JP4532720B2 - ソフトコンタクトレンズ用液剤およびソフトコンタクトレンズの洗浄、消毒、保存方法 - Google Patents
ソフトコンタクトレンズ用液剤およびソフトコンタクトレンズの洗浄、消毒、保存方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコンタクトレンズ用液剤及び前記液剤を用いてコンタクトレンズを洗浄、消毒、保存する方法に係り、特に消毒効果が高く、且つ前記処理においてソフトコンタクトレンズのサイズ安定性が高く、そのため装用中の安全性、装用感に支障を来すことがないようなソフトコンタクトレンズ用液剤及びそれを用いた洗浄、消毒、保存方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にコンタクトレンズを装用していると、涙液や眼脂に由来する、蛋白質や脂肪等の汚れがコンタクトレンズに付着するようになるところから、そのような汚れを取り除くための洗浄操作をコンタクトレンズに対して実施することが必要となる。また、コンタクトレンズを継続して使用する場合には、コンタクトレンズを眼から外して保存している間に、表面に付着した細菌等の微生物が増殖するおそれがあり、眼に対して感染症等の悪影響をもたらすことがあるため、コンタクトレンズの消毒が必要とされ、特にソフトコンタクトレンズの場合は、細菌等の感染の危険性が高いため、装用前の消毒が重要である。
【0003】
コンタクトレンズの消毒法としては熱消毒法と化学消毒法が採用されているが、最近は後者の化学消毒法が特に注目を受けている。化学消毒法においては、化学消毒効果を有するコンタクトレンズ用液剤が用いられ、それにコンタクトレンズを浸漬することにより消毒処理が行われるが、そのようなコンタクトレンズ用液剤には高い殺菌効果を持つものが必要とされることは勿論、眼に対する毒性の低いものであることも重要である。
【0004】
このような安全上の立場から、最近殺菌効果のある4級アンモニウムの高分子を用いる方法の採用が検討されている。この方法は、高分子量にすることで、ソフトコンタクトレンズ内部への薬剤の浸入を防止しようとするものであり、例えばポリクワテリウム−1を用いた特開平2−54804号公報の方法や、ポリクワテリウム−6を用いた米国特許第4361548号明細書、米国特許第4443429号明細書に開示の方法がある。しかし、それらの何れに用いられている殺菌剤も、そこに記載されている処方・組成を用いたのでは殺菌効果としては十分とは言えず、より効果が高く、且つ眼に対して安全なコンタクトレンズ用液剤が望まれていた。
【0005】
前述のような点を改良すべく、本発明者らは先の出願において以下のような液剤について提案した。すなわち、特開平11−249087号公報ではポリクワテリウム−6、ポリクワテリウム−7、ポリクワテリウム−16、ポリクワテリウム−22のような特定のポリクワテリウムと共に、非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸を含有せしめることによりこれら特定のポリクワテリウムの殺菌力が効果的に増強されることを示した。この液剤においては、より少ない殺菌成分の含有量によって眼に対する安全性を高め得ると同時に、十分な殺菌効果が発揮されるという効果がある。
【0006】
しかしこのような非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸を等張化剤として用いると、かかる処理液にソフトコンタクトレンズを浸漬した時特定のソフトコンタクトレンズによってはサイズが膨潤する場合があることがわかった。特にこのようなレンズは、医薬審第645号に記載されているグループ4に属するレンズ(イオン性で、含水率50%以上のソフトコンタクトレンズ)の内に認められ、このグループ4に属するレンズはサイズに対して非イオン性等張化剤あるいはアミノ酸の影響を受け易いことが判明した。このため、患者によってはレンズの装用初期に視力がでにくくなるといった支障を来すことがわかった。
【0007】
