以下、本発明のテーブルタップの実施形態について図1〜図16を参照して説明する。尚、以下の説明では、図1の上方をテーブルタップの上方とし、図1の下方をテーブルタップの下方とするが、これは説明の簡略化のためであって、テーブルタップの使用形態が上記の方向に限られることを意味するものではない。
本実施形態のテーブルタップは、図1に示すように、プラグPの一対の栓刃P1,P2(図14参照)がそれぞれ挿入される一対の栓刃挿入孔3a,3bを備える筐体1と、筐体1内に収納されて栓刃挿入孔3a,3bに挿入されたプラグPの一対の栓刃P1,P2がそれぞれ接触接続される刃受部21,26と、各一対の栓刃挿入孔3a,3bと刃受部21,26との間に介在されて栓刃挿入孔3a,3bから挿入されたプラグPの一対の栓刃P1,P2をそれぞれ刃受部側へ通す一対の栓刃挿通孔60,61を備える中枠6と、栓刃挿入孔3a,3bと中枠6との間に、スライド移動自在に介装されて一対の栓刃挿入孔3a,3bを開閉する扉部4、及び扉部4が栓刃挿入孔3a,3bを閉じる位置に移動するように扉部4を栓刃挿入孔側へ押圧するばね部材5からなる開閉手段と、筐体1内側となるボス部30aの前壁部の後面側における一対の栓刃挿入孔3a,3bの周辺部に一体成形により接合され、扉部4が一対の栓刃挿入孔3a,3bを閉じた状態で、扉部4と密着する内側パッキン部32とを備え、一対の栓刃挿入孔3a,3bの周辺部と内側パッキン部32との接合部位9は、凹凸形状となっている。
筐体1は、図2(a),(b)及び図3に示すように、上面が開口した長尺箱状のボディ10と、ボディ10の上面開口を覆うカバー11と、一対の栓刃挿入孔3a,3bを備える扉ユニットUとを具備しており、ここにおいてボディ10とカバー11とはともに熱可塑性樹脂(例えば、塩化ビニル等)を用いた樹脂成形品からなる。
ボディ10は、図2(b)に示すように、上面が開口した長尺箱状のものであり、その長手方向一端側(図2(b)における下側)の側面には、扉ユニットU用の略矩形状の切欠部10aが形成されている。また、ボディ10の長手方向他端側(図2(b)における上側)の側面には、電源コード7挿通用の略矩形状の切欠部10bが形成されており、この切欠部10bの近傍には、ブッシング8固定用の突部10cが設けられている。加えて、ボディ10の底部の上面には、図3に示すように、ボディ10とカバー11とを結合するための組立ねじSが挿通されるねじ挿通孔10eを備える略円筒状のボス部10dが、ボディ10の長手方向に3つ一体に突設されている。さらに、ボディ10の底部の上面における長手方向他端側には、図3に示すように、電源コード7の張力止め用のリブ10fが一体に突設されている。また、ボディ10の側壁部の上端面における幅方向の中央部には、突壁部10gが前記上端面の長さ方向に沿うようにして一体に突設されている。
カバー11は、ボディ10の上面開口を閉塞するようにしてボディ10に取り付けられるものであり、図2(b)に示すように、下面が開口した長尺箱状に形成されている。このカバー11の長手方向一端側(図2(b)における下側)の側面には、ボディ10の切欠部10aとともに扉ユニットU用の窓孔12aを構成する略矩形状の切欠部11aが形成されている。また、カバー11の上壁部には、扉ユニットU用の略矩形状の窓孔12b,12cが、カバー11の長手方向に2つ貫設されている。さらに、カバー11の長手方向他端側(図2(b)における上側)の側面には、ボディ10の切欠部10bとともに電源コード7用の挿通孔13を構成する略矩形状の切欠部11bが形成されており、この切欠部11bの近傍には、ボディ10の場合と同様に、ブッシング8固定用の突部11cが設けられている。
一方、カバー11の上壁部の下面には、図2(b)に示すように、ボディ10のボス部10dと相対する位置に略円筒状のボス部11dが一体に突設されており、各ボス部11dには、組立ねじS用のねじ孔(図示せず)が、ボディ10のボス部10dのねじ挿通孔10eとそれぞれ連通するようにして形成されている。加えて、カバー11の上壁部の下面における長手方向他端側には、上記のリブ10fとで電源コード7を狭持して電源コード7の張力止めを行うリブ11fが一体に突設されている。さらに、カバー11の側壁部の下端面には、図1に示すように、上記ボディ10の突壁部10gが嵌入される溝部11gが凹設されており、ボディ10とカバー11とを組立ねじSを用いて結合した際には、図1に示すように、突壁部10gが溝部11gの内面に密着することによって、筐体1の防水性及び防塵性を高めている。
また、筐体1の窓孔12a〜12cの内周面には、図1に示すように、窓孔内に突出する突部15が周設されており、これにより後述する外側パッキン部31と筐体1との密着性を高めている。
