JP4416053B1 - Ponシステム、ponシステムにおける局側装置およびその制御方法 - Google Patents

Ponシステム、ponシステムにおける局側装置およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

本発明の実施の1形態であるOLT10は、1G−ONU16および10G−ONU18のそれぞれから帯域割当要求を受け付ける割当要求受付部54と、時間割当の公平性に基づく割当規則またはスループット割当の公平性に基づく割当規則にしたがって、データを送信させるためのタイムスロットを各ONUに割り当てる割当実行部56と、タイムスロットの情報を各ONUに通知する割当結果通知部58とを備える。
【選択図】図4

Description

この発明は、データ通信技術に関し、特に、PON(Passive Optical Network)システム、PONシステムにおける局側装置およびその制御方法に関する。
現在、アクセス回線領域において、光ファイバによってデータ伝送を行う光アクセスネットワークの1形態として、PON型のネットワーク形態がある。アクセス回線領域の高速化により、GE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標)-Passive Optical Network)等の1Gbpsの通信速度を実現するPONシステムも普及している。
特開2009−10687号公報
上記特許文献1の図10で示されるように、PONシステムにおいて、加入者宅側に設置された複数のONU(Optical Network Unit)から通信キャリアに設置されたOLT(Optical Line Terminal)にデータを送信する際、各ONUはOLTに対してデータ送信のための帯域を要求するデータ(以下、適宜「帯域割当要求」と呼ぶ。)を送信する。帯域割当要求を受け付けたOLTは、ONUからのデータ送信を許可するタイムスロットを各ONUに割り当てる。各ONUは自身に割り当てられたタイムスロットにてデータを送信することにより、複数のONUからの時分割でのデータ送信が実現される。
ところで、アクセス回線領域の高速化は今後さらに進展すると考えられ、この過程においては、比較的低速な通信速度までしか対応しないONUと、比較的高速な通信速度まで対応可能なONUとの両方が同一のOLTに接続された状態になると考えられる。これを踏まえ本発明者は、最大通信速度が互いに異なる複数のONUそれぞれに対する帯域割当における公平性がOLTに求められると考えた。しかし、このような複数種類のONUに対して公平に帯域割当を行う発想やその方法は十分提案されていなかった。
本発明は、本発明者の上記課題認識に基づいてなされたものであり、その主たる目的は、PONシステムにおいて、最大通信速度が互いに異なる複数のONUに対して公平性の観点に基づく帯域割当を実現する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のPONシステムにおける局側装置は、PONシステムにおける局側装置であって、互いに異なる最大通信速度に対応した複数の宅側装置のそれぞれから、上り方向へのデータ送信のための帯域割当要求を受け付ける割当要求受付部と、複数の宅側装置のそれぞれに対して、各宅側装置から時分割でデータを送信させるための、同じ長さのタイムスロットを割り当てる割当実行部と、割り当てられたタイムスロットの情報を各宅側装置に通知する割当結果通知部と、を備える。
宅側装置の「最大通信速度」は、PON区間、すなわち宅側装置と局側装置との間における最大通信速度であってもよい。「タイムスロット」は、所定期間のうち特定の宅側装置にデータ送信を許可する期間であってもよく、典型的には、異なる宅側装置に対して異なるタイムスロットが割り当てられる。「タイムスロットの情報」は、データ送信開始時刻およびデータ送信量を指定するものであってもよく、データ送信開始時刻およびデータ送信を許容する時間を指定するものであってもよく、データ送信開始時刻およびデータ送信終了時刻を指定するものであってもよい。
この態様によると、最大通信速度が互いに異なる複数の宅側装置のそれぞれに対して、上り方向のデータ送信時間が公平に割り当てられ、各宅側装置は上り方向へ同一時間データを送信できることになる。言い換えれば、各宅側装置に対して上り方向のデータ送信を許容するに際し、時間割当の観点から公平性を維持できる。
本発明の別の態様もまた、PONシステムにおける局側装置である。この装置は、PONシステムにおける局側装置であって、互いに異なる最大通信速度に対応した複数の宅側装置のそれぞれから、上り方向へのデータ送信のための帯域割当要求を受け付ける割当要求受付部と、複数の宅側装置のそれぞれに対して、各宅側装置から時分割でデータを送信させるためのタイムスロットであり、所定の単位時間における各宅側装置からの送信データ量を同一とするよう各宅側装置の最大通信速度に応じて長さが決定されたタイムスロットを割り当てる割当実行部と、割り当てられたタイムスロットの情報を各宅側装置に通知する割当結果通知部と、を備える。
