JP4399441B2 - ピット式駐車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも2段の搬器を有する搬器体が地下のピット内と地上との間を昇降する形式のピット式駐車装置に関するものである。
従来、車両を少なくとも上下2段に載置して格納するピット式駐車装置が一般に知られている。例えば特許文献1には、車両を上下2段のパレット部材(搬器)に載置する多段状パレット体(搬器体)を備え、この多段状パレット体(搬器体)が地下のピット内と地上との間を昇降することにより、上下2段のパレット部材(搬器)に載置される車両の入出庫を可能としたピット式駐車装置が記載されている。
なお、車両を上下2段に格納する駐車装置としては、車両を載置する1段のパレット(搬器)が昇降することにより、上昇したパレットの下方空間に他の車両を格納できるようにした多段式駐車装置が従来一般に知られている(特許文献2参照)。
ここで、特許文献1に記載のピット式駐車装置において、多段状パレット体(搬器体)は、定常状態として、下のパレット部材(搬器)が地下のピット内に下降し、上のパレット部材(搬器)が地上の入出庫面に臨む下降位置に停止するように構成されている。
特開2005−344446号公報(段落番号15) 特開平8−326342号公報(段落番号15)
ところで、特許文献1に記載のピット式駐車装置においては、定常状態で下のパレット部材(搬器)が地下のピット内に下降して停止しているため、局地的な集中豪雨などでピット内が浸水すると、ピット内に格納された車両が浸水の被害を受ける恐れがある。
もっとも、下のパレット部材(搬器)が地上の入出庫面に臨む上昇位置を多段状パレット体(搬器体)の定常状態とすれば、このような問題は発生しないが、この場合には、台風などの暴風雨時にも定常状態に保持されることとなるため、この定常状態で上のパレット部材(搬器)に載置された地上高の高い車両が突風などの強い風圧を受け易くなり、その結果、車両が大きく横揺れして隣の車両に接触したり、最悪の場合には車両が横転する恐れもある。
そこで、本発明は、定常状態においてピット内の浸水による車両の浸水被害を確実に防止でき、しかも突風などによる車両の大きな横揺れや横転を未然に防止することができるピット式駐車装置を提供することを課題とする。
本発明に係るピット式駐車装置は、搬器支柱を介して上下に連結された少なくとも2段の搬器を有する搬器体が地下のピット内と地上との間を昇降することで各搬器に載置される車両の入出庫が可能に構成され、定常状態では最下段の搬器が地上の入出庫面に臨む位置に前記搬器体が停止するように構成されたピット式駐車装置であって、最上段の搬器に載置される対象車両の転倒防止手段を備えていることを特徴とする。
本発明に係るピット式駐車装置の定常状態では、搬器体の最下段の搬器が地上の入出庫面に臨む上昇位置に搬器体が停止し、地下のピット内には車両が存在しないため、局地的な集中豪雨などでピット内が浸水しても、車両は浸水被害を受けることがなく、車両の浸水被害が確実に防止される。また、最上段の搬器に載置された地上高の高い対象車両が突風などにより大きく横揺れしたり横転するのが転倒防止手段により未然に防止される。
本発明のピット式駐車装置において、転倒防止手段は、搬器支柱の後部搬器支柱から上方に突出して対象車両の後部側方に臨む転倒防止部を延出させて構成することができる。この場合、後部搬器支柱の転倒防止部により、突風などによる対象車両の大きな横揺れや横転が未然に防止される。
また、転倒防止手段は、搬器体の上昇に応じて搬器支柱の後部搬器支柱に対し上方移動する動滑車と、この動滑車と共に後部搬器支柱から上方に伸張して対象車両の後部側方に臨む転倒防止バーとを後部搬器支柱に組み付けて構成してもよい。この場合、後部搬器支柱から上方に伸張する転倒防止バーにより、突風などによる対象車両の大きな横揺れや横転が未然に防止される。
さらに、転倒防止手段は、ピット内に構築されて搬器体を昇降可能に支持するフレーム体に、対象車両の後部側方に臨む転倒防止柱を立設して構成してもよい。この場合、フレーム体に立設された転倒防止柱により、突風などによる対象車両の大きな横揺れや横転が未然に防止される。
