JP4936434B2 - 遊技機 - Google Patents
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そこで、例えば特許文献1のように、入賞装置の一側奥手に当該入賞装置へ流入した遊技球を排出するための排出口を配置し、当該入賞装置内の床部を低床部と高床部とにより形成するとともに、開閉動作を行う扉部材の内側面を高床部と低床部とにより形成し、前記排出口を低床部の奥手側に配置した入賞装置がある。このような構成の入賞装置は、扉部材が開状態となった場合に、扉部材の高床部から流入した遊技球は、入賞装置内の高床部へ案内されて当該高床部の傾斜により排出口の手前側へ流下し、そのまま排出口へ流入するように構成されている。また、扉部材の低床部から流入した遊技球は、入賞装置内の低床部へ案内されて当該低床部の傾斜により排出口の手前側へ流下し、高床部との段差壁により高床部へ乗り上げることなく、そのまま排出口へ流入するように構成されている。
このように構成することで、入賞装置内へ流入した遊技球が扉部材の内側面を端から端まで何回も往復動して排出口へ流入するまでに長時間費やすことがないので、特別遊技状態に費やす時間も短縮され、遊技者に不快な思いをさせないようにした遊技機の入賞装置がある。
また、入賞装置の扉部材の内側面に高低差を設けているので、扉部材が閉状態となった場合に入賞装置内の奥手側の壁面と高床部との間に遊技球が挟まり、排出口での計数に支障を来し、さらには遊技者の賞球数、獲得利益に支障を来す虞がある。
さらに、扉部材や入賞装置内の床部に高低差を設けても、低床部からの遊技球も高床部からの遊技球も同様に排出口へ流下してくるため、排出口手前部分で複数の遊技球がぶつかりあい、せっかく入賞装置内へ流入した遊技球が再度遊技領域へ弾き出されてしまったり、その部分で球詰まりを起こしたりする可能性が充分に考えられる。この時点で左右方向の幅を考慮してもさらに遊技球の流れに支障を来す構成となってしまう。
そこで本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、限られた遊技領域のスペースを有効活用し、さらには入賞空間部の幅を極限まで小さくしても遊技球の流れに支障を来すことのない入賞装置を備えた遊技機を提供することを目的とする。
遊技盤に形成された遊技領域を流下する遊技球を受け入れ可能な第1状態と、遊技盤に形成された遊技領域を流下する遊技球を受け入れない第2状態と、に変換可能な入賞装置を備えた遊技機において、
前記入賞装置は、
遊技球が流入可能な入賞空間部と、
該入賞空間部の奥手側に配置され、当該入賞空間部へ流入した遊技球を排出する排出口と、
前記入賞空間部の底部を形成し、遊技球を前記排出口へ流下案内する左右方向に並んだ複数の通路と、を備え、
前記複数の通路は、
前記入賞空間部へ流入した遊技球を優先的に前記排出口へ流下案内するために、前記排出口の手前側から前記排出口に連通する奥手側まで形成され、奥手側に下り傾斜した勾配を有する優先通路と、
該優先通路と隣り合うように配設され、前記入賞空間部へ流入した遊技球を一旦待機させてから前記排出口へ流下案内する待機通路と、を有し、
前記待機通路は、
前記入賞空間部を流下する遊技球を前記優先通路へ流下させるための前記優先通路の側に下り傾斜する勾配と、前記入賞空間部の手前側に下り傾斜する勾配と、を設け、
前記待機通路における奥手側に遊技球が乗り上げて待機球となった場合であって前記優先通路を流下する遊技球がある場合、当該待機球が前記待機通路の奥手側から直接前記優先通路に流下して前記排出口に向かって流れようとしても、前記待機球が前記優先通路を流下する遊技球と接触することによって前記優先通路への流下を阻止され、前記待機球が前記待機通路の手前側へ誘導されて迂回する構成であり、これにより前記優先通路を流下する遊技球が優先的に前記排出口へ流下し、その後前記待機球が前記待機通路の手前側を経て前記優先通路に流下しさらに前記排出口へ流下する構成となっていることを特徴とする。
前記待機通路の奥手側における前記優先通路の側に、前記待機通路の奥手側に乗り上げた待機球が前記待機通路の奥手側から直接前記優先通路に流下して前記排出口に向かって流れることを阻止するリブを突設してもよい。
