JP5110545B2 - テーブルタップおよびコンセント - Google Patents

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Description

本発明は、テーブルタップおよびコンセントに関する。
一般にテーブルタップは、コンセント本体の表面にプラグの栓刃を差込むための栓刃差込孔が形成されている。栓刃差込孔に栓刃を差込んでこれをコンセント本体内の刃受に接続するようにして電気機器を使用すると、栓刃は高温になる場合がある。このため栓刃差込孔は、耐熱性合成樹脂の一部を、栓刃を挿入可能な形状に穿つことで形成されている(例えば特許文献1参照)。
また、上記従来のテーブルタップでは、コンセント本体に開口部を形成し、この開口部の縁に軟質合成樹脂からなるパッキンが密着するよう且つコンセント本体の表面から突出させて設け、パッキンの内側に耐熱性合成樹脂の成形体を一体的に装着している。
特開2007―122986号公報
上記従来のテーブルタップでは、パッキンをコンセント本体の表面から突出させ、パッキンの内側に耐熱性合成樹脂の成形体を一体的に装着しているから、開口部には軟質合成樹脂および耐熱性合成樹脂の双方が、凹凸をもって露呈しており見栄えに劣る。また、パッキンはコンセント本体の表面から突出しているから、プラグの栓刃を栓刃差込孔に差込む際に引掛かって邪魔になることがあった。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、見栄えに優れ、プラグの栓刃を栓刃差込孔に差込み易いテーブルタップおよびコンセントの提供を目的とする。
本発明のテーブルタップは、コンセント本体の表面に、一対で一組となる開口部が複数組形成されており、プラグの栓刃を差込むための栓刃差込孔が形成された耐熱性合成樹脂製の栓刃差込部材における前記栓刃差込孔の縁部分に相当する耐熱性合成樹脂部分が、前記開口部それぞれにコンセント本体の内部から嵌合されることでコンセント本体の表面に露呈され、該耐熱性合成樹脂部分の露呈された露呈端面がプラグにおいて栓刃が突出している栓刃突出面の当り面とされているコンセントを備え、前記コンセント本体の表面は、その径方向外方側を仮想基準平面に向けて近付けた球面とされており、前記栓刃を栓刃差込孔に差込んで前記栓刃突出面を露呈端面に当てると、プラグが表面の径方向中心軸に対して径方向外方側に傾斜されることを特徴としている。
この構成によれば、テーブルタップの表面には、栓刃差込孔が形成された耐熱性合成樹脂部分のみが露呈するため、表面には煩雑な形状が観て取れずに見栄えが向上し、プラグの栓刃が引掛かるような、余計なものもなくなる。また、球面である表面の外観性を損ないにくい。仮想基準平面は、テーブルタップの形状等に応じて、開口部を形成する表面に対応して異なる方向の面であり、球面である表面の径方向外方側を近付けるとした、仮想の平面である。
本発明のテーブルタップでは、一組の露呈端面のそれぞれは、プラグの栓刃突出面が表面に干渉することがないように表面から突出されるとともに、同一平面上に設定された構成を採用することができる。
本発明のテーブルタップでは、複数組の開口部は、表面の所定の径方向に沿わせて互いに平行に配置された一組の開口部と、所定の径方向に直交する径方向に沿わせて互いに平行に配置された一組の開口部とを備えた構成を採用することができる。この構成によれば、栓刃差込孔に、プラグが当り面に当接するまで栓刃を差込んだ際に、当り面どうしを結ぶ仮想平面の傾斜にプラグが倣う。
