JP2002136578A - ソフトコンタクトレンズ用液剤およびソフトコンタクトレンズの洗浄、消毒、保存方法 - Google Patents

ソフトコンタクトレンズ用液剤およびソフトコンタクトレンズの洗浄、消毒、保存方法

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JP2002136578A
JP2002136578A JP2000334835A JP2000334835A JP2002136578A JP 2002136578 A JP2002136578 A JP 2002136578A JP 2000334835 A JP2000334835 A JP 2000334835A JP 2000334835 A JP2000334835 A JP 2000334835A JP 2002136578 A JP2002136578 A JP 2002136578A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消毒効力が充分に高く、眼に対する毒性が低
いソフトコンタクトレンズ用液剤であって、ソフトコン
タクトレンズのサイズ変化を抑制し、すべてのソフトコ
ンタクトレンズに適用出来るようにする。 【解決手段】 ポリクワテリウム系殺菌成分と非イオン
性等張化剤及び/又はアミノ酸が共存するコンタクトレ
ンズ用液剤に0.05〜0.6w/v%のアミノ酸塩を
添加し、非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸とアミ
ノ酸塩を浸透圧が200〜400mOsmになるように
含有する液剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンタクトレンズ用
液剤及び前記液剤を用いてコンタクトレンズを洗浄、消
毒、保存する方法に係り、特に消毒効果が高く、且つ前
記処理においてソフトコンタクトレンズのサイズ安定性
が高く、そのため装用中の安全性、装用感に支障を来す
ことがないようなソフトコンタクトレンズ用液剤及びそ
れを用いた洗浄、消毒、保存方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にコンタクトレンズを装用している
と、涙液や眼脂に由来する、蛋白質や脂肪等の汚れがコ
ンタクトレンズに付着するようになるところから、その
ような汚れを取り除くための洗浄操作をコンタクトレン
ズに対して実施することが必要となる。また、コンタク
トレンズを継続して使用する場合には、コンタクトレン
ズを眼から外して保存している間に、表面に付着した細
菌等の微生物が増殖するおそれがあり、眼に対して感染
症等の悪影響をもたらすことがあるため、コンタクトレ
ンズの消毒が必要とされ、特にソフトコンタクトレンズ
の場合は、細菌等の感染の危険性が高いため、装用前の
消毒が重要である。
【0003】コンタクトレンズの消毒法としては熱消毒
法と化学消毒法が採用されているが、最近は後者の化学
消毒法が特に注目を受けている。化学消毒法において
は、化学消毒効果を有するコンタクトレンズ用液剤が用
いられ、それにコンタクトレンズを浸漬することにより
消毒処理が行われるが、そのようなコンタクトレンズ用
液剤には高い殺菌効果を持つものが必要とされることは
勿論、眼に対する毒性の低いものであることも重要であ
る。
【0004】このような安全上の立場から、最近殺菌効
果のある4級アンモニウムの高分子を用いる方法の採用
が検討されている。この方法は、高分子量にすること
で、ソフトコンタクトレンズ内部への薬剤の浸入を防止
しようとするものであり、例えばポリクワテリウム−1
を用いた特開平2−54804号公報の方法や、ポリク
ワテリウム−6を用いた米国特許第4361548号明
細書、米国特許第4443429号明細書に開示の方法
がある。しかし、それらの何れに用いられている殺菌剤
も、そこに記載されている処方・組成を用いたのでは殺
菌効果としては十分とは言えず、より効果が高く、且つ
眼に対して安全なコンタクトレンズ用液剤が望まれてい
た。
【0005】前述のような点を改良すべく、本発明者ら
は先の出願において以下のような液剤について提案し
た。すなわち、特開平11−249087号公報ではポ
リクワテリウム−6、ポリクワテリウム−7、ポリクワ
テリウム−16、ポリクワテリウム−22のような特定
のポリクワテリウムと共に、非イオン性等張化剤及び/
又はアミノ酸を含有せしめることによりこれら特定のポ
リクワテリウムの殺菌力が効果的に増強されることを示
した。この液剤においては、より少ない殺菌成分の含有
量によって眼に対する安全性を高め得ると同時に、十分
な殺菌効果が発揮されるという効果がある。
