JP5304184B2 - 動的帯域割当方法及び局側装置 - Google Patents

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Description

本発明は、PON(Passive Optical Network)システムを構成する局側装置と、この局側装置が行う上り送信の動的帯域割当方法に関する。
局側装置と、これに接続された光ファイバから光カプラを介して複数の光ファイバに分岐した構成を成す光ファイバ網と、分岐した光ファイバの終端にそれぞれ接続された宅側装置とを含むPONシステムが既に実施されている。このPONシステムの局側装置は、上り信号の干渉を防止するため、複数の宅側装置に対して時分割で上り方向の帯域を動的に割り当てている。
具体的には、局側装置は、各宅側装置から予め上り方向に送出したいデータ量が記された帯域要求(リクエスト)を受け、このリクエストに記されたデータ量に基づいて各宅側装置に割り当てるべき帯域を決定し、送信許可帯域の通知(グラント)を行う。このグラントは送信開始時刻と送信許可長(時間相当値)とで構成される。これにより、各宅側装置は、上り方向に所定量のデータを送出することができる(例えば、特許文献1参照)。
一方、上り方向の最大の送信レート(上り送信レート)が互いに異なる複数の宅側装置を含むPONシステムも既に提案されている(例えば、特許文献2参照)。以下、このPONシステムを「マルチレートPONシステム」ということがある。
このマルチレートPONシステムでは、同じ時間で上り送信が可能なデータ量が各宅側装置によって相違するので、上り送信レートがすべての宅側装置で同じである単一送信レートの場合と同じ方法で帯域割当を行うと、特定の上り送信レートの宅側装置について残余期間が生じて帯域の有効利用が図れなかったり、逆に、送信許可の期間が重複して信号が衝突したりするという問題がある。
そこで、各宅側装置からのリクエスト値(データ量)を、当該宅側装置の上り送信レートを考慮した送信時間に変換し、この送信時間に基づいて帯域を動的に割り当ててグラントを生成し、この時間相当のグラントの送信許可長を、各宅側装置の上り送信レートに対応するデータ量に再変換し、この再変換したグラントを各宅側装置に通知する動的帯域割当方法が既に提案されている(特許文献3参照)。
この方法によれば、宅側装置の上り送信レートを考慮して時間相当値に変換されたリクエスト値に基づいて帯域を割り当てるので、上り送信レートが相違していても帯域の有効利用が可能となる。
特開2004−129172号公報 特開平8−8954号公報(図2) 特開2007−243770号公報
ところで、音声や動画のリアルタイム配信(テレビジョン型のサービス)やIP電話のように、通信の遅延や停止を許さない低レイテンシ(低遅延)が要求される通信サービスがあり、この通信サービスを実施するには、最低限の通信速度(最低保証帯域)を保証するQoS(Quality of Service)を動的帯域割当のアルゴリズムに実装する必要がある。
しかし、上記特許文献3に記載の動的帯域割当方法では、QoSのことまでは考慮していないので、上り送信レートが異なる各宅側装置のQoSに応じた公平性を必ずしも確保できるとは限らない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、上り送信レートが宅側装置によって異なるマルチレートPONシステムにおいて、各宅側装置のQoSに応じた公平性を確保した帯域割当を行うことができる動的帯域割当方法と、この方法を行う局側装置を提供することを目的とする。
本発明の動的帯域割当方法(請求項1)は、宅側装置単位で設定された最低保証帯域用のデータ量を記した第1リクエスト値と、これ以上のデータ量を記した第2リクエスト値とを含むリクエストに基づいて、上り送信レートが異なる複数の宅側装置に対して局側装置が行う動的帯域割当方法であって、上り送信レートで正規化した最低保証帯域の比率を用いて前記宅側装置ごとの優先度を算出するステップと、前記第1リクエスト値を用いた帯域割当によって余剰帯域が生じた場合に、前記優先度が高い前記宅側装置から順に、前記第1リクエスト値の代わりに前記第2リクエスト値を用いた帯域割当を行うステップと、を含むことを特徴とするものである。
また、本発明の動的帯域割当方法(請求項2)は、最低保証帯域用のデータ量を記した第1リクエスト値と、これ以上のデータ量を記した第2リクエスト値とを含むリクエストに基づいて、上り送信レートが異なる複数の宅側装置に対して局側装置が行う動的帯域割当方法であって、上り送信レートを考慮した最低保証帯域の比率を反映する優先度を前記宅側装置ごとに算出するステップと、前記第1リクエスト値を用いた帯域割当によって余剰帯域が生じた場合に、前記優先度が高い前記宅側装置から順に、前記第1リクエスト値の代わりに前記第2リクエスト値を用いた帯域割当を行うステップと、を含むことを特徴とするものである。
