JP4322281B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機等、上皿に貯留した遊技球を使用して遊技を行う遊技機に関し、特に、遊技者に貸し出される貸し球と賞として排出される賞球とを、上皿に臨ませたそれぞれの球排出口から排出するように構成したものに関する。
従来の技術を代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて説明する。
一般的なパチンコ遊技機の前面側には上皿を取り付けてあり、この上皿には遊技に使用する遊技球を一時的に貯留可能な上球貯留部を形成してある。上球貯留部は、上部が開放した凹部によって構成されており、貯留した遊技球を流下案内できるように底面を右側に向けて下り傾斜させてある。そして、上球貯留部の上流部分である左側部分に臨ませて、賞球や貸し球を排出する球排出口を1つ開口してある。
このようなパチンコ遊技機では、球排出口を通じて上球貯留部の上流部分に遊技球を排出させ、排出された遊技球を底面の下り傾斜に沿って上球貯留部の下流側(右側)に向けて流下させる。そして、流下した遊技球を上球貯留部の下流端部分に連通させた発射球通路に案内する。
上記した球排出口に関し、球排出口から排出された遊技球の種類を遊技者に容易に分からせるようにするため、球排出口を、賞球を排出する賞球排出口と貸し球を排出する貸球排出口とに分けたパチンコ遊技機が考えられている。
このパチンコ遊技機では、例えば、賞球排出口を上球貯留部の上流端近傍に寄せて開口し、この賞球排出口の下流側には、賞球排出口と隣り合わせて貸球排出口を開口する。そして、賞球排出口の開口下縁及び貸球排出口の開口下縁は、上球貯留部底面と同じ高さに設けてあり、排出口から排出された遊技球が円滑に上球貯留部底面に流入できるようにしてある。
そして、このパチンコ遊技機では、賞球排出口と貸球排出口を共に上球貯留部の上流部分に臨ませて開口してあるので、上球貯留部の上流部分まで遊技球を貯留することができる。
この種のパチンコ遊技機では、上球貯流部に貯留された遊技球の減少に伴い、遊技者は、球貸し釦を操作して遊技球の貸し出しを受ける。この遊技球の貸し出しを受けるタイミングは遊技者によって異なり、上球貯留部に貯留された遊技球が無くなる寸前で遊技球の貸し出しを受ける遊技者もいれば、早め早めのタイミングで遊技球の貸し出しを受け、上球貯留部を常に遊技球で満たした状態で遊技を行っている遊技者もいる。
そして、早め早めのタイミングで球貸し操作が行われた場合には、上球貯留部内に比較的多くの遊技球が残っている状態で貸し球が排出されることになる。この排出された貸し球は、既に上球貯留部で貯留されている遊技球の上流側に当たって停止するため、次第に上球貯留部の上流側に貯まり貸球排出口の前まで達する。
貸球排出口の前まで貸し球が貯まった場合、貸球排出口の開口下縁を上球貯留部底面とほぼ同じ高さに設けてあるため、それ以後に貸球排出口から排出されるべき遊技球は、貸球排出口の前に貯まっている遊技球に当たり、貸球排出口に連通している貸球通路内で停止する。従って、貸球排出口から排出されるべき遊技球が順次貸球通路内に貯まっていく。
また、貸球排出口の前まで貸し球が貯まった後に、賞球排出口から多くの賞球が排出された場合には、賞球排出口から排出される遊技球に押し出されるようにして上球貯留部に貯留された遊技球が貸球排出口から貸球通路内に流入する。この場合にも、流入した遊技球が貸球通路内に貯まっていく。
特開平4−288183号公報 特開平8−19648号公報
ところで、この貸球通路の内部は遊技者側から視認することができない。このため、遊技者は、貸球排出口から全ての貸し球が実際に排出されたか否かを確認することが難しい。同様に、上球貯留部の遊技球が貸球排出口の前まで貯留されている状態で球貸し操作を行った場合には、貸し球が排出されているか否かを確認することすら困難である。このような場合、遊技者は、貸し球が正常に排出されたかどうか確認できないまま遊技を行うことになる。
そして、貸し球が正常に排出されたかどうかの疑問を抱かせたまま遊技を行わせるのは、パチンコ遊技機に対する不信感を招く要因となり得るので好ましくない。
また、遊技者は、貸球通路内にどの程度遊技球が貯留されているかが分かり難いので、貸球通路内が遊技球で満たされているにも拘わらず、まだ余裕があると思いこんで球貸し操作をする可能性がある。そして、貸球通路内が遊技球で満たされている状態で球貸し操作を行ってしまった場合には、この貸し球はオーバーフローしてしまい、貸球排出口から排出されることなく直接下皿の下球貯留部に排出されてしまう。
