JP4409635B2 - 使い捨てコンタクトレンズの快適性を改良するためのコンタクトレンズ包装溶液および方法 - Google Patents
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Description
本発明は、高水分ソフトコンタクトレンズを包装するための新規で改良された溶液に関し、そして着用中のこのレンズの快適性を改良するために、このような溶液でコンタクトレンズを処理する方法に関する。特に、本発明は、非イオン性界面活性剤を含有するコンタクトレンズ包装溶液に関し、この界面活性剤は、1個またはそれ以上のブロック共重合体鎖中にて、少なくとも約90重量%のポリ(オキシエチレン)およびポリ(オキシプロピレン)セグメントを含有する化合物であり、ここで、該界面活性剤の重量平均分子量は、約4000〜約30,000であり、ここで、該ポリ(オキシエチレン)およびポリ(オキシプロピレン)セグメントの少なくとも約40%は、ポリ(オキシエチレン)セグメントである。
発明の背景
消費者の販売用に各ソフトコンタクトレンズを個々に包装するために、ブリスター包装およびガラス瓶が使用されている。コンタクトレンズの包装または製造に関する種々の特許で言及されているように、このレンズをブリスター包装で保存するためには、通例、生理食塩水または脱イオン水が使用されている。レンズ材料は、それ自体およびレンズ包装物と固着する傾向にあるので、レンズの折れおよび固着をなくすかまたは低減するために、時には、ブリスター包装用の包装溶液が調合されている。この理由のために、コンタクトレンズ包装溶液では、ポリビニルアルコール(PVA)が使用されている。
両性界面活性剤であるミラノール二ナトリウムココアンホジアセテート(miranol,disodium cocoamphodiacetate)は、PCT/GB 96/02937(GB Appln.No.9524452.1)で開示されているように、1日使い捨てレンズ用の包装溶液で使用されている。この出願は、コンタクトレンズパケット中のこのような界面活性剤が、改良された着用快適性を与え、例えば、点眼の形状で、特別な眼科用潤滑剤を購入し投与する不便を解消することを述べている。しかしながら、この出願は、この化合物を使用することによる強く言われる利点の証拠を挙げておらず、たいていの場合、コンタクトレンズメーカーは、新規レンズ用の保存溶液では、いずれの界面活性剤も使用していない。
ポロキサミン(poloxamine)およびポロキサマー(poloxamers)は、1個またはそれ以上のポリ(オキシアルキレン)鎖を有する非イオン性界面活性剤の例である。ポロキサミンおよびポロキサマーは、コンタクトレンズ用の周知の湿潤潤滑剤であり、使用後または眼内での使用中にレンズを処理するために、レンズ湿潤滴およびレンズケア溶液中で使用されている。例えば、Ogunbiyiらの米国特許第4,786,436号およびいくつかの他の特許は、湿潤剤として、ポロキサミンを開示している。ポロキサミンおよびポロキサマーのような界面活性剤を含有するコンタクトレンズ再湿潤滴は、コンタクトレンズ着用者をより快適にするために、また、目を和らげるために、そしてレンズを湿らせて乾燥を最小限にとどめるために、使用されている。ポロキサミン、ポロキサマーおよびチロキサポールのような界面活性剤は、レンズを洗浄、湿潤および保存するために、多目的溶液で使用されている。
ポリ(オキシアルキレン)界面活性剤のある種の組み合わせもまた、レンズを予防的に洗浄して堆積を防止するために、眼内での使用用に開示されている。例えば、Wintermeyerの米国特許第5,209,861号は、眼内でのレンズの清浄性を維持するために、ある種のポロキサマーおよびポロキサミンの組み合わせを開示している。
1995年のBCLA(British Contact Lens Association)Conferenceにおいて、Lyndon Jonesにより提示された研究により、レンズの洗浄、保存および湿潤用のReNu(登録商標)多目的溶液を使用している患者は、他の溶液と比較して、2〜4週間の短期間にわたってレンズを着用したところ、高い快適性を感じることが明らかとなった。ReNu(登録商標)溶液は、数個の独特の相を有するホウ酸塩緩衝アイソトニック溶液を含有し、これらの相は、特定した濃度で、ホウ酸塩緩衝液、PHMB消毒剤およびポロキサミン界面活性剤の組み合わせを含有する。
非イオン性界面活性剤は、ポロキサミンおよびポロキサマー化合物を含めて、新しい未使用レンズを湿潤させるためには使用されていない。これは、おそらく、大部分は、新しい未使用コンタクトレンズには、涙液が充分な湿潤性を与え、そしてこのレンズ上の任意の界面活性剤が、眼内に迅速に配置できるという広く流布した意見によると思われる。FDAカテゴリーの第II群または第IV群の新しいレンズは、少なくとも50%の含水量を含み、そして最初の使用のためにブリスター包装から取り出したとき、よく水分補給されていると予想される。
もし、レンズが挿入前に充分に洗浄されるなら、流涙液は、レンズを充分に湿潤できると述べられている。さらに、包装溶液に界面活性剤を添加することの困難は、加熱滅菌中の寿命および/または有害反応を低下させる可能性を含めて、レンズの快適性に対するいずれかの可能なまたは最低限の効果を与える目的上、包装溶液中での界面活性剤の使用をさらに限定している。レンズの表面でタンパク質または他の堆積物が形成されるとき、標準的なレンズケア溶液にて界面活性剤が使用されるのは、着用後にすぎない。
コンタクトレンズが、着用者に対して、できるだけ快適であることは、非常に望ましい。コンタクトレンズの製造業者は、引き続いて、コンタクトレンズの快適性を改善するように努めている。それにもかかわらず、コンタクトレンズを着用している多くの人は、依然として、1日中、特に、1日の終わりに近づくと、乾燥および目の刺激を感じる。ある時点で充分に湿潤していないレンズは、レンズ着用者に対して、著しい不快感を引き起こす。湿潤滴は、このような不快感を改善する必要があるときに使用できるものの、このような不快感が最初から起こらないのがもちろん望ましい。
【図面の簡単な説明】
図1は、8時間にわたって、通常の生理食塩水包装溶液からの新しいコンタクトレンズと比較して、ポロキサミン含有包装溶液からの新しいコンタクトレンズの前進角を示す。
図2は、8時間にわたって、通常の生理食塩水包装溶液からの新しいコンタクトレンズと比較して、ポロキサミン含有包装溶液からの新しいコンタクトレンズの後退角を示す。
図3は、8時間にわたって、通常の生理食塩水包装溶液からの新しいコンタクトレンズと比較して、ポロキサミン含有包装溶液中に浸した新しいコンタクトレンズの接触角ヒステリシスを示す。
図4は、8時間にわたって、通常の生理食塩水包装溶液からの新しいコンタクトレンズと比較して、ポロキサミン含有包装溶液に浸した新しいコンタクトレンズのレンズ浸漬後のプローブ液の表面張力を示す。
図5は、ポロキサマー、ポロキサミンおよびチロキサポール非イオン性界面活性剤に浸した種々のヒドロゲル材料の接触角ヒステリシスを示す。
