JP2004511625A - コンタクトレンズのための洗浄剤 - Google Patents
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Abstract
コンタクトレンズを洗浄するための眼中方法は、水含有ビーズを使用する洗浄剤の使用を包含する。この水含有ビーズは、ビーズサイズが点状の開口部より小さいように調製される。これらは、通常の涙の流れによって眼の環境から容易に流される。洗浄剤はまた、コンタクトレンズを洗浄するために使用され得、この洗浄剤は、レンズに直接塗布され、そしてレンズ上に蓄積した細塵を除去するためにデジタル形式でこすられる。本発明において、コンタクトレンズを洗浄するための組成物が提供され、この組成物は、100μm未満の平均粒子サイズを有する水含有ビーズを含み、ここで、この水含有ビーズの少なくとも75重量%は、50μm未満の外径を有する。
Description
【0001】
(発明の分野)
本発明は、コンタクトレンズを洗浄する組成物および方法に関する。より詳細には、本発明は、コンタクトレンズの眼中(in−eye)洗浄に有用な組成物に関する。
【0002】
(発明の背景)
コンタクトレンズは、種々の微生物および他の物質がレンズ上に蓄積する傾向に起因して、定期的に処理される(例えば、消毒される、洗浄される、浸漬されるなど)必要がある。効果的な消毒/洗浄レジメンは、これらの蓄積物を除去し、そして着用するのに安全かつ快適なコンタクトレンズを提供する。
【0003】
硬質の気体透過性かつ軟質の物質が、異なる化学特性および物理特性を有する異なる物質から製造される。これらの異なる物質から作製されるレンズは、異なる型の堆積物を蓄積する傾向がある。異なるレンズは、異なる型の堆積物を蓄積する傾向があるので、堆積物(特に、タンパク様または皮脂線性である堆積物)の全てに対して効果的な洗浄剤を処方することは困難である。
【0004】
従来のコンタクトレンズ洗浄溶液は、1つまたは2つの一般的なクラスの洗浄剤を含む。界面活性剤洗浄液(一般的に、それらの推奨される日常使用に起因して日常洗浄剤として知られている)は、ほとんどの炭水化物および液体(皮脂線性)物質の除去に効果的である。他方、酵素洗浄剤は、タンパク質分解性酵素を含み、そして代表的に、リゾチームのようなタンパク様物質を除去するために週に1度の使用が推奨される。
【0005】
硬質の気体透過性(RGPまたは「ハード」)コンタクトレンズおよびヒドロゲル(「ソフト」)コンタクトレンズは、異なる型の洗浄剤を必要とする。RGPコンタクトレンズのための日常洗浄剤は、通常、界面活性剤および機械的研磨剤の両方を含む。使用者は、RGPレンズを洗浄組成物でこすり、細塵を取り除くことによって、RGPレンズを洗浄する。界面活性剤および機械的洗浄剤の組み合わせは、Ellisらに対する米国特許第4,394,179号において開示される。
【0006】
コンタクトレンズを毎日洗浄するための代表的な方法は、以下の工程:
(1)眼からコンタクトレンズを取り出す工程;
(2)コンタクトレンズに洗浄剤を塗布する工程;
(3)コンタクトレンズを洗浄剤でこする工程;
(4)コンタクトレンズをリンスする工程、
を包含する。
【0007】
リンス溶液は、通常、洗浄後にレンズ上に残った任意の洗浄剤を除去するために使用される。このリンス溶液はまた、眼の環境に適合性でなければならない。なぜなら、いくらかの溶液は、レンズに残ったままであり、そしてレンズが挿入される場合に眼に移るためである。
【0008】
従来の研磨洗浄剤を用いて、レンズは、残りの量の洗浄剤の眼への運搬を避けるために完全にリンスされる必要がある。従来の研磨洗浄剤は、眼にレンズを配置する前にレンズから除去される必要がある。なぜなら、従来の研磨洗浄剤は、眼の中に配置される場合、機械的な研磨および化学的な刺激作用の両方を引き起こし得るからである。Chromececkに対する米国特許第4,655,957号およびSuに対する欧州特許出願番号0 063 742に開示されるようなポリマービーズの水溶性懸濁液は、コンタクトレンズ上の堆積物を除去するために有効な洗浄剤であると証明されている。特に、米国特許第4,655,957号は、1つ以上の界面活性剤および任意の保存剤および金属イオン封鎖剤を含む、緩衝化された等張性溶液中、0.001〜25重量%の粒子性の親水性ポリマーを有する水溶性懸濁液を開示する。
【0009】
欧州特許第0 063 472号は、粒子状有機ポリマーまたは疎水性熱可塑性の性質を有するポリシロキサンを含む懸濁液を含む洗浄液を開示する。
【0010】
欧州特許出願番号0 063 472および米国特許第4,613,379号;同第4,670,060号;同第4,792,414号;および同第5,037,484号(全てSuらに対する)は、粒子状有機ポリマーまたはキャリアを有するポリシロキサンを用いてコンタクトレンズを洗浄するための組成物および方法を開示する。この粒子状ポリマーは、有機ポリマー、ポリシロキサンポリマーおよびそれらの混合物からなる群より選択される。このポリシロキサンは、疎水性の熱可塑性の性質を有する。得られた組成物は、眼の組織と適合性であり、そしてキャリア中に粒子状ポリマーを懸濁させたままにするために十分な粘度を有する。この粒子状ポリマーは、洗浄剤として有効であるが、レンズを引っかく能力を有さないように、ある程度の堅さおよび形状を有するべきである。
【0011】
研磨洗浄剤は、レンズの表面を引っかくことなく、コンタクトレンズから堆積物を取り除く必要がある。研磨洗浄剤において使用される研磨ビーズは、疎水性または親水性のいずれかであり得る。従来の疎水性ビーズは、親水性ビーズよりさらに高い表面硬度およびバルク硬度を有する傾向がある。従来の親水性ビーズは、より柔らかくかつあまりコンタクトレンズの表面を引っかきそうにないが、凝集して懸濁液から沈む傾向がある。従って、これらは、底に沈み、そして最終的に共に固まる傾向があり、消費者が、ビーズを再懸濁するためにボトルを激しく撹拌する必要がある。
【0012】
(発明の要旨)
本発明は、コンタクトレンズを洗浄するための方法および組成物を提供する。1つの実施形態において、本発明は、このレンズを、眼の中で研磨しながら、コンタクトレンズを洗浄するための方法を提供する。
【0013】
別の実施形態において、本発明は、水含有摩耗ビーズを使用してコンタクトレンズを洗浄するための組成物を提供する。この組成物は、親水性の摩耗ビーズの使用に以前に関連した以前の沈降の問題を克服する。本発明に従って、特許請求されるようにビーズ凝集のサイズを制御することは、これらの沈降を驚くほど阻害し、そしてビーズが溶液中で懸濁されたままであることを可能にすることが見出されている。さらに、特許請求されるような研磨ビーズ凝集物の最初のサイズを制御することによって、さらなる程度の凝集は、固有に制御されるようであり、その結果、凝集自体は、ビーズが点眼と適合性であり、そして正常な涙の流れによって眼から流されるのを可能にする直径を有する。この洗浄組成物はまた、コンタクトレンズのデジタル洗浄と共に使用され得る。理論の列挙によって本発明の範囲を限定しないが、本発明の水含有ビーズは、それ自体、凝集したビーズを作製するより小さいビーズ間の中間空間に水を保持するさらに小さいビーズの凝集であると考えられている。驚くべきことに、実施例において示されるプロセスは、特許請求されるような水含有ビーズを形成するために凝集するビーズ産物を提供することが見出されている。これらの水含有ビーズは、驚くべきことに、凝集して、従来の親水性ビーズに関連する過剰の凝集の問題なしで、有用な粒子サイズを形成する。