この下皿に直接排出された貸し球は、遊技者からは、オーバーフローした賞球と区別することができない。従って、この場合においても、遊技者は、貸球排出口から全ての貸し球が排出されたかを確認することが難しく、不信感を抱く。さらに、遊技者は、無駄なことをしたという思いを抱き勝ちであり、遊技に対する興趣をも損ねてしまう虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、上球貯留部に多少の遊技球が貯まっていても、貸し球を上球貯留部に確実に排出させることができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、底面が下り傾斜して遊技に使用する遊技球を貯留可能な上皿を有し、前面枠に開閉可能に取り付けられた開閉パネルと、球排出ユニットから排出された遊技球を前記上皿に流下案内する球通路と、前記上皿の下方に配設され、前記球通路からオーバールローした遊技球を貯留するための下皿と、を備え、前記開閉パネルの前面側には、前記球通路により流下案内された遊技球を前記上皿に排出するための球排出口を開口した遊技機において、
前記球通路を、賞球を流下案内するための賞球通路と貸し球を流下案内するための貸球通路とから構成するとともに、前記球排出口を前記賞球通路と連通する賞球排出口と前記貸球通路と連通する貸球排出口とから構成し、
前記賞球排出口を前記上皿の上流端部分に臨ませて開口するとともに、前記貸球排出口を前記賞球排出口よりも下流側に隣り合わせた状態で開口し、
前記貸球排出口の開口下縁から上皿の底面までの高低差が遊技球の直径より大きくなるように前記貸球排出口を配置することにより、前記貸球排出口から排出された貸し球が前記上皿に貯留されている遊技球の上に乗り上げ可能にし、
前記賞球通路は、上部が開放する樋状であって前記球排出ユニットから排出された賞球を受け取るための賞球用溝部を有し、
前記貸球通路は、上部が開放する樋状であって前記球排出ユニットから排出された貸球を受け取るための貸球用溝部を有し、
前記賞球用溝部又は前記貸球用溝部に乗り切らずこぼれ落ちた場合にオーバーフローとなり、
前記賞球用溝部の側壁部の上端を前記貸球用溝部の側壁部の上端よりも低くしたことで、前記賞球通路の方が前記貸球通路よりもオーバーフローさせ易くしたことを特徴とする。
請求項2に記載のものは、前記賞球排出口の開口下縁を貸球排出口の開口下縁の下方に位置させることで、前記賞球通路を前記貸球通路よりもオーバーフローさせ易くしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項1に記載の発明によれば、貸球排出口の開口下縁から上皿の底面までの高低差を遊技球の直径より大きく設定して貸球排出口から排出された貸し球が上皿に貯留されている遊技球の上に乗り上げ可能にしたので、上皿に貯留された遊技球が貸球排出口の前方まで達していた状態で球貸し操作がなされても、貸球排出口から排出された遊技球は、貸球排出口の前に貯留されている遊技球の上に乗り上がって貯留される。
このため、貸球排出口から排出されるべき遊技球を、貸球排出口から確実に排出させることができ、遊技者は、貸し球が上皿に正常に排出されたことを確認することができる。従って、遊技者が抱きがちな遊技者への不信感を払拭でき、遊技者に一層の安心感を与えることができる。
また、本発明によれば、賞球用溝部の側壁部の上端を貸球用溝部の側壁部の上端よりも低くしたので、賞球通路の方が貸球通路よりも先にオーバーフローし易い。
従って、上皿の貯留量に余裕があると思い込み、遊技球の貸し出しを受けようと考えている遊技者であっても、賞球のオーバーフローの開始により球貸し操作が無駄であることを認識することができる、無駄な球貸し操作を事前に止めることができる。
さらに、賞球のオーバーフロー開始と球貸し操作がほぼ同時であったとしても、貸球用溝部の側壁の上端よりも賞球用溝部の側壁部の上端が低いので、貸し球はオーバーフローせずに貸球通路に導かれる。このため、貸し球として排出されるべき遊技球は、貸球排出口から上皿に排出される。
従って、遊技者は、貸球排出口から排出される遊技球を確実に視認でき、球貸し操作に対応させて、貸し球の排出を確認することができる。
請求項2に記載の発明によれば、賞球排出口の開口下縁を貸球排出口の開口下縁の下方に位置させることで、賞球通路を貸球通路よりもオーバーフローさせ易くしたので、上皿に貯留された遊技球は貸球排出口から貸球通路に流入し難く遊技球が貯まり難い。このため、賞球通路の方が貸球通路よりも先にオーバーフローし易い。
さらに、賞球のオーバーフロー開始と球貸操作とがほぼ同時であったとしても、貸球通路の方は球の貯留量に余裕があるので、貸球用溝部に排出された遊技球はオーバーフローせずに貸球通路に導かれる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。ここでは、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、パチンコ機本体2とカードユニット3とから構成してある。パチンコ機本体2は、機枠4により囲われ、この機枠4には、開口部を有する額縁状の前面枠5を開閉可能に取り付けてあり、前面枠5の背面には、前面枠5の開口部に後方から臨むようにして遊技盤6(図2参照)を取り付けてある。一方、前面枠5の前面には前面ガラス7(透明部材の一種)を保持したガラス枠8を取り付けてあり、ガラス枠8の下方には前面に上皿9を膨出形成した開閉パネル10を開閉可能に取り付けてある。この上皿9には、遊技に使用する遊技球を一時的に貯留可能な上球貯留部11を形成してあり、この上球貯留部11の上流部分に臨ませて開閉パネル10の前面には球排出口12を開口してある。この球排出口12は、貸し球を排出するための貸球排出口13と、賞球を排出するための賞球排出口14とからなる。なお、上皿9の構成については後で詳しく説明する。