図6は、ポロキサマー、ポロキサミンおよびチロキサポール非イオン性界面活性剤に浸した第I群、第II群および第IV群コンタクトレンズの接触角ヒステリシスを示す。
図7は、ポロキサミンおよびチロキサポール界面活性剤の界面活性剤効果の持続性を示す。
発明の簡単な説明
本発明は、コンタクトレンズを包装するための新規な改良溶液に関し、そしてこのような溶液を用いて、着用中に、このレンズの快適性を改良するための、コンタクトレンズを処理する方法に関する。特に、本発明は、ある種の非イオン性界面活性剤を含有する包装溶液に関し、この界面活性剤は、1個またはそれ以上のブロック共重合体鎖中にて、少なくとも90重量%のポリ(オキシエチレン)およびポリ(オキシプロピレン)セグメントを含有する化合物であり、ここで、該界面活性剤の重量平均分子量は、約4000〜約30,000であり、ここで、該ポリ(オキシエチレン)およびポリ(オキシプロピレン)共重合体セグメントの少なくとも約40%は、ポリ(オキシエチレン)セグメントである。
本発明の要旨は、ある種のポリ(オキシエチレン)-ポリ(オキシプロピレン)界面活性剤が、未使用レンズの表面上で保持されること;それにより、レンズの表面変性が得られ、これは、驚くべきことに、長期間にわたって眼内で持続するという発見に基づいている。そのような界面活性剤は、初めて使用する新しいコンタクトレンズの湿潤特性、および快適性について有意な改良を与える。レンズ挿入後数時間でも、このようなポロキサミン界面活性剤は、眼内の非湿潤性をなくすかまたは防止し、そしてレンズの潤滑性を改良する。
本発明によれば、コンタクトレンズを包装するために、無菌眼科用安全保存水溶液が使用され、この溶液は、6〜8のpHを有し、そして約0.005〜約5.0重量%、好ましくは、0.01〜1.0重量%の非イオン性または中性界面活性剤を含有し、この界面活性剤は、約4,000〜30,000、好ましくは、5,000〜25,000、最も好ましくは、7,500〜15,000の重量平均分子量を有する溶解性非毒性ポロキサミンからなる群から選択される。
この溶液はまた、約200〜400mOsm/kg、好ましくは、250〜350mOsm/kgの重量モル浸透圧濃度を有するように、浸透圧性溶液またはそれに近い溶液を与えるために、必要に応じて、緩衝剤の形状で、少なくとも1種の張性調節剤を含有する。この溶液は、典型的には、熱または密封により、滅菌されている。従って、この溶液は、殺菌剤なしで使用できる。
本発明はまた、高水分(FDA第II群または第IV群)コンタクトレンズを包装し保存する方法に関し、この方法は、このコンタクトレンズを、消費者-着用者に配達する前に、包装物内の上記コンタクトレンズ水溶液に浸けることを包含する。最終的に、本発明はまた、コンタクトレンズの保存および配達用のシステムに関し、このシステムは、上記コンタクトレンズ包装水溶液に浸した1個またはそれ以上の未使用コンタクトレンズを含む密封溶液を含有する。典型的には、この密封容器は、密封ブリスター包装であり、ここでは、コンタクトレンズを含有する凹形ウェルは、このブリスター包装を開けるために、剥離用に適合された金属またはプラスチックシートにより被覆されている。
発明の詳細な説明
一般に、広く使用されているコンタクトレンズは、2つのカテゴリーに入る:(1)アクリル酸エステルの重合により調製される材料(例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、シリコーンアクリレートおよびフルオロシリコーンメタクリレート)から形成されたハード(または硬質)気体透過性角膜型レンズおよび(2)使用中のそのレンズの含水量が少なくとも20重量%であるように、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル(HEMA)のようなモノマーまたは他の親水性モノマーから誘導された一定割合の親水性繰り返し単位を有する重合体から調合したゲル、ヒドロゲルまたはソフト型レンズ。「ソフトコンタクトレンズ」との用語は、一般に、少量の力で容易に曲がり、その力を解除すると、その最初の形状に戻るコンタクトレンズを意味する。
本発明は、少なくとも約50重量%の含水量を有する比較的に高水分のソフトコンタクトレンズ(以下、「高水分レンズ」と言う)と関連した使用を意図している。本発明は、特に、メタクリル酸ヒドロキシエチルモノマーから誘導された繰り返し単位を有する重合体から製造した親水性レンズ、特に、メタクリル酸またはNVP(N-ビニルピロリドン)から誘導された追加繰り返し単位を有する重合体から製造したレンズに関連して、有用である。一般に、本発明は、米国FDAカテゴリーの第II群および第IV群にて、イオン性または非イオン性レンズに適用できる。第IV群レンズは、しばしば、メタクリル酸モノマーから誘導した繰り返し単位を含有する。第IV群は、(第I群および第III群に関して)高い含水量を有し、そして(第I群および第II群に関して)イオン性がより高いことにより、第I〜III群とは区別される。
第II群および第IV群レンズは、50重量%より多い含水量、好ましくは、約55重量%〜80重量%の水を有する。高い含水量は、高い酸素透過性を有する材料に関係しており、その結果、このようなレンズ(特に、使い捨てレンズおよび計画的取り替えレンズを含めて)の人気が高まっている。第IV群材料には、バフィルコン(bufilcon)A、エタフィルコン(etafilcon)A、メタフィルコン(methafilcon)A、オクフィルコン(ocufilcon)C、パーフィルコン(perfilcon)A、フェムフィルコン(phemfilcon)A、およびビフィルコン(vifilcon)Aが挙げられるが、これらに限定されない。メタクリル酸モノマーを含有する材料には、メタフィルコン(methafilcon)B、オクフィルコン(ocufilcon)D、メタフィルコン(methafilcon)A、およびエタフィルコン(etafilcon)A(USANおよびUSAP Dictionary of Drug Names)が挙げられる。第II群材料には、例のみによって、リドフィルコン(lidofilcon)AまたはB、アルファフィルコン(alphafilcon)A、Sauflon、Hydronなどが挙げられ、これらの材料は、典型的には、主として、HEMAおよびNVP(N-ビニルピロリドン)を含有する。DMA(N,N-ジメチルアクリルアミド)は、他の第II群モノマーであり、これは、親水性を与えるために、第II群レンズ材料で使用できる。
前述の材料から製造したレンズは、種々の販売元から市販されている。このようなレンズには、1日着用レンズ、長期着用レンズ、計画的取り替えレンズ、および使い捨てレンズが挙げられる。