【0014】
洗浄剤の組成物はまた、増粘剤、少なくとも1つの界面活性剤、洗浄剤、および保存剤を含み得る。研磨水含有ビーズ(「研磨洗浄剤」または「ビーズ」)は、好ましくは、直径100ミクロン未満、好ましくは、50ミクロン未満の凝集を形成するポリHEMA[ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)]ビーズからなる。この凝集したビーズは、約10〜約90重量%の水、好ましくは、20〜80重量%の水、および好ましくは、40〜60重量%の水を含み得る。
【0015】
本発明は、コンタクトレンズを洗浄するための組成物を提供し、この組成物は、100未満の平均粒子サイズを有する水含有ビーズを含み、ここで、該水含有ビーズの少なくとも約75重量%が、約50μm未満の外径(major diameter)を有する。好ましい実施形態において、水含有ビーズは、50未満の平均粒子サイズを有し、そして水含有ビーズの少なくとも75重量%は、30μm未満の外径を有する。より好ましい実施形態において、水含有ビーズは、40未満の平均粒子サイズを有し、ここで水含有ビーズの少なくとも75重量%は、30μm未満の外径を有する。本発明の組成物は、増粘剤および/または界面活性剤を含む他の眼用適合性成分を適切に含み得る。
【0016】
ビーズは、好ましくは、Chromecekらに対する米国特許第4,655,957号において教示されるポリHEMA物質の組成物であり、そしてこの組成物の約0.05〜約1.5重量%を適切に含み得る。好ましい実施形態において、水含有ビーズは、溶液組成物の約0.1〜約1.0重量%、より好ましくは、溶液組成物の約0.25〜約0.75重量%、そして最も好ましくは、溶液組成物の約0.4〜約0.6重量%の量で存在する。
【0017】
溶液組成物はまた、1つ以上の保存剤および増粘剤を含み得る。PAPBは、好ましい保存剤である。カルボキシビニルポリマーは、適切な増粘剤であり、そしてカルボマー(アリールスクロースと架橋したアクリル酸のポリマー)は、好ましい増粘剤またはゲル化剤である。1つの好ましい実施形態において、増粘剤は、約400〜約4000の分子量分布を有するポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレンオキシド)ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルナトリウムセルロース、HEMA、ポリ(ビニルアルコール)、およびポリ(N−ビニルピロリドン)(PVP)からなる群より選択される少なくとも1つを含む。
【0018】
別の実施形態において、本発明は、着用者の眼の中のコンタクトレンズを洗浄する方法を提供し、この方法は、眼に適合性のコンタクトレンズ洗浄溶液を、このコンタクトレンズに塗布する工程を包含し、この溶液は、30未満の平均粒子サイズを有する水含有ビーズを含み、ここで、この水含有ビーズの少なくとも90重量%は、50μm未満の外径を有する。本発明の方法はさらに、瞬きして、次いで眼用リンス溶液を用いて眼およびコンタクトレンズをリンスし、このコンタクトレンズ洗浄溶液を希釈するかまたは眼からこのコンタクトレンズ洗浄溶液を除去する連続工程を包含し得る。好ましい実施形態において、リンス工程は必要ではなく、そしてこの方法は、リンス工程の非存在下で実施される。
【0019】
(発明の詳細な説明)
本発明は、全てのコンタクトレンズ(例えば、従来のハードレンズ、ソフト(水含有)レンズ、硬質または軟質の気体透過性レンズ、およびシリコーン(ヒドロゲルおよび非ヒドロゲルの両方を含む)レンズ)と共に使用され得るが、好ましくはソフトレンズと共に使用される。このポリマービーズの組成物および調製物は、Chromecekに対する米国特許第4,870,145号に開示される。Chromecekの‘145特許は、特に水含有ポリマービーズの調製のためのプロセスの記載について、その全体が本明細書中で参考として援用される。
【0020】
本発明は、過剰凝集の疑いの少ないビーズを作製するだけでなく、眼の中の磨耗したコンタクトレンズと共にこのビーズを使用することを可能にする、水含有ポリマービーズを作製するプロセスを提供する。驚くべきことに、本発明に従ってビーズの粒子サイズを制御することは、溶液内のビーズ凝集の最終サイズを制限することが見出された。従って、本発明は、驚くべきことに凝集を制御し、その結果、凝集したビーズは、コンタクトレンズの表面から容易に洗浄され、そして涙流体の通常の流れによって、涙点を通って眼から流されるのになお十分小さい。
【0021】
1つの実施形態において、本発明の組成物は、以下:
a)増粘剤;
b)少なくとも1つの界面活性剤;
c)洗浄剤;
d)保存剤;ならびに
e)ポリHEMAビーズおよび/またはHEMAコポリマーからなる研磨洗浄剤、
を含有する滅菌水溶液であり、ここで、このビーズは、直径100ミクロン未満、好ましくは50ミクロン未満の凝集を形成する。
【0022】
この増粘剤は、必要に応じて、偽可塑性(瞬きの際のゲルの剪断液状化によって影響される粘度)(例えば、キサンタンゴム)であるか、またはゲルマトリックスを崩壊させる涙のイオン強度によって影響される材料(例えば、カルボマー型のゲル化剤(すなわち、Carbopol))であるかのいずれかである、ゲルマトリックスキャリアを含有し得る。
【0023】
増粘剤は、高分子量のカルボキシビニルポリマー(例えば、カルボマー型のゲル化剤(すなわち、B.F.Goodrich Chemical Co.から入手可能なCarbopol)、400〜4000の分子量分布を有するポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレンオキシド)、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低分子量HEMA、ポリ(ビニルアルコール)およびPVPを含んで、懸濁物を形成し得る。最終産物は、流体であり得るか、またはゲルであり得る。
【0024】
この組成物は、コンタクトレンズの洗浄活性を有する他の界面活性剤をさらに含有し得る。広範な種々の界面活性剤が、洗浄剤として当該分野で公知であり、これには、アニオン性、カチオン性、非イオン性および両性の界面活性剤が挙げられる。
【0025】
代表的なアニオン性界面活性剤としては、硫酸化界面活性剤およびスルホン化界面活性剤、ならびにその生理学的に受容可能な塩が挙げられ、これらは、脂質、タンパク質および他のコンタクトレンズ沈着物について、良好な洗浄活性を提供する。例としては、硫酸ラウリルナトリウム、硫酸ラウレス(laureth)ナトリウム(硫酸化されたエトキシル化ラウリルアルコールのナトリウム塩)、硫酸ラウレスアンモニウム(硫酸化されたエトキシル化ラウリルアルコールのアンモニウム塩)、硫酸トリデス(trideth)ナトリウム(硫酸化されたエトキシル化トリデシルアルコールのナトリウム塩)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリルまたはラウレス二ナトリウム(ラウリルまたはエトキシル化ラウリルアルコールのスルホコハク酸のハーフエステルの二ナトリウム塩)、スルホコハク酸オレアミド二ナトリウム、およびジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(2−エチルヘキシルアルコールとスルホコハク酸とのジエステルのナトリウム塩)が挙げられる。
【0026】