一方ソフトコンタクトレンズの化学消毒の効果についてはFDA消毒効果試験基準が定められている。従来市販されているコンタクトレンズ用化学消毒剤は多くがFDA消毒効果試験の第2基準に適合するもので、第1基準には適合しない。FDA消毒効果試験の第2基準にのみ適合する場合は、消毒効果が十分でなく、実際のコンタクトレンズの消毒処理操作の際、こすり洗いおよびこすり濯ぎが必須とされ、洗浄、消毒の操作は煩雑なものとなる。これに対し、FDA消毒効果試験の第1基準に適合する場合は、こすり洗いおよびこすり濯ぎなしで十分な消毒効果が得られるため洗浄、消毒操作が簡単となる。このためコンタクトレンズ用化学消毒液としてはFDA消毒効果試験の第1基準に適合するような高い消毒効果を有するものが望まれるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ここにおいて本発明は、かかる事情を背景としてなされたものであって、その解決課題とするところは、ポリクワテリウム系殺菌成分と併用された、非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸を含むコンタクトレンズ用液を用いてソフトコンタクトレンズを処理した時、その殺菌効果および安全性を損なうことなく、最もサイズ変化の影響を受けやすいグループ4のソフトコンタクトレンズを含むすべてのソフトコンタクトレンズのレンズのサイズ変化を、実質的に装用に支障がない範囲に抑制し得るようなソフトコンタクトレンズ用液剤を提供することにある。更に本発明の他の解決課題はソフトコンタクトレンズの処理において、その殺菌効果がFDA消毒効果試験の第1基準に適合するようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者らは、上記の如き課題を解
決するために鋭意研究を重ねた結果、ポリクワテリウム系殺菌成分と、0.4〜1.36w/v%のグリセリン、プロピレングリコール、グリシン、DL−アラニンから選択される非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸が共存するコンタクトレンズ用液剤に0.1〜0.45w/v%のL−グルタミン酸塩、L−アスパラギン酸塩から選択されるアミノ酸塩を添加することにより、高い消毒効果とイオン性で含水率50%以上のソフトコンタクトレンズに対するサイズ変化の防止を両立し得ることを発見し、本発明を完成するに至ったのである。
【0010】
すなわち本発明は、水を主体とし、少なくとも1種のポリクワテリウム系殺菌成分を含有すると共に、0.4〜1.36w/v%のグリセリン、プロピレングリコール、グリシン、DL−アラニンから選択される非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸および0.1〜0.45w/v%のL−グルタミン酸塩、L−アスパラギン酸塩から選択されるアミノ酸塩を含有する液剤であって、且つ前記非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸および前記アミノ酸塩が、前記液剤の浸透圧が200〜400mOsmの浸透圧を与える割合において、含有せしめられていることを特徴とするイオン性で含水率50%以上のソフトコンタクトレンズに用いるためのソフトコンタクトレンズ用液剤をその要旨とするものである。
【0011】
また、第二の発明は、前記ソフトコンタクトレンズ用液剤に、室温雰囲気下でソフトコンタクトレンズを浸漬した後、取り出し、そのまま眼に装用することを特徴とするソフトコンタクトレンズの洗浄、消毒、保存方法をその要旨とする。
【0012】
このように本発明にあっては、ポリクワテリウム系殺菌成分と0.4〜1.36w/v%のグリセリン、プロピレングリコール、グリシン、DL−アラニンから選択される非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸を含有せしめた処理液でイオン性で含水率50%以上のソフトコンタクトレンズを処理した時生ずる、レンズの膨潤による直径の増大を、0.1〜0.45w/v%のL−グルタミン酸塩、L−アスパラギン酸塩から選択されるアミノ酸塩を添加することにより効果的に抑制し、且つ高い殺菌効果も得ることが出来るのである。
【0013】
また、本発明に係るソフトコンタクトレンズ用液剤は高い殺菌力と眼に対する安全性を有するため、装用後のソフトコンタクトレンズを眼からはずして、こすり洗いすることなく、そのまま当該用液剤に浸漬し、所定時間の経過後に取り出してそのまま眼に装用することが可能である。
【0014】
さらにコンタクトレンズに無機物の汚れが付着するのを防止するため0.04w/v%以下のエチレンジアミンテトラ酢酸塩が有利に添加、含有せしめられる。
