JP4853821B2 - 局側装置における帯域割当装置、帯域割当方法および帯域割当プログラム - Google Patents

局側装置における帯域割当装置、帯域割当方法および帯域割当プログラム Download PDF

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Description

本発明は、PONの局側装置における帯域割当装置、帯域割当方法および帯域割当プログラムに関する。
インターネットが急速に普及し、かつ発展している。これと共に画像データや映像データといった大容量のデータの通信が盛んに行われるようになり、広帯域でインターネットにアクセスすることのできる通信回線のブロードバンド化が大きな課題となっている。ブロードバンドアクセス回線として、従来から既存の電話回線を使用したADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)や、CATV(CAble TeleVision)の同軸回線をネットワーク回線として使用するケーブルモデム等の各種技術が実用化されている。しかしながら、高速で高品位の通信環境を実現するために一層の広帯域化が望まれている。このような状況で、光ファイバを使用したネットワークとしてのPON(Passive Optical Network)が注目されている。
図10は、PONの構成および下り方向のフレームの伝送の様子を表わしたものである。PONは、図示しない局に配置されたOLT(Optical Line Terminal;局側装置)101と、エンドユーザ宅にそれぞれ対応付けて配置された第1〜第NのONU(Optical Network Unit;宅内装置)1021〜102Nと、これらの間で信号を分岐あるいは合流させる光分岐結合器(Optical splitter)103を備えている。各エンドユーザ宅のパーソナルコンピュータ(図示せず)は、ONU1021〜102Nのいずれかと光分岐結合器103およびOLT101を介して、ネットワークに接続されることになる。また、これらエンドユーザ宅のパーソナルコンピュータは、OLT101を介して図示しない上位ネットワークやインターネットに接続されることになる。
このようなPONでは、上り方向の信号と下り方向の信号は、双方向1芯の光ファイバを波長多重されて伝送される。たとえば上り方向の信号は、多くの場合、波長が1.3μmであり、下り方向の信号はこの波長と異なるたとえば1.5μmである。図10に示すように下り方向の信号は、OLT101からすべてのONU1021〜102Nにブロードキャストされる。ブロードキャストとは、同じセグメントにあるすべてのノードに対して一斉に送信が行われることを意味する。この場合、第1〜第NのONU1021〜102Nは、送られてきたフレームの宛先をチェックして、自装置の宛先のフレームのみを取り込むことになる。
たとえば、OLT101が、宛先がA2、A1、AN、A1となっているフレーム1111、1112、1113、1114をこの順序で送信したとする。この場合、光分岐結合器103はこれらを単純に分岐してフレーム1111、1112、1113、1114をこの順序でONU1021〜102Nに順に送信する。ここで、第1のONU1021の宛先がA1で、第2のONU1022の宛先がA2で、第NのONU102Nの宛先がANであるとする。この場合には、第2のONU1022がまず宛先A2のフレーム1111を自装置に取り込む。次に第1のONU1021が宛先がA1のフレーム1112を自装置に取り込む。続いて、第NのONU102Nが宛先がANのフレーム111Nを自装置に取り込む。最後に第1のONU1021が宛先がA1のフレーム1114を自装置に取り込むことになる。
図11は、図10と同一構成のPONにおける上り方向のフレームの伝送の様子を表わしたものである。第1〜第NのONU1021〜102Nからの上り方向のフレームは、光分岐結合器103の箇所で合流する。したがって、光分岐結合器103の箇所で各フレームが時間的に重複し信号の衝突が起きることがないようにする必要がある。このため、第1〜第NのONU1021〜102Nから送られるフレームが時間的に重複しないように時分割多重通信が行われるようになっている。この時分割多重通信で、OLT101は第1〜第NのONU1021〜102Nが時々刻々と報告する出力要求(REPORT)を調停するようになっている。そして、OLT101とこれら第1〜第NのONU1021〜102Nの間の距離に基づいた伝送時間を計算して、第1〜第NのONU1021〜102Nのうちで出力要求のあったものに対してタイミングを定めて信号送出許可(GATE)を与える。
ところで、第1〜第NのONU1021〜102Nが報告する出力要求(REPORT)には、それぞれの送信しようとする信号を格納した図示しないバッファメモリのキューの状態、すなわち待ち行列の長さが情報として含まれている。したがって、OLT101はそれぞれのフレームの長さによって送信を許可するタイミングを判断することができる。OLT101の出力する信号送出許可(GATE)には、出力要求(REPORT)の行われる信号(フレーム)の優先度ごとに送出開始時刻および送出継続時間が含まれている。
第1〜第NのONU1021〜102Nのうち出力要求(REPORT)を行った装置(以下、ONU102REPと記述する)は、これに対して送られてきた信号送出許可(GATE)に従って上り信号を送出する。すなわち、ONU102REPごとの上り信号の帯域割当は、タイムスロットの割当として実現される。
図12は、以上説明した出力要求(REPORT)とこれに対する信号送出許可(GATE)の交信の様子を表わしたものである。ここでは、1台のOLT101とONU102REPで取り交わされる信号の様子を時間軸(time)を横軸として表わしている。まずONU102REPは送信する信号が発生したことにより時刻t1に出力要求R1を送出する。OLT101はこれを受信すると信号送出許可G1を返送し、これが時刻t2にONU102REPで受信される。ONU102REPは指示された時刻t3になると、定められたタイムスロット(Time Slot)TS1に対してデータD1を送出する。それまでの時刻t1から時刻t3までが待機時間W1である。データD1の送出が完了した時刻を時刻t4とする。
この時刻t4以後の時刻t5にONU102REPが2番目の出力要求R2を送出したとする。これに対して、OLT101は信号送出許可G2を返送し、これが時刻t6にONU102REPで受信される。ONU102REPは待機時間W2後の指示された時刻t7になると、定められたタイムスロットTS2に対してデータD2を送出する。データD2の送出を完了した時刻を時刻t8とする。以上のような処理の繰り返しでOLT101とONU102REPの間の交信によるデータD1、D2……の伝送が行われることになる。
ところで初めて行われる要求R1の後に続く各出力要求R2、……は、先に送られるデータD1、D2……の最後にピギーバック(piggy back)として便乗して送信することもできる。したがって、たとえば時刻t4の時点で2番目の出力要求R2が出力できる状態であれば、これを時刻t5まで待たずに送信することができる。この場合には、時刻t5は時刻t4と一致することになる。