良好な洗浄活性を有する非イオン性界面活性剤としては、特定のポリオキシエチレン、ポリオキシエチレンブロックコポリマー(ポリオキシアミン)界面活性剤(BASF Corp.からTetronicの商標名の下で入手可能な種々の界面活性剤(例えば、Tetronic 1107)を含む)が挙げられる。他の代表的な非イオン性界面活性剤としては、以下が挙げられる:エトキシル化アルキルフェノール(例えば、商標名Triton(Union Carbide、Tarrytown、N.Y.、USA)およびIgepal(Rhone−Poulenc、Cranbury、N.J.USA)の下で入手可能な種々の界面活性剤);ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20)(商標名Tween(ICI Americas,Inc.Wilmington、Del.、USA)の下で入手可能なポリソルベート界面活性剤を含む);ならびにアルキルグルコシドおよびポリグルコシド(例えば、商標名Plantaren(Henkel Corp.、Hoboken、N.J.、USA)の下で入手可能な製品)。
【0027】
この組成物は、カチオン性界面活性剤を含有し得る。代表的なカチオン性界面活性剤としては、トリ四級リン酸エステル(例えば、商標名Monaquatの下でMona Industries,Inc.、Patterson、N.J.、USAから入手可能な種々のカチオン性界面活性剤)が挙げられる。
【0028】
さらに、この組成物は、両性界面活性剤を含有し得る。両性界面活性剤としては、脂肪酸アミドベタイン(例えば、商標名Tego−Betain(Goldschmidt Chemical Corp.、Hopewell、Va.、USA)の下で入手可能なココアミドアルキル(cocoamidoalkyl)ベタイン)が挙げられる。他の両性化合物としては、イミダゾリン誘導体(例えば、商標名Miranol(Rhone−Poulenc)の下で入手可能なココアンホプロピオネート(cocoamphopropionate))、および等級名Mirataine(Rhone−Poulenc)の名の下のn−アルキルアミノ酸が挙げられる。
【0029】
好ましい界面活性剤は、中性または非イオン性の界面活性剤であり、これらは、約5%(w/v)まで、好ましくは約3%(w/v)まで、そしてより好ましくは約1%(w/v)までの量で存在し得る。適切な界面活性剤の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:脂肪酸のポリエチレングリコールエステル、C12〜C18アルカンのポリオキシプロピレンエーテルおよびエチレンジアミンのポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー(すなわち、ポロオキサミン)。さらに、Pluronic(Wyanclotte Chemicals Co.)、Tween(Altas Powder Company)またはチロキサポールのような界面活性剤が添加され得る。
【0030】
好ましい実施形態において、この組成物は、少なくとも1つの非イオン性界面活性剤を含有する。特に、この組成物は、好ましくは、エチレンジアミンのブロックコポリマー付加物を含有する。この界面活性剤は、エチレンジアミンのポリ(オキシプロピレン)−ポリ(オキシエチレン)ブロックコポリマー付加物であり、約10,000〜約20,000の分子量を有し、ここで、この界面活性剤の少なくとも40重量%、より具体的には約40〜約80重量%は、ポリ(オキシエチレン)である。より好ましくは、このポリ(オキシプロピレン)−ポリ(オキシエチレン)ブロックコポリマー付加物は、約12,000〜約19,000の範囲の分子量を有し、ここで、この付加物の少なくとも60重量%、より具体的には約60〜80重量%は、ポリ(オキシエチレン)である。
【0031】
上記の界面活性剤は、米国特許第2,979,528号において、その製造方法と共にさらに記載される。これらはまた、一般名、ポロキサミン(poloxamine)によっても公知であり、そして登録商標「Tetronic」の下で、BASF−Wyandotteから市販される。好ましい実施形態は、Tetronic 1107を含む。
【0032】
この組成物は、上に挙げた界面活性剤に加えて、非アミンポリエチレンオキシ含有材料を含み得る。ポリエチレングリコールまたはポリエチレンオキシのホモポリマーに加えて、代表的なPEO含有材料は、特定のポリエチレンオキシ−ポリプロピレンオキシブロックコポリマー(これはまた、ポロキサマー(poloxamer)としても公知)を含む。このような材料は、BASF Corporation、Parsippany、N.J.、USAから、Pluronicの商標名の下で市販され、これらには、Pluronic Y108およびF127が挙げられる。他の適切なPEO含有材料としては、エトキシル化グルコース誘導体(例えば、methyl gluceth−20(Glucam E−20として利用可能な製品(Amerchol Corp.、Edison、N.J.、USA)を含む))が挙げられる。ソルビトールまたはグリセロールの他の非イオン性エーテルは、商標名Ethosperseの下で利用可能な製品(Ethosperse SL−20として供給されるsorbeth−20およびEthosperse G−26として供給されるglycereth−26(Lonza Inc.、Fair Lawn、N.J.、USA)を含む)が挙げられる。好ましいPEO含有材料は、Glucam E−10として利用可能なglueth−10である。
【0033】
組成物が、少なくとも1つの、好ましくは2つの界面活性剤を含有することが好ましい。特に、組成物が、Tetronic 1107およびGlucam E−10を、約0.1〜約1.0重量%、好ましくは約0.5重量%の総濃度で含有することが好ましい。
【0034】
上記の界面活性剤に加えて、他の洗浄剤が、この組成物中に取り込まれ得る。特に、米国特許第5,858,937号(その全開示は、本明細書によって参考として援用される)に開示されるホスホン酸またはその生理学的に受容可能な塩が、含まれ得る。特に好ましい種は、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸の四ナトリウム塩であり、これはまた、エチドロン酸四ナトリウムともいわれ、DeQuest(登録商標)2016の商標名の下で、Monsanto Companyから市販される、ジホスホン酸ナトリウム塩またはホスホン酸塩である。これらのホスホン酸塩の適切な濃度は、約0.01〜約0.50重量%の範囲、好ましくは約0.1重量%である。
【0035】
目的の洗浄剤は、好ましくは、少なくとも1つの抗菌剤を含む。本明細書中で使用される場合、抗菌剤との用語は、生物との化学的相互作用または物理化学的相互作用によって、抗菌活性を誘導する、非酸化的有機化化学物質を意味することが意図される。抗菌剤は、組成物中の微生物の増殖を少なくとも阻害するための有効量で含まれる。種々の微生物が、コンタクトレンズ溶液において有用であることが当該分野で公知であり、この溶液は以下を含む:四級アンモニウム塩(例えば、ONYX CorporationのPolyquaternium 1(登録商標));塩化ベンザルコニウム;クロロヘキシジン(1,1−ヘキサメチルビス[5−(p−クロロフェニル)ビグアニド])またはその水溶性の塩(例えば、クロロヘキシジングルコナート);および好ましくはポリヘキサメチレンビグアニド(ヘキサメチレンビグアニドのポリマー、ポリアミノプロピルビグアニドともいう、Zeneca、Wilmington、Del.から入手可能)またはその水溶性の塩(例えば、Cosmocil CQ(ICI American Inc.)の商標名の下で入手可能なポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩)。抗菌剤の組み合わせもまた使用され得る。洗浄剤が使用される場合、この抗菌剤は、使用される処方物において微生物集団を少なくとも部分的に減少させる量で使用されるべきである。代表的に、抗菌剤は、特定の薬剤に依存して、約0.00001%(w/v)〜約5%(w/v)の範囲の濃度で存在する。より好ましくは、抗菌剤は、約0.00003%(w/v)〜約0.05%(w/v)で存在する。