また、転倒防止手段は、ピット内に立設される下部支柱と、この下部支柱に固定された支持部材を介してピットの側壁上に立設される上部支柱と、この上部支柱に固定されて前記対象車両の少なくとも側面に対面する転倒防止枠とを設けて構成してもよい。この場合、上部支柱に固定された転倒防止枠により、突風などによる対象車両の大きな横揺れや横転が未然に防止される。
本発明に係るピット式駐車装置によれば、定常状態では、搬器体の最下段の搬器が地上の入出庫面に臨む上昇位置に搬器体が停止し、地下のピット内には車両が存在しないため、局地的な集中豪雨などでピット内が浸水しても、車両は浸水被害を受けることがなく、車両の浸水被害を確実に防止することができる。また、定常状態では、最上段の搬器に載置された地上高の高い対象車両が突風などにより大きく横揺れしたり横転するのを転倒防止手段により未然に防止することができる。
以下、図面を参照して本発明に係るピット式駐車装置の最良の実施形態を説明する。この説明において、同一または同様の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略することがある。ここで、参照する図面において、図1は第1実施形態に係るピット式駐車装置の概略構成を示す正面図、図2は第1実施形態のピット式駐車装置の概略構成を示す側面図である。
まず、第1実施形態に係るピット式駐車装置を説明する。このピット式駐車装置は、図1および図2に示すように、車両である自動車C1〜C6を上下2段、左右3列に駐車可能とした2段方式のピット式駐車装置であり、自動車C1,C2を上下2段に駐車させる搬器体1と、自動車C3,C4を上下2段に駐車させる搬器体2と、自動車C5,C6を上下2段に駐車させる搬器体3とが左右に隣接して配置されている。
搬器体1〜3は略同様の構造を有するため、代表して搬器体1を説明する。この搬器体1は、図2に示すように、自動車C1を載置する上段搬器1Aと、自動車C2を載置する下段搬器1Bと、両者を上下に一体に連結する4本の搬器支柱とを有する。この4本の搬器支柱は、下段搬器1Bに載置された自動車C2の前部の左右側方に配置される前部搬器支柱1C,1Cと、自動車C2の後部の左右側方に配置される後部搬器支柱1D,1Dとで構成されている。
搬器体2、3も同様に構成されており、搬器体2は、上段搬器2A、下段搬器2B、左右一対の前部搬器支柱2C,2Cおよび左右一対の後部搬器支柱2D,2Dを備え、搬器体3は、上段搬器3A、下段搬器3B、左右一対の前部搬器支柱3C,3Cおよび左右一対の後部搬器支柱3D,3Dを備えている。
ここで、搬器体1は、下段搬器1Bが地上の入出庫面に臨む上昇位置と、下段搬器1Bが地下に造成されたピットP内に下降して上段搬器1Aが地上の入出庫面に臨む下降位置との間を昇降し、その上昇位置および下降位置で停止できるように構成されている。
同様に、搬器体2は、下段搬器2Bが地上の入出庫面に臨む上昇位置と、下段搬器2BがピットP内に下降して上段搬器2Aが地上の入出庫面に臨む下降位置とに停止可能に構成され、搬器体3は、下段搬器3Bが地上の入出庫面に臨む上昇位置と、下段搬器3BがピットP内に下降して上段搬器3Aが地上の入出庫面に臨む下降位置とに停止可能に構成されている。
そのための構造として、図3に示すように、ピットP内にはフレーム体4が構築されている。このフレーム体4は、ピットP内の手前側に等間隔で左右に配置された4本の前部フレーム支柱4Aと、ピットP内の奥側に等間隔で左右に配置された4本の後部フレーム支柱4Bと、各前部フレーム支柱4Aの上端部と各後部フレーム支柱4Bの上端部との間に架設される4本の縦梁4Cとを主要部材として構成されている。
4本の縦梁4Cは、ピットPの直上の入出庫面付近に配置されており、入出庫される自動車C1〜C6の運転者が通るための通路面を構成する。そのため、各縦梁4Cには、前部フレーム支柱4Aの前方に張り出す前部延長梁4Dと、後部フレーム支柱4Bの後方に張り出す後部延長梁4Eとが接続される。