本発明のコンセントは、コンセント本体の表面に、一対で一組となる開口部が複数組形成されており、プラグの栓刃を差込むための栓刃差込孔が形成された耐熱性合成樹脂製の栓刃差込部材における前記栓刃差込孔の縁部分に相当する耐熱性合成樹脂部分が、前記開口部それぞれにコンセント本体の内部から嵌合されることでコンセント本体の表面に露呈され、該耐熱性合成樹脂部分の露呈された露呈端面がプラグにおいて栓刃が突出している栓刃突出面の当り面とされ、前記コンセント本体の表面は、その径方向外方側を仮想基準平面に向けて近付けた球面とされており、前記栓刃を栓刃差込孔に差込んで前記栓刃突出面を露呈端面に当てると、プラグが表面の径方向中心軸に対して径方向外方側に傾斜されることを特徴としている。
本発明のテーブルタップでは、耐熱性合成樹脂にプラグの栓刃を差込むための栓刃差込孔を形成し、コンセント本体の表面に栓刃差込用の開口部を離間するよう形成し、栓刃差込孔の縁部分に相当する耐熱性合成樹脂部分を、開口部にコンセント本体の内部から嵌合して耐熱性合成樹脂部分を表面に露呈させ、耐熱性合成樹脂部分の露呈端面をプラグの当り面としているから、テーブルタップの表面には、栓刃差込孔が形成された耐熱性合成樹脂部分のみが露呈するため、表面には煩雑な形状が観て取れずに見栄えが向上し、プラグの栓刃が引掛かかるような余計なものもなく、栓刃差込孔に栓刃が差込み易い。
本発明の実施形態に係るテーブルタップの、コンセントの斜視図である。 同平面図である。 同側面図である。 同底面図である。 同図2におけるA−A線断面矢視図である。 同図2におけるB−B線断面矢視図である。 同上本体部を取外した状態の平面図で、刃受構造を省略した平面図である。 同図7におけるC−C線矢視断面図である。 同上本体部を取外した状態の斜視図で、刃受構造を省略した斜視図である。 同上本体部を取外した状態の平面図で、刃受構造およびプラグならびに延長コードを表した平面図である。 参考例に係るテーブルタップのコンセントの斜視図である。 さらに別の参考例に係るテーブルタップのコンセントの斜視図である。
以下本発明の一実施形態を、テーブルタップを例に、図1ないし図10の図面を参照しつつ説明する。これらの図に示すように、テーブルタップ1はコンセント2と、延長コード3とを備えている。延長コード3の先端部にはプラグ4が設けられている。図1および図3に示すように、コンセント2は、扁平な円柱箱状のコンセント本体20を有している。コンセント本体20は、上本体部21と下本体部22との組合わせにより構成され、合成樹脂で形成されている。この場合、上本体部21はABS(アクリロニトル ブタジエン スチレン)樹脂から一体的に形成され、下本体部22はユリア樹脂から形成されている。
上本体部21は天壁21Aおよび上側壁21Bとから一体的に形成されている。下本体部22は底壁22Aおよび下側壁22Bとから一体的に形成されている。天壁21Aは平面視して円形に形成され、天壁21Aの表面(上面)21aは、仮想基準面(この場合、水平面)に対して、径方向中心21bを頂点として径方向外方側が下傾斜した球面(3次曲面)に形成されている。上側壁21Bの外側面211はわずかに下方側が大径となる円筒状に形成されている。
下本体部22の底壁22Aは平面視して円形に形成され、底壁22Aの底面22aは平坦面に形成されている。下本体部22の下側壁22Bは環状に形成され、底壁22Aの外周端部から垂直上方に一体的に形成されている。なお、上本体部21および下本体部22は、下本体部22の底壁22Aから挿入されるネジ5によって一体に且つ着脱自在に固定されている。
図1ないし図3、図5および図6に示すように、上本体部21の天壁21Aには、一対で一組となる栓刃差込用の開口部が四組形成されている。開口部は二組ずつ平行に形成された開口6,6、開口7,7によって構成されている。四組の開口部は、それぞれ平面視して矩形(長方形)の開口6,6、開口7,7が整然と並べて配置されることで構成されている。よって、このテーブルタップ1においては、二個の栓刃40を有した、四個のプラグ4の装着が可能に構成されている(便宜上、図10で示すような、このテーブルタップ1が備えている構成のプラグ4として説明している)。
