JP5128927B2 - チップ成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、溶接ガンに保持されたスポット溶接用の一対の電極チップを、切削屑を極力少なくして、使用可能に成形(再生、成型)するチップ成形機に関する。
従来、切削屑を生じさせるような切削作業を極力行わずに、スポット溶接用の電極チップを、使用可能に成形するチップ成形機では、樽形状の複数の成形ローラと、一つのカッタと、を備えて構成されるものがあった(例えば、特許文献1参照)。なお、一対の電極チップは、それぞれ、先端側に、溶接時のワークに当接させる円形のエリアの先端面と、先端面の縁から円柱状の元部側にかけて拡径する拡径部と、を備えて構成されていた。
そして、従来のチップ成形機では、電極チップ相互の軸心と一致させる回動中心軸を有して回転駆動するホルダに、成形ローラとカッタとを保持させていた。成形ローラは、ホルダの回動中心軸の周囲で、回動中心軸に沿った保持軸周りで回動可能に、ホルダに保持されるとともに、回動中心軸に沿う両端側に、ホルダの回転時に、接近するように加圧された電極チップに相対的に押し付けられ、各々の拡径部を成形可能な拡径成形面、を配設させていた。カッタは、ホルダの回転時に、電極チップ相互の先端面付近を切削可能な切刃を備えていた。さらに、一つの成形ローラの成形面は、拡径部の領域における先端面の縁の手前部分までを成形する本体部分と、本体部分から保持軸の軸方向に沿った中央側に延びて、回転時のカッタの両縁の切刃間の回転領域に重なる延長部分と、を備えて構成されていた。
そして、このチップ成形機では、成形時、各成形ローラの拡径成形面が、電極チップの拡径部を塑性変形させつつ成形する際、塑性変形時に発生するチップ材料の余肉を、拡径部を成形する本体部分から延長部分にかけて押し出させ、その押し出した余肉を、カッタの切刃で切削して、電極チップを、精度良く、所定形状に成形していた。
特開2007−90427号公報
しかし、従来のチップ成形機では、電極チップの拡径部の大部分を、切削せずに、塑性変形させて成形しており、電極チップの消費量を抑えて、再利用できるものの、電極チップの先端側、すなわち、先端面とその縁と、を、切削しており、さらに切削量を抑えて、迅速かつ効率的に、電極チップを使用可能に成形する点に、課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、さらに一層、切削屑を少なくして、迅速かつ効率的に、電極チップを使用可能に成形できるチップ成形機を提供することを目的とする。
本発明に係るチップ成形機は、スポット溶接用として先端相互を接近可能に溶接ガンに保持されて、それぞれ、先端側に、溶接時のワークに当接させる円形のエリアの先端面と、先端面の縁から円柱状の元部側にかけて拡径する拡径部と、を備えて構成される一対の電極チップを、使用可能に成形するチップ成形機であって、
接近した電極チップ相互の軸心と一致させる回動中心軸を有して、回転駆動されるホルダと、
ホルダに配設されて、ホルダと一体的に回転駆動され、相互接近するように加圧された状態の電極チップに対して相対的に押し付けられて、各々の拡径部を成形可能な拡径成形部と、
ホルダに配設固定されて、ホルダと一体的に回転駆動され、加圧された状態の電極チップに対して相対的に押し付けられて、各々の先端面を切削して形成するカッタ部と、
を備えて構成されるとともに、
拡径成形部が、
ホルダに固定されて、拡径部を成形する固定成形部と、
ホルダの回動中心軸の軸直交方向に沿って回動中心軸に接近し、拡径部を、回動中心軸の軸直交方向に沿って押圧しつつ、成形する可動成形部と、
を備えて構成され、
可動成形部が、
拡径部を成形する拡径成形面と、
拡径成形面の先端部位から延びるように配設されて、電極チップの先端面に当接可能な形状とし、加圧された状態の電極チップに対して、相対的に押し付けられて、電極チップの先端面を成形可能な先端成形面と、
を備えて構成され、
可動成形部における拡径成形面の拡径部への押圧時に、固定成形部と可動成形部の拡径成形面とにより、電極チップを挟持可能な位置に、可動成形部と固定成形部とが、ホルダの回動中心軸の周囲に、配設され、さらに、
成形時に、成形する前記拡径部に拡径成形面を押し付けるように、可動成形部をホルダの回動中心軸の軸直交方向に沿って移動させる移動機構が、配設されていることを特徴とする。
本発明に係るチップ成形機では、まず、可動成形部をホルダの回動中心軸に接近させていない状態として、ホルダを回転駆動させつつ、溶接ガンに保持させた一対の電極チップを、ホルダ内に挿入させるように、相互に接近させて、拡径成形部の固定成形部と可動成形部、及び、カッタ部に押し付ける。そして、移動機構を作動させ、可動成形部を、ホルダの回動中心軸の軸直交方向に沿って回動中心軸に接近させるように移動させれば、電極チップの拡径部が、可動成形部の拡径成形面と固定成形部とに挟まれて、電極チップの軸心側に、押し付けられて塑性変形して、所定形状に成形される。
この時、移動機構の作動前の状態では、電極チップの先端面が、カッタ部によって切削されて、所定形状に形成される。そして、移動機構の作動後にも、塑性変形して電極チップの先端面側に押し出されたチップ材料は、先端面を切削して形成するカッタ部により切削される。但し、この移動機構の作動後では、可動成形部が、拡径成形面ととともに、拡径成形面の先端部位から延びるように配設されて、電極チップの先端面を成形可能な先端成形面を備えており、拡径成形面から先端成形面側に、チップ材料が塑性変形されて押し出されても、極力、カッタ部に切削されるチップ材料の量を抑えて、先端成形面が、先端面を塑性変形させつつ所定形状に成形することが可能となる。その結果、一対の電極チップは、それぞれ、チップ材料の消耗量を抑えて、拡径部から先端面にかけて、精度よく、所定形状に成形される。
また、電極チップは、軸心に沿った加圧に伴い、ホルダの回動中心軸に沿って、固定成形部や可動成形部の拡径成形面と先端成形面とに押し付けられるだけでなく、移動機構の作動による可動成形部自体の電極チップの軸心側への接近に伴い、電極チップの拡径部が、固定成形部と可動成形部の拡径成形面とにより、ホルダの回動中心軸に直交する方向に沿って挟まれる状態となる。すなわち、電極チップの拡径部は、電極チップの軸心方向と軸直交方向との二方向から、押圧力を受けることから、効率的に塑性変形されて、迅速に所定形状に成形されることが可能となる。
さらに、成形時に塑性変形されて拡径部から押し出されるチップ材料は、溶接作業に使用可能な電極チップの先端面側に押し出され易くなり、材料の無駄となってしまうような拡径部から電極チップの元部側に押し出される現象を抑制できて、チップ材料を無駄にすることなく、電極チップを成形できることとなる。
