JP2006509817A - ヒドロゲル生体物質由来のポリエーテル類の吸収および制御された放出 - Google Patents

ヒドロゲル生体物質由来のポリエーテル類の吸収および制御された放出 Download PDF

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Abstract

本発明は、眼の涙液膜へのポリエーテル類の制御された放出のための、ソフトコンタクトレンズ用点眼剤に関する。本発明の点眼剤におけるポリエーテル成分は、長期間にわたってソフトコンタクトレンズ材料マトリックスから放出され、長時間の持続的な湿潤性能、向上した潤滑性、向上した終日の快適性、およびコンタクトレンズ着用による乾燥の感覚を減少することを実現する。具体的には、本発明は、以下を提供する:ヒドロゲル生体物質への吸収および長期間のヒドロゲル生体物質からの制御された放出のための点眼剤であって、1つの緩衝化水溶液中において約1重量パーセントを超えるポリエーテル類を含む、点眼剤。

Description

(発明の分野)
本発明は、点眼剤ならびにヒドロゲル生体物質による溶液の成分の吸収および制御された放出についての方法に関する。より詳しくは、本発明は、ヒドロゲル生体物質(例えばコンタクトレンズのヒドロゲル生体物質)への素早い吸収、およびより長く持続する湿潤性能のための、水溶性環境中における長期間にわたるゆっくりとした放出を示すポリエーテル類を含む点眼剤に関する。
(発明の背景)
今日、広く利用されるコンタクトレンズは、2つの部類に分類される。第一は、ハード(hard)もしくは剛性(rigid)角膜型レンズであり、アクリル酸エステルの重合により調製される材料(例えば、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA))から形成される。第二は、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)のような単量体の重合化により作製されるゲル、ヒドロゲルまたはソフト型のレンズか、または長期装着レンズの場合は、シリコンを含んだ単量体または高分子単量体の重合化により作製されるゲル、ヒドロゲルまたはソフト型のレンズである。溶液の処方物は、異なった望ましい溶液の性質に基づいて異なる傾向を有するにもかかわらず、眼への装着前にレンズを濡らす溶液は、ハードおよびソフトタイプのコンタクトレンズの両方に必要とされる。眼の中にコンタクトレンズが装着された後の、再湿潤、潤滑、および/または使用者の快適性の促進のための点眼剤は、時折、点眼薬容器によって眼に用いられる。
コンタクトレンズが眼の中にある間、直接的に加えられることより、ソフトコンタクトレンズ装着の快適性を改善するための等張溶液は、公知である。そのような溶液は、代表的には、粘性促進剤、潤滑剤、界面活性剤、緩衝剤、防腐剤および塩を含む。例えば、Shermanは、米国特許第4,529,535号において、長期装着レンズを含む剛性シリコン共重合体コンタクトレンズに特に有用な再湿潤溶液を開示する。1つの実施形態では、再湿潤溶液は、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ(ビニルアルコール)およびポリ(N−ビニルピロリドン)の組み合わせを含む。
Ogunbiyiらは、米国特許第4,786,436号において、コラーゲンおよび他の粘滑剤(例えば、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシルプロピルセルロースなど)を含む湿潤溶液を開示する。
Suらは、米国特許第4,748,189号において、ヒドロゲルコンタクトレンズ外側の領域における液体とヒドロゲルコンタクトレンズ直下の領域における液体の交換を改善するための点眼剤を開示し、それらは、涙の交換を可能にし、それによって、レンズの下の排泄物および組織細片の蓄積の防止が生じるためのものである。本点眼剤は、ヒドロゲル平坦化剤(例えば、尿素、グリセリン、プロリレングリコール、ソルビトール、またはアミノエタノールなど)を含む。上記点眼剤において有用な界面活性剤としては、ポロキサマー(poloxamer)およびチロキサポールが挙げられる。適切な潤滑剤としては、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ(ビニルアルコール)およびポリ(N−ビニルピロリドン)が挙げられる。