そして、開閉パネル10の下方には下皿15を、その左側に灰皿16を、右側に発射操作部17をそれぞれ設けてある。なお、下皿15には、上球貯留部11に入りきらずにオーバーフローした遊技球等を貯留するための下球貯留部18を設ける。
一方、カードユニット3には、カードリーダライタ21とカードユニット制御装置22とを取り付けてあり、カード挿入口23をカードユニット3の前面に臨ませて配設する。そして、カードリーダライタ21は、カード挿入口23に挿入された遊技カードをセットし、セットした遊技カードに記憶された残度数を読み出す。カードユニット制御装置22は、遊技カードに記憶された残度数の管理、即ち、球貸し操作に基づく残度数の減算を行う。
次に、遊技盤6について説明する。
図2に示すように、遊技盤6は、前面にガイドレール等の区画部材26を取り付けてあり、この区画部材26によりほぼ円形状の遊技領域27を区画する。遊技領域27のほぼ中央には可変表示装置28を取り付けてあり、可変表示装置28の下方には始動口29を、始動口29の下方には大入賞口(アタッカー)30をそれぞれ取り付けてある。また、遊技領域27内の各所には一般入賞口31…を取り付けてある。
ここで、始動口29、大入賞口30及び一般入賞口31はいわゆる入賞装置であり、打球の入賞により賞として所定数の遊技球(賞球)が排出される。例えば、始動口29や一般入賞口31に入賞すると7個の賞球が排出され、大入賞口30に入賞すると15個の賞球が排出される。この賞球は、上記した賞球排出口14から排出され、上球貯留部11に貯留される。
また、遊技盤6の左下端部分には矩形状の切り欠き部32を形成してある。この切り欠き部32には、貸球通路35及び賞球通路36の一部を形成する球通路形成部材37の前側部分が嵌合する。
ここで、貸球通路35は、貸球排出口13に連通した貸し球用の通路であり、貸球排出口13と貸球流下路38(図4参照)とを連通させる状態で設けてある。この貸球通路35は、貸球流下路38内を流下してきた貸し球を受け止めて貸球排出口13まで案内する。一方、賞球通路36は、賞球排出口14に連通した賞球用の通路であり、賞球排出口14と賞球流下路39(図4参照)とを連通させる状態で設けてある。この賞球通路36は、賞球流下路39内を流下した賞球を賞球排出口14まで案内する。
そして、球通路形成部材37は、上部が開放し遊技機前後方向に延設した溝部40,41を、2本左右隣り合わせの状態で形成した部材であり、一方の溝部40を貸球通路35の一部を構成する貸球用溝部とし、他方の溝部41を賞球通路36の一部を構成する賞球用溝部としてある。貸球通路35及び賞球通路36の底面の一部となる両溝部40,41の底面は、遊技機前方に向かって緩やかに下り傾斜させてあり、各溝部40,41上の遊技球を、遊技機前方側である貸球排出口13側或いは賞球排出口14側に案内可能に構成してある。
この球通路形成部材37は裏機構盤42(図4参照)と一体に形成してあり、前側部分は裏機構盤42の前面から前方に突出させて形成してある。また、後側部分は、賞球流下路39内及び貸球流下路38の後壁部まで延出してある。なお、貸球流下路38内或いは賞球流下路39内を流下し、球通路形成部材37の後側部分に乗り切らなかった遊技球は、後述するように、オーバーフロー流路43(図4参照)を通って下球貯留部18に流下案内される。
次に、上皿9について説明する。
図3(a)に示すように、上皿9は開閉パネル10の前面に前方に向けて膨出させた状態で設けてあり、この上皿9には遊技に使用する遊技球を一時的に貯留するための上球貯留部11を形成する。上球貯留部11は、上部が開放した凹部によって構成してあり、貯留した遊技球を流下案内できるように底面46を右側に向けて下り傾斜させてある。この上球貯留部11の底面46は、上方から見て右側(下流側)が先細りした半琵琶状に形成してあり、上球貯留部11に貯留された遊技球を整列させながら流下案内する。
そして、上球貯留部11の上流部分である左側部分に臨ませて、開閉パネル10の前面10aには賞球排出口14と貸球排出口13とを開口してある。そして、賞球排出口14は、上球貯留部11の上流端部分、即ち、上球貯留部11の底面46の傾斜上端部分に臨ませて開口してある。また、貸球排出口13は、賞球排出口14よりも上球貯留部11における下流側、即ち右側に位置し、賞球排出口14に隣り合わせた状態で開口してある。
図3(b)に示すように、賞球排出口14の開口下縁14aは上球貯留部11の底面46とほぼ同じ高さ、或いは、底面46aよりも僅かに上方に設けてあり、貸球排出口13の開口下縁13aは賞球排出口14の開口下縁14aよりも上方に設けてある。換言すれば、貸球排出口13の開口下縁13aから上球貯留部11の底面46までの高低差を、賞球排出口14の開口下縁14aから上球貯留部11の底面46までの高低差よりも大きく設けてある。