一方、図13は3台のONUがOLTと通信する状態を表わしたものである。ここでは図10に示した3台のONU1021、1022、102NがOLT101と通信する場合を説明する。すべてのONU1021〜102Nについての上り方向の信号の送信が一巡する周期をサービスサイクル(Service Cycle)SCと呼ぶ。この図13では、一例として第MのサービスサイクルSCMと、次の第(M+1)のサービスサイクルSCM+1の内容を具体的に表わしている。一般にサービスサイクルSCの長さは常に一定なものである必要はなく、それぞれのONU1021〜102Nの出力要求の状況に応じて動的に変化するようになっている場合が多い。
ところで、イーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))によるパケットをPONで送信するイーサネット(登録商標)PONについては、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.3ahで標準化されている。そして、出力要求(REPORT)のメッセージと信号送出許可(GATE)のメッセージに関しては、フレームフォーマットが規定されている。しかしながら、上り方向の帯域割当方法やアルゴリズムについての規定はなく、これらについては装置の実装に委ねられている。
図13に示す第MのサービスサイクルSCMでは、後に説明する遅延も帯域も保証するクラスとしてのEF(Expedited Forwarding)データ(DATA)がまず伝送される。その後に第1のONU1021のデータD1がOLT101に伝送され、次のタイムスロットで第2のONU1022のデータD2がOLT101に伝送される。最後に第NのONU102NのデータDNがOLT101に伝送される。このようにして第MのサービスサイクルSCMの最後のデータDNがOLT101に伝送に伝送されると、トラフィックの割り当て(allocation)ALMが行われる。第(M+1)のサービスサイクルSCM+1では、同様にEFデータの後に第1のONU1021のデータD1がOLT101に伝送され、次のタイムスロットで第2のONU1022のデータD2がOLT101に伝送される。最後に第NのONU102NのデータDNがOLT101に伝送される。第(M+1)のサービスサイクルSCM+1の最後の区間でトラフィックの割り当て(allocation)ALM+1が行われる。以下、同様である。
ここでトラフィックのクラス分けを説明する。トラフィックのクラス分けは、上り信号が複数のサービスを収容するために行われる。それぞれのクラスには優先度が付与されるようになっている。たとえばIETF(The Internet Engineering Task Force;インターネット特別技術調査委員会)のDiffServe(Differentiated Services)では、図13に示したEFの他に、AF(Assured Forwarding)およびBE(Best Effort)の計3つのクラスが規定されている。このうちEFは遅延も帯域も保証するクラスであり最も優先度が高い。AFは遅延は保証せず帯域を保証するクラスである。BEは遅延も帯域も保証しないクラスであり、最も優先度が低い。それぞれクラスの代表的なアプリケーションとしてはVoIP(Voice over IP)、ファイル転送、通常のインターネットアクセスを挙げることができる。
ところで、帯域の割当に関しては幾つかのアルゴリズムが存在する。PONに関してはD1と呼ばれるアルゴリズムが存在している(たとえば非特許文献1参照)。このD1では、予めサービスサイクルSCの最大値を決めておく。その最大値に納まるように、各ONU1021、ONU1022、ONU102Nの出力要求(REPORT)の中で遅延と帯域の双方を保証するクラスであるEFに対して固定帯域がまず割り当てられる。次に、残りの帯域に対して、各ONU1021、ONU1022、ONU102Nからの出力要求(REPORT)に基づいて、遅延は保証せず帯域を保証するクラスとしてのAFデータの割り当てが行われる。このとき、AFデータについての要求の総和がEFデータを割り当てた後の残りの帯域以下であれば、AFデータの要求のすべてに対して割当が行われることになる。
AFデータの割り当てが行われた段階でサービスサイクルSCに残りの帯域があれば、要求に応じて遅延も帯域も保証しないクラスとしてのBEデータの割当が行われる。EFデータを割り当てた後の残りの帯域がAFデータの要求を超えるような場合には、AFデータの要求のあったそれぞれのONU102にAFデータを均等に割り当てる。この場合、この残りの帯域はそれぞれのONU102によって消費されてしまうので、BEデータについて割当は行われないことになる。
帯域の計算および割当は、すべてのONU1021〜ONU102NからOLT101に出力要求(REPORT)が通知された後に一挙に行われる。そしてこれを基にして、該当するONU102に対して信号送出許可(GATE)が送出されることになる。
図14は、従来のOLTで使用された帯域割当制御部の構成を表わしたものである。帯域割当制御部121は、帯域の割当を行う割当部(Allocation Module)122と、第1〜第NのONU1021〜102Nとの間で出力要求(REPORT)1231〜123Nおよび信号送出許可(GATE)1241〜124Nの送受信を行うインタフェース部125から構成されている。インタフェース部125は、第1〜第NのONU1021〜102Nが送信しようとする信号をそれぞれ格納した前記したバッファメモリの状態を出力要求1231〜123Nとして受信する。そして、割当部122によって帯域の割当が行われたら、その結果を信号送出許可1241〜124Nとして各ONU1021〜ONU102Nに送信する。割当部122の割り当ては、先に説明したD1のアルゴリズムで行われる。そして、インタフェース部125は割当部122に対して第1〜第NのONU1021〜102Nのバッファメモリのキュー(queue)の状態、すなわち待ち行列の長さを表わしたキュー状態信号126で通知し、これに対する割当完了信号127を受けて信号送出許可1241〜124Nの送出を行うことになる。
ところで、D1は比較的簡単なアルゴリズムであるため、小規模なPONでは実現しやすく、かつ各ONU1021〜ONU102N間の公平性が保たれるという特長を有している。
Y.Luo et al.,"Bandwidth Allocation for Multiservice Access on EPONs," IEEE Communications Magazine 2005 February s16-s21
しかしながら、この従来提案されたアルゴリズムは、システムの拡張性(scalability)に問題がある。すなわち、このアルゴリズムでは、第1〜第NのONU1021〜102Nから出力要求1231〜123Nを収集した後に、次のサービスサイクルSCが始まるまでに割り当てを集中的に行っている。このため、ONU102の数が多くなると、割当部122に過大な負荷を掛けることになる。したがって、大規模なPONでは帯域割当制御部121に高価で高速な集積回路やCPUを必要とすることになり、システムのコストアップにつながることになった。また、このような問題を解消するために、帯域の割当に時間的な余裕を持たせると、サービスサイクルSCの開始までの時間が遅れてしまい、遅延した時間の分だけ帯域が無駄になる。この結果、特にAFデータやBEデータのクラスについて帯域の割当に制限が生じて、システムの性能が低下するという問題が発生した。