「所定の単位時間」は、複数の宅側装置のそれぞれに対するタイムスロットを分配する元となる期間であってもよく、グラントサイクルすなわち帯域割当周期であってもよい。「最大通信速度に応じて長さが決定された」とは、最大通信速度が大きいほど短く、最大通信速度が小さいほど長く決定されたことでもよい。言い換えれば、最大通信速度の大きさに逆相関するように長さが決定されたことでもよい。
この態様によると、最大通信速度が互いに異なる複数の宅側装置のそれぞれに対して、単位時間における上り方向のデータ送信量が公平に割り当てられ、各宅側装置は単位時間において上り方向へ同じ量のデータを送信できることになる。言い換えれば、各宅側装置に対して上り方向のデータを許容するに際し、スループット割当の観点から公平性を維持できる。
本発明のさらに別の態様もまた、PONシステムにおける局側装置である。この装置は、PONシステムにおける局側装置であって、互いに異なる最大通信速度に対応した複数の宅側装置のそれぞれから、上り方向へのデータ送信のための帯域割当要求を受け付ける割当要求受付部と、複数の宅側装置のそれぞれに対して、各宅側装置から時分割でデータを送信させるためのタイムスロットであり、複数種の割当規則のうちいずれかにしたがって長さが決定されたタイムスロットを割り当てる割当実行部と、割り当てられたタイムスロットの情報を各宅側装置に通知する割当結果通知部と、所定の切替条件が充足された場合、それまで適用された割当規則を別の割当規則に切り替える割当規則切替部と、を備える。複数種の割当規則には、同じ長さのタイムスロットを各宅側装置に割り当てる第1の割当規則と、所定の単位時間における各宅側装置からの送信データ量を同一とするよう各宅側装置の最大通信速度に応じて長さが決定されたタイムスロットを各宅側装置に割り当てる第2の割当規則とが含まれる。
「所定の切替条件」とは、割当規則を切り替えるためのあらかじめ定められた条件であり、例えば、PONシステムの構成態様に関する条件であってもよく、複数の宅側装置についての属性情報や運用状態に関する条件であってもよい。また、局側装置が設置された通信キャリアのオペレータ等、所定の運用者からの切替指示が検出されたことでもよい。
この態様によると、切替条件が充足された場合、時間割当の公平性に基づく第1の割当規則と、スループット割当の公平性に基づく第2の割当規則を含む割当規則について、それまでの割当規則から別の割当規則に切り替えられる。すなわち、PONシステムにおける様々な状況の変化に応じて割当規則を柔軟に切り替えることができ、例えば、第1および第2の割当規則の間で適宜切り替えることができる。
割当規則切替部は、複数の宅側装置のうち所定値以上の最大通信速度に対応する装置が占める割合に応じて、割当実行部に準拠させる割当規則を第1および第2の割当規則の間で切り替えてもよい。
「割合に応じて」とは、その割合が所定の閾値以上、閾値未満となることでもよい。この態様によると、PONシステムにおける比較的高速な通信速度まで対応可能な宅側装置の割合の変化に応じて、時間割当の公平性を維持するか、スループット割当の公平性を維持するかを適宜切り替えることができる。
割当規則切替部は、複数の宅側装置のうち所定値以上の最大通信速度に対応する装置が占める割合が所定値以上となった場合、割当実行部に準拠させる割当規則を第2の割当規則から第1の割当規則に切り替えてもよい。「占める割合が所定値以上」とは、その割合が8割〜9割以上であってもよい。
この態様によると、PONシステムにおける比較的高速な通信速度まで対応可能な宅側装置の割合が大きくなると、帯域割当においてスループット割当の公平性を維持することから、時間割当の公平性を維持するように切り替えられる。これにより、低速な宅側装置から高速な宅側装置へのリプレイスがある程度進展した場合は、高速な宅側装置の性能を有効利用できるように帯域割当のポリシーが変更されることになり、高速な宅側装置を有する加入者の利便性を向上させることができる。
割当規則切替部は、複数の宅側装置のうち所定値以上の最大通信速度に対応する装置が占める割合が所定値未満となった場合、割当実行部に準拠させる割当規則を第1の割当規則から第2の割当規則に切り替えてもよい。「占める割合が所定値未満」とは、その割合が8割〜9割未満であってもよい。
この態様によると、PONシステムにおける比較的高速な通信速度まで対応可能な宅側装置の割合が小さくなると、帯域割当において時間割当の公平性を維持することから、スループット割当の公平性を維持するように切り替えられる。これにより、高速な宅側装置が電源断等の理由によりPONシステムから切り離された場合、すなわち低速な宅側装置の割合が増加した場合は、低速な宅側装置の通信帯域が確保されるように帯域割り当てのポリシーが変更されることになり、低速な宅側装置を有する加入者の利便性を維持しやすくなる。
複数の宅側装置のそれぞれが設置された加入者宅におけるUNIでの最大通信速度を保持する宅側情報保持部をさらに備えてもよい。割当実行部は、ある宅側装置に割り当てたタイムスロットにより推定されるその宅側装置の通信速度がUNIでの最大通信速度を超過する場合、その宅側装置に割り当てたタイムスロットの一部を別の宅側装置に再分配してもよい。
「UNIでの最大通信速度」とは、加入者宅においてONU等の回線終端装置と加入者端末との最大通信速度であってもよく、例えば、回線終端装置と接続されるUTPケーブルのコネクタ部分での最大通信速度であってもよい。「タイムスロットにより推定されるその宅側装置の通信速度」とは、タイムスロット長と宅側装置の最大通信速度とにより算出される通信速度、言い換えれば実効通信速度であってもよい。