本明細書中の「消毒剤」との用語は、コンタクトレンズ中に存在する一連の微生物の存在を低減するかまたは実質的になくすのに効果的な殺菌性化合物を意味し、これは、コンタクトレンズを、特定接種のこのような微生物で誘発することにより、試験できる。有効量の消毒剤とは、the FDA Chemical Disinfection Efficacy Test - 1985年7月のContact Lens Solution Draft Guidelinesによれば、使用する製剤中の微生物個体数を少なくとも部分的に低減する量であり、特に、消毒量とは、その微生物負荷を4時間で2対数桁だけ低減する量、さらに好ましくは、1時間で(ラビングなし)1対数桁だけ低減する量である。本発明による包装溶液の好ましい実施態様では、この溶液は、加熱滅菌されており、そして有効量の消毒剤なしで、販売用に包装される。
本発明による包装溶液は、生理学的に適合性でる。具体的には、この溶液は、コンタクトレンズと共に用いるために「眼科用に安全」でなければならず、このことは、この溶液で処理したコンタクトレンズが、一般に、リンスなしで、目での直接の配置に適当かつ安全であること、すなわち、この溶液が、この溶液で湿潤したコンタクトレンズによる目との毎日の接触に安全かつ快適であることを意味する。眼科用安全溶液は、目に適合する張性およびpHを有し、そしてISO標準および米国FDA(食品医薬品局)の規制に従って、非細胞毒性である材料およびそれらの量を含有する。この溶液は、販売前の製品中の微生物汚染の不在が、このような製品に必要な程度まで統計的に立証されなければならないという点で、無菌であるべきである。
上で示したように、本発明の溶液は、未使用レンズを処理するための快適剤として予想外に効果的であることが分かった非イオン性界面活性剤を含有し、そのために、この快適剤は、このレンズによって、長期間にわたって放出される。この快適剤は、適当には、この組成物または溶液の0.005〜5.0重量%、好ましくは、0.01〜1.0重量%の範囲の量で、使用される。この界面活性剤は、濁らずに、このレンズケア溶液に可溶であるべきであり、そして目の組織に非刺激性であるべきである。この界面活性剤は、1個またはそれ以上のブロック共重合体鎖中にて、少なくとも約90重量%のポリ(オキシエチレン)およびポリ(オキシプロピレン)セグメント、好ましくは、少なくとも95〜100重量%のポリ(オキシエチレン)およびポリ(オキシプロピレン)セグメントを含有し、ここで、該界面活性剤の重量平均分子量は、約4000〜約30,000であり、ここで、該セグメントの少なくとも約40%は、ポリ(オキシエチレン)セグメントである。コンタクトレンズ包装溶液で快適剤として使用するのに好ましい界面活性剤は、複数のポリ(オキシアルキレン)鎖を含有し、このポリ(オキシアルキレン)鎖の各々は、ポリ(オキシエチレン)セグメントおよびポリ(オキシプロピレン)セグメントのブロック共重合体を含有し、ここで、該界面活性剤の重量平均分子量は約7500〜約25,000であり、ここで、該鎖の少なくとも約40%は、ポリ(オキシエチレン)である。好ましくは、鎖の数は、2個〜6個であり、1個またはそれ以上(好ましくは、1個〜3個)の窒素原子を含有する中心部分に結合できる。特に有利であることが分かっている1つの非イオン性界面活性剤は、エチレンジアミンのポリ(オキシプロピレン)-ポリ(オキシエチレン)付加物からなり、そして約7,500〜約25,000の分子量を有し、ここで、該付加物の少なくとも40重量%は、ポリ(オキシエチレン)である。この界面活性剤の群について、The CTFA Cosmetic Ingredient Dictionaryが採用した名称は、ポロキサミンである。このような界面活性剤は、「Tetronic」の登録商標にて、BASF Wyandotte Corp.(Wyandotte,Michigan)から市販されている。適当なポロキサマーの例には、Pluronic(登録商標)F108、F88、F68、F68LF、F127、F87、F77、P85、P75、P104、およびP84が挙げられる。適当なポロキサミンの例には、Tetronic(登録商標)707、1107および1307がある。
必要に応じて、上記快適剤と組み合わせて、この包装溶液中には、他の非イオン性界面活性剤(例えば、脂肪酸のポリエチレングリコールエステル(例えば、より大きいアルカン(C12〜C18)のココナッツエステル、ポリソルベートエステル、ポリオキシエチレンエーテルまたはポリオキシプロピレンエーテル))が含有できる。例には、Tween(登録商標)20(ポリソルベート20)およびTween(登録商標)80、ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル(Brij(登録商標)35)、ポリオキシエチレン(40)ステアレート(Myrj(登録商標)52)、ポリオキシエチレン(25)ポリプロピレングリコールステアレート(Atlas(登録商標)G 2612)が挙げられる。
もし望ましいなら、本発明の快適剤と組み合わせて、両性、カチオン性またはアニオン性界面活性剤もまた、存在できる。本発明による組成物での使用に適当な両性界面活性剤には、「Miranol」の商品名で市販されている型の材料が挙げられる。他の有用な種類の両性界面活性剤は、Amphoso CAの商品名で市販されているココアミドプロピルベタインにより例示される、以下の化学構造により例示できる。
本発明での使用に適当な界面活性剤は、前述の記述に照らして、McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers(North American Edition,McCutcheon Division,MC Publishing Co.,Glen Rock,NJ 07452)およびthe CTFA International Cosmetic Ingredient Handbook(Published by The Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Washington,D.C.)から容易に確認できる。
本発明の1実施態様では、第II群または第IV群コンタクトレンズは、消費者-着用者に配達する前に、包装物内部のコンタクトレンズ水溶液に浸漬し、ここで、このコンタクトレンズ水溶液は、約0.005〜約2.0重量%の上記中性または非イオン性界面活性剤を含む無菌眼科用安全水溶液を含有する。
本発明の溶液のpHは、約6.0〜8.0、好ましくは、約6.5〜7.8の範囲内で維持すべきである。適当な緩衝液が添加でき、例えば、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、重炭酸ナトリウム、TRIS、および種々の混合リン酸緩衝液(Na2HPO4、NaH2PO4およびKH2PO4の組み合わせを含めて)およびそれらの混合物がある。一般に、緩衝液は、約0.05〜2.5重量%、好ましくは、0.1〜1.5重量%の範囲の量で使用される。本発明の包装溶液は、好ましくは、ホウ酸塩緩衝液(1種またはそれ以上のホウ酸を含有する)、ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウムまたはそれらの混合物を含有する。