前記入賞装置は、前記入賞空間部の入口を開閉する扉部材を有し、
該扉部材は、前記入賞空間部の入口の下縁に略水平な回転軸によって軸着され、前記第2状態においてその回動端側が起き上がって前記入口を閉じた閉状態となり、前記第1状態においてその回動端側が前方下方に倒れて前記入口を開放する開状態となり、開状態において上面となる当該扉部材の内面が、遊技球を前記入賞空間部内へと案内する傾斜面となる部材であり、
前記扉部材の内面と前記待機通路の手前側との間には、前記扉部材が前記第1状態である開状態となった場合に、前記扉部材の内面から前記待機通路の手前側に乗り上げる遊技球が乗り越えなければならない段差部が形成される構成としてもよい。
A.遊技盤の全体構成
図1は本形態例のパチンコ機の遊技盤の前面図である。
図1において、符号1は遊技盤であり、前面の略円形領域がガイドレール2で囲まれることにより遊技領域3が形成されている。
また入賞装置12には、上部に第2普通電動役物17が、下部に第3普通電動役物18が設けられ、入賞装置12は2段構成となっている。また入賞装置12の中央部(第2普通電動役物17と第3普通電動役物18の間の位置)には、表示部19が設けられている。
振分装置16は、詳細構成については説明省略するが、センターケース10(第1普通電動役物15の左下位置)に形成された遊技球の流入部10aから流入した遊技球を、始動入賞口11の真上に排出するか否かの振分遊技を行うものである。即ち、センターケース10の下端中央には、始動入賞口11の真上に遊技球を排出する第2流下路10bが形成され、センターケース10の下端両側(第2流下路10bの左右両側)には、始動入賞口11の真上よりも左側又は右側に遊技球を排出する第1流下路10cが形成されている。そして振分装置16は、流入部10aから流入した遊技球を、前方の遊技者に対して球見せしつつ転動流下させて、上記第1流下路10c又は第2流下路10bの何れかに誘導する装置である。なお、振分装置16で中央の第2流下路10bに振り分けられ、この第2流下路10bから排出された遊技球は、高い確率で始動入賞口11に入賞する。
ランプ19i,19jは第2普図記憶表示器を構成する。
なお、第1普通電動役物15に遊技球が入賞すると、上記第1普図表示器のランプ19e,19fの点灯状態が変動する第1普図変動表示ゲームが実行され、この第1普図変動表示ゲームが所定の当たり態様で終了すると第1普図当たりになる。
また第3普通電動役物18は、上記第2普図当たりになると開放され、開放されると遊技球が入賞可能となる装置である(詳細は後述する)。
次に、入賞装置12の構成について、図2〜図8を参照して説明する。図2は、入賞装置12の上側の第2普通電動役物17が開放された状態を示す図であり、図2(a)は入賞装置12を右上に大きく傾いた方向から見た斜視図、図2(b)は入賞装置12を右上に少し傾いた方向から見た斜視図である。図3(a)は入賞装置12の分解斜視図であり、図3(b)は入賞装置12の上側の第2普通電動役物17の分解斜視図である。図4(a)は入賞装置12の前面図であり、図4(b)は図4(a)におけるA−A断面図である。図5は、第2普通電動役物17における遊技球の流れを説明する図であり、図5(a)は第2普通電動役物17(閉状態)の前面図、図5(b)は図5(a)のB−B断面図、図5(c)は第2普通電動役物17(開放状態)の前面図、図5(d)は図5(c)のC−C断面図である。図6及び図7は、第2普通電動役物17における遊技球の流れを説明するための第2普通電動役物17の斜視図であり、図6(a)は遊技球が2個同時に入球した状態を示し、図6(b)は後述する待機通路48側へ流入した遊技球が待機通路48の後床部49まで乗り上げ、後床部49に形成された傾斜によってその優先順位を遅らせて排出口へ向かって流下する場合を示す。また図7(a)は、待機通路48側へ流入した勢いのない遊技球が待機通路48手前の段差部52に衝突し、待機通路48に乗り上げることなく優先通路47へ案内されて排出口へ流下する場合を示す。また図7(b)は、複数の遊技球が同時に入球した場合であり、待機通路48の後床部49から直接排出口へ流下しようとする遊技球が、優先通路47側の遊技球と衝突することでその流下を規制される場合を示す。なお、図6(b)と図7(a)と図7(b)は、後述する前枠部材41を取外した状態を示している。