「宅側装置に割り当てたタイムスロットの一部を別の宅側装置に再分配」するとは、各宅側装置に対して一旦割り当てたタイムスロットの情報が各宅側装置に通知される前に、UNIでの制限のため実質的に余剰となったタイムスロットを他の宅側装置に分配するように、各宅側装置に割り当てるタイムスロットを再計算することでもよい。具体的には、UNIでの最大通信速度を超過した大きさに対応するタイムスロットの余剰分を別の宅側装置に対して分配することにより、別の宅側装置のタイムスロット長を延長させてもよい。すなわち、別の宅側装置に再割当されるタイムスロット長は、一旦割り当てられたタイムスロット長と、余剰なタイムスロットが分配された結果のタイムスロット長との合算値であってもよい。タイムスロットの余剰分は、宅側装置の数に応じて分配されてよく、例えば複数の別の宅側装置に対して均等に分配されてもよい。
この態様によると、実質的に加入者が享受できる通信速度の上限により発生したタイムスロットの余剰分が、他の宅側装置に再度割り当てられる。これにより、タイムスロットの余剰分、言い換えればそのままでは無駄になってしまう帯域を有効活用して、再分配先の宅側装置の通信速度を向上できる。言い換えれば、再分配元の加入者の利便性を損なうことなく、再分配先の加入者の利便性を向上させることができる。
本発明のさらに別の態様は、PONシステムにおける局側装置の制御方法である。この方法は、PONシステムにおける局側装置を制御する方法であって、互いに異なる最大通信速度に対応した複数の宅側装置のそれぞれから、上り方向へのデータ送信のための帯域割当要求を受け付けるステップと、複数の宅側装置のそれぞれに対して、各宅側装置から時分割でデータを送信させるためのタイムスロットであり、複数種の割当規則のうちいずれかにしたがって長さが決定されたタイムスロットを割り当てるステップと、割り当てられたタイムスロットの情報を各宅側装置に通知するステップと、所定の切替条件が充足された場合、それまで適用された割当規則を別の割当規則に切り替えるステップと、を局側装置に実行させ、複数種の割当規則には、同じ長さのタイムスロットを各宅側装置に割り当てる第1の割当規則と、所定の単位時間における各宅側装置からの送信データ量を同一とするよう各宅側装置の最大通信速度に応じて長さが決定されたタイムスロットを各宅側装置に割り当てる第2の割当規則とが含まれる。
本発明のさらに別の態様は、PONシステムである。このPONシステムは、互いに異なる最大通信速度に対応した複数の宅側装置と、局側装置とが接続され、局側装置は、複数の宅側装置のそれぞれから、上り方向へのデータ送信のための帯域割当要求を受け付ける割当要求受付部と、複数の宅側装置のそれぞれに対して、各宅側装置から時分割でデータを送信させるためのタイムスロットであり、複数種の割当規則のうちいずれかにしたがって長さが決定されたタイムスロットを割り当てる割当実行部と、割り当てられたタイムスロットの情報を各宅側装置に通知する割当結果通知部と、所定の切替条件が充足された場合、それまで適用された割当規則を別の割当規則に切り替える割当規則切替部と、を備える。複数種の割当規則には、同じ長さのタイムスロットを各宅側装置に割り当てる第1の割当規則と、所定の単位時間における各宅側装置からの送信データ量を同一とするよう各宅側装置の最大通信速度に応じて長さが決定されたタイムスロットを各宅側装置に割り当てる第2の割当規則とが含まれる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システム、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、PONシステムにおいて、最大通信速度が互いに異なる複数のONUに対して公平性の観点に基づく帯域割当を実現できる。
本発明の実施の形態であるPONシステムの構成を示す図である。 割当規則の1つの例を示す図である。 割当規則の別の例を示す図である。 図1のOLTの機能構成を示すブロック図である。 宅側情報テーブルの構造を示す図である。 ONUの上りPON区間出力レートについてその第1の例を示す図である。 ONUの上りPON区間出力レートについてその第2の例を示す図である。 ONUの上りPON区間出力レートについてその第3の例を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態であるPONシステムの構成を示す。PONシステム100において、OLT10は、通信キャリアに設置された局側装置であり、1Gbpsおよび10Gbps両方のビットレートに対応できるOLTである。OLT10は、通信キャリアのオペレータにより操作される一般的なPC端末であるオペレータ端末12と、WANやインターネット等の上位ネットワーク24とに接続される。さらにOLT10は、光カプラ14を介して、加入者宅に設置された1G−ONU16および10G−ONU18と接続される。