そこで本発明の目的は、PONを構成するそれぞれのONU間で帯域の割当を公平に行うことができ、かつONUの数が多い場合でも帯域の利用効率が低下することのない局側装置における帯域割当装置、帯域割当方法および帯域割当プログラムを得ることにある。
本発明では、(イ)光分岐結合器を経由して送られてくる各宅内装置からのデータ送信のための要求としての出力要求を受け取ると共に、データ送信のための単位区間としてのそれぞれのサービスサイクルにおける送信可能なデータの種類およびこれらのデータに割り当てられる帯域を少なくとも2つ先のサービスサイクルについて配分した結果を信号送出許可として各宅内装置に返送する送受信手段と、(ロ)前記した各宅内装置に1つずつ対応して設けられ、かつ予め定めた順序でリング状に接続されており、自己が最初の割当を行うサービスサイクル以外のサービスサイクルでは予め定めた他の宅内装置についての直前の割当結果を入力して、自己に対応する宅内装置からの前記した出力要求に対して優先度に応じて前記した少なくとも2つ先のサービスサイクルについての帯域を割り当てると共に、自己が最終の割り当てを行うサービスサイクル以外のサービスサイクルではそれまでの割当結果を前記したリング状に接続された次の宛先に割当処理の続行のために出力し、自己が最終の割り当てを行うサービスサイクルでは最終的に確定した前記した少なくとも2つ先のサービスサイクルについての割当結果を前記した信号送出許可の出力のために前記した送受信手段に出力する宅内装置別帯域割当手段と、(ハ)最初に割当処理を行う宅内装置別帯域割当手段を前記したサービスサイクルごとに1つずつシフトして指定する宅内装置別帯域割当手段指定手段とを局側装置における帯域割当装置に具備させる。
また、本発明では、(イ)光分岐結合器を経由して送られてくる各宅内装置からのデータ送信のための要求としての出力要求を受け取る出力要求受信ステップと、(ロ)この出力要求受信ステップで出力要求を受信したら、前記した各宅内装置に1つずつ対応して設けられ、かつ予め定めた順序でリング状に接続され、自己が最初の割当を行うサービスサイクル以外のサービスサイクルでは予め定めた他の宅内装置についての直前の割当結果を入力して、自己に対応する宅内装置からの前記した出力要求に対して優先度に応じて少なくとも2つ先のサービスサイクルについての帯域を割り当てると共に、自己が最終の割り当てを行うサービスサイクル以外のサービスサイクルではそれまでの割当結果を前記したリング状に接続された次の宛先に割当処理の続行のために出力するそれぞれの宅内装置別帯域割当手段の中から、最初に割当処理を行う宅内装置別帯域割当手段を前記したサービスサイクルごとに1つずつシフトして指定する宅内装置別帯域割当手段指定ステップと、(ハ)この宅内装置別帯域割当手段指定ステップで最初に割当処理を行う宅内装置別帯域割当手段を指定したとき、前記したリング状に接続された最後の宅内装置別帯域割当手段が行った割当結果を受信する割当結果受信ステップと、(ニ)この割当結果受信ステップで受信した割当結果を基にして前記した出力要求を行ったそれぞれの宅内装置ごとに送信可能なデータの種類およびこれらのデータに割り当てられる帯域を前記した少なくとも2つ先のサービスサイクルについて配分した結果としての信号送出許可として通知する信号送出許可通知ステップとを局側装置における帯域割当方法に具備させる。
また、本発明の帯域割当プログラムでは、(イ)分岐結合器を経由して送られてくる各宅内装置からのデータ送信のための要求としての出力要求を受け取ると共に、データ送信のための単位区間としてのそれぞれのサービスサイクルにおける送信可能なデータの種類およびこれらのデータに割り当てられた帯域とを信号送出許可として各宅内装置に返送する局側装置のコンピュータに、(ロ)光分岐結合器を経由して送られてくる各宅内装置からのデータ送信のための要求としての出力要求を受け取る出力要求受信処理と、(ハ)この出力要求受信処理で出力要求を受信したら、前記した各宅内装置に1つずつ対応して設けられ、かつ予め定めた順序でリング状に接続され、自己が最初の割当を行うサービスサイクル以外のサービスサイクルでは予め定めた他の宅内装置についての直前の割当結果を入力して、自己に対応する宅内装置からの前記した出力要求に対して優先度に応じて少なくとも2つ先のサービスサイクルについての帯域を割り当てると共に、自己が最終の割り当てを行うサービスサイクル以外のサービスサイクルではそれまでの割当結果を前記したリング状に接続された次の宛先に割当処理の続行のために出力するそれぞれの宅内装置別帯域割当手段の中から、最初に割当処理を行う宅内装置別帯域割当手段を前記したサービスサイクルごとに1つずつシフトして指定する宅内装置別帯域割当手段指定処理と、(ニ)この宅内装置別帯域割当手段指定処理で最初に割当処理を行う宅内装置別帯域割当手段を指定したとき、前記したリング状に接続された最後の宅内装置別帯域割当手段が行った割当結果を受信する割当結果受信処理と、(ホ)この割当結果受信処理で受信した割当結果を基にして前記した出力要求を行ったそれぞれの宅内装置ごとに送信可能なデータの種類およびこれらのデータに割り当てられる帯域を前記した少なくとも2つ先のサービスサイクルについて配分した結果としての信号送出許可として通知する信号送出許可通知処理とを実行させる。
以上説明したように本発明によれば、光分岐結合器を経由して各宅内装置から局側装置にデータを送る際に、宅内装置単位の宅内装置別帯域割当手段を帯域処理のために用意したので、宅内装置ごとの状況に応じた帯域割当の処理が可能になる。また、宅内装置の数が増加するような場合には、それに応じて宅内装置別帯域割当手段を増やせばよいので、通信システムの構成に無駄が生じない。また、宅内装置別帯域割当手段を複数配置するので、その一部に障害が発生するような場合には他の宅内装置の処理を代用させることができ、通信システムの信頼性を向上させることができる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例におけるPONの概要を表わしたものである。本実施例のOLT(局側装置)201は、エンドユーザ宅にそれぞれ対応付けて配置された第1〜第NのONU(Optical Network Unit;宅内装置)2021〜202Nと、光分岐結合器203を介して接続されている。OLT201は、インターネット等の図示しない通信ネットワークと接続されており、第1〜第NのONU2021〜202Nは、図示しないパーソナルコンピュータ等の通信端末と接続されている。第1〜第NのONU2021〜202Nおよび光分岐結合器203の構成は、図10に示した第1〜第NのONU1021〜102Nおよび光分岐結合器103の構成と実質的に同一である。そこで、これらについての説明は省略する。OLT201は、図14に示した帯域割当制御部121の部分が本実施例独自のものとなっている。その他の部分は図10に示したOLT101と実質的に同一である。