フレーム体4は、図示しない吊りチェーン装置を介して搬器体1〜3を個別に昇降自在に吊持するための構造物であり、3本の後部フレーム支柱4B,4B,4Bの上部には、吊りチェーン装置(図示省略)を駆動して搬器体1〜3を個別に昇降させる搬器昇降モータM1,M2,M3がそれぞれ付設されている(図1および図2参照)。
ここで、第1実施形態のピット式駐車装置は、図1に示すように、全ての搬器体1〜3が上昇してその下段搬器1B〜3Bの全てが地上の入出庫面に臨む位置に全搬器体1〜3が停止する状態を定常状態としている。
このため、ピット式駐車装置の定常状態においては、上段搬器1A〜3Aに載置される地上高の高い自動車C1,C3,C5が台風などの暴風雨時に突風などを受け易くなり、その強い風圧により自動車C1,C3,C5が大きく横揺れして相互に接触し、最悪の場合には左端や右端に載置された自動車C1,C5が強い風圧を受けて横転する恐れもある。
そこで、このような突風などによる自動車C1,C3,C5の相互の接触や横転を未然に防止するため、第1実施形態のピット式駐車装置には、転倒防止手段が設けられている。すなわち、図1および図2に示すように、搬器体1の後部搬器支柱1D,1Dには、その上端から上方に突出して対象車両である自動車C1の後部の左右側方に臨む転倒防止部1D1,1D1が転倒防止手段として延出されている。
同様に、搬器体2の後部搬器支柱2D,2Dには、自動車C3の後部の左右側方に臨む転倒防止部2D1,2D1が延出され、搬器体3の後部搬器支柱3D,3Dには、自動車C5の後部の左右側方に臨む転倒防止部3D1,3D1が延出されている。
以上のように構成された第1実施形態のピット式駐車装置の定常状態では、図1および図2に示すように、全ての搬器体1〜3が上昇位置に停止してその下段搬器1B〜3Bの全てが地上の入出庫面に臨む位置にあるため、地下のピットP内には自動車C1〜C6のいずれも存在しない。従って、局地的な集中豪雨などでピットP内が浸水しても、駐車された自動車C1〜C6は浸水被害を受けることがなく、その浸水被害が確実に防止される。
一方、このようなピット式駐車装置の定常状態において、例えば左端の上段搬器1Aに載置される地上高の高い自動車C1が突風などの強い風圧を受けて大きく横揺れする場合には、その自動車C1の後部の左右側方に臨んで延出された後部搬器支柱1D,1Dの転倒防止部1D1,1D1が自動車C1の横揺れを規制する。
同様に、上段搬器2Aに載置された自動車C3の横揺れを後部搬器支柱2D,2Dの転倒防止部2D1,2D1が規制し、上段搬器3Aに載置された自動車C5の横揺れを後部搬器支柱3D,3Dの転倒防止部3D1,3D1が規制する。このため、地上高の高い位置に載置される自動車C1,C3,C5が突風などの強い風圧で大きく横揺れして相互の接触する事故や横転する事故が未然に防止される。
従って、第1実施形態のピット式駐車装置によれば、その定常状態において、局地的な集中豪雨などでピットP内が浸水した際の自動車C1〜C6の浸水被害を確実に防止することができる。また、上段搬器1A〜3Aに載置された地上高の高い自動車C1,C3,C5が台風などの暴風雨時に突風などの強い風圧を受けた際の自動車C1,C3,C5の大きな横揺れや横転を未然に防止することができる。
つぎに、図4〜図7を参照して第2実施形態に係るピット式駐車装置を説明する。このピット式駐車装置は、第1実施形態のピット式駐車装置に設けられた転倒防止手段に代わる転倒防止手段を備えたものであり、その他の構造は基本的に第1実施形態のピット式駐車装置と同様である。
ここで、第2実施形態のピット式駐車装置は、搬器体1〜3にそれぞれ4つずつ付設された伸縮構造の転倒防止手段5を備えている。これらの転倒防止手段5の構造は同様であるため、代表して搬器体1に付設された転倒防止手段5を説明し、搬器体2、3に付設された転倒防止手段5については説明を省略する。
搬器体1に付設される4つの転倒防止手段5は、図4および図5に示すように、搬器体1の左右の前部搬器支柱1Cおよび左右の後部搬器支柱1Dにそれぞれ組み付けられており、各転倒防止手段5は、搬器体1の昇降に応じて伸縮する転倒防止バー5Aを有する。