したがって、本発明に係るチップ成形機では、切削屑を極力少なくして、迅速かつ効率的に、電極チップを使用可能に成形(再生)することができる。
そして、可動成形部は、
ホルダの回動中心軸の周囲で、回動中心軸に沿った軸心を有してホルダに設けられた保持軸により、保持軸の軸周り方向に回動可能に保持するとともに、
保持軸周りの回動時、先端成形面によって加圧された電極チップの先端面を受け止め可能な状態を維持しつつ、拡径成形面を、電極チップの拡径部を成形可能な成形位置と、かつ、成形可能な位置よりホルダの回動中心軸から離れて拡径部を成形不能とする成形不能位置とに、配置可能に、保持軸の軸心から偏心させて、配設し、
ホルダは、
電極チップを押し付けられた状態でのホルダの正転時に、可動成形部を停止させて、電極チップの拡径部を成形可能な成形位置に、可動成形部を停止させる正転用ストッパと、
電極チップを押し付けられた状態でのホルダの逆転時に、可動成形部を停止させて、電極チップの拡径部を成形不能な成形不能位置に、可動成形部を停止させる逆転用ストッパと、
を配設させて構成し、
可動成形部には、
電極チップを押し付けられた状態でのホルダの正転時に、正転用ストッパに当接して保持軸周りの回転を停止させる正転規制面と、
電極チップを押し付けられた状態でのホルダの逆転時に、逆転用ストッパに当接して保持軸周りの回転を停止させる逆転規制面と、
を設けて構成し、
移動機構は、
正転用ストッパと逆転用ストッパとを有したホルダと、
正転規制面と逆転規制面とを有し、偏心して保持軸に保持される可動成形部と、
から構成することが望ましい。
このような構成では、まず、可動成形部をホルダの回動中心軸に接近させていない状態として、ホルダを逆転させつつ、溶接ガンに保持させた一対の電極チップを、ホルダ内に挿入させるように、相互に接近させて、拡径成形部の固定成形部と可動成形部、及び、カッタ部に押し付ける。すると、カッタ部が、電極チップの先端面を切削して形成する。と同時に、可動成形部では、先端成形面によって加圧された電極チップの先端面を受け止め可能としており、先端成形面に電極チップの先端面が接触し、電極チップとの摩擦により、ホルダの逆転方向と同方向の回転、すなわち、逆転方向の回転で、保持軸を回転中心として、回転し、逆転規制面をホルダの逆転用ストッパに当接させ、ホルダに対する回転を停止させて、ホルダの回動中心軸を回転中心として、ホルダとともに逆転する。そしてこの時、可動成形部は、成形可能な位置よりホルダの回動中心軸から離れて拡径部を成形不能とする成形不能位置に、拡径成形面を配置させることとなる。そのため、可動成形部の拡径成形面は、電極チップの拡径部を成形不能とする成形不能位置に配置された状態で、回転することから、積極的に、拡径部を成形しない。
その後、ホルダを正転させる。すると、可動成形部では、先端成形面に電極チップの先端面が接触しているため、電極チップとの摩擦により、ホルダの正転方向と同方向の回転、すなわち、正転方向の回転で、保持軸を回転中心として回転し、正転規制面をホルダの正転用ストッパに当接させ、ホルダに対する回転を停止させて、ホルダの回動中心軸を回転中心として、ホルダとともに正転する。そしてこの時、保持軸に偏心されて保持されていた可動成形部は、正転方向の回転であって、電極チップの拡径部を成形不能の位置から成形可能な成形位置となるように、ホルダの回動中心軸の軸直交方向に沿って回動中心軸に接近する。そのため、電極チップの拡径部は、可動成形部の拡径成形面と固定成形部とに挟まれて、電極チップの軸心側に、押し付けられて塑性変形し、所定形状に成形されることとなる。
すなわち、このような構成では、移動機構が、正転用ストッパと逆転用ストッパとを有したホルダと、正転規制面と逆転規制面とを有し、偏心して保持軸に保持される可動成形部と、から構成されて、ホルダを逆転させた状態で、電極チップをホルダに挿入させた後、単に、回転方向を正転方向に変えるだけで、可動成形部の拡径成形面を成形位置に移動させることができ、別途、可動成形部を移動させる駆動源を設けなくとも、簡便に、チップ成形機を構成することができる。
さらに、固定成形部は、切削兼用成形部として、
拡径部を成形する拡径成形面と、
拡径成形面の先端部位から延びるように配設されて、電極チップの先端面を切削可能なカッタ部と、
を配設させて構成することが望ましい。
このような構成では、ホルダに対して移動しない固定成形部とカッタ部とが、切削兼用成形部として、一体的に構成されるため、ホルダ内のスペースを有効利用できて、可動成形部の配設自由度が増し、また、切粉の排出スペースを容易に確保することができる。
さらに、このような構成では、可動成形部と干渉しないように、固定成形部における拡径成形面の先端部位から延びる部位を、ホルダの回動中心軸側に延ばして、平面視を単なる三角板状とし、かつ、回動中心軸の軸周り方向の縁を、シャープエッジ状に単に切り落とすだけで、カッタ部を形成でき、容易に、切削兼用成形部を製造することができる。
そしてこの場合、切削兼用成形部と可動成形部とは、少なくとも一つずつ配設させて、合計3個以上配設することが望ましい。
このような構成では、切削兼用成形部と可動成形部とは、少なくとも一つずつ配設されて、合計3個以上配設されるため、成形時の電極チップの拡径部を、軸周り方向で離れた三点以上で、支持できて、心振れさせることなく、電極チップを奇麗に成形することができる。
さらに、移動機構を、既述したように、正転用ストッパと逆転用ストッパとを有したホルダと、正転規制面と逆転規制面とを有し、偏心して保持軸に保持される可動成形部と、から構成して、ホルダの逆転と正転とに回転方向を変えることにより、電極チップを成形するチップ成形機では、次のように構成してもよい。
すなわち、固定成形部と可動成形部とは、
それぞれの軸心をホルダの回動中心軸からの距離を等しくして、ホルダに配設される構成として、略樽形状とした固定成形部用の固定側成形ローラ素材と、可動成形部用の可動側成形ローラ素材とから形成し、
固定側成形ローラ素材と可動側成形ローラ素材とは、それぞれ、
軸直交方向の外形形状を、成形予定形状とする一対の電極チップの軸心の軸直交方向の投影形状であって、軸心から軸直交方向の略片側の領域となる拡径部と先端面との外形形状に沿うように、構成するとともに、
一対の電極チップの拡径部を成形可能な胴部と、胴部の外周面から円環状に突出して、両端面を一対の電極チップの先端面を成形可能な鍔部と、を設けて構成し、
可動側成形ローラ素材は、固定側成形ローラ素材より、胴部の外径の半径寸法を、可動成形部の偏心分、小さくして、構成し、
固定成形部は、