図2は、本実施例の帯域割当制御部の構成を表わしたものである。帯域割当制御部221は、帯域の割当を行う割当部(Allocation Module)222と、第1〜第NのONU2021〜202Nとの間で出力要求(REPORT)2231〜223Nおよび信号送出許可(GATE)2241〜224Nの送受信を行うインタフェース部225から構成されている。帯域割当制御部221は、図示しないがCPU(Central Processing Unit)と、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)等の記憶媒体と、CPUが制御プログラムを実行するに際して各種のデータを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)等の作業用メモリによって構成されている。もちろん、その一部または全部をハードウェアによって置き換えたものであってもよい。
インタフェース部225は、第1〜第NのONU2021〜202Nが送信しようとする信号をそれぞれ格納した前記したバッファメモリのキューの状態、すなわち待ち行列の長さを出力要求2231〜223Nとして受信する。そして、割当部222によって帯域の割当が行われたら、その結果を信号送出許可2241〜224Nとして第1〜第NのONU2021〜202Nに送信する。この点は、従来の図14に示したインタフェース部225と同様である。
割当部222は、第1〜第Nのアロケーションモジュール2311〜231Nを備えている。このうち第1のアロケーションモジュール2311はインタフェース部225からキュー状態信号2261を入力するようになっている。キュー状態信号2261とは、出力要求2231を基にした第1のONU2021のバッファメモリのキューの状態、すなわち待ち行列の長さを表わした信号である。第1のアロケーションモジュール2311は割当完了信号2271をインタフェース部225に対して出力すると共に、第2のアロケーションモジュール2312に対してアロケーションの暫定的な結果を示すアロケーション結果信号2321を出力するようになっている。
第2のアロケーションモジュール2312は、このアロケーション結果信号2321の供給を受けると共に、インタフェース部225からキュー状態信号2262の供給を受ける。そして、割当完了信号2272をインタフェース部225に対して出力すると共に、図示しない第3のアロケーションモジュール2313に対してアロケーションの暫定的な結果を示すアロケーション結果信号2322を出力するようになっている。以下、同様にして、第Nのアロケーションモジュール231Nは、図示しない前段の第N−1のアロケーション結果信号232N-1の供給を受けると共に、インタフェース部225からキュー状態信号226Nの供給を受ける。そして、割当完了信号227Nをインタフェース部225に対して出力すると共に、第1のアロケーションモジュール2311に対してアロケーションの暫定的な結果を示すアロケーション結果信号232Nを出力するようになっている。
このように第1〜第Nのアロケーションモジュール2311〜231Nは、それぞれのアロケーション結果信号2321〜232Nが次の段となる第2〜第N、第1のアロケーションモジュール2312〜232N、2311に入力されるよう、リング状に接続されている。このようなリング状の接続によって、本実施例では帯域の割当制御を直列分散処理で行うようになっている。第1のアロケーションモジュール2311は、最終的に確定した帯域の割当(completed allocation)を割当完了信号2271としてインタフェース部225に供給することになる。インタフェース部225はこれを基にして信号送出許可2241を出力することになる。同様に、第2〜第Nのアロケーションモジュール2312〜231Nは、最終的に確定した帯域の割当を割当完了信号2272〜227Nとしてインタフェース部225に供給することになる。インタフェース部225はこれらを基にして信号送出許可2242〜224Nを出力することになる。
次に、割当部222における帯域の割当の様子を具体的に説明する。なお、説明を単純化するためにシステムを構成するONUの数Nを“3”として、第1〜第3のONU2021〜2023に対する帯域の割当制御を説明する。第1〜第3のONU2021〜2023が扱うデータについての送信が一巡する周期をサービスサイクルSCと呼ぶ。本実施例では現サービスサイクルSCの期間に2つ先のサービスサイクルSCについての帯域割当を先行して実行するようにしている。
図3は、本実施例で3台のONUがOLTと通信する様子を表わしたものである。既に説明したように第1〜第3のONU2021〜2023が扱うデータを優先度に応じて3つのクラスに分けるものとする。これらは、遅延も帯域も保証するEF(Expedited Forwarding)データと、遅延は保証せず帯域を保証するAF(Assured Forwarding)データと、遅延も帯域も保証しないBE(Best Effort)データである。各サービスサイクルSC1、SC2、SC3……の先頭部に最も優先度の高いEFデータ用のタイムスロット2411、2412、2413、……を配置する。EFデータは、遅延も帯域も保証された形で最優先に割り当てられるので、これらについて帯域の割当の制御は行われない。従って帯域割当の制御はAFクラスとBEクラスのデータに対して行われることとなる。各サービスサイクルSC1、SC2、SC3……に先立って、時刻t11、t12、t13……に、OLT201から第1〜第3のONU2021〜2023には信号送出許可2241〜2243(G1、G2、G3)が送出されるようになっている。
たとえば第1のサービスサイクルSC1について見ると、まずEFデータ用のタイムスロット2411が割り当てられており、続いて第1のONU2021からの要求に基づいたAFクラスとBEクラスのデータD1がOLT201に伝送される。この後、データD1の最後にピギーバック(piggy back)で第1のONU2021からOLT201に出力要求(REPORT)2231が送信される。続いて第2のONU2022からの要求に基づいたAFクラスとBEクラスのデータD2がOLT201に伝送される。この後、データD2の最後にピギーバックで第2のONU2022からOLT201に出力要求2232が送信される。続いて第3のONU2023からの要求に基づいたAFクラスとBEクラスのデータD3がOLT201に伝送される。この後、データD3の最後にピギーバックで第3のONU2023からOLT201に出力要求2233が送信される。
第2のサービスサイクルSC2および第3のサービスサイクルSC3についても同様である。ただし、それぞれのサービスサイクルSCで第1〜第3のONU2021〜2023のデータD1、D2、D3がこの順に伝送されている訳ではない。たとえば第2のサービスサイクルSC2ではEFデータ用のタイムスロット2411の後にデータD2、D3、D1がこの順に伝送されている。また、第3のサービスサイクルSC3ではEFデータ用のタイムスロット2413の後にデータD3、D1、D2がこの順に伝送されている。