二組の開口部において一対の開口6,6、一対の開口7,7は、それぞれプラグ4の栓刃40の離間距離に対応する距離だけ離間して配置されている。図2に示すように、四組の開口部のうち二組の開口部は、天壁21Aの所定の径方向D1に開口6の長辺6aを沿わせて平行に設けられ、他の二組の開口部は所定の径方向に直交する径方向D2に開口7の長辺7aを沿わせて平行に設けられている。
各組の開口部において、径方向中心21bに近い開口6,7(その隅部)は、該径方向中心21bから等距離に位置付けられている。各組の開口部において、径方向中心21bに遠い開口7(その隅部)は、該径方向中心21bから等距離に位置付けられている。すなわち各組の開口部において、径方向外側の開口6,7は、径方向内方側の開口6,7に比べて、球面の曲率に応じた分だけ下方に存在する。
特に、図7ないし図9に示すように、コンセント本体20には、同一構成の四組の栓刃差込部材8,9が装着されている。栓刃差込部材8,9は、それぞれ全体が下側開放の矩形箱形状に形成された部材本体80,90を有して、これらは同形状に形成されている。図7に示すように、四組の栓刃差込部材8,9のうち二組の栓刃差込部材8,8は、天壁21Aの径方向D2に長辺80a側を沿わせて平行に設けられ、他の二組の栓刃差込部材9,9は径方向D1に長辺90a側を沿わせて平行に設けられている。
部材本体80,90の上面には、栓刃差込孔8a,9aを有する縁部分81,91が一体的に形成されている。栓刃差込部材8,9における縁部分81,91どうしは、栓刃40の離間距離に相当する距離だけ離間して配置されることで一対設けられ、各縁部分81,91は部材本体80,90の上面の面方向内側から上方に突出するよう形成されている。各縁部分81,91は、開口6,7の形状に合致するよう、平面視して矩形に形成されている。
栓刃差込部材8,9のうち、縁部分81,91のみが、開口6,7にコンセント本体20の内部から開口6,7の壁面に直接的に嵌合されるように、栓刃差込部材8,9がコンセント本体20に装着されている。この場合、栓刃差込部材8,9は全体が耐熱性合成樹脂であるユリア樹脂から形成されている。
また、縁部分81,91のみがコンセント本体20の表面21aに露呈され、栓刃差込部材8,9の露呈端面である上端面8b,9bはプラグ4の栓刃突出面4aとの当り面として用いられる。上端面8b,9bおよび栓刃突出面4aは互いに平面に形成されている。一つの栓刃差込部材8,9における各上端面8b,9bは、表面21aからわずかに突出するよう設けられている。各栓刃差込部材8、各栓刃差込部材9において、縁部分81,91の上端面8b,9bどうしは同一平面上に設定されている。
この構成により、栓刃差込孔8a,9aにプラグの栓刃を差込んでプラグ4を上端面8b,9bに当てると(便宜上、図10に示すプラグ4で説明する)、プラグ4が表面21a(の曲率)に干渉する(当る)ことがないようになっている。換言すれば、栓刃差込孔8a,9aにプラグ4の栓刃40を差込んでプラグ4を上端面8b,9bに当てた際に、プラグ4の栓刃突出面4aが表面21aに干渉することがない程度に、栓刃差込部材8,9の各上端面8b,9bが表面21aから突出している。なお、各上端面8b,9bにおいて、径方向外方の上端面8b,9bの方が、径方向内方の上端面8b,9bに比べて、表面21aからの突出量はわずかに多く設定されている。
栓刃差込部材8,9において、縁部分81,91の上端面8bどうし、上端面9bどうしを結ぶ平面は、ほぼ表面21aの曲率に応じた程度の傾斜面(仮想傾斜面)となっている。すなわち、各組の栓刃差込孔8a,9aにプラグ4の栓刃40を差込んでプラグ4の栓刃突出面4aを上端面8b,9bに当てると、プラグ4はその上部が前記傾斜面の法線方向近傍の角度で、上側ほど径方向外方に傾斜するようになる。なお、各栓刃差込部材8,9において、縁部分81,91の栓刃差込孔8a,9a側は、下方に傾斜する傾斜面8c,9cに形成されている。
