JP6315370B2 - 津波救命カーシェルター - Google Patents

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Description

この発明は、平時には自動車の駐車場として活用し、大地震による大津波発生時には、駐車場に駐車した自動車の中に避難し、その駐車場が大津波の水の力で水面に浮上することにより、安全に避難するための大津波避難用の駐車場の構造に関するものである。
平成23年3月11日に発生した東日本大震災と、それに伴って発生した大津波により亡くなった死者と行方不明者の合計は2万人以上にも及び、今後も、東海トラフ地震等の大地震や大津波が発生するおそれのあることが指摘されており、災害時に自ら救命するための対策を準備しておくことが不可欠となっている。
大地震が発生した際、津波災害に遭遇しないためには、いち早く安全な高台等に避難することが必要であるが、震源地が近い時や、高台の無い沿岸部で生活している人にとっては高いビルや高台等へ避難する時間的余裕がなく、特に、高齢者など足腰が弱い人の場合には、大地震発生から大津波が到達するまでの短時間の間に、ビル等の長い階段を上って高い位置にある屋上へと避難するのは非常に大変なことであり、また、車で避難する場合には交通渋滞等により避難場所までの移動が困難な状況となり、避難途中に津波に巻き込まれて死亡する危険性が高かった。
さらに、昨年8月に示された南海トラフ巨大地震の被害想定では、死者は最大32万人、建物全壊は238万棟と見込まれたことから、鉄骨構造で十数メートルの高さのタワー型避難台の建築も提案されている。しかし高齢者などが短時間の内に十数メートルの高さの階段を登ることが出来るかどうか疑問も残ると共に、津波の高さが十数メートル以内であるかどうかの保証も無いため、普及する段階まで至っていない。
このような実情に鑑みて、津波発生時において短時間で避難できる簡易なシェルターが、例えば、特許文献1で提案されている。これは家屋に対して一体に付設されて該家屋からの出入が可能なシェルターであって、大津波来襲時において家屋からシェルターを分離させるための分離手段と、家屋から分離させたシェルターを密閉する密閉手段とを具備し、家屋から分離させた状態において水に浮くシェルターであった。
しかしながら、特許文献1は、家屋全体が高波に飲み込まれてしまうと、シェルターも家屋に押しつぶされて水面に浮上することが出来ない恐れがあると共に、シェルター自体が水面に対して水平を保って上昇出来ない可能性があり、シェルターが大津波に飲み込まれて横転したり転覆したりして避難者が負傷する恐れがあるため、津波避難用のシェルターとしては問題が残った。
さらに、例えば特許文献2では、建物の屋根部が密閉空間を有するシェルターで形成され、該シェルターが居住部の上方に配置された構造で、上部を屋根形状に形成すると共に、下部を略船底形状に形成した密閉可能なシェルターで、居住部とシェルターとが取付手段を介して固定され一体化しているシェルターであった。
しかしながら、特許文献2は、密閉空間を有するシェルターのため、平時に居住空間として使用するには、採光、通風の面で問題が残ると共に、大きな津波が押し寄せて来た際には、シェルターが大津波に巻き込まれ、シェルターが横転したり転覆してしまう危険性があった。
さらに、地中固定された支柱に連結した油圧シリンダーの駆動により避難タワーを昇降させる技術が、例えば特許文献3で提案されているが、昇降可能の高さを超えた大津波が押し寄せてきた場合の対策としては不十分であった。
特開2007−277998 特開2012−233306 特開2006−112088
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決すべくなされたもので、大津波用に避難カプセル等の避難具を設置しておいても避難カプセル等を使用することは極めて稀で、避難カプセル等を購入する費用と設置場所に問題が残るため、平時においては、駐車場として活用することを前提とし、大津波に遭遇した場合でも自動車が駐車場から落ちること無く、駐車場が水面に浮き上がり、大津波にも対応することが出来る大津波救命避難用の駐車場を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、地面に構築した基礎構造物の上部に、周囲を鋼板で