固定側成形ローラ素材を、鍔部の一部を平面視で鋭角状に残しつつ、固定側成形ローラ素材の軸心を間にして、軸方向に沿って相互に90度以下の交差角とする二つの切断面によって、切り落とすことにより、鍔部の一部における切断面の縁を切刃として鍔部の一部を、カッタ部として形成し、カッタ部側の胴部の稜線を、電極チップの拡径部を成形可能な拡径成形面として、
切削兼用成形部として構成して、ホルダに固定して配設し、
可動成形部は、
可動側成形ローラ素材に、保持軸に保持される保持孔を、偏心させて配設するとともに、ホルダに設けられた正転用ストッパと逆転用ストッパとに対応する正転規制面と逆転規制面とを設けて、形成し、
保持孔に保持軸を嵌挿して、保持軸周りに回動可能として、ホルダに配設することが望ましい。
このような構成では、ホルダに対して移動しない固定成形部とカッタ部とが、切削兼用成形部として、一体的に構成されるため、ホルダ内のスペースを有効利用できて、可動成形部の配設自由度が増し、また、切粉の排出スペースを容易に確保することができる。さらに、このような構成では、切削兼用成形部と可動成形部とが、成形予定形状の一対の電極チップの外形形状に対応した二種類の成形ローラ素材から形成でき、さらに、成形ローラ素材からなる切削兼用成形部と可動成形部とのホルダの回動中心軸周りの配置も容易となって、チップ成形機を容易に製造することができる。特に、このような構成では、切削兼用成形部と可動成形部とを、少なくとも一つずつ配設させて、合計3個以上配設する場合には、切削兼用成形部と可動成形部との少なくとも一方が、二個以上使用されるため、各々を個別に製造して配置する場合に比べて、容易に、対処してチップ成形機を製造することができる。
また、電極チップが、溶接未使用時の形状として、先端面を、平坦面としておらず、球状に突出する曲面により、構成されている場合には、カッタ部と可動成形部の先端成形面とは、次のように構成することが望ましい。すなわち、カッタ部と先端成形面とは、成形時のホルダの回転時における回動中心軸の軸直交方向から見た形状として、
拡径成形面からの高さ寸法を、未使用の電極チップの先端面における拡径部の縁からの高さ寸法と等しくした二等辺三角形状として、
二等辺三角形状の頂部からの対称的な二辺に対応するように、それぞれ、配設することが望ましい。
このような構成では、電極チップの先端面を、未使用状態の球状の曲面に成形できないものの、カッタ部の切削と先端成形面の塑性変形による成形によって、球面に近似した円錐形状に成形でき、溶接強度を低下させるような事態を招くことなく、すなわち、実用上の支障を生じせることなく、迅速かつ効率的に、電極チップを成形することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のチップ成形機Mは、図1,3に示すように、溶接ガン1のシャンク3,4に嵌め込まれた一対の電極チップ6(6A,6B)を成形するものである。溶接ガン1は、図示しない多関節の溶接ロボットのア−ムの先端に保持されるサーボガンとしており、このサーボガン1は、汎用のものであり、一対の電極チップ6A,6Bを、エンコーダを内蔵させたサ−ボモータ2により移動させるように保持するとともに、相互に接近させる位置制御機能を備えて構成されている。また、サーボガン1は、演算機能を備えて、サーボモータ2の回転数制御,トルク制御を行なって、電極チップ6A,6Bの位置制御や加圧力制御等を行なえるものである。
電極チップ6A,6Bは、溶接時のワークに接触させる先端側が、円形の先端面6aと、この先端面6aの縁(角部)6bから円柱状の元部6d側にかけて拡径する拡径部6cと、を備えて構成されている。実施形態の場合、先端面6aは、平坦面としており、拡径部6cは、半径r0を8mmとした球面状として、先端面6aの直径d0を6mm、元部6d側の直径D0を16mmとしている(図3参照)。なお、実施形態の場合、20箇所の溶接を行った毎に、電極チップ6A,6Bを成形する。この時、電極チップ6A,6Bの先端面6aの直径d0は、溶接未使用の状態で6.00mmとしていたものが、6.09mm程度に拡径されている。
チップ成形機Mは、溶接ロボットの作動によるサーボガン1の稼動範囲内に配設されて、図1〜3に示すように、支持フレーム10、ガイドブロック14、ギヤケース16、駆動モータ22、及び、成形本体部26、を備えて構成されている。
サーボガン1の稼動範囲内に配設された支持フレーム10には、上下にブラケット11,12が配設されている。上下のブラケット11,12の間には、左右両側に、上下方向に沿って配置されたガイドロッド13,13が配設されている。各ガイドロッド13の上下の略中間位置には、水平方向に配設されるガイドブロック14が、元部側の位置で、ガイドロッド13の軸方向に沿う上下方向に摺動可能に配設されている。また、ガイドブロック14の元部側における上下面には、各ガイドロッド13の周囲に外装された計4個の圧縮コイルばね15が当接している。これらのばね15の伸縮によって、ガイドブロック14が、成形時の電極チップ6A,6Bの軸方向への移動に追従して、移動可能に、支持フレーム10に保持されることとなる。
ガイドブロック14の先端側には、上下のアッパプレート18とロアプレート19とからなるギヤケース16が配設され、先端側のプレート18,19間には、ベアリング20,20を介在させて、成形本体部26のホルダ27が、配設されている。アッパプレート18の上面側や側面側は、カバー17によって覆われている。
ギヤケース16の元部側の下面には、成形本体部26のホルダ27を回転駆動可能な駆動モータ22が配設されている。駆動モータ22には、駆動軸22aに、ギヤ24に噛合するギヤ23が配設され、ギヤ24には、ホルダ27の歯車部39が噛合されている。
成形本体部26は、図2〜5に示すように、ホルダ27と、ホルダ27に配設される三つの拡径成形部50(固定成形部52,52と可動成形部60)と、ホルダ27に配設固定されるカッタ部56と、を備え、さらに、拡径成形部50の可動成形部60を移動させる移動機構Tを備えて、構成されている。ホルダ27は、上下方向に貫通する挿通孔28を備えて、外周縁の上下から円筒状に突出させる筒部36,37を備えるとともに、外周面に円板状に突設されて、ギヤ24に噛合する歯車部39を配設させている。このホルダ27は、駆動モータ22の駆動力をギヤ23,24,歯車部39を経て伝達されて回転する回動中心軸Oを、成形時の電極チップ6A,6Bの軸心Cと、一致させるように、配設されている。そして、ホルダ27は、歯車部39の上下の外周面に、ベアリング20,20を配設させて、ギヤケース16に回動可能に支持されている。ホルダ27の回転方向は、成形時の電極チップ6A,6Bの軸心Cの周方向(軸回り方向)であり、実施形態の場合、図5に示すように、水平方向に沿って、逆転時には、反時計方向の逆転方向BRに回転し、正転時には、時計方向の正転方向FRに回転するように構成されている。