【0006】しかしこのような非イオン性等張化剤及び
/又はアミノ酸を等張化剤として用いると、かかる処理
液にソフトコンタクトレンズを浸漬した時特定のソフト
コンタクトレンズによってはサイズが膨潤する場合があ
ることがわかった。特にこのようなレンズは、医薬審第
645号に記載されているグループ4に属するレンズ
(イオン性で、含水率50%以上のソフトコンタクトレ
ンズ)の内に認められ、このグループ4に属するレンズ
はサイズに対して非イオン性等張化剤あるいはアミノ酸
の影響を受け易いことが判明した。このため、患者によ
ってはレンズの装用初期に視力がでにくくなるといった
支障を来すことがわかった。
【0007】一方ソフトコンタクトレンズの化学消毒の
効果についてはFDA消毒効果試験基準が定められてい
る。従来市販されているコンタクトレンズ用化学消毒剤
は多くがFDA消毒効果試験の第2基準に適合するもの
で、第1基準には適合しない。FDA消毒効果試験の第
2基準にのみ適合する場合は、消毒効果が十分でなく、
実際のコンタクトレンズの消毒処理操作の際、こすり洗
いおよびこすり濯ぎが必須とされ、洗浄、消毒の操作は
煩雑なものとなる。これに対し、FDA消毒効果試験の
第1基準に適合する場合は、こすり洗いおよびこすり濯
ぎなしで十分な消毒効果が得られるため洗浄、消毒操作
が簡単となる。このためコンタクトレンズ用化学消毒液
としてはFDA消毒効果試験の第1基準に適合するよう
な高い消毒効果を有するものが望まれるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて本発明
は、かかる事情を背景としてなされたものであって、そ
の解決課題とするところは、ポリクワテリウム系殺菌成
分と併用された、非イオン性等張化剤及び/又はアミノ
酸を含むコンタクトレンズ用液を用いてソフトコンタク
トレンズを処理した時、その殺菌効果および安全性を損
なうことなく、最もサイズ変化の影響を受けやすいグル
ープ4のソフトコンタクトレンズを含むすべてのソフト
コンタクトレンズのレンズのサイズ変化を、実質的に装
用に支障がない範囲に抑制し得るようなソフトコンタク
トレンズ用液剤を提供することにある。更に本発明の他
の解決課題はソフトコンタクトレンズの処理において、
その殺菌効果がFDA消毒効果試験の第1基準に適合す
るようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記の如き課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、
ポリクワテリウム系殺菌成分と非イオン性等張化剤及び
/又はアミノ酸が共存するコンタクトレンズ用液剤に
0.05〜0.6%のアミノ酸塩を添加することによ
り、高い消毒効果とコンタクトレンズのサイズ変化の防
止を両立し得ることを発見し、本発明を完成するに至っ
たのである。
【0010】すなわち本発明は、水を主体とし、少なく
とも1種のポリクワテリウム系殺菌成分を含有すると共
に、0.01〜20w/v%の非イオン性等張化剤及び
/又はアミノ酸および0.05〜0.6w/v%のアミ
ノ酸塩を含有する液剤であって、且つ前記非イオン性等
張化剤及び/又はアミノ酸および前記アミノ酸塩が、前
記液剤の浸透圧が200〜400mOsmの浸透圧を与
える割合において、含有せしめられていることを特徴と
するソフトコンタクトレンズ用液剤をその要旨とするも
のである。
【0011】また、第二の発明は、前記ソフトコンタク
トレンズ用液剤に、室温雰囲気下でソフトコンタクトレ
ンズを浸漬した後、取り出し、そのまま眼に装用するこ
とを特徴とするソフトコンタクトレンズの洗浄、消毒、
保存方法をその要旨とする。
【0012】このように本発明にあっては、ポリクワテ
リウム系殺菌成分と非イオン性等張化剤及び/又はアミ
ノ酸を含有せしめた処理液でソフトコンタクトレンズを
処理した時生ずる、レンズの膨潤による直径の増大を、
0.05〜0.6w/v%のアミノ酸塩を添加すること
により効果的に抑制し、且つ高い殺菌効果も得ることが
出来るのである。
【0013】また、本発明に係るソフトコンタクトレン
ズ用液剤は高い殺菌力と眼に対する安全性を有するた
め、装用後のソフトコンタクトレンズを眼からはずし
て、こすり洗いすることなく、そのまま当該用液剤に浸
漬し、所定時間の経過後に取り出してそのまま眼に装用
することが可能である。
【0014】さらにコンタクトレンズに無機物の汚れが
付着するのを防止するため0.04w/v%以下のエチ
レンジアミンテトラ酢酸塩が有利に添加、含有せしめら
れる。
【0015】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明において使用されるソフト
