらの遊技球の流下が滞るということが、生じ難くなる。このように、本発明のシュート3は、切り欠き部1を設けることにより、球詰まりの発生を抑制可能なものとなる。
また、シュート3は、底面9に溝部4を切り欠き部1に連通するように設けているため、シュート3内部に塵が侵入しても、溝部4より塵をシュート外に出すこと可能となり、その塵の底面9上の蓄積により、遊技球の進行が妨げられることを効果的に防止できるものとなる。
シュート3は、リブ11を、側壁構成部7aにおいて、切り欠き部1上方で遊技球の直径よりやや高い位置に設けている。このシュート3において、2段に重なって横方向球通路Aを進行する遊技球が、切り欠き部1の位置にさしかかると、下から1段目の遊技球が切り欠き部1方向に落ち込みはじめ、次いで、図7(3)に示すように、下から2段目の遊技球が、リブ11に当接して側壁構成部7b方向に移動して、下から1段目の遊技球に対して側壁構成部7b側から重なるに伴い、下から1段目の遊技球は、切り欠き部1方向に効率よく導かれるため、2段に重なって進行する遊技球同士の上下方向のバランスが効率よく崩れる。すなわち、上下に重なって移動する遊技球の流下する力の均衡が効率よく崩れる。
したがって、本発明のシュート3は、リブ11を設けることにより、複数段に重なって進行する遊技球が横方向球通路Aから縦方向球通路Bへ進行して1段となるにあたり、球詰まりの発生を効率よく抑制可能となる。
シュート3は、図8−1、図8−2に示すように、球流出口15にバネ材等伸縮自在な蛇腹管16を配設して使用される。なお、図8−1、図8−2は、本発明における実施例の1つを示すシュート3の使用状態を説明するための断面図である。
シュート3内を通過して1段となった遊技球が、球流出口15より排出されると、蛇腹管16内を流下して各遊技機へ補給される。各遊技機へ遊技球が断続的に補給されている間、蛇腹管16は、遊技球の流下圧を下方向に受けて伸びた状態となっている。そして、各遊技機への遊技球の補給が停止する場合、蛇腹管16には元の状態に戻そうとして縮む力が上方向へ働き、蛇腹管16内に残留している遊技球が、上方向へ作用する力を受けて瞬間的に逆流することがある。このとき、シュート3内において、球流出口15に近い位置にある遊技球は、図8−1に示すように、蛇腹管16内の遊技球の逆流によって矢印に示すような逆流方向の力を受け、更にその逆流方向前方にある遊技球Pを逆流させようとする。このように遊技球の逆流方向に作用する力がシュート3内部の各遊技球に伝播すると、シュート3内部は、遊技球に対して流下方向に先行する遊技球を乗り上げ、そのままこれらの遊技球を底面と底面に相対向する面に挟持してなる状態を形成することがある。さらに、その状態で、乗り上がった遊技球と乗り上げられた遊技球の流下力のバランスが取られていると、シュート3内部は、その状態を維持してしまうことがある(以下、この状態をブリッジということがある。)。したがって、遊技機の逆流は、ブリッジを形成してシュート3内部に球詰まりを引き起こす原因となる。
ここで、シュート3は、整列球通路Cの上面22傾斜面下側に細板状の逆流防止弁13を設けており、図9に示すように、遊技球Pの逆流を止めることができる。なお、図9は、図8−1におけるD-E部分拡大図である。
シュート3において、球流出口15近くにある遊技球R1、R2は、蛇腹管16内を逆流する遊技球により上方向に作用する力を受けると矢印方向へ位置r1、r2を越えて逆流しようとする。このとき、その逆流方向前方にある遊技球Pは、遊技球R2の上側に位置しているため、遊技球R2の逆流に伴ってやや上向きの力を受けて、矢印方向に逆流しようとする。そして、シュート3において、遊技球Pが整列球通路C内を位置p1を越えて逆流しようとすると、上面22傾斜面下側に設けられた逆流防止弁13の球流出口15に近い側(遊技球の流下方向側)に遊技球Pの上側が当接し、遊技球Pの逆流が阻止される。
また、シュート3は、上面22に溝部4を設けており、遊技球Pが、遊技球R2の逆流に伴ってやや上向きの力を受けると、逆流防止弁13と溝部4によって形成された空隙に嵌るため、遊技球Pの逆流がより強固に阻止される。
したがって、シュート3は、逆流防止弁を逆流方向から遊技球に当接するように備えることで、整列球通路C内に遊技球Pが逆流することを抑え、ブリッジの発生を低減して、球詰まりを抑制可能なものである。
シュート3は、図8−2に示すように、壁部8に逆流防止弁12を設けている。