そして、貸球排出口13の開口下縁13aの上下位置は、上球貯留部11の底面46との高低差に基づいて定める。即ち、貸球排出口13の開口下縁13aから上球貯留部11の底面46までの高低差は、貸球排出口13から排出された貸し球が上球貯留部11に貯留されている遊技球の上に乗り上げ可能な大きさに設定する。本実施形態では、開口下縁13aの左端(開口下縁13aの上流端)から上球貯留部11の底面46までの高低差Aを遊技球の直径程度の大きさに設定してあるが、これ以上大きくしてもよい。
本実施形態によれば、上球貯留部11の上流部分まで遊技球が貯留されていても、貸球排出口13の前に貯留されている遊技球が1〜2段程度であれば、貸球排出口13から排出された貸し球は、既に貯留されている遊技球の上に乗る。
即ち、貯留されている遊技球が1段であれば、貸球排出口13から排出された遊技球は、何の支障もなく貯留されている遊技球の上に乗る。
一方、貯留されている遊技球が2段であれば、図3(b)に点線で示すように、2段目の遊技球は1段目の遊技球同士の間に形成する窪部に入り込んだ状態で1段目の遊技球の上に乗っており、また、上球貯留部11の底面46の下り傾斜と相俟って、2段目の遊技球の上端の高さは、貸球排出口13の開口下縁13aの少し上側に位置する程度となる。そして、貸球排出口13から排出される貸し球は、貸球通路35の底面の下り傾斜によって移動するので或る程度付勢されており、この勢いで2段目の遊技球の上を乗り越えたり、或いは、2段目の遊技球同士の間を縫うようにして上球貯留部11に排出され、既に貯留されている遊技球の上に乗る。
従って、遊技者は、貸し球が全て確実に排出されたことを確認することができる。
また、貸球排出口13の開口下縁13aから上球貯留部11の底面46までの高低差により、大当たり等によって大量の賞球が排出されて上球貯留部11が遊技球で満たされた場合でも、上球貯留部11に貯留された遊技球は貸球排出口13から貸球通路35へ流入し難い。
貸球排出口13の開口下縁13aと上球貯留部11の底面46との間の部分には、球貸排出表示器47を配設してある。この球貸排出表示器47は、遊技球(貸し球)が排出中であることを遊技者に知らせるための排出態様表示器として機能するものであり、例えば、開閉パネル10の前面10aから後方に向けて窪んだ凹室と、凹室の前面を塞ぐ透光性のレンズ部材と、レンズ部材の後方側であって凹室内に配設されたLEDや電球等の光源とから構成する。このレンズ部材の表面には「貸球」の文字が描かれており、貸し球の排出期間中に亘って発光する光源からの光によってレンズ部材が光輝し、「貸球」の文字が遊技者から視認できる。
上記した賞球排出口14には、遊技機後方に向けて筒状の賞球案内部48を延出してある。この賞球案内部48は、球通路形成部材37の賞球用溝部41と共に賞球通路36の一部を構成する。この賞球案内部48の底面は、賞球排出口14の開口下縁14aに向けて緩やかに下り傾斜させてある。そして、開閉パネル10を閉じた閉状態では、賞球案内部48の後端部は賞球用溝部41の前端部に嵌合する。この嵌合状態において、賞球用溝部41の底面と賞球案内部48の底面、即ち、賞球通路36の底面は、賞球排出口14の開口下縁14aまでの一連の下り傾斜面を形成する。
同様に、貸球排出口13には、遊技機後方に向けて筒状の貸球案内部49を設けてある。この貸球案内部49は、球通路形成部材37の貸球用溝部40と共に貸球通路35の一部を構成する。この貸球案内部49の底面は、貸球排出口13の開口下縁13aに向けて緩やかに下り傾斜させてあり、開閉パネル10の閉状態では、貸球案内部49の後端部は貸球用溝部40の前端部に嵌合する。この嵌合状態において、貸球用溝部40の底面と貸球案内部49の底面、即ち、貸球通路35の底面は、貸球排出口13の開口下縁13aまでの一連の下り傾斜面を形成する。
なお、本実施形態において、貸球通路35の底面の下り傾斜角度と賞球通路36の底面の下り傾斜角度は、同程度の傾斜角度に設けてある。
また、本実施形態では、貸球排出口13の開口幅B、即ち、開口下縁の長さを、賞球排出口14の開口幅Cよりも広く設けてある。これは、この種のパチンコ遊技機1においては、1回の球排出動作で比較すると、貸し球の方が賞球よりも排出球数が多いためである。例えば、賞球排出口14から排出される賞球の数は1回の球排出動作で最大15個(大入賞口30への入賞時)であり、貸球排出口13から排出される貸し球の数は1回の球排出動作で25個である。
このため、本実施形態のように、貸球排出口13の開口幅Bを賞球排出口14の開口幅Cよりも広く設けることにより、換言すれば、貸球排出口13及び賞球排出口14の開口幅B,Cを、1回の球排出動作で排出可能な遊技球の個数に応じて定めることにより、遊技球を球詰まりさせることなく上球貯留部11に排出させることができる。
上球貯留部11の下流端部分には、上球貯留部11に連通させて発射球通路を設けてある(図示せず)。この発射球通路は、1列に整列した状態で遊技球を流下案内する。この発射球通路の出口は、遊技球の発射位置に臨ませてあり、発射球通路内の遊技球は、球の発射に連動して1個宛発射位置に供給される。
上皿9の右前面部には、残度数表示器51、球貸し釦52、返却釦53等を設けてある。