Wintertonらは、米国特許第5,209,865号において、ポロキサミン(poloxamine)およびポロキサマー界面活性剤の組み合わせであって、その各々が7以下のHLB(親水親油バランス)を有する組み合わせを含むコンタクトレンズのための調整溶液を開示する。本発明に従った点眼剤は、レンズ表面上にタンパク質が非常に低い親和性を有する均一な親水性フィルムを形成する。従って、上記点眼剤によって接触されるコンタクトレンズは、レンズに対する保護効果を提供するコーティングを有すると言われる。
Zhangらは、米国特許第5,604,189号および同第5,773,396号において、コンタクトレンズの洗浄および湿潤のための組成物であって、(i)少なくとも約18のHLBを有する非アミンポリエチレンオキシ含有化合物、(ii)コンタクトレンズ沈着物に対する洗浄活性を有する界面活性剤であって、18未満のHLBを有し得る界面活性剤、および(iii)湿潤剤、を含む組成物を開示する。このような組成物は、例えば、湿潤剤、グルカールのようなエトキシル化(ethoxylated)グルコース誘導体を含み、Ellisらの米国特許第5,401,327号においてまた、開示されている。チロキサポールは、従来の界面活性剤であり、例えば、Allergan’s CompleteTM多目的溶液において用いられ、その薬剤は、コンタクトレンズ沈着物に対する洗浄活性および18未満のHLBを有する。
ハードレンズとは異なり、ソフト型のコンタクトレンズは、顕著により多くの流体、環境汚染物質および水不純物を結合し、かつ濃縮する傾向を有する。同様に、ソフト型のコンタクトレンズは、タンパク質または脂質または両方の沈着物の影響をより受けやすい。従って、酵素または相当するタンパク質除去剤の利用は、従来は、装着レンズからタンパク質を毎週または毎日除去するために用いられてきた。対照的に、毎日のレンズケア溶液における界面活性洗浄剤は、脂質または脂質様物質をレンズから除去するために有用である。しかし、長期装着レンズ(ここで、このレンズは一晩およびさらに一日中、連続的に複数日にわたって装着される)の出現と共に、レンズ装着者は、従来のレンズケア溶液によって、その期間にわたって蓄積された沈着物を除去する機会をもはや持たない。
従って、レンズが眼から除かれ、そして洗浄または廃棄されるまでの期間にわたって、レンズを再湿潤するだけでなく、レンズの制御された湿度放出を提供するコンタクトレンズに対して適用し得る点眼剤が、所望される。
(発明の要旨)
本発明は、ヒドロゲル生体物質(例えば、ソフトコンタクトレンズの形におけるヒドロゲル生体物質)による点眼剤の組成物の吸収および制御された放出のための点眼剤ならびに方法に関する。本発明の点眼剤は、ポリ(エチレンオキシド)−ポリ(プロピレンオキシド)−ポリ(エチレンオキシド)、すなわち(PEO−PPO−PEO)、またはポリ(プロピレンオキシド)−ポリ(エチレンオキシド)−ポリ(プロピレンオキシド)、すなわち(PPO−PEO−PPO)に基づいたポリエーテル類を含む。PEO−PPO−PEOおよびPPO−PEO−PPOは、PluronicsTM、R−PluronicsTM、TetronicsTM、およびR−TetronicsTM(BASF Wyandotte Corp.、Wyandotte、Michigan)の商品名で市販さている。本発明の点眼剤のポリエーテル類は、ソフト型コンタクトレンズの製造において用いられるもののようなヒドロゲル生体物質中への素早い吸収を示す。高濃度の吸収後の本発明の点眼剤のポリエーテル類は、水性環境下において一定期間にわたって、ヒドロゲル生体物質からのゆっくりとした放出を示す。本発明に従って、長期間にわたってより長く持続する湿潤性能を生じるための装着されたコンタクトレンズから眼の涙液膜へのポリエーテル類のゆっくりとした放出は、潤滑性を改善し、終日の快適性を改善し、かつコンタクトレンズ装着による乾燥の感覚を減少させる。本発明の点眼剤は、同様にレンズパッケージング溶液としての使用にも適切である。