シュート3内において、蛇腹管16内を逆流する遊技球により逆流方向に作用する力が整列球通路C内の遊技球に伝播してしまった場合、遊技球が矢印方向に逆流しようとし、遊技球Qも逆流しようとする。このとき、逆流防止弁12の流下方向側に遊技球Qの上側が当接することにより、遊技球Qの逆流が阻止される。したがって、シュート3は、逆流防止弁12を逆流方向から遊技球に当接するように備えることで、縦方向球通路B内で遊技球Pが逆流することを抑え、ブリッジの発生を低減して、球詰まりを抑制可能なものである。
本発明のシュート3において、横方向球通路Aの高さは、遊技球の直径の2倍に限らず、複数段に重なる遊技球を横方向に移動可能な高さであればよい。例えば、シュート3は、横方向球通路Aの高さを、3段以上重なって横方向に進行可能な高さとして構成してもよい。このようなシュート3は、切り欠き部1において、底面9を進行する下から1段目(最下段)にある遊技球のバランスを崩して落ち込ませることが可能なものとなるから、球詰まりを低減可能となる。
横方向球通路Aの幅は、遊技球の直径よりやや大きい程度に限られないが、遊技球の直径の2倍よりも短い幅であることが好ましい。横方向球通路Aの幅が遊技球の直径の2倍を超えると、シュート3は、幅方向に並んだ遊技球により球詰まりの生じやすいものとなる虞がある。
また、本発明のシュート3において、溝部4の幅は、遊技球の直径より短ければよい。溝部4の幅が遊技球の直径よりも広いと遊技球が落下する虞がある。
本発明のシュート3は、図1(1)(2)に示すように、溝部4を設けずに構成してもよい。図1(1)は、本発明における実施例の1つを説明するための平面図、図1(2)は、本発明における実施例の1つを説明するための側面図である。
このシュート3は、切り欠き部1を、横方向球通路Aの底面9の幅方向端縁部(側壁構成部7a)から内側方向に遊技球の半径よりも大きな幅で、横方向球通路Aと縦方向球通路Bの交差位置に形成している。シュート3において、縦方向に複数段に重なって横方向球通路Aを移動する遊技球が側壁構成部7aに沿うように切り欠き部1にさしかかると、切り欠き部1を遊技球の半径よりも大きな幅で構成しているため、最下段の遊技球は切り欠き部1より下方向に落ち込む。したがって、このシュート3は、複数段に重なって進行する遊技球が横方向球通路Aから縦方向球通路Bへ進行して1段となるにあたり、球詰まりの発生を抑制可能なものである。しかも、このシュート3は、別途部材を設けずに球詰まりを効果的に防止可能となるから、シュートの構造を単純化ならびにコンパクト化を可能としつつ、その製造コストを抑制可能なものとなる。
なお、このシュート3において、切り欠き部1を、切り欠き部1の幅と横方向球通路Аの幅の差が遊技球の半径よりも短い幅で構成してもよい。このようなシュート3は、縦方向に複数段に重なって横方向球通路Aを移動する遊技球が側壁構成部7bに沿うように切り欠き部1にさしかかる場合であっても、最下段の遊技球を、切り欠き部1より下方向に落ち込ませること可能となる。したがって、このようなシュート3は、球詰まりを効率よく防止できる。
本発明のシュート3は、切り欠き部1を、側壁構成部7a、7bのいずれの側に形成してもよい。なお、シュート3において、切り欠き部1を側壁構成部7b側に形成する場合には、リブ11は、側壁構成部7bに設けられる。
また、本発明のシュート3において、リブ11と逆流防止弁12、13を設けなくても球詰まりを抑制可能であるが、効率よく抑制するには、これらを設けることが好ましい。
リブ11を設ける位置や形状は、複数段に重なって横方向に移動する遊技球のうち下から2段目の遊技球に当接するように設けていれば、その位置や形状は特に限定されないが、リブ11の内側方向先端位置と、これに相対向する側壁構成部7bとの間隔が、遊技球の直径以上であるように設けられることが好ましい。この間隔が遊技球の直径以下であると、下から2段目の遊技球が、リブ11と側壁構成部7bとの間に挟まる虞がある。
逆流防止弁13を設ける位置は、上面22傾斜面下側に沿って球流出口15直上よりやや上方位置に限定されず、また、その形状は、左右方向細板状に限定されない。逆流防止弁13を設ける位置は、整列球通路の底面に相対向しつつ遊技球の直径よりも上方に離間した位置に設けていればよい。底面10と上面22との離間距離は、遊技球の直径よりも大きいため、逆流防止弁13は、上面22よりやや下方に離間した位置に設けられてもよい。この場合、シュート3内を逆流する遊技球は、逆流防止弁13に当接するとともに、逆流防止弁13と上面22の隙間にはまることによって逆流を阻止され、シュート3は、より強固に遊技球の逆流を阻止可能なものとなる。
また、逆流防止弁13は、球流出口15直上よりやや上方位置に限定されず、球流出口15より縦方向球通路B側に離れた位置に設けてもよく、設置数も特に限定されず、いずれにおいても遊技球の逆流を阻止可能である。