また、ホルダ27の挿通孔28は、回動中心軸Oの軸周り方向に沿って、拡径するように略半円形状に凹む収納凹部29を、内周面の三箇所に配設させ、さらに、各収納凹部29の内周面には、四角柱状に回動中心軸O側に突出する突片30を配設させている。そして、挿通孔28の周縁の各収納凹部29の間には、上下に貫通する貫通孔34が形成されている。各貫通孔34には、連結ピン45が貫通される。
これらの連結ピン45は、筒部36,37の内周側のホルダ27の上下面に、円板状のアッパカバー41とロアカバー43とを取り付けるものであり、筒部36,37の内周側のホルダ27の上下面に、アッパカバー41とロアカバー43とを当てて、各連結ピン45を、アッパカバー41とロアカバー43との対応する貫通孔41b,43bとホルダ27の貫通孔34との貫通させ、さらに、上下両端付近の環状溝45aにEリング48を嵌めて、ホルダ27にアッパカバー41とロアカバー43とを取り付けている。
これらのアッパカバー41とロアカバー43とは、ホルダ27に拡径成形部50やカッタ部56を取り付けるための取付基盤を構成するものであり、連結ピン45と同様な上下端に環状溝46aを設けた取付ピン46を貫通させる三個の取付孔41c,43cを配設させるとともに、一対の電極チップ6A,6Bをホルダ27内に挿入させるための挿入孔41a,43aを、中央に配設させている。
各取付ピン46は、各収納凹部29の部位を貫通して、上下両端付近の環状溝45aにEリング48を嵌めることにより、アッパカバー41とロアカバー43との間で取付固定されている。そして、これらの各取付ピン46は、それぞれ、各拡径成形部50をホルダ27に取り付けるために使用され、各取付ピン46の軸心46bの配置軌跡が、成形時において、各拡径成形部50の成形部位(拡径成形面53,62や先端成形面64)を、ホルダ27の回動中心軸Oからの距離を等しくして、ホルダ27に配設させる基準円DCとなる。
そして、実施形態の場合、拡径成形部50は、二つの固定成形部52と一つの可動成形部60との計三つを備えて、構成されている。各固定成形部52は、拡径部6cを成形可能な拡径成形面53を備えて、ホルダ27に固定されている。さらに、実施形態の場合、これらの固定成形部52は、それぞれ、カッタ部56を一体的に配設された切削兼用成形部51として構成されている。
可動成形部60は、図6のA,Bや図7のA,Bに示すように、移動機構Tの作動時、ホルダ27の回動中心軸Oの軸直交方向Xに沿って回動中心軸Oに接近し、拡径部6cを、回動中心軸Oの軸直交方向Xに沿って押圧しつつ、成形する拡径成形面62、を備えて構成されている。この時、拡径成形面62が拡径部6cへ押圧され、固定成形部52の拡径成形面53と可動成形部60の拡径成形面62とにより、電極チップ6A,6Bが挟持されつつ、各拡径部6cが、塑性変形されて所定形状に成形されることとなる。そして、固定成形部52の拡径成形面53と可動成形部60の拡径成形面62とにより、電極チップ6A,6Bを挟持可能なように、実施形態の場合、可動成形部60と二つの固定成形部52の軸心46b(70a,58a)とは、ホルダ27の回動中心軸Oの周囲に、120度ずつずれて、配設されている。
さらに、可動成形部60は、拡径成形面62の先端部位から延びるように配設されて、電極チップ6A,6Bの先端面6aに当接可能な形状とし、加圧された状態の電極チップ6A,6Bに対して、相対的に押し付けられて、電極チップ6A,6Bの先端面6aを成形可能な先端成形面64、を備えて構成されている。
そして、実施形態の場合、可動成形部60を移動させる移動機構Tは、ホルダ27の逆転と正転との回転方向を変えることにより、可動成形部60自体の拡径成形面62と先端成形面64とが移動するように構成されている。すなわち、移動機構Tは、実施形態の場合、ホルダ27に対して、可動成形部60を偏心させて保持させ、ホルダ27の逆転と正転時とにおいて、その偏心する回転移動により、可動成形部60自体が、移動するように構成されている。
具体的には、可動成形部60は、ホルダ27の回動中心軸Oの周囲で、回動中心軸Oに沿った軸心58aを有してホルダ27に設けられた保持軸58により、保持軸58の軸周り方向に回動可能に保持されている。そして、可動成形部60は、保持軸58に対して、偏心されて保持されている。
すなわち、この可動成形部60は、図6のA,Bに示すように、保持軸58周りの回動時、先端成形面64によって加圧された電極チップ6A,6Bの先端面6aを受け止め可能な状態を維持しつつ、拡径成形面62を、電極チップ6A,6Bの拡径部6cを成形可能な成形位置GPと、かつ、成形可能な成形位置GPよりホルダ27の回動中心軸Oから離れて拡径部6cを成形不能とする成形不能位置BPとに、配置可能に、保持軸58の軸心58aから偏心させて、配設されている。
なお、実施形態の場合、成形不能位置BPと成形位置GPとの先端成形面64の移動距離SL(図7のB参照)は、0.1mmとしている。また、可動成形部60における先端成形面64の外周面65の円弧の中心65aと、可動成形部60の回動中心である保持軸58の軸心58aとは、実施形態の場合、ずれの偏心量SI(図6参照)を0.5mmとしている。
そしてさらに、ホルダ27は、図5,6に示すように、正転用ストッパ31と逆転用ストッパ32とを備えている。正転用ストッパ31は、電極チップ6A,6Bを押し付けられた状態でのホルダ27の正転時に、可動成形部60を停止させて、電極チップ6A,6Bの拡径部6cを成形可能な成形位置GPに、可動成形部60を停止させるものである。逆転用ストッパ32は、電極チップ6A,6Bを押し付けられた状態でのホルダ27の逆転時に、可動成形部60を停止させて、電極チップ6A,6Bの拡径部6cを成形不能な成形不能位置BPに、可動成形部60を停止させるものである。実施形態の場合、ホルダ27の一つの突片30が、回動中心軸Oの軸周り方向の両面を利用して、正転用ストッパ31と逆転用ストッパ32とを構成している。
また、可動成形部60には、正転規制面67と逆転規制面68とが配設されている。正転規制面67は、電極チップ6A,6Bを押し付けられた状態でのホルダ27の正転時に、正転用ストッパ31に当接して保持軸58周りの回転を停止させる面となる。また、逆転規制面68は、電極チップ6A,6Bを押し付けられた状態でのホルダ27の逆転時に、逆転用ストッパ32に当接して保持軸58周りの回転を停止させる面としている。