本発明の動的帯域割当方法によれば、余剰帯域が生じた場合に第2リクエスト値での送信を許可する宅側装置(送信許可量を増大させる宅側装置)を選択する基準となる優先度として、上り送信レートを考慮した最低保証帯域の比率を反映する優先度(或いは、上り送信レートで正規化した最低保証帯域の比率を用いて宅側装置ごとに算出した優先度)を採用しているので、上り送信レートが異なる各宅側装置のQoSに応じた公平性を確保した帯域割当を行うことができる。
本発明の動的帯域割当方法は、マルチレートPONシステムの局側装置が行うことを想定している。また、PONシステムの規格は、通常はイーサネット(登録商標)に準拠している。従って、本発明において、上り送信に用いる通信フレームは、イーサネットフレームであることが想定され、このフレームは分割不能な可変長フレーム(64〜1522byte)になっている。
そこで、本発明の動的帯域割当方法においては、前記第1リクエスト値は、予め設定された閾値以下でかつこれに最も近い、前記可変長フレームの区切りに相当するデータ量であり、前記第2リクエスト値は、前記宅側装置が1回のグラント周期で上り送信させたい最大のデータ量以下でかつこれに最も近い、前記可変長フレームの区切りに相当するデータ量であることが好ましい(請求項2又は3)。
この場合、第1及び第2リクエスト値が、分割不能な可変長フレーム(例えば、上記イーサネットフレーム)の区切りに相当するデータ量になっているので、局側装置が宅側装置からの各リクエスト値をそのまま採用して帯域割当を行うだけで、分割不能な可変長フレームを集合単位として、それらのフレームをグラント周期内に効率よく配列することができる。このため、可変長フレームのアライメントの可否によって発生する無駄時間を削減することができる。
一方、本発明の動的帯域割当方法において、最低保証帯域用のデータ量である第1リクエスト値を判定するための前記閾値を固定値とすると、次のような問題がある。
すなわち、例えば、最低保証帯域が比較的小さい宅側装置において、フレームサイズが比較的大きい可変長フレームでの通信を行う場合を想定すると、送信したい可変長フレームのデータ量が閾値を超えてしまうことがあり、このようなフレームの場合には、宅側装置が第1リクエスト値を設定できず、最低保証帯域での帯域割当を行えない。
そこで、本発明の動的帯域割当方法において、前記局側装置は、前記閾値を、任意期間での当該閾値の平均値が前記宅側装置の最低保証帯域に相当するデータ量となるように前記宅側装置ごとに動的に更新し、更新された前記宅側装置ごとの前記閾値を、当該宅側装置へのグラントに記すことが好ましい(請求項)。
この場合、任意期間での閾値の平均値が、宅側装置の最低保証帯域に相当するデータ量となるように動的に更新されるので、逐次更新される閾値には、必ず、最低保証帯域に相当するデータ量よりも大きい値が含まれる。
従って、最低保証帯域に相当するデータ量を一定周期ごとに各宅側装置に送信させることができ、低レイテンシが求められる通信アプリケーションに有効に対応できる。
また、本発明の動的帯域割当方法において、前記局側装置は、前記宅側装置が実行する通信アプリケーションに求められる最小の許容レイテンシの間に少なくとも1回は、前記宅側装置ごとに動的に更新する前記閾値を、上り送信に用いる通信フレームの規格上の最大値以上に設定することが好ましい(請求項)。
この場合、宅側装置ごとに動的に更新する閾値が、上記許容レイテンシの間に少なくとも1回は、上り送信に用いる通信フレームの規格上の最大値(イーサネットフレームの場合は1522byte)以上に設定されるので、その通信フレームの長短に関係なく、最低保証帯域に相当するデータ量を低レイテンシで送信することができ、可変長フレームのフレームサイズの変化が帯域保証に及ぼす影響を低減することができる。
本発明の局側装置(請求項)は、宅側装置単位で設定された最低保証帯域用のデータ量を記した第1リクエスト値と、これより大きいデータ量を記した第2リクエスト値とを含むリクエストに基づいて、上り送信レートが異なる複数の宅側装置に対して動的帯域割当を行う局側装置であって、上り送信レートで正規化した最低保障帯域の比率を用いて前記宅側装置ごとの優先度を算出する算出部と、前記第1リクエスト値を用いた帯域割当によって余剰帯域が生じた場合に、前記優先度が高い前記宅側装置から順に、前記第1リクエスト値の代わりに前記第2リクエスト値を用いた帯域割当を行う割当実行部と、を備えていることを特徴とするものである。
また、本発明の局側装置(請求項7)は、最低保証帯域用のデータ量を記した第1リクエスト値と、これより大きいデータ量を記した第2リクエスト値とを含むリクエストに基づいて、上り送信レートが異なる複数の宅側装置に対して動的帯域割当を行う局側装置であって、上り送信レートを考慮した最低保障帯域の比率を反映する優先度を前記宅側装置ごとに算出する算出部と、前記第1リクエスト値を用いた帯域割当によって余剰帯域が生じた場合に、前記優先度が高い前記宅側装置から順に、前記第1リクエスト値の代わりに前記第2リクエスト値を用いた帯域割当を行う割当実行部と、を備え、上り送信に用いる通信フレームは分割不能な可変長フレームよりなり、前記第1リクエスト値は、予め設定された閾値以下でかつこれに最も近い、前記可変長フレームの区切りに相当するデータ量であり、前記第2リクエスト値は、前記宅側装置が1回のグラント周期で上り送信させたい最大のデータ量以下でかつこれに最も近い、前記可変長フレームの区切りに相当するデータ量であることを特徴とするものである。