従って、より長く持続する湿潤性能を提供するコンタクトレンズ用点眼剤を提供することが、本発明の目的である。
本発明の別の目的は、より長く持続する湿潤性能を提供するためのコンタクトレンズ用点眼剤を用いるための方法を提供することである。
本発明の別の目的は、点眼剤ならびにコンタクトレンズ潤滑性および終日の快適性を改善するその点眼剤を用いるための方法を提供することである。
本発明の別の目的は、点眼剤およびコンタクトレンズ装着による眼の乾燥の感覚を減少させるその点眼剤を用いるための方法を提供することである。
本発明の別の目的は、ヒドロゲル生体物質への素早い吸収を示す成分を有する点眼剤を提供することである。
本発明のさらなる別の目的は、ヒドロゲル生体物質から水性環境中へゆっくりとする放出する成分を有する点眼剤を提供することである。
本発明のこれら、および他の目的、および利点は、それらのいくつかは特異的に記載され、他は記載されておらず、詳細な説明および続く請求項から明らかになる。
(発明の詳細な説明)
本発明は、ヒドロゲル生体物質(例えば、ソフトコンタクトレンズの形におけるヒドロゲル生体物質)による点眼剤の成分の吸収および制御された放出のための点眼剤ならびに方法に関する。本発明の点眼剤は、好ましくは、約1重量%を超えるポリ(エチレンオキシド)−ポリ(プロピレンオキシド)−ポリ(エチレンオキシド)、すなわち(PEO−PPO−PEO)、またはポリ(プロピレンオキシド)−ポリ(エチレンオキシド)−ポリ(プロピレンオキシド)、すなわち(PPO−PEO−PPO)に基づいたポリエーテル類を含む。PEO−PPO−PEOおよびPPO−PEO−PPOは、PluronicsTM、R−PluronicsTM、TetronicsTM、およびR−TetronicsTM(BASF Wyandotte Corp.、Wyandotte,Michigan)の商品名で市販されている。より好ましくは、本発明の点眼剤は、約1.5〜14重量%ポリエーテル類、および最も好ましくは、約2〜5重量%の間のポリエーテル類を含む。本発明の点眼剤のポリエーテル類は、ソフト型コンタクトレンズの製造において用いられるもののようなヒドロゲル生体物質中への素早い吸収を示す。本明細書中で記載されるコンタクトレンズの材料マトリックスへのポリエーテル類の対象吸収は、コンタクトレンズの表面に対する界面活性剤の吸収(Salpekarら、米国特許第6,440,366号に開示)と異なる。ヒドロゲル生体物質の視覚的性質および視力(visual acquity)は、点眼剤ポリエーテル類の吸収によって影響されない。ヒドロゲル生体物質による高濃度の吸収後の本発明の点眼剤のポリエーテル類は、水性環境下において一定期間にわたって、ヒドロゲル生体物質からのゆっくりとした放出を示す。本発明に従って、長期間にわたってより長く持続する湿潤性能を生じるための装着されたコンタクトレンズから眼の涙液膜へのポリエーテル類のゆっくりとした放出は、潤滑性を改善し、終日の快適性を改善し、かつコンタクトレンズ装着による乾燥の感覚を減少させる。
本発明に従って、無菌の眼に安全な水溶性貯蔵溶液は、コンタクトレンズを眼の中に配置する前に処置するために、もしくは眼の中に滴剤(drop)の形で投与することによって用いられるか、またはコンタクトレンズをパッケージングするために用いられる。本発明の点眼剤は、約6.0〜8.0のpH(好ましくは、約6.5〜7.8のpH)を有する。適切な緩衝剤が、本発明の点眼剤に加えられ得る(例えば、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、炭酸水素ナトリウムおよび種々の混合緩衝液など、しかしこれに限定されない)。概して、緩衝剤は、約0.05〜2.5重量%の範囲の量(好ましくは0.1〜1.5重量%の範囲の量)で用いられる。