移動機構Tは、以上のように、正転用ストッパ31と逆転用ストッパ32とを有したホルダ27と、正転規制面67と逆転規制面68とを有し、偏心して保持軸58に保持される可動成形部60と、によって構成されている。そして、移動機構Tでは、ホルダ27の逆転から正転に回転方向を変える際に、電極チップ6A,6Bとの摩擦によって、可動成形部60が、ホルダ27に対し、正転規制面67を正転用ストッパ31に当接するまで、保持軸58の軸周り方向に回転することにより、偏心量SI(0.5mm)に応じた回転角度Rθ(図6のB参照、実施形態の場合、約25度)分の移動距離SL(0.1mm)を、回動中心軸O側に移動することとなる。
そして、実施形態の場合、これらの固定成形部52と可動成形部60とは、それぞれの軸心46b(58a)をホルダ27の回動中心軸Oからの距離を等しくした基準円DCに配置させて、ホルダ27に配設される構成として、略樽形状とした固定成形部52用の固定側成形ローラ素材(以下、単に、固定側素材とする)70と、可動成形部60用の可動側成形ローラ素材(以下、単に、可動側素材とする)76とから形成されている(図4,7参照)。なお、図7は、実施形態に使用する切削兼用成形部51と可動成形部60とのホルダ27の回動中心軸O周りの状態におけるホルダ27の逆転時と正転時とを示す図であり、さらに、切削兼用成形部51と可動成形部60とに加工する前の固定側素材70と可動側素材76の状態で示した図である。
固定側素材70と可動側素材76とは、それぞれ、鋼製とするとともに、軸直交方向の外形形状を、成形予定形状とする一対の電極チップ6A,6Bの軸心Cの軸直交方向の投影形状であって、軸心Cから軸直交方向の略片側の領域となる拡径部6cと先端面6aとの外形形状に沿うように、構成されている。そして、固定側素材70と可動側素材76とは、一対の電極チップ6A,6Bの拡径部6cを成形可能な胴部71,77と、胴部71,77の外周面71a,77aから円環状に突出して、両端面72a,78aにより一対の電極チップ6A,6Bの先端面6aを成形可能な鍔部72,78と、が設けられて構成されている。なお、可動側素材76は、固定側素材70の胴部71より、胴部77の外径の半径寸法を、可動成形部60の偏心量SI分、小さくして、構成されている。ちなみに、実施形態の場合、例えば、胴部71の鍔部72と境界部位の半径r1(図7のA参照)が、12.5mmとし、胴部77の鍔部78との境界部位の半径r2(図7のB参照)が、12.0mmとして、胴部71より、胴部77の外径の半径寸法が、0.5mm分、小さく設定されている。なお、固定側素材70と可動側素材76とは、胴部71,77の外径寸法が相違するだけであり、他の寸法である回動中心軸Oに沿った胴部71,76や鍔部72,78の高さ寸法(厚さ寸法)と鍔部72,78の外径寸法(直径寸法)とは、相互に等しく設定されている。
そして、固定成形部52は、固定側素材70を、固定側素材70における軸心46bと一致する中心軸70aを間にして、線対称形とするように、鍔部72の一部72bを平面視で鋭角状に残しつつ、軸方向に沿って相互に90度以下の交差角Cθ(図例では約60度)とする二つの切断面74,74(図6のB参照)によって、切り落とすとともに、取付ピン46を嵌挿させる取付孔51aを中心軸70aと同心的に形成し、さらに、突片30を嵌合させる嵌合凹部51bを軸方向に沿って形成することにより、形成されている。そして、この加工時、図4,6に示すように、鍔部72の一部72bにおける各切断面74の両縁を切刃56a,56aとして、鍔部72の一部72bの三角板状部55が、カッタ部56として形成されて、固定成形部52とカッタ部56とを並設させた切削兼用成形部51が形成されることとなる。この切削兼用成形部51では、中心軸70aからカッタ部56に至る胴部71の稜線が、電極チップ6A,6Bの拡径部6cを成形可能な拡径成形面53として、胴部71が、固定成形部52として構成されることとなる。
この切削兼用成形部51は、取付孔51aに取付ピン46を嵌挿させるとともに、嵌合凹部51bに突片30を嵌合せつつ、切削兼用成形部51をホルダ27の挿通孔28内に挿入して、さらに、取付ピン46の両端を突出させるように、アッパカバー41とロアカバー43とをホルダ27の上下に当接させ、そして、取付ピン46の両端の環状溝46aにEリング48を嵌めれば、ホルダ27に配設固定することができる。
なお、切削兼用成形部51がホルダ27に配設固定された際、カッタ部56の回動中心軸O側に延びる先端56bは、切粉の排出が円滑に行われるように、回動中心軸Oを超えない、回動中心軸Oの0.5mmの距離L1分、手前に配置されるように構成されている(図7,8参照)。
可動成形部60は、可動側素材76に、保持軸58に保持される保持孔61を、中心軸76a(中心65a)から偏心量SI分、偏心させて、軸方向に沿って貫通するように、配設させ、また、ホルダ27の突片30を挿入させるように、切欠き凹部66を、軸方向に沿って貫通させることによって、形成されている。切欠き凹部66における軸心58aの軸周り方向で対向する面は、ホルダ27に設けられた正転用ストッパ31と逆転用ストッパ32とに対応する正転規制面67と逆転規制面68となる。また、可動成形部60は、ホルダ27の挿通孔28内に、小スペースで配設されるように、一部78bを残して、鍔部78を切り落としている。残った一部78bは、上下の両端面78aが、それぞれ、先端成形面64となる。また、可動成形部60の拡径成形面62は、保持軸58周りで、最も、先端成形面64の外周面65を遠ざける位置、すなわち、外周面65を最もホルダ27の回動中心軸Oに接近させた際の、回動中心軸O側における胴部77の稜線が、対応することとなる。そして、この可動成形部60は、保持孔61に保持軸58としての取付ピン46を嵌挿させるとともに、切欠き凹部66に突片30を挿入させつつ、可動成形部60をホルダ27の挿通孔28内に挿入して、さらに、取付ピン46の両端を突出させるように、アッパカバー41とロアカバー43とをホルダ27の上下に当接させ、そして、取付ピン46の両端の環状溝46aにEリング48を嵌めれば、保持軸(取付ピン46)58周りに回動可能として、ホルダ27に配設することができる。