本発明の局側装置によれば、上記算出部が、上り送信レートを考慮した最低保障帯域の比率を反映する優先度を算出し(或いは、上り送信レートで正規化した最低保障帯域の比率を用いて宅側装置ごとの優先度を算出し)、上記割当実行部が、算出された優先度が高い宅側装置から順に、余剰帯域が生じた場合の送信許可量を増大させる宅側装置を選択するので、上り送信レートが異なる各宅側装置のQoSに応じた公平性を確保した帯域割当を行うことができる。
以上の通り、本発明によれば、上り送信レートを考慮した最低保証帯域の比率を反映する優先度が高い順に、余剰帯域が生じた場合の送信許可量を増大させる宅側装置を選択するようにしたので、上り送信レートが異なる各宅側装置のQoSに応じた公平性を確保した帯域割当を行うことができる。
〔システムの全体構成〕
図1は、本発明の動的帯域割当方法が適用されるPONシステムの概略構成図である。
図1において、局側装置1は、複数の宅側装置2〜4に対する集約局として設置されており、各宅側装置2〜4はそれぞれPONシステムの加入者宅に設置されている。
局側装置1に接続された1本の光ファイバ5は、光カプラ6を介して分岐する複数の光ファイバ(支線)7〜9とともに光ファイバ網を構成しており、分岐した光ファイバ7〜9の終端にそれぞれ宅側装置2〜4が接続されている。
局側装置1は上位ネットワーク11と接続され、宅側装置2〜4はそれぞれのユーザネットワーク12〜14と接続されている。
なお、図1では3個の宅側装置2〜4を示しているが、1つの光カプラ6から例えば32分岐して32個の宅側装置を接続することが可能である。また、図1に示す接続例では、光カプラ6を1個だけ使用しているが、分岐数の少ない光カプラを縦列に複数段配置することにより、広い地域に分散している宅側装置を短い光ファイバで局側装置1と接続することもできる。
各宅側装置2〜4は、局側装置1への上り方向の最大の送信レート(上り送信レート)が互いに異なっており、図例では、それぞれ、1Gbps,2Gbps,10Gbpsになっている。
従って、本実施形態のPONシステムでは、1GbpsのGE(Gigabit Ethernet:Ethernetは登録商標)−PONをベースとして、更に2Gbpsの上り信号及び10Gbpsの上り信号が、例えば図2に示すように時分割多重化されて局側装置1に送信される。
1Gbpsの宅側装置2のアクセス制御は、基本的にGE−PONの通信方式に則って行われる。すなわち、リクエストR(又はレポートともいう。)は、例えば宅側装置2が局側装置1に送りたいデータ量を2バイト単位で表現し、グラントGは2バイト単位の送信許可長と送信開始時刻で表現される。
時刻は16nsごとにインクリメントされるカウンタ(図示せず。)で表現され、PONシステム内で同期がとられている。なお、他の宅側装置3,4においても同様である。
また、各宅側装置2〜4には、例えばIP電話等の低レイテンシが要求される通信サービスに対応するため、各宅側装置2〜4ごとに異なる最低保証帯域B1,B2,B3がそれぞれ設定されている。
以下、各宅側装置2〜4にそれぞれ最低保証帯域B1〜B3が設定されており、かつ、各宅側装置2〜4の上り送信レートが異なるマルチレートPONシステムにおいて、局側装置1の構成と当該局側装置1が行う動的帯域割当方法を説明する。
〔局側装置の構成〕
図3は、本実施形態の局側装置1の内部機能を示すブロック図である。
図3において、局側装置1は、上位ネットワーク11から宅側装置2〜4への下り信号処理用として、上位ネットワーク11からの信号を受信する受信部101と、受信した信号を一時記憶するバッファ102と、バッファ102に一時記憶された信号を宅側装置2〜4へ送信する送信部103とを備えている。
また、本実施形態の局側装置1は、宅側装置2〜4から上位ネットワーク11への上り信号処理用として、宅側装置2〜4からの信号を受信する受信部104と、受信した信号を一時記憶するバッファ105と、バッファ105に一時記憶された信号を上位ネットワーク11へ送信する送信部106とを備えている。
更に、本実施形態の局側装置1は、自身が管理する各宅側装置2〜4に対する動的帯域割当を実行する動的帯域割当部107を備えている。この割当部107は、リクエスト受信部108と、算出部109と、割当実行部110と、グラント送信部112と、記憶部113とを有する。
このうち、記憶部113は、全ての宅側装置2〜4の上り送信レート(図1の例では、1Gbps,2Gbps,10Gbps)と、その宅側装置2〜4の最低保証帯域(図1の例では、B1〜B3)とを、所定の参照テーブルに記憶している。
図4(a)は、宅側装置2〜4が送信するリクエストRのフレーム構成例を示す図であり、図4(b)は、局側装置1が送信するグラントGのフレーム構成例を示す図である。