前部搬器支柱1Cに組み付けられた転倒防止手段5の倒防止バー5Aは、搬器体1が図4に示す下降位置にあるとき、図中に破線で示すように前部搬器支柱1C内に格納され、搬器体1が図5に示す上昇位置まで上昇すると、前部搬器支柱1Cの上端から上方に伸張して自動車C1の前部の前輪付近の左右側方に臨む。
同様に、後部搬器支柱1Dに組み付けられた転倒防止手段5の倒防止バー5Aは、搬器体1が図4に示す下降位置にあるとき、図中に破線で示すように後部搬器支柱1D内に格納され、搬器体1が図5に示す上昇位置まで上昇すると、後部搬器支柱1Dの上端から上方に伸張して自動車C1の後部の後輪付近の左右側方に臨む。
ここで、転倒防止手段5の転倒防止バー5Aを例えば前部搬器支柱1Cに対して伸縮させる機構として、図6および図7に示すように、転倒防止バー5Aの下端部には動滑車としての昇降スプロケット5Bが回転自在に支持され、前部搬器支柱1Cの上端部には定滑車としてのスプロケット5Cが回転自在に支持されている。そして、スプロケット5Cおよび前部搬器支柱1C内の昇降スプロケット5Bに巻回されたチェーン5Dの一端部がピットPの底に固定され、その他端部が前部搬器支柱1Cの上端部に固定されている。
なお、図4および図5においては、転倒防止手段5の機構を判り易くするため、スプロケット5Cが上段搬器1Aの歩行面より突出した状態に図示してあるが、実際には、スプロケット5Cが上段搬器1Aの歩行面から突出しないように設計されている。
以上のように構成された第2実施形態のピット式駐車装置では、図5に示すように搬器体1が上昇すると、これに伴う前部搬器支柱1Cの上昇により、図7に示す動滑車としての昇降スプロケット5Bが転倒防止バー5Aと共に前部搬器支柱1Cに対して上方移動するため、転倒防止バー5Aが前部搬器支柱1Cの上端から上方に伸張する。同様に、後部搬器支柱1Dの上端から上方に転倒防止バー5Aが伸張する。
そして、搬器体1が上昇位置に達すると、前部搬器支柱1Cの上端から上方に伸張した転倒防止バー5Aが自動車C1の前部の前輪付近の左右側方に臨み、後部搬器支柱1Dの上端から上方に伸張した転倒防止バー5Aが自動車C1の後部の後輪付近の左右側方に臨む。
同様に、搬器体2が上昇位置に達すると、前部搬器支柱2Cの上端から上方に伸張した転倒防止バー5Aが自動車C3の前部の前輪付近の左右側方に臨み、後部搬器支柱2Dの上端から上方に伸張した転倒防止バー5Aが自動車C3の後部の後輪付近の左右側方に臨む。また、搬器体3が上昇位置に達すると、前部搬器支柱3Cの上端から上方に伸張した転倒防止バー5Aが自動車C5の前部の前輪付近の左右側方に臨み、後部搬器支柱3Dの上端から上方に伸張した転倒防止バー5Aが自動車C5の後部の後輪付近の左右側方に臨む。
従って、第2実施形態のピット式駐車装置によれば、第1実施形態のピット式駐車装置と同様に、その定常状態で自動車C1〜C6の浸水被害を確実に防止することができるのは勿論のこと、地上高の高い自動車C1,C3,C5のそれぞれの前部の前輪付近の左右側方と後部の後輪付近の左右側方に突出して臨む4本の転倒防止バー5Aにより、突風などの強い風圧を受けた際の自動車C1,C3,C5の大きな横揺れや横転を確実に防止することができる。
続いて、図8〜図10を参照して第3実施形態に係るピット式駐車装置を説明する。このピット式駐車装置は、第1実施形態のピット式駐車装置に設けられた転倒防止手段に代わる転倒防止手段を備えたものであり、その他の構造は基本的に第1実施形態のピット式駐車装置と同様である。
ここで、第3実施形態のピット式駐車装置は、図8に示すように全ての搬器体1〜3が上昇位置にある定常状態において、上段搬器1A〜3Aに載置された地上高の高い自動車C1,C3,C5の大きな横揺れや横転を防止するための4本の転倒防止柱4FをピットP内に構築されたフレーム体4の4本の縦梁4C上に立設して転倒防止手段としたものである。
転倒防止柱4Fは、例えば図9に示す後部フレーム支柱4Bの上方に突出して自動車C1の後部の左右側方に臨むように、図10に示す4本の縦梁4C,4C,4C,4Cの後部に4本立設されている。各転倒防止柱4Fは、例えばI型鋼により構成され、その下端部に溶接されたベースプレートが縦梁4C上にボルト・ナットを介して固定されている。