残度数表示器51は、カードユニット3のカードリーダライタ21に装着された遊技カードにより使用可能な度数(残度数)を表示するもので、例えば、3桁の7セグメントLEDによって構成する。この度数は、例えば、100円が1度数に対応している。
球貸し釦52は、球貸しを要求する際に遊技者が操作するものである。この球貸し釦52が操作されると、予め設定された度数に対応した数の遊技球が貸球排出口13から排出される。例えば、1回の球貸し操作で5度数(500円)分の貸し球が排出されるように設定されていた場合には、1度数に対応する25個の貸し球を排出する球排出動作を5回繰り返して行う。
返却釦53は、度数が残っている遊技カードをカードリーダライタ21から排出させる際に操作する釦である。
次に、パチンコ機本体2の裏面側の構成について説明する。
図4に示すように、パチンコ機本体2の裏側には、裏機構盤42を取り付けてあり、この裏機構盤42における上部には、貸し球或いは賞球として使用する遊技球を貯留する球貯留タンク55を設ける。球貯留タンク55の下方には、球貯留タンク55から導出した遊技球を整列させながら流下案内する球導出樋56を設け、この球導出樋56の出口部分に接続して球導出樋56からの遊技球を貸し球や賞球として排出する球排出ユニット57を設ける。
球排出ユニット57は、排出ソレノイド58や排出センサ59を備えており、排出ソレノイド58のプランジャを球排出ユニット57内の球通路内に出没可能に取り付けられた球係止片60に接続し、排出センサ59を球係止片60よりも上流側の球通路に臨ませて配設する。
この球排出ユニット57は、図示しない排出制御装置(球排出制御手段)によって制御され、所定個数の遊技球を排出する。
例えば、排出制御装置は、排出ソレノイド58を励磁して球係止片60を球通路から退避させ、球通路内の遊技球を流下させて球排出ユニット57の出口から排出させる。そして、排出センサ59からの検出信号を監視し、この流下に伴う遊技球の排出センサ59の通過数を計数する。その後、所定数の遊技球が通過したタイミングで排出ソレノイド58を消磁し、球係止片60の先端を球通路内に突出させて球通路内の遊技球を球係止片60に当接させ、遊技球の流下を停止させる。
この球排出ユニット57の出口には、左右に僅かに蛇行させた状態で球流下路61を下方に延設し、この球流下路61を途中で賞球流下路39と貸球流下路38に分岐する。この分岐部分には流下路切換手段として切換弁62を設ける。この切換弁62は、球排出ユニット57から排出されて球流下路61を流下してきた遊技球を、賞球流下路39側或いは貸球流下路38側に案内する。
この切換弁62もまた排出制御装置によって制御される。即ち、この切換弁62には弁駆動源としての弁切換ソレノイド63を接続してあり、排出制御装置はこの弁切換ソレノイド63を励消磁することにより切換弁62の傾倒状態を切り換える。
例えば、貸し球を排出する場合には、排出制御装置は弁切換ソレノイド63を励磁し、図4中に点線で示すように、切換弁62の自由端を遊技盤6の裏面側から見て(図4の説明において同様)右側の壁部に当接させる。この励磁状態では、球排出ユニット57から排出されて球流下路61を流下してきた貸し球は、切換弁62に当接してこの切換弁62に沿って流下し、貸球流下路38側に案内される。
また、賞球排出時等、貸し球排出時以外の状態では、排出制御装置は弁切換ソレノイド63を消磁する。この消磁状態では、図4中に実線で示すように、切換弁62の自由端がほぼ垂直上方に位置する。従って、この消磁状態では、球排出ユニット57から排出されて球流下路61を流下してきた賞球は、賞球流下路39側に案内される。
そして、貸球流下路38の流下下端部分には、貸球通路35の後側部分を形成する貸球用溝部40(球通路形成部材37)の後側部分が延出している。貸球用溝部40の後側部分は上部が開放した樋状に形成してある。従って、貸球流下路38を流下した貸し球は、この樋状の貸球用溝部40に受け止められ、貸球用溝部40の底面の下り傾斜に沿って遊技機前方側に案内される。
また、賞球流下路39の流下下端部分には、賞球通路36の後側部分を形成する賞球用溝部41(球通路形成部材37)の後側部分が延出されている。賞球用溝部41の後側部分もまた、上部が開放した樋状に形成してある。従って、賞球流下路39を流下した賞球は、この賞球用溝部41に受け止められ、賞球用溝部41底面の下り傾斜に沿って遊技機前方側に案内される。
また、これらの貸球流下路38及び賞球流下路39の下流側に連通させてオーバーフロー流路43を設けてある。このオーバーフロー流路43は、上球貯留部11が遊技球で満たされ、さらに貸球用溝部40や賞球用溝部41までも貸し球や賞球によって満たされた際に、貸球用溝部40や賞球用溝部41に乗り切らずにこぼれ落ちた貸し球や賞球(即ち、オーバーフロー球)を下球貯留部18に流下案内する。
このオーバーフロー流路43の入口の下縁部分を構成する貸球用溝部40の側壁部40aと賞球用溝部41の側壁部41aとに関し、本実施形態では、側壁部41aの上端を側壁部40aの上端よりも低い位置に設けてある。換言すれば、賞球側オーバーフロー入口の下縁を、貸球側オーバーフロー入口の下縁よりも下方に設けてある。