ところで、筐体1内には、端子板2A,2Bを固定支持するための中ボディ14が収納されている。ここにおいて、中ボディ14は、樹脂成形品であり、図2(b)及び図3に示すように、上面が開口した長尺箱状に形成されている。この中ボディ14の長手方向一端側(図2(b)における下側)の側面は、窓孔12aを経由して端子板2A,2Bに栓刃P1,P2を接続できるように開口しており、また、中ボディ14の底部の上面には、端子板2A,2Bを固定するための各一対のリブ14a,14bと、端子板2A,2Bを各々絶縁隔離するための複数の隔離壁14cとが一体に突設されている。さらに、中ボディ14の底部には、ボディ10の3つのボス部10dのうち、ボディ10の長手方向他端側のボス部10dを除く2つのボス部10dがそれぞれ挿通される一対の孔部14dが貫設されている。
次に、中ボディ14に固定支持される端子板2A,2Bについて説明する。端子板2Aは、導電性を有する長尺状の金属板から折曲されており、図3に示すように、窓孔12aに対応する一対の刃受ばね20a,20aを有する第1の刃受部20と、第1の刃受部20から長手方向他端側(図2(b)における上側)へ延設され窓孔12bに対応する一対の刃受ばね21a,21aを有する第2の刃受部21と、第2の刃受部21から長手方向他端側へ延設され中板14の一対のリブ14aとそれぞれ凹凸嵌合する一対の孔部23a,23aを有する平板部23と、平板部23から長手方向他端側へ延設され窓孔12cに対応する一対の刃受ばね22a,22aを有する第3の刃受部22と、第3の刃受部22から長手方向他端側へ延設され電源コード7の芯線7aをかしめ固定するためのかしめ部24とを一体に備えている。
一方、端子板2Bは、図2(b)及び図3に示すように、上記端子板2Aと同様の導電性を有する長尺状の金属板から折曲されており、窓孔12aに対応する一対の刃受ばね25a,25aを有する第1の刃受部25と、第1の刃受部25から長手方向他端側(図2(b)における上側)へ延設され窓孔12bに対応する一対の刃受ばね26a,26aを有する第2の刃受部26と、第2の刃受部26から長手方向他端側へ延設され中板14の一対のリブ14b,14bとそれぞれ凹凸嵌合する一対の孔部28a,28aを有する平板部28と、平板部28から長手方向他端側へ延設され窓孔12cに対応する一対の刃受ばね27a,27aを有する第3の刃受部27と、第3の刃受部27から長手方向他端側へ延設され電源コード7の芯線7bをかしめ固定するためのかしめ部29とを一体に備えている。
また、筐体1は、栓刃挿入孔3a,3bを有する扉ユニットUを各窓孔12a〜12cにそれぞれ対応して計3つ備えており、以下に、このような扉ユニットUについて説明する。ただし、扉ユニットUは図2(a),(b)に示すように、窓孔の位置によって、向きが異なるものであるから、説明の簡略化のために、扉ユニットUの説明に限り、図5(a)の紙面手前方を扉ユニットUの前方とし、図5(a)の紙面奥方を扉ユニットUの後方とし、図5(a)の右方を扉ユニットUの右方とし、図5(a)の左方を扉ユニットUの左方とする。
扉ユニットUは、図4及び図5(a)〜(f)に示すように、プラグPの一対の栓刃P1,P2がそれぞれ挿入される一対の栓刃挿入孔3a,3bを前面に有するとともに、該前面に対向する後面が開口した箱状の一体成形ブロック3、及び一体成形ブロック3の一対の栓刃挿入孔3a,3bから挿入された一対の栓刃P1,P2がそれぞれ挿通される一対の栓刃挿通孔60,61を有して一体成形ブロック3の後面開口を閉塞する中枠6からなるユニット本体と、ユニット本体にスライド移動自在に収納されて一対の栓刃挿入孔3a,3bを開閉する扉部4、及び中枠6に固定されて扉部4が一対の栓刃挿入孔3a,3bを閉じる位置に移動するように扉部4を付勢するばね部材5からなる開閉手段とで構成されている。
一体成形ブロック3は、扉ユニットUのユニット本体を構成するユニットボディとなるものであり、図6(a)〜(g)に示すように、例えば耐トラッキング及び耐熱性に優れるユリア樹脂等の硬質樹脂材料を用いた樹脂成形品からなる本体部30と、それぞれゴムやエラストマー等の復元性(弾性)を有する軟質樹脂材料を用いた樹脂成形品からなり、本体部30に一体成形される略矩形枠状の外側パッキン部31、及び一対の栓刃挿入孔3a,3bに対応する部位が開口した略矩形状の内側パッキン部32とで構成されている。つまり、この一体成形ブロック3では、外側パッキン部31と、内側パッキン部32とを本体部30に一体成形することによって、各パッキン部31,32と本体部30との密着性を高めており、これにより、各パッキン部31,32と本体部30との間に水や埃等が入ることを防止している。