典型的には、コンタクトレンズを包装し保存するための本発明の水溶液はまた、0.9%塩化ナトリウム溶液または2.5%グリセロール溶液に等しい標準流涙液の浸透圧の近くに、張性剤で調節される。これらの溶液は、単独または組み合わせて使用される生理学的生理食塩水で実質的に等浸透圧性に製造されるか、またはそうでなければ、もし、単に無菌水とブレンドされて低浸透圧性または高浸透圧性にされるなら、このレンズは、その望ましい光学パラメータを失う。それに対応して、過剰の生理食塩水は、高浸透圧性溶液の形成を生じ得、これは、刺痛および目の刺激を引き起こす。
適当な張性調節剤の例には、以下が挙げられるが、これらに限定されない:塩化ナトリウムおよび塩化カリウム、デキストロース、グリセリン、塩化カルシウムおよび塩化マグネシウム。これらの試薬は、典型的には、個々に、約0.01〜2.5%(w/v)、好ましくは、約0.2〜約1.5%(w/v)の範囲の量で、使用される。好ましくは、この張性剤は、200〜400mOsm/kg、より好ましくは、約250mOsm/kgと約350mOsm/kgの間、最も好ましくは、約280mOsm/kgと約320mOsm/kgの間の最終浸透圧値を与える量で、使用される。
必要に応じて、本発明の溶液にて、水溶性粘性ビルダーを含有させるのが望ましいことがある。それらの粘滑効果のために、粘性ビルダーは、目に対する衝撃を緩和するレンズ表面上のフィルムによって、レンズ着用者の快適性をさらに高める傾向がある。これらの水溶性粘性ビルダーのうちには、ポリビニルアルコールのような重合体が挙げられる。このような重合体は、約0.01〜約4.0重量%またはそれ以下の量で使用できる。
本発明による方法の1実施態様では、特許請求の範囲の溶液が、使い捨てまたは1日使い捨てレンズを包装し保存するのに使用されるが、本発明はまた、計画的取り替えレンズ(PRL)(これは、4週間以内の一定の使用期間後、例えば、1日または2週間後に、取り替えられる)に使用できる。上で示したように、このようなレンズは、約0.5〜5モル%のメタクリル酸(MMA)由来繰り返し単位、10〜99モル%のメタクリル酸ヒドロキシエチル由来繰り返し単位、および約0.5〜5モル%の架橋繰り返し単位を含有する重合体から製造できる。架橋繰り返し単位は、例えば、エチレングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼンおよびトリメチルプロパントリメタクリレートのようなモノマーから誘導できる。あるいは、これらのレンズは、主として、HEMAおよびNVP(N-ビニルピロリドン)モノマーに由来の繰り返し単位を含有する重合体から製造できる。
本発明は、このレンズパケットが1日レンズを含み、そのための包装溶液が、このレンズを浸ける唯一の溶液である場合に、特に有利である。その理由は、それを着用した後、そのレンズがさらに洗浄または保存を受けることがないからである。
本発明によるコンタクトレンズを包装し保存する方法は、上記コンタクトレンズ包装水溶液に浸したコンタクトレンズを包装することを包含する。該方法は、このコンタクトレンズを、コンタクトレンズの製造直後で、消費者/着用者に配達する前に、コンタクトレンズ水溶液に浸けることを包含できる。あるいは、本発明の溶液中での包装および保存は、最終消費者(着用者)に配達する前の中間点であるが乾燥状態でのこれらのレンズの製造および輸送に続いて起こり得、ここで、この乾燥コンタクトレンズは、このコンタクトレンズを、コンタクトレンズ包装溶液に浸けることにより、水分補給される。結果的に、消費者への配達用の包装は、本発明によるコンタクトレンズ包装水溶液に浸した1個またはそれ以上の未使用コンタクトレンズを含有する密封容器を包含できる。
好都合なことに、この非イオン性界面活性剤(快適剤)は、通常の包装溶液(例えば、生理食塩水または緩衝生理食塩水)に添加され、コンタクトレンズを保持する容器またはブリスター包装へのそれの導入前に、それと共に混合され、その後、この容器が密封される。あるいは、この界面活性剤は、コンタクトレンズ用の容器の密封前に、この容器にあらかじめ導入した通常の包装溶液に直接添加できる。このコンタクトレンズは、この容器の密封前に、この快適剤を添加または引き続いて導入するとき、この包装溶液中に存在し得る。
1実施態様では、本発明のコンタクトレンズ包装システムに至る工程は、以下の(1)〜(4)を包含する:(1)少なくとも第一および第二金型部分を包含する金型にて、コンタクトレンズを成形する工程;(2)該金型部分の少なくとも1個を包含する容器にて、このレンズを水分補給し洗浄する工程;(3)その中にこのレンズを支持した容器に、この快適剤と共に、この包装溶液を導入する工程;および(4)この容器を密封する工程。好ましくは、この方法はまた、この容器の内容物を滅菌する工程を包含する。滅菌は、この容器の密封前、または最も好都合には、その後に行うことができ、また、当該技術分野で公知の任意の適当な方法(例えば、およそ120℃以上の温度で、この密封容器の安定させたオートクレーブにかけること)により、実施できる。
本発明によるコンタクトレンズの保存および配達のためのシステムは、上記コンタクトレンズ包装水溶液に浸した1個またはそれ以上の未使用第II群または第IV群コンタクトレンズを含有する密封容器を包含する。好ましくは、この密封容器は、密封ブリスター包装であり、ここで、コンタクトレンズを含有する凹形ウェルは、このブリスター包装を開けるために、剥離用に適合された金属またはプラスチックシートにより被覆されている。この密封容器は、このレンズに対して適度な保護を与える任意の適当な一般に不活性の包装材料、好ましくは、プラスチック材料(例えば、ポリアルキレン、PVC、ポリアミドなど)であり得る。
以下の特定の実験および実施例は、本発明の組成物および方法を明示する。しかしながら、これらの実施例は、例示の目的のためのみであり、条件および範囲に関して、全体的に決定的とする意図はないことが理解されるべきである。
実施例1
本実施例は、第IV群(Surevue(登録商標))レンズを用いて、6人の既存のソフトレンズ着用者において、8時間着用して評価したとき、インビボヒドロゲルコンタクトレンズ湿潤性に対するポロキサミン快適剤(comfort agent)の「持続性」効果を説明する。ポロキサミン含有包装溶液に予め浸したレンズ、生理食塩水に浸したレンズおよび種々の時間にわたって着用されたレンズを比較した。動的前進および後退接触角の測定は、DCA法を用いて行い、主観的な患者の快適評点を比較し、これは、標準的なアナログ目盛を用いて得た。
6人の既存のソフトコンタクトレンズ着用被験者を募集したが、その全ては、現在、Surevue(登録商標)第IV群コンタクトレンズを着用していた。各被験者を、既存の角膜合併症がないことを確認するために、治験を開始する前に、ふるい分けした。この研究に参加する前に、患者は、涙液膜の破裂を防止するために、48時間にわたってレンズの着用を中止した。
この研究に充分なレンズを、レンズ表面を調整するために、最小で12時間にわたって、ポロキサミン含有溶液(0.1重量%のTetronic(登録商標)1107)または生理食塩水(Alcon「Salette」)のいずれかに予め浸した。動的前進および後退接触角の測定は、4個のレンズについて、患者に着用することなく、行った。これを、「時間1」と見なした。レンズを、−3.00Dレンズの対応する対として、無菌手袋を付けた手(皮膚脂質の移動を防止するために)で、被験者に挿入した。レンズを、次いで、無菌のプラスチック先端ピンセットで取り除き、そして直ちに、動的接触角装置を用いて、検査した。