囲い、床部を面格子状の鋼板で塞ぎ、上面に自動車を駐車することが出来るように床材を取付け、内部に発泡スチロールを嵌め込むように構成した浮力室を載せ、浮力室には自動車が出入り出来るようにスロープを設置し、浮力室の上面の床材を、自動車の進行方向に対してタイヤを左右からタイヤ溝に誘導することが出来るように、概ね箱型構造の移動可能な複数個の鋼材で、タイヤ誘導部を構成し、津波が押し寄せてくる際、自動車のフレームに取付けたフレーム取付金具と、浮力室に取付けた自動車固定金具を連結することにより、自動車を浮力室に固定したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、地面に構築した基礎構造物の上部に、周囲を鋼板で囲い、床部を面格子状の鋼板で塞ぎ、上面に自動車を駐車することが出来るように床材を取付け、内部に発泡スチロールを嵌め込むように構成した浮力室を載せ、浮力室には自動車が出入り出来るようにスロープを設置し、浮力室の上面の床材を、自動車の進行方向に対してタイヤを左右からタイヤ溝に誘導することが出来るように、概ね箱型構造の移動可能な複数個の鋼材で、タイヤ誘導部を構成し、津波が押し寄せてくる際、自動車のフレームに取付けたフレーム取付金具と、浮力室に取付けた自動車固定金具を連結し、自動車を浮力室に固定したことにより、水中に長時間沈めても表面に水が付着するだけで、吸水量が非常にわずかな発泡スチロールを鋼板で囲い、駐車場を水面上に浮かせるための浮力材として活用したため、平時においては駐車場として活用し、大地震で大津波が押し寄せてくる際には、自動車のフレームに取付けたフレーム取付金具と、浮力室に取付けた自動車固定金具を連結し、自動車を浮力室に固定し、自動車の中に避難することにより、大津波で浮力室が水面に持ち上げられ浮力室が揺れた場合においても、自動車が浮力室から滑り落ちること無く、簡単な構造で大津波にも対応し津波避難装置としても活用することが出来る駐車場を安価に提供することが可能となった。
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図6には、この発明の実施の形態1を示す。
図1と図2には、本発明の津波救命カーシェルター(フレーム固定式)の、地面に構築した基礎構造物8の上部に周囲を鋼板9で囲い、内部に発泡スチロールを嵌め込んだ浮力室10を載せ、浮力室10に自動車1が出入り出来るようにスロープ6を設置し、その浮力室10の上部の駐車場床鋼板5に自動車1を駐車し、自動車1の本体のフレームに、L字形の形状をして自動車固定金具16と結合するための穴17が開けられたフレーム固定金具15を取付け、さらに駐車場床鋼板5の上部には、フレーム固定金具15と結合するための穴(図示せず)が開けられ、折り畳み可能な蝶番形をした自動車固定金具16が取付けられ、大津波で避難する際には、駐車場床鋼板5の上部に取付けた蝶番形をした自動車固定金具16を起こし、自動車固定金具16とフレーム固定金具15をボルト13とナット14で結合し、自動車1を駐車場床鋼板5に固定した状態を、図1では自動車1の側面から示すと共に、図2では自動車1の正面から示す。
図1の拡大図1Bと、図2の拡大図2Bには、自動車1の本体のフレームに取付けたフレーム固定金具15に対して、駐車場床鋼板5に取付けた蝶番形の自動車固定金物16が折り畳まれた状態を示す。
図1の拡大図1Aと、図2の拡大図2Aには、駐車場床鋼板5に取付けた蝶番形の自動車固定金物16を起こし、フレーム固定金具15に開けた穴17と自動車固定金具16に開けた穴(図示せず)にボルト13を挿入しナット13で固定した状態を示す。
さらに、エンジンが自動車1の前部に配置される一般的な乗用車の場合では、前輪タイヤ3にかかる荷重と後輪タイヤにかかる自動車1の荷重の割合は、概ね6対4のため、自動車1を駐車場床鋼板5の上部に駐車した場合、図1で示すように浮力室前部11と浮力室後部7にかかる加重が異なり、そのため、図4で説明する浮力室10の中に嵌め込む発泡スチロール47の分量を、浮力室前部11と浮力室後部7で変え、浮力室前部11の発泡スチロール47の量を浮力室後部7に対して多く嵌め込むようにすることにより、浮力室10が大津波で水面に浮上した際、浮力室10の上面の駐車場床鋼板5が水面に対して水平状態を保つことが出来るようになり、浮力室10が横転したり転覆する危険性が少なくなった。