図4は、本実施例と比較するために従来技術における3台のONUがOLTと通信する様子を表わしたものである。各サービスサイクルSC1、SC2、SC3……の先頭部に最も優先度の高いEFデータ用のタイムスロット2411、2412、2413、……を配置する点は同一である。それぞれのサービスサイクルSC1、SC2、SC3……に先立って、時刻t21、t22、t23……に、OLT101(図10参照)から第1〜第3のONU2021〜2023(図10参照)には信号送出許可124(G1、G2、G3……)が送出されるようになっている点も同一である。
しかしながら、この図4に示した従来技術では、それぞれのサービスサイクルSC1、SC2、SC3……で第1〜第3のONU2021〜2023のデータD1、D2、D3がこの順に伝送されている。また、最後のデータD3がOLT101に送られて第3のONU1023の出力要求(REPORT)1233がピギーバックでOLT101に送られた後、比較的長い時間のトラフィックの割り当て(allocation)AL1、AL2、……が割り振られている。この結果として、図4に示した従来技術の方が、同一時間にデータD1、D2、D3をOLT201(101)に送信する量が少なく、本発明の実施例の方が効率的なデータ伝送が行われていることになる。
図3に戻って戻って説明を続ける。ところで、本実施例においても、各サービスサイクルSC1、SC2、SC3……の長さは常に一定である必要はない。しかしながら、それぞれのサービスサイクルSCについては合計最大帯域(Maximum of Service Cycle)を予め定めており、割り当て時にはこれを超過しないようにしている。本実施例では、図2に示したインタフェース部225がサービスサイクルSC1についての割り当ての信号送出許可2241〜2243を行っているとき、第1〜第3のアロケーションモジュール2311〜2313はこれよりも2つ先のサービスサイクルSC3についての割り当てを処理している。これは、帯域の割当に関する処理を行う処理時間に余裕を作り出すための措置である。この結果が、トラフィックの割り当てAL(図4)がデータDの伝送できない区間として表面化しない理由となっている。
本実施例で、図2に示した第1のアロケーションモジュール2311は、第1のONU2021からの要求に基づいたキュー状態信号2261を受信して、サービスサイクルSC3についての合計最大帯域の範囲内に収まる場合には要求通りにAFクラスとBEクラスのデータ2511(D1)(図4)を帯域に割り当てる。そして、その結果としてのアロケーション結果信号2321を第2のアロケーションモジュール2312に渡すことになる。図3における符号AL(1/3)*3はここまでの動作が行われる時間を示している。
第2のアロケーションモジュール2312は、第2のONU2022からの要求に基づいたキュー状態信号2262と第1のアロケーションモジュール2311から送られてきたアロケーション結果信号2321を入力して、サービスサイクルSC3についての合計最大帯域の範囲内に収まる場合には要求通りにAFクラスとBEクラスのデータ2512(D2)(図4)を帯域に割り当てる。そして、その結果としてのアロケーション結果信号2322を第3のアロケーションモジュール2313に渡すことになる。図3における符号AL(2/3)*3はここまでの動作が行われる時間を示している。
なお、帯域の割当を行う際にサービスサイクルSC3についての合計最大帯域の範囲内に収まらない場合がある。このとき第2のアロケーションモジュール2312は、第1のアロケーションモジュール2311による帯域の割当結果とクラスの優先度を勘案して割り当てを行う。割り当ての優先順位は次の(1)式に示すようになる。
AF(第1のONU2021)>AF(第2のONU2022)>BE(第1のONU2021)>BE(第2のONU2022) ……(1)
すなわち、サービスサイクルの合計最大帯域からEFデータ用のタイムスロット241を差し引いた帯域からまず第1のONU2021のAFデータの帯域を最優先で取得するので、これが変更されることはない。第1のONU2021のBEデータよりも第2のONU2022のAFデータの方が優先度が高いので、第2のONU2022のAFデータを残りの帯域に配置した段階でその残りが少ないと第1のONU2021のBEデータが第2のONU2022のAFデータによって侵食を受け縮小される場合がある。また、第1および第2のONU2021、ONU2022のAFデータを割り当てた時点でサービスサイクルの合計最大帯域を超過する場合には、第1および第2のONU2021、2022のBEデータはいずれについても帯域を割り当てられない。
また、第1および第2のONU2021、2022のAFデータが合計最大帯域を超過した場合には、第1のONU2021のAFデータはそのまま帯域を取得し、第2のONU2022が合計最大帯域の範囲内で帯域を取得することになる。これは、本実施例では図4との対比の箇所でも説明したように第1〜第3のONU2021〜2023の間での帯域割当の優先順位がサービスサイクルSCに応じて変動するようになっている。このため、図4で示した従来例と異なりそれぞれのサービスサイクルSCで帯域割当の平等化を図る必要がないからである。
帯域割当についての以上の処理が終了したら、第2のアロケーションモジュール2312はその結果としてのアロケーション結果信号2322を第3のアロケーションモジュール2313に渡す。
第3のアロケーションモジュール2313は、第3のONU2022からの要求に基づいたキュー状態信号2263と第2のアロケーションモジュール2312から送られてきたアロケーション結果信号2322を入力して、サービスサイクルSC3についての合計最大帯域の範囲内に収まる場合には要求通りにAFクラスとBEクラスのデータ2513(D3)(図4)を帯域に割り当てる。そして、その結果としてのアロケーション結果信号2323を第1のアロケーションモジュール2311に渡すことになる。図3における符号AL(3/3)*3はここまでの動作が行われる時間を示している。
なお、帯域の割当を行う際に第サービスサイクルSC3についての合計最大帯域の範囲内に収まらない場合がある。このとき第3のアロケーションモジュール2313は、第1および第2のアロケーションモジュール2311、2312による帯域の割当結果とクラスの優先度を勘案して割り当てを行う。割り当ての優先順位は次の(2)式に示すようになる。
AF(第1のONU2021)>AF(第2のONU2022)>AF(第3のONU2023)>BE(第1のONU2021)>BE(第2のONU2022)>BE(第3のONU2023) ……(2)
すなわち、この場合も第1〜第3のONU2021〜2023のAFデータが(2)式で示す順序で合計最大帯域の範囲内で単純に割り当てられることになる。帯域割当についての以上の処理が終了したら、第3のアロケーションモジュール2313は割当完了信号2273をインタフェース部225に対して出力する。インタフェース部225はこの割当完了信号2273によって第1〜第3のONU2021〜2023がすべて帯域の割当を完了したことを知る。そこで、この時点でインタフェース部225は信号送出許可2241〜2243を第1〜第3のONU2021〜2023に出力することになる。図3ではこの信号送出許可2241〜2243を、第2のサービスサイクルSC2の終わりに近い箇所の信号送出許可G3として表わしている。