レンズを、10分(時間2)、30分(時間3)、60分(時間4)、120分(時間5)、240分(時間6)および480分(時間7)の着用時間後、検査した。それぞれの目を、別個のデータ点として処理した。開始点は、取り外しにすぐ続いてレンズが処理されるように、時間をずらして、インビボ着用後に発生する表面フィルムの破壊を最小にした。
動的接触角(DCA)測定は、Wilhelmyプレート法に基づくが、前進および後退接触角の測定を可能にする。動的接触角(DCA)を測定するWilhelmyプレート法では、固形試験試料は、電気天秤(electrobalance)(White Electrical Instruments,Malvern,England,Model No.DB 2kS)により保持され、そして試験溶液は、この試料を交互に浸けるために、電動マイクロポジショナー(Ealing Electro-Optics,Watford,England)を用いて、ハサミジャッキ上で上げ下げされる。この実験の結果は、浸漬深度を表わすx軸および試験試料に加えた力を示すy軸と共に、図式的に表わす。この力は、この試料の見かけ重量と比例しており、これは、順に、この試料に付着した液体のメニスカス(meniscus)の高さ(湿潤の結果)および浮力により規定される。後者の情報により、この試験液の挿入および除去の瞬間(すなわち、浮力効果がないとき)の接触角が、以下の式を用いて計算可能になる:
ここで:Θ=前進または後退接触角
F=測定した力(ダイン)
γ=試験溶液の表面張力(ダイン/cm)
P=試験試料の周長(cm)
この試験は、充分に水分補給したヒドロゲル/レンズ上で行い、そして前進(ΘA)および後退(ΘR)接触角間のヒステリシスは、乾燥および湿潤状態間の試料の湿潤性レベルの変化の指標として、測った。このことは、順に、この表面に存在している基の移動性の結果である。空気中の未処理ヒドロゲルの場合には、この重合体鎖は自由に回転して、それらの疎水性(または湿潤不可能)部分を疎水性空気/ゲル界面に向けるのに対して、湿潤状態では、逆のことが起こり、その親水性基が、それ自体、水性/ゲル界面へと向かう。
界面活性剤材料の吸収層を有する任意の表面(ここでは、この界面活性剤は、その露出したヘッド基(head group)と会合した水分子の殻を有する)は、同じレベルの表面移動性には晒されず、それにより、低いヒステリシスを示す。無視できるヒステリシスと組み合わせた低いΘAを示す任意の処理材料は、充分に湿潤可能であると考えることができ、これらの研究でのゴールドスタンダード(gold standard)と見なされる。
およそ20mm長および5mm幅のレンズ材料の試料を、試料カッター(Ray Ran,Nuneaton,England)を用いて、均一なサイズに切断した。これらの試料を、レンズの除去にすぐ続いて、各試験レンズから取り出した。このレンズの一端をクリップに固定し、そして鉛重しおよびフックを付けて、電気天秤に装着して、レンズストリップを真っ直ぐな状態で維持した。全てのDCA測定は、プローブ液として、HPLC等級の水(FSA - Loughborough,England)を用いて評価した。
この試験レンズ試料の繰り返し浸漬後のプローブ溶液(HPLC水)の表面張力は、du Nuoyリングで測定し、そしてコンタクトレンズの表面からの界面活性剤の解離の指標として用いた。
統計的な分析は、通常の非パラメータ法を用いて行い、データもまた、事例研究基準で提示した。Krushal-Wallis One-Way ANOVA on Ranksは、SNKを用いた選択された分析法であり、または著しく異なることを証明するグループ内比較試験には、Dunnets Methodを使用した。全てのケースでは、統計的な有意性は、p<0.05と見なした。
図1は、8時間にわたって、通常の生理食塩水包装溶液からの新しいコンタクトレンズと比較して、ポロキサミン含有包装溶液からの新しいコンタクトレンズに対する前進角を示す。このデータは、以下の表1で示す。これらの結果は、8時間の着用後(p=NS)を除いて、全ての時間間隔において、処理間で有意な差(p<0.001)が存在することを示している。処理したレンズでは、この角度は、最初は低く、そして8時間の着用期間にわたって、徐々にではあるが進行的に上昇する。これは、未処理のレンズの位置と対照的であり、この場合、その前進角は、着用期間全体を通じて、高いままであり、著しい変化は起こらず、前進角の僅かな低下の傾向が図から分かる。これらのケースの両方では、時間の経過に伴う変化は、統計的に有意ではない(p=NS)。処理により、全ての着用期間後に、統計的に有意な低下(p<0.001)が得られる。
この前進角は、非湿潤状態でのレンズの湿潤能を示している。これは、初期レンズ挿入時に表面膜がない場合、またはレンズが着用中に湿潤しなくなる場合(これは、レンズが、患者に対して最も問題を起こすときである)である。このポロキサミン処理レンズは、8時間の着用のいずれの時点でも、未処理レンズよりも湿潤できる状態であり(乾燥している場合)、これは、多分、付着性ポロキサミン快適剤の層の結果である。未処理レンズは、この期間にわたって、この涙液膜によっては著しく変質しない。
図2は、8時間にわたって、通常の生理食塩水包装溶液からの新しいコンタクトレンズと比較して、ポロキサミン含有包装溶液からの新しいコンタクトレンズに対する後退角を示す。このデータは、以下の表2で示す。後退角の場合、処理および未処理レンズ間で、有意な差は見られなかった(p=NS)。結果は、処理および未処理の両方のレンズが、湿潤状態では、同等に湿潤可能のままであることを示している。処理間では、統計的な有意性はないものの、ReNu処理レンズが、8時間での読みを除いて、全ての時間間隔において、未処理レンズよりも湿潤できる(濡らしたとき)という明らかな傾向がある。この傾向は、着用の最初の30分間にわたって、特に明白である。また、両方のレンズ群について、湿潤性の初期上昇を示す傾向もある。処理間において、統計的に有意な効果はないが、処理材料および未処理材料の両方において経時的に変化があり、このことは、この相違が、初期読みと最終読みとの間で有意である(p<0.02)ことを示している。
処理および未処理レンズ間で相違がないことは、湿潤状態にて、両方のレンズ群が、同等に湿潤可能であることを示している。このことは、驚くべきことではない。その理由は、湿潤したヒドロゲル表面が、表面涙液膜被覆を保持しているので、臨床的に問題ではないからである。
図3は、8時間にわたって、通常の生理食塩水包装溶液からの新しいコンタクトレンズと比較して、ポロキサミン含有包装溶液に浸漬した新しいコンタクトレンズに対する角度の接触角ヒステリシスを示す。このデータは、以下の表3で示す。これらは最も顕著な結果であり、このポロキサミン処理した新しいレンズが、最初の60分間の着用にわたって、低いヒステリシス値を示すことを明らかに示しており、60分と120分の間では、このヒステリシス値は、著しい増加を示し、次いで、次の6時間の着用にわたって、徐々に増加する。しかしながら、8時間の着用後でさえも、このヒステリシスは、任意の着用期間後に未処理レンズが示すものよりも低いままである。処理の効果は、全ての期間において、統計的に有意である(p<0.001)。