図4(a)に示すように、宅側装置2〜4のリクエストRにおいて、1つのリクエストRで帯域要求するデータ量は2種類あり、それぞれ、2バイト単位の数値で表される。この2種類のリクエスト値R1,R2のうち、第1リクエスト値R1は、各宅側装置2〜4が自身の最低保証帯域B1〜B3用のデータ量を記すためのものである。
他方、第2リクエスト値R2は、第1リクエスト値R1以上のデータ量を記すためのものであり、本実施形態では、宅側装置2〜4が1回のグラント周期で上り送信させたい最大のデータ量(上りバッファに溜まっている最大の蓄積量)が記される。なお、これらリクエスト値R1,R2の詳細については、後述する。
また、図4(b)に示すように、局側装置1のグラントにおいても、各宅側装置2〜4に対する送信許可長(時間)が2バイト単位の数値で表される。
図3に示す局側装置1において、宅側装置2〜4が上り方向に送出したいデータ量(リクエスト値R1,R2を含む。)をリクエストすると、このリクエストRは、受信部104及びバッファ105を経て動的帯域割当部107のリクエスト受信部108に受信され、算出部109に渡る。
算出部109は、記憶部113に記憶されている宅側装置2〜4の上り送信レートと最低保証帯域B1〜B3とを参照し、各宅側装置2〜4ごとに、グラント周期における上り送信レートを考慮した最低保証帯域B1〜B3の比率を反映する優先度を算出する。なお、この優先度の詳細についても後述する。
次に、動的帯域割当部107の割当実行部110は、まず、各宅側装置2〜4について第1リクエスト値R1を用いた帯域割当を実行し、これによって余剰帯域が生じた場合に、優先度が高い宅側装置2〜4から順に、第1リクエスト値R1の代わりに第2リクエスト値R2を用いた割当を行って、送信開始時刻と時間相当値の送信許可長とを含むグラントGを生成する。
この時間相当値の送信許可長が記載されたグラントGは、グラント送信部112により、バッファ102及び送信部103を介して、対応する宅側装置2〜4宛に送出される。このグラントGによる指示を受けた宅側装置2〜4は、当該グラントGに記された送信開始時刻と送信許可長(時間)に基づいて上り方向にデータを送出する。
図5は、上記の動的帯域割当について、局側装置1と任意の1台の宅側装置2〜4との間で見た処理の流れを示す図である。
図5に示すように、局側装置1は、宅側装置2〜4からリクエストR(第1及び第2リクエスト値R1,R2を含む。)を受けた後、上り送信レートと最低保証帯域とに基づく優先度の算出、その優先度に基づく帯域割当の実行、及びグラント生成を順次行い、宅側装置2〜4に時間相当量でのグラント送信を行う。
〔集中型DBA〕
ところで、複数の宅側装置2〜4からの帯域要求(リクエスト)に対して、どのように上り送信の帯域を割り当てるかについては、1つの宅側装置2〜4からリクエストRが届き次第、当該宅側装置2〜4に対して随時帯域を割り当てる分散型DBA(Dynamic Bandwidth Assignment)と、複数(典型的には全数)の宅側装置2〜4からのリクエストRを集め、それらの各帯域要求を基に総合的に帯域を割り当てる集中型DBAとがあるが、本実施形態の局側装置1は、後者の集中型DBAを行う。
図6は、上記集中型DBAを示すシーケンス図である。なお、図6において、時間は左側から右側へ進行するものとし、説明の簡略化のために宅側装置は2台(符号A,B)あるものとしている。
図6に示すように、典型的な集中型DBAでは、1つのグラントGでリクエストR用およびデータ用の帯域割当を同時に行うようになっている(GE−PON規約上、1つのグラントGで同時に4回分までの帯域割当が可能)。
宅側装置A,Bは、このグラントGに従って、リクエストRとデータとを別々に送信している。局側装置は、データとは別にリクエストRだけを最初にかためて受信し、各宅側装置A,BのリクエストRを受信し終わった時点で、帯域割当の処理を始める。
この集中型DBAは、予め定めておいたサイクル長(グラント周期)の範囲内で、帯域割当の不足がちな優先度が高い宅側装置A,BからのリクエストRに対して、優先的に帯域を割り当てていく帯域制御に利用される。
〔動的帯域割当の具体的内容〕
〔基本思想〕
本実施形態の動的帯域割当方法では、上り方向の最大の送信レート(上り送信レート)が異なる複数の宅側装置2〜4が共存するマルチレートPONの場合であっても、各宅側装置2〜4のQoSを維持した帯域割当を行うこと目的とする。
そこで、本実施形態の局側装置1は、前記した通り、各宅側装置2〜4の上り送信レート(1Gbps,2Gbps,10Gbps)と、各宅側装置2〜4のQoSの指標としての「最低保証帯域B1〜B3」という設計パラメータを、記憶部113に記憶する等によって常時把握している。
これと同時に、局側装置1は、各宅側装置2〜4について、少なくとも最低保証帯域B1〜B3のためのデータ量(第1リクエスト値R1)については、低レイテンシを維持して送信を行えるようにグラントGを与える。
そして、最低保証帯域B1〜B3を越えたデータ量については、その最低保証帯域B1〜B3を超えて帯域を要求している宅側装置2〜4の間で、それぞれの宅側装置2〜4に設定された上り送信レートを考慮した最低保証帯域B1〜B3の比に応じて、帯域が割り振られるものとする。