本体部30は、図7及び図8(a)〜(f)に示すように、後面が開口した箱状に形成されており、その前面中央部には、筐体1の窓孔内に配置される突台状のボス部30aが一体に突設されている。そして、このボス部30aの前壁部には、栓刃挿入孔3a,3bが貫設されている。また、本体部30の短手方向の両内側面には、図8(c),(f)に示すように、本体部30の左方から右方に向けて後方へ傾斜する傾斜面30bを後面側に有するガイドリブ30cがそれぞれ設けられている。
また、図8(f)に示すように、本体部30の各内側面における中枠6の側面と対向する部位には、一対の中枠圧入用のリブ30dが設けられており、図5(c),(e),(f)に示すように、これら計8つのリブ30dで囲まれる空間部に中枠6を圧入することで、一体成形ブロック3への中枠6の固定を容易に行え、これにより扉ユニットU並びにテーブルタップの組立作業が容易となり、作業性を向上できる。
さらに、本体部30のボス部30aには、図8(a),(f)に示すように、略矩形状の内側パッキン部32の四隅部に対応するボス部30aの前壁部の四隅部と、内側パッキン部32の両長辺の中央部に対応するボス部30aの前壁部における両長辺の中央部との計6箇所に、本体部30の前後に貫通する剥離防止孔30eが設けられている。また、内側パッキン部32の中心部に対応するボス部30aの前壁部の中心部には、前壁部を前後に貫通するとともに中腹にくびれ部30gを備えた剥離防止孔30fが設けられている。
上記のような剥離防止孔30e,30fには、内側パッキン部32の成形時に、内側パッキン部32を構成する樹脂材料が充填され、これにより内側パッキン部32の一部が剥離防止孔30eに嵌入されることとなり、このようにして剥離防止孔30e,30f内に嵌入された内側パッキン部32の一部が内側パッキン部32の剥離防止用のアンカーとして用いられる。
したがって、以上述べた本体部30に外側パッキン部31と内側パッキン部32とを一体成形した際には、図6(e),(g)に示すように、内側パッキン部32において特に剥離し易い四隅部と長辺の中央部とに剥離防止孔30eに嵌入されるアンカーが形成されるとともに、外側パッキン部31と内側パッキン部32とが各剥離防止孔30e内に形成されたアンカーによって一体に連結され、これにより外側パッキン部31及び内側パッキン部32の本体部30からの剥離が防止されて、両パッキン部31,32の剥離防止効果が向上することになる。加えて、内側パッキン部32の中心部においても、図6(d)に示すように、くびれ部30gを備える剥離防止孔30f内に形成されたアンカーによって、剥離防止が図られることになる。
また、内側パッキン部32の四隅部と長辺の中央部とにそれぞれ対応する計6箇所の剥離防止孔30eに加えて、内側パッキン部32の中心部と対応する剥離防止孔30fを設けることによって、図8(f)に示すように、各剥離防止孔間の距離に大きな差がなくなるとともに、内側パッキン部32の中心に対して剥離防止孔が点対称となるように配置されることになり、これにより内側パッキン部32の各アンカーにかかる負荷を略均等に分散させることができて、内側パッキン部32の剥離防止効果を向上できる。
一方、筐体1の内側となるボス部30aの前壁部の後面側における一対の栓刃挿入孔3a,3bの開口縁部には、図8(f)に示すように、各栓刃挿入孔3a,3bを囲繞する略矩形枠状の周壁部100,101が一体に突設されており、これにより一対の栓刃挿入孔3a,3bの開口縁部の強度を向上して、プラグPの栓刃P1,P2を一対の栓刃挿入孔3a,3bに挿入する際に、一対の栓刃挿入孔3a,3bの開口縁部が破損してしまうことを防止している。ここにおいて、周壁部100,101の幅寸法は、図8(f)に示すように四隅部分でのみ大きくしてあり、このようにすれば、例えば図10に示す周壁部110,111のように幅寸法を全周に亘って大きくする場合に比べて、内側パッキン部32に厚みが厚い部位を増やすことが可能となり、これにより内側パッキン部32の接合強度の向上を図ることができて、内側パッキン部32の剥離や浮き上がり等の防止効果を向上できる。
また、上記の周壁部100におけるボス部30aの長手方向(図8(f)における左右方向)の両側には、ボス部30aの短手方向を長手方向とする長尺状の凹部200a,200bが周壁部100と隣接するように形成されている。同様に周壁部101におけるボス部30aの長手方向の両側には、ボス部30aの短手方向を長手方向とする長尺状の凹部201a,201bが周壁部101と隣接するように形成されている。