【0015】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明において使用されるソフトコンタクトレンズ処理液は、殺菌成分としてCTFA(The Cosmetic Toiletry and Fregrance Association)名がポリクワテリウム(Polyquaternium)である、高分子4級アンモニウム塩系化合物を含有する。4級アミン及び共重合モノマーの組成から命名されるポリクワテリウムの品種としては、ポリクワテリウム−1、ポリクワテリウム−6、ポリクワテリウム−7、ポリクワテリウム−16、及びポリクワテリウム−22が好ましく、この群の中から少なくとも1種が選択使用されることが望ましい。
【0017】
なお、それらポリクワテリウムの詳細は"CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary"大462〜463頁に明らかにされているところであり、例えばポリクワテリウム−1は下式で示される重合化4級アンモニウム塩である。またポリクワテリウム−6は、ジメチルジアリルアンモニウムクロライドのホモポリマーであることが明らかにされており、ポリクワテリウム−7はアクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロライドからなる重合化4級アンモニウム塩であるとされており、更にポリクワテリウム−16はメチルビニルイミダゾリウムクロライドとビニルピロリドンから形成された重合化4級アンモニウム塩であり、更にまたポリクワテリウム−22はジメチルジアリルアンモニウムクロライドとアクリル酸の共重合体であることが示されている。
【0018】
なお本発明の場合、ポリクワテリウムの中で、比較的正電荷の多いものが殺菌作用の点で好ましい。このため4級アンモニウム塩と他のモノマーの共重合体の場合は、4級アンモニウム塩の割合の高い方が好ましい。本発明においては4級アミン繰り返し単位が50〜100モル%のポリクワテリウムが好ましい。
【0019】
本発明にあって特に好ましいのは4級アンモニウム塩のホモポリマーであるポリクワテリウム−6である。なお、このポリクワテリウム−6は、"マーコート100"(米国:CALGON CORPORATION)として市販され、ヘアケア製品やスキンケア製品の原料として用いられているものが、好適に使用される。
【0020】
そして上述のポリクワテリウムを殺菌成分として使用する一方、更に非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸を共存せしめることによつて、ポリクワテリウムの殺菌力が増強され、かかる殺菌成分の添加量を著しく低くすることが出来る。
このため本発明においてはポリクワテリウム系殺菌成分の濃度は0.00000001w/v%〜1.0w/v%が好ましい。0.00000001w/v%以下では殺菌効果が不十分となり、1.0w/v%以上では眼に対する安全性の点で問題が出るおそれがある。更に好ましくは0.0000001w/v%〜0.1w/v%、より好ましくは0.000001w/v%〜0.01w/v%、最も好ましくは0.00001w/v%〜0.005w/v%である。
【0021】
また上記のポリクワテリウム系殺菌成分と組み合わせられる非イオン性等張化剤としては、グリセリン、プロピレングリコールの中から、単独で、或いは適宜組み合わせて用いられる。
【0022】
さらに、上記の非イオン性等張化剤と同様に、前記ポリクワテリウム系殺菌成分に組み合わされるアミノ酸としては、グリシン、DL−アラニンが用いられる。
【0023】
上記非イオン性等張化剤及びアミノ酸は、上記ポリクワテリウム系殺菌成分と併用することにより上記ポリクワテリウム系殺菌成分の殺菌効力を著しく高める。しかし、上記非イオン性等張化剤及びアミノ酸を含む液にソフトコンタクトレンズを浸漬したとき、ソフトコンタクトレンズが膨潤し、このためレンズの直径が増大する傾向があり、特に医薬審第645号に記載されているグループ4に属するレンズは、最も非イオン性等張化剤あるいはアミノ酸の影響を受け易いことが判明した。このため場合によってはかかる液剤でレンズを処理した後装用すると、装用初期の一時的であるが、規格のあわないレンズを装用した時の様に視力がハッキリ出ないことなどの問題があることが判った。
【0024】