これらの結果は、処理レンズにおける表面移動性が、未処理レンズ(これは、8時間の着用にわたって、高いレベルの表面移動性を保持している。)と比較して、8時間の着用にわたって、その表面での付着性ポロキサミン快適剤の存在の結果として、低下したままであることを示している。驚くべきことに、このことは、FDA第IV群のレンズの表面が、着用の結果として、涙液膜内の成分により変質されないことを示している。
図4は、8時間にわたって、通常の生理食塩水包装溶液からの新しいコンタクトレンズと比較して、ポロキサミン含有包装溶液に浸漬した新しいコンタクトレンズのレンズ浸漬後のプローブ液の表面張力を示す。このデータは、以下の表4で示す。処理および未処理レンズの表面張力値の間には、有意な差(p<0.001)が認められた。複数試験により、これらの相違は、120分および480分を除いて、全ての時点において、有意である(p<0.05)ことが明らかとなった。しかしながら、これらの時間間隔においてさえ、このプローブ液の表面張力は、未処理レンズと比較したとき、処理レンズでは、低いままであった。未処理レンズでは、時間の経過に伴う統計的に有意な差はない(p=NS)のに対して、処理レンズでは、初期および引き続く時間の間で、時間を越えて、統計的に有意な変化がある(p<0.05)。
これらの結果は、処理レンズに由来の表面活性物質が、最初の2時間の着用にわたって急速に失われ、次いで、残りの6時間にわたって、ゆっくりと失われることを示唆している。このことは、ヒステリシスデータと一致し、8時間の着用後でさえも、このプローブ液の表面張力が、未処理レンズに由来のプローブ水のものと著しく異ならないとき、これらのレンズの表面張力は、依然として変化する、すなわち、この付着性界面活性剤材料は、これらのレンズの表面を変質するように付着したままであるが、このプローブ溶液へと容易には移動しないことを示している。この段階では、おそらく、界面活性剤の薄層だけが残るが、これは、ある程度の表面変性を保持するのに充分である。
レンズの湿潤性および快適性に対する水分補給の効果を観察するために、各レンズについて、平衡含水量(EWC)を測定した。EWCを以下の表5に示す。統計的な分析により、処理および未処理レンズ間に相違がないことが明らかとなり、それゆえ、観察された湿潤効果は、レンズ脱水ではなく界面活性剤処理が原因である。目に挿入するとすぐに、レンズの著しい脱水が起こったが、それ以上の進行的な脱水は認められなかった。
上記の要約では、ポロキサミン含有溶液は、第IV群レンズの表面湿潤において、著しい改善をもたらし、この向上した湿潤性は、少なくとも8時間の眼内着用期間にわたって、保持された。ポロキサミンで処理したレンズにおける8時間の着用期間で認められた向上した湿潤性は、この着用期間にわたって、眼のムチンの堆積ではなく、このレンズの表面での界面活性剤の保持から生じる。このプローブ溶液の表面張力の測定から、界面活性剤材料は、6時間のレンズ着用後、ポロキサミン処理レンズから解離したことが明らかとなった。
比較例2
本比較例は、上記実施例1で示すように、包装溶液に含有された規定量のポロキサミン快適剤が、挿入後1時間まで、Surevue(登録商標)レンズの表面に付着したままであると思われるのに対して、この涙液膜内の表面活性成分は、Surevue(登録商標)レンズの表面特性を変質しないことを説明する。FDA第IV群ヒドロゲルコンタクトレンズの湿潤性に対する未変性眼用界面活性剤の影響は、種々の期間にわたって着用したとき、以下のようにして調査した。6人の既存のソフトコンタクトレンズ着用被験者を募集したが、その全ては、現在、Surevue(登録商標)レンズを着用していた。この研究の前に、これらの患者は、涙液膜の破裂を防止するために、48時間にわたってレンズの着用を中止した。各被験者を、既存の角膜合併症がないことを確認するために、治験を開始する前に、ふるい分けした。
4個のレンズを生理食塩水でリンスし、次いで、少なくとも24時間、生理食塩水に浸した。これらは、対照測定に使用し、そして「生理食塩水処理レンズ」と称した。研究レンズを保存剤を加えていない(non-preserved)生理食塩水でリンスし、次いで、この研究を開始する前に、少なくとも24時間、同じ溶液に浸した。これにより、任意の包装溶液が、着用前に、これらのレンズから完全にリンスされることを保証した。レンズを、10分(時間1)、30分(時間2)および60分(時間3)の着用時間後、検査した。それぞれの目を、別個のデータ点として処理した。これにより、4人の被験者からの各サンプリング時間について、4回の測定が得られた。開始点は、取り外しにすぐ続いてレンズが処理されるように、時間をずらして、インビボ着用後に発生する表面フィルムの破壊を最小にした。
動的接触角(DCA)測定は、Wilhelmyプレート法に基づくが、試験コンタクトレンズの断片を標準溶液に浸けることにより、測定されるべき接触角の前進および後退を可能にした。およそ10mm長および3〜4mm幅のレンズ材料の試料を、試料カッター(Ray Ran,Nuneaton,England)を用いて、均一なサイズに切断した。これらの試料を、レンズの除去にすぐ続いて、各試験レンズから取り出した。このレンズの一端をクリップに固定し、そして鉛重しおよびフックを付けて、電気天秤(Whites Electrical Instruments,Malvern,England)に装着して、レンズストリップを真っ直ぐな状態で維持した。全てのDCA測定は、プローブ液として、HPLC等級の水(FSA - Loughborough,England)を用いて評価した。
この試験レンズ試料の繰り返し浸漬後のプローブ溶液(HPLC水)の表面張力は、du Nuoyリングで測定し、そしてコンタクトレンズの表面からの界面活性剤の解離の指標として用いた。
統計的な分析は、通常の非パラメータ法を用いて行い、データもまた、ケース研究基準で提示した。Krushal-Wallis One-Way ANOVA on Ranksは、SNKを用いた選択された分析法であり、または有意な差があることを証明するグループ内比較試験には、Dunnets Methodを使用した。全てのケースでは、統計的な有意性は、p<0.05と見なした。
これらのDCA測定は、上記実施例1での未処理レンズの結果(表1、2および3)の結果と一致している。未処理レンズに由来のプローブ液の表面張力結果は、以下の表6で示す。表面張力値の間では、有意な差は認められなかった(p=NS)。このことは、涙液膜からの表面活性物質が、このレンズ表面に付着せず、このプローブ液に解離することを示している。結果的に、このレンズ材料の表面変性は、挿入後1時間まで起こらないことを示している。