コンタクトレンズ処理液は、殺菌成分としてCTFA
(The Cosmetic Toiletry an
d Fregrance Association)名
がポリクワテリウム(Polyquaternium)
である、高分子4級アンモニウム塩系化合物を含有す
る。4級アミン及び共重合モノマーの組成から命名され
るポリクワテリウムの品種としては、ポリクワテリウム
−1、ポリクワテリウム−6、ポリクワテリウム−7、
ポリクワテリウム−16、及びポリクワテリウム−22
が好ましく、この群の中から少なくとも1種が選択使用
されることが望ましい。
【0017】なお、それらポリクワテリウムの詳細は"
CTFA International Cosmet
ic Ingredient Dictionary"
大462〜463頁に明らかにされているところであ
り、例えばポリクワテリウム−1は下式で示される重合
化4級アンモニウム塩である。またポリクワテリウム−
6は、ジメチルジアリルアンモニウムクロライドのホモ
ポリマーであることが明らかにされており、ポリクワテ
リウム−7はアクリルアミドとジメチルジアリルアンモ
ニウムクロライドからなる重合化4級アンモニウム塩で
あるとされており、更にポリクワテリウム−16はメチ
ルビニルイミダゾリウムクロライドとビニルピロリドン
から形成された重合化4級アンモニウム塩であり、更に
またポリクワテリウム−22はジメチルジアリルアンモ
ニウムクロライドとアクリル酸の共重合体であることが
示されている。
【0018】なお本発明の場合、ポリクワテリウムの中
で、比較的正電荷の多いものが殺菌作用の点で好まし
い。このため4級アンモニウム塩と他のモノマーの共重
合体の場合は、4級アンモニウム塩の割合の高い方が好
ましい。本発明においては4級アミン繰り返し単位が5
0〜100モル%のポリクワテリウムが好ましい。
【0019】本発明にあって特に好ましいのは4級アン
モニウム塩のホモポリマーであるポリクワテリウム−6
である。なお、このポリクワテリウム−6は、"マーコ
ート100"(米国:CALGON CORPORAT
ION)として市販され、ヘアケア製品やスキンケア製
品の原料として用いられているものが、好適に使用され
る。
【0020】そして上述のポリクワテリウムを殺菌成分
として使用する一方、更に非イオン性等張化剤及び/又
はアミノ酸を共存せしめることによつて、ポリクワテリ
ウムの殺菌力が増強され、かかる殺菌成分の添加量を著
しく低くすることが出来る。このため本発明においては
ポリクワテリウム系殺菌成分の濃度は0.000000
01w/v%〜1.0w/v%が好ましい。0.000
00001w/v%以下では殺菌効果が不十分となり、
1.0w/v%以上では眼に対する安全性の点で問題が
出るおそれがある。更に好ましくは0.0000001
w/v%〜0.1w/v%、より好ましくは0.000
001w/v%〜0.01w/v%、最も好ましくは
0.00001w/v%〜0.005w/v%である。
【0021】また上記のポリクワテリウム系殺菌成分と
組み合わせられる非イオン性等張化剤としては、従来よ
り公知の各種のものを使用することが出来る。例えばグ
リセリン、プロピレングリコール、マンニトール、ポリ
エチレングリコール(平均分子量:100〜400)、
グルコース、ジエチレングリコール、ソルビトール、キ
シリトール、シクロデキストリン等を挙げることが出
来、その他でも安全性の高いものなら使用出来る。それ
らの中から、単独で、或いは適宜組み合わせて用いられ
るが、その中でも、グリセリン、プロピレングリコール
およびマンニトールの少なくとも1種が好適に用いら
れ、特に好ましくはプロピレングリコールである。
【0022】さらに、上記の非イオン性等張化剤と同様
に、前記ポリクワテリウム系殺菌成分に組み合わされる
アミノ酸としては、分子内にカルボキシル基とアミノ基
を有する公知の化合物の中から適宜に選択されるが、好
ましくは分子量が75〜250の低分子アミノ酸が有利
に用いられ、例えばアラニン、α−アミノアジピン酸、
α−アミノ酪酸、アルギニン、アスパラギン、イソロイ
シン、クレアチン、グルタミン、グリシン、ヒスチジ
ン、シスチン、チロシン、トリプトファン、バリン、メ
チオニン、リシン、ロイシン、オルニチン、フェニルア
ラニン、プロリン、ホスホセリン、サルコシン、スレオ
ニン、システイン、セリン等を挙げることが出来、中で
も好ましくはグリシン、DL−アラニン、DL−セリ
ン、L−ヒスチジン、L−グルタミンが用いられ、特に
好ましくはDL−アラニンが用いられる。
【0023】上記非イオン性等張化剤及びアミノ酸は、
上記ポリクワテリウム系殺菌成分と併用することにより
上記ポリクワテリウム系殺菌成分の殺菌効力を著しく高
