JP4399435B2 - チップ成形機 - Google Patents

チップ成形機 Download PDF

Info

Publication number
JP4399435B2
JP4399435B2 JP2006108951A JP2006108951A JP4399435B2 JP 4399435 B2 JP4399435 B2 JP 4399435B2 JP 2006108951 A JP2006108951 A JP 2006108951A JP 2006108951 A JP2006108951 A JP 2006108951A JP 4399435 B2 JP4399435 B2 JP 4399435B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
molding
cutter
tip
center axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006108951A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007090427A (ja
Inventor
弘太郎 中嶋
和宏 手澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyokutoh Co Ltd
Original Assignee
Kyokutoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyokutoh Co Ltd filed Critical Kyokutoh Co Ltd
Priority to JP2006108951A priority Critical patent/JP4399435B2/ja
Publication of JP2007090427A publication Critical patent/JP2007090427A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4399435B2 publication Critical patent/JP4399435B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Description

本発明は、溶接ガンに保持されたスポット溶接用の一対の電極チップを、切削屑を極力少なくして、使用可能に成形するチップ成形機に関する。
従来、切削屑を生じさせるような切削作業を極力行わずに、スポット溶接用の電極チップを、使用可能に成形するチップ成形機では、電極チップの先端を回転する三個の成形ローラに押し付けて、電極チップを成形するものがあった(特許文献1参照)。このチップ成形機には、三個の成形ローラの間に、それぞれ、電極チップの先端面を研磨するための研磨面を有した支持材が配設されていた。このチップ成形機では、三個の成形ローラを回転させつつ、電極チップの先端側を回転する成形ローラの中心側に押し付けて、成形するとともに、三枚の支持材によって研磨する構成であることから、溶接ガンから取り外すことなく電極チップを成形できる。さらに、研磨のための三枚の支持材が、電極チップを成形する三個の成形ローラの間で、それぞれ、電極チップを支持可能に配置されていることから、支持材による電極チップを削る量が極めて微量となって、切削屑を生じさせるような切削作業を極力行わずに成形できる。
特開2003−80373号公報
しかし、電極チップは、通常、溶接時のワークに接触させる先端部位が、先端側に、溶接時のワークに当接させる円形のエリアの先端面と、先端面が磨耗しても先端面の形状・面積の変化を極力抑えるように、先端面の縁から円柱状の元部側にかけて拡径する拡径部と、を備えて構成されており、成形時には、円形の先端面の中央付近だけでなく、先端面における拡径部との境界部である先端面の縁の形状確保も、重要となっていた。
そして、従来の成形ローラを使用するチップ成形機では、三枚の研磨兼用の支持材を備えているものの、三枚の支持材は、それぞれ、三個の同形の成形ローラ間で電極チップを支持するように配置されており、チップの支持を主に行うこととなって、極めて微量のチップ材料の除去しか行えない。そのため、従来のこのチップ成形機では、成形ローラによる電極チップの塑性変形により、電極チップを使用可能に成形することとなって、先端面における拡径部との境界部である先端面の縁の形状確保や成形時間に関しては、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、縁を含めた先端面の寸法精度を確保でき、かつ、切削屑を極力少なくして、迅速に一対の電極チップを使用可能に成形できるチップ成形機を提供することを目的とする。
本発明に係るチップ成形機は、スポット溶接用として先端相互を接近可能に溶接ガンに保持されて、それぞれ、先端側に、溶接時のワークに当接させる円形のエリアの先端面と、先端面の縁から円柱状の元部側にかけて拡径する拡径部と、を備えて構成される一対の電極チップを、使用可能に成形するチップ成形機であって、
接近した電極チップ相互の軸心と一致させる回転中心軸を有して、回転駆動するホルダと、
ホルダの回転中心軸の周囲で、回転中心軸に沿った保持軸周りで回動可能に、ホルダに保持されるとともに、ホルダの回転時に、接近した電極チップに押し付けられて、各々の拡径部を成形可能な成形面、を回転中心軸に沿う両端側に有した樽形状の複数の成形ローラと、
ホルダに保持されて、ホルダの回転時に、電極チップ相互の先端面付近を切削可能な切刃、を有した一つのカッタと、
を備えて構成され、
カッタが、ホルダの回転中心軸と直交する方向に厚さ方向を配設させた板状として、切刃を、回転時に電極チップの先端面と拡径部の先端面近傍の縁付近とを切削可能に、各電極チップの軸直交方向の投影状態における軸心付近から軸直交方向の片側に延びるように、ホルダの回転中心軸と直交する方向でホルダの回転中心軸を通って配設させるとともに、回転中心軸に沿った方向の両縁側に、配設させ、
少なくとも一つの成形ローラの成形面が、拡径部の領域における先端面の縁の手前部分までを成形する本体部分と、本体部分から前記保持軸の軸方向に沿った中央側に延びて、回転時のカッタの両縁の切刃間の回転領域に重なる延長部分と、を備えて構成され、
ホルダの回転時における回転中心軸の軸直交方向でのカッタの切刃と成形ローラとの投影形状において、カッタの切刃における電極チップを切削する部位が、回転中心軸から、成形ローラの成形面における本体部分と延長部分との境界部位まで、配設され、
ホルダが、カッタ回転方向に沿った切刃の回転方向側に、電極チップの切削時の切粉を排出可能な排出孔を、回転中心軸に沿って貫通させて配設させていることを特徴とする。
本発明に係るチップ成形機では、ホルダを回転駆動させつつ、溶接ガンに保持させた一対の電極チップを、ホルダ内に挿入させるように、相互に接近させて、成形ローラとカッタとに押し付ける。すると、成形ローラは、ホルダとともに電極チップの軸回り方向に回転しつつ、成形面を、一対の電極チップの拡径部に押圧させて、成形面の形状どおりに、電極チップの拡径部を成形し、また、カッタが、切刃によって、電極チップの先端面と、先端面から連なった拡径部における先端面近傍の縁付近と、を切削して、形成する。
その際、少なくとも一つの成形ローラの両端側の成形面が、本体部分との境界部位を越えて、保持軸の軸方向に沿った中央側に延び、回転時のカッタの両縁の切刃間におけるチップを切削する回転領域に重なる延長部分、を備えて構成されている。そのため、この成形ローラの成形面が、電極チップの拡径部を塑性変形させつつ成形する際、塑性変形時に発生するチップ材料の余肉を、拡径部を成形する本体部分から延長部分にかけて押し出し、その押し出された余肉が、カッタの切刃で切削されることとなって、電極チップの先端側、すなわち、先端面とその縁と、を、精度良く、所定形状に成形できる。