図3は、浮力室10の上に構築する自動車のタイヤ誘導路について示す。浮力室10に自動車が出入り出来るように配置したスロープ6の、スロープ入口30からスロープ上端29に凹形状をしたタイヤ走行用の溝を形成すると共に、浮力室10のタイヤ進入部28からタイヤ停止部26に凹形状をしたタイヤ溝27を形成し、このように形成したタイヤ溝27に対して、前輪タイヤがタイヤ溝27に沿って容易に進入出来るように、タイヤ進入部28を幅広に構成し、右側の前輪タイヤの左面をタイヤ溝27に沿って誘導するため、箱型構造で略直方体に構成したタイヤ誘導路39を右側の前輪タイヤの左側に配置し、さらにタイヤ誘導路39の隣には、右側の前輪タイヤを誘導するタイヤ誘導路39と概ね同様に、左側の前輪タイヤの右面をタイヤ溝に沿って容易に誘導することが出来るように、タイヤ進入路を幅広に構成して箱型構造で略直方体に構成したタイヤ誘導路40を配置し、さらにタイヤ誘導路40の隣には、右側の前輪タイヤを誘導するタイヤ誘導路39と概ね同様に、左側の前輪タイヤの左面をタイヤ溝に沿って容易に誘導することが出来るように、タイヤ進入路を幅広に構成して箱型構造で略直方体に構成したタイヤ誘導路32を配置し、このように配置されたタイヤ誘導路39、40、32に、拡大図3Aで示すように、直方体で略中央部に穴(図示せず)が開けられたボルト支持金具38を駐車場床鋼板5に固定し、ボルト支持金具38の穴(図示せず)にはナット34が取付けられ、L字型をしてタイヤ誘導部移動装置31に取付けられたタイヤ誘導部移動金具36に開けられた穴37と、ボルト支持金具38に取付けられたナット34を一直線状に構成してボルト33を通し、タイヤ誘導部移動金具36の穴37に通したボルト33の前後の位置に小穴(図示せず)を開けて割ピン35を挿入し、ボルト33をスパナ等で回し、2本の割ピン35の間に挟まれたタイヤ誘導部移動金具36をボルト進行方向に移動出来るように構成したことにより、タイヤ誘導部39、40、32の複数個所に取付けたタイヤ誘導部移動金具36が、ボルト支持金具38に対してボルト進行方向に移動することが出来るようになり、タイヤ誘導路を複数の種類の自動車のトレッド幅(タイヤ位置)とタイヤ幅に対応させることが可能となった。
さらに、前輪タイヤを停止させるための車止め25は、ボルト装着用の穴(図示せず)が開けられ、駐車場床鋼板5に固定されL型鋼材23と、そのL型鋼材23に取付けられたナット22とボルト24で構成され、ボルト24先端部を車止め25に回転自在に取付け、ボルト24を回転させることにより車止め25がボルト進行方向に移動し、自動車の前輪の停止位置を調整することが出来るように構成される。
さらに、タイヤ誘導部移動装置31と同様に、自動車固定金具16に横方向に移動することが出来るように調整装置を取付けることにより、図1で説明した、自動車1のフレームに取付けられたフレーム固定金具15と駐車場床鋼板5に取付けられた自動車固定金具16をボルト13とナット14で固定する際、図3で説明したように、車種により異なるフレーム位置に取付けられたフレーム固定金具15に対応して、車止め25を車種に合わせて前後に移動し、さらに自動車固定金具16を車種に合わせて左右に移動することにより、自動車固定金具16の位置を車種により異なるフレーム固定金具15の位置に対応させることが可能となった。
図4は、図1で説明した基礎構造物8とスロープ6と、浮力室10を分解図で示す。地面に構築した基礎構造物8の上部に、四隅に角形鋼管で形成した支柱51を配置し、その角形鋼管と隣り合う角形鋼管の側面の上下部分を、角形鋼管で作られた上部梁49と下部梁50を溶接して接合し、底部は面格子状になるように下部梁50に対して平鋼材を溶接して床梁52を形成し、上部梁49と下部梁50の外側の側面に平板状の鋼板9を溶接して取付け、このように構成した枡形状の箱の内側に、直方体の形状をした発泡スチロール47を嵌め込み、さらに上部梁49の上部には、下部に補強用のH形鋼46を取付けた駐車場床鋼板5が取付けられる。
図5は、図4で説明した浮力室10を組み立て、図1、2で説明した自動車1のフレームに取付けたフレーム固定金具15と、駐車場床鋼板5に取付けた自動車固定金具16をボルト13とナット14で固定し、スロープ6を設置し、さらに、浮力室10の上部に、四隅に柱59を配置したガレージ67を構築し、浮力室10の四隅に基礎構造物68と一体となるように固定した4本のポール60を垂直に立て、4本のポール60に対置するガレージ67の柱59の上部と下部の2箇所に、ポール60を緩く挿入する事ができるポールガイド金具61を取付けた状態を立体図で示す。