める。しかし、上記非イオン性等張化剤及びアミノ酸を
含む液にソフトコンタクトレンズを浸漬したとき、ソフ
トコンタクトレンズが膨潤し、このためレンズの直径が
増大する傾向があり、特に医薬審第645号に記載され
ているグループ4に属するレンズは、最も非イオン性等
張化剤あるいはアミノ酸の影響を受け易いことが判明し
た。このため場合によってはかかる液剤でレンズを処理
した後装用すると、装用初期の一時的であるが、規格の
あわないレンズを装用した時の様に視力がハッキリ出な
いことなどの問題があることが判った。
【0024】本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤に
おいては、0.05w/v%〜0.6w/v%のアミノ
酸塩を更に添加することにより、上記ソフトコンタクト
レンズのサイズ変化を抑制し、且つ高い殺菌効果を維持
することが可能となった。本発明で用いるアミノ酸塩と
してはL−アスパラギン酸塩、L−グルタミン酸塩、L
−アルギニン酸塩等が用いられ、好ましいのはL−アス
パラギン酸塩およびL−グルタミン酸塩であり、特に好
ましくはL−グルタミン酸塩である。アミノ酸塩として
はナトリウム塩が最も一般的に用いられるが、カリウム
塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等を用いることも出
来る。
【0025】上記アミノ酸塩は前記非イオン性等張化剤
及び/又はアミノ酸によるソフトコンタクトレンズの膨
潤と、それに基づく直径の増大を抑制する効果を有す
る。アミノ酸塩の添加量の下限は0.05w/v%であ
り、好ましくは0.1w/v%以上である。0.05w
/v%より少ないとソフトコンタクトレンズのサイズ変
化を抑制する効果が不十分となる。一方アミノ酸塩の添
加量が多すぎると液の殺菌効果が低下し、用液の殺菌効
果をFDA消毒効果試験の第1基準に適合せしめること
が困難となる。本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤
におけるアミノ酸塩の上限は0.6w/v%であり、好
ましくは0.5w/v%以下である。
【0026】特定のポリクワテリウムと非イオン性等張
化剤及び/又はアミノ酸の併用によるポリクワテリウム
の殺菌効果の向上については特開平11−249087
号公報 段落9に記載され、同号公報段落20にはアミ
ノ酸の具体例が示されており、ここでは用いられるアミ
ノ酸としてアミノ酸およびその塩が含まれている。また
具体例としてL−グルタミン酸ナトリウムが記載されて
いる。しかし同号公報には、非イオン性等張化剤及び/
又はアミノ酸がソフトコンタクトレンズを膨潤させ、そ
れによってその直径を増大させること、アミノ酸塩が非
イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸によるソフトコン
タクトレンズの直径増大を抑制することについては記載
がない。また過量のアミノ酸塩が処理液の殺菌効力を低
下させ、0.6w/v%以上の添加量においては、殺菌
効果がFDA消毒効果試験の第1基準に適合することが
困難となることについては記載がない。
【0027】また特開平11−249087号公報にお
いては、L−グルタミン酸ナトリウムのようなアミノ酸
塩単独で用いることも可能のように記載されているが、
ポリクワテリウムとアミノ酸塩単独とを併用した場合、
殺菌効果をFDA消毒効果試験の第1基準に適合せしめ
ることは困難である。本発明の方法においては、ポリク
ワテリウムと非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸が
共存し、更にアミノ酸塩を添加することが必須であり、
これによってはじめて、高い殺菌効力の維持とソフトコ
ンタクトレンズのサイズ変化抑制を両立せしめることが
可能となる。
【0028】ソフトコンタクトレンズの洗浄、消毒、保
存などの処理の際レンズが膨潤して直径が増大する場合
通常直径に10%以上の変化があると装用に支障を来す
と考えられる。本発明によれば、最も非イオン性等張化
剤あるいはアミノ酸の影響を受け易いグループ4に属す
るレンズにおいてもレンズの直径変化を10%以下とす
ることが可能となる。更に好ましくは、非イオン性等張
化剤あるいはアミノ酸とアミノ酸塩濃度を、レンズの直
径変化が8%以下に抑制されるように定めることが望ま
しい。グループ4以外のソフトコンタクトレンズについ
ては、特段サイズ変化を考慮しなくても良く、すべての
レンズに対して本発明の液剤は有利に適用できる。
【0029】なお、上記非イオン性等張化剤及び/又は
アミノ酸は本発明のコンタクトレンズ用液剤の浸透圧を