以上のように構成された第3実施形態のピット式駐車装置では、図8に示すように全ての搬器体1〜3が上昇位置に停止した定常状態において、上段搬器1A〜3Aに載置された地上高の高い自動車C1,C3,C5が突風などの強い風圧を受けて大きく横揺れする場合、各自動車C1,C3,C5の後部の左右側方に臨んで突出するように立設された4本の転倒防止柱4F,4F,4F,4Fが自動車C1,C3,C5の横揺れを規制する。
従って、第3実施形態のピット式駐車装置によれば、第1実施形態のピット式駐車装置と同様に、その定常状態で自動車C1〜C6の浸水被害を確実に防止することができるのは勿論のこと、地上高の高い自動車C1,C3,C5のそれぞれの後部の左右側方に臨んで突出する4本の転倒防止柱4F,4F,4F,4Fにより、突風などの強い風圧を受けた際の自動車C1,C3,C5の大きな横揺れや横転を確実に防止することができる。
次に、図11〜図13を参照して第4実施形態に係るピット式駐車装置を説明する。このピット式駐車装置は、第1実施形態のピット式駐車装置に設けられた転倒防止手段に代わる転倒防止手段を備えたものであり、その他の構造は基本的に第1実施形態のピット式駐車装置と同様である。
ここで、第4実施形態のピット式駐車装置は、図11に示すように全ての搬器体1〜3が上昇位置にある定常状態において、少なくとも左端の上段搬器1Aに載置された自動車C1および右端の上段搬器3Aに載置された自動車C5の横転を防止するための転倒防止手段6を備えたものである。
この転倒防止手段6は、図12に示すように、ピットPを構成する前壁部P1および後壁部P2に沿ってピットP内に立設される前部下部支柱6Aおよび後部下部支柱6Bと、前部下部支柱6Aおよび後部下部支柱6Bの上端部にそれぞれ固定される支持部材6C,6Dと、支持部材6C,6Dを介してピットPの前壁部P1上および後壁部P2上にそれぞれ立設される前部上部支柱6Eおよび後部上部支柱6Fとを備えている。
ここで、前壁部P1の前方の地面および後壁部P2の後方の地面には、排水用のU字側溝Uがそれぞれ敷設されている場合がある。この場合、前部上部支柱6Eおよび後部上部支柱6Fを立設することができない。そこで、前部上部支柱6Eおよび後部上部支柱6Fは、前述のように支持部材6C,6Dを介してピットPの前壁部P1上および後壁部P2上にそれぞれ立設される。
支持部材6Cは、前部上部支柱6Eを確実に支持するための土台であり、一端部がピットPの前壁部P1上に載置された状態で中間部が前部下部支柱6Aの上端部に固定され、他端部が前部フレーム支柱4A(図11参照)の上端部に固定されている。一方、支持部材6Dは、後部上部支柱6Fを確実に支持するための土台であり、一端部が後部下部支柱6Bの上端部に固定され、他端部がピットPの後壁部P2上に載置されている。
図13に示すように、前部上部支柱6Eは少なくとも左端の上段搬器1Aの左側と右端の上段搬器3Aの右側の左右に立設され、後部上部支柱6Fも少なくとも左端の上段搬器1Aの左側と右端の上段搬器3Aの右側の左右に立設されている。
そして、転倒防止手段6の主要部材として、左側の前部上部支柱6Eと後部上部支柱6Fとの間には、左端の上段搬器1Aに載置される自動車C1(図11参照)の向かって左側の側面に対面する転倒防止枠6Gが架設され、右側の前部上部支柱6Eと後部上部支柱6Fとの間には、右端の上段搬器3Aに載置される自動車C5(図11参照)の向かって右側の側面に対面する転倒防止枠6Hが架設されている。
転倒防止枠6G,6Hは、目隠し機能により美観を向上する化粧パネルとして構成されている。これに対応して、左右の前部上部支柱6E,6E間には、上段搬器1A〜3Aに載置された地上高の高い自動車C1,C3,C5(図11参照)の前方を覆う前部化粧パネル7Aが架設され、左右の後部上部支柱6F,6F間には、自動車C1,C3,C5(図11参照)の後方を覆う後部化粧パネル7Bが架設されている。
なお、図11および図13に示すように、左右の前部上部支柱6E,6E間には、入出庫される自動車C1〜C6の前方を開閉するフェンス状の開閉ゲート8が昇降可能に支持されている。