代表的には、本発明の点眼剤は、等張溶液または重量オスモル濃度が約200〜400mOsm/kg(好ましくは、約250〜350mOsm/kg)であるような等張溶液に近い点眼剤を提供するために、必要に応じて緩衝剤の形で少なくとも1つの張度調整剤を含む。適切な張度調整剤の例としては、塩化ナトリウムおよび塩化カリウム、ブドウ糖、グリセリン、塩化カルシウムおよび塩化マグネシウムが挙げられるが、これらに限定されない。これらの薬剤は、代表的に、約0.01〜2.5重量%の範囲の量(好ましくは0.2〜1.5重量%の範囲の量)で個々に用いられる。
必要に応じて、本発明の点眼剤において例えばポリ(ビニルアルコール)など(ただし、これに限定されない)の水溶性粘性ビルダーが含まれることが所望され得る。それらの粘滑効果のせいで、粘性ビルダーは、眼に対する衝撃を和らげるレンズ表面上の膜により、レンズ装着者の快適性をさらに促進する傾向を有する。
本発明の点眼剤は、熱により滅菌され、密封される。本点眼剤がコンタクトレンズのパッケージング溶液として用いられる場合、本点眼剤は、熱により滅菌され、コンタクトレンズと一緒にブリスター包装中に密封される。本発明の点眼剤は、熱滅菌され密封される場合、殺菌性化合物の非存在下において用いられ得る。
力学的な接触角の分析を、異なった眼のレンズケア多目的溶液により生成された湿潤性の程度を決定するために用いた。2つのコンタクトレンズ材料を、点眼剤の湿潤性研究において、下記の表1に記載のように用いた。
Figure 2006509817
湿潤性の程度を決定するために力学的な接触角分析において用いられる異なった眼のレンズケア多目的溶液は、下記の表2に記載される。
Figure 2006509817
異なった眼のレンズケア多目的溶液により生成される湿潤性の程度を決定するために用いられる力学的な接触角分析は、以下の実施例においてより詳細に記載される。
(実施例1)
(A.サンプル調製)
群I: HEMA膜は、力学的な接触角研究を実行するための平らな基質を提供するために、四角いガラスカバースリップの周囲で重合化したUV成型品であった。調製された基質の大きさは、22mm×22mm×0.25mmであった。この基質を、熱い脱イオン水中で2時間、抽出した。
群IV: イオン性モノマー混合物は、力学的な接触角研究のための平らな基質を提供するために、短形フルオロシリコンアクリレートウエハの周囲で重合化したUV成型品であった。この基質の大きさは、およそ12mm×25mm×1mmであった。この基質を、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)中で一晩37℃において抽出した。
*リン酸緩衝化生理食塩水=リン酸ナトリウム(一塩基) 0.016%、
リン酸ナトリウム(二塩基) 0.066%、
塩化ナトリウム 0.88%、
脱イオン水 93.038%
(B.力学的な接触角研究)
群I: 各HEMA基質を、CAHN DCA315装置の内部で懸濁した。力学的な接触角および接触角ヒステリシスを、代わりに、およそ32℃においてコントロールとして用いたPBS中に平らな基質を挿入し、PBSから除くことにより、Wilhelmy Plate法を用いて測定した。各試験について、サンプルを、プローブ培地中に2度(2サイクル)挿入し、除いた。プローブ培地中の基質により試験されたサンプルの湿潤力を、図1に示す。プローブ培地の表面張力もまた、DuNouy Tensiometer ring法を用いて測定した。
基質を、4時間試験溶液中に浸し、力学的な接触角を上に記載の通り測定した。次いでそのHEMA基質を、およそ32℃の80mlのPBS(pH=7.27)中に25回浸すことによりリンスした。力学的な接触角を、上に記載の通り、およそ32℃のPBS中で再び測定した。このリンスおよび接触角試験プロセスを、基質がより高い疎水性のコントロールの状態の近くに戻るまで繰り返した。プローブ培地(PBS溶液)の表面張力を、上に記載の通り測定した。
群IV: 力学的な接触角を、群Iについて上記に記載のように測定した。各リンス工程は、PBS中に50回浸すことを包含した。プローブPBSの表面張力を、各リンスサイクルの後に測定した。
(C.結果)