本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤においては、0.1〜0.45w/v%のL−グルタミン酸塩、L−アスパラギン酸塩から選択されるアミノ酸塩を更に添加することにより、上記ソフトコンタクトレンズのサイズ変化を抑制し、且つ高い殺菌効果を維持することが可能となった。本発明で用いるアミノ酸塩としては、L−アスパラギン酸塩およびL−グルタミン酸塩であり、特に好ましくはL−グルタミン酸塩である。アミノ酸塩としてはナトリウム塩が最も一般的に用いられるが、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等を用いることも出来る。
【0025】
上記アミノ酸塩は前記非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸によるソフトコンタクトレンズの膨潤と、それに基づく直径の増大を抑制する効果を有する。アミノ酸塩の添加量の下限は0.1w/v%以上である。0.1w/v%より少ないとソフトコンタクトレンズのサイズ変化を抑制する効果が不十分となる。一方アミノ酸塩の添加量が多すぎると液の殺菌効果が低下し、用液の殺菌効果をFDA消毒効果試験の第1基準に適合せしめることが困難となる。本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤におけるアミノ酸塩の上限は0.5w/v%以下である。
【0026】
特定のポリクワテリウムと非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸の併用によるポリクワテリウムの殺菌効果の向上については特開平11−249087号公報 段落9に記載され、同号公報段落20にはアミノ酸の具体例が示されており、ここでは用いられるアミノ酸としてアミノ酸およびその塩が含まれている。また具体例としてL−グルタミン酸ナトリウムが記載されている。しかし同号公報には、非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸がソフトコンタクトレンズを膨潤させ、それによってその直径を増大させること、アミノ酸塩が非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸によるソフトコンタクトレンズの直径増大を抑制することについては記載がない。また過量のアミノ酸塩が処理液の殺菌効力を低下させ、0.6w/v%以上の添加量においては、殺菌効果がFDA消毒効果試験の第1基準に適合することが困難となることについては記載がない。
【0027】
また特開平11−249087号公報においては、L−グルタミン酸ナトリウムのようなアミノ酸塩単独で用いることも可能のように記載されているが、ポリクワテリウムとアミノ酸塩単独とを併用した場合、殺菌効果をFDA消毒効果試験の第1基準に適合せしめることは困難である。本発明の方法においては、ポリクワテリウムと非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸が共存し、更にアミノ酸塩を添加することが必須であり、これによってはじめて、高い殺菌効力の維持とソフトコンタクトレンズのサイズ変化抑制を両立せしめることが可能となる。
【0028】
ソフトコンタクトレンズの洗浄、消毒、保存などの処理の際レンズが膨潤して直径が増大する場合通常直径に10%以上の変化があると装用に支障を来すと考えられる。本発明によれば、最も非イオン性等張化剤あるいはアミノ酸の影響を受け易いグループ4に属するレンズにおいてもレンズの直径変化を10%以下とすることが可能となる。更に好ましくは、非イオン性等張化剤あるいはアミノ酸とアミノ酸塩濃度を、レンズの直径変化が8%以下に抑制されるように定めることが望ましい。グループ4以外のソフトコンタクトレンズについては、特段サイズ変化を考慮しなくても良く、すべてのレンズに対して本発明の液剤は有利に適用できる。
【0029】
なお、上記非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸は本発明のコンタクトレンズ用液剤の浸透圧を調整するものであり、その濃度は、レンズのサイズ変化抑制の為に添加するアミノ酸塩を含めて、処理液の浸透圧が実質的に生理的浸透圧に等しい範囲の200〜400mOsmになるように定められる。浸透圧の調整は、非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸とアミノ酸塩により行うのが好ましく、塩化ナトリウムのようなイオン性等張化剤を添加することは殺菌効果を低下させるという理由で好ましくない。このようなイオン性等張化剤は、併用する場合でも0.1w/v%以下とすることが望ましい。