1G−ONU16は、上り下りの両方向に対して1Gbpsを最大通信速度とする宅側装置である。10G−ONU18は、上り下りの両方向に対して10Gbpsを最大通信速度とする宅側装置である。1G−ONU16および10G−ONU18は、ユーザ機器とのインタフェースであるUNI(User-Network Interface)20を介して、一般的なPC端末である加入者端末22と接続される。なお、UNIの機能は各ONU内に実装されてもよい。以下、単に「ONU」と表記した場合、1G−ONU16および10G−ONU18の両方を含む。
PONシステム100では、1G−ONU16および10G−ONU18のそれぞれと、光カプラ14とは加入者ごとの光ファイバにより接続される。また、OLT10と光カプラ14とは複数の加入者で共用される1本の光ファイバにより接続される。OLT10は、各ONUから帯域割当要求、具体的にはデータを送信可能なタイムスロットの割当要求を受け付けると、複数のONU間の公平性に配慮した割当アルゴリズム(以下、適宜「割当規則」とも呼ぶ。)にしたがって動的帯域割当(Dynamic Bandwidth Allocation)を実行する。すなわち、帯域割当要求の送信元のONUに対して、データ送信を許容するタイムスロット、言い換えれば利用可能な帯域を割り当てる。
図2は、割当規則の1つの例を示す。同図は、複数のONUのそれぞれに対するタイムスロットの割当に際し、時間割当の観点から公平性を維持する割当規則(以下、適宜「等時間割当規則」とも呼ぶ。)を適用した場合の、各ONUに割り当てられるタイムスロットを示している。同図のT1〜T4は、各ONUに割り当てられるタイムスロット長を示している。また、同図のグラントサイクルは、各ONUに対してタイムスロットを分配すべき帯域割当周期を示している。言い換えれば、グラントサイクルごとに、各ONUに対してタイムスロットが割り当てられる。OLT10は、等時間割当規則に準拠する場合、各ONUに対して、それぞれの最大通信速度によらず、同じ長さのタイムスロットを割り当てる。
図3は、割当規則の別の例を示す。同図は、複数のONUのそれぞれに対するタイムスロットの割当に際し、スループット割当の観点から公平性を維持する割当規則(以下、適宜「等送信量割当規則」とも呼ぶ。)を適用した場合の、各ONUに割り当てられるタイムスロットを示している。同図のT1〜T4も、各ONUに割り当てられるタイムスロット長を示している。1G−ONUの最大通信速度は10G−ONUの最大通信速度の1/10であるため、1G−ONUに割り当てられたタイムスロット長(T1およびT2)は、10G−ONUに割り当てられたタイムスロット長(T3およびT4)の10倍に設定されている。すなわち、OLT10は、等送信量割当規則に準拠する場合、各ONUに対して、グラントサイクルにおける各ONUからの送信データ量が等しくなるように、各ONUの最大通信速度に逆相関した長さのタイムスロットを割り当てる。
なお、OLT10は、各ONUに対して割り当てたタイムスロットの情報(以下、適宜「グラント通知」とも呼ぶ。)を各ONUに送信する。各ONUは、グラント通知にしたがって、自身に割り当てられたタイムスロットにおいて上位ネットワーク24への送信データをOLT10へ送信する。また各ONUは、グラント通知へのレスポンスとして、OLT10への送信を要求するデータ量の情報を含む帯域割当要求をOLT10へ送信する。OLT10は、あるグラントサイクルと次のグラントサイクルとの間に、それまでに受け付けられた帯域割当要求に基づいて動的帯域割当処理を実行する。
図4は、図1のOLT10の機能構成を示すブロック図である。同図は、本実施の形態における動的帯域割当に係る機能ブロックを主に示しているが、優先制御等その他の機能を提供する機能ブロックをOLT10がさらに備えてもよいのはもちろんである。本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
OLT10は、光受信部30と、受信バッファ部32と、データ送信部34と、データ受信部36と、送信バッファ部38と、光送信部40と、動的帯域割当部50とを備える。
光受信部30は、1G−ONU16および10G−ONU18から送信された光信号を受信して、光・電気変換を行う。受信バッファ部32は、光・電気変換後のデータを一時的に保持する。
受信バッファ部32に一時的に保持されるデータには、上位ネットワーク24に送信すべきデータ(以下、適宜「上りデータ」とも呼ぶ。)と、加入者宅側に設置された装置の状態を通知するためのデータ(以下、適宜「宅側状態データ」とも呼ぶ。)と、帯域割当要求のデータとが含まれる。上りデータは、加入者端末22が上位ネットワーク24に対して送信したデータである。宅側状態データには、ONUの最大通信速度や、そのONUに対応づけられたUNI20の最大通信速度が含まれる。宅側状態データは、OLT10と各ONUとのオートネゴシエーション時に取得されてもよく、帯域割当要求に含まれてもよく、各ONUから周期的に送信されてもよい。
データ送信部34は、受信バッファ部32に一時保持された上りデータを取得して上位ネットワーク24側へ送信する。データ受信部36は、上位ネットワーク24側から加入者端末22へ送信された下り方向のデータ(以下、適宜「下りデータ」とも呼ぶ。)を受信する。