〔割当実行部の処理内容〕
図7は、割当実行部110が行う割当処理のフローチャートである。
割当実行部110による帯域割当は、図6に示す集中型DBAに属するものであり、グラント周期Tcと呼ばれる一定周期ごと行われる。
すなわち、図7に示すように、割当実行部110は、今回のグラント周期Tcの開始時に各宅側装置2〜4からのリクエストRを回収し、そのグラント周期Tcの最初の部分に、リクエストRの回収に必要な時間を割り当て(図7のステップST1)、この時間を差し引いた残りの時間を、各宅側装置2〜4の上り方向の送信時間として割り当てる。
次に、割当実行部110は、残りの上りデータ送信時間に対して宅側装置2〜4からのリクエスト情報分の帯域を割り当てる。
本実施形態では、宅側装置2〜4は、局側装置1に対するリクエスト情報として、1つのリクエストRに前記2つのステータスパラメタ(第1及び第2のリクエスト値R1,R2)を記載している。
そこで、割当実行部110は、まず、各宅側装置2〜4の第1のリクエスト値R1のデータ量に相当する送信時間を、各宅側装置2〜4に対してすべてのグラント周期Tcごとに割り当てる(図5のステップST2)。
その後、上りデータ送信時間に未だ余りがある場合には、前記算出部109が算出した優先度が最も高い宅側装置2〜4に対して、第1のリクエスト値R1の代わりに第2のリクエスト値R2を採用し、この第2のリクエスト値R2に対応する送信時間を割り当てる(図5のステップST3)。
この場合において、上りデータ送信時間の余剰時間が、次の割当て候補の宅側装置2〜4の第2のリクエスト値R2相当の時間よりも更に大きい場合は、上りデータ送信時間がまだ余っていることになるので、次に優先度が高い宅側装置2〜4についても、第1リクエスト値R1の代わりに第2リクエスト値R2相当の時間を割り当てていく。
そして、割当実行部110は、すべての宅側装置2〜4について第2リクエスト値R2相当分での割り当てが行われたか否か、或いは、上りデータ送信時間の余剰時間が、次の割当て候補の宅側装置2〜4の第2リクエスト値R2相当の時間以下になったか否かを判定する(図5のステップST4)。
この判定がYesの場合には、割当実行部110は、上りデータ送信時間の余剰時間のすべてを最終割当候補の宅側装置2〜4の送信時間に割り当て、帯域割当のフローを終了する。
このように、本実施形態では、グラント周期Tcに十分な余剰時間がある限り、第2リクエスト値R2に相当する分の時間を順に割り当てることが許容されている。これにより、異なる上り送信レートの回線間における、データの送信密度の差の影響を小さくする効果を狙っている。
例えば、限られた個数の宅側装置2〜4に対して、纏まった時間を上りデータ送信時間として割り当てることを想定した場合、上り送信レートが大きい宅側装置4(本実施形態では、10Gbps)は、上り送信レートが小さい宅側装置2(本実施形態では、1Gbps)と比べて送信時間が相対的に短い。このため、纏まった割当時間を有効に利用するためには、比較的大きいデータ量をキューに溜めておく必要がある。
しかし、大きなデータ量をキューに溜めておくことは、通信のレイテンシが大きくなるということであり、これでは通信品質が悪化することになる。
そこで、本実施形態では、グラント周期Tcに余剰時間が残っている限り、その余剰分を優先度順に複数の宅側装置2〜4に順番に割当てていくことで、上り送信レートが大きいことに起因する、送信データのバッファリングによる通信品質の悪化を回避するようにしている。
〔2種類のリクエスト値について〕
図8は、宅側装置2〜4の上りバッファのデータ蓄積状態を示す概念図である。
図8において、f1〜f6は可変長フレーム(本実施形態では、可変長範囲が64〜1522byteであるイーサネットフレーム)を示している。また、図8の例では、上りバッファに6つの可変長フレームf1〜f6が蓄積されており、△印はそれらのフレームf1〜f6間の区切り(境目)を示している。
前記した通り、本実施形態の宅側装置2〜4は、上り送信したいデータ量を局側装置1に要求するに当たり、第1及び第2リクエスト値R1,R2を1つのリクエストRに格納し、そのリクエストR(図4(a))のフレームを局側装置1に送信する。
そこで、各宅側装置2〜4は、上りバッファ内の可変長フレームf1〜f6の蓄積状態に基づいて、各リクエスト値R1,R2を決定する。
図8に示すように、第1リクエスト値R1は、予め設定された閾値Th以下でかつこれに最も近い、可変長フレームf2の区切りに相当するデータ量になっている。
上記閾値Thは、この値以下のデータ量であれば最低保証帯域B1〜B3用のデータ量となることを示すが、本実施形態では、この閾値Thを、宅側装置2〜4が固定値として保有するのではなく局側装置1が動的に設定し、グラントGを通じて各宅側装置2〜4に通知する。なお、局側装置1での閾値Thの設定方法については、後述する。
一方、第2リクエスト値R2は、宅側装置2〜4が1回のグラント周期Tcで上り送信したい最大のデータ量(図例ではバッファ総量)以下でかつこれに最も近い、可変長フレームf6の区切りに相当するデータ量になっている。