実施形態のチップ成形機Mの使用状態について説明すると、20回のスポット溶接を行った毎、溶接ロボットが、サーボガン1をチップ成形機Mの近傍に配置させるとともに、電極チップ6A,6Bを、ホルダ27の挿入孔41a,43aの上下で、上下方向に沿って対向させるように配置させ、さらに、一対の電極チップ6A,6Bを、ホルダ27内に挿入させるように、相互に接近させて、拡径成形部50の固定成形部52と可動成形部60、及び、カッタ部56に押し付ける(図5,6,7のA参照)。そして、それに対応させて、チップ成形機Mは、駆動モータ22を回転駆動させて、可動成形部60をホルダ27の回動中心軸Oに接近させないように、ホルダ27を逆転方向BRに回転させる。すると、カッタ部56の切刃56aが、電極チップ6A,6Bの先端面6aを切削して形成する。と同時に、可動成形部60では、先端成形面64によって加圧された電極チップ6A,6Bの先端面6aを受け止め可能としており、先端成形面64に電極チップ6A,6Bの先端面6aが接触し、電極チップ6A,6Bとの摩擦により、ホルダ27の逆転方向BRと同方向の回転、すなわち、逆転方向BRの反時計方向の回転で、保持軸58を回転中心として、回転し、逆転規制面68をホルダ27の逆転用ストッパ32に当接させ、ホルダ27に対する回転を停止させて、ホルダ27の回動中心軸Oを回転中心として、ホルダ27とともに逆転する。そしてこの時、可動成形部60は、成形可能な成形位置GPよりホルダ27の回動中心軸Oから離れて拡径部2cを成形不能とする成形不能位置BPに、拡径成形面62を配置させることとなる。そのため、可動成形部60の拡径成形面62は、電極チップ6A,6Bの拡径部6cを成形不能とする成形不能位置BPに配置された状態で、回転することから、積極的に、拡径部6cを成形しない。なお、この時、電極チップ6A,6Bの挿入当初は、図8のAに示すように、切削兼用成形部51の固定成形部52における拡径成形面53に、拡径部6cの一部が接触するが、回動中心軸Oを間にした反対側の領域では、可動成形部60の拡径成形面62が、拡径部6cから離れた拡径部6cを成形不能とする成形不能位置BPに、配置されており、図8のBに示すように、拡径成形面53,62から拡径部6cを離した状態で、ホルダ27が逆転する状態となる。
その後、移動機構Tを作動させるように、ホルダ27を正転させる。すると、可動成形部60では、先端成形面64に電極チップ6A,6Bの先端面6aが接触しているため、電極チップ6A,6Bとの摩擦により、図5,6,7のBに示すように、ホルダ27の正転方向FRと同方向の回転、すなわち、正転方向FPの時計方向の回転で、保持軸58を回転中心として回転し、正転規制面67をホルダ27の正転用ストッパ31に当接させ、ホルダ27に対する回転を停止させて、ホルダ27の回動中心軸Oを回転中心として、ホルダ27とともに正転する。そしてこの時、保持軸58に偏心されて保持されていた可動成形部60は、正転方向FRの回転であって、電極チップ6A,6Bの拡径部6cを成形不能の成形不能位置BPから成形可能な成形位置GPとなるように、ホルダ27の回動中心軸Oの軸直交方向に沿って回動中心軸Oに接近する。そのため、電極チップ6A,6Bの拡径部6cは、可動成形部60の拡径成形面62と固定成形部52の拡径成形面53とに挟まれて、電極チップ6A,6Bの軸心C側に、押し付けられて塑性変形し、所定形状に成形されることとなる。
なお、この成形時には、切削兼用成形部51は、カッタ部56の回動中心軸O側に延びる先端56bが、回動中心軸Oを超えない、回動中心軸Oの0.5mmの距離L1分、手前に配置されているものの、可動成形部60は、先端成形面64の外周面65が、回動中心軸Oに接するように、成形不能位置BPから成形位置GPに、移動距離SL分(実施形態では0.1mm分)、移動している。
その後、溶接ロボットは、サーボガン1を操作して、チップ成形機Mから電極チップ6A,6Bを引き抜き、次の溶接作業に入り、チップ成形機Mは、ホルダ27の正転駆動を停止させ、次の成形に待機することとなる。
そして、実施形態のチップ成形機Mでは、この成形時、ホルダ27を逆転させた状態の移動機構Tの作動前の状態では、電極チップ6A,6Bの先端面6aが、カッタ部56の回転方向で対向する側の切刃56aによって切削されて、所定形状に形成される。そして、ホルダ27の正転させて移動機構Tを作動させた後では、塑性変形して電極チップ6A,6Bの先端面6a側に押し出されたチップ材料は、先端面6aを切削して形成するカッタ部56の回転方向で対向する切刃56aにより切削される。但し、この移動機構Tの作動後では、可動成形部60が、拡径成形面62ととともに、拡径成形面62の先端部位から延びるように配設されて、電極チップ6A,6Bの先端面6aを成形可能な先端成形面64を備えており、拡径成形面62から先端成形面64側に、チップ材料が塑性変形されて押し出されても、極力、カッタ部56に切削されるチップ材料の量を抑えて、先端成形面64が、先端面6aを塑性変形させつつ所定形状に成形することが可能となる。その結果、一対の電極チップ6A,6Bは、それぞれ、チップ材料の消耗量を抑えて、拡径部6cから先端面6aにかけて、精度よく、所定形状に成形される。
また、この成形時、電極チップ6A,6Bは、軸心Cに沿った加圧に伴い、ホルダ27の回動中心軸Oに沿って、固定成形部52の拡径成形面53や可動成形部60の拡径成形面62と先端成形面64とに押し付けられるだけでなく、移動機構Tの作動による可動成形部60自体の電極チップ6A,6Bの軸心C側への接近に伴い、電極チップ6A,6Bの拡径部6cが、固定成形部52と可動成形部60との拡径成形面53,62により、ホルダ27の回動中心軸Oに直交する方向に沿って挟まれる状態となる。すなわち、電極チップ6A,6Bの拡径部6cは、電極チップ6A,6Bの軸心Cに沿う方向と軸直交方向Xとの二方向から、押圧力を受けることから、効率的に塑性変形されて、迅速に所定形状に成形されることが可能となる。
さらに、成形時に塑性変形されて拡径部6cから押し出されるチップ材料は、溶接作業に使用可能な電極チップ6A,6Bの先端面6a側に押し出され易くなり、材料の無駄となってしまうような拡径部6cから電極チップ6A,6Bの元部6d側に押し出される現象を抑制できて、チップ材料を無駄にすることなく、電極チップ6A,6Bを成形できることとなる。すなわち、単に、電極チップ6A,6Bの拡径部6cを、軸心Cに沿って拡径成形面53,62に押し付けるだけであれば、図9のAに示すように、チップ材料Kは、元部6d側に押し出されやすくなる。これに対し、電極チップ6A,6Bの軸心Cに対する軸直交方向Xに沿って、軸心Cに向かうように、拡径部6cを拡径成形面62が押圧すれば、チップ材料Kを、電極チップ6A,6Bの先端面6a側に押し出し易くなる。
したがって、実施形態のチップ成形機Mでは、切削屑を極力少なくして、迅速かつ効率的に、電極チップ6A,6Bを使用可能に成形(再生、成型)することができる。
なお、実施形態の場合には、一回の成形によって、電極チップ6A,6Bは、それぞれ、0.0016mm程度の僅かな消耗量としている。また、チップ成形機Mは、作動時の逆転方向BRの回転時の成形時間は、0.5〜1.0秒程度、正転方向FRの回転時の成形時間は、3秒程度として、サーボガン1の電極チップ6A,6Bの加圧力は、200kgf程度、ホルダ27の逆転と正転との回転は、ともに、500〜900rpm程度としている。