さらに、剥離防止孔30fの開口縁部には、剥離防止孔30fを囲繞する円筒状の突部102が一体に突設されており、突部102の外側には、突部102を囲繞する円筒状の凹部202が突部102と隣接するように形成されている。尚、この突部102の後端面における内側には、円筒状の凹部102aが形成されている。
加えて、ボス部30aの短手方向における凹部202の両側には、略コ字状の突部103,104が一体に突設されており、突部103,104の近傍には、略矩形状の凹部203,204が各突部103,104とそれぞれ隣接するようにして形成されている。また、ボス部30aの長手方向における凹部202の両側には、ボス部30aの短手方向を長手方向とする長尺状の突部105,106が一体に突設されており、これら突部105,106はそれぞれ上記の凹部200b,201aと隣接している。
このような周壁部100,101と、突部102〜106と、凹部200a,200b,201a,201b,202〜204とについて、図9(a),(b)を参照してさらに詳しく説明する。周壁部100及び突部102,105は、図9(a),(b)に示すように、これらを設けていない場合のボス部30aの前壁部における後面(以下、「基準面」と称する)PRから突出するように形成されており、これら周壁部100及び突部102,105の各先端面は、基準面PRに平行な面PHと同一平面上に位置している。また、凹部200a,200b,202は、基準面PRから凹むように形成されており、これら凹部200a,200b,202の各底面は、基準面PRに平行な面PLと同一平面上に位置している。さらに、周壁部100と凹部200a,200bとが隣接し、突部102と凹部202とが隣接し、突部103と凹部203とが隣接し、突部105と凹部200bとが隣接していることによって、周壁部100と凹部200a,200bとの間、突部102と凹部202との間、突部103と凹部203との間、突部105と凹部200bとの間に、面PHと面PLとの間の距離に相当する段差が形成されている。尚、図9(a)では、説明の簡略化のために、基準面PRと同一平面上に位置する面をドットパターンで示し、面PHと同一平面上に位置する面をクロスハッチングで示し、面PLと同一平面上に位置する面をハッチングで示している。尚、上記の点は、図8(c)〜(f)に示すように、周壁部101、突部104,106、及び凹部201a,201b,204についても同様であるから、これらは周壁部101、突部104,106、及び凹部201a,201b,204についての説明は省略する。
以上述べたように、内側パッキン部32が一体成形により接合される一対の栓刃挿入孔3a,3bの周辺部であるボス部30aの前壁部の後面は、該後面から突出する周壁部100,101、及び突部102〜106と、前記後面から凹む凹部200a,200b,201a,201b,202〜204とを有する凹凸形状となっており、これにより、本体部30に内側パッキン部32を一体成形した際には、図1に示すように一対の栓刃挿入孔3a,3bの周辺部と内側パッキン部32との接合部位9が凹凸形状となるようにしている。
外側パッキン部31は、一体成形ブロック3の本体部30と窓孔12a〜12cの縁部との間に介在して、筐体1の窓孔12a〜12cから筐体1内に水や埃が侵入することを防止するためのものであり、一対の栓刃挿入孔3a,3bを備えるボス部30aを囲繞する周壁部31aと、周壁部31aの後端部から外方へ突出して本体部30の前面においてボス部30aの周辺部を覆う鍔部31bとを一体に備えている。
ここにおいて、周壁部31aは、図6(d),(e)に示すように、その前端面が、ボス部30aの前面よりも前方へ突出するとともに、その外形が、図6(a)にP3で示す一般的なプラグPにおける栓刃P1,P2が突設されている面の外形に収まるように形成されている。そのため、一対の栓刃挿入孔3a,3bを介してプラグPの栓刃P1,P2を筐体1内の刃受部に接触接続した際には、プラグPにおける栓刃P1,P2が突設されている面(つまりは、プラグPにおける本体部30との対向面)に、外側パッキン部31の周壁部31aの前端面が密着することになる。このとき外側パッキン部31は上述したように復元性(弾性)を有しているので、本体部30とプラグPとの間で押し縮められるように変形して、プラグPに多少の傾きや、浮き上がり、前記対向面に凹凸があった場合でも、外側パッキン部31がプラグPに密着してプラグPと筐体1との隙間を無くし、これによりプラグPの栓刃P1,P2を水や埃から保護して、トラッキングや短絡等が生じてしまうことを防止できる。