これに伴い、賞球通路36の底面を貸球通路35の底面よりも下方に設けてある。ここで、下方とは、全体的に低い位置に設けることを意味する。即ち、賞球通路36の底面と貸球通路35の底面に関し、底面の前端同士(即ち、貸球排出口13の開口下縁13aと賞球排出口14の開口下縁14aに相当)、底面の後端同士、底面の前後略中央同士というように、対応する部分の高さを比べた際に、何れも賞球通路36の底面の方が低い位置になるように設ける。
このように構成したことにより、上球貯留部11が遊技球で満たされた場合には、賞球通路36の方に遊技球が先に貯まり、さらに、賞球用溝部41の側壁部41aの上端の方が貸球用溝部40の側壁部40aの上端よりも低いので、賞球通路36の方が貸球通路35よりも早くにオーバーフローする。
そして、このオーバーフロー流路43の途中には、オーバーフロー球が下球貯留部18及びオーバーフロー流路43内に所定量貯まったことを検出するオーバーフロースイッチ65を設けてある。このオーバーフロースイッチ65は、特別遊技にて大量の賞球が排出された場合等、下球貯留部18に入りきらなかったオーバーフロー球がオーバーフロー流路43の所定高さまで貯まった場合に、オーバーフロー流路43内のオーバーフロー球によって押圧されて継続的にオン状態になる。
なお、球流下路61における賞球流下路39と貸球流下路38の分岐部分よりも少し上流側の右側面には球排出路66の入口を開口してあり、この入口から賞球流下路39の右側に沿って球排出路66を下方に延設してある。この球排出路66は、パチンコ機本体2内の遊技球を島設備側に排出するためのものであり、入口には排出切換弁67を設けてある。
この排出切換弁67は、通常状態では、図4中に実線で示すように、ほぼ垂直に起立して、球排出路66の入口を塞いでいる。この状態では、球排出ユニット57から排出された遊技球は、賞球流下路39や貸球流下路38側に流下する。そして、パチンコ機本体2内の遊技球を島設備側に排出する際には、図4中に点線で示すように、自由端を球流下路61の左壁部に当接させるまで傾倒し、球排出ユニット57から排出された遊技球を球排出路66側に案内する。
次に、上記した構成のパチンコ遊技機1における遊技球排出の様子について説明する。
遊技の開始に先立って遊技者は、遊技カードをカード挿入口23に挿入し、球貸し釦52を操作して遊技球の貸し出しを受ける。球貸し釦52の操作情報は排出制御装置に送られ、排出制御装置は、操作情報に基づいて球排出ユニット57を制御し、所要数の遊技球を排出させる。例えば、1度数が遊技球25個に相当し、1回の球貸し釦52の操作で5度数分の貸し球が排出される場合には、1回の球貸し釦52の操作で125個(25個×5回)の遊技球を排出させる。
この貸し球の排出時には、弁切換ソレノイド63が励磁されて切換弁62が図4中に点線で示すように傾倒し、球排出ユニット57から排出された貸し球は貸球流下路38側へ案内される。そして、貸し球は貸球用溝部40に受け止められて貸球用溝部40及び貸球案内部49を通じて貸球排出口13から排出され、上球貯留部11に貯留される。
この上球貯留部11に排出された貸し球を使用して遊技が行われるが、このとき、上球貯留部11を遊技球で満たした状態で遊技を行いたい遊技者は、早め早めのタイミング、即ち、上球貯留部11に遊技球が比較的多く残っている状態で球貸し釦52の操作を行う。この場合、排出された貸し球は、既に上球貯留部11で貯留されている遊技球の上流側に当たって停止するので、上球貯留部11は次第に遊技球で満たされていく。
そして、本実施形態では、貸球排出口13の開口下縁13aから上球貯留部11の底面46までの高低差を遊技球の直径よりも大きくしてあるので、図5に示すように、上球貯留部11の底面を覆う程度に遊技球が貯留された後に、さらなる貸し球が貸球排出口13から排出された場合においても、排出された貸し球は、既に上球貯留部11に貯留されている遊技球の上に乗る。このため、遊技者は、全ての貸し球が正常に排出されたことを確認することができる。
また、賞球の排出が連続して行われた場合には、上球貯留部11が遊技球で満たされる。この場合にも、貸球排出口13の開口下縁13aから上球貯留部11の底面46までの高低差により、上球貯留部11に貯留された遊技球が貸球排出口13から貸球通路35内に流入し難く、貸球通路35には遊技球が貯まり難い。
そして、賞球排出口14の開口下縁14aを貸球排出口13の開口下縁13aよりも下方に位置させているので、上球貯留部11が遊技球で満たされると、賞球通路36の底面の下り傾斜によって流下案内されてきた賞球は、賞球排出口14の前で貯留している遊技球に当たって賞球通路36内で停止する。以後の賞球も同様に、賞球通路36内で停止している遊技球の上流側に当たり、賞球通路36内の上流側に向かって次第に貯まっていく。球通路形成部材37の後側部分に賞球が乗り切らなくなるまで賞球が貯まると、それ以後に賞球流下路39内を流下してきた賞球は、側壁部41aを乗り越えて賞球用溝部41(球通路形成部材37)からこぼれてオーバーフローし、こぼれた賞球(オーバーフロー球)がオーバーフロー流路43を通って下球貯留部18に流下案内される。