送信バッファ部38は、受信された下りデータを一時的に保持する。また送信バッファ部38は、動的帯域割当部50から送出された、各ONUに割り当てられたタイムスロットを通知するためのデータも一時的に保持する。光送信部40は、送信バッファ部38に一時保持された下りデータを取得して電気・光変換を行い、下りデータに対応する光信号を1G−ONU16および10G−ONU18へ送信する。同様に、タイムスロットの通知データを各ONUへ送信する。
動的帯域割当部50は、複数のONU間の公平性を維持するよう規定された割当規則にしたがって各ONUに対する動的帯域割当を実行する。動的帯域割当部50は、宅側情報保持部52と、割当要求受付部54と、割当実行部56と、割当結果通知部58と、指示受信部60と、割当規則切替部62とを有する。
宅側情報保持部52は、受信バッファ部32に一時保持された宅側状態データを取得して所定の記憶領域である宅側情報テーブルにてその宅側状態データを記憶する。すなわち宅側情報テーブルには、OLT10と現在接続中のONUについての宅側状態データが記録される。
図5は、宅側情報テーブルの構造を示す。同図のONU−ID欄には、PONシステム100におけるONUの識別情報が記録される。これは例えば、IEEE802.3にて規定された論理リンク識別子(LLID)でもよく、MACアドレスでもよく、IEEE802.1Qにて規定されるVLAN−IDでもよく、ONU認証のための独自の識別子でもよい。または複数種の識別情報の組み合わせでもよい。ONU種別欄には、各ONUが対応可能な最大通信速度が記録される。UNI入力レート欄には、各ONUと対応づけられたUNI20における最大通信速度、言い換えれば加入者端末22とUNI20との間のビットレートが記録される。図4に戻る。
割当要求受付部54は、受信バッファ部32に一時保持された帯域割当要求のデータを取得して割当実行部56に送出する。割当実行部56は、帯域割当要求に応じて動的帯域割当処理を実行する。具体的には、等時間割当規則または等送信量割当規則にしたがって、帯域割当要求の送信元であるONUに対してタイムスロットを割り当てる。本実施の形態では、光信号の送信を許可する送信開始時刻と送信許容時間との組をタイムスロットとして割り当てる。変形例として、送信開始時刻と送信データ量との組、または、送信開始時刻と送信終了時刻との組を割り当ててもよい。
複数の帯域割当要求に対する、割当実行部56の動的帯域割当処理について説明する。等時間割当規則に準拠する場合、割当実行部56は、帯域割当要求が受け付けられた数だけ、同じ長さの複数のタイムスロットのそれぞれを各ONUに割り当てる。各ONUに割り当てるタイムスロット長は、OLT10対する1G−ONU16および10G−ONU18の最大接続数や平均接続数等に基づいてあらかじめ決定されていてよく、運用者の知見や、PONシステム100における実験により適切な値が決定されればよい。
一方で、等送信量割当規則に準拠する場合、割当実行部56は、宅側状態テーブルを参照して、各帯域割当要求の送信元のONUにおける最大通信速度に応じて、単位時間における各ONUからの送信データ量が等しくなるように長さが設定されたタイムスロットを各ONUに割り当てる。例えば、1G−ONU16に対しては、10G−ONU18に対して割り当てるタイムスロットの10倍の長さのタイムスロットを割り当てる。この場合も、上記同様に、あらかじめ適切なタイムスロット長が決定されていてよい。いずれの割当規則が適用される場合も、各ONUに割り当てられたタイムスロット長の合計がグラントサイクルの長さとなる。
また、割当実行部56は、各ONUに対して割り当てるべきタイムスロットを一旦決定した後、そのタイムスロットの情報が各ONUに通知される前に、そのタイムスロットの長さに基づき、各ONUからOLT10へのデータ送信における実効通信速度を推定する。例えば、10G−ONU18に対してそのタイムスロットの長さがグラントサイクルの8分の1であるとき、その10G−ONU18における通信速度を1250Mbpsと推定する。割当実行部56は、宅側情報テーブルを参照して、各ONUに対して推定した実効通信速度がそのONUに対応するUNI入力レートを超過するか否かを判定する。あるONUの実効通信速度がそのONUに対応するUNI入力レートを超過する場合、その超過分に対応するタイムスロットの余剰分を別のONUに再分配するように、各ONUに対して割り当てるべきタイムスロットを再計算する。本実施の形態ではタイムスロットの余剰分を別のONUに均等分配する。タイムスロットの再計算の例は後述する。
割当結果通知部58は、割当実行部56において各ONUに割り当てられたタイムスロットの情報を送信バッファ部38に送出する。これにより、タイムスロットの情報は、光送信部40を介して、1G−ONU16および10G−ONU18に通知される。
指示受信部60は、タイムスロットの割当規則を切替えさせるための切替指示のデータをオペレータ端末12から受信する。割当規則切替部62は、オペレータ端末12からの切替指示にしたがって、割当実行部56に準拠させる切替規則を、等時間割当規則と等送信量割当規則との間で切り替える。