上記結果を考えると、涙液膜内の表面活性成分は、Surevue(登録商標)第IV群レンズの表面に付着せず、従って、レンズ着用の最初の60分間にわたって、前進角および接触角ヒステリシスの両方の低下を生じないことが明らかである。これらの結果は、他の研究者によりRGP材料について報告されたものと著しい対照をなす。RGP材料を用いたRahejaらの以前の研究から、未処理レンズの表面特性は、眼内に置いたとき、涙液膜内の界面活性材料の存在により、意図的に、著しく変えられることを示しており(Raheja,M.K.およびEllis,E.J.,「Achieving New Levels of RGP Comfort」Contact Lens Spectrum,45〜48,1995年10月)、このことは、このような効果が、おそらく、非常に材料特異的であり、そして当業者に明らかではないことを示している。
実施例3
本実施例は、コンタクトレンズ包装溶液で使用する種々の界面活性剤の比較表面化学特性(それらの持続性を含めて)を説明する。以下の界面活性剤を試験した:Pluronic(登録商標)F127(ポロキサマー)、Tetronic 1107(ポロキサミン)、およびチロキサポール。(チロキサポールは、オキシエチル化第三級オクチルフェノールホルムアルデヒド重合体である非イオン性界面活性剤である)。この試験は、充分に水分補給したヒドロゲル/レンズ上で行い、そして前進および後退接触角間のヒステリシスは、乾燥および湿潤状態間の試料の湿潤性レベルの変化の指標として、測った。このこともまた、この表面に存在している基の移動性の結果である。空気中の未処理ヒドロゲルの場合には、この重合体鎖は自由に回転して、それらの疎水性(または非湿潤性)部分を疎水性空気/ゲル界面に向けるのに対して、湿潤状態では、逆のことが起こり、その親水性基が、それ自体、水性/ゲル界面へと向かう。
界面活性剤材料の吸収層を有する任意の表面(ここでは、この界面活性剤は、その露出したヘッド基と会合した水分子の殻を有する)は、同じレベルの表面移動性には晒されず、それにより、低いヒステリシスを示す。無視できるヒステリシスと組み合わせた低い前進接触角を示す任意の処理材料は、充分に湿潤性であると考えることができ、これらの研究でのゴールドスタンダードと見なされる。
このDCA実験は、2部で実施した。初期研究は、一連のFDA第I群、第II群および第IV群レンズで使用される材料の代表例として、HEMA、HEMA/NVPおよびNVP/MMA/MAから合成した市販レンズ材料で使用されるモノマーの範囲に基づいて、一連の予め作製したヒドロゲル平シート上にて、実施した。各測定は、試験ヒドロゲル材料の3個の別個の試料について、5回繰り返した。この手順を、第I群、第II群および第IV群レンズから直接得たストリップカットを用いて、FDA第I群、第II群および第IV群の実際の例で繰り返した(SeeQuence(登録商標)、Medalist(登録商標)66 & Surevue(登録商標)レンズ)。試験したヒドロゲル材料およびレンズは、以下の表7で示す。
これらのヒドロゲル試料およびレンズの各々を、次いで、少なくとも1週間にわたって、以下の界面活性剤溶液に浸した:(1)0.1%および1.0%のTetronic(等級1107)、(2)0.025%のチロキサポール界面活性剤、および(3)0.5%のPluronic(等級F127)界面活性剤。Tetronic(登録商標)等級1107およびPluronic(登録商標)等級F127(Pluracare(登録商標)、ポロキサミン407)界面活性剤は、BASFから得たのに対して、チロキサポールは、現地で、Sigma Chemical Co.(Poole,Dorset,England)から入手した。
およそ20mm長および5mm幅のヒドロゲル材料の試料を、試料カッター(Ray Ran,Nuneaton,England)を用いて、均一なサイズに切断した。このゲルの一端をクリップに固定し、そして電気天秤に装着した。市販のコンタクトレンズ材料のより小さな試験ストリップに対して、レンズストリップを真っ直ぐな状態で維持するために鉛重しおよびフックを付けて、類似の手順を採用した。浸漬に使用した試験溶液は、全て、HPLC等級の水(FSA - Loughborough,England)で補給した。
図5で示すように、チロキサポール(Tyx)は、Pluronic(登録商標)ポロキサマー(POLR)およびTetronic(登録商標)ポロキサミン(POLN)と比較すると、このヒドロゲル材料を湿潤する際には、最も有効でない界面活性剤であると思われる。同様に、図6で示すように、チロキサポールは、実際の第II群レンズを湿潤させるのに最も有効ではなかった。
この表面化学効果の持続性を、次いで、調査した。このポロキサミン分子の中心にある正荷電エチレンジアミン基の存在は、静電相互作用によって、アニオン性レンズ(第IV群)の表面へのこの界面活性剤の吸着を高め得ると考えられた。この効果は、ポロキサミンの持続性を、非イオン性界面活性剤であるチロキサポールについて得られたものと比較することにより、研究した。レンズ電荷の影響は、これらの実験を酸性(pH4)および中性(pH7)の両方で行うことにより、観察した。
この実験は、第IV群レンズの試料を、4週間にわたって、以下の溶液に浸けることにより、行った:(a)HPLC等級水中の0.5%チロキサポール(pH4に調節した)、(b)HPLC等級水中の0.5% Tetronic(登録商標)1107(pH4に調節した)、(c)HPLC等級水中の0.5%チロキサポール(pH7に調節した)、(d)HPLC等級水中の0.5% Tetronic(登録商標)1107(pH7に調節した)。これらのpH値は、緩衝化されていないが、酸の初期添加により達成され、これらの溶液のpHドリフトは、4週間の実験期間中でモニターし、そして初期pH値を0.2pH単位内(これは、これらの実験には充分であった)で保持していることが分かった。
2個の試料(各々は、2個の別個のレンズに由来する)を、次いで、各溶液から取り出し、過剰の界面活性剤をふるい落として、DCAを用いて、その前進および後退接触角を評価した。この試験溶液から、別のレンズを取り出し、プラスチック製コンタクトレンズホルダー(Ciba Vision 10:10コンタクトレンズバスケット)に入れ、そして300mlのHPLC等級水を含有するガラス粉ジャー(80z)に浸した。これらのレンズを、次いで、Teflon(登録商標)プラスチック磁石棒でこの水を絶え間なく攪拌することにより、激しい制御洗浄のプロセスに供した。この手順を、それぞれ、30分間、60分間、120分間および240分間継続した。各攪拌期間の終了時点で、2個のレンズからの試料ストリップを取り出し、そしてDCAにより、接触角を評価した。
第IV群のレンズのヒステリシスに対する洗浄時間の効果は、図7で図式的に提示する。このデータの最も著しい特徴は、洗浄時間に伴うヒステリシスの上昇(すなわち、この界面活性剤溶液から取り出した直後の1.1〜2.2度から、240分間の制御洗浄後の23.5〜67.6度)である。ヒステリシスの上昇速度は、一般に、0.5%チロキサポールおよび0.5%ポロキサミンについて、これらのレンズを、pH7ではなくpH4に調節した界面活性剤溶液に浸したときに、大きい。それゆえ、この界面活性剤材料は、浸漬を低いpHで行ったときに、より容易に除去される。このことは、ポロキサミン(これは、低いpHで浸したとき、120分間および240分間の洗浄後に容易に除去される)を用いたケースで、特に著しい。