加えて、周壁部31aの前端面には、前方へ突出する外壁部31c及び内壁部31dが一体に周設されており、これにより周壁部31aがプラグPに外壁部31cと内壁部31dとの2箇所で密着することになるから、周壁部31aとプラグPとの密着性をより高めることができ、これによりさらなる防水性及び防塵性の向上を図ることができる。
内側パッキン部32は、扉部4により栓刃挿入孔3a,3bが閉じられた状態で、扉部4と本体部30の栓刃挿入孔3a,3bの縁部との間に介在して、栓刃挿入孔3a,3bから筐体1内に水や埃が侵入することを防止するためのものであり、図6(d)に示すように、一対の栓刃挿入孔3a,3bに対応する部位が開口した略矩形状を有している。また、内側パッキン部32は、筐体1の内側となるボス部30aの前壁部の後面における一対の栓刃挿入孔3a,3bの周辺部に一体成形により接合され、扉部4が一対の栓刃挿入孔3a,3bを閉じた状態では、扉部4と密着するように構成されている。
一方、内側パッキン部32における扉部4と対向する面には、略矩形状の逆組防止リブ32aが一体に突設されている。ここにおいて、逆組防止リブ32aは、図11(a),(b)に示すように扉部4を正しく組み込んだ際には、後述する扉部4に設けられた挿通孔42内に位置して扉部4を一対の栓刃挿入孔3a,3bを閉じる位置に位置させ、図11(c),(d)に示すように扉部4を誤って組み込んだ際には挿通孔42内に位置せずに扉部4と当接して扉部4が一対の栓刃挿入孔3a,3bを閉じる位置に位置させないように構成されている。したがって、このような逆組防止リブ32aを内側パッキン部32に設けることによって、扉部4の逆組みを防止して製品の歩留りを向上でき、また逆組防止リブ32aを視認することによって扉部4の正しい組み込み方向を容易に判断できるから、組立時間の短縮化を図ることができる。
扉部4は、図4に示すように、例えば合成樹脂を用いて矩形板状に形成されており、その前面において、扉部4が一対の栓刃挿入孔3a,3bを閉じる位置に位置した際に一対の栓刃挿入孔3a,3bと対向する部位には、栓刃挿入孔3a,3b遮蔽用の突台部40,41が一体に突設されている。また、扉部4の突台部40,41間において突台部41に近接する部位には、プラグPの一方の栓刃P2を刃受部側へ通すための前述の挿通孔42が貫設されており、この挿通孔42は上述したように逆組防止リブ32aの逃げ部としても用いられる。さらに、扉部4の短手方向(すなわちプラグの挿入方向に交差する方向)の両側面における長手方向中央部には、扉部4のスライド軸となるとともに回転軸となる略円柱状の突部43,43が、互いに上記短手方向において同軸となるように一体に突設されている。
ばね部材5は、弾性を有する長尺状の金属板から曲成された板ばねであって、図4に示すように、中枠6に固定される板状の固定片50と、固定片50の長手方向(長さ方向)両端部から固定片50に対して鋭角方向(本実施形態では約60度の方向)にそれぞれ延設されて、幅方向にずれた状態で交差する一対の扉部押圧片51,52とを備えている。ここにおいて、固定片50の短手方向(幅方向)両端部には、ばね部材5を中枠6に固定するための各一対の爪部50aが一体に設けられている。一方、一対の扉部押圧片51,52は、図4に示すように、各々の先部を基部に対して狭幅に形成することにより一対の扉部押圧片51,52の先部を幅方向にずらして、各々の先部の通る空間部間に重複する部分が生じないようにしているから、無負荷時及び屈撓時に関わらず、両扉部押圧片51,52が互いに干渉しないようになっている。
このようなばね部材5によれば、曲げストロークを長くすることを目的として扉部押圧片51,52の長さ寸法(スパン)を大きくした際に、扉部押圧片51,52が互いに干渉しないように固定片50の長さ寸法を大きくしなくて済むから、曲げ部での応力集中を減少させつつもばね部材5の小型化を図ることが可能となる。また、各扉部押圧片51,52において扉部4に弾接されて扉部4上を摺動する部位である先端部51a,52aは、その表面形状が略球面状に形成されており、これにより、先端部51a,52aにエッジや角がある場合に比べて、扉部押圧片51,52の先端部51a,52aが扉部4上を摺動しやすくなって、扉部4の操作性を向上できる。しかも、上記のエッジや角がある場合に比べて、扉部4が磨耗によって劣化してしまうことを防止することが可能となる。加えて、扉部押圧片51において幅寸法の異なる基部と先部との間には、図4に示すように、基部側から先部側へ行くにつれて徐々に狭幅となる部位51bが設けられており、これにより基部と先部との境界部分に生じる応力集中を緩和している。尚、この点は、扉部押圧片52においても同様である。