このように、本実施形態では、第1及び第2リクエスト値R1,R2は、いずれも可変長フレームf2,f6の区切り(図6の△印)と一致するデータ量になっている。
従って、宅側装置2〜4のリクエスト値R1,R2を局側装置1(動的帯域割当部107の割当実行部110)がそのまま採用してグラントGを生成する動的帯域割当を行っても、分割不能な可変長フレームf1〜f6を集合単位として、それらのフレームf1〜f6をグラント周期Tc内に効率よく配列することができる。
このため、可変長フレームf1〜f6がアライメントできずに、当該フレームf1〜f6がグラント周期Tcに入らないという形での無駄時間の発生が抑制される。
もっとも、1つのグラント周期Tcに対する帯域割当の最終段階には、可変長フレームf1〜f6をアライメントできなくなり、ある程度の無駄時間が発生するが、その無駄時間は、高々、割当実行部110が最後に割り振りを行う1つの宅側装置2〜4だけであり、無駄時間の長さも、高々、可変長フレームf1〜f6の最大サイズ(イーサネットフレームの場合には、1522byte)の時間相当分までに抑えられる。
〔動的帯域割当部の処理内容〕
図9は、動的帯域割当部107での処理内容を示すフローチャートである。以下、この図9を参照しつつ、動的帯域割当部107の処理内容を説明する。
なお、図9において、ステップST1〜ST4は、動的帯域割当部107の前記算出部109が実行する各パラメータの演算処理を示している。
また、ステップST5は、前記割当実行部110が実行する処理であり、この処理の具体的内容は、前記図7のフローチャートに示されている。更に、ステップST6は、前記グラント送信部112が実行する処理である。
図9に示すように、動的帯域割当部107の算出部109は、優先度の算出に先立ち、第1リクエスト値R1を決定するための前記閾値Thを動的に設定する(図9のステップST1)。
〔第1リクエスト値の閾値の設定方法〕
ここで、ある宅側装置2〜4の最低保証帯域をBmin(Mbps)とすると、宅側装置2〜4に対する閾値を単純に固定値に設定するとすれば、その閾値は、Tc×Bmin(bit)で算出される。しかし、閾値をTc×Bminの固定値に設定すると、次のような問題がある。
すなわち、例えば、最低保証帯域Bminが比較的小さい宅側装置において、フレームサイズが比較的大きい可変長フレームでの通信を行おうとすると、送信したい可変長フレームのデータ量が固定の閾値(Tc×Bmin)を超えてしまうことがあり、このようなフレームの場合には、最低保証帯域Bminを割り当てているつもりでも、データが送信できない。
そこで、本実施形態では、最低保証帯域Bminが比較的小さい宅側装置でも第1リクエスト値R1での上り送信が可能となるように、算出部109は、閾値Thを、任意期間での当該閾値Thの平均値が宅側装置の最低保証帯域Bminに相当するデータ量となるように、宅側装置ごとに動的に更新する。
具体的には、算出部109は、グラント周期Tcごとの最低保証帯域Bminでのデータ量Q(Q=Tc×Bmin)と、当該グラント周期Tcに実際に設定した閾値Thrとの差を、グラント周期Tcごとに累積加算しており、この累積加算値(=Σ(Q−Thr))の絶対値が、任意のグラント周期Tcの時点で可変長フレームの最大サイズ以下に収まるように、閾値Thを動的に更新している。
上記累積加算値(=Σ(Q−Thr))の絶対値が、常に可変長フレームの最大サイズ以下に収まっておれば、任意期間での閾値Thの平均値が概ね最低保証帯域Bminに相当するデータ量になっていると判断できるからである。
このように、本実施形態では、任意期間での閾値Thの平均値が、宅側装置の最低保証帯域Bminに相当するデータ量(Tc×Bmin)となるように動的に更新されるので、逐次更新される閾値Thには、必ず、最低保証帯域Bminに相当するデータ量よりも大きい値が含まれることになる。
従って、最低保証帯域Bminに相当するデータ量を一定周期ごとに各宅側装置に送信させることができ、低レイテンシが求められる通信アプリケーションに有効に対応できるようになる。
また、算出部109は、宅側装置2〜4が実行する通信アプリケーションに求められる最小の許容レイテンシ(例えば、IP電話の場合には、100ms)の間に少なくとも1回は、宅側装置2〜4ごとに動的に更新する閾値Thを、上り送信に用いる前記可変長フレームの規格上の最大値(イーサネットフレームでは1522byte)以上に設定するようになっている。
このため、可変長フレームの長短に関係なく、最低保証帯域Bminに相当するデータ量を低レイテンシで送信することができ、可変長フレームのフレームサイズの変化が帯域保証に及ぼす影響が低減される。
〔優先度の更新処理〕
次に、算出部109は、各宅側装置2〜4に送信データ量の目標となる目標送信帯域Bprop(i) を設定する(図9のステップST2)。
ここで、各宅側装置2〜4の上り送信レートをBmax(i)、最低保証帯域をBmin(i)とすると、目標送信帯域Bprop(i) は、次の式(1)で算出される。
Figure 0005304184