なお、栓刃差込部材8,9はコンセント本体20と色合いを異にしている。例えばコンセント本体20は白色系であり、栓刃差込部材8,9は黒色系に着色された合成樹脂が用いられている。このように色合いを異にする設定により、表面21aに露呈する縁部分81,91の存在が明瞭になっている。
図10に示すように、テーブルタップ1は栓刃差込部材8,9毎に、刃受構造10を備える。各刃受構造10は、耐熱性合成樹脂(例えばABS樹脂)から形成されている同径状の部品装着容器11と、部品装着容器11に収容されて栓刃差込孔8a,9aに対応するようその下方に配置された一対の刃受12と、各栓刃差込部材8,9の内部に装着された刃受12どうしを電気的に接続する刃受接続片13と、コンセント本体20内に端部が導入された延長コード3と刃受接続片13とを電気的に接続する圧着端子14とから構成されている。一組の刃受12は、下本体部22からほぼ垂直方向に立ち上がるよう設けられている。刃受構造10の刃受12の上部が、栓刃差込部材8,9の内部に下方から挿入され、刃受構造10は栓刃差込部材8,9毎に固定されている。
なお、前述したプラグ4は、このテーブルタップ1に備えられている部分であり、このテーブルタップ1の栓刃差込部材8,9における栓刃差込孔8a,9aに差込まれるプラグ4(栓刃40)は、パーソナルコンピュータ(パソコン)等の装置に付帯するプラグ(図示省略)である。
上記構成のテーブルタップ1は、例えば複数のパソコンを用いて行う会議等に有用である。このテーブルタップ1は、プラグ4の栓刃40を家庭用電源に差込んで、対になっている栓刃差込孔8a、栓刃差込孔9aにパソコン電源供給用のプラグの栓刃を差込むことで使用することができる。
該プラグの栓刃を栓刃差込孔8a、栓刃差込孔9aに差込む際、栓刃差込部材8,9において、縁部分81,91の栓刃差込孔8a,9a側は、下方に傾斜する傾斜面8c,9cに形成されているから、前記栓刃が栓刃差込孔8a,9aに向けて円滑に案内されて、差込み作業を容易に、且つ確実に行うことができる。栓刃を栓刃差込孔8a,9aに確実に差込むと、コンセント本体20に内装された一対の刃受12に各栓刃が挟持されて接触し、栓刃と刃受12とが電気的に接続され、パソコンに電力を供給することができる。
そして、栓刃差込部材8,9は、コンセント本体20の内側から、表面21aに形成された開口6,7に縁部分81,91が露呈しているのみであるので、栓刃を開口6,7に差込む際に引掛かるような障害になる部材が表面21aにないから、使用者は迷うことなく栓刃を栓刃差込孔8a,9aに差込むことができる。また、使用者は表面21aと色合いの異なる縁部分81,91を目安としてプラグの栓刃を栓刃差込孔8a,9aに差込むことができる。
また、表面21aに形成された開口6,7に縁部分81,91が露呈しているのみで、栓刃を開口6,7に差込む際に引掛かるような障害になる部材が表面21aになく、煩雑な凹凸形状が表面21aには観られない。このため、テーブルタップ1、特にコンセント2の見栄えが良好である。特に、表面21aは球面であり、その球面の美観がそのまま使用者の視覚に反映されるから、優れた美観となっている。
栓刃差込部材8,9において、縁部分81,91の上端面8b,9bどうしを結ぶ平面は、ほぼ表面21aの曲率に応じた程度の傾斜面(仮想傾斜面)となっている。すなわち、栓刃差込孔8a,9aにプラグの栓刃を差込んでプラグの栓刃突出面を上端面8b,9b当てると、プラグはその上部が傾斜面の法線方向近傍の角度で、上側ほど径方向外方に傾斜するようになる。このため、プラグを装着した状態での見栄えも優れる。