また、割当規則切替部62は、宅側状態テーブルを参照し、PONシステム100における複数のONUのうち10G−ONU18が占める割合(以下、適宜「10G−ONU占有率」とも呼ぶ。)に応じて、等時間割当規則と等送信量割当規則とを自律的に切り替える。割当規則切替部62は、宅側状態テーブルが更新されるたびに10G−ONU占有率を算出して、その変動に追随して割当規則を随時切り替えてもよい。また、定期的に10G−ONU占有率を算出して、定期的に割当規則を切り替えてもよい。
例えば、OLT10の初期状態において、割当実行部56は等送信量割当規則に準拠してタイムスロットを割り当て、割当規則切替部62は定期的に宅側状態テーブルを参照して10G−ONU占有率の値を監視する。割当規則切替部62は、10G−ONU占有率が8割以上になったことを検出すると、割当実行部56に準拠させる割当規則を等時間割当規則に切り替える。また例えば、割当規則切替部62は、10G−ONU占有率が8割未満になったことを検出すると、割当実行部56に準拠させる割当規則を等時間割当規則から等送信量割当規則に切り替える。
なお、割当規則切替部62は、割当要求の自律的な切替よりも、指示受信部60を介して取得した切替指示に基づく切替を優先する。例えば、等送信量割当規則から等時間割当規則へと自律的に切替後、切替指示に基づき等送信量割当規則に戻した場合には、等時間割当規則へと再度自律的に切り替えることはしない。同様に、等時間割当規則から等送信量割当規則へと自律的に切り替えた場合も切替指示を優先する。
以上の構成による動作を以下説明する。
1G−ONU16および10G−ONU18は、上位ネットワーク24への上りデータを加入者端末22から受け付けると、帯域割当要求をOLT10に送信する。OLT10の割当要求受付部54は、複数のONUからの帯域割当要求を受け付ける。割当実行部56は、帯域割当要求が受け付けられると、等時間割当規則または等送信量割当規則のいずれかにしたがって、各ONUに対して上りデータの送信を許容するタイムスロットを割り当てる。このとき、あるONUに対して割り当てたタイムスロットについてUNI20での制限によりタイムスロットの余剰が生じた場合には、タイムスロットの余剰分を他のONUに分配するように、各ONUに対して割り当てるタイムスロットを再計算する。割当結果通知部58は、割り当てられたタイムスロットの情報を各ONUに通知する。1G−ONU16および10G−ONU18は、自身に割り当てられたタイムスロットにてOLT10に光信号を送信することにより、複数のONUからの光信号が時分割でOLT10に送信され、上りデータが上位ネットワーク24へと転送される。
割当規則切替部62は、PONシステム100における10G−ONU占有率が所定値以上となったときには、OLT10における割当規則を等送信量割当規則から等時間割当規則へと自律的に切り替える。また、10G−ONU占有率が所定値未満となったときには、OLT10における割当規則を等時間割当規則から等送信量割当規則へと自律的に切り替える。なお、割当規則切替部62は、割当規則の切替指示がオペレータ端末12から受け付けられたとき、自律的な切替よりもその切替指示を優先して取り扱い、OLT10における割当規則を等時間割当規則から等送信量割当規則へ、もしくは、等送信量割当規則から等時間割当規則へと切り替える。
図6は、ONUの上り方向PON区間での出力レート(以下、適宜「上りPON区間出力レート」とも呼ぶ。)についてその第1の例を示す。この例では、PONシステム100における1G−ONU16の個数>>10G−ONU18の個数であるときの上りPON区間出力レートを示している。この上りPON区間出力レートは、1G−ONU16および10G−ONU18のそれぞれからOLT10への実効通信速度を示しており、自身の最大通信速度と、OLT10により割り当てられたタイムスロットの長さとによってこの値が決定される。すなわち、ONUの最大通信速度が大きいほど、かつ、タイムスロットの長さが長いほど、上りPON区間出力レートは大きくなる。なお、説明の簡明化のため、図6〜図8で示す上りPON区間出力レートの算出においては、オーバーヘッドとなるグラントサイクル同士の間隔を考慮しないこととする。
等時間割当規則が適用された場合、タイムスロットの再割当がなければ、いずれのONUにもグラントサイクルの1/8にあたるタイムスロットが割り当てられるため、1G−ONU16の上りPON区間出力レートは125Mbps、10G−ONU18の上りPON区間出力レートは1250Mbpsとなる。ここで、タイムスロットの再割当が行われる際には、さらに以下が実行される。すなわち、UNI入力レートの制限により、10G−ONU18に割り当てられたタイムスロットの20%は余剰であり、これが1G−ONU16のそれぞれで均等分配される。その結果、1G−ONU16それぞれのタイムスロットには、グラントサイクルの1/280の割当が追加される。したがって、1G−ONU16の上りPON区間出力レートは128.5、10G−ONU18の上りPON区間出力レートは1000Mbpsとなる。
等送信量割当規則が適用された場合、1G−ONU16のタイムスロット長は10G−ONU18のタイムスロット長の10倍に設定されるため、1G−ONU16にはグラントサイクルの10/71にあたるタイムスロットが割り当てられ、10G−ONU18にはグラントサイクルの1/71にあたるタイムスロットが割り当てられる。その結果、1G−ONU16の上りPON区間出力レートおよび10G−ONU18の上りPON区間出力レートはともに140.8Mbpsとなる。