調整するものであり、その濃度は、レンズのサイズ変化
抑制の為に添加するアミノ酸塩を含めて、処理液の浸透
圧が実質的に生理的浸透圧に等しい範囲の200〜40
0mOsmになるように定められる。浸透圧の調整は、
非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸とアミノ酸塩に
より行うのが好ましく、塩化ナトリウムのようなイオン
性等張化剤を添加することは殺菌効果を低下させるとい
う理由で好ましくない。このようなイオン性等張化剤
は、併用する場合でも0.1w/v%以下とすることが
望ましい。
【0030】本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤の
pHは、通常、pH5〜9、好ましくはpH6〜8の実
質的に中性の範囲内に調整される。pHが5より低くな
っても、また9より高くなっても眼に対して刺激を与え
たり、障害を惹起するなどの問題を生ずる。
【0031】そしてこのようなpHを保つために少なく
とも1種の緩衝剤が添加される。本発明において用いら
れる緩衝剤としては、公知の各種のものから選択される
が、一般にホウ酸塩緩衝剤、リン酸塩緩衝剤、トリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン緩衝剤(トリス緩衝
剤)、クエン酸緩衝剤が用いられる。ホウ酸塩緩衝剤は
本発明のコンタクトレンズ用液剤の殺菌効果を高める利
点があるが、非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸に
よる膨潤の影響を受け易いタイプのソフトコンタクトレ
ンズにおいては、ホウ酸塩緩衝剤がレンズの膨潤を促進
する作用を有するため、使用は好ましくない。リン酸塩
緩衝剤、クエン酸塩緩衝剤の使用は液剤の殺菌効果がや
や低くなる。従ってレンズのサイズ変化および殺菌効果
の両者を満足せしめるためにはトリス緩衝剤が最も好ま
しい。緩衝剤の濃度は緩衝効果と安全性の点から、0.
05〜1.2w/v%、好ましくは0.1〜0.8w/
v%とする。
【0032】また本発明のコンタクトレンズ用液剤にお
いては、コンタクトレンズに付着した眼脂等の汚れの除
去効果、洗浄効果を向上させるため、界面活性剤を更に
添加することも可能である。界面活性剤としては生体へ
の安全性が高く、またコンタクトレンズ素材への影響の
ないものであれば、本発明の効果を損なわない種類、濃
度においてカチオン、アニオン、両性、ノニオン何れの
タイプの界面活性剤を用いることも出来る。望ましいの
はノニオンで例えばポリエチレン・ポリプロピレンブロ
ック共重合体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などで
ある。
【0033】更に本発明のソフトコンタクトレンズ用液
剤にはカルシウム等の無機汚れを除去するため、キレー
ト剤を添加することが望ましい。キレート剤としてはエ
チレンジアミンテトラ酢酸塩が好ましい。通常エチレン
ジアミンテトラ酢酸塩はコンタクトレンズ用液の殺菌効
果を高めるとされるが、本発明の方法においては意外に
もエチレンジアミンテトラ酢酸塩の濃度が高いと液の殺
菌効果が低下することが見出された。このため、エチレ
ンジアミンテトラ酢酸塩の濃度は0.04w/v%以下
とするのが好ましい。エチレンジアミンテトラ酢酸塩濃
度が0.04w/v%を超えると殺菌効果が低下するの
で望ましくない。
【0034】本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤に
はこの他増粘剤、蛋白除去剤等も添加することが出来
る。それらは生体に対して安全であり、且つコンタクト
レンズの素材に対して悪影響を与えないものであれば、
従来より公知の如何なるものも用いることが出来、それ
らを必要に応じて、本発明の液剤の作用・効果を阻害し
ない範囲において含有せしめることも可能である。
【0035】本発明の液剤を用いてコンタクトレンズの
手入れを行うに際しては、具体的には下記のような手法
に従って行われる。本発明の好ましい形態においては、
用いるコンタクトレンズ用液はFDA消毒効果試験の第
1基準に適合するので、こすり洗い、こすり濯ぎなしで
本発明で用いるコンタクトレンズ用液剤にレンズを浸漬
するだけで十分な消毒効果が得られる。したがって装用
後、眼から外したレンズをそのままコンタクトレンズ用
液で満たした保存ケースの中に1〜8時間浸漬すること
により、レンズの洗浄、消毒、保存を行うことが可能で
ある。また眼から外したレンズを本発明で用いるコンタ
クトレンズ用液剤を用いてこすり洗い、こすり濯ぎを行
った場合は、レンズに付着した微生物は大幅に減少する
ため、短時間、例えば10分〜60分で消毒を完了する