群I: 群Iについての結果を、図1および図2に示す。接触角ヒステリシス(Δθ)が小さくなるにつれて、表面の湿潤性は良好になった。繰り返しのリンスの後のより低い接触角ヒステリシスにより示唆されたように、試験溶液Aおよび試験溶液Bの両方が、6回のリンスサイクルの後(合計150ディップ(dip))でさえも、低い接触角を得た試験溶液Cの湿潤性能よりも、よい湿潤性能を示した。プローブ培地(PBS)の表面張力の値は、接触角の結果を同様に支持した。試験溶液Cの場合、プローブ培地の表面張力は、2つの試験溶液についてよりもずっと早く、PBS(コントロール)値の近くに戻った。このことは、試験溶液Aおよび試験溶液Bは、より効果的にHEMAマトリックス中に吸収され、従って、湿潤剤の持続性の放出を介して試験溶液Cより長い湿潤能力を持続し得たことを示唆する。
群IV: 群IVについての結果を、図3および図4に示す。2つの試験溶液(AおよびB)は、試験溶液Cよりも顕著により良く機能した。改善され、そしてより長く持続する湿潤性能は、基質におけるプルロニック(pluronic)およびテトロニック(tetronic)およびイオン性基の間のイオン性相互作用におそらく起因する。試験溶液Aは、溶液Bを超える促進された湿潤性を示し、これは、溶液Bと比較して、溶液Aにおける低い塩濃度に起因し得る。このことは、ゲルマトリックスをより広げ、マトリックス中により多くの湿潤溶液を捕捉することを可能にする。従って、そのマトリックスは、湿潤能力を増加させるための湿潤剤のより長い持続的な放出を提供することが可能である。各試験の後のプローブ培地は、溶液Aおよび溶液Bについて全体的に減少した表面張力を示し、このことは、湿潤溶液は、溶液Cよりも多くの量で長期間にわたって放出されることを示唆する。すべての溶液は、群I(非イオン性)の材料に対して、群IV(イオン性)の材料についてより長い湿潤性能を示した。
(D.結論)
力学的な接触角研究に基づいて、2つの試験溶液(溶液Aおよび溶液B)は、群Iの材料および群IVの材料について、溶液C(1%テトロニック117)よりも長く持続する湿潤能力を示した。群Iの材料について、2つの試験溶液の湿潤能力において有意差はなかった。
異なったポリエーテル溶液中に4時間浸された後、種々のレンズ材料からの界面活性剤の放出率を決定するために、インビトロ研究を行った。この研究では、レンズに緩衝化生理食塩水(PBS)の持続的な供給を提供し、レンズからの液体溶出物を毎時間収集することにより、眼における涙の代謝率をまねることを試みた。収集量の表面張力を、DuNouy ring法を用いて測定した。コントロールPBSに対する表面張力の減少は、レンズ中に界面活性剤が存在することを示した。ポリエーテル類が種々のレンズ材料から持続的に放出することの研究は、続く実施例においてさらに詳細に記載される。
(実施例2)
(A.レンズ材料)
2つの材料を、下に記載のように、本発明の種々のレンズ材料研究からの持続的なポリエーテル類の放出について用いた。
群I:OptimaTMFW(−3.25D)(Bausch&Lomb)
群IV:SureVueTM(−7.00D)(Johnson&Johnson)
(B.溶液)
本発明の種々のレンズ材料研究からの持続的なポリエーテル類の放出について用いた溶液を、下の表3に示す。
Figure 2006509817
(C.手順)
群Iおよび群IVのレンズ型を、種々のポリエーテル溶液中に4時間浸した。これらのレンズを取り出し、持続的なリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)の注入を受けるために設計されたレンズバスケット(lens basket)の中に置いた。眼におけるヒト涙液膜の分泌率をまねるために、微量注入ポンプは、3.8μl/mlのPBSを18時間持続的にレンズ表面に送達した。レンズを浸した溶液を、蒸発を防ぐために閉鎖された容器中に8時間の間の毎時間、収集した。この容量を、PBSで25ml溶液に達するよう希釈した。結果として生じた溶液の見かけの表面張力を、DuNouy ring法を用いて測定し、その結果を図5〜図8において示すようにプロットした。
(D.結果および結論)