【0030】
本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤のpHは、通常、pH5〜9、好ましくはpH6〜8の実質的に中性の範囲内に調整される。pHが5より低くなっても、また9より高くなっても眼に対して刺激を与えたり、障害を惹起するなどの問題を生ずる。
【0031】
そしてこのようなpHを保つために少なくとも1種の緩衝剤が添加される。本発明において用いられる緩衝剤としては、公知の各種のものから選択されるが、一般にホウ酸塩緩衝剤、リン酸塩緩衝剤、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝剤(トリス緩衝剤)、クエン酸緩衝剤が用いられる。ホウ酸塩緩衝剤は本発明のコンタクトレンズ用液剤の殺菌効果を高める利点があるが、非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸による膨潤の影響を受け易いタイプのソフトコンタクトレンズにおいては、ホウ酸塩緩衝剤がレンズの膨潤を促進する作用を有するため、使用は好ましくない。リン酸塩緩衝剤、クエン酸塩緩衝剤の使用は液剤の殺菌効果がやや低くなる。従ってレンズのサイズ変化および殺菌効果の両者を満足せしめるためにはトリス緩衝剤が最も好ましい。緩衝剤の濃度は緩衝効果と安全性の点から、0.05〜1.2w/v%、好ましくは0.1〜0.8w/v%とする。
【0032】
また本発明のコンタクトレンズ用液剤においては、コンタクトレンズに付着した眼脂等の汚れの除去効果、洗浄効果を向上させるため、界面活性剤を更に添加することも可能である。界面活性剤としては生体への安全性が高く、またコンタクトレンズ素材への影響のないものであれば、本発明の効果を損なわない種類、濃度においてカチオン、アニオン、両性、ノニオン何れのタイプの界面活性剤を用いることも出来る。望ましいのはノニオンで例えばポリエチレン・ポリプロピレンブロック共重合体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などである。
【0033】
更に本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤にはカルシウム等の無機汚れを除去するため、キレート剤を添加することが望ましい。キレート剤としてはエチレンジアミンテトラ酢酸塩が好ましい。通常エチレンジアミンテトラ酢酸塩はコンタクトレンズ用液の殺菌効果を高めるとされるが、本発明の方法においては意外にもエチレンジアミンテトラ酢酸塩の濃度が高いと液の殺菌効果が低下することが見出された。このため、エチレンジアミンテトラ酢酸塩の濃度は0.04w/v%以下とするのが好ましい。エチレンジアミンテトラ酢酸塩濃度が0.04w/v%を超えると殺菌効果が低下するので望ましくない。
【0034】
本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤にはこの他増粘剤、蛋白除去剤等も添加することが出来る。それらは生体に対して安全であり、且つコンタクトレンズの素材に対して悪影響を与えないものであれば、従来より公知の如何なるものも用いることが出来、それらを必要に応じて、本発明の液剤の作用・効果を阻害しない範囲において含有せしめることも可能である。
【0035】
本発明の液剤を用いてコンタクトレンズの手入れを行うに際しては、具体的には下記のような手法に従って行われる。本発明の好ましい形態においては、用いるコンタクトレンズ用液はFDA消毒効果試験の第1基準に適合するので、こすり洗い、こすり濯ぎなしで本発明で用いるコンタクトレンズ用液剤にレンズを浸漬するだけで十分な消毒効果が得られる。したがって装用後、眼から外したレンズをそのままコンタクトレンズ用液で満たした保存ケースの中に1〜8時間浸漬することにより、レンズの洗浄、消毒、保存を行うことが可能である。また眼から外したレンズを本発明で用いるコンタクトレンズ用液剤を用いてこすり洗い、こすり濯ぎを行った場合は、レンズに付着した微生物は大幅に減少するため、短時間、例えば10分〜60分で消毒を完了することが出来る。すなわち従来市販のソフトコンタクトレンズ用多目的用液と比べて簡単な操作、或いは短縮された時間で処理を行うことが出来る。なお上記の具体例はあくまで例示であって、本発明の液剤によるコンタクトレンズの手入れ方法は、上述の如き手法に限定されるものではない。