また、本発明のシュート3は、上面22の幅と略同一幅の逆流防止弁13をベース部材5に設けているものにつき詳細に説明したが、逆流防止弁13を、カバー部材6に設けてもよく、ベース部材5とカバー部材6に分割して設けても良い。
なお、本発明のシュート3は、ベース部材5とカバー部材6を組み合わせてなる実施例につき詳細に説明したが、これらを一体に成形してなるものであってもよい。
(1)本発明における実施例の1つを説明する平面図、(2)本発明における実施例の1つを説明する側面図である。 本発明における実施例の1つを示す平面図である。 本発明における実施例の1つ示す斜視図である。 (a)図3のa-a断面図であり、(b)図3のb-b断面図である。 本発明の実施例の1つを示すシュート3内に形成される遊技球の通路を説明するための断面図である。 本発明の実施例の1つを示すシュート3内における遊技球の流下を説明するための断面図である。 (1)図6のA−A断面図、(2)図6のB-B断面図、(3)図6のC-C断面図であり、夫々、各位置での遊技球の移動状態を説明するための図である。 本発明における実施例の1つを示すシュート3の使用状態を説明するための断面図である。 本発明における実施例の1つを示すシュート3の使用状態を説明するための断面図である。 図8−1におけるD-E部分拡大図である。
符号の説明
1 切り欠き部
2 流下樋
3 シュート
4 溝部
5 ベース部材
6 カバー部材
7 側壁
8 壁部
9、10 底面
11 リブ
12、13 逆流防止弁
14 球流入口
15 球流出口
16 蛇腹管
22 上面

Claims (6)

  1. 流下樋に配設されて遊技球を遊技機に流下させるシュートであって、
    縦方向に複数段に重なる遊技球を横方向に移動可能とするように傾斜し、且つ遊技球の直径の2倍よりも短い幅を有する横方向球通路と、
    遊技球を縦方向に移動可能な縦方向球通路とを有し、
    横方向球通路は、幅方向に間隔を隔てて相対向する側壁を備えるとともに、
    その底面には、横方向球通路と縦方向球通路の交差位置に、横方向球通路の幅方向の端縁部から内側方向に遊技球の半径よりも大きな幅の切り欠き部が形成され、
    切り欠き部に近い側の側壁の切り欠き部より上方に離間した位置に、横方向球通路と縦方向球通路の交差位置上方を複数段に重なって進行する遊技球のうち、下から2段目の遊技球に当接可能なリブが設けられ、
    切り欠き部の幅と横方向球通路の幅の差が遊技球の半径よりも短く形成されていることを特徴とするシュート。
  2. 横方向球通路の底面の幅方向中央位置には、遊技球の直径よりも短い幅で横方向球通路を長手方向に横方向球通路と縦方向球通路の交差位置まで切り欠いた溝部が、切り欠き部に連通するように設けられている請求項1記載のシュート。
  3. 横方向球通路を移動する遊技球の移動方向に対向する壁部と、縦方向球通路から流下する遊技球を1段で横方向に移動可能な整列球通路を有するシュートであって、壁部、及び/又は、整列球通路の底面に相対向しつつ遊技球の直径よりも上方に離間した位置に、シュート内を逆流する遊技球の逆流方向から遊技球の上側に当接して、遊技球の逆流を阻止可能な逆流防止弁を設けた請求項1又は2記載のシュート。
  4. 整列球通路は、底面に相対向する上面が形成されており、該上面に逆流防止弁を設けるとともに、該上面の幅方向中央位置には、遊技球の直径よりも短い幅で整列球通路を長手方向に切り欠いた溝部を設けた請求項3記載のシュート。
  5. シュートは、ベース部材とカバー部材とから構成されており、
    ベース部材及びカバー部材は、それぞれ少なくとも側壁構成部と、該側壁構成部の左右両端縁に内側方向に設けられた壁部構成部と、該側壁構成部及び壁部構成部と共に横方向球通路を形成する底面構成部とを有しており、
    ベース部材の底面構成部とカバー部材の底面構成部は、それぞれ長手方向の長さを異にするように形成されており、
    カバー部材の底面構成部は、ベース部材の側壁構成部とカバー部材の側壁構成部とを重ね合わせた時に、ベース部材の底面構成部の突出方向に夫々対向するように設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載のシュート。
  6. ベース部材の底面構成部とカバー部材の底面構成部は、ベース部材の側壁構成部とカバー部材の側壁構成部とを重ね合わせた時に、相互に接触しない長さで突出するように形成されている請求項5記載のシュート。
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