このように、賞球排出口14の開口下縁14aを貸球排出口13の開口下縁13aの下方に位置させているので、貸球通路35には遊技球が貯まり難く、賞球通路36には貸球通路35よりも遊技球が貯まり易い。さらに、側壁部41aの上端を側壁部40aの上端よりも低い位置に設けてあるため、賞球通路36は貸球通路35よりもオーバーフローが容易に発生する。
従って、上球貯留部11の貯留量に余裕があると思い込み、遊技球の貸し出しを受けようと考えている遊技者であっても、賞球のオーバーフローの開始により球貸し操作が無駄であることを認識することができ、無駄な球貸し操作を事前に止めることができる。
さらに、賞球のオーバーフロー開始と球貸し操作とがほぼ同時であっても、貸球通路35の方はオーバーフローするまでには球の貯留量に余裕があるので、貸球流下路38を流下してきた貸し球はオーバーフローせずに貸球通路35に導かれる。このため、貸し球として排出されるべき遊技球は、貸球排出口13から上球貯留部11に排出される。従って、遊技者は、貸球排出口13から排出される遊技球を確実に視認でき、球貸し操作に対応する貸し球の排出を確認することができる。
ところで、上記した実施形態では、球排出ユニット57は賞球と貸し球を区別せずに排出し、この球排出ユニット57から排出された賞球を賞球流下路39に誘導し、貸し球を貸球流下路38に誘導するようにしている。そして、賞球流下路39を流下した賞球については、賞球通路36を通じて賞球排出口14から上球貯留部11に排出させ、貸球流下路38を流下した貸し球については、貸球通路35を通じて貸球排出口13から上球貯留部11に排出させている。
しかしながら、本発明は、この構成に限定されるものではなく、球排出ユニットから賞球排出口に至る一連の賞球流下路と、球排出ユニットから貸球排出口に至る一連の貸球流下路とを分けて構成するようにしてもよい。以下、このように構成した実施形態について説明する。
図6は、球排出ユニット71から賞球排出口14に至る一連の賞球排出路と、球排出ユニット71から貸球排出口13に至る一連の貸球排出路とを分けて構成したパチンコ機本体2の背面図である。
このパチンコ機本体2では、球導出樋56で遊技球を2条に整列させ、一方の条の遊技球を賞球用とし、他方の条の遊技球を貸し球用としている。このため、球導出樋56で整列させた遊技球を、各条毎に球排出ユニット71に供給している。
球排出ユニット71は、賞球の排出を行う賞球排出機構72と、貸し球の排出を行う貸球排出機構73とを備えており、これらの賞球排出機構72及び貸球排出機構73は、上記した実施形態と同様に、排出ソレノイドと排出センサと球係止片等から構成され、排出制御装置によって制御される。この球排出ユニット71の賞球出口に連通させて賞球用流下路74を下方に延設し、貸球出口に連通させて貸球用流下路75を下方に延設する。そして、賞球用流下路74の流下下端部分には球通路形成部材37の後側部分の賞球用溝部41が配設され、貸球用流下路75の流下下端部分には貸球用溝部40が配設されている。さらに、球通路形成部材37よりも下流側には、オーバーフロー流路43を設けてある。
なお、上記以外の構成、例えば、貸球排出口13、貸球通路35、賞球排出口14、賞球通路36等の構成は、上記した実施形態と同様であるので、詳しい説明は省略する。
そして、賞球用流下路74及び賞球通路36が賞球排出路を構成する。この賞球排出路によって、球排出ユニット71から排出された賞球を賞球排出口14まで案内し、案内した賞球を賞球排出口14から上球貯留部11に排出させる。
同様に、貸球用流下路75及び貸球通路35が貸球排出路を構成する。この貸球排出路によって、球排出ユニット71から排出された貸し球を貸球排出口13まで案内し、案内した貸し球を貸球排出口13から上球貯留部11に排出させる。
この構成では、賞球排出路と貸球排出路とが別々の条に分かれて形成されているので、途中に流路切換弁等を設けることなく賞球排出口14からは賞球のみを排出させることができ、貸球排出口13からは貸し球のみを排出させることができる。
このように本実施形態では、貸球排出口13からは貸し球のみが排出されるので、貸し球が上球貯留部11に排出される様子を遊技者に確実に視認させることができる。
このため、「貸し球は正常に排出されているのか?」という疑問によって遊技者が抱く、パチンコ遊技機1への不信感を払拭することができ、遊技者に対して一層の安心感を与えることができる。
なお、上記した各実施形態では、貸球排出口13の開口下縁13aを賞球排出口14の開口下縁14aよりも高い位置に配置することで、貸球排出口13の開口下縁13aから上球貯留部11の底面46までの高低差を賞球排出口14の開口下縁14aから上球貯留部11の底面46までの高低差よりも大きくし、上球貯留部11に貯留されている遊技球が貸球排出口13から貸球通路35内へ流入し難くしている。