【0036】
本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤は、殺菌効果が高く、しかも眼に対する安全性が高い。このため、こすり洗い、こすりすすぎなしでも十分な消毒効果が得られる。またこすり洗い、こすりすすぎを行った場合は短時間で消毒することが出来る。しかも眼に対する安全性が高いため他の生理食塩水等の液ですすがなくとも、そのまま眼に装用することが出来る。従って一液で洗浄、濯ぎ、消毒、保存に使用することが出来る。また、液剤にソフトコンタクトレンズを浸漬したとき、レンズのサイズ変化が抑制されるため、レンズの処理後の装用において、装用感を損ねたり、視力がハッキリしない等の問題がない。
【0037】
なお、本発明の方法の対象としているコンタクトレンズとしては、すべてのソフトコンタクトレンズが対象となる。特に本発明の方法においては、イオン性で、含水率50%以上の、グループ4に属するソフトコンタクトレンズでも快適に適用することが出来る。
【0038】
【実施例】
以下に、本発明を更に具体的に説明するために、本発明の幾つかの実施例を示すこととするが、本発明が、そのような実施例の記載によって、何らの制約を受けるものでないことは、言うまでもないところである。なお、下記実施例中の成分濃度は、何れも、w/v%として示されるものである。
【0039】
――殺菌効果試験――
供試菌として、セラチア・マルセセンス(S.m.:Serratia marcescens ATCC 13880)またはカンジダ・アルビカンス(C.a.:Candida albicans ATCC 10231)を用い、先ず、セラチア・マルセセンスについては、ソイビーンカゼイン培地にて30℃×24時間培養したものを生理食塩水に懸濁し、108cfu/mlの供試菌液として調製する一方、カンジダ・アルビカンスについては、ブドウ糖ペプトン培地にて30℃×24時間培養したものを、生理食塩水に懸濁し、108cfu/mlの供試菌液とした。
【0040】
次いで、殺菌効果の評価されるべきコンタクトレンズ用液剤について、それを滅菌済みの試験管に10ml入れ、更にそれに、上記で調製された供試菌液の所定のもの0.05mlを加えた後、23℃の恒温水槽中に保管し、そして所定の指定時間後に、その一定量を取り出し、滅菌生理食塩水を用いて希釈した後、混釈平板法により、サンプル1ml中の生菌数を測定した。なお、この混釈平板法における培養条件は、セラチア・マルセセンスについては、ソイビーンカゼイン培地を用いて、30℃×3日間を採用し、カンジダ・アルビカンスについては、ブドウ糖ペプトン培地を用いて、30℃×5日間を採用した。そしてかかる測定にて得られた生菌数から、前記供試菌液の添加されたコンタクトレンズ用液剤の指定時間後の生菌数を算出した後、下記の計算式に従って、対数に換算した菌減少量を求めた。
菌減少量〔対数換算〕=LOG(調製直後の菌懸濁液1ml中の生菌数)−LOG(処理後の菌懸濁液1ml中の生菌数)
【0041】
――レンズのサイズ変化の測定――
試験レンズ1枚をISO生理食塩水(ISO10344(Optics and optical instruments−Contact lenses−Saline solution for contact lens testing)2mlの入ったレンズケースに浸漬して、20℃±1℃の恒温水槽にて24時間以上放置した。レンズを取り出し、初期サイズとして、ISO生理食塩水中のサイズ(直径)を測定した。レンズの直径の測定は万能投影機(日本光学工業社)を用いてレンズを10倍に拡大し、20℃±1℃のISO生理食塩水20ml中のレンズの直径を測定した。レンズ1枚当たり4回測定し、その平均値をとった。次に同様の試験レンズを試験液2mlの入ったレンズケースに浸漬して、20℃±1℃の恒温水槽にて1時間〜24時間放置した。次いでレンズを取り出し、上と同様にして、各試験液中でのサイズ(直径)を測定し、試験液浸漬後のサイズとした。レンズサイズ変化率は下記の計算式に従って求めた。
レンズサイズ変化率(%)=(試験液浸漬後のサイズ−初期サイズ)/初期サイズ×100