なお、上記式(1)において、Σは、複数の宅側装置2〜4に対する総和を示す。また、添え字(i)は、グラント周期Tcが今回周期であることを示している。
上記式(1)で算出される目標送信帯域Bprop(i) は、着目する宅側装置の上り送信レートBmax(i)に対して、各宅側装置2〜4の上り送信レートで正規化した最低保証帯域Bmin(i)によって算出した最低保証帯域比(右辺第2項)を掛け合わせたものである。
すなわち、この目標送信帯域Bprop(i) は、1グラント周期Tcにおける上り送信レートを考慮した最低保証帯域Bmin(i)の比率を反映しており、各宅側装置2〜4の目標送信帯域Bprop(i) をすべて時間的に合計すると、ちょうどグラント周期Tcと一致する。
次に、算出部109は、それぞれの宅側装置2〜4について、目標送信帯域Bprop(i) に対する1グラント周期Tc当たりの目標送信量Dprop(i)(=Bprop(i) ×Tc)と、当該グラント周期Tcに実際に送信できた実データ量Dreal(i) との差を足し込んで行き、これらの差の時間方向の総計St(=Σ(Dprop(i)−Dreal(i)))を順次更新する(図9のステップST3)。
上記差の時間方向の総計St(=Σ(Dprop(i)−Dreal(i)))は、着目する宅側装置における、目標送信量Dprop(i) に対する実際の送信量の不足分を表している。
そこで、この不足分を着目する宅側装置の最低保証帯域Bmin(i)で正規化した値(=Σ(Dprop(i)−Dreal(i))/Bmin(i))を優先度として見なし、この優先度を各グラント周期Tcにおいて逐次演算して更新する(図9のステップST4)。
上記優先度の大きさに従って余剰帯域を割り振る順を決めるということは、各宅側装置においてΣ(Dprop(i)−Dreal(i))/Bmin(i)が平均して等しくなるように、帯域が割り振られるということを意味する。
すなわち、目標送信量Dprop(i) と実送信量Dreal(i) との差が、上り送信レートを考慮した最低保証帯域比となるように収束することになる。そして、もともと目標送信量Dprop(i) は、1グラント周期Tcにおける上り送信レートを考慮した最低保証帯域の比率を反映しているので、各宅側装置2〜4の実送信量Dreal(i) が上り送信レートを考慮した最低保証帯域比となるように、余剰帯域が調整されることになる。
上記のようにして算出部109が優先度を更新すると、前記割当実行部110がその優先度に基づいて次回周期の帯域割当(詳細は図7)を実行し、グラントGを生成する(図9のステップST5:詳細は図7参照)。
そして、このグラントGは、グラント送信部112を通じて各宅側装置2〜4に送信される(図9のステップST6)。
このように、本実施形態の動的帯域割当方法によれば、第1リクエスト値R1での割り当ての後で余剰帯域が生じた場合に、第2リクエスト値R2での送信を許可する宅側装置2〜4(送信許可量を増大させる宅側装置)を選択する基準となる優先度として、上り送信レートを考慮した最低保証帯域B1〜B3の比率を反映する優先度を採用したので、上り送信レートが異なる各宅側装置2〜4のQoSに応じた公平性を確保した帯域割当を行うことができる。
〔その他の変形例〕
今回開示した実施形態は本発明の例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は、上記実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲とその構成と均等な意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、1Gbpsと2Gbpsと10Gbpsの3種類の上り送信レートがある場合を例示したが、事後的なシステムの拡張に伴って、例えば20Gbpsの上り送信レートの宅側装置を追加することも可能である。
また、上記実施形態では、局側装置1の記憶部113(図3)がすべての宅側装置2〜4の上り送信レートと最低保証帯域B1〜B3を記憶しているが、各宅側装置2〜4からのリクエストRによって上り送信レートと最低保証帯域B1〜B3とをその都度記憶し直すことにより、記憶部113での記憶を随時更新してもよい。この場合、宅側装置2〜4の上り送信レートR等が変化しても、局側装置1はそれを把握することができる。
また、リクエストRに上り送信レートと最低保証帯域B1〜B3の情報を記載するようにすれば、それらを記憶部113に記憶させる必要がなくなる。
マルチレートPONシステムの一例を示す接続図である。 上り送信レートが異なる上り送信の時分割による波形図である。 局側装置の内部機能を示すブロック図である。 リクエスト及びグラントのフレーム構成例を示す図である。 局側装置と任意の1台の宅側装置との間の処理の流れを示す図である。 集中型DBAを示すシーケンス図である。 割当実行部が行う割当処理のフローチャートである。 宅側装置の上りバッファのデータ蓄積状態を示す概念図である。 動的帯域割当部での処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1 局側装置