【0036】
さらに、この洗浄剤は、金属イオン封鎖剤(EDTA)、浸透圧調節剤およびゲル化剤のためのpH調整剤(すなわち、NaOH)を含み得る。好ましい実施形態において、この浸透圧調節剤は、270mOsm/Kgの浸透圧を提供するに十分な濃度のグリセロールであり、そしてpHは、約5〜6の溶液pHを提供するに十分な1N NaOHを添加することによって調整される。
【0037】
好ましい金属イオン封鎖剤/キレート剤の例としては、約0.024〜約2.0%(w/v)の量で通常使用される、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびその塩(ナトリウム)が挙げられる。他の公知の金属イオン封鎖剤(例えば、特定のポリ(ビニルアルコール)もまた使用され得る。
【0038】
代表的には、本発明の洗浄剤は、張度調節剤(tonisity agent)を用いて、0.9%の塩化ナトリウム溶液または2.5%のグリセロール溶液と等しい、通常の涙流体の浸透圧にほぼ調節される。
【0039】
適切な張度調節剤の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:塩化ナトリウムおよび塩化カリウム、デキストロース、グリセリン、塩化カルシウムおよび塩化マグネシウム。これらの薬剤は、代表的には、約0.01〜約2.5%(w/v)、好ましくは0.2〜約1.5%(w/v)の範囲の量で代表的に使用される。好ましくは、この張度調節剤は、200〜450mOsm/kg、より好ましくは約250〜350mOsm/kg、そして最も好ましくは約280〜約320mOsm/kgの最終浸透圧値を提供する量で使用される。
【0040】
本発明のpHは、5.0〜8.0、より好ましくは約6.0〜8.0、最も好ましくは約6.8〜約7.8の範囲内に維持されるべきである。
【0041】
上記のように、本発明は、全てのコンタクトレンズ(例えば、従来のハードレンズ、ソフト(水含有)レンズ、硬質または軟質の気体透過性レンズ、およびシリコーン(ヒドロゲルおよび非ヒドロゲルの両方を含む)レンズ)と共に使用され得る。好ましくは、この洗浄剤は、ヒドロゲルレンズと共に使用される。このようなレンズは、有意な量の水(例えば、約4〜約80重量%)を吸収する。レンズ材料としては、モノマー(例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、グリセロールメタクリレート、メタクリル酸または他の酸エステル)から調製される材料が挙げられる。好ましい材料としては、米国特許第5,610,252号および同第5,070,215号(両方とも、Bamburyら、Bausch&Lomb Incorporatedに譲渡された)(その全開示は、本明細書によって参考として援用される)に開示される。
【0042】
本発明の組成物は、従来の研磨コンタクトレンズ洗浄溶液として使用され得る。洗浄は、数滴の洗浄剤が、レンズの各側に最初に配置され、そしてこのレンズがある時間(例えば、約20秒)にわたって摩擦される場合に達成され得る。次いで、このレンズは、生理食塩水のようなリンス溶液でリンスされ得る。
【0043】
本発明は、伸ばされた磨耗レンズ、または洗浄のための除去を伴わずに長時間にわたって磨耗したレンズについて、特に有用である。本発明の別の実施形態において、数滴の洗浄剤が、眼に直接滴下され得る。洗浄剤がレンズ上に広がる場合、コンタクトレンズ使用者は、瞬きする。この瞬き動作は、溶液中の水含有ビーズが、レンズ表面から細塵を機械的に洗浄することを可能にする。ヒドロゲルビーズの凝集が小さい場合、このビーズは、眼の環境を刺激せず、そして涙点を通る涙の流れによって、容易に流される。あるいは、眼リンス溶液が使用されて、眼の領域から任意の残留洗浄剤を流し得る。
【0044】
(実施例1)
工業グレードのキシレン100mlを、環流コンデンサーに取り付けられ、そして窒素でパージされた1リットルの丸底反応フラスコ中に配置する。2−ヒドロキシエチルメタクリレートコポリマービーズを、8gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2gのエチレングリコールジメタクリレートおよび2gのメチルメタクリレートを反応容器中に溶解させることによって調製した。得られた溶液を、完全に混合した。tert−ブチルペルオキシド100μlを、この混合物に添加した。この混合物を攪拌し、80℃まで加熱し、そして還流した。一旦、沈殿物が形成され始めると、この混合物を、連続的に攪拌し、そして加熱から除去した。一旦、この混合物が室温に達すると、過剰のキシレンを、濾過して取り出した。この濾液をヘキサンで洗浄し、そしてオーブン中で12〜18時間、60℃で乾燥させた。
【0045】
(実施例2〜4)
20%グリセリン、0.025%EDTA、0.5%Glucam E−10、0.010%DeQuest 2016、水およびゲルを形成するために使用されるカルボマー材料を中和するために十分な1N NaOHを有する、ベースの処方物を調製した。
【0046】
ベース処方物のアリコートに、漸増濃度のCarbopol 974Pを添加して、ゲル形成特徴を評価した。
【0047】
【表1】
(実施例5〜11)
以下の構成成分を含む処方物を調製した。
【0048】
【表2】
サンプルを、Gifford−Woodベンチトップホモジナイザーを、ほぼ4500rpmに設定して使用して、ホモジナイズした。サンプルを取り出し、凝集した粒子サイズを減少させるために必要なホモジナイゼーションの程度を評価した。平均粒子サイズを、Coulter LS Particle Size Analyzerを使用して決定した。
【0049】
【表3】
(発明の分野)
本発明は、コンタクトレンズを洗浄する組成物および方法に関する。より詳細には、本発明は、コンタクトレンズの眼中(in−eye)洗浄に有用な組成物に関する。
【0002】
(発明の背景)
コンタクトレンズは、種々の微生物および他の物質がレンズ上に蓄積する傾向に起因して、定期的に処理される(例えば、消毒される、洗浄される、浸漬されるなど)必要がある。効果的な消毒/洗浄レジメンは、これらの蓄積物を除去し、そして着用するのに安全かつ快適なコンタクトレンズを提供する。
【0003】
硬質の気体透過性かつ軟質の物質が、異なる化学特性および物理特性を有する異なる物質から製造される。これらの異なる物質から作製されるレンズは、異なる型の堆積物を蓄積する傾向がある。異なるレンズは、異なる型の堆積物を蓄積する傾向があるので、堆積物(特に、タンパク様または皮脂線性である堆積物)の全てに対して効果的な洗浄剤を処方することは困難である。
【0004】
従来のコンタクトレンズ洗浄溶液は、1つまたは2つの一般的なクラスの洗浄剤を含む。界面活性剤洗浄液(一般的に、それらの推奨される日常使用に起因して日常洗浄剤として知られている)は、ほとんどの炭水化物および液体(皮脂線性)物質の除去に効果的である。他方、酵素洗浄剤は、タンパク質分解性酵素を含み、そして代表的に、リゾチームのようなタンパク様物質を除去するために週に1度の使用が推奨される。