試験レンズとしては、ジョンソン・エンド・ジョンソン社製、商品名 シュアビュー(規格:ベースカーブ8.4mm、頂点屈折率−3.00D、直径14.0mm)を用いた。
【0042】
実施例1〜14、比較例1〜5
本発明において、アミノ酸塩がレンズのサイズ変化を抑制する効果を調べるため、以下の実験を行った。先ず、下記表1〜4の成分組成となるように、それぞれの成分を添加し、滅菌精製水中に溶解せしめることにより、各種のコンタクトレンズ用液剤を調製した。なお、ここで殺菌成分として用いられたマーコート100(米国:CALGON CORPORATION製)はポリクワテリウム−6であり、マーコート550(米国:CALGON CORPORATION製)はポリクワテリウム−7であり、ルビカットFC370(独国:BASF製)はポリクワテリウム−16である。またニッコールHCO−60(日光ケミカルズ製)はポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油である。
【0043】
次いで、このようにして得られた各種のコンタクトレンズ用液剤に所定時間浸漬した時のグループ4ソフトコンタクトレンズの直径変化率を調べ、その結果を、表1〜4に併記した。ここで実施例1から14は本発明の方法に従うコンタクトレンズ用液剤であり、比較例1〜2は非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸を含まず、アミノ酸塩のみを含有する実験例、比較例3〜5はアミノ酸塩未添加の実験例を示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
表1〜3の結果から明らかなように、本発明に従う実施例1〜14においては、アミノ酸塩の添加によって、レンズのサイズ変化は8%以下に抑制されている。これに対し、アミノ酸未添加の比較例3〜5においては、レンズのサイズ変化は10%を超過し、装用上問題が生ずるおそれのある変化となっている。一方非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸を含まず、アミノ酸塩のみを含有する比較例1〜2においてはレンズのサイズ変化はマイナスの数値を示している。
【0049】
上記実施例1及び比較例1の殺菌効果を比較するため、セラチア・マルセセンスおよびカンジダ・アルビカンスに対する殺菌効果の試験を行った。供試菌と試験液の接触時間は4時間とした。結果を表5に示した。
【0050】
【表5】
【0051】
表5の結果から明らかなように、実施例1においては、セラチア・マルセセンスおよびカンジダ・アルビカンスに対して高い殺菌効果を示し、FDA消毒効果試験第1基準に適合する。これに対し比較例1においては、殺菌効果は著しく低く、FDA消毒効果試験第1基準に適合しない。このように、ポリクワテリウムを殺菌成分とし、非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸を含まず、アミノ酸塩のみを含有するコンタクトレンズ用液剤においてはソフトコンタクトレンズのサイズ変化は少ないが、殺菌効果が大幅に低下するため、本発明の目的を達成出来ないことがわかる。
【0052】
実施例15〜18、比較例6〜7
本発明において、アミノ酸塩の添加量と殺菌効力およびレンズのサイズ変化との関係を調べるため、以下の実験を行った。下記表6の成分組成となるように、それぞれの成分を添加し、滅菌精製水中に溶解せしめることにより、各種のコンタクトレンズ用液剤を調製した。
【0053】
【表6】
【0054】
次いで、このようにして得られた各種のコンタクトレンズ用液剤について、セラチア・マルセセンスおよびカンジダ・アルビカンスに対するそれぞれの殺菌効力(4時間後の菌減少量)を先の殺菌効果試験に従って調べ、結果を表7に示した。また、レンズを上記液剤に浸漬した後のサイズ変化を先のレンズ変化率測定試験に従って調べ、表7に併記した。
【0055】
【表7】
【0056】
表7の結果から明らかなように、本発明に従う実施例15〜18においては、セラチア・マルセセンス、カンジダ・アルビカンス何れに対しても高い殺菌効力を示し、FDA消毒効果試験第1基準に適合するのみでなく、グループ4レンズのサイズ変化が+8%以下であり、実質的に問題ない範囲に入っている。しかし、アミノ酸塩濃度が0.9%、1.1%の比較例6〜7においては、レンズのサイズ変化の点では問題ないが、殺菌効力が著しく低下してFDA消毒効果試験第1基準に適合せず、本発明の目的が達成されないことがわかる。