栓刃差込部材8,9において、縁部分81,91の上端面8b,9bは平面で、上端面8bどうし上端面9bどうしを結ぶ平面は、それぞれほぼ表面21aの曲率に応じた程度の傾斜面となっている。そして、栓刃差込孔8a,9aにプラグの栓刃を差込んでプラグを上端面8b,9bに当てた際に、プラグの栓刃突出面が表面21aに干渉することがない程度に、栓刃差込部材8,9の各上端面8b,9bが表面21aから突出している。このため、プラグの栓刃突出面と上端面8b,9bとが平面どうしで隙間なく当接して、栓刃に放電が発生しにくく、栓刃が刃受12と安定した形態で接続され、プラグにぐらつきが発生しにくい。
さらに、四組の栓刃差込部材8,9は同じ物を用いており、二組の栓刃差込部材8,8は、天壁21Aの所定の径方向に長辺80a側を沿わせて平行に設け、他の二組の栓刃差込部材9,9は所定の径方向に直交する径方向に長辺90a側を沿わせて平行に設けている。換言すれば、同じ形状の栓刃差込部材8,9を用いて、周方向に隣合う栓刃差込部材8,9を互いに90°異ならせている。このため、栓刃差込部材8,9を同じ方向に並べる場合、すなわち平行に配置する場合に比べて、コンセント2が大型化するのを抑制することが可能になる。さらに、周方向に隣合う栓刃差込部材8,9を互いに90°異ならせた構成により、コンセント2に接続されたケーブル(プラグ)どうしが干渉し合わないように、コンセント2に該ケーブルを配置することができる。
次に、本発明の参考例に係るテーブルタップを、図11および図12を参照して説明する。図11および図12では、延長コードの図は省略して、コンセント200のみを表示してある。上記実施形態では、コンセント本体20は表面21aを球面とし、扁平な円柱形状に形成した。これに対して図11および図12に示す参考例では、コンセント200のコンセント本体210は、ともに直方体形状に形成されている。
図11に示すテーブルタップ1は、コンセント本体210の上面210aおよび側面210bにそれぞれ一組の開口60,70が形成されており、コンセント本体210の内部に、上面210aおよび側面210bから栓刃差込部材の縁部分800,900が露呈するように、上記実施形態と同様の構成の栓刃差込部材が装着されている。
縁部分800,900の構成は上記実施形態と同様であるので、その説明を省略する。また、図示しないが、コンセント本体210の内部には、刃受構造(図示せず)が内装されて延長コードに電気的に接続されている。このテーブルタップ1では、縁部分800,900の上端面800a,900aは、それぞれコンセント本体210の上面210a、側面210bに面一となるよう設定されている。
図11に示すテーブルタップ1においても、プラグの栓刃を縁部分800,900の栓刃差込孔800b,900bに差込むのに障害になるものがなく、また見栄えの良好なテーブルタップとなる。
図12に示すテーブルタップ1では、上面210aに複数組(図では三組)の開口60が形成され、側面210bに一組の開口70が形成されている。すなわち図12のテーブルタップ1では、コンセント本体210の長手方向長さを図11に示すテーブルタップ1に比べて長く設定して、上面210aに複数組の開口60,70を形成している。他の構成は図11に示したテーブルタップ1と同様である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではない。上記各実施形態では、コンセントはプラグに一対の栓刃を備えている場合について説明した。しかしながら一対の栓刃に加え、アースピンを備えたプラグにも対応できるよう、そのための開口をコンセント本体に形成して、縁部分にアースピン差込孔を有したユリア樹脂等からなるアースピン差込部材を、その縁部分のみが前記開口からコンセント本体の表面に露呈するよう、コンセント本体内部に装着することもできる。