また、カッタが、一つだけ使用されて、複数の成形ローラ間の一箇所に配置され、そして、カッタの切刃が、各電極チップの軸直交方向の投影状態における軸心付近から軸直交方向の片側に延びるように、ホルダの回転中心軸と直交する方向でホルダの回転中心軸を通って配設されるとともに、回転中心軸に沿った方向の両縁側に、配設され、さらに、成形ローラの成形面における本体部分から境界部位を越えて延長部分に押し出されたチップ材料の余肉を切削するように配設されているだけであり、成形ローラの成形面による成形に支障を生ずるように電極チップを支持しないことから、電極チップの先端面付近を迅速に切削できる。
なお、成形時、電極チップの先端における先端面側を切削しているものの、拡径部の大部分は、切削していないことから、切削屑の発生を極力抑えることができ、すなわち、電極チップの消費量を抑えて、電極チップの成形を行うことができる。
勿論、カッタの切刃で切削された際の切粉は、ホルダに設けられている排出孔から、円滑に落下して排出されることから、切粉による傷付けが防止されて、成形後、電極チップは、奇麗で寸法精度の良好な切削面を、確保することができる。
したがって、本発明に係るチップ成形機では、縁を含めた先端面の寸法精度を確保でき、かつ、切削屑の発生を極力抑えて、迅速に一対の電極チップを使用可能に成形(再生)することができる。
そして、チップ成形機としては、成形ローラを二つ使用して、二つの成形ローラの各保持軸とカッタの切刃とが、ホルダの回転中心軸周りで、120°ずつずれて配置されて、カッタと二つの成形ローラとが、ホルダに保持されるように構成してもよい。
このような構成では、成形中の一対の電極チップを、ホルダの回転中心軸周りで、120°ずつに均等に離して、カッタの切刃、及び、二つの成形ローラの成形面の線当たりする部位で、三点支持するように、安定して支持することができて、成形する電極チップにおける縁を含めた先端面を再生する寸法精度を確保して、電極チップのぶれを効率的に抑えて成形できる。
さらに、チップ成形機としては、成形面に延長部分を備えた成形ローラを、ホルダの回転中心軸周りで略放射状に、三個以上配設させて構成してもよく、このような構成では、成形時の電極チップが、ホルダの回転中心軸周りに略放射状に配設された三個以上の成形ローラで支持されることとなり、一層、ぶれることなく安定して支持され、成形する電極チップにおける縁を含めた先端面を再生する寸法精度を、一層、向上させることができる。
なお、成形ローラの延長部分は、拡径部から離れるように延びて、回転時のカッタの両縁の切刃間の回転領域内に進入するように配設させてもよいし、あるいは、拡径部の領域における先端面の縁の手前部分まで延ばすとともに、回転時のカッタの両縁の切刃の回転領域と一致させるように配設させてもよい。
ちなみに、成形ローラの延長部分が、拡径部から離すように延ばして、回転時のカッタの両縁の切刃間の回転領域内に進入するように配設される場合には、軸心に沿った電極チップの領域においては、延長部分に対応する部位は、成形ローラによる成形領域とはならず、容易にチップ材料が押し出され易い領域となり、かつ、カッタによる切削領域となることから、切削効率が良好となって、チップ成形(再生)の一層の迅速処理が可能となる。
また、成形ローラの延長部分が、回転時のカッタの両縁の切刃の回転領域と一致させて、拡径部の領域における先端面の縁の手前部分まで延ばすように配設される場合には、軸心に沿った電極チップの領域においては、延長部分に対応する部位は、成形ローラの延長部分による成形領域となるとともに、カッタによる切削領域となることから、成形領域から切削領域に連続的に連なって、奇麗な面の拡径部を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態のチップ成形機M1は、図1・3に示すように、溶接ガン1のシャンク3・4に嵌め込まれた一対の電極チップ6(6A・6B)を成形するものである。溶接ガン1は、図示しない多関節の溶接ロボットのア−ムの先端に保持されるサーボガンとしており、このサ−ボガン1は、汎用のものであり、一対の電極チップ6A・6Bを、エンコーダを内蔵させたサ−ボモータ2により移動させるように保持するとともに、相互に接近させる位置制御機能を備えて構成されている。また、サ−ボガン1は、演算機能を備えて、サ−ボモ−タ2の回転数制御・トルク制御を行なって、電極チップ6A・6Bの位置制御や加圧力制御等を行なえるものである。
電極チップ6A・6Bは、溶接時のワークに接触させる先端側が、円形の先端面6aと、この先端面6aの縁(角部)6bから円柱状の元部6d側にかけて拡径する拡径部6cと、を備えて構成されている。第1実施形態の場合、先端面6aは、半径R1を40mmとした略平面状の球面とし、拡径部6cは、半径R2を8mmとした球面状として、先端面6aの直径dを6mm、元部6d側の直径Dを16mmとしている(図3参照)。
チップ成形機M1は、溶接ロボットの作動によるサーボガン1の稼動範囲内に配設されて、図1〜3に示すように、支持フレーム10、ガイドブロック14、ギヤケース16、駆動モータ22、及び、成形本体部26、を備えて構成されている。
サーボガン1の稼動範囲内に配設された支持フレ−ム10には、上下にブラケット11・12が配設されている。上下のブラケット11・12の間には、左右両側に、上下方向に沿って配置されたガイドロッド13・13が配設されている。各ガイドロッド13の上下の略中間位置には、水平方向に配設されるガイドブロック14が、元部側の位置で、ガイドロッド13の軸方向に沿う上下方向に摺動可能に配設されている。また、ガイドブロック14の元部側における上下面には、各ガイドロッド13の周囲に外装された計4個の圧縮コイルばね15が当接している。これらのばね15の伸縮によって、ガイドブロック14が、成形時の電極チップ6A・6Bの軸方向への移動に追従して、移動可能に、支持フレ−ム10に保持されることとなる。
ガイドブロック14の先端側には、上下のアッパプレート18とロアプレート19とからなるギヤケース16が配設され、先端側のプレート18・19間には、ベアリング20・20を介在させて、成形本体部26の回転基盤27が、配設されている。アッパプレート18の上面側や側面側は、カバー17によって覆われている。
ギヤケース16の元部側の下面には、回転基盤27を回転駆動可能な駆動モータ22が配設されている。駆動モータ22には、駆動軸22aに、ギヤ24に噛合するギヤ23が配設され、ギヤ24には、回転基盤27の歯車部29が噛合されている。
成形本体部26は、図2〜5に示すように、ホルダ32と、ホルダ32を保持する回転基盤27と、を備えて構成されている。ホルダ32は、アッパカバー33、ロアカバー35、及び、ホルダ本体41、から構成されて、カッタ48、成形ローラ52、及び、成形ローラ58、を保持している。
回転基盤27は、図2〜5に示すように、筒部28と、筒部28の外周面に円板状に突設されてギヤ24に噛合する歯車部29と、を備えて構成されている。ホルダ32を保持する回転基盤27は、駆動モータ22の駆動力をギア23・24・歯車部29を経て伝達されて回転する回転中心軸Oを、成形時の電極チップ6A・6Bの軸心Cと、一致させるように、配設されている。筒部28は、その軸方向を上下方向に沿わせ、かつ、その軸心を回転中心軸Oに一致させるように、配設されている。そして、回転基盤27は、歯車部29の上下の筒部28の外周面に、ベアリング20・20を配設させて、ギヤケース16に回動可能に支持されている。回転基盤27の回転方向は、成形時のチップ6A・6Bの軸心Cの周方向(軸回り方向)であり、第1実施形態の場合、図5に示すように、水平方向に沿って、反時計方向に回転する。勿論、回転基盤27に保持されたホルダ32は、回転基盤27と一致する回転中心軸Oで、反時計方向に回転する。