そして、実施形態のチップ成形機Mでは、移動機構Tが、正転用ストッパ31と逆転用ストッパ32とを有したホルダ27と、正転規制面67と逆転規制面68とを有し、偏心して保持軸58に保持される可動成形部60と、から構成されて、ホルダ27を逆転させた状態で、電極チップ6A,6Bをホルダ27に挿入させた後、単に、回転方向を正転方向FRに変えるだけで、可動成形部60の拡径成形面62を成形位置GPに移動させることができ、別途、可動成形部60を移動させる駆動源を設けなくとも、簡便に、チップ成形機Mを構成することができる。勿論、この点を考慮しなけば、可動成形部60を、別途、保持して移動させる駆動源を設けて、移動機構Tを構成してもよい。
さらに、実施形態では、固定成形部52が、切削兼用成形部51として、拡径部6cを成形する拡径成形面53と、拡径成形面53の先端部位から延びるように配設されて、電極チップ6A,6Bの先端面6aを切削可能なカッタ部56と、を配設させて構成されている。そのため、このような構成では、ホルダ27に対して移動しない固定成形部52とカッタ部56とが、切削兼用成形部51として、一体的に構成されるため、ホルダ27内のスペースを有効利用できて、可動成形部60の配設自由度が増し、また、切粉A(図6のA参照)の排出スペースを容易に確保することができる。
また、このような構成では、可動成形部60と干渉しないように、固定成形部52における拡径成形面53の先端部位から延びる部位を、ホルダ27の回動中心軸O側に延ばして、平面視を単なる三角板状となる三角板状部55として形成し、かつ、回動中心軸Oの軸周り方向の両縁を、シャープエッジ状に単に切り落とすだけで、カッタ部56の切刃56aを形成でき、容易に、切削兼用成形部51を製造することができる。
そしてさらに、実施形態のチップ成形機Mは、二つの切削兼用成形部51と一つの可動成形部60を備えて構成されている。このような構成では、成形時の電極チップ6A,6Bの拡径部6cを、軸周り方向で離れた三点で、支持できて、心振れさせることなく、電極チップ6A,6Bを奇麗に成形することができる。
なお、実施形態では、切削兼用成形部51と可動成形部60とは、少なくとも一つずつ配設させて、合計3個以上配設すれば、電極チップ6A,6Bを、その軸心Cの軸周り方向に沿って、放射状に支持でき、切削兼用成形部51と可動成形部60とを二個ずつとして、合計4個使用したり、あるいは、それ以上、配設させてもよい。
さらに、実施形態では、切削兼用成形部51と可動成形部60とが、成形予定形状の一対の電極チップ6A,6Bの外形形状に対応した二種類の成形ローラ素材(固定側素材70と可動側素材76)から形成しており、二つの切削兼用成形部51を、個別に製造して配置する場合に比べて、容易に対処してチップ成形機Mを製造することができる。さらに、このような樽形状の成形ローラ素材(固定側素材70と可動側素材76)からなる切削兼用成形部51と可動成形部60とを、ホルダ27に配設させる際、偏心量SIを設けて、可動成形部60を保持軸58に保持させる必要があるものの、ホルダ27の回動中心軸Oを中心とした基準円DCを基準に、中心軸70aや、中心軸76aに偏心量SIを設けた軸心58aを、配置させれば、成形本体部26を形成できるため、成形ローラ素材(固定側素材70と可動側素材76)からなる切削兼用成形部51と可動成形部60とのホルダ27の回動中心軸O周りの配置も容易となって、チップ成形機Mを容易に製造することができる。
なお、実施形態では、成形する電極チップ6A,6Bが、溶接未使用時の形状として、先端面6aを、平坦面とした場合を示したが、図10に示すように、先端面6eが、球状に突出する曲面により、構成されている場合には、カッタ部56Aと可動成形部60の先端成形面64Aとは、次のように構成する。図例の場合の先端面6eは、半径R1を40mmとした球状としている。
すなわち、この切削兼用成形部51Aのカッタ部56と可動成形部60Aの先端成形面64Aとは、成形時のホルダ27(図示せず)の回転時における回動中心軸Oの軸直交方向Xから見た形状として、拡径成形面62からの高さ寸法H1を、未使用の電極チップ6Cの先端面6eにおける拡径部6cの縁6bからの高さ寸法H0とした二等辺三角形状80として、二等辺三角形状80の頂部HTからの対称的な二辺HL,HRに対応するように、それぞれ、配設する。
このような構成では、電極チップ6Cの先端面6eを、未使用状態の球状の曲面に成形できないものの、カッタ部56Aの切削と先端成形面64Aの塑性変形による成形によって、球面に近似した円錐形状に成形でき、溶接強度を低下させるような事態を招くことなく、すなわち、実用上の支障を生じせることなく、迅速かつ効率的に、電極チップ6Cを成形することができる。
なお、図例の切削兼用成形部51Aと可動成形部60Aとは、実施形態と同様な拡径成形面53,62を備えるとともに、切削兼用成形部51Aは、カッタ部56Aの回動中心軸O側に延びる先端56bが、回動中心軸Oを超えない、回動中心軸Oの0.5mmの距離L1分、手前に配置され、また、可動成形部60Aは、先端成形面64Aの外周面65が、回動中心軸Oを僅かに0.1mmの距離L2分、超えるように、板状に拡径されている。ちなみに、成形時に、先端成形面64Aの外周面65が回動中心軸Oを僅かに超える構成は、電極チップ6A,6Bの先端面6eの中央に、未成形となって突出する余肉の発生を防止するものであり、実施形態の先端成形面64の外周面65も、回動中心軸Oを僅かに超えるように、鍔部78の外径寸法を、距離L2分程度、拡径させてもよい。
本発明に係る実施形態のチップ成形機の部分側面図である。 実施形態のチップ成形機の概略平面図である。 実施形態のチップ成形機の主要部の概略縦断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 実施形態のチップ成形機における主要構成部品の概略斜視図である。 実施形態のチップ成形機における成形本体部の概略平面図であり、アッパカバーを外した状態のホルダの逆転時と正転時とを示す。 実施形態のチップ成形機における切削兼用成形部と可動成形部とを示す概略平面図であり、アッパカバーを外した状態のホルダの逆転時と正転時とを示す。 実施形態に使用する切削兼用成形部と可動成形部とのホルダの回動中心軸周りの状態におけるホルダの逆転時と正転時とを示す図であり、さらに、切削兼用成形部と可動成形部とに加工する前の成形ローラ素材の状態で示した図である。 実施形態に使用する切削兼用成形部と可動成形部とのホルダの逆転時の状態を順に説明する図である。 実施形態で成形するチップ材料の流れを説明する図である。 実施形態の変形例での切削兼用成形部と可動成形部との成形時の状態を説明する図である。
符号の説明
1…(溶接ガン)サーボガン、
6(6A,6B,6C)…電極チップ、
6a,6e…先端面、
6c…拡径部、
6d…元部、
27…ホルダ、
31…正転用ストッパ、
32…逆転用ストッパ、