さらに、ガレージ67の柱59の上部と下部の2箇所に取付けられたポールガイド金具61は、図5の拡大図5で示すように、円筒状のポール60を挿入することが出来るように、中心部に四角形状の開口部を開けた略直方体の形状をしたガイドボックス66と、そのガイドボックス66の四角形状の開口部の内側に出っ張るように取付けられた2個のローラー62、65で構成され、ガイドボックス66にはポールガイド金具61をガレージ67の柱59に固定するための取付板63が取付けられる。このようにガイドボックス66に2個のローラー62、65を取付けることにより、ガレージ67が大津波により持ち上げられた際、ガレージ67の一方が大津波により持ち上げられるような事態が生じた場合でも、ガイドボックス66とポール60が擦れて噛付き状態(固着状態)になるのを防ぎ、ガイドボックス66がポール60に対してスムーズに上下することが出来るようになるため、大津波に対してガレージ67が、概ね水平状態を保った状態で上昇することが可能となった。
図6は、図5で説明したガレージ67が大津波により持ち上げられ、浮力室10が水面69の下に沈み、自動車1を乗せたガレージ67が大津波の水面69に浮び上がった状態を示す。このように津波の高さが低い(1〜2メートル)場合には、図6で示すようにポールガイド金具61がポール60から外れないため、津波の水が引いた後は、駐車場は元の位置に戻ると共に、津波の水の高さがポール60より高くなった場合は、ポールガイド金具61がポール60から外れ、駐車場は津波の水の上に浮び流される。このようにポールガイド金具61とポール60を構成したことにより、どんなに高い大津波が押し寄せて来ても安全に避難することが可能となった。
大地震に遭遇した際には、いち早く、図1で説明したように自動車1のフレームに取付けられたフレーム固定金具15と駐車場床鋼板5に取付けられた自動車固定金具16をボルト13とナット14で固定することにより自動車1を駐車場床鋼板5に固定し、自動車1の中に避難することにより、最初の大津波が押し寄せ、例えば、船が大波を乗り越える時のように、ガレージ67の一端が持ち上げられるような状態に陥った場合においても、発泡スチロール47を嵌め込んだ浮力室10の浮力と、垂直に立てた4本のポール60と、それぞれのポール60に対置するガレージ67の柱59に取付けられたポールガイド金具61により、ガレージ67が概ね水平状態を保った状態で水面に浮上し、大津波が、最初の大波の状態から、水面が上昇して水面がポール60の高さより高くなると、ガレージ67の柱59に固定したポールガイド金具61が4本のポール60から外れ、ガレージ67は大津波の水面69に浮上して流される。このように4本のポール60とポールガイド金具61でガレージ67用の大津波浮上装置を構成することにより、ガレージ67がスムーズに大津波の上に浮上し横転したり転覆する危険性が少なくなった。
このようにガレージ67の下部に発泡スチロール47を嵌め込んだ浮力室10を配置し、浮力室10を鋼板9で囲ったことにより、ガレージ67が大津波で流されている最中に、建物や電柱等に接触した場合においても、周囲を平板状の鋼板9で囲われた浮力室10が一部損傷することはあっても、発泡スチロール47は水をほとんど吸収しないため、ガレージ67が水中に沈むことなく安全に避難することが可能となった。
以下、この発用の実施の形態2について説明する。
[発明の実施の形態2]
図7には、この発明の実施の形態2を示す。上記発明の実施の形態1では、自動車1のフレームに取付けたフレーム固定金具15と自動車固定金具16を連結する際、ボルト13とナット14で固定していたのに対して、この発明の実施の形態2では、自動車75のフレームに、略Z字形をしたフレーム固定金具81をボルト82で取付け、駐車場床鋼板77に、U字形の止め具を取付けた自動車固定金具82を取付け、外れ止め付のターンバックル83をフレーム固定金具81の穴(図示せず)と自動車固定金具82のU字形に引っ掛け、ターンバックル83の胴体部を回すことにより両端のフックを縮め、ターンバックル83でフレーム固定金具81と自動車固定金具82を引っ張ることにより自動車75が駐車場床鋼板77に固定される。このように外れ止め付のターンバックル83を使用することにより、自動車75が駐車場の停止位置から少しずれている場合においても、フレーム固定金具81と自動車固定金具82を容易に結合することが可能となった。その他の構造に関しては、この発明の実施の形態1と同様である。