図5は、このサービスサイクルSC3の帯域割当制御における各アロケーションモジュールによる帯域獲得の推移を表わしたものである。第1〜第3のアロケーションモジュール2311〜2313の横に付けられた括弧付き数字(1)〜(3)は、帯域の配分が行われる順序を表わしている。この例では、第2のアロケーションモジュール2312まですべてのデータD1、D2が制限なく帯域を獲得している。第3のアロケーションモジュール2313による帯域制御の段階で、データD3のAFデータを合計最大帯域(Maximum of Service Cycle)内に納めるために、これよりも優先度の低いデータD2のBEデータの割り当てを減少させている。
このようにしてサービスサイクルSC3の帯域割当制御が終了したら、次にサービスサイクルSC4の帯域割当制御が開始されることになる。このとき、図2に示したインタフェース部225は第2のアロケーションモジュール2312を帯域の割当の開始位置に設定する。そして、合計最大帯域の範囲内でAFクラスとBEクラスのデータを割り当てることになる。このときの2番目に割り当てを行う第3のアロケーションモジュール2313は、第2のアロケーションモジュール2312による帯域の割当結果とクラスの優先度を勘案して割り当てを行う。割り当ての優先順位は次の(3)式に示すようになる。
AF(第2のONU2022)>AF(第3のONU2023)>BE(第2のONU2022)>BE(第3のONU2023) ……(3)
最後に、第1のアロケーションモジュール2311は、第2および第3のアロケーションモジュール2312、2313による帯域の割当結果とクラスの優先度を勘案して割り当てを行う。割り当ての優先順位は次の(4)式に示すようになる。
AF(第2のONU2022)>AF(第3のONU2023)>AF(第1のONU2021)>BE(第2のONU2022)>BE(第3のONU2023)>BE(第1のONU2021) ……(4)
このようにして帯域割当についての処理が終了したら、第1のアロケーションモジュール2311は割当完了信号2271をインタフェース部225に対して出力する。インタフェース部225はこの割当完了信号2271によって第1〜第3のONU2021〜2023がすべて帯域の割当を完了したことを知る。そこで、この時点でインタフェース部225は信号送出許可2241〜2243を第1〜第3のONU2021〜2023に出力することになる。
図6は、このサービスサイクルSC4の帯域割当制御における各アロケーションモジュールによる帯域獲得の推移を表わしたものである。第1〜第3のアロケーションモジュール2311〜2313の横に付けられた括弧付き数字(1)〜(3)は、帯域の配分が行われる順序を表わしている。この例では、最後の第1のアロケーションモジュール2311による帯域制御の段階でも、合計最大帯域(Maximum of Service Cycle)以下となったため、すべてのデータD1〜D3が制限なく帯域を獲得している。
以上のようにしてサービスサイクルSC4の帯域割当制御が終了したら、次にサービスサイクルSC5の帯域割当制御が開始されることになる。このとき、図2に示したインタフェース部225は第3のアロケーションモジュール2313を帯域の割当の開始位置に設定する。そして、合計最大帯域の範囲内でAFクラスとBEクラスのデータを割り当てることになる。このときの2番目に割り当てを行う第1のアロケーションモジュール2311は、第3のアロケーションモジュール2313による帯域の割当結果とクラスの優先度を勘案して割り当てを行う。割り当ての優先順位は次の(5)式に示すようになる。
AF(第3のONU2023)>AF(第1のONU2021)>BE(第3のONU2023)>BE(第1のONU2021) ……(5)
最後に、第2のアロケーションモジュール2312は、第3および第1のアロケーションモジュール2313、2311による帯域の割当結果とクラスの優先度を勘案して割り当てを行う。割り当ての優先順位は次の(6)式に示すようになる。
AF(第3のONU2023)>AF(第1のONU2021)>AF(第2のONU2022)>BE(第3のONU2023)>BE(第1のONU2021)>BE(第2のONU2022) ……(6)
このようにして帯域割当についての処理が終了したら、第2のアロケーションモジュール2312は割当完了信号2272をインタフェース部225に対して出力する。インタフェース部225はこの割当完了信号2272によって第1〜第3のONU2021〜2023がすべて帯域の割当を完了したことを知る。そこで、この時点でインタフェース部225は信号送出許可2241〜2243を第1〜第3のONU2021〜2023に出力することになる。
図7は、このサービスサイクルSC5の帯域割当制御における各アロケーションモジュールによる帯域獲得の推移を表わしたものである。第1〜第3のアロケーションモジュール2311〜2313の横に付けられた括弧付き数字(1)〜(3)は、帯域の配分が行われる順序を表わしている。この例では、2番目の第1のアロケーションモジュール2311の段階で合計最大帯域(Maximum of Service Cycle)を超えるため、優先度の低いデータD1のBEデータの割り当てに制限が加えられている。最後の第2のアロケーションモジュール2312による帯域制御の段階では、BEデータよりも優先度の高いAFデータまでは完全に割り当てが行われているが、この影響でBEデータの中で最も優先度の高いデータD2のBEデータのみが合計最大帯域を満足する限度で帯域を割り当てられている。
図8は、以上説明した処理を行う帯域割当制御部の制御の概要を表わしたものである。ここでは、一般原則に戻って、図1に示す第1〜第NのONU2021〜202NがOLT201と通信を行うものとする。帯域割当制御部221は、まずステップS301で第1のサービスサイクルSC1の出力要求2231〜223Nを受け付けて、図11あるいは図12で説明したような従来と同一の手法でこれらについて信号送出許可2241〜224Nを与えて、第1〜第NのONU2021〜202NのデータD1〜DNのうちの許可されたものについてOLT201への送信を行わせると共に、先行して第3のサービスサイクルSC3についての帯域の割当制御を行う。
このとき、第1のサービスサイクルSC1についての処理を軽減するため、本実施例では第1のサービスサイクルSC1については出力要求2231〜223Nを受けて遅延も帯域も保証するEFクラスのデータの送信のみを行わせるか、これにAFクラスの帯域を加えたデータの送信を行わせる。これによって、この第1のサービスサイクルSC1が実行されている時間帯におけるBEクラスを中心とした未送信分の出力要求2231〜223Nは、第3のサービスサイクルSC3に割り当てられることになる。第1のサービスサイクルSC1の最後の区間に図13に示したようなトラフィックの割り当て(allocation)ALを設けて次の第2のサービスサイクルSC2の割り当てを行ってもよい。