2〜4 宅側装置
107 動的帯域割当部
108 リクエスト受信部
109 算出部
110 割当実行部
112 グラント送信部
B1〜B3 最低保証帯域
R1 第1リクエスト値
R2 第2リクエスト値
R リクエスト
G グラント
Tc グラント周期
f1〜f6 可変長フレーム

Claims (7)

  1. 宅側装置単位で設定された最低保証帯域用のデータ量を記した第1リクエスト値と、これ以上のデータ量を記した第2リクエスト値とを含むリクエストに基づいて、上り送信レートが異なる複数の前記宅側装置に対して局側装置が行う動的帯域割当方法であって、
    上り送信レートで正規化した最低保証帯域の比率を用いて前記宅側装置ごとの優先度を算出するステップと、
    前記第1リクエスト値を用いた帯域割当によって余剰帯域が生じた場合に、前記優先度が高い前記宅側装置から順に、前記第1リクエスト値の代わりに前記第2リクエスト値を用いた帯域割当を行うステップと、
    を含むことを特徴とする動的帯域割当方法。
  2. 最低保証帯域用のデータ量を記した第1リクエスト値と、これ以上のデータ量を記した第2リクエスト値とを含むリクエストに基づいて、上り送信レートが異なる複数の宅側装置に対して局側装置が行う動的帯域割当方法であって、
    上り送信レートを考慮した最低保証帯域の比率を反映する優先度を前記宅側装置ごとに算出するステップと、
    前記第1リクエスト値を用いた帯域割当によって余剰帯域が生じた場合に、前記優先度が高い前記宅側装置から順に、前記第1リクエスト値の代わりに前記第2リクエスト値を用いた帯域割当を行うステップと、を含み、
    上り送信に用いる通信フレームは分割不能な可変長フレームよりなり、
    前記第1リクエスト値は、予め設定された閾値以下でかつこれに最も近い、前記可変長フレームの区切りに相当するデータ量であり、
    前記第2リクエスト値は、前記宅側装置が1回のグラント周期で上り送信したい最大のデータ量以下でかつこれに最も近い、前記可変長フレームの区切りに相当するデータ量であることを特徴とする動的帯域割当方法。
  3. 上り送信に用いる通信フレームは分割不能な可変長フレームよりなり、
    前記第1リクエスト値は、予め設定された閾値以下でかつこれに最も近い、前記可変長フレームの区切りに相当するデータ量であり、
    前記第2リクエスト値は、前記宅側装置が1回のグラント周期で上り送信したい最大のデータ量以下でかつこれに最も近い、前記可変長フレームの区切りに相当するデータ量である請求項1に記載の動的帯域割当方法。
  4. 前記局側装置は、前記閾値を、任意期間での当該閾値の平均値が前記宅側装置の最低保証帯域に相当するデータ量となるように前記宅側装置ごとに動的に更新し、更新された前記宅側装置ごとの前記閾値を、当該宅側装置へのグラントに記す請求項2又は3に記載の動的帯域割当方法。
  5. 前記局側装置は、前記宅側装置が実行する通信アプリケーションに求められる最小の許容レイテンシの間に少なくとも1回は、前記宅側装置ごとに動的に更新する前記閾値を、上り送信に用いる前記通信フレームの規格上の最大値以上に設定する請求項に記載の動的帯域割当方法。
  6. 宅側装置単位で設定された最低保証帯域用のデータ量を記した第1リクエスト値と、これより大きいデータ量を記した第2リクエスト値とを含むリクエストに基づいて、上り送信レートが異なる複数の宅側装置に対して動的帯域割当を行う局側装置であって、
    上り送信レートで正規化した最低保障帯域の比率を用いて前記宅側装置ごとの優先度を算出する算出部と、
    前記第1リクエスト値を用いた帯域割当によって余剰帯域が生じた場合に、前記優先度が高い前記宅側装置から順に、前記第1リクエスト値の代わりに前記第2リクエスト値を用いた帯域割当を行う割当実行部と、
    を備えていることを特徴とする局側装置。
  7. 最低保証帯域用のデータ量を記した第1リクエスト値と、これより大きいデータ量を記した第2リクエスト値とを含むリクエストに基づいて、上り送信レートが異なる複数の宅側装置に対して動的帯域割当を行う局側装置であって、
    上り送信レートを考慮した最低保障帯域の比率を反映する優先度を前記宅側装置ごとに算出する算出部と、
    前記第1リクエスト値を用いた帯域割当によって余剰帯域が生じた場合に、前記優先度が高い前記宅側装置から順に、前記第1リクエスト値の代わりに前記第2リクエスト値を用いた帯域割当を行う割当実行部と、を備え
    上り送信に用いる通信フレームは分割不能な可変長フレームよりなり、
    前記第1リクエスト値は、予め設定された閾値以下でかつこれに最も近い、前記可変長フレームの区切りに相当するデータ量であり、
    前記第2リクエスト値は、前記宅側装置が1回のグラント周期で上り送信したい最大のデータ量以下でかつこれに最も近い、前記可変長フレームの区切りに相当するデータ量であることを特徴とする局側装置。
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