ことが出来る。すなわち従来市販のソフトコンタクトレ
ンズ用多目的用液と比べて簡単な操作、或いは短縮され
た時間で処理を行うことが出来る。なお上記の具体例は
あくまで例示であって、本発明の液剤によるコンタクト
レンズの手入れ方法は、上述の如き手法に限定されるも
のではない。
【0036】本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤
は、殺菌効果が高く、しかも眼に対する安全性が高い。
このため、こすり洗い、こすりすすぎなしでも十分な消
毒効果が得られる。またこすり洗い、こすりすすぎを行
った場合は短時間で消毒することが出来る。しかも眼に
対する安全性が高いため他の生理食塩水等の液ですすが
なくとも、そのまま眼に装用することが出来る。従って
一液で洗浄、濯ぎ、消毒、保存に使用することが出来
る。また、液剤にソフトコンタクトレンズを浸漬したと
き、レンズのサイズ変化が抑制されるため、レンズの処
理後の装用において、装用感を損ねたり、視力がハッキ
リしない等の問題がない。
【0037】なお、本発明の方法の対象としているコン
タクトレンズとしては、すべてのソフトコンタクトレン
ズが対象となる。特に本発明の方法においては、イオン
性で、含水率50%以上の、グループ4に属するソフト
コンタクトレンズでも快適に適用することが出来る。
【0038】
【実施例】以下に、本発明を更に具体的に説明するため
に、本発明の幾つかの実施例を示すこととするが、本発
明が、そのような実施例の記載によって、何らの制約を
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。なお、下記実施例中の成分濃度は、何れも、w/v
%として示されるものである。
【0039】――殺菌効果試験―― 供試菌として、セラチア・マルセセンス(S.m.:S
erratia marcescens ATCC 1
3880)またはカンジダ・アルビカンス(C.a.:
Candida albicans ATCC 102
31)を用い、先ず、セラチア・マルセセンスについて
は、ソイビーンカゼイン培地にて30℃×24時間培養
したものを生理食塩水に懸濁し、108cfu/mlの
供試菌液として調製する一方、カンジダ・アルビカンス
については、ブドウ糖ペプトン培地にて30℃×24時
間培養したものを、生理食塩水に懸濁し、108cfu
/mlの供試菌液とした。
【0040】次いで、殺菌効果の評価されるべきコンタ
クトレンズ用液剤について、それを滅菌済みの試験管に
10ml入れ、更にそれに、上記で調製された供試菌液
の所定のもの0.05mlを加えた後、23℃の恒温水
槽中に保管し、そして所定の指定時間後に、その一定量
を取り出し、滅菌生理食塩水を用いて希釈した後、混釈
平板法により、サンプル1ml中の生菌数を測定した。
なお、この混釈平板法における培養条件は、セラチア・
マルセセンスについては、ソイビーンカゼイン培地を用
いて、30℃×3日間を採用し、カンジダ・アルビカン
スについては、ブドウ糖ペプトン培地を用いて、30℃
×5日間を採用した。そしてかかる測定にて得られた生
菌数から、前記供試菌液の添加されたコンタクトレンズ
用液剤の指定時間後の生菌数を算出した後、下記の計算
式に従って、対数に換算した菌減少量を求めた。菌減少
量〔対数換算〕=LOG(調製直後の菌懸濁液1ml中
の生菌数)−LOG(処理後の菌懸濁液1ml中の生菌
数)
【0041】――レンズのサイズ変化の測定―― 試験レンズ1枚をISO生理食塩水(ISO10344
(Optics and optical instr
uments−Contact lenses−Sal
ine solution for contact
lens testing)2mlの入ったレンズケー
スに浸漬して、20℃±1℃の恒温水槽にて24時間以
上放置した。レンズを取り出し、初期サイズとして、I
SO生理食塩水中のサイズ(直径)を測定した。レンズ
の直径の測定は万能投影機(日本光学工業社)を用いて
レンズを10倍に拡大し、20℃±1℃のISO生理食
塩水20ml中のレンズの直径を測定した。レンズ1枚
当たり4回測定し、その平均値をとった。次に同様の試
験レンズを試験液2mlの入ったレンズケースに浸漬し
て、20℃±1℃の恒温水槽にて1時間〜24時間放置
した。次いでレンズを取り出し、上と同様にして、各試
験液中でのサイズ(直径)を測定し、試験液浸漬後のサ
イズとした。レンズサイズ変化率は下記の計算式に従っ
て求めた。 レンズサイズ変化率(%)=(試験液浸漬後のサイズ−
初期サイズ)/初期サイズ×100 試験レンズとしては、ジョンソン・エンド・ジョンソン
社製、商品名 シュアビュー(規格:ベースカーブ8.