以下、この発明の実施の形態3について説明する。
[発明の実施の形態3]
図8と図9は、この発明の形態3を示す。上記発明の実施の形態1では、図4において、浮力室10は、地面に構築した基礎構造物8の上部に、四隅に角形鋼管で形成した支柱51を配置し、その角形鋼管と隣り合う角形鋼管の側面の上下部分を、角形鋼管を用いて上部梁49と下部梁50を溶接して接合し、底面は面格子状になるように下部梁50に平鋼材を溶接して床梁52を形成し、上部梁49と下部梁50の外側の側面には平板状の鋼板9を溶接して取付け、このように構成した枡形状の箱の内側に、直方体の形状をした発泡スチロール47を嵌め込み、さらに上部梁49の上部には、下部に補強用のH形鋼46を取付けた駐車場床鋼板5を固定するように構成されていたが、この発明の実施の形態3では、地面に構築した基礎構造物(図示せず)の上部に、底鋼板(キーストンプレート)99を乗せ、底鋼板(キーストンプレート)99の上部には、一方が高く他方が低く斜面状に成形した発泡スチロール95を設置すると共に、自動車の前部が乗る発泡スチロール95の先端部には木材(ツーバイフォー)96を複数枚縦に積み重ねて設置し、後端部には一本の木材(ツーバイフォー)97を横に設置し、発泡スチロール95の上部には自動車を駐車するため、複数枚の木材(ツーバイフォー)を横に並べて駐車場床木材(ツーバイフォー)89を構成し、駐車場床木材(ツーバイフォー)89にバッテリーと船外機を収納するためのバッテリー・船外機収納庫穴91を開口し、先端部には船外機を取付けるための船外機取付月金物90を取付け、さらに先端部を木材(ツーバイフォー)96の上端に固定すると共に、後端部を木材(ツーバイフォー)97に固定し、底鋼板(キーストンプレート)99と駐車場床木材(ツーバイフォー)89を固定するため、底鋼板(キーストンプレート)99の両横面には底鋼板(キーストンプレート)99の断面に嵌め込むことが出来るように柄杓形に形成した横押え鋼板98、100を取付け、さらに、駐車場床木材(ツーバイフォー)89の両横面にも駐車場床木材(ツーバイフォー)89の断面に嵌め込むことが出来るように柄杓形に形成した横押え鋼板92、93を取付け、図9の組立図で示すように浮力室88の両横を挟み込み固定する。
図9は、バッテリー・船外機収納庫102に収納していた船外機101を取り出し、船外機取付用金物90に取付けた状態を示す。このように、常に船外機101を駐車場のバッテリー・船外機収納庫102に収納しておくことにより、大津波でガレージが沖合に流された場合においても、単独で無事に陸地まで戻って来ることが出来るようになった。なお、当社の実験データーでは約0.5馬力の電動船外機に55Ahのバッテリーを装着してフルパワー(一般的な約0.5馬力の電動船外機にはスクリューの回転を最大から最小に切り替えるための1〜5段階の回転調整装置が船外機のハンドルに取付けられている)で船外機を可動させた場合、約40分間運転させることが確認できた。
このように浮力室88を斜面形状に構成することにより、駐車場床木材(ツーバイフォー)89の上部に駐車した、前部にエンジンを配置した自動車が大津波により波の上に浮び上がった際、浮力室88の前部の重いエンジン部分が自動車の後部に比べて深く沈み込むため、斜面形状に構成した浮力室88の表面の駐車場床木材(ツーバイフォー)89が、水面に対して概ね水平状態を保った状態で浮くことが出来るようになると共に、さらに、浮力室88を斜面形状に構成し、自動車が浮力室88に進入する位置を低くしたため、浮力室88に配置するスロープ94を小型化することが可能となった。その他の構造に関しては、この発明の実施の形態1と同様である。
以上、実施の形態に基づいて、本発明に係る津波救命カーシェルターについて詳細に説明してきたが、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の改変をなしても、本発明の技術的範囲に属するのはもちろんである。
図3において、タイヤ誘導部39、40、32の形状については、この形状に限らず、L型鋼材等を用いることも、もちろん可能である。