図7は、ONUの上りPON区間出力レートについてその第2の例を示す。この例は、PONシステム100における1G−ONU16の個数=10G−ONU18の個数であるときの上りPON区間出力レートを示している。等時間割当規則が適用された場合、タイムスロットの再割当がなければ、上りPON区間出力レートは第1の例と同様である。タイムスロットの再割当が行われる際には、1G−ONU16それぞれのタイムスロットには、グラントサイクルの1/40の割当が追加されるため、1G−ONU16の上りPON区間出力レートは第1の例よりも大きくなる。等送信量割当規則が適用された場合、1G−ONU16のそれぞれにはグラントサイクルの10/44にあたるタイムスロットが割り当てられ、10G−ONU18のそれぞれにはグラントサイクルの1/44にあたるタイムスロットが割り当てられる。
図8は、ONUの上りPON区間出力レートについてその第3の例を示す。この例は、PONシステム100における1G−ONU16の個数<<10G−ONU18の個数であるときの上りPON区間出力レートを示している。等時間割当規則が適用された場合、タイムスロットの再割当がなければ、上りPON区間出力レートは第1の例と同様である。タイムスロットの再割当が行われる際には、1G−ONU16それぞれのタイムスロットには、グラントサイクルの7/40の割当が追加されるため、1G−ONU16の上りPON区間出力レートは第2の例よりも大きくなる。等送信量割当規則が適用された場合、1G−ONU16のそれぞれにはグラントサイクルの10/17にあたるタイムスロットが割り当てられ、10G−ONU18のそれぞれにはグラントサイクルの1/17にあたるタイムスロットが割り当てられる。
本実施の形態のOLT10によれば、同一のPONシステム100内に混在する1G−ONU16および10G−ONU18に対して動的帯域割当を実行するに際し、時間割当の公平性もしくはスループット割当の公平性を維持できる。これにより、アクセス回線領域の高速化に伴い、最大通信速度が互いに異なる複数のONUが1つのOLTに接続される状況であっても、ONU間すなわち加入者間の公平性を維持しやすくなる。なお、いずれの割当規則が選択された場合であっても、時間割当もしくはスループット割当の公平性は維持できるため、加入者の不公平感を抑制しやすくなる。
またOLT10によれば、タイムスロットの割当規則を通信キャリアの判断により適宜切り替えることができる。例えば、1G−ONU16を使用した1G接続サービスと、10G−ONU18を使用した10G接続サービスとの間の料金格差に応じた割当規則の決定が考えられる。両サービス間の料金格差が小さい場合、等送信量割当規則が適用されてもよい。これにより、1G−ONU16向けの帯域が比較的大きく確保されて、1G接続サービスの加入者が不公平感を抱きにくくなる。その一方、両サービスの料金格差が大きい場合、等時間割当規則が適用されてもよい。これにより、10G−ONU18の通信速度が有効に活用され、10G接続サービスの加入者の利便性を高めることができる。
さらにOLT10によれば、PONシステム100における10G−ONU占有率が大きくなると、等送信量割当規則から等時間割当規則へと自動的に切り替えられる。これにより、10G−ONU18の通信速度を向上させることができ、大部分の加入者の利便性を向上させることができる。さらにまた、10G−ONU占有率が小さくなると、等時間割当規則から等送信量割当規則へと自動的に切り替えられる。これにより、1G−ONU16の通信速度を確保しやすくなる。
なお、上記の割当規則切替の考え方は、UNIの速度制限に基づいて、各ONUに割り当てるタイムスロットが再計算される場合に特に有効である。10G−ONU18に割り当てられた余剰なタイムスロットが1G−ONU16のそれぞれへ分配されることにより、1G−ONU16に割り当てられるタイムスロット長が延長され、等時間割当規則への切替に伴う1G−ONU16の通信速度低下を補うからである。例えば、図8の等時間割当規則に基づく上りPON区間出力レートについて、その再割当後の値はいずれも、図7の等送信量割当規則に基づく上りPON区間出力レートを上回っている。すなわち、割当規則の切替により、1G接続サービスの加入者の利便性を低下させることなく、10G接続サービスの加入者の利便性を大きく向上させることができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
10 OLT、 16 1G−ONU、 18 10G−ONU、 20 UNI、 30 光受信部、 32 受信バッファ部、 34 データ送信部、 36 データ受信部、 38 送信バッファ部、 40 光送信部、 50 動的帯域割当部、 52 宅側情報保持部、 54 割当要求受付部、 56 割当実行部、 58 割当結果通知部、 60 指示受信部、 62 割当規則切替部、 100 PONシステム。
本発明は、PON(Passive Optical Network)システムに利用できる。

Claims (6)

  1. PON(Passive Optical Network)システムにおける局側装置であって、