さらに、筒部28は、内周側に長円形の開口を有した貫通孔28aを備えて構成され、上端面における貫通孔28aの周縁には、円板状のアッパカバー33を嵌合可能な凹溝28bが、形成されている。凹溝28bの底面には、ホルダ32を回転基盤27に固定するためのねじ30(図2参照)を締結させるねじ孔(図示せず)が、形成されている。
アッパカバー33は、図2〜4・6に示すように、中央に円形の開口の挿入孔33aを備えた円環状として、外周縁の2箇所に、ホルダ32を成形本体部26に固定するためのねじ30を挿通させる取付孔33bを、配設させている。挿入孔33aの周囲には、2箇所に、上下方向に貫通する連結孔33cが、配設されるとともに、4箇所に、上下方向に貫通する肉盗み孔33dが、配設されている。さらに、挿入孔33aの周囲には、二つの軸支孔33e・33fと一つの嵌合孔33gとが、上下方向に貫通して形成されている。
また、ロアカバー35は、図2〜4・6に示すように、中央に円形の開口の挿入孔35aを備えた略円環状として、挿入孔35aの周囲には、2箇所に、上下方向に貫通する連結孔35cが、配設されるとともに、4箇所に、上下方向に貫通する肉盗み孔35dが、配設されている。さらに、挿入孔35aの周囲には、二つの軸支孔35e・35fと一つの嵌合孔35gとが、上下方向に貫通して形成されている。
挿入孔33a・35aは、電極チップ6A・6Bの成形時には、その軸心を、成形時の電極チップ6A・6Bの軸心Cと一致させて、内径寸法X(図3参照)を、所定回数の溶接作業を行って変形したチップ6A・6Bを挿通可能な寸法を確保し、かつ、成形時のチップ6A・6Bの元部6dを孔33a・35aの内周面によって支持可能に、元部6dの外径寸法Dに近似した寸法(X=D+0.5〜1.5mm)としている。第1実施形態の場合、内径寸法Xは、16mm+1mmとして、17mmとしている。
また、アッパカバー33とロアカバー35との二つずつの連結孔33c・35cは、相互に、成形時のチップ6A・6Bの軸心Cに沿って、一致する位置に、配設され、それぞれ、ホルダ本体41のねじ孔41aに締結されるねじ40(図2・5参照)が、挿通される。これらのねじ40は、アッパカバー33とロアカバー35とを、ホルダ本体41の上下面に固定させて、ホルダ32を一体的に形成するために、配設されている。
さらに、アッパカバー33とロアカバー35との軸支孔33e・35eは、保持軸37の両端を嵌合させるように、成形時のチップ6A・6Bの軸心Cに沿って、一致する位置に、配設されている。また、アッパカバー33とロアカバー35との軸支孔33f・35fは、保持軸38の両端を嵌合させるように、成形時のチップ6A・6Bの軸心Cに沿って、一致する位置に、配設されている。保持軸37は、その軸回り方向に成形ローラ52を回動自在として保持するものであり、保持軸38は、その軸回り方向に成形ローラ58を回動自在として保持するものである。
さらにまた、アッパカバー33とロアカバー35との嵌合孔33g・35gは、位置決めピン39の両端を嵌合させるように、成形時のチップ6A・6Bの軸心Cに沿って、一致する位置に、配設されている。
ホルダ本体41は、図3〜6に示すように、成形時のチップ6A・6Bの先端側を収納可能に凹む収納凹部42を、上下面のそれぞれの中央に配置させている。さらに、ホルダ本体41には、各ねじ40を締結させるためのねじ孔41aと、位置決めピン39を挿通させる嵌挿孔41bと、が上下方向に貫通するように、配設されている。
さらに、ホルダ本体41には、収納凹部42の領域を含んで、カッタ48を配設させるための配設孔43が、上下方向に貫通して配設されている。配設孔43に配設されるカッタ48は、回転中心軸Oと直交する方向に形成される取付孔44(図5・6参照)を利用したねじ50止めにより、ホルダ本体41に取り付けられている。取付孔44は、カッタ48の取付孔48d(図6・7参照)を貫通してねじ50の軸部50bを締結させるねじ孔44aと、ねじ50の頭部50aを挿通させる挿通孔44bと、から構成されている。
また、ホルダ本体41は、収納凹部42の領域を含んで、大小二つの略扇状に開口した収納孔45・46(図5・14参照)が、上下方向に貫通されている。収納孔45には、成形ローラ52が収納され、収納孔46には、成形ローラ58が収納されている。さらに、収納孔45は、カッタ48の切刃49の部分を露出させるように、配設されており、カッタ48によりチップ6A・6Bを切削した際の切粉A(図3・14参照)を排出させる排出孔としての役目も果たしている。
カッタ48は、図3・6〜9に示すように、ホルダ32の回転中心軸Oと直交する方向に厚さ方向を配設させるとともに回転中心軸O側に接近するにつれて幅寸法を狭める略ホームベース形の板状としている。そして、カッタ48は、切刃49を、回転時に電極チップ6A・6Bの先端面6aと拡径部6cの先端面6a近傍の縁6b付近とを切削可能に、各電極チップ6A・6Bの軸直交方向の投影状態における軸心C付近から軸直交方向の片側に延びるように、すなわち、ホルダ32の回転中心軸Oと直交する方向でホルダの回転中心軸Oを通り、かつ、回転中心軸Oに沿った方向の両縁48a・48b側に、配設させて構成されている。換言すれば、カッタ48は、回転中心軸O側の上下の縁48a・48b側に、電極チップ6A・6Bにおける軸心Cの軸直交方向での投影形状の凹部48eを設けて、形成され、その厚さ方向の縁48a・48b側に、切刃49を設けている。また、カッタ48は、凹部48eから離れた上下方向の中央付近に、ホルダ32にねじ50止めするための取付孔48dを備えるとともに、取付孔48dに連なるように、スリット48cが、カッタ48の外周縁から水平方向に沿って配設されている。なお、スリット48cは、カッタ48をワイヤカッタにより形成する際に、取付孔48dを、カッタ48の外周縁の加工時に、同時に形成できるようにするために、配設されている。
なお、凹部48eは、チップ6の先端面6aから、縁6bを経て、拡径部6cまでのエリアに対応するように形成されている。さらに、切刃49における拡径部6cに対応して弧面状に形成されているエリアの長さ寸法(高さ寸法)L0(図7・15参照)は、第1実施形態では、3.416mm、形成されているものの、チップ6を切削する実際のエリアは、先端面6aを切削する端面部49aと、拡径部6cにおける縁6bの近傍を切削する縁部49bとしており、拡径部6cの全域を切削するように、設定されてはいない。第1実施形態の場合、成形ローラ52・58との配置位置の調整により、切刃49のチップ6の切削エリアが設定されており、縁部49bで切削するエリアは、成形完了後のチップ6の縁6bから、0.359mmの長さ寸法(高さ寸法)L1(図15参照)分、軸心Cに沿って、拡径部6cの領域に、入ったエリアとしている。また、先端面6a側を切削する端面部49aは、切刃49が、カッタ48の板厚方向の縁48a・48b側に、形成されているため、縁部49bから連なる回転中心軸Oまでの領域となり、回転中心軸Oを越えるエリア49dでは、逆方向の回転方向でチップ6と接触することから、チップ6を切削できない。
また、カッタ48は、ホルダ本体41の配設孔43に取り付けられた際、切刃49が、収納凹部42から突出するように、形成されている。
成形ローラ52は、図4〜6・10・11・14・15に示すように、保持軸37に、回動自在に保持されて、収納孔(排出孔)45内に配設されている。保持軸37は、ホルダ本体41にねじ40止めされるアッパカバー33とロアカバー35との各軸支孔33e・35eに、両端を支持されて、回転中心軸Oに沿うように、配置されている。そして、成形ローラ52は、ホルダ32の回転時に、接近した電極チップ6A・6Bに押し付けられて、各々の拡径部6cを成形可能な成形面53、を回転中心軸Oに沿う両端側に有した樽形状としている。成形面53は、保持軸37の直交方向での投影形状を、電極チップ6A・6Bの成形後の拡径部6cの外形形状に対応する本体部分54と、本体部分54に連なって、拡径部6cから離れるように、保持軸37の軸方向の中央側に向かいつつ、回転時のカッタ48の両縁48a・48bの切刃49間の回転領域に重なるように(第1実施形態の場合には、切刃49間の回転領域内に進入するように)、漸次、ホルダ32の回転中心軸O側に接近する延長部分55と、を備えて構成されている。第1実施形態の場合、延長部分55は、保持軸37の直交方向での投影形状を、直線状として、保持軸37の直交方向での投影形状としての本体部分54における接線方向に延びて、配設されている。