4mm、頂点屈折率−3.00D、直径14.0mm)
を用いた。
【0042】実施例1〜14、比較例1〜5 本発明において、アミノ酸塩がレンズのサイズ変化を抑
制する効果を調べるため、以下の実験を行った。先ず、
下記表1〜4の成分組成となるように、それぞれの成分
を添加し、滅菌精製水中に溶解せしめることにより、各
種のコンタクトレンズ用液剤を調製した。なお、ここで
殺菌成分として用いられたマーコート100(米国:C
ALGON CORPORATION製)はポリクワテ
リウム−6であり、マーコート550(米国:CALG
ON CORPORATION製)はポリクワテリウム
−7であり、ルビカットFC370(独国:BASF
製)はポリクワテリウム−16である。またニッコール
HCO−60(日光ケミカルズ製)はポリオキシエチレ
ン(60モル)硬化ヒマシ油である。
【0043】次いで、このようにして得られた各種のコ
ンタクトレンズ用液剤に所定時間浸漬した時のグループ
4ソフトコンタクトレンズの直径変化率を調べ、その結
果を、表1〜4に併記した。ここで実施例1から14は
本発明の方法に従うコンタクトレンズ用液剤であり、比
較例1〜2は非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸を
含まず、アミノ酸塩のみを含有する実験例、比較例3〜
5はアミノ酸塩未添加の実験例を示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】表1〜3の結果から明らかなように、本発
明に従う実施例1〜14においては、アミノ酸塩の添加
によって、レンズのサイズ変化は8%以下に抑制されて
いる。これに対し、アミノ酸未添加の比較例3〜5にお
いては、レンズのサイズ変化は10%を超過し、装用上
問題が生ずるおそれのある変化となっている。一方非イ
オン性等張化剤及び/又はアミノ酸を含まず、アミノ酸
塩のみを含有する比較例1〜2においてはレンズのサイ
ズ変化はマイナスの数値を示している。
【0049】上記実施例1及び比較例1の殺菌効果を比
較するため、セラチア・マルセセンスおよびカンジダ・
アルビカンスに対する殺菌効果の試験を行った。供試菌
と試験液の接触時間は4時間とした。結果を表5に示し
た。
【0050】
【表5】
【0051】表5の結果から明らかなように、実施例1
においては、セラチア・マルセセンスおよびカンジダ・
アルビカンスに対して高い殺菌効果を示し、FDA消毒
効果試験第1基準に適合する。これに対し比較例1にお
いては、殺菌効果は著しく低く、FDA消毒効果試験第
1基準に適合しない。このように、ポリクワテリウムを
殺菌成分とし、非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸
を含まず、アミノ酸塩のみを含有するコンタクトレンズ
用液剤においてはソフトコンタクトレンズのサイズ変化
は少ないが、殺菌効果が大幅に低下するため、本発明の
目的を達成出来ないことがわかる。
【0052】実施例15〜18、比較例6〜7 本発明において、アミノ酸塩の添加量と殺菌効力および
レンズのサイズ変化との関係を調べるため、以下の実験
を行った。下記表6の成分組成となるように、それぞれ
の成分を添加し、滅菌精製水中に溶解せしめることによ
り、各種のコンタクトレンズ用液剤を調製した。
【0053】
【表6】
【0054】次いで、このようにして得られた各種のコ
ンタクトレンズ用液剤について、セラチア・マルセセン
スおよびカンジダ・アルビカンスに対するそれぞれの殺
菌効力(4時間後の菌減少量)を先の殺菌効果試験に従
って調べ、結果を表7に示した。また、レンズを上記液
剤に浸漬した後のサイズ変化を先のレンズ変化率測定試
験に従って調べ、表7に併記した。
【0055】
【表7】
【0056】表7の結果から明らかなように、本発明に
従う実施例15〜18においては、セラチア・マルセセ
ンス、カンジダ・アルビカンス何れに対しても高い殺菌
効力を示し、FDA消毒効果試験第1基準に適合するの
みでなく、グループ4レンズのサイズ変化が+8%以下
であり、実質的に問題ない範囲に入っている。しかし、
アミノ酸塩濃度が0.9%、1.1%の比較例6〜7に
おいては、レンズのサイズ変化の点では問題ないが、殺
菌効力が著しく低下してFDA消毒効果試験第1基準に
適合せず、本発明の目的が達成されないことがわかる。
【0057】実施例19〜24 本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤において、エチ
レンジアミンテトラ酢酸塩が殺菌効力に及ぼす影響を調