【0005】
硬質の気体透過性(RGPまたは「ハード」)コンタクトレンズおよびヒドロゲル(「ソフト」)コンタクトレンズは、異なる型の洗浄剤を必要とする。RGPコンタクトレンズのための日常洗浄剤は、通常、界面活性剤および機械的研磨剤の両方を含む。使用者は、RGPレンズを洗浄組成物でこすり、細塵を取り除くことによって、RGPレンズを洗浄する。界面活性剤および機械的洗浄剤の組み合わせは、Ellisらに対する米国特許第4,394,179号において開示される。
【0006】
コンタクトレンズを毎日洗浄するための代表的な方法は、以下の工程:
(1)眼からコンタクトレンズを取り出す工程;
(2)コンタクトレンズに洗浄剤を塗布する工程;
(3)コンタクトレンズを洗浄剤でこする工程;
(4)コンタクトレンズをリンスする工程、
を包含する。
【0007】
リンス溶液は、通常、洗浄後にレンズ上に残った任意の洗浄剤を除去するために使用される。このリンス溶液はまた、眼の環境に適合性でなければならない。なぜなら、いくらかの溶液は、レンズに残ったままであり、そしてレンズが挿入される場合に眼に移るためである。
【0008】
従来の研磨洗浄剤を用いて、レンズは、残りの量の洗浄剤の眼への運搬を避けるために完全にリンスされる必要がある。従来の研磨洗浄剤は、眼にレンズを配置する前にレンズから除去される必要がある。なぜなら、従来の研磨洗浄剤は、眼の中に配置される場合、機械的な研磨および化学的な刺激作用の両方を引き起こし得るからである。Chromececkに対する米国特許第4,655,957号およびSuに対する欧州特許出願番号0 063 742に開示されるようなポリマービーズの水溶性懸濁液は、コンタクトレンズ上の堆積物を除去するために有効な洗浄剤であると証明されている。特に、米国特許第4,655,957号は、1つ以上の界面活性剤および任意の保存剤および金属イオン封鎖剤を含む、緩衝化された等張性溶液中、0.001〜25重量%の粒子性の親水性ポリマーを有する水溶性懸濁液を開示する。
【0009】
欧州特許第0 063 472号は、粒子状有機ポリマーまたは疎水性熱可塑性の性質を有するポリシロキサンを含む懸濁液を含む洗浄液を開示する。
【0010】
欧州特許出願番号0 063 472および米国特許第4,613,379号;同第4,670,060号;同第4,792,414号;および同第5,037,484号(全てSuらに対する)は、粒子状有機ポリマーまたはキャリアを有するポリシロキサンを用いてコンタクトレンズを洗浄するための組成物および方法を開示する。この粒子状ポリマーは、有機ポリマー、ポリシロキサンポリマーおよびそれらの混合物からなる群より選択される。このポリシロキサンは、疎水性の熱可塑性の性質を有する。得られた組成物は、眼の組織と適合性であり、そしてキャリア中に粒子状ポリマーを懸濁させたままにするために十分な粘度を有する。この粒子状ポリマーは、洗浄剤として有効であるが、レンズを引っかく能力を有さないように、ある程度の堅さおよび形状を有するべきである。
【0011】
研磨洗浄剤は、レンズの表面を引っかくことなく、コンタクトレンズから堆積物を取り除く必要がある。研磨洗浄剤において使用される研磨ビーズは、疎水性または親水性のいずれかであり得る。従来の疎水性ビーズは、親水性ビーズよりさらに高い表面硬度およびバルク硬度を有する傾向がある。従来の親水性ビーズは、より柔らかくかつあまりコンタクトレンズの表面を引っかきそうにないが、凝集して懸濁液から沈む傾向がある。従って、これらは、底に沈み、そして最終的に共に固まる傾向があり、消費者が、ビーズを再懸濁するためにボトルを激しく撹拌する必要がある。
【0012】
(発明の要旨)
本発明は、コンタクトレンズを洗浄するための方法および組成物を提供する。1つの実施形態において、本発明は、このレンズを、眼の中で研磨しながら、コンタクトレンズを洗浄するための方法を提供する。
【0013】
別の実施形態において、本発明は、水含有摩耗ビーズを使用してコンタクトレンズを洗浄するための組成物を提供する。この組成物は、親水性の摩耗ビーズの使用に以前に関連した以前の沈降の問題を克服する。本発明に従って、特許請求されるようにビーズ凝集のサイズを制御することは、これらの沈降を驚くほど阻害し、そしてビーズが溶液中で懸濁されたままであることを可能にすることが見出されている。さらに、特許請求されるような研磨ビーズ凝集物の最初のサイズを制御することによって、さらなる程度の凝集は、固有に制御されるようであり、その結果、凝集自体は、ビーズが点眼と適合性であり、そして正常な涙の流れによって眼から流されるのを可能にする直径を有する。この洗浄組成物はまた、コンタクトレンズのデジタル洗浄と共に使用され得る。理論の列挙によって本発明の範囲を限定しないが、本発明の水含有ビーズは、それ自体、凝集したビーズを作製するより小さいビーズ間の中間空間に水を保持するさらに小さいビーズの凝集であると考えられている。驚くべきことに、実施例において示されるプロセスは、特許請求されるような水含有ビーズを形成するために凝集するビーズ産物を提供することが見出されている。これらの水含有ビーズは、驚くべきことに、凝集して、従来の親水性ビーズに関連する過剰の凝集の問題なしで、有用な粒子サイズを形成する。
【0014】
洗浄剤の組成物はまた、増粘剤、少なくとも1つの界面活性剤、洗浄剤、および保存剤を含み得る。研磨水含有ビーズ(「研磨洗浄剤」または「ビーズ」)は、好ましくは、直径100ミクロン未満、好ましくは、50ミクロン未満の凝集を形成するポリHEMA[ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)]ビーズからなる。この凝集したビーズは、約10〜約90重量%の水、好ましくは、20〜80重量%の水、および好ましくは、40〜60重量%の水を含み得る。
【0015】
本発明は、コンタクトレンズを洗浄するための組成物を提供し、この組成物は、100未満の平均粒子サイズを有する水含有ビーズを含み、ここで、該水含有ビーズの少なくとも約75重量%が、約50μm未満の外径(major diameter)を有する。好ましい実施形態において、水含有ビーズは、50未満の平均粒子サイズを有し、そして水含有ビーズの少なくとも75重量%は、30μm未満の外径を有する。より好ましい実施形態において、水含有ビーズは、40未満の平均粒子サイズを有し、ここで水含有ビーズの少なくとも75重量%は、30μm未満の外径を有する。本発明の組成物は、増粘剤および/または界面活性剤を含む他の眼用適合性成分を適切に含み得る。
【0016】
ビーズは、好ましくは、Chromecekらに対する米国特許第4,655,957号において教示されるポリHEMA物質の組成物であり、そしてこの組成物の約0.05〜約1.5重量%を適切に含み得る。好ましい実施形態において、水含有ビーズは、溶液組成物の約0.1〜約1.0重量%、より好ましくは、溶液組成物の約0.25〜約0.75重量%、そして最も好ましくは、溶液組成物の約0.4〜約0.6重量%の量で存在する。
【0017】
溶液組成物はまた、1つ以上の保存剤および増粘剤を含み得る。PAPBは、好ましい保存剤である。カルボキシビニルポリマーは、適切な増粘剤であり、そしてカルボマー(アリールスクロースと架橋したアクリル酸のポリマー)は、好ましい増粘剤またはゲル化剤である。1つの好ましい実施形態において、増粘剤は、約400〜約4000の分子量分布を有するポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレンオキシド)ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルナトリウムセルロース、HEMA、ポリ(ビニルアルコール)、およびポリ(N−ビニルピロリドン)(PVP)からなる群より選択される少なくとも1つを含む。