この延長部分55の回転中心軸Oに沿う長さ寸法L2(図10・15参照)は、第1実施形態の場合、0.78mmとしている。
また、成形面53における本体部分54は、保持軸37の直交方向での投影形状として、延長部分55に連なってチップ6の拡径部6cの半径R2寸法に対応する弧面の弧面部分54aと、弧面部分54aからローラ52の両端側に直線状に延びるテーパ部分54bと、を備えて構成されている。第1実施形態の場合、本体部分54の弧面部分54aの回転中心軸Oに沿った長さ寸法L4は、2.928mmとし、テーパ部分54bの回転中心軸Oに沿った長さ寸法L3は、3.35mmとしている。
成形ローラ58は、成形ローラ52より小径としており、電極チップ6の拡径部6cを成形するものの、回転するカッタ48の切刃49の回転領域(長さ寸法L1の切削領域)内に進入する延長部分を備えておらず、主に、拡径部6cの支持を行うような押えローラとしての役目を果たすものであり、図4〜6・12〜15に示すように、保持軸38に、回動自在に保持されて、収納孔46内に配設されている。保持軸38は、ホルダ本体41にねじ40止めされるアッパカバー33とロアカバー35との各軸支孔33f・35fに、両端を支持されて、回転中心軸Oに沿うように、配置されている。そして、成形ローラ58は、ホルダ32の回転時に、接近した電極チップ6A・6Bに押し付けられて、各々の拡径部6cの一部を成形可能な成形面59、を回転中心軸Oに沿う両端側に有した樽形状としている。成形面59は、保持軸37の直交方向での投影形状を、電極チップ6A・6Bの成形後の拡径部6cの外形形状に対応する本体部分60を設けて、構成されている。
なお、この成形ローラ58も、本体部分60は、チップ6の拡径部6cの半径R2寸法に対応する弧面の弧面部分60aと、弧面部分60aからローラ58の両端側に直線状に延びるテーパ部分60bと、を備えて構成されている。ちなみに、テーパ部分60bの回転中心軸Oに沿った長さ寸法は、ローラ52の長さ寸法L3と等しく設定され、弧面部分60aの回転中心軸Oに沿った長さ寸法L5は、第1実施形態の場合、1.664mmとしている。
また、カッタ48、及び、成形ローラ52・58の高さ寸法Hは、ホルダ本体41に締結されたアッパ・ロアカバー33・35の間の寸法と等しく、第1実施形態の場合、20.0mmとしている。
そして、第1実施形態の場合、図14に示すように、成形ローラ52・58の各保持軸37・38とカッタ48の切刃49とが、ホルダ32の回転中心軸周りで、120°ずつずれて、配置されている。勿論、成形ローラ52と成形ローラ58とを保持する保持軸37・38の軸心は、ホルダ32の回転中心軸Oから同一半径RO(第1実施形態の場合、12.15mm)に配置され、カッタ48の切刃49は、ホルダ32の回転中心軸Oと直交する方向でホルダの回転中心軸Oを通るように、配置されている。
さらに、ホルダ32の回転時における回転中心軸Oの軸直交方向での切刃49と成形ローラ52との投影形状では、図15に示すように、切刃49の縁部49bの上端49cが、成形ローラ52の成形面53における本体部分54と延長部分55との境界部位53aと一致するように、すなわち、カッタ48の切刃49における電極チップ6を切削する部位49a・49bが、回転中心軸Oから、成形ローラ52の成形面53における本体部分54と延長部分55との境界部位53aまで、配設されている。
第1実施形態のチップ成形機M1の使用状態について説明すると、所定回数のスポット溶接を行った後、溶接ロボットが、サーボガン1をチップ成形機M1の近傍に配置させるとともに、電極チップ6A・6Bを、ホルダ32の挿入孔33a・35aの上下で、上下方向に沿って対向させるように配置させる。すると、それに対応させて、チップ成形機M1は、駆動モータ22を回転駆動させる。
そして、サーボガン1が作動されて、チップ6A・6Bを、ホルダ32内に挿入させるように、相互に接近させて、収納凹部42側に押し付ける。すると、成形ローラ52は、ホルダ32とともに電極チップ6A・6Bの軸回り方向に回転しつつ、成形面53を、一対の電極チップ6A・6Bの拡径部6cに押圧させて、成形面53の本体部分54の形状どおりに、電極チップ6A・6Bの拡径部6cを成形し、また、カッタ48が、切刃49の端面部49aと縁部49bとによって、電極チップ6A・6Bの先端面6aと拡径部6cにおける先端面6a近傍の縁6b付近とを切削して、形成する。
その際、成形ローラ52の両端側の成形面53が、保持軸37の軸直交方向での投影形状として、電極チップ6A・6Bの成形後の拡径部6cの外形形状に対応する本体部分54だけでなく、本体部分54との境界部位53aを越えて、保持軸37の軸方向に沿った中央側に延び、回転時のカッタ48の両縁の切刃49間におけるチップ6A・6Bを切削する回転領域に重なる延長部分55を、備えている。そのため、成形時に、成形ローラ52の成形面53が、電極チップ6A・6Bの拡径部6cを塑性変形させつつ成形する際、塑性変形時に発生するチップ材料の余肉S(図15参照)を、本体部分54から延長部分55にかけて押し出し、その押し出された余肉Sが、カッタ48の切刃49における端面部49aと縁部49bとで切削されることから、電極チップ6A・6Bの先端側、すなわち、先端面6aとその縁の角部6bと、を、精度良く、所定形状に成形できる。
すなわち、カッタ48に対する成形面53の回転軌跡として、図15に示すように、縁部49bの上端49cと、本体部分54と延長部分55との境界部位53aと、が一致していることから、カッタ48の切刃49における縁部49bで切削するチップ材料の余肉Sは、成形ローラ52の成形面53における本体部分54から延長部分55に押し出されて、回転中心軸Oに沿う長さ寸法L1分、切削されることとなる。
また、カッタ48が、一つだけ使用されて、二つの成形ローラ52・58間の一箇所に配置され、そして、カッタ48の切刃49が、各電極チップ6A・6Bの軸直交方向の投影状態における軸心C付近から軸直交方向の片側に延びるように、ホルダ32の回転中心軸Oと直交する方向でホルダ32の回転中心軸Oを通って配設されるとともに、回転中心軸Oに沿った方向の両縁48a・48b側に、配設され、さらに、成形ローラ52の成形面53における本体部分54から境界部位53aを越えて延長部分55に押し出されたチップ材料の余肉Sを切削するように配設されているだけであり、成形ローラ52・58の成形面53・59による成形に支障を生ずるように電極チップ6A・6Bを支持しないことから、電極チップ6A・6Bの先端面6a付近を迅速に切削できる。
勿論、この成形時、電極チップ6A・6Bの先端における先端面6a側を切削しているものの、拡径部6cの大部分は、切削していないことから、切削屑の発生を極力抑えることができ、すなわち、電極チップ6A・6Bの消費量を抑えて、電極チップ6の成形を行うことができる。
そして、カッタ48の切刃49で切削された際の切粉Aは、ホルダ32に設けられている排出孔45から、肉盗み孔35dを経て、円滑に落下して排出されることから、切粉Aによる傷付けが防止されて、成形後、電極チップ6A・6Bは、奇麗で寸法精度の良好な切削面を、確保することができる。
したがって、第1実施形態のチップ成形機M1では、縁の角部6bを含めた先端面6aの寸法精度を確保でき、かつ、切削屑の発生を極力抑えて、迅速に一対の電極チップ6A・6Bを使用可能に成形(再生)することができる。
さらに、第1実施形態の場合には、成形ローラ52・58の各保持軸37・38とカッタ48の切刃49とを、ホルダ32の回転中心軸O周りで、120°ずつずらして配置させて、カッタ48と成形ローラ52・58とを、ホルダ32に保持させている。