中枠6は、一体成形ブロック3の後面開口を閉塞するユニットカバーとなるものであり、例えば合成樹脂を用いて矩形板状に形成されており、図4に示すように、左右両端側には、プラグPの一対の栓刃P1,P2がそれぞれ挿通される略長方形状の栓刃挿通孔60,61が貫設されている。また、中枠6の前面における栓刃挿通孔60,61間の中間部位には、ばね部材5の固定片50が内部に配置されるばね部材5固定用の略直方形状の凹部62が凹設されている。さらに、中枠6の前面において、一体成形ブロック3のガイドリブ30c,30cと対向する部位には、図4に示すように、中枠6の左方から右方に向かって後方に傾斜する傾斜面63aを有するガイドリブ63がそれぞれ突設されている。
ここにおいて、一体成形ブロック3の各ガイドリブ30cの傾斜面30bと、中枠6のガイドリブ63の傾斜面63aとは各々の沿面方向が略平行となっており、中枠6を一体成形ブロック3に取り付けた際には、これらの傾斜面30b,63a間の空間部が扉部4の突部43のガイド溝として用いられ、一体成形ブロック3及び中枠6からなるユニット本体の内面部が上記ガイド溝を備えるガイド部となる。ここにおいて、ガイド溝の溝方向は、プラグPの栓刃P1,P2の挿入方向(扉ユニットUの前後方向)に対して、傾斜した方向(扉ユニットUの左前方から右後方に向かう方向)となっている。
また、中枠6の前面における栓刃挿通孔60,61の左側(栓刃挿通孔60,61の短手方向他端側)の縁部には、左方から右方に向かって後方へ傾斜する傾斜面64a,65aを有して、プラグPの栓刃P1,P2を各栓刃挿通孔60,61に誘導する誘導リブ64,65が突設されている。
上記の一体成形ブロック3、扉部4、ばね部材5、及び中枠6からなる扉ユニットUは、次のようにして組み立てられる。まず、中枠6の凹部62にばね部材5の固定片50を嵌入することで、ばね部材5を中枠6に取り付ける。このとき、凹部62内においてばね部材5の爪部50aが凹部62の内側面に引っ掛かることによって、ばね部材5が中枠6にがたつかずに強固に固定され、これにより扉部4の開閉感触を向上でき、また、組み立て時にばね部材5が中枠6から脱落してしまうことを防止できるから、組み立て作業を行い易くなる。
次に、扉部4を図1に示すように一体成形ブロック3内に収納し、この後に、ばね部材5が取り付けられた中枠6を図5(c)に示すように一体成形ブロック3のリブ30d間の部位に嵌入することで、中枠6を一体成形ブロック3に固定し、これにより図5(a)〜(d)に示す扉ユニットUが完成する。
このように組み立てられた扉ユニットUでは、図1に示すように、扉部4の軸部43,43が、一体成形ブロック3のガイドリブ30c,30cの傾斜面30bと、中枠6のガイドリブ63の傾斜面63aとの間の空間部からなるガイド溝に、該ガイド溝の溝方向にスライド自在、且つ扉部4の短手方向を回転軸として回動自在に嵌め合わされるとともに、扉部4の後面中央部にばね部材5の一対の扉部押圧片51,52の先端部51a,52aが弾接され、これにより扉部4がガイド溝に沿って前方へ移動させられて、扉部4の突台部40,41によって一体成形ブロック3の栓刃挿入孔3a,3bが閉じられる。このとき、扉部4が栓刃挿入孔側へ押圧されていることによって、扉部4と内側パッキン部32との密着性が向上し、これにより防水性及び防塵性の向上が図られている。加えて、中枠6における一対の栓刃挿通孔60,61間の中間部位にばね部材5が固定されているので、扉部4が一対の栓刃挿入孔3a,3bを閉じた状態では、扉部4における一対の突台部40,41間の中間部位がばね部材5により押圧されることになり、これにより各突台部40,41が略均一な力で内側パッキン部32に密着されるから、防水性及び防塵性がさらに向上することになる。さらに、1つのばね部材5によって、扉部4をプラグPの挿入方向に傾斜した左前方向に移動させることができるから、扉部4を左方向に付勢するばね部材と、扉部4を前方向に付勢するばね部材との2つのばね部材を用いなくて済み、これにより部品点数の削減も図れる。
ブッシング8は、筐体1から引き出された電源コード7の外周を覆って内部の芯線7a,7bの屈曲による断線を防止するとともに、電源コード7用の挿通孔13での防水性及び防塵性を向上させるためのもので、電源コード7を囲繞する筒部80と、筒部80の一端側に設けられた鍔部81とを一体に備えたゴム等の樹脂成形品からなる。また、ブッシング8の筒部80の内周面には、電源コード7と密着する突起部80aが複数周設されており、鍔部81の外周面には、ボディ10の突部10c及びカバー11の突部11cのそれぞれと凹凸嵌合する凹部81aが設けられている。
上記部材により本実施形態のテーブルタップは構成されており、以下にテーブルタップの組立方法について説明する。