【0018】
別の実施形態において、本発明は、着用者の眼の中のコンタクトレンズを洗浄する方法を提供し、この方法は、眼に適合性のコンタクトレンズ洗浄溶液を、このコンタクトレンズに塗布する工程を包含し、この溶液は、30未満の平均粒子サイズを有する水含有ビーズを含み、ここで、この水含有ビーズの少なくとも90重量%は、50μm未満の外径を有する。本発明の方法はさらに、瞬きして、次いで眼用リンス溶液を用いて眼およびコンタクトレンズをリンスし、このコンタクトレンズ洗浄溶液を希釈するかまたは眼からこのコンタクトレンズ洗浄溶液を除去する連続工程を包含し得る。好ましい実施形態において、リンス工程は必要ではなく、そしてこの方法は、リンス工程の非存在下で実施される。
【0019】
(発明の詳細な説明)
本発明は、全てのコンタクトレンズ(例えば、従来のハードレンズ、ソフト(水含有)レンズ、硬質または軟質の気体透過性レンズ、およびシリコーン(ヒドロゲルおよび非ヒドロゲルの両方を含む)レンズ)と共に使用され得るが、好ましくはソフトレンズと共に使用される。このポリマービーズの組成物および調製物は、Chromecekに対する米国特許第4,870,145号に開示される。Chromecekの‘145特許は、特に水含有ポリマービーズの調製のためのプロセスの記載について、その全体が本明細書中で参考として援用される。
【0020】
本発明は、過剰凝集の疑いの少ないビーズを作製するだけでなく、眼の中の磨耗したコンタクトレンズと共にこのビーズを使用することを可能にする、水含有ポリマービーズを作製するプロセスを提供する。驚くべきことに、本発明に従ってビーズの粒子サイズを制御することは、溶液内のビーズ凝集の最終サイズを制限することが見出された。従って、本発明は、驚くべきことに凝集を制御し、その結果、凝集したビーズは、コンタクトレンズの表面から容易に洗浄され、そして涙流体の通常の流れによって、涙点を通って眼から流されるのになお十分小さい。
【0021】
1つの実施形態において、本発明の組成物は、以下:
a)増粘剤;
b)少なくとも1つの界面活性剤;
c)洗浄剤;
d)保存剤;ならびに
e)ポリHEMAビーズおよび/またはHEMAコポリマーからなる研磨洗浄剤、
を含有する滅菌水溶液であり、ここで、このビーズは、直径100ミクロン未満、好ましくは50ミクロン未満の凝集を形成する。
【0022】
この増粘剤は、必要に応じて、偽可塑性(瞬きの際のゲルの剪断液状化によって影響される粘度)(例えば、キサンタンゴム)であるか、またはゲルマトリックスを崩壊させる涙のイオン強度によって影響される材料(例えば、カルボマー型のゲル化剤(すなわち、Carbopol))であるかのいずれかである、ゲルマトリックスキャリアを含有し得る。
【0023】
増粘剤は、高分子量のカルボキシビニルポリマー(例えば、カルボマー型のゲル化剤(すなわち、B.F.Goodrich Chemical Co.から入手可能なCarbopol)、400〜4000の分子量分布を有するポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレンオキシド)、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低分子量HEMA、ポリ(ビニルアルコール)およびPVPを含んで、懸濁物を形成し得る。最終産物は、流体であり得るか、またはゲルであり得る。
【0024】
この組成物は、コンタクトレンズの洗浄活性を有する他の界面活性剤をさらに含有し得る。広範な種々の界面活性剤が、洗浄剤として当該分野で公知であり、これには、アニオン性、カチオン性、非イオン性および両性の界面活性剤が挙げられる。
【0025】
代表的なアニオン性界面活性剤としては、硫酸化界面活性剤およびスルホン化界面活性剤、ならびにその生理学的に受容可能な塩が挙げられ、これらは、脂質、タンパク質および他のコンタクトレンズ沈着物について、良好な洗浄活性を提供する。例としては、硫酸ラウリルナトリウム、硫酸ラウレス(laureth)ナトリウム(硫酸化されたエトキシル化ラウリルアルコールのナトリウム塩)、硫酸ラウレスアンモニウム(硫酸化されたエトキシル化ラウリルアルコールのアンモニウム塩)、硫酸トリデス(trideth)ナトリウム(硫酸化されたエトキシル化トリデシルアルコールのナトリウム塩)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリルまたはラウレス二ナトリウム(ラウリルまたはエトキシル化ラウリルアルコールのスルホコハク酸のハーフエステルの二ナトリウム塩)、スルホコハク酸オレアミド二ナトリウム、およびジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(2−エチルヘキシルアルコールとスルホコハク酸とのジエステルのナトリウム塩)が挙げられる。
【0026】
良好な洗浄活性を有する非イオン性界面活性剤としては、特定のポリオキシエチレン、ポリオキシエチレンブロックコポリマー(ポリオキシアミン)界面活性剤(BASF Corp.からTetronicの商標名の下で入手可能な種々の界面活性剤(例えば、Tetronic 1107)を含む)が挙げられる。他の代表的な非イオン性界面活性剤としては、以下が挙げられる:エトキシル化アルキルフェノール(例えば、商標名Triton(Union Carbide、Tarrytown、N.Y.、USA)およびIgepal(Rhone−Poulenc、Cranbury、N.J.USA)の下で入手可能な種々の界面活性剤);ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20)(商標名Tween(ICI Americas,Inc.Wilmington、Del.、USA)の下で入手可能なポリソルベート界面活性剤を含む);ならびにアルキルグルコシドおよびポリグルコシド(例えば、商標名Plantaren(Henkel Corp.、Hoboken、N.J.、USA)の下で入手可能な製品)。
【0027】
この組成物は、カチオン性界面活性剤を含有し得る。代表的なカチオン性界面活性剤としては、トリ四級リン酸エステル(例えば、商標名Monaquatの下でMona Industries,Inc.、Patterson、N.J.、USAから入手可能な種々のカチオン性界面活性剤)が挙げられる。
【0028】
さらに、この組成物は、両性界面活性剤を含有し得る。両性界面活性剤としては、脂肪酸アミドベタイン(例えば、商標名Tego−Betain(Goldschmidt Chemical Corp.、Hopewell、Va.、USA)の下で入手可能なココアミドアルキル(cocoamidoalkyl)ベタイン)が挙げられる。他の両性化合物としては、イミダゾリン誘導体(例えば、商標名Miranol(Rhone−Poulenc)の下で入手可能なココアンホプロピオネート(cocoamphopropionate))、および等級名Mirataine(Rhone−Poulenc)の名の下のn−アルキルアミノ酸が挙げられる。
【0029】