そのため、成形中の一対の電極チップ6A・6Bを、ホルダ32の回転中心軸O周りで、120°ずつに均等に離して、カッタ48の切刃49・成形ローラ52・58の成形面53・59の線当たりする部位で、三点支持するように、安定して支持することができて、成形する電極チップ6A・6Bにおける縁の角部6bを含めた先端面6aを再生する寸法精度を確保して、電極チップ6A・6Bのぶれを効率的に抑えて成形できる。
なお、第1実施形態のチップ成形機M1において、成形ローラ58を、本体部分54と延長部分55とを有した成形面53を備える成形ローラ52に、変更しもよい。
さらに、第1実施形態では、成形ローラ52の延長部分55が、拡径部6cから離すように延ばして、回転時のカッタ48の両縁48a・48bの切刃49間の回転領域内に進入するように配設されており、軸心Cに沿った電極チップ6A・6Bの領域においては、延長部分55に対応する部位、すなわち、拡径部6cにおける縁(角部)6b近傍付近は、成形ローラ52による成形領域とはならず、容易にチップ材料が押し出され易い領域となり、かつ、カッタ48による切削領域となることから、切削効率が良好となって、チップ成形(再生)の一層の迅速処理が可能となる。
ちなみに、第1実施形態のように、成形面53の延長部分55を、回転時のカッタ48の両縁48a・48bの切刃49間の回転領域内に進入させるように、配設させる場合では、カッタ48の切刃49における縁部49bで切削する拡径部6cの長さ寸法は、長すぎれば、電極チップ6の切削量が大きくなり、短すぎれば、縁部49bの上端49c付近の上方近傍の拡径部6cに、余肉Sの切削残りの突条を発生させてしまうことから、長さ寸法L1(カッタ48におけるチップ先端面6aを切削する切刃49の端面部49aから、成形ローラ52の成形面53における本体部分54と延長部分55との境界部位53aまで、の高さ寸法)は、0.1〜0.8mm、望ましくは、0.2〜0.5mm、確保するように設定することが好ましい。
また、成形面に延長部分を備えた成形ローラを、ホルダの回転中心軸周りに略放射状に三個以上配設させてもよく、図16〜19に示す第2実施形態のチップ成形機M2のように、四個の成形ローラ92を使用してもよい。この第2実施形態のチップ成形機M2では、第1実施形態のホルダ32と相違し、成形本体部26Aのホルダ72が四個の成形ローラ92を保持し、また、成形する電極チップ66(図20・21参照)の先端側の寸法が、第1実施形態の電極チップ6と若干相違している。そして、チップ成形機M2では、第1実施形態と同様に、溶接ロボットの作動によるサーボガン1の稼動範囲内に配設されて、支持フレーム10、ガイドブロック14、ギヤケース16、駆動モータ22、及び、成形本体部26A、を備えて構成されており(図1参照)、上記の相違点の他は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様な部位・部材には、第1実施形態と同じ符号を付して、説明を省略する。
第2実施形態で成形(再生)する電極チップ66(66A・66B)は、溶接時のワークに接触させる先端側が、円形のエリアの先端面66aと、この先端面66aの縁(角部)66bから円柱状の元部66d側にかけて拡径する拡径部66cと、を備えて構成されている。第2実施形態の場合、先端面66aは、半径R1を30mmとした略平面状の球面とし、拡径部66cは、半径R2を7.9mmとした球面状として、先端面66aの直径dを5.9mm、元部66d側の直径Dを16mmとしている(図21参照)。
成形本体部26Aは、図16〜19に示すように、ホルダ72と、ホルダ72を保持する回転基盤27と、を備えて構成されている。ホルダ72は、アッパカバー73、ロアカバー75、及び、ホルダ本体81、から構成されて、カッタ88と四個の成形ローラ92とを保持している。回転基盤27は、筒部28と、筒部28の外周面に円板状に突設されてギヤ24に噛合する歯車部29と、を備えて構成されている。ホルダ72を保持する回転基盤27は、第1実施形態と同様に、駆動モータ22の駆動力をギア23・24・歯車部29を経て伝達されて回転する回転中心軸Oを、成形時の電極チップ66A・66Bの軸心Cと、一致させるように、配設されて、その回転方向は、成形時のチップ66A・66Bの軸心Cの周方向(軸回り方向)であり、第2実施形態の場合、図16に示すように、水平方向に沿って、反時計方向に回転する。勿論、回転基盤27に保持されたホルダ72は、回転基盤27と一致する回転中心軸Oで、反時計方向に回転する。回転基盤27における略十字形の板状のアッパカバー73を嵌合可能な凹溝28bの底面には、ホルダ72を回転基盤27に固定するためのねじ30(図16・18参照)を締結させるねじ孔28cが、形成されている。
アッパカバー73は、中央に円形の開口の挿入孔73aを備えて、外周縁の2箇所に、ホルダ72を成形本体部26Aに固定するためのねじ30を挿通させる取付孔73bを、配設させている。アッパカバー73の外周縁付近には、4箇所に、上下方向に貫通する連結孔73cが、配設され、また、各連結孔73cからずれた外周縁の4箇所には、上下方向に貫通する肉盗み孔73dが、配設されている。さらに、アッパカバー73には、挿入孔73aの周囲に、四つの軸支孔73eが上下方向に貫通して形成されている。
また、ロアカバー75は、中央に円形の開口の挿入孔75aを備えて、取付孔73b付近を備えていない状態のアッパカバー73と同じ形状の板状としている。ロアカバー75には、アッパカバー73の各連結孔73cと一致する4箇所に、上下方向に貫通する連結孔75cが、配設されるとともに、アッパカバー73の各肉盗み孔73dと一致する外周縁の4箇所に、上下方向に貫通する肉盗み孔75dが、配設されている(図19参照)。さらに、挿入孔75aの周囲には、アッパカバー73の各軸支孔73eと一致する位置に、四つの軸支孔75eが上下方向に貫通して形成されている(図19参照)。
挿入孔73a・75aは、電極チップ66A・66Bの成形時には、その軸心を、成形時の電極チップ66A・66Bの軸心Cと一致させて、内径寸法X(図18参照)を、所定回数の溶接作業を行って変形したチップ66A・66Bを挿通可能な寸法を確保し、かつ、成形時のチップ66A・66Bの元部66dを孔73a・75aの内周面によって支持可能に、元部66dの外径寸法Dに近似した寸法(X=D+0.5〜1.5mm)としている。第2実施形態の場合、第1実施形態と同様に、内径寸法Xは、16mm+1mmとして、17mmとしている。
また、アッパカバー73とロアカバー75との四つずつの連結孔73c・75cには、それぞれ、ホルダ本体81のねじ孔81aに締結されるねじ80(図16参照)が挿通されて、これらのねじ80により、アッパカバー73とロアカバー75とが、ホルダ本体81の上下面に固定されている。
さらに、アッパカバー73とロアカバー75との軸支孔73e・75eは、四個の成形ローラ92を回動自在に保持する保持軸77の両端を嵌合させている。
ホルダ本体81は、4個の成形ローラ92を収納する一つの収納孔85を、中央の位置で、上下方向に貫通させた略楕円筒状に形成され、端面には、各ねじ80を締結させるためのねじ孔81aが所定位置に形成されている。また、収納孔85の周囲には、カッタ88の両端をそれぞれ嵌合させて配設させるための配設孔83・83が、上下方向に貫通して配設されている。なお、4個の成形ローラ92を収納する収納孔85は、カッタ88によりチップ66A・66Bを切削した際の切粉A(図23参照)を排出させる排出孔としての役目も果たしている。