まず、ボディ10に中ボディ14を、中ボディ14の孔部14d,14dにボディ10のボス部10d,10dを挿通させた状態で取り付ける。この後に、中ボディ14のリブ14a,14bと端子板2A,2Bの各々の孔部23a,28aとを凹凸嵌合させることで、中ボディ14に端子部2A,2Bをそれぞれ取り付ける。そして、各端子板2A,2Bのかしめ部24,29に、電源コード7の芯線7a,7bをそれぞれかしめ固定するとともに、電源コード7をボディ10の切欠部10bから外方へ引き出し、このとき、電源コード7にブッシング8を被せるとともに、ブッシングの凹部81aとボディ10の突部10cとを凹凸嵌合させる。そして、上記の扉ユニットUをボディ10内に、一体成形ブロック3の栓刃挿入孔3a,3bを筐体外方に向けるとともに、各扉ユニットUの栓刃挿通孔60,61と、各端子板2A,2Bの第1の刃受部20,25、第2の刃受部21,26、第3の刃受部22,27とをそれぞれ対応させた状態で配置する。
この後に、ボディ10とカバー11とを結合するのであるが、この作業は、各窓孔12a〜12cから一体成形ブロック3のボス部30aを外方へ臨ませるとともに、ブッシング8の凹部81aとカバー11の突部11cとを凹凸嵌合させ、且つ、カバー11のねじ孔とボディ10のねじ挿通孔10eとを連通させた状態で、組立ねじSをカバー11の各ねじ孔に螺着することで行われる。そして、ボディ10とカバー11とを結合した際には、電源コード7がボディ10のリブ10fと、カバー11のリブ11fとで狭持されて電源コード7の張力止めがなされる。
以上により図12、及び図13(a)〜(e)に示すようなテーブルタップが得られ、次に、本実施形態のテーブルタップにプラグPを着脱する際の扉ユニットUの扉部4の開閉動作について図14及び図15を参照して説明する。尚、以下の動作説明では、説明の簡略化のために、図14(a)の上方を扉ユニットUの前方とし、図14(a)の下方を扉ユニットUの後方とし、図14(a)の左方を扉ユニットUの左方とし、図14(a)の右方を扉ユニットUの右方とする。
まず、テーブルタップにプラグPを接続していない場合は、図14(a)に示すように、扉部4の突台部40,41が一体成形ブロック3の栓刃挿入孔3a,3bの後方に位置して、栓刃挿入孔3a,3bが閉じた状態となっている。また、このとき、図15(a)に示すように、扉部4の突部43が最も前方に位置した状態となっている。
そして、テーブルタップにプラグPを接続する際には、図14(a)に示すように、プラグPの栓刃P1,P2を栓刃挿入孔3a,3b内に差し入れて扉部4の突台部40,41に当接させ、このまま突台部40,41をばね部材5の付勢に逆らって押圧して、図14(b)に示すように、扉部4を後方へ押し込んでいく。このようにして栓刃P1,P2により扉部4を後方へ押し込むと、扉部4の突部43,43が、図15(b)に示すように、中枠6のガイドリブ63,63の傾斜面63a,63aに当接する。ここからさらに栓刃P1,P2を押し込んでいくと、傾斜面63a,63aは面方向が右前方を向いているため、扉部4の突部43,43は、傾斜面63a,63aに沿って右後方へ摺動し、これにより扉部4が、扉ユニットUの右後方へと誘導される。このまま、扉部4を右後方へ移動させていくと、やがて、図14(c)に示すように、突台部40,41が栓刃挿入孔3a,3bの後方から右側にずれて、扉部4が栓刃挿入孔3aの後方に位置しなくなるとともに、扉部4の挿通孔42が栓刃挿入孔3bの後方に位置するようになる。これにより一体成形ブロック3の栓刃挿入孔3a,3bと、中枠6の栓刃挿通孔60,61とが前後方向で対向し、この結果、プラグPの一対の栓刃P1,P2を端子板2A,2Bの刃受部22,27にそれぞれ接触接続することができるようになる。
一方、プラグPの栓刃P1,P2をテーブルタップから引き抜いた際には、扉部4には栓刃P1,P2による押し込み方向の外力がかからないために、扉部4はばね部材5によって前方に付勢されて、図15(c)に示すように扉部4の突部43,43が一体成形ブロック3の傾斜面30b,30bに当接する。そして、傾斜面30b,30bの面方向が左後方を向いているために、扉部4の突部43,43は、傾斜面30b,30bに沿って左前方へ摺動し、これにより扉部4が、扉ユニットUの左前方へと誘導される。このまま、扉部4が左前方へ移動していくと、やがて扉部4の突台部40,41が栓刃挿入孔3a,3bの後方に位置し、その結果、図14(a)に示すように、両栓刃挿入孔3a,3bが扉部4により遮蔽されることになる。