50…拡径成形部、
51,51A…切削兼用成形部、
52…固定成形部、
53…拡径成形面
56…カッタ部、
56a…切刃、
49,89…切刃、
58…保持軸、
60,60A…可動成形部、
62…拡径成形面、
64…先端成形面、
67…正転規制面、
68…逆転規制面、
70…(固定側成形ローラ素材)固定側素材、
76…(可動側成形ローラ素材)可動側素材、
71,77…胴部、
72,78…鍔部、
T…移動機構、
C…(電極チップの)軸心、
O…(ホルダの)回動中心軸、
FR…正転方向、
BR…逆転方向、
GP…成形位置、
BP…成形不能位置、
SI…偏心量、
M…チップ成形機。

Claims (6)

  1. スポット溶接用として先端相互を接近可能に溶接ガンに保持されて、それぞれ、先端側に、溶接時のワークに当接させる円形のエリアの先端面と、該先端面の縁から円柱状の元部側にかけて拡径する拡径部と、を備えて構成される一対の電極チップを、使用可能に成形するチップ成形機であって、
    接近した前記電極チップ相互の軸心と一致させる回動中心軸を有して、回転駆動されるホルダと、
    該ホルダに配設されて、前記ホルダと一体的に回転駆動され、相互接近するように加圧された状態の電極チップに対して相対的に押し付けられて、各々の前記拡径部を成形可能な拡径成形部と、
    該ホルダに配設固定されて、前記ホルダと一体的に回転駆動され、加圧された状態の電極チップに対して相対的に押し付けられて、各々の前記先端面を切削して形成するカッタ部と、
    を備えて構成されるとともに、
    前記拡径成形部が、
    前記ホルダに固定されて、前記拡径部を成形する固定成形部と、
    前記ホルダの回動中心軸の軸直交方向に沿って前記回動中心軸に接近し、前記拡径部を、前記回動中心軸の軸直交方向に沿って押圧しつつ、成形する可動成形部と、
    を備えて構成され、
    前記可動成形部が、
    前記拡径部を成形する拡径成形面と、
    該拡径成形面の先端部位から延びるように配設されて、前記電極チップの先端面に当接可能な形状とし、加圧された状態の前記電極チップに対して、相対的に押し付けられて、前記電極チップの先端面を成形可能な先端成形面と、
    を備えて構成され、
    前記可動成形部における前記拡径成形面の前記拡径部への押圧時に、前記固定成形部と前記可動成形部の前記拡径成形面とにより、前記電極チップを挟持可能な位置に、前記可動成形部と前記固定成形部とが、前記ホルダの回動中心軸の周囲に、配設され、さらに、
    成形時に、成形する前記拡径部に前記拡径成形面を押し付けるように、前記可動成形部を前記ホルダの回動中心軸の軸直交方向に沿って移動させる移動機構が、配設されていることを特徴とするチップ成形機。
  2. 前記可動成形部が、
    前記ホルダの前記回動中心軸の周囲で、前記回動中心軸に沿った軸心を有して前記ホルダに設けられた保持軸により、該保持軸の軸周り方向に回動可能に保持されるとともに、
    前記保持軸周りの回動時、前記先端成形面によって加圧された前記電極チップの先端面を受け止め可能な状態を維持しつつ、前記拡径成形面を、前記電極チップの前記拡径部を成形可能な成形位置と、かつ、成形可能な位置より前記ホルダの回動中心軸から離れて前記拡径部を成形不能とする成形不能位置とに、配置可能に、前記保持軸の軸心から偏心させて、配設され、
    前記ホルダが、
    前記電極チップを押し付けられた状態での前記ホルダの正転時に、前記可動成形部を停止させて、前記電極チップの前記拡径部を成形可能な前記成形位置に、前記可動成形部を停止させる正転用ストッパと、
    前記電極チップを押し付けられた状態での前記ホルダの逆転時に、前記可動成形部を停止させて、前記電極チップの前記拡径部を成形不能な前記成形不能位置に、前記可動成形部を停止させる逆転用ストッパと、
    を配設させて構成され、
    前記可動成形部が、
    前記電極チップを押し付けられた状態での前記ホルダの正転時に、前記正転用ストッパに当接して前記保持軸周りの回転を停止させる正転規制面と、
    前記電極チップを押し付けられた状態での前記ホルダの逆転時に、前記逆転用ストッパに当接して前記保持軸周りの回転を停止させる逆転規制面と、
    を備えて構成され、
    前記移動機構が、
    前記正転用ストッパと前記逆転用ストッパとを有した前記ホルダと、
    前記正転規制面と前記逆転規制面とを有し、偏心して前記保持軸に保持される前記可動成形部と、
    から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のチップ成形機。
  3. 前記固定成形部が、切削兼用成形部として、
    前記拡径部を成形する拡径成形面と、
    該拡径成形面の先端部位から延びるように配設されて、前記電極チップの先端面を切削可能な前記カッタ部と、
    を配設させて構成されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のチップ成形機。
  4. 前記切削兼用成形部と前記可動成形部とが、少なくとも一つずつ配設されて、合計3個以上配設されていることを特徴とする請求項3に記載のチップ成形機。
  5. 前記固定成形部と前記可動成形部とが、
    それぞれの軸心を前記ホルダの回動中心軸からの距離を等しくして、前記ホルダに配設される構成として、略樽形状とした固定成形部用の固定側成形ローラ素材と、可動成形部用の可動側成形ローラ素材とから形成され、
    前記固定側成形ローラ素材と前記可動側成形ローラ素材とが、それぞれ、
    軸直交方向の外形形状を、成形予定形状とする一対の前記電極チップの軸心の軸直交方向の投影形状であって、前記軸心から軸直交方向の略片側の領域となる前記拡径部と前記先端面との外形形状に沿うように、構成されるとともに、
    一対の前記電極チップの前記拡径部を成形可能な胴部と、該胴部の外周面から円環状に突出して、両端面を一対の前記電極チップの前記先端面を成形可能な鍔部と、を備えて構成され、
    前記可動側成形ローラ素材が、前記固定側成形ローラ素材より、前記胴部の外径の半径寸法を、前記可動成形部の偏心分、小さくして、構成され、
    前記固定成形部が、
    前記固定側成形ローラ素材を、前記鍔部の一部を平面視で鋭角状に残しつつ、前記固定側成形ローラ素材の軸心を間にして、軸方向に沿って相互に90度以下の交差角とする二つの切断面によって、切り落とすことにより、前記鍔部の一部における切断面の縁を切刃として前記鍔部の一部を、前記カッタ部として形成され、前記カッタ部側の前記胴部の稜線を、前記電極チップの前記拡径部を成形可能な拡径成形面として、
    切削兼用成形部