カッタ88は、図18・20・21に示すように、ホルダ72の回転中心軸Oと直交する方向に厚さ方向を配設させた略鼓形の板状としいる。すなわち、カッタ88は、ホルダ72の回転中心軸Oに沿った両縁に、電極チップ66A・66Bの先端面66aや拡径部66cを収納可能な凹部88eを設けた略鼓形の板状としている。そして、カッタ88の切刃89は、回転時に電極チップ66A・66Bの先端面66aと拡径部66cの先端面66a近傍の縁66b付近とを切削可能に、各電極チップ66A・66Bの軸直交方向の投影状態における軸心C付近から軸直交方向の片側に延びるように、すなわち、凹部88eの周縁におけるホルダ72の回転中心軸Oから離れる片側にだけに、配設されて、そして、ホルダ72の回転中心軸Oと直交する方向でホルダの回転中心軸Oを通り、かつ、回転中心軸Oに沿った方向の両縁88a・88b側に、配設させて構成されている。換言すれば、切刃89の設けられていない凹部88eの周縁は、回転中心軸Oの近傍に、さらに凹む凹部88fを設けられて構成され、そして、凹部88f側の凹部88eの周縁は、電極チップ66A・66Bの拡径部66cを支持可能な支持面90としている。なお、この支持面90は、後述する回転時の成形ローラ92の成形面93における本体部分94の投影形状(成形ローラ92の保持軸77の軸直交方向の投影形状)と同じ外形形状としている。
また、切刃89は、電極チップ66の先端面66aを切削する端面部89aと、拡径部66cにおける縁66bの近傍を切削する縁部89bと、を備えて構成されて、縁部89bの端末(上端)89cからカッタ88における回転中心軸Oに沿った上下の端面側にかけては、拡径部66cから直線状に離れるようにテーパ状に形成されて、拡径部66cの全域を切削するように、設定されてはいない。第2実施形態の場合、成形ローラ92の配置位置の調整により、切刃89のチップ66の切削エリアが設定されており、縁部89bで切削するエリアは、成形完了後のチップ66の縁66bから、1.743mmの長さ寸法(高さ寸法)L1(図20・24参照)分、軸心Cに沿って、拡径部66cの領域に、入ったエリアとしている。また、先端面66a側を切削する端面部89aは、切刃89が、カッタ88の板厚方向の縁88a・88b側に、形成されているため、縁部89bから連なる回転中心軸Oまでの領域となり、回転中心軸Oを越えるエリア89dでは、逆方向の回転方向でチップ66と接触することから、チップ66を切削できない。但し、回転中心軸Oを越えるように切刃89を設けずに、回転中心軸Oの位置までとして端面部89aを構成する場合には、チップ66の先端面66aの中央に、未切削部分を生じさせる虞れがあることから、実施形態のように、回転中心軸Oを越えるように端面部89aは、形成されることが望ましい。
さらに、このカッタ88は、ホルダ本体81の配設孔83・83に回転中心軸Oの軸直交方向に離れた両端側を嵌合させて、回転中心軸Oに沿った上下両端面をアッパカバー73とロアカバー75とに挟まれて、ホルダ本体81に保持されることとなる。
各成形ローラ92は、図16・17・19・22に示すように、保持軸77に、回動自在に保持されて、収納孔(排出孔)85内に配設されている。保持軸77は、ホルダ本体81にねじ80止めされるアッパカバー73とロアカバー75との各軸支孔73e・75eに、両端を支持されて、回転中心軸Oに沿うように、配置されている。そして、各成形ローラ92は、回転中心軸Oを中心として、略90度ずつずれた略放射状の位置に配置されている。また、各成形ローラ92は、ホルダ72の回転時に、接近した電極チップ66A・66Bに押し付けられて、各々の拡径部66cを成形可能な成形面93、を回転中心軸Oに沿う両端側に有した樽形状としている。成形面93は、保持軸77の直交方向での投影形状を、電極チップ66A・66Bの成形後の拡径部66cの外形形状に対応する本体部分94と、本体部分94に連なる延長部分95と、を備え構成されている。延長部分95は、第2実施形態の場合、拡径部66cの領域における先端面66aの縁66bの手前部分まで延ばすとともに、回転時のカッタ88の両縁88a・88bにおける切刃89の縁部89bの上端89c付近の回転領域と一致させるように、保持軸77の軸方向の中央側に向かいつつ、ホルダ72の回転中心軸O側に接近するように配設されている。第2実施形態の場合、延長部分95の回転中心軸Oに沿う長さ寸法L2(図22・24参照)は、0.53mmとしている。
また、成形面93における本体部分94は、保持軸77の直交方向での投影形状として、延長部分95に連なってチップ66の拡径部66cの半径R2寸法に対応する弧面の弧面部分94aと、弧面部分94aからローラ92の両端側に直線状に延びるテーパ部分94bと、を備えて構成されている。第2実施形態の場合、本体部分94の弧面部分94aの回転中心軸Oに沿った長さ寸法L4は、1.636mmとし、テーパ部分94bの回転中心軸Oに沿った長さ寸法L3は、3.379mmとしている。
さらに、カッタ88と各成形ローラ92との高さ寸法Hは、ホルダ本体81に締結されたアッパ・ロアカバー73・75の間の寸法と等しく、第1実施形態と同様に、場合、20.0mmとしている。
そして、第2実施形態の場合、図23に示すように、各成形ローラ92を保持する保持軸77の軸心は、ホルダ72の回転中心軸Oから同一半径RO(第2実施形態の場合、12mm)に配置され、カッタ88の切刃89は、ホルダ72の回転中心軸Oと直交する方向でホルダの回転中心軸Oを通るように、配置されている。
さらに、ホルダ72の回転時における回転中心軸Oの軸直交方向での切刃89と各成形ローラ92との投影形状では、図24に示すように、切刃89の縁部89bの上端89cが、成形ローラ92の成形面93における本体部分94と延長部分95との境界部位93aと一致するように、すなわち、カッタ88の切刃89における電極チップ66を切削する部位89a・89bが、回転中心軸Oから、成形ローラ92の成形面93における本体部分94と延長部分95との境界部位93aまで、配置されている。
第2実施形態のチップ成形機M2でも、使用時、駆動モータ22を作動させるとともに、サーボガン1を作動させて、チップ66A・66Bを、ホルダ72内に挿入させるように、相互に接近させれば、各成形ローラ92が、ホルダ72とともに電極チップ66A・66Bの軸回り方向に回転しつつ、成形面93を、一対の電極チップ66A・66Bの拡径部66cに押圧させて、成形面93の本体部分94の形状どおりに、電極チップ66A・66Bの拡径部66cを成形し、また、カッタ88が、切刃89の端面部89aと縁部89bとによって、電極チップ66A・66Bの先端面66aと拡径部66cにおける先端面66a近傍の縁66b付近とを切削して、形成する。
その際、各成形ローラ92の両端側の成形面93が、保持軸77の軸直交方向での投影形状として、電極チップ66A・66Bの成形後の拡径部66cの外形形状に対応する本体部分94だけでなく、本体部分94に連なって、回転時のカッタ88の両縁の切刃89間の回転領域に一致するように重なり、保持軸77の軸方向の中央側に向かいつつ、漸次、ホルダ72の回転中心軸O側に接近する延長部分95を、備えている。そのため、成形時に、成形ローラ92の成形面93が、電極チップ66A・66Bの拡径部66cを塑性変形させつつ成形する際、塑性変形時に発生するチップ材料の余肉S(図24参照)を、本体部分94から延長部分95にかけて押し出し、その押し出された余肉Sが、カッタ88の切刃89における端面部89aと縁部89bとで切削されることから、電極チップ66A・66Bの先端側、すなわち、先端面66aとその縁の角部66bと、を、精度良く、所定形状に成形できる。
すなわち、この第2実施形態でも、カッタ88に対する成形面93の回転軌跡として、図24に示すように、縁部89bの上端89cと、本体部分94と延長部分95との境界部位93aと、が一致していることから、カッタ88の切刃89における縁部89bで切削するチップ材料の余肉Sは、成形ローラ92の成形面93における本体部分94から延長部分95に押し出されて、縁部89bによって切削されることとなる。