非線形回帰モデルを、収集したデータに曲線を合わせるために用いた。表面張力は界面活性剤の濃度と直接的に比例し、そして溶出容量は、収集した各サンプルについて正確に同じではなかったので、表面張力データにおける多少の散乱が予想された。しかし、図5〜図8のグラフにおいて示された傾向は明白である。
インビトロ研究を、種々の溶液に浸された後の、種々のレンズ材料からの湿潤剤の放出率を比較するために行った。本研究は、レンズに緩衝化生理食塩水(PBS)の持続的な供給を提供し、毎時間レンズからの液体溶出物を収集することにより、眼における涙の代謝率をまねることを試みた。収集容量の表面張力を、DuNouy ring法を用いて測定した。コントロールPBSに対する表面張力の減少は、レンズ中に湿潤剤が存在することを示した。湿潤剤が長期間存在することは、より長く持続する湿潤性、よりよい洗浄作用を提供し、従って、一日中の乾燥が減少し、レンズ装着者のための全体の快適性を改善する。試験された3つのレンズ型について、界面活性剤のより高い濃度およびより長い界面活性剤の放出性質を提供する点において、溶液Aは溶液Bより性能が優れていた。種々のレンズ材料からの湿潤剤の持続的な放出の研究は、続く実施例においてなおさらに詳細に記載される。
(実施例3)
(A.レンズ材料)
3つの材料を、下に記載のように、本発明の種々のレンズ材料からの持続的な湿潤剤の放出について用いた。
群I:OptimaTMFW(−3.25D)(Bausch&Lomb)
群III:PureVisionTM(−5.75D)(Bausch&Lomb)
群IV:SurevueTM(−7.00D)(Johnson&Johnson)
(B.溶液)
本発明の種々のレンズ材料研究からの持続的な湿潤剤の放出について用いた多目的溶液を、下の表4に示す。
Figure 2006509817
(C.手順)
種々の群の型のレンズを、試験溶液Aおよび試験溶液B中に4時間浸した。次いで、これらのレンズを取り出し、持続的なリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)の注入を受けるために設計されたレンズバスケットの中に置いた。眼におけるヒト涙液膜の分泌率をまねるために、微量注入ポンプは、3.8μl/mlのPBSを18時間持続的にレンズ表面に送達した。レンズを浸した溶液を、蒸発を防ぐために閉鎖された容器中に最初の8時間の間ならびに16時間目、17時間目および18時間目の毎時間、収集した。この容量を、PBSで30ml溶液に達するよう希釈した。結果として生じた溶液の見かけの表面張力を、DuNouy ring法を用いて測定し、その結果を図9〜図11において示すようにプロットした。
(D.結果および結論)
非線形回帰モデルを、収集したデータを曲線に合わせるために用いた。表面張力は界面活性剤の濃度と直接的に比例し、そして溶出容量は、収集した各サンプルについて正確に同じではなかったので、表面張力における多少の散乱が予想された。しかし、図9〜図11のグラフにおいて示された傾向は明白である。図9に示したように、試験溶液Aは、最初の8時間にわたってより急な傾きを有するよりよい放出性質を示し、それは、おそらくレンズマトリックスへの湿潤剤の吸収性質が試験溶液Bよりも増加していることによる。図10に示されるように、試験溶液Aは、最初の8時間にわたって試験した試験溶液Bと比較して、顕著に優れた放出性質を示し、このことは、界面活性剤のより多くの量が溶出容量中に放出されたことを示唆する。
試験溶液Aにおける湿潤剤は、おそらくレンズマトリックスを浸透するより強い能力を有し、吸収が増加するために、眼の中での湿潤剤の長期間の、かつ制御された放出を示す可能性が最も高い。そのような湿潤剤の制御された放出は、改善された洗浄および長く持続する湿潤性による、レンズ装着者のための促進された快適性を提供する。
群I、群III、および群IVのレンズ型由来のコンタクトレンズを、種々の溶液中に浸し、高感度Nano Scratch Tester(Micro Photonics,Inc.Irvine、California)を用いて摩擦係数を測定した。本研究結果に基づいて、試験溶液Aは、すべてのレンズ型について、試験した他のいずれの溶液よりも最も低い摩擦係数(FのC)を生じた。摩擦係数の減少は、まばたきをする間、眼の中のコンタクトレンズ上のまぶたの摩擦を減少させ、レンズ装着者に対する全体的な改善された快適性に寄与し得る。試験溶液A処方物において湿潤剤として用いられるポリマーは、おそらくレンズマトリックスに浸透し、より滑らかなクッション性の表面を生むためにレンズ表面上に「山になる(stack)」ことが可能である。多目的溶液中の種々のレンズ材料についての摩擦係数の研究は、続く実施例においてなおさらに詳細に記載される。