好ましい界面活性剤は、中性または非イオン性の界面活性剤であり、これらは、約5%(w/v)まで、好ましくは約3%(w/v)まで、そしてより好ましくは約1%(w/v)までの量で存在し得る。適切な界面活性剤の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:脂肪酸のポリエチレングリコールエステル、C12〜C18アルカンのポリオキシプロピレンエーテルおよびエチレンジアミンのポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー(すなわち、ポロオキサミン)。さらに、Pluronic(Wyanclotte Chemicals Co.)、Tween(Altas Powder Company)またはチロキサポールのような界面活性剤が添加され得る。
【0030】
好ましい実施形態において、この組成物は、少なくとも1つの非イオン性界面活性剤を含有する。特に、この組成物は、好ましくは、エチレンジアミンのブロックコポリマー付加物を含有する。この界面活性剤は、エチレンジアミンのポリ(オキシプロピレン)−ポリ(オキシエチレン)ブロックコポリマー付加物であり、約10,000〜約20,000の分子量を有し、ここで、この界面活性剤の少なくとも40重量%、より具体的には約40〜約80重量%は、ポリ(オキシエチレン)である。より好ましくは、このポリ(オキシプロピレン)−ポリ(オキシエチレン)ブロックコポリマー付加物は、約12,000〜約19,000の範囲の分子量を有し、ここで、この付加物の少なくとも60重量%、より具体的には約60〜80重量%は、ポリ(オキシエチレン)である。
【0031】
上記の界面活性剤は、米国特許第2,979,528号において、その製造方法と共にさらに記載される。これらはまた、一般名、ポロキサミン(poloxamine)によっても公知であり、そして登録商標「Tetronic」の下で、BASF−Wyandotteから市販される。好ましい実施形態は、Tetronic 1107を含む。
【0032】
この組成物は、上に挙げた界面活性剤に加えて、非アミンポリエチレンオキシ含有材料を含み得る。ポリエチレングリコールまたはポリエチレンオキシのホモポリマーに加えて、代表的なPEO含有材料は、特定のポリエチレンオキシ−ポリプロピレンオキシブロックコポリマー(これはまた、ポロキサマー(poloxamer)としても公知)を含む。このような材料は、BASF Corporation、Parsippany、N.J.、USAから、Pluronicの商標名の下で市販され、これらには、Pluronic Y108およびF127が挙げられる。他の適切なPEO含有材料としては、エトキシル化グルコース誘導体(例えば、methyl gluceth−20(Glucam E−20として利用可能な製品(Amerchol Corp.、Edison、N.J.、USA)を含む))が挙げられる。ソルビトールまたはグリセロールの他の非イオン性エーテルは、商標名Ethosperseの下で利用可能な製品(Ethosperse SL−20として供給されるsorbeth−20およびEthosperse G−26として供給されるglycereth−26(Lonza Inc.、Fair Lawn、N.J.、USA)を含む)が挙げられる。好ましいPEO含有材料は、Glucam E−10として利用可能なglueth−10である。
【0033】
組成物が、少なくとも1つの、好ましくは2つの界面活性剤を含有することが好ましい。特に、組成物が、Tetronic 1107およびGlucam E−10を、約0.1〜約1.0重量%、好ましくは約0.5重量%の総濃度で含有することが好ましい。
【0034】
上記の界面活性剤に加えて、他の洗浄剤が、この組成物中に取り込まれ得る。特に、米国特許第5,858,937号(その全開示は、本明細書によって参考として援用される)に開示されるホスホン酸またはその生理学的に受容可能な塩が、含まれ得る。特に好ましい種は、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸の四ナトリウム塩であり、これはまた、エチドロン酸四ナトリウムともいわれ、DeQuest(登録商標)2016の商標名の下で、Monsanto Companyから市販される、ジホスホン酸ナトリウム塩またはホスホン酸塩である。これらのホスホン酸塩の適切な濃度は、約0.01〜約0.50重量%の範囲、好ましくは約0.1重量%である。
【0035】
目的の洗浄剤は、好ましくは、少なくとも1つの抗菌剤を含む。本明細書中で使用される場合、抗菌剤との用語は、生物との化学的相互作用または物理化学的相互作用によって、抗菌活性を誘導する、非酸化的有機化化学物質を意味することが意図される。抗菌剤は、組成物中の微生物の増殖を少なくとも阻害するための有効量で含まれる。種々の微生物が、コンタクトレンズ溶液において有用であることが当該分野で公知であり、この溶液は以下を含む:四級アンモニウム塩(例えば、ONYX CorporationのPolyquaternium 1(登録商標));塩化ベンザルコニウム;クロロヘキシジン(1,1−ヘキサメチルビス[5−(p−クロロフェニル)ビグアニド])またはその水溶性の塩(例えば、クロロヘキシジングルコナート);および好ましくはポリヘキサメチレンビグアニド(ヘキサメチレンビグアニドのポリマー、ポリアミノプロピルビグアニドともいう、Zeneca、Wilmington、Del.から入手可能)またはその水溶性の塩(例えば、Cosmocil CQ(ICI American Inc.)の商標名の下で入手可能なポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩)。抗菌剤の組み合わせもまた使用され得る。洗浄剤が使用される場合、この抗菌剤は、使用される処方物において微生物集団を少なくとも部分的に減少させる量で使用されるべきである。代表的に、抗菌剤は、特定の薬剤に依存して、約0.00001%(w/v)〜約5%(w/v)の範囲の濃度で存在する。より好ましくは、抗菌剤は、約0.00003%(w/v)〜約0.05%(w/v)で存在する。
【0036】
さらに、この洗浄剤は、金属イオン封鎖剤(EDTA)、浸透圧調節剤およびゲル化剤のためのpH調整剤(すなわち、NaOH)を含み得る。好ましい実施形態において、この浸透圧調節剤は、270mOsm/Kgの浸透圧を提供するに十分な濃度のグリセロールであり、そしてpHは、約5〜6の溶液pHを提供するに十分な1N NaOHを添加することによって調整される。
【0037】
好ましい金属イオン封鎖剤/キレート剤の例としては、約0.024〜約2.0%(w/v)の量で通常使用される、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびその塩(ナトリウム)が挙げられる。他の公知の金属イオン封鎖剤(例えば、特定のポリ(ビニルアルコール)もまた使用され得る。
【0038】
代表的には、本発明の洗浄剤は、張度調節剤(tonisity agent)を用いて、0.9%の塩化ナトリウム溶液または2.5%のグリセロール溶液と等しい、通常の涙流体の浸透圧にほぼ調節される。
【0039】
適切な張度調節剤の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:塩化ナトリウムおよび塩化カリウム、デキストロース、グリセリン、塩化カルシウムおよび塩化マグネシウム。これらの薬剤は、代表的には、約0.01〜約2.5%(w/v)、好ましくは0.2〜約1.5%(w/v)の範囲の量で代表的に使用される。好ましくは、この張度調節剤は、200〜450mOsm/kg、より好ましくは約250〜350mOsm/kg、そして最も好ましくは約280〜約320mOsm/kgの最終浸透圧値を提供する量で使用される。