また、カッタ88が、一つだけ使用されて、四個の成形ローラ92間の一箇所に配置され、そして、カッタ88の切刃89が、各電極チップ66A・66Bの軸直交方向の投影状態における軸心C付近から軸直交方向の片側に延びるように、ホルダ72の回転中心軸Oと直交する方向でホルダ72の回転中心軸Oを通って配設されるとともに、回転中心軸Oに沿った方向の両縁88a・88b側に、配設され、さらに、成形ローラ92の成形面93における本体部分94から境界部位93aを越えて延長部分95に押し出されたチップ材料の余肉Sを切削するように配設されているだけであり、成形ローラ92の成形面93による成形に支障を生ずるように電極チップ66A・66Bを支持しないことから、電極チップ66A・66Bの先端面66a付近を迅速に切削できる。
勿論、この成形時、電極チップ66A・66Bの先端における先端面66a側を切削しているものの、拡径部66cの大部分は、切削していないことから、切削屑の発生を極力抑えることができ、すなわち、電極チップ66A・66Bの消費量を抑えて、電極チップ66の成形を行うことができる。
そして、カッタ88の切刃89で切削された際の切粉Aは、ホルダ72に設けられている排出孔85の切刃89の回転方向側の部位から、肉盗み孔75dを経て、円滑に落下して排出されることから、切粉Aによる傷付けが防止されて、成形後、電極チップ66A・66Bは、奇麗で寸法精度の良好な切削面を、確保することができる。
したがって、第2実施形態のチップ成形機M2でも、縁の角部66bを含めた先端面66aの寸法精度を確保でき、かつ、切削屑の発生を極力抑えて、迅速に、一対の電極チップ66A・66Bを使用可能に成形(再生)することができる。
さらに、第2実施形態の場合には、成形時の電極チップ66が、ホルダ72の回転中心軸O周りに略放射状に配置された四個の各成形ローラ92の成形面93における線当たり部位で支持されることとなり、一層、ぶれることなく安定して支持され、成形する電極チップ66における縁66bを含めた先端面66aを再生する寸法精度を、一層、向上させることができる。
なお、延長部分を有した成形面を備えた成形ローラは、三個以上使用することが望ましく、図25・26に示すように、三個の成形ローラ92を使用するように成形本体部26Bを構成してもよい。
また、第2実施形態では、成形ローラ92の延長部分95が、拡径部66cの領域における先端面66aの縁66bの手前部分まで延ばすとともに、回転時のカッタ88の両縁88a・88bの切刃89の回転領域と一致させるように配設させている。このような構成では、軸心Cに沿った電極チップ66の領域においては、延長部分95に対応する部位は、成形ローラ92の延長部分95による成形領域となるとともに、カッタ88による切削領域となることから、成形領域から切削領域に連続的に連なって、奇麗な面の拡径部66cを得ることができる。
なお、第2実施形態の延長部分95の長さ寸法(高さ寸法)L2に関し、長すぎれば、重なるカッタ88の切刃89における縁部89bで切削する切削領域を大きくすることとなって、電極チップ66の切削量が大きくなり、短すぎれば、縁部89bの上端89c付近の上方近傍の拡径部66cに、余肉Sの切削残りの突条を発生させてしまうことから、長さ寸法(高さ寸法)L2は、0.1〜1.0mm、望ましくは、0.2〜0.7mm、確保するように設定することが好ましい。そして、この場合のカッタ88の切刃89における縁部89bで切削するエリアの長さ寸法(高さ寸法)L1は、短すぎれば、成形ローラ92の延長部分95の長さを確保し難くなり、長すぎれば、電極チップ66の切削量が大きくなることから、0.2〜3.0mm、望ましくは、0.5〜2.0mm、確保することが好ましい。
また、第1・2実施形態では、カッタ48・88の切刃49・89におけるチップ先端面6a・66aを切削する端面部49a・89aを曲面状に形成したが、チップ先端面6a・66aが平坦面であれば、端面部89aを直線状としても良い。
本発明に係る第1実施形態のチップ成形機の部分側面図である。 第1実施形態のチップ成形機の概略平面図である。 第1実施形態のチップ成形機の主要部の概略縦断面図であり、図5のIII−III部位に対応する。 第1実施形態のチップ成形機の主要部の概略縦断面図であり、図5のIV−IV部位に対応する。 第1実施形態のチップ成形機における成形本体部の概略平面図であり、アッパカバーを外した状態を示す。 第1実施形態のチップ成形機におけるホルダ、カッタ、成形ローラ、及び、押えローラの分解斜視図である。 第1実施形態に使用するカッタの正面図である。 第1実施形態に使用するカッタの側面図である。 第1実施形態に使用するカッタの切刃と電極チップとの概略部分断面図であり、切削できるエリアと切削できないエリアとを説明する図である。 第1実施形態に使用する成形ローラの正面図である。 第1実施形態に使用する成形ローラの平面図である。 第1実施形態に使用する他の成形ローラの正面図である。 図12に示す成形ローラの平面図である。 第1実施形態におけるカッタと成形ローラとのホルダに対する配置関係を示す平面図である。 第1実施形態のチップ成形機における成形時におけるカッタの切刃と成形ローラの成形面とを回転中心軸の軸直交方向に投影した図である。 第2実施形態のチップ成形機における成形本体部の概略平面図である。 第2実施形態のチップ成形機における成形本体部の概略平面図であり、アッパカバーを外した状態を示す。 第2実施形態の主要部の概略縦断面図であり、図16のXVIII−XVIII部位に対応する。 第2実施形態の主要部の概略縦断面図であり、図16のXIX−XIX部位に対応する。 第2実施形態に使用するカッタの正面図である。 第2実施形態に使用するカッタの縦断面図であり、図20のXXI−XXI部位に対応する。 第2実施形態に使用する成形ローラを示す正面図である。 第2実施形態におけるカッタと成形ローラとのホルダに対する配置関係を示す平面図である。 第2実施形態のチップ成形機における成形時におけるカッタの切刃と成形ローラの成形面とを回転中心軸の軸直交方向に投影した図である。 第2実施形態の変形例を示す概略平面図である。 図25に示す変形例におけるアッパカバーを取り外した概略平面図である。
符号の説明
1…(溶接ガン)サーボガン、
6・66(6A・6B・66A・66B)…電極チップ、
6a・66a…先端面、
6b・66b…縁・角部、
6c・66c…拡径部、
6d・66d…元部、
32・72…ホルダ、
48・88…カッタ、
49・89…切刃、
52・58・92…成形ローラ、
53・59・93…成形面、
54・60・94…本体部分、
55・95…延長部分、
53a・93a…境界部位、
C…(電極チップの)軸心、
O…(ホルダの)回転中心軸、
M1・M2…チップ成形機。

Claims (5)

  1. スポット溶接用として先端相互を接近可能に溶接ガンに保持されて、それぞれ、先端側に、溶接時のワークに当接させる円形のエリアの先端面と、該先端面の縁から円柱状の元部側にかけて拡径する拡径部と、を備えて構成される一対の電極チップを、使用可能に成形するチップ成形機であって、
    接近した前記電極チップ相互の軸心と一致させる回転中心軸を有して、回転駆動するホルダと、
    該ホルダの前記回転中心軸の周囲で、前記回転中心軸に沿った保持軸周りで回動可能に、前記ホルダに保持されるとともに、前記ホルダの回転時に、接近した前記電極チップに押し付けられて、各々の前記拡径部を成形可能な成形面、を前記回転中心軸に沿う両端側に有した樽形状の複数の成形ローラと、
    前記ホルダに保持されて、前記ホルダの回転時に、前記電極チップ相互の前記先端面付近を切削可能な切刃、を有した一つのカッタと、
    を備えて構成され、
    前記カッタが、前記ホルダの回転中心軸と直交する方向に厚さ方向を配設させた板状として、前記切刃を、回転時に前記電極チップの先端面と前記拡径部の前記先端面近傍の縁付近とを切削可能に、前記各電極チップの軸直交方向の投影状態における軸心付近から軸直交方向の片側に延びるように、前記ホルダの回転中心軸と直交する方向で前記ホルダの回転中心軸を通って配設させるとともに、前記回転中心軸に沿った方向の両縁側に、配設させ、