次の第2のサービスサイクルSC2が実行されるステップS302では、同様に出力要求2231〜223Nを受けてEFクラスのデータの送信のみを行わせるか、これにAFクラスの帯域を加えたデータの送信を行わせる。あるいは第1のサービスサイクルSC1で行われたトラフィックの割り当て(allocation)ALを基にしてEFクラスとAFクラスに限定したデータD1〜DNの送信を行わせ、これと共に第4のサービスサイクルSC4の割り当てを行う。もちろん、処理に余裕があれば出力要求2231〜223Nを受け付けたBEクラスのデータの全部または一部についてのデータD1〜DNの送信を行わせてもよい。
次の第3のサービスサイクルSC3が実行されるステップS303では、ステップS301で帯域を割り当てられたデータD1〜DNの送信を行わせると共に、このときに第1〜第NのONU2021〜202Nから受け取る出力要求2231〜223Nに対して第5のサービスサイクルSC5の割り当てを実行する。同様に、更に次の第4のサービスサイクルSC4が実行されるステップS304では、ステップS302で帯域を割り当てられたデータD1〜DNの送信を行わせると共に、このときに第1〜第NのONU2021〜202Nから受け取る出力要求2231〜223Nに対して第6のサービスサイクルSC6の割当を実行する。以下同様である。
図9は、帯域割当制御部の更に具体的な制御の様子を表わしたものである。ただし、この図ではONU202の数をn個(0、1、2、……n−1)とし、サービスサイクルSCも0から(n−1)で循環するものとする。まず、帯域割当制御部221は、処理を開始する前にサービスサイクルSCについてのパラメータiを“0”にイニシャライズし(ステップS321)、続いてパラメータjも“0”にイニシャライズする(ステップS322)。続いてアロケーションモジュール231についてのパラメータkをパラメータiの値(ここでは“0”)に設定して(ステップS323)、パラメータlを“0”にイニシャライズする(ステップS324)。
続いて、帯域割当制御部221のアロケーションモジュール231k(ここではアロケーションモジュール2310)は、第iのサービスサイクルSCi(ここではサービスサイクルSC0)におけるONU202k(ここではONU2020)の割当を実行する(ステップS325)。すなわち、先の例では図5の(1)で示したように第1のアロケーションモジュール2311が優先度に応じてまず最初の帯域を確保することになる。
このようにしてONU202kの割当が実行されたら、その割当結果を次段のアロケーションモジュール231k+1に転送する(ステップS326)。次にパラメータlを“1”だけ加算して(ステップS327)、パラメータkを“1”だけ加算する(ステップS328)。ただし、ONU202の数はn個なのでパラメータkの値はその限度で循環する。すなわち、この加算処理には剰余定理を用いる。「mod n」は、nで割った余り(nの剰余系)である。たとえばnが4のときには、次のようになる。
0(mod 4)=0
1(mod 4)=1
2(mod 4)=2
3(mod 4)=3
4(mod 4)=0
5(mod 4)=1
6(mod 4)=2
7(mod 4)=3
8(mod 4)=0
……
次にパラメータlがnにまで増加しているかどうかのチェックが行われる(ステップS329)。そして、n個(0、1、2、……n−1)のONU202のすべてについての帯域の割当が行われるまでは(N)、ステップS325に戻って個々のONU202に対して優先度に応じた帯域の割当が行われる。パラメータlがnと一致したら(ステップS329:Y)、パラメータjを“1”だけ加算する(ステップS330)。そして、パラメータiを“1”だけ加算する(ステップS331)。ただし、ONU202の数はn個なのでパラメータiの値はその限度で循環する。これはステップS328と同様である。
最後に、パラメータjがnにまで増加しているかどうかのチェックが行われる(ステップS332)。一致してない状態では(N)、ステップS323に戻って同様の処理を続ける。パラメータjがnと一致したら(ステップS332:Y)、処理をステップS321に戻す(リターン)。
以上説明した実施例では、OLT201の配下のすべてのONU202からの出力要求(REPORT)が到着してから帯域の割当処理を行う従来の手法と比べると、実施例ではONU202からの出力要求を順次受け付けて、2サービスサイクル先の帯域の割当処理を行うようにしたので、割り当てのための特別の時間を設定する必要がなくなり、3サービスサイクル以降のサービスサイクルでは帯域を無駄にすることがない。また、帯域の割当順序を循環的に変化させることにしたので、帯域の割当処理が簡略化し、ONU202間の公平性も確保することができる。更に、ONUごとの分散処理を行うので、処理時間に余裕が生じ、ONUの数が増えても制御部の負荷が著しく増大することがない。また、処理速度に余裕があるため、安価な回路素子またはCPUで制御部分を構成することができ、システムのコストを削減することができるという利点がある。
なお、以上説明した実施例では優先度をEF、AFおよびBEの3つのクラスに分類して帯域の割当の制御の際に異なった扱いとしたが、優先度のクラス分けの基準やクラスの数は実施例に限定されるものではない。たとえば、AFを比較的優先度の高い第1のAFと比較的優先度の低い第2のAFに分け、BEを同様に第1および第2のBEに分けることも可能である。この例の場合、第2のONU、第3のONU、第1のONUの順序で帯域の割当を行うサービスサイクルの優先度の関係は、次の(7)式に示すようになる。
第1のAF(第2のONU)>第1のAF(第3のONU)>第1のAF(第1のONU)>第2のAF(第2のONU)>第2のAF(第3のONU)>第2のAF(第1のONU)>第1のBE(第2のONU)>第1のBE(第3のONU)>第1のBE(第1のONU)>第2のBE(第2のONU)>第2のBE(第3のONU)>第2のBE(第1のONU) ……(7)
本発明の一実施例におけるPONの概要を表わしたシステム構成図である。 本実施例の帯域割当制御部の構成を表わしたブロック図である。 本実施例で3台のONUがOLTと通信する様子を表わしたタイミング説明図である。 本実施例と対比するため3台のONUがOLTと通信する従来の様子を表わしたタイミング説明図である。 本実施例でサービスサイクルSC3の帯域割当制御における各アロケーションモジュールによる帯域獲得の推移を表わした説明図である。 本実施例でサービスサイクルSC4の帯域割当制御における各アロケーションモジュールによる帯域獲得の推移を表わした説明図である。 本実施例でサービスサイクルSC5の帯域割当制御における各アロケーションモジュールによる帯域獲得の推移を表わした説明図である。 本実施例の帯域割当制御部の制御の概要を表わした流れ図である。 帯域割当制御部の更に具体的な制御の様子を表わした流れ図である。 PONの構成および下り方向のフレームの伝送の様子を表わした説明図である。 PONの構成および上り方向のフレームの伝送の様子を表わした説明図である。 従来における出力要求とこれに対する信号送出許可の交信の様子を表わした説明図である。 従来における3台のONUがOLTと通信する様子を表わした説明図である。 従来のOLTで使用された帯域割当制御部の構成を表わしたブロック図である。