    互いに異なる最大通信速度に対応した複数の宅側装置のそれぞれから、上り方向へのデータ送信のための帯域割当要求を受け付ける割当要求受付部と、
    前記複数の宅側装置のそれぞれに対して、各宅側装置から時分割でデータを送信させるためのタイムスロットであり、複数種の割当規則のうちいずれかにしたがって長さが決定されたタイムスロットを割り当てる割当実行部と、
    割り当てられたタイムスロットの情報を各宅側装置に通知する割当結果通知部と、
    所定の切替条件が充足された場合、それまで適用された割当規則を別の割当規則に切り替える割当規則切替部と、
    を備え、
    前記複数種の割当規則には、同じ長さのタイムスロットを各宅側装置に割り当てる第1の割当規則と、所定の単位時間における各宅側装置からの送信データ量を同一とするよう各宅側装置の最大通信速度に応じて長さが決定されたタイムスロットを各宅側装置に割り当てる第2の割当規則とが含まれ
    前記割当規則切替部は、前記複数の宅側装置のうち所定値以上の最大通信速度に対応する装置が占める割合に応じて、前記割当実行部に準拠させる割当規則を前記第1および第2の割当規則の間で切り替えることを特徴とする局側装置。
  2. 前記割当規則切替部は、前記複数の宅側装置のうち所定値以上の最大通信速度に対応する装置が占める割合が所定値以上となった場合、前記割当実行部に準拠させる割当規則を前記第2の割当規則から前記第1の割当規則に切り替えることを特徴とする請求項に記載の局側装置。
  3. 前記割当規則切替部は、前記複数の宅側装置のうち所定値以上の最大通信速度に対応する装置が占める割合が所定値未満となった場合、前記割当実行部に準拠させる割当規則を前記第1の割当規則から前記第2の割当規則に切り替えることを特徴とする請求項またはに記載の局側装置。
  4. 前記複数の宅側装置のそれぞれが設置された加入者宅におけるUNI(User-Network Interface)での最大通信速度を保持する宅側情報保持部をさらに備え、
    前記割当実行部は、ある宅側装置に割り当てたタイムスロットにより推定されるその宅側装置の通信速度がUNIでの最大通信速度を超過する場合、その宅側装置に割り当てたタイムスロットの一部を別の宅側装置に再分配することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の局側装置。
  5. PON(Passive Optical Network)システムにおける局側装置を制御する方法であって、
    互いに異なる最大通信速度に対応した複数の宅側装置のそれぞれから、上り方向へのデータ送信のための帯域割当要求を受け付けるステップと、
    前記複数の宅側装置のそれぞれに対して、各宅側装置から時分割でデータを送信させるためのタイムスロットであり、複数種の割当規則のうちいずれかにしたがって長さが決定されたタイムスロットを割り当てるステップと、
    割り当てられたタイムスロットの情報を各宅側装置に通知するステップと、
    所定の切替条件が充足された場合、それまで適用された割当規則を別の割当規則に切り替えるステップと、
    を前記局側装置に実行させ、
    前記複数種の割当規則には、同じ長さのタイムスロットを各宅側装置に割り当てる第1の割当規則と、所定の単位時間における各宅側装置からの送信データ量を同一とするよう各宅側装置の最大通信速度に応じて長さが決定されたタイムスロットを各宅側装置に割り当てる第2の割当規則とが含まれ
    前記切り替えるステップは、前記複数の宅側装置のうち所定値以上の最大通信速度に対応する装置が占める割合に応じて、前記割り当てるステップにおいて準拠させる割当規則を前記第1および第2の割当規則の間で切り替えることを特徴とするPONシステムにおける局側装置の制御方法。
  6. 互いに異なる最大通信速度に対応した複数の宅側装置と、局側装置とが接続され、
    前記局側装置は、
    前記複数の宅側装置のそれぞれから、上り方向へのデータ送信のための帯域割当要求を受け付ける割当要求受付部と、
    前記複数の宅側装置のそれぞれに対して、各宅側装置から時分割でデータを送信させるためのタイムスロットであり、複数種の割当規則のうちいずれかにしたがって長さが決定されたタイムスロットを割り当てる割当実行部と、
    割り当てられたタイムスロットの情報を各宅側装置に通知する割当結果通知部と、
    所定の切替条件が充足された場合、それまで適用された割当規則を別の割当規則に切り替える割当規則切替部と、
    を備え、
    前記複数種の割当規則には、同じ長さのタイムスロットを各宅側装置に割り当てる第1の割当規則と、所定の単位時間における各宅側装置からの送信データ量を同一とするよう各宅側装置の最大通信速度に応じて長さが決定されたタイムスロットを各宅側装置に割り当てる第2の割当規則とが含まれ
    前記割当規則切替部は、前記複数の宅側装置のうち所定値以上の最大通信速度に対応する装置が占める割合に応じて、前記割当実行部に準拠させる割当規則を前記第1および第2の割当規則の間で切り替えることを特徴とするPON(Passive Optical Network)システム。
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