図4において、浮力室10の底部に、平鋼材を面格子状になるように溶接して形成したが、浮力室10の底部には、図8で説明したようにキーストンプレートを用いることも、もちろん可能である。
図5において、ガイド金具61をローラー62、65を取付けたガイドボックス66で説明したが、これに拘らず、丸棒を円形状に加工したガイドボックスを用いることにより、コストを下げることも、もちろん可能である。
図5において、ガレージ67を4本の柱を備えたオープンタイプで示したが、お客様の希望により、外壁と窓を取付けた小屋タイプのガレージを用いることも、もちろん可能である。
この発明の実施の形態に係る、基礎構造物の上部に載せた浮力室の上部の駐車場に自動車を駐車し、自動車のフレームに取付けたフレーム取付金具と浮力室に取付けた自動車固定金具をボルトとナットで連結した状態を示す。 同実施の形態に係る、図1で説明した自動車を浮力室に固定した状態を自動車の前方から示す。 同実施の形態に係る、浮力室の上部のタイヤ誘導部を立体図で示す。 同実施の形態に係る、図1で説明した浮力室を分解図で示す。 同実施の形態に係る、図1で説明した浮力室の上部にガレージを取付けると共に、ガレージの四隅にポールを構築し、ガレージの四隅の柱にポールに対置する位置の上下2箇所に、ポール用のガイド金具を取付けた状態を立体図で示す。 同実施の形態に係る、図5で説明したガレージが大津波の上に浮き上がった状態を立体図で示す。 この発明の実施の形態2に係る、自動車を浮力室に固定した状態を自動車の前方から示す。 この発明の実施の形態3に係る、浮力室と駐車場を分解図で示す。 同実施の形態に係る、浮力室と駐車場を立体図で示す。
1 自動車
2 自動車前部
3 前輪タイヤ
4 自動車後部
5 駐車場床鋼板
6 スロープ
7 浮力室後部
8 基礎構造物
9 鋼板
10 浮力室
11 浮力室前部
12 連結固定部
13 ボルト
14 ナット
15 フレーム取付金具
16 自動車固定金具
17 穴
22 ナット
23 L型鋼材
24 ボルト
25 車止め
26 タイヤ停止部
27 タイヤ溝
28 タイヤ進入部
29 スロープ上端
30 スロープ入口
31 タイヤ誘導部移動装置
32 タイヤ誘導部
33 ボルト
34 ナット
35 割ピン
36 タイヤ誘導部移動金具
37 穴
38 ボルト支持金具
39 タイヤ誘導部
40 タイヤ誘導部
46 H形鋼
47 発泡スチロール
49 上部梁
50 下部梁
51 支柱
52 床梁
59 柱
60 ポール
61 ポールガイド金具
62 ローラー
63 取付板
64 穴
65 ローラー
66 ガイドボックス
67 ガレージ
68 基礎構造物
69 水面
75 自動車
76 連結固定部
77 駐車場床鋼板
78 鋼板
79 浮力室
80 前輪タイヤ
81 フレーム固定金具
82 自動車固定金具
83 ターンバックル
84 ボルト
88 浮力室
89 駐車場床木材(ツーバイフォー)
90 船外機取付用金物
91 バッテリー・船外機収納庫穴
92 横押え鋼板
93 横押え鋼板
94 スロープ
95 発泡スチロール
96 木材(ツーバイフォー)
97 木材(ツーバイフォー)
98 横押え鋼板
99 底鋼板(キーストンプレート)
100 横押え鋼板
101 船外機
102 バッテリー・船外機収納庫

Claims (1)

  1. 地面に構築した基礎構造物の上部に、周囲を鋼板で囲い、床部を面格子状の鋼板で塞ぎ、上面に自動車を駐車することが出来るように床材を取付け、内部に発泡スチロールを嵌め込むように構成した浮力室を載せ、浮力室には自動車が出入り出来るようにスロープを設置し、浮力室の上面の床材を、自動車の進行方向に対してタイヤを左右からタイヤ溝に誘導することが出来るように、概ね箱型構造の移動可能な複数個の鋼材で、タイヤ誘導部を構成し、津波が押し寄せてくる際、自動車のフレームに取付けたフレーム取付金具と、浮力室に取付けた自動車固定金具を連結することにより、自動車を浮力室に固定したことを特徴とする津波救命カーシェルター。
JP2013224726A 2013-10-11 2013-10-11 津波救命カーシェルター Active JP6315370B2 (ja)

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