以上のように構成された第4実施形態のピット式駐車装置では、図11に示すように全ての搬器体1〜3が上昇位置に停止した定常状態において、上段搬器1A〜3Aに載置された地上高の高い自動車C1,C3,C5が突風などの強い風圧を受けて大きく横揺れする場合、左端の上段搬器1Aに載置された自動車C1の向かって左側の側面に対面する転倒防止枠6Gが自動車C1の横揺れを規制する。また、右端の上段搬器3Aに載置される自動車C5の向かって右側の側面に対面する転倒防止枠6Hが自動車C5の横揺れを規制する。
従って、第4実施形態のピット式駐車装置によれば、第1実施形態のピット式駐車装置と同様に、その定常状態で自動車C1〜C6の浸水被害を確実に防止することができるのは勿論のこと、地上高の高い自動車C1,C5の側面に対面する転倒防止枠6G,6Hにより、突風などの強い風圧を受けた際の自動車C1,C5の大きな横揺れや横転を確実に防止することができる。
本発明の第1実施形態のピット式駐車装置の概略構成を示す正面図である。 第1実施形態のピット式駐車装置の概略構成を示す側面図である。 第1実施形態のピット式駐車装置を構成するフレーム体の構造を示す斜視図である。 第2実施形態のピット式駐車装置の概略構成を示す側面図である。 第2実施形態のピット式駐車装置の作用を示す側面図である。 図4に示した転倒防止手段を拡大してその構造示す側面図である。 図5に示した転倒防止手段を拡大してその作用を示す側面図である。 第3実施形態のピット式駐車装置の概略構成を示す正面図である。 第3実施形態のピット式駐車装置の概略構成を示す側面図である。 第3実施形態のピット式駐車装置の概略構成を示す平面図である。 第4実施形態のピット式駐車装置の概略構成を示す正面図である。 第4実施形態のピット式駐車装置の概略構成を示す側面図である。 第4実施形態のピット式駐車装置の概略構成を示す平面図である。
符号の説明
1〜3…搬器体、1A〜3A…上段搬器、1B〜3B…下段搬器、1C〜3C…前部搬器支柱、1D〜3D…後部搬器支柱、1D1〜3D1…転倒防止部
4…フレーム体、4A…前部フレーム支柱、4B…後部フレーム支柱、4C…縦梁、4D…前部延長梁、4E…後部延長梁、
5…転倒防止手段、5A…転倒防止バー、5B…昇降スプロケット、5C…スプロケット、5D…チェーン、
6…転倒防止手段、
7A…前部化粧パネル、7B…後部化粧パネル、
8…開閉ゲート、
C1〜C6…自動車、
P…ピット、P1…前壁部、P2…後壁部、
M1〜M3…搬器昇降モータ、

Claims (2)

  1. 搬器支柱を介して上下に連結された少なくとも2段の搬器を有する搬器体が地下のピット内と地上との間を昇降することで各搬器に載置される車両の入出庫が可能に構成され、定常状態では最下段の搬器が地上の入出庫面に臨む位置に前記搬器体が停止するように構成されたピット式駐車装置であって、
    最上段の搬器に載置される対象車両の転倒防止手段を備え
    前記転倒防止手段として、前記搬器支柱の後部搬器支柱には、前記搬器体の上昇に応じて後部搬器支柱に対し上方移動する動滑車と、この動滑車と共に後部搬器支柱から上方に伸張して前記対象車両の後部側方に臨む転倒防止バーとが組み付けられていることを特徴とすピット式駐車装置。
  2. 搬器支柱を介して上下に連結された少なくとも2段の搬器を有する搬器体が地下のピット内と地上との間を昇降することで各搬器に載置される車両の入出庫が可能に構成され、定常状態では最下段の搬器が地上の入出庫面に臨む位置に前記搬器体が停止するように構成されたピット式駐車装置であって、
    最上段の搬器に載置される対象車両の転倒防止手段を備え
    前記転倒防止手段として、前記ピット内に立設される下部支柱と、この下部支柱に固定された支持部材を介してピットの側壁上に立設される上部支柱と、この上部支柱に固定されて前記対象車両の少なくとも側面に対面する転倒防止枠とを備えていることを特徴とすピット式駐車装置。
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