遊技盤1を構成する基板(いわゆるベニヤ、図示省略)には、上記入賞装置12をはめ込むための入賞装置用開口(図示省略)が形成され、上記入賞装置12は、遊技盤1の前面からこの入賞装置用開口にはめ込まれて取り付けられる。
LED基板23は、前述のランプ19a〜19jを構成するLED34が前面の対応位置にそれぞれ搭載されたものであり、基板支持部材24の前面に固定される基板である。
基板支持部材24は、透明又は半透明のクリア部材によって構成され、その前面とレンズ部材22の裏面とでLED基板23を挟み付けるようにして、取付ベース21の裏面に固定される部材である。この基板支持部材24の後部には、上側の第2普通電動役物17から排出された遊技球を横方向(この場合、正面から見て右方)に流下させるための裏樋35が形成されている。
なお、何れかのLED34が点灯すると、対応するランプ用突起33からその出力光が前方に照射され、対応するランプ(ランプ19a〜19jのうちの対応するもの)が点灯する構成となっている。
第2普通電動役物17は、遊技盤に形成された遊技領域を流下する遊技球を受け入れ可能な第1状態(後述する扉部材45が開状態になっている状態)と、遊技盤に形成された遊技領域を流下する遊技球を受け入れない第2状態(後述する扉部材45が閉状態になっている状態)と、に変換可能な入賞装置本体である。
この第2普通電動役物17は、図3(b)に示すように、前枠部材41と、裏枠部材42と、第2普電用ソレノイド43と、第2普図作動スイッチ44とを有する。
なお取付状態において、裏枠部材42の内側の中空部は、前述の上部開口26や前枠部材41の内側空間を後方に延長する位置に配置され、前枠部材41の内側空間とともに、遊技球が流入可能な入賞空間部46を構成している。そして、前記扉部材45が開状態である第1状態においては、この入賞空間部46への入口となる前枠部材41の前面開口の大きさ(扉部材45が開状態となることによって開放された部分の大きさ)は、遊技球2個が左右に並んで通過可能な程度の寸法とされている。また、前述の第2普図作動スイッチ44の通過口44a(排出口)は、図5(b)に示すように、入賞空間部46の最も奥方の右側下部に上下方向に配置され、ここを通過(即ち落下)する遊技球は、前述の裏樋35を経由して排出される構成となっている。
ここで、優先通路47は、入賞空間部46へ流入した遊技球を、優先的に前記通過口44aへ流下案内するために奥手側に下り傾斜した勾配を設けた通路である。また、待機通路48は、優先通路47と隣り合うように配置位置が設定され、入賞空間部46へ流入した遊技球を一旦待機させてから前記通過口44aへ流下案内する通路である。この待機通路48は、入賞空間部46の奥手側に形成され、手前側に下り傾斜する勾配を設けた後床部49と、入賞空間部46の手前側に形成され、前記後床部49から流下する遊技球を優先通路47へ流下させるため、優先通路側(この場合、正面から見て右方)に下り傾斜する勾配を設けた前床部50と、からなる。
そしてこのような構造によって、前方から入賞空間部46に流入して後床部49に乗り上げた遊技球(即ち、待機球)が、もう一度手前側に流下しないで前記通過口44aに流下しようとすると、必ず優先通路47に流れ落ち、この優先通路47の奥側を経由して前記通過口44aに到達する必要がある構成となっている。いいかえると、後床部49上の待機球が横方向に流れて直接的に通過口44aに流下しようとしても、優先通路47を流下する遊技球があると、この遊技球に接触して後床部49から横方向に流れられない構成となっている。つまり、待機通路48における後床部49に遊技球が乗り上げて待機球となった場合、当該待機球が排出口に向かって直接流れようとしても、優先通路47を流下する遊技球があると、前記待機球が優先通路47を流下する遊技球と接触することによって、前記待機球が排出口に向かって直接流れることが阻止され、前記待機球が前床部50へ誘導されて迂回する構成であり、これにより優先通路47を流下する遊技球が優先的に前記通過口44aへ流下し、その後前記待機球が前床部50を経て優先通路47に流下しさらに前記通過口44aへ流下する構成となっている。
次に、本形態例のパチンコ機で行われる遊技の概要や遊技の流れについて説明する。