【0040】
本発明のpHは、5.0〜8.0、より好ましくは約6.0〜8.0、最も好ましくは約6.8〜約7.8の範囲内に維持されるべきである。
【0041】
上記のように、本発明は、全てのコンタクトレンズ(例えば、従来のハードレンズ、ソフト(水含有)レンズ、硬質または軟質の気体透過性レンズ、およびシリコーン(ヒドロゲルおよび非ヒドロゲルの両方を含む)レンズ)と共に使用され得る。好ましくは、この洗浄剤は、ヒドロゲルレンズと共に使用される。このようなレンズは、有意な量の水(例えば、約4〜約80重量%)を吸収する。レンズ材料としては、モノマー(例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、グリセロールメタクリレート、メタクリル酸または他の酸エステル)から調製される材料が挙げられる。好ましい材料としては、米国特許第5,610,252号および同第5,070,215号(両方とも、Bamburyら、Bausch&Lomb Incorporatedに譲渡された)(その全開示は、本明細書によって参考として援用される)に開示される。
【0042】
本発明の組成物は、従来の研磨コンタクトレンズ洗浄溶液として使用され得る。洗浄は、数滴の洗浄剤が、レンズの各側に最初に配置され、そしてこのレンズがある時間(例えば、約20秒)にわたって摩擦される場合に達成され得る。次いで、このレンズは、生理食塩水のようなリンス溶液でリンスされ得る。
【0043】
本発明は、伸ばされた磨耗レンズ、または洗浄のための除去を伴わずに長時間にわたって磨耗したレンズについて、特に有用である。本発明の別の実施形態において、数滴の洗浄剤が、眼に直接滴下され得る。洗浄剤がレンズ上に広がる場合、コンタクトレンズ使用者は、瞬きする。この瞬き動作は、溶液中の水含有ビーズが、レンズ表面から細塵を機械的に洗浄することを可能にする。ヒドロゲルビーズの凝集が小さい場合、このビーズは、眼の環境を刺激せず、そして涙点を通る涙の流れによって、容易に流される。あるいは、眼リンス溶液が使用されて、眼の領域から任意の残留洗浄剤を流し得る。
【0044】
(実施例1)
工業グレードのキシレン100mlを、環流コンデンサーに取り付けられ、そして窒素でパージされた1リットルの丸底反応フラスコ中に配置する。2−ヒドロキシエチルメタクリレートコポリマービーズを、8gの2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2gのエチレングリコールジメタクリレートおよび2gのメチルメタクリレートを反応容器中に溶解させることによって調製した。得られた溶液を、完全に混合した。tert−ブチルペルオキシド100μlを、この混合物に添加した。この混合物を攪拌し、80℃まで加熱し、そして還流した。一旦、沈殿物が形成され始めると、この混合物を、連続的に攪拌し、そして加熱から除去した。一旦、この混合物が室温に達すると、過剰のキシレンを、濾過して取り出した。この濾液をヘキサンで洗浄し、そしてオーブン中で12〜18時間、60℃で乾燥させた。
【0045】
(実施例2〜4)
20%グリセリン、0.025%EDTA、0.5%Glucam E−10、0.010%DeQuest 2016、水およびゲルを形成するために使用されるカルボマー材料を中和するために十分な1N NaOHを有する、ベースの処方物を調製した。
【0046】
ベース処方物のアリコートに、漸増濃度のCarbopol 974Pを添加して、ゲル形成特徴を評価した。
【0047】
【表1】
(実施例5〜11)
以下の構成成分を含む処方物を調製した。
【0048】
【表2】
サンプルを、Gifford−Woodベンチトップホモジナイザーを、ほぼ4500rpmに設定して使用して、ホモジナイズした。サンプルを取り出し、凝集した粒子サイズを減少させるために必要なホモジナイゼーションの程度を評価した。平均粒子サイズを、Coulter LS Particle Size Analyzerを使用して決定した。
【0049】
【表3】
Claims (20)
- コンタクトレンズを洗浄するための組成物であって、該組成物は、100μm未満の平均粒子サイズを有する水含有ビーズを含み、ここで、該水含有ビーズの少なくとも75重量%は、50μm未満の外径を有する、組成物。
- 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記水含有ビーズは、50μm未満の平均粒子サイズを有し、ここで、該水含有ビーズの少なくとも75重量%は、30μm未満の外径を有する、組成物。
- 請求項2に記載の組成物であって、ここで、前記水含有ビーズは、40未満の平均粒子サイズを有し、ここで、該水含有ビーズの少なくとも75重量%は、30μm未満の外径を有する、組成物。
- 以下:
a)増粘剤;および
b)少なくとも1つの界面活性剤、
をさらに含む、請求項1に記載の組成物。 - 前記水含有ビーズが、ポリHEMAまたはHEMAコポリマーを含む、請求項1に記載の組成物。
- 前記水含有ビーズが、前記組成物の約0.05〜約1.5重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
- 前記水含有ビーズが、前記組成物の約0.1〜約1.0重量%の量で存在する、請求項6に記載の組成物。
- 前記水含有ビーズが、前記組成物の約0.25〜約0.75重量%の量で存在する、請求項7に記載の組成物。
- 前記水含有ビーズが、前記組成物の約0.4〜約0.6重量%の量で存在する、請求項8に記載の組成物。
- 保存剤を含む、請求項1に記載の組成物。
- 前記保存剤がPAPBである、請求項3に記載の組成物。
- 増粘剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
- 前記増粘剤がカルボマーである、請求項12に記載の組成物。
- 前記増粘剤が少なくとも1つのカルボキシビニルポリマーを含む、請求項12に記載の組成物。
- 前記カルボキシビニルポリマーが、カルボマー型ゲル化剤をさらに含む、請求項14に記載の組成物。
- 請求項12に記載の組成物であって、ここで、前記増粘剤が、約400〜約4000の分子量分布を有するポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレンオキシド)、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルナトリウムセルロース、ポリHEMA、ポリ(ビニルアルコール)、およびPVPからなる群より選択される少なくとも1つを含む、組成物。
- 使用者の眼においてコンタクトレンズを洗浄する方法であって、該方法は、該コンタクトレンズを、眼に適合性のコンタクトレンズ洗浄溶液に適用する工程であって、該溶液は、30未満の平均粒子サイズを有する水含有ビーズを含む、工程を包含し、ここで、該水含有ビーズの少なくとも90重量%が、50μm未満の外径を有する、方法。
- 前記眼用溶液が、少なくとも1つの界面活性剤をさらに含む、請求項17に記載の方法。
- 請求項18に記載の方法であって、ここで、前記眼用溶液が、瞬きして、次いで眼用リンス溶液を用いて眼およびコンタクトレンズをリンスし、前記コンタクトレンズ洗浄溶液を希釈するかまたは該眼から該コンタクトレンズ洗浄溶液を除去する連続工程をさらに包含する、方法。
- 前記方法が、リンス工程の非存在下で実施される、請求項18に記載の方法。
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