(実施例4)
(A.レンズ材料)
3つの材料を、下に示すように本発明の摩擦係数研究において用いた。
群I:OptimaTMFW(−3.25D)、ロット番号R21000297、Exp.02/05(Bausch&Lomb)
群III:PureVisionTM(−3.75D)、ロット番号R08000336(Bausch&Lomb)
群IV:SureVueTM(−7.00D)、ロット番号291901、Exp.11/06(Johnson&Johnson)
(B.溶液)
本発明の摩擦係数研究において用いられる多目的溶液を、下の表5に示す。
Figure 2006509817
(C.手順)
群I、群IIIおよび群IVのレンズ型由来のコンタクトレンズを、記載された溶液の各々に浸し、上に記載の通り摩擦係数を測定した。得られた結果を、図12〜図14において示すようにプロットした。
(D.結果)
全てのレンズ型に対する試験溶液Aについての結果は、ゼロまたはゼロを下回り、それは、部分的には摩擦値がゼロに近いNano Scratch Testerについての摩擦表(friction table)の不十分な分解のためである。溶液Aは、他の試験溶液と比較して最も低い摩擦係数を示した。
(実施例5)
(A.レンズ材料)
下に示したレンズを、下に示したような本発明のポリエーテル吸収研究において用いた。
群IV:SureVueTM(Johnson&Johnson)
(B.溶液)
いくつかの試験溶液を、異なった濃度のポリエーテル類を下の表6に記載したコントロール溶液に加えることで調製した。
Figure 2006509817
(C.手順)
SureVueレンズを、異なった濃度のポリエーテル類を上の同定されたコントロール溶液に加えることにより調製した試験溶液中に4時間浸し、その後顕微鏡の下に配置した。顕微鏡の下に配置された間、そのレンズを、前の4時間浸された同じ溶液中に浸した。さらに、浸漬を、5分間隔でずらし、等しい量の浸漬であることを確実にした。顕微鏡に接続した画像化ソフトウェアを用い、レンズ直径を測定した。顕微鏡を、初めに公知の直径(9.6mm)のディスクで較正した。SureVueレンズは、14.0mmである。各試験溶液について測定されたレンズ直径のデータを、下の表7に記載し、図15に示した。
Figure 2006509817
本明細書中に示され、記載される点眼剤、ヒドロゲル基質およびこれらを作製し、用いる方法が存在する一方、潜在的な発明の概念の精神および範囲から離れることなしに、種々の改変が行われ得ることは、当業者に明白である。本発明は、同様に、添付の特許請求の範囲により示されるような範囲を除き、本明細書に記載される特定の点眼剤、基質または方法に限定されることを意図しない。
図1は、群Iの力学的な接触角ヒステリシスのグラフである。 図2は、群Iのプローブ培地の表面張力のグラフである。 図3は、群IVの力学的な接触角ヒステリシスのグラフである。 図4は、群IVのプローブPBSの表面張力のグラフである。 図5は、群Iの1%点眼剤の制御された放出のグラフである。 図6は、群Iの5%点眼剤の制御された放出のグラフである。 図7は、群IVの1%点眼剤の制御された放出のグラフである。 図8は、群IVの5%点眼剤の制御された放出のグラフである。 図9は、群Iの湿潤剤の制御された放出のグラフである。 図10は、群IIIの湿潤剤の制御された放出のグラフである。 図11は、群IVの湿潤剤の制御された放出のグラフである。 図12は、群Iの様々な点眼剤における摩擦係数のグラフである。 図13は、群IIIの様々な点眼剤における摩擦係数のグラフである。 図14は、群IVの様々な点眼剤における摩擦係数のグラフである。 図15は、群IVレンズにおけるポリエーテル吸収のグラフである。