まず、ガイドレール2を介して遊技領域3に打込まれた遊技球が、始動入賞口11に入賞すると(即ち、始動入賞口11に入賞した遊技球を検出する図示しない始動口スイッチがオンすると)、開閉部材15aが、一定時間だけ、逆ハの字状に開いて遊技球が第1普通電動役物15に入賞し易い状態(開状態)となる。
そして、第1普通電動役物15に遊技球が入賞すると(即ち、第1普通電動役物15に入賞した遊技球を検出する図示しない第1普図作動スイッチがオンすると)、前述した第1普図表示器のランプ19e,19fの点灯状態が変動する第1普図変動表示ゲームが実行され、この第1普図変動表示ゲームが所定の当たり態様で終了すると第1普図当たりになる。
そして、第2普通電動役物17に遊技球が入賞すると(即ち、前記第2普図作動スイッチ44がオンすると)、前記第2普図表示器のランプ19c,19dの点灯状態が変動する第2普図変動表示ゲームが実行され、この第2普図変動表示ゲームが所定の当たり態様で終了すると第2普図当たりになる。
そうして、上記第2普図当たりになると、第3普通電動役物18が開放され(即ち、第3普通電動役物18の扉部材45が開状態とされ)、第3普通電動役物18に遊技球が入賞可能となる。
また、第1普図変動表示ゲーム中における第1普通電動役物15への入賞は、2個まで記憶され、その記憶個数が第1普図記憶表示器(ランプ19g,19h)によって表示され、第1普図変動表示ゲーム終了後にその記憶に基づいて第1普図変動表示ゲームが実行される。
また同様に、第2普図変動表示ゲーム中における第2普通電動役物17への入賞は、2個まで記憶され、その記憶個数が第2普図記憶表示器(ランプ19i,19j)によって表示され、第2普図変動表示ゲーム終了後にその記憶に基づいて第2普図変動表示ゲームが実行される。
次に、入賞装置12での遊技球の流れ等について説明する。なお、本例の場合、第2普通電動役物17と第3普通電動役物18は同じ構成であって遊技球の流れも同じであるため、主に一方の第2普通電動役物17における遊技球Kの流れを説明する。
まず、第2普通電動役物17の扉部材45が開状態になると、この扉部材45はその内面45aを上方に向けて前方に突出し、その上面(内面45a)が後方に下り傾斜した状態となる。このため、遊技領域3を流下してこの扉部材45の上に直接落下する遊技球や、前述の案内用突出部29,30の上に落下して案内用突出部29,30を経由して扉部材45上に流下した遊技球は、扉部材45の内面45a上を奥側に流れて、図5(d)等に示すように、第2普通電動役物17の入賞空間部46に流入する。
なお図5(b)は、複数の遊技球Kが同時に第2普通電動役物17の入賞空間部46へ入球した後に、扉部材45が閉状態になった場合を示す。この場合、待機通路48の後床部49まで案内された遊技球Kは待機通路48の前床部50を介して優先通路47側へ流下するため、球止まりや球ガミすることなく、排出口まで案内される。
また、扉部材45が開状態となった場合に待機通路48の手前の前床部50と扉部材45の内面45aとの間に段差部52(遊技球が前床部50上に流れる際に乗り越えなければならない段差部)が形成される構成である。このため、待機通路48の側へ流入した遊技球を、場合によっては、待機通路48上へ流すことなく前記段差部52に沿って優先通路47へ誘導し、待機通路48を経ることなく排出口に流下させることができ、よりスムーズな流れとすることができる。
例えば、第2普通電動役物17や第3普通電動役物18に、図8(a)〜図8(c)に示すようなリブ71〜73の何れかを設けてもよい。図8(a)〜図8(c)に示すリブ71〜73は、待機通路48の後床部49における優先通路47側(この場合、右側)に突設されたもので(即ち、上方に突出するように形成されたもので)、後床部49から排出口(通過口44a)への遊技球(即ち待機球)の流入を阻止する機能を有する。前述した形態例のように、遊技球同士の接触によって待機球の流下を規制しようとすると、球詰まりが生じる虞は無いとも言い切れない。しかし、このようなリブ71〜73を設けることによって、後床部49上の待機球がそのまま横方向に流下して優先通路47に流れ落ちることを確実に阻止し、確実に優先順位(優先通路47に流入した遊技球を先に排出口に流下させること)を補償することができる。ここで、図8(b)に示すリブ72は、図8(a)に示すリブ71よりも突出高さが高く、待機球の横方向への流下を阻止する確実性が高い。また図8(c)に示すリブ73は、図8(b)に示すリブ72よりもさらに突出高さが高く、遊技球Kの半径以上の高さを有するため、待機球の横方向への流下を阻止する確実性が最も高い。