符号の説明
201 OLT(局側装置)
202 ONU(宅内装置)
203 光分岐結合器
221 帯域割当制御部
222 割当部
223 出力要求(REPORT)
224 信号送出許可(GATE)
225 インタフェース部
231 アロケーションモジュール
232 アロケーション結果信号

Claims (6)

  1. 光分岐結合器を経由して送られてくる各宅内装置からのデータ送信のための要求としての出力要求を受け取ると共に、データ送信のための単位区間としてのそれぞれのサービスサイクルにおける送信可能なデータの種類およびこれらのデータに割り当てられる帯域を少なくとも2つ先のサービスサイクルについて配分した結果を信号送出許可として各宅内装置に返送する送受信手段と、
    前記各宅内装置に1つずつ対応して設けられ、かつ予め定めた順序でリング状に接続されており、自己が最初の割当を行うサービスサイクル以外のサービスサイクルでは予め定めた他の宅内装置についての直前の割当結果を入力して、自己に対応する宅内装置からの前記出力要求に対して優先度に応じて前記少なくとも2つ先のサービスサイクルについての帯域を割り当てると共に、自己が最終の割り当てを行うサービスサイクル以外のサービスサイクルではそれまでの割当結果を前記リング状に接続された次の宛先に割当処理の続行のために出力し、自己が最終の割り当てを行うサービスサイクルでは最終的に確定した前記少なくとも2つ先のサービスサイクルについての割当結果を前記信号送出許可の出力のために前記送受信手段に出力する宅内装置別帯域割当手段と、
    最初に割当処理を行う宅内装置別帯域割当手段を前記サービスサイクルごとに1つずつシフトして指定する宅内装置別帯域割当手段指定手段
    とを具備することを特徴とする局側装置における帯域割当装置。
  2. 前記優先度は、前記宅内装置から前記送受信手段に送られるデータについて、遅延も帯域も保証するクラスから遅延も帯域も保証しないクラスまで複数のクラスに分けられており、それぞれの宅内装置別帯域割当手段は直前の割当結果に対して自己のデータの帯域を割り当てるとき、1つのサービスサイクルに許される合計最大帯域の範囲内で優先度の高いクラスのデータを今まで割り当てられた優先度の低いデータと置き換える形で帯域を割り当てる処理を行うことを特徴とする請求項1記載の局側装置における帯域割当装置。
  3. 前記宅内装置別帯域割当手段は、前記出力要求を受け付けているサービスサイクルの2つ先のサービスサイクルについての帯域の割当を行う手段であり、最初のサービスサイクルおよび次のサービスサイクルについては、優先度が所定以下のクラスのデータを割当対象から除外する割当除外手段を具備することを特徴とする請求項1記載の局側装置における帯域割当装置。
  4. 前記宅内装置別帯域割当手段は、前記出力要求を受け付けているサービスサイクルの2つ先のサービスサイクルについての帯域の割当を行う手段であり、最初のサービスサイクルおよび次のサービスサイクルについては、1つのサービスサイクルに許される合計最大帯域に一部のデータを割り当てることのできる優先度のクラスに対して各宅内装置のそのクラスのデータを均等に割り振る均等割当手段を具備することを特徴とする請求項1記載の局側装置における帯域割当装置。
  5. 光分岐結合器を経由して送られてくる各宅内装置からのデータ送信のための要求としての出力要求を受け取る出力要求受信ステップと、
    この出力要求受信ステップで出力要求を受信したら、前記各宅内装置に1つずつ対応して設けられ、かつ予め定めた順序でリング状に接続され、自己が最初の割当を行うサービスサイクル以外のサービスサイクルでは予め定めた他の宅内装置についての直前の割当結果を入力して、自己に対応する宅内装置からの前記出力要求に対して優先度に応じて少なくとも2つ先のサービスサイクルについての帯域を割り当てると共に、自己が最終の割り当てを行うサービスサイクル以外のサービスサイクルではそれまでの割当結果を前記リング状に接続された次の宛先に割当処理の続行のために出力するそれぞれの宅内装置別帯域割当手段の中から、最初に割当処理を行う宅内装置別帯域割当手段を前記サービスサイクルごとに1つずつシフトして指定する宅内装置別帯域割当手段指定ステップと、
    この宅内装置別帯域割当手段指定ステップで最初に割当処理を行う宅内装置別帯域割当手段を指定したとき、前記リング状に接続された最後の宅内装置別帯域割当手段が行った割当結果を受信する割当結果受信ステップと、
    この割当結果受信ステップで受信した割当結果を基にして前記出力要求を行ったそれぞれの宅内装置ごとに送信可能なデータの種類およびこれらのデータに割り当てられる帯域を前記少なくとも2つ先のサービスサイクルについて配分した結果としての信号送出許可として通知する信号送出許可通知ステップ
    とを具備することを特徴とする局側装置における帯域割当方法。
  6. 分岐結合器を経由して送られてくる各宅内装置からのデータ送信のための要求としての出力要求を受け取ると共に、データ送信のための単位区間としてのそれぞれのサービスサイクルにおける送信可能なデータの種類およびこれらのデータに割り当てられた帯域とを信号送出許可として各宅内装置に返送する局側装置のコンピュータに、
    光分岐結合器を経由して送られてくる各宅内装置からのデータ送信のための要求としての出力要求を受け取る出力要求受信処理と、
    この出力要求受信処理で出力要求を受信したら、前記各宅内装置に1つずつ対応して設けられ、かつ予め定めた順序でリング状に接続され、自己が最初の割当を行うサービスサイクル以外のサービスサイクルでは予め定めた他の宅内装置についての直前の割当結果を入力して、自己に対応する宅内装置からの前記出力要求に対して優先度に応じて少なくとも2つ先のサービスサイクルについての帯域を割り当てると共に、自己が最終の割り当てを行うサービスサイクル以外のサービスサイクルではそれまでの割当結果を前記リング状に接続された次の宛先に割当処理の続行のために出力するそれぞれの宅内装置別帯域割当手段の中から、最初に割当処理を行う宅内装置別帯域割当手段を前記サービスサイクルごとに1つずつシフトして指定する宅内装置別帯域割当手段指定処理と、
    この宅内装置別帯域割当手段指定処理で最初に割当処理を行う宅内装置別帯域割当手段を指定したとき、前記リング状に接続された最後の宅内装置別帯域割当手段が行った割当結果を受信する割当結果受信処理と、
    この割当結果受信処理で受信した割当結果を基にして前記出力要求を行ったそれぞれの宅内装置ごとに送信可能なデータの種類およびこれらのデータに割り当てられる帯域を前記少なくとも2つ先のサービスサイクルについて配分した結果としての信号送出許可として通知する信号送出許可通知処理
    とを実行させることを特徴とする帯域割当プログラム。
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