Claims (22)

  1. ヒドロゲル生体物質への吸収および長期間のヒドロゲル生体物質からの制御された放出のための点眼剤であって、1つの緩衝化水溶液中において約1重量パーセントを超えるポリエーテル類を含む、点眼剤。
  2. 請求項1に記載の点眼剤であって、該点眼剤が、約1.5〜14重量パーセントポリエーテル類を含む、点眼剤。
  3. 請求項1に記載の点眼剤であって、該点眼剤が、約2〜5重量パーセントポリエーテル類を含む、点眼剤。
  4. 請求項1に記載の点眼剤であって、該点眼剤が、約6.0〜8.0のpHを有する、点眼剤。
  5. 請求項1に記載の点眼剤であって、該点眼剤が、約6.5〜7.8のpHを有する、点眼剤。
  6. 請求項1に記載の点眼剤であって、該点眼剤が、約0.1〜1.5重量%の緩衝剤を含む、点眼剤。
  7. 請求項1に記載の点眼剤であって、該点眼剤が、約0.05〜2.5重量%の緩衝剤を含む、点眼剤。
  8. 請求項1に記載の点眼剤であって、該点眼剤は、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸および炭酸水素ナトリウムからなる群より選択される1つ以上の緩衝剤を含む、点眼剤。
  9. 請求項1に記載の点眼剤であって、該点眼剤は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ブドウ糖、グリセリン、塩化カルシウムおよび塩化マグネシウムからなる群より選択される1つ以上の張度調整剤を含む、点眼剤。
  10. 請求項1に記載の点眼剤であって、該点眼剤が、約0.01〜2.5重量%の張度調整剤を含む、点眼剤。
  11. 請求項1に記載の点眼剤であって、該点眼剤が、1つ以上の粘性ビルダーを含む、点眼剤。
  12. 請求項1に記載の点眼剤であって、該点眼剤が、粘性ビルダーとしてポリ(ビニルアルコール)を含む、点眼剤。
  13. 請求項1に記載の点眼剤であって、該点眼剤が、約200〜400mOsm/kgの重量オスモル濃度を有する、点眼剤。
  14. 請求項1に記載の点眼剤であって、前記ポリエーテル類は、ポリ(エチレンオキシド)−ポリ(プロピレンオキシド)−ポリ(エチレンオキシド)およびポリ(プロピレンオキシド)−ポリ(エチレンオキシド)−ポリ(プロピレンオキシド)である、点眼剤。
  15. 請求項1に記載の点眼剤を用いる方法であって、該点眼剤に対して、ヒドロゲル生体物質コンタクトレンズを曝露する工程を包含する、方法。
  16. ヒドロゲル生体物質への吸収および長期間のヒドロゲル生体物質からの制御された放出のための点眼剤を作製するための方法であって、約1重量%を超えるポリエーテル類を緩衝化水溶液に加える工程を包含する、方法。
  17. 請求項16に記載の方法であって、約1.5〜14重量%ポリエーテル類が加えられる、方法。
  18. 請求項16に記載の方法であって、約2〜5重量%ポリエーテル類が加えられる、方法。
  19. 請求項16に記載の方法であって、前記ポリエーテル類は、ポリ(エチレンオキシド)−ポリ(プロピレンオキシド)−ポリ(エチレンオキシド)およびポリ(プロピレンオキシド)−ポリ(エチレンオキシド)−ポリ(プロピレンオキシド)である、方法。
  20. 請求項16に記載の方法であって、1つ以上の張度調整剤、および必要に応じて、1つ以上の粘性ビルダーが加えられる、方法。
  21. ヒドロゲル生体物質への吸収および長期間のヒドロゲル生体物質からの制御された放出のための点眼剤であって、ホウ酸、第一リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、1重量%を超える1つ以上のポリエーテル類、ポリマーJR、および殺菌剤を含む、点眼剤。
  22. ヒドロゲル生体物質への吸収および長期間のヒドロゲル生体物質からの制御された放出のための点眼剤であって、1つの緩衝系、1つ以上の張度調整剤、および1重量%を超える1以上のポリエーテル類を含む、点眼剤。
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