pH7に調節した溶液に浸した後、逆のことが当てはまると思われ、この場合、120分間の洗浄後、ポロキサミンは、チロキサポールよりも容易に除去されないが、240分間の洗浄後では、両方の界面活性剤で処理したレンズのヒステリシスは、ほぼ同じである。pH4および7での界面活性剤処理の異なる効果は、おそらく、電荷の損失および同時に起こる重合体ネットワークの崩壊の結果として、低いpHでは、第IV群材料の低いヒドロゲル細孔サイズから生じる。このこともまた、このレンズマトリックスの表面層への高分子量界面活性剤(例えば、ポロキサミンまたはポロキサマー)の含入を妨げて、この界面活性剤を洗浄により取り除き易くし得る。pH7では、拡張したマトリックスは、この表面マトリックスへの界面活性剤の部分的な含入を促進し得、このことは、この界面活性剤分子のレンズ表面からの除去を妨害し、それにより、後者の湿潤性が保持される。
本発明は、それらの特定の実施例に関連して記述されているものの、これは、例示にすぎない。従って、多くの代案、変更および変型は、前述の記述に照らして、当業者に明らかであり、従って、添付の請求の範囲の精神および範囲に入るこのような代案、変更および変型を含むことを意図している。
Claims (23)
- 50重量%より多い含水量で、第II群または第IV群ヒドロゲルコンタクトレンズを包装し保存する方法であって、該方法は、該コンタクトレンズを、消費者-着用者に配達する前に、包装物内部のコンタクトレンズ水溶液に浸けることを包含し、ここで、該コンタクトレンズ水溶液は、以下を含む無菌眼科用安全水溶液を含有する:
a)約0.005〜約2.0重量%の非イオン性界面活性剤であって、該界面活性剤は、1個またはそれ以上のブロック共重合体鎖中にて、少なくとも90重量%のポリ(オキシエチレン)およびポリ(オキシプロピレン)セグメントを含有する化合物であり、ここで、該界面活性剤の重量平均分子量は、約4000〜約30,000であり、ここで、該セグメントの少なくとも約40%は、ポリ(オキシエチレン)セグメントである;
b)該組成物が200〜400mOsm/kgの重量モル浸透圧濃度を有するような、有効量の張性調節剤;
ここで、該組成物は、約6〜8のpHを有する。 - 前記方法が、製造直後であるが前記消費者に配達する前に、前記コンタクトレンズを前記コンタクトレンズ水溶液に浸けることを包含する、請求項1に記載の方法。
- 前記コンタクトレンズが、乾燥状態で製造され輸送されており、そして前記方法が、前記消費者に配達する前に、前記コンタクトレンズをコンタクトレンズ水溶液に浸けることにより、該コンタクトレンズを水分補給することを包含する、請求項1に記載の方法。
- 前記コンタクトレンズが、0.5〜5モル%のメタクリル酸から誘導された繰り返し単位、10〜99モル%のメタクリル酸ヒドロキシエチルから誘導された繰り返し単位、および0.5〜5モル%の架橋繰り返し単位を含有する、請求項1に記載の方法。
- 前記コンタクトレンズが、主として、メタクリル酸ヒドロキシエチルおよびN-ビニルピロリドンから誘導された繰り返し単位を含有する、請求項1に記載の方法。
- 前記非イオン性界面活性剤が、複数のポリ(オキシアルキレン)鎖を含み、該ポリ(オキシアルキレン)鎖の各々は、繰り返し単位-OR-を含有し、ここで、Rが独立して炭素数2〜3のアルキレンである、請求項1に記載の方法。
- 前記界面活性剤が、7500〜30,000の分子量を有する、請求項6に記載の方法。
- 前記界面活性剤が、約7500〜約30,000の分子量を有するエチレンジアミンのポリ(オキシプロピレン)-ポリ(オキシエチレン)付加物であり、ここで、該付加物の少なくとも40重量%が、ポリ(オキシエチレン)である、請求項1に記載の方法。
- 前記界面活性剤が、0.1〜1.0重量%の量で存在する、請求項1に記載の方法。
- 93〜99重量%の水を含有する、請求項1に記載の方法。
- 前記張性剤が、アルカリ金属またはアルカリ土類金属ハロゲン化物塩からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
- さらに、緩衝剤を含有する、請求項1に記載の方法。
- 前記緩衝剤が、さらに、ホウ酸化合物またはリン酸化号物を含む、請求項12に記載の方法。
- 前記溶液が、ポリビニルアルコール、セルロース誘導ポリマーおよびポピドンからなる群より選択されるポリマーをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記溶液が、前記レンズの折れおよび固着を防止するためのイオン性または両親媒性界面活性剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記溶液は、加熱滅菌され、そして有効量の消毒剤を含まない、請求項1に記載の方法。
- 前記レンズが、封入された容器内に存在する、請求項1に記載の方法。
- 前記容器が半球状に封入されたブリスター包装である、請求項17に記載の方法。
- 前記ブリスター包装が前記コンタクトレンズを含むのに適切な凹型の穴を備え、該穴は、該ブリスター包装を開放するために剥すための金属またはプラスチックのシートで覆われる、請求項18に記載の方法。
- コンタクトレンズの保存および配達用のシステムであって、該システムは、50重量%より多い含水量で、1個またはそれ以上の未使用第II群または第IV群ヒドロゲルコンタクトレンズを含有する密封容器を包含し、該コンタクトレンズは、コンタクトレンズ包装用水溶液に浸けられており、ここで、該包装溶液は、以下を含有する:
a)約0.005〜約2.0重量%の非イオン性界面活性剤であって、該界面活性剤は、1個またはそれ以上のブロック共重合体鎖中にて、少なくとも90重量%のポリ(オキシエチレン)およびポリ(オキシプロピレン)セグメントを含有する化合物であり、ここで、該界面活性剤の重量平均分子量は、約4000〜約30,000であり、ここで、該セグメントの少なくとも約40%は、ポリ(オキシエチレン)セグメントである;
b)該組成物が200〜400mOsm/kgの重量モル浸透圧濃度を有するような、有効量の張性調節剤;
ここで、該組成物は、約6〜8のpHを有する。 - 前記容器が、密封ブリスター包装されている、請求項20に記載のシステム。
- 前記ブリスター包装が、前記コンタクトレンズを含有するように適合された凹形ウェルを包含し、該ウェルが、該ブリスター包装を開けるために、剥離用に適合された金属またはプラスチックシートにより被覆されている、請求項21に記載のシステム。
- 前記包装用水溶液が、請求項6〜16のいずれか1項において定義されるとおりである、請求項20〜22のいずれか1項に記載のシステム。
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