この高低差に着目すれば、貸球排出口13を賞球排出口14の右側(即ち、上球貯留部11の下流側)に開口した構成において、貸球排出口13の開口下縁13aを賞球排出口14の開口下縁14aと同じ高さ、或いは、開口下縁14aよりも低い位置に配置した構成であっても、上球貯留部11の底面46の下り傾斜によって生じる高低差を、貸球排出口13の開口下縁13aと賞球排出口14の開口下縁14aとの高低差よりも大きくすることにより、貸球排出口13の開口下縁13aから上球貯留部11の底面46までの高低差を賞球排出口14の開口下縁14aから上球貯留部11の底面46までの高低差よりも大きくすることができ、貸球排出口13から貸球通路35内への遊技球の流入を防止できる。
また、上記した各実施形態では、賞球排出口14を上球貯留部11の上流端部分に臨ませて開口し、貸球排出口13を賞球排出口14の右側であって、賞球排出口14に隣り合わせて開口したものを例示した。この構成では、球の排出機会が多い賞球排出口14が上球貯留部11の上流側に位置するので、上球貯留部11の上流端部分まで効率よく遊技球を貯留させることができるという利点を有する。
しかしながら、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、貸球排出口13と賞球排出口14とを入れ替えて、貸球排出口13を上球貯留部11の上流端部分に臨ませて開口し、賞球排出口14を貸球排出口13よりも下流側であって、開口下縁14aが貸球排出口13の開口下縁13aよりも下方に位置するように開口してもよい。
また、各実施形態は、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機1を例に挙げて説明したが、アレンジボール遊技機や雀球遊技機等、上球貯留部に貯留した遊技球を使用し、貸し球と賞球とを球排出口から排出するように構成した遊技機であれば本発明を適用することができる。
パチンコ遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 (a)は開閉パネル及び上皿を前方側からみた斜視図、(b)は貸球排出口、賞球排出口及び上球貯留部の底面の関係を説明する模式図である。 パチンコ遊技機の背面図である。 (a)は上球貯留部に遊技球が満たされた状態における開閉パネル及び上皿を前方側からみた斜視図、(b)は上球貯留部に貯留された遊技球の上に貸球排出口から排出された遊技球が乗り上がる様子を説明する図である。 第2実施形態におけるパチンコ遊技機の背面図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
9 上皿
11 上球貯留部
12 球排出口
13 貸球排出口
14 賞球排出口
15 下皿
35 貸球通路
36 賞球通路
37 球通路形成部材
38 貸球流下路
39 賞球流下路
40 貸球用溝部
41 賞球用溝部
42 裏機構盤
43 オーバーフロー流路
48 賞球案内部
49 貸球案内部
57 球排出ユニット
58 排出ソレノイド
66 球排出路
67 排出切換弁
71 球排出ユニット
72 賞球排出機構
73 貸球排出機構
74 賞球用流下路
75 貸球用流下路

Claims (2)

  1. 底面が下り傾斜して遊技に使用する遊技球を貯留可能な上皿を有し、前面枠に開閉可能に取り付けられた開閉パネルと、球排出ユニットから排出された遊技球を前記上皿に流下案内する球通路と、前記上皿の下方に配設され、前記球通路からオーバールローした遊技球を貯留するための下皿と、を備え、前記開閉パネルの前面側には、前記球通路により流下案内された遊技球を前記上皿に排出するための球排出口を開口した遊技機において、
    前記球通路を、賞球を流下案内するための賞球通路と貸し球を流下案内するための貸球通路とから構成するとともに、前記球排出口を前記賞球通路と連通する賞球排出口と前記貸球通路と連通する貸球排出口とから構成し、
    前記賞球排出口を前記上皿の上流端部分に臨ませて開口するとともに、前記貸球排出口を前記賞球排出口よりも下流側に隣り合わせた状態で開口し、
    前記貸球排出口の開口下縁から上皿の底面までの高低差が遊技球の直径より大きくなるように前記貸球排出口を配置することにより、前記貸球排出口から排出された貸し球が前記上皿に貯留されている遊技球の上に乗り上げ可能にし、
    前記賞球通路は、上部が開放する樋状であって前記球排出ユニットから排出された賞球を受け取るための賞球用溝部を有し、
    前記貸球通路は、上部が開放する樋状であって前記球排出ユニットから排出された貸し球を受け取るための貸球用溝部を有し、
    前記賞球用溝部又は前記貸球用溝部に乗り切らずこぼれ落ちた場合にオーバーフローとなり、
    前記賞球用溝部の側壁部の上端を前記貸球用溝部の側壁部の上端よりも低くしたことで、前記賞球通路の方が前記貸球通路よりもオーバーフローさせ易くしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記賞球排出口の開口下縁を貸球排出口の開口下縁の下方に位置させることで、前記賞球通路を前記貸球通路よりもオーバーフローさせ易くしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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