また、他の参考例として、コンセントを円柱状に形成して縦使いとし、コンセントの外周面に、一組あるいは複数組の開口を形成して、該開口に栓刃差込部材の縁部分を嵌合して、前記外周面から縁部分が露呈するよう構成することもできる。この場合、仮想基準面は垂直面となり、コンセントを円柱状に形成してその外周面に開口を形成することで、開口は垂直面に対してコンセントの周方向に傾斜した外周面(表面)に形成される。さらに、他の参考例として、表面を傾斜面としての円錐面とする場合も考えられる。要するに、傾斜面は3次曲面に限定されず、2次曲面であってもよく、頂点を中心として径方向外方に向けて傾斜する傾斜面であってもよいし、頂点を中心とせず一方側にのみ傾斜する片流れ形状の傾斜平面であってもよい。
上記実施形態では、コンセントを備えたテーブルタップの例を説明した。しかしながら、前記コンセントは、テーブルタップとして用いる場合のみに限定されず、一般家庭における配線用差込接続器としても使用することができる。
1…テーブルタップ、2…コンセント、4…プラグ、4a…栓刃突出面、6,7…開口、8,9…栓刃差込部材、8a,9a…栓刃差込孔、8b,9b…上端面、9,9…栓刃差込部材、10…刃受構造、12…刃受、20…コンセント本体、21…上本体部、21A…天壁、21B…上側壁、21a…表面、21b…径方向中心、22…下本体部、40…栓刃、60,70…開口、80,90…部材本体、81,91…縁部分

Claims (4)

  1. コンセント本体の表面に、一対で一組となる開口部が複数組形成されており、プラグの栓刃を差込むための栓刃差込孔が形成された耐熱性合成樹脂製の栓刃差込部材における前記栓刃差込孔の縁部分に相当する耐熱性合成樹脂部分が、前記開口部それぞれにコンセント本体の内部から嵌合されることでコンセント本体の表面に露呈され、該耐熱性合成樹脂部分の露呈された露呈端面がプラグにおいて栓刃が突出している栓刃突出面の当り面とされているコンセントを備えテーブルタップであって、
    前記コンセント本体の表面は、その径方向外方側を仮想基準平面に向けて近付けた球面とされており、
    前記栓刃を栓刃差込孔に差込んで前記栓刃突出面を露呈端面に当てると、プラグどうしが表面の径方向中心軸に対して径方向外方側に傾斜されることを特徴とするテーブルタップ。
  2. 複数組の開口部は、表面の所定の径方向に沿わせて互いに平行に配置された一組の開口部と、所定の径方向に直交する径方向に沿わせて互いに平行に配置された一組の開口部とを備えていることを特徴とする請求項1記載のテーブルタップ。
  3. 一組の露呈端面のそれぞれは、プラグの栓刃突出面が表面に干渉することがないように表面から突出されるとともに、同一平面上に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のテーブルタップ。
  4. コンセント本体の表面に、一対で一組となる開口部が複数組形成されており、プラグの栓刃を差込むための栓刃差込孔が形成された耐熱性合成樹脂製の栓刃差込部材における前記栓刃差込孔の縁部分に相当する耐熱性合成樹脂部分が、前記開口部それぞれにコンセント本体の内部から嵌合されることでコンセント本体の表面に露呈され、該耐熱性合成樹脂部分の露呈された露呈端面がプラグにおいて栓刃が突出している栓刃突出面の当り面とされ
    前記コンセント本体の表面は、その径方向外方側を仮想基準平面に向けて近付けた球面とされており、
    前記栓刃を栓刃差込孔に差込んで前記栓刃突出面を露呈端面に当てると、プラグが表面の径方向中心軸に対して径方向外方側に傾斜されることを特徴とするコンセント。
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