べるため次の実験を行った。 下記表8の成分組成とな
るように、それぞれの成分を添加し、滅菌精製水中に溶
解せしめることにより、各種のコンタクトレンズ用液剤
を調製した。
【0058】
【表8】
【0059】次いで、このようにして得られた各種のコ
ンタクトレンズ用液剤について、セラチア・マルセセン
スおよびカンジダ・アルビカンスに対するそれぞれの殺
菌効力(4時間後の菌減少量)を先の殺菌効果試験に従
って調べ、結果を表9に示した。また、レンズを上記液
剤に浸漬した後のサイズ変化を先のレンズ変化率測定試
験に従って調べ、表9に併記した。
【0060】
【表9】
【0061】表9の結果はエチレンジアミンテトラ酢酸
塩の添加量が0.05w/v%以上においては、本発明
のコンタクトレンズ用液剤の殺菌効力が低下し、FDA
消毒効果試験第1基準に適合しなくなる場合が生ずるこ
とを示している。一方レンズのサイズ変化についてはエ
チレンジアミンテトラ酢酸塩の添加量の影響は認められ
ない。
【0062】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のソフトコンタクトレンズ用液剤においては、ポリクワ
テリウム系殺菌成分と非イオン性等張化剤及び/又はア
ミノ酸を共存せしめることにより、低濃度の殺菌成分で
高い殺菌効力を発揮せしめると共に、更に特定量のアミ
ノ酸塩を添加することによりソフトコンタクトレンズの
サイズ変化を抑制する事が出来る。このため、イオン性
で、含水率55%以上の、グループ4に属するソフトコ
ンタクトレンズを含むすべてのソフトコンタクトレンズ
に用いることが出来る。また殺菌効力はFDA消毒効果
試験第1基準に適合させることが可能なので、装用後の
レンズをコンタクトレンズ用液剤に浸漬するだけでレン
ズの洗浄、消毒、保存を行うことも可能となる。更に殺
菌成分の濃度が低くて済むため眼に対する安全性が高
く、本発明のソフトコンタクトレンズ用液剤に浸漬、又
は濯ぎを行った後、そのまま眼に装用することが可能で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02C 13/00 G02C 13/00 Fターム(参考) 2H006 DA08 DA09 4C058 AA09 BB07 DD05 DD07 JJ08 JJ21 JJ26 4H003 AC12 BA12 DA16 EA03 EB04 EB05 EB06 EB13 EB16 EB19 EB28 ED02 FA02 FA15 FA21 FA34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を主体とし、少なくとも1種のポリク
    ワテリウム系殺菌成分を含有すると共に、0.01〜2
    0w/v%の非イオン性等張化剤及び/又はアミノ酸お
    よび0.05〜0.6w/v%のアミノ酸塩を含有する
    液剤であって、且つ前記非イオン性等張化剤及び/又は
    アミノ酸および前記アミノ酸塩が、前記液剤の浸透圧が
    200〜400mOsmの浸透圧を与える割合におい
    て、含有せしめられていることを特徴とするソフトコン
    タクトレンズ用液剤。
  2. 【請求項2】 上記ポリクワテリウム系殺菌成分が ポ
    リクワテリウム−1、ポリクワテリウム−6、ポリクワ
    テリウム−7、ポリクワテリウム−16およびポリクワ
    テリウム−22からなる群より選ばれた少なくとも1種
    である、請求項1記載のソフトコンタクトレンズ用液
    剤。
  3. 【請求項3】 前記ポリクワテリウム系殺菌成分が、
    0.00000001〜1.0w/v%のポリクワテリ
    ウム−6である、請求項1記載のソフトコンタクトレン
    ズ用液剤。
  4. 【請求項4】 前記アミノ酸塩がL−グルタミン酸塩及
    び/又はL−アスパラギン酸塩である請求項1乃至3の
    何れかに記載のソフトコンタクトレンズ用液剤。
  5. 【請求項5】 前記液剤が更に0.04w/v%以下の
    エチレンジアミンテトラ酢酸塩を含む請求項1乃至4の
    何れかに記載のソフトコンタクトレンズ用液剤。
  6. 【請求項6】 前記請求項1〜4のいずれかに記載のソ
    フトコンタクトレンズ用液剤に、室温雰囲気下でソフト
    コンタクトレンズを浸漬した後、取り出し、そのまま眼
    に装用することを特徴とするソフトコンタクトレンズの
    洗浄、消毒、保存方法。
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