【0057】
実施例19〜24
本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤において、エチレンジアミンテトラ酢酸塩が殺菌効力に及ぼす影響を調べるため次の実験を行った。 下記表8の成分組成となるように、それぞれの成分を添加し、滅菌精製水中に溶解せしめることにより、各種のコンタクトレンズ用液剤を調製した。
【0058】
【表8】
【0059】
次いで、このようにして得られた各種のコンタクトレンズ用液剤について、セラチア・マルセセンスおよびカンジダ・アルビカンスに対するそれぞれの殺菌効力(4時間後の菌減少量)を先の殺菌効果試験に従って調べ、結果を表9に示した。また、レンズを上記液剤に浸漬した後のサイズ変化を先のレンズ変化率測定試験に従って調べ、表9に併記した。
【0060】
【表9】
【0061】
表9の結果はエチレンジアミンテトラ酢酸塩の添加量が0.05w/v%以上においては、本発明のコンタクトレンズ用液剤の殺菌効力が低下し、FDA消毒効果試験第1基準に適合しなくなる場合が生ずることを示している。一方レンズのサイズ変化についてはエチレンジアミンテトラ酢酸塩の添加量の影響は認められない。
【0062】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤においては、ポリクワテリウム系殺菌成分と非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸を共存せしめることにより、低濃度の殺菌成分で高い殺菌効力を発揮せしめると共に、更に特定量のアミノ酸塩を添加することによりソフトコンタクトレンズのサイズ変化を抑制する事が出来る。このため、イオン性で、含水率55%以上の、グループ4に属するソフトコンタクトレンズを含むすべてのソフトコンタクトレンズに用いることが出来る。また殺菌効力はFDA消毒効果試験第1基準に適合させることが可能なので、装用後のレンズをコンタクトレンズ用液剤に浸漬するだけでレンズの洗浄、消毒、保存を行うことも可能となる。更に殺菌成分の濃度が低くて済むため眼に対する安全性が高く、本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤に浸漬、又は濯ぎを行った後、そのまま眼に装用することが可能である。
Claims (5)
- 水を主体とし、少なくとも1種のポリクワテリウム系殺菌成分を含有すると共に、0.4〜1.36w/v%のグリセリン、プロピレングリコール、グリシン、DL−アラニンから選択される非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸および0.1〜0.45w/v%のL−グルタミン酸塩、L−アスパラギン酸塩から選択されるアミノ酸塩を含有する、イオン性で含水率50%以上のソフトコンタクトレンズに用いるための液剤であって、且つ前記非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸および前記アミノ酸塩が、前記液剤の浸透圧が200〜400mOsmの浸透圧を与える割合において、含有せしめられていることを特徴とするソフトコンタクトレンズ用液剤。
- 上記ポリクワテリウム系殺菌成分がポリクワテリウム−1、ポリクワテリウム−6、ポリクワテリウム−7、ポリクワテリウム−16およびポリクワテリウム−22からなる群より選ばれた少なくとも1種である、請求項1記載のソフトコンタクトレンズ用液剤。
- 前記ポリクワテリウム系殺菌成分が、0.00000001〜1.0w/v%のポリクワテリウム−6である、請求項1記載のソフトコンタクトレンズ用液剤。
- 前記液剤が更に0.04w/v%以下のエチレンジアミンテトラ酢酸塩を含む請求項1乃至3の何れかに記載のソフトコンタクトレンズ用液剤。
- 前記請求項1〜4のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用液剤に、室温雰囲気下でソフトコンタクトレンズを浸漬した後、取り出し、そのまま眼に装用することを特徴とするソフトコンタクトレンズの洗浄、消毒、保存方法。
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