以上述べた本実施形態のテーブルタップによれば、筐体1内側における一対の栓刃挿入孔3a,3bの周縁部に一体成形された内側パッキン部32を備え、扉部4が一対の栓刃挿入孔3a,3bを閉じた状態では、内側パッキン部32が扉部4に密着しているので、ゴミ等の比較的大きい異物だけではなく、水や埃等であっても、栓刃挿入孔3a,3bから筐体1内に侵入することを防止できて、トラッキングや短絡等の発生を防止できるという効果があり、その上、一対の栓刃挿入孔3a,3bの周辺部と内側パッキン部32との接合部位9が凹凸形状となっているので、接合部位9における前記周辺部と内側パッキン部32との接触面積を増やして前記周辺部と内側パッキン部32との密着性を向上できるとともに、内側パッキン部32の伸縮に対する抵抗を大きくすることができ、これにより成形加工時の不良や経年劣化等に起因する内側パッキン部32の剥離を防止でき、その結果、内側パッキン部32の剥離に起因する防水性及び防塵性の悪化を防止できるという効果がある。
また、接合部位9の凹凸形状を、図9(a),(b)に示すように、基準面PRから突出する周壁部100,101及び突部102〜106と、基準面PRから凹む凹部200a,200b,201a,201b,202〜204とが上述したように隣接する形状としているので、凹凸形状を基準面PRから突出する突部のみで構成する場合に比べて内側パッキン部32の厚みを確保して剛性を向上できるという効果がある。また、凹凸形状を基準面PRから凹む凹部のみで構成する場合に比べて内側パッキン部32が接合される部位(本実施形態ではボス部30aの前壁部)の厚みを確保して剛性を向上できるという効果がある。加えて、上記突部と上記凹部とを隣接させていることによって図9(b)に示すように凹凸の段差を大きくしているから、内側パッキン部32の伸縮に対する抵抗を大きくできて内側パッキン部32の剥離防止効果をさらに向上できるという効果がある。
加えて、扉部4の軸部43,43が、一体成形ブロック3のガイドリブ30cの傾斜面30bと、中枠6のガイドリブ63の傾斜面63aとの間の空間部からなり、溝方向がプラグPの挿入方向に対して傾斜しているガイド溝に、該ガイド溝の溝方向にスライド自在、且つ扉部4の短手方向を回転軸として回動自在に嵌め合わされるとともに、扉部4がばね部材5によってガイド溝に沿って栓刃挿入孔3a,3b側へ押圧されているので、扉部4が内側パッキン部32に押し当てられ、これにより扉部4と内側パッキン部32との密着性が向上して、防水性及び防塵性がさらに向上するという効果がある。
さらに、扉ユニットUの一体成形ブロック3の本体部30と窓孔12a〜12cの縁部との間に介在される外側パッキン部31を備えるので、筐体1の窓孔12a〜12cから筐体1内に水や埃が侵入することを防止でき、しかも、プラグPを接続した際には、上述したようにプラグPに周壁部31aが密着して、プラグPと筐体1との隙間を無くし、これによりプラグPの栓刃P1,P2を水や埃から保護して、トラッキングや短絡等が生じてしまうことを防止できるという効果がある。加えて、電源コード7と筐体1の挿通孔13の縁部との間に介在されるブッシング8によって、筐体1内に水や埃等が入ることを防止でき、さらに、ボディ10の突壁部10gがカバー11の溝部11gに嵌入されることによってボディ10とカバー11との隙間から筐体1内に水や埃が入ることを防止できるという効果がある。
ところで、本実施形態では、内側パッキン部32の一部が嵌入される(アンカーが形成される)剥離防止孔を、図8(f)に示すように、内側パッキン部32の四隅部とそれぞれ対応する部位と、内側パッキン部32の両長辺の中央部とそれぞれ対応する部位と、内側パッキン部32の中心部と対応する部位との合計7箇所に設けるようにしているが、例えば、図16(a),(b)に示すように、内側パッキン部32の4辺における中央部の計4箇所に剥離防止孔30eを設けるようにしてもよい。
但し、図16(a),(b)に示す例では、特に剥離し易い内側パッキン部32の四隅部における剥離防止が図られておらず、剥離防止孔30eを4箇所に設けるのであれば、図16(c),(d)に示すように、内側パッキン部32の四隅部とそれぞれ対応する部位に剥離防止孔30eを設けることが好ましく、この場合、図16(a),(b)に示す例に比べて、良好な剥離防止効果を得ることができる。尚、剥離防止孔を設ける箇所やその合計数は、上述したような例に限られるものではなく、内側パッキン部32の形状や本体部30の形状に合わせて、適宜設定すればよい。
尚、本発明のテーブルタップは、本実施形態で述べた形状のものに限られるものではなく、例えば、一対の栓刃挿入孔3a,3bを4組備えるものや、さらにそれ以上備えるものであってもよく、また、各栓刃挿入孔3a,3b毎に対応してスイッチを有するものであってもよいし、接地極付きのコンセントに対応した形状のものであってもよい。