    少なくとも一つの前記成形ローラの成形面が、前記拡径部の領域における前記先端面の縁の手前部分までを成形する本体部分と、該本体部分から前記保持軸の軸方向に沿った中央側に延びて、回転時の前記カッタの両縁の切刃間の回転領域に重なる延長部分と、を備えて構成され、
    前記ホルダの回転時における回転中心軸の軸直交方向での前記カッタの切刃と成形ローラとの投影形状において、前記カッタの切刃における前記電極チップを切削する部位が、前記回転中心軸から、前記成形ローラの成形面における前記本体部分と前記延長部分との境界部位まで、配設され、
    前記ホルダが、前記カッタ回転方向に沿った前記切刃の回転方向側に、前記電極チップの切削時の切粉を排出可能な排出孔を、前記回転中心軸に沿って貫通させて配設させていることを特徴とするチップ成形機。
  2. 前記成形ローラが二つ使用されて、二つの前記成形ローラの前記各保持軸と前記カッタの切刃とが、前記ホルダの回転中心軸周りで、120°ずつずれて配置されて、前記カッタと二つの前記成形ローラとが、前記ホルダに保持されていることを特徴とする請求項1に記載のチップ成形機。
  3. 前記成形面に前記延長部分を備えた前記成形ローラが、前記ホルダの回転中心軸周りで略放射状に、三個以上配設されていることを特徴とする請求項1に記載のチップ成形機。
  4. 前記延長部分が、前記拡径部から離れるように延びて、回転時の前記カッタの両縁の切刃間の回転領域内に進入するように配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のチップ成形機。
  5. 前記延長部分が、回転時の前記カッタの両縁の切刃の回転領域と一致させて、前記拡径部の領域における先端面の縁の手前部分まで延ばすように、配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のチップ成形機。
JP2006108951A 2005-09-01 2006-04-11 チップ成形機 Active JP4399435B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006108951A JP4399435B2 (ja) 2005-09-01 2006-04-11 チップ成形機

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005254007 2005-09-01
JP2006108951A JP4399435B2 (ja) 2005-09-01 2006-04-11 チップ成形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007090427A JP2007090427A (ja) 2007-04-12
JP4399435B2 true JP4399435B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=37976701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006108951A Active JP4399435B2 (ja) 2005-09-01 2006-04-11 チップ成形機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4399435B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5128927B2 (ja) * 2007-12-14 2013-01-23 株式会社キョクトー チップ成形機
JP5204235B2 (ja) * 2008-09-01 2013-06-05 株式会社キョクトー チップ成形機
JP6139192B2 (ja) * 2013-03-14 2017-05-31 株式会社ナ・デックス 電極チップドレッサ用の研磨刃具
CN106170364B (zh) * 2015-03-23 2019-03-19 极动焊接机械有限公司 电极头修整器
JP6937020B2 (ja) * 2017-11-20 2021-09-22 株式会社キョクトー 切粉飛散防止カバー
KR102240398B1 (ko) * 2020-07-23 2021-04-14 박희만 용접 팁 드레서용 팁 가이드
WO2023139670A1 (ja) * 2022-01-19 2023-07-27 有限会社Tne 電極チップ整形治具及び電極チップ整形装置
JP7338078B1 (ja) 2022-05-25 2023-09-04 了 久保田 チップドレッサ
WO2023228434A1 (ja) * 2022-05-25 2023-11-30 了 久保田 チップドレッサおよびその刃具
JP7219935B1 (ja) * 2022-09-09 2023-02-09 有限会社Tne 電極チップ再生装置
CN115971859B (zh) * 2022-12-26 2024-05-17 广州明珞装备股份有限公司 电极帽的拆帽修整一体机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007090427A (ja) 2007-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4399435B2 (ja) チップ成形機
US7458139B2 (en) Tip dresser
JP6527890B2 (ja) ワークピースを機械加工するための方法、工具装置、および歯切り機械
JP3884884B2 (ja) インコーナ切削加工方法および切削工具
KR100725616B1 (ko) 칩 성형기
JP5204235B2 (ja) チップ成形機
JP2008073716A (ja) チップドレッサ
JP2008023589A (ja) チップドレッサ
JP6489703B2 (ja) 電極チップ再生具及び電極チップ再生装置
JP2013514902A (ja) かさ歯車を製造する方法及び装置
EP3865086A1 (en) Holding attachment for denture abutment, cutting machine, and production method for denture abutment
JP4818633B2 (ja) チップ成形機
JP2010069553A (ja) 複合工具、工作機械および加工方法
JP5433344B2 (ja) 複合工具、工作機械および加工方法
JP2006326720A (ja) スローアウェイチップおよび切削工具
JP2012016816A (ja) 切削工具、切削加工装置および切削加工方法
JP6099787B1 (ja) 切削加工方法及び工作機械
JP2000158150A (ja) 電極チップの研磨方法
JP4544524B2 (ja) 曲げ加工機
JP5000471B2 (ja) 卓上切断機における切断材の位置決めフェンス
JP2019141992A (ja) 傘歯車のバリ取り方法および対応ソフトウェアを有するバリ取り用のcnc歯車切削機
JPH0451924Y2 (ja)
JP2006212685A (ja) ハンドドレッサー
JPH05308Y2 (ja)
JP3753640B2 (ja) 切削加工装置と加工方法とそのプログラムと記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4399435

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151030

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250