なお図8は、上述した変形例を説明するための第2普通電動役物17(扉部材45を取外した状態)の図であり、図8(a)及び図8(c)は前面図、図8(b)は前方上側から見た斜視図である。第3普通電動役物18にも、リブ71〜73と同様のリブを設けてもよいことは、いうまでもない。
また前記形態例において、優先通路47と待機通路46の位置関係が左右逆であってもよい。
また前記形態例は、入賞空間部を有する役物が上下に二つ設けられた入賞装置12を備えた遊技機であるが、本発明の入賞装置は、入賞空間部を一つ備えるものであってもよいことも、いうまでもない。
3 遊技領域
12 入賞装置
17 第2普通電動役物
18 第3普通電動役物
44a 通過口(排出口)
45 扉部材
45a 扉部材の内面
46 入賞空間部
47 優先通路
48 待機通路
49 後床部
50 前床部
52 段差部
71〜73 リブ
Claims (3)
- 遊技盤に形成された遊技領域を流下する遊技球を受け入れ可能な第1状態と、遊技盤に形成された遊技領域を流下する遊技球を受け入れない第2状態と、に変換可能な入賞装置を備えた遊技機において、
前記入賞装置は、
遊技球が流入可能な入賞空間部と、
該入賞空間部の奥手側に配置され、当該入賞空間部へ流入した遊技球を排出する排出口と、
前記入賞空間部の底部を形成し、遊技球を前記排出口へ流下案内する左右方向に並んだ複数の通路と、を備え、
前記複数の通路は、
前記入賞空間部へ流入した遊技球を優先的に前記排出口へ流下案内するために、前記排出口の手前側から前記排出口に連通する奥手側まで形成され、奥手側に下り傾斜した勾配を有する優先通路と、
該優先通路と隣り合うように配設され、前記入賞空間部へ流入した遊技球を一旦待機させてから前記排出口へ流下案内する待機通路と、を有し、
前記待機通路は、
前記入賞空間部を流下する遊技球を前記優先通路へ流下させるための前記優先通路の側に下り傾斜する勾配と、前記入賞空間部の手前側に下り傾斜する勾配と、を設け、
前記待機通路における奥手側に遊技球が乗り上げて待機球となった場合であって前記優先通路を流下する遊技球がある場合、当該待機球が前記待機通路の奥手側から直接前記優先通路に流下して前記排出口に向かって流れようとしても、前記待機球が前記優先通路を流下する遊技球と接触することによって前記優先通路への流下を阻止され、前記待機球が前記待機通路の手前側へ誘導されて迂回する構成であり、これにより前記優先通路を流下する遊技球が優先的に前記排出口へ流下し、その後前記待機球が前記待機通路の手前側を経て前記優先通路に流下しさらに前記排出口へ流下する構成となっていることを特徴とする遊技機。 - 前記待機通路の奥手側における前記優先通路の側に、前記待機通路の奥手側に乗り上げた待機球が前記待機通路の奥手側から直接前記優先通路に流下して前記排出口に向かって流れることを阻止するリブを突設したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記入賞装置は、前記入賞空間部の入口を開閉する扉部材を有し、
該扉部材は、前記入賞空間部の入口の下縁に略水平な回転軸によって軸着され、前記第2状態においてその回動端側が起き上がって前記入口を閉じた閉状態となり、前記第1状態においてその回動端側が前方下方に倒れて前記入口を開放する開状態となり、開状態において上面となる当該扉部材の内面が、遊技球を前記入賞空間部内へと案内する傾斜面となる部材であり、
前記扉部材の内面と前記待機通路の手前側との間には、前記扉部材が前記第1状態である開状態となった場合に、前記扉部材の内面から前記待機通路の手前側に乗り上げる遊技球が乗り越えなければならない段差部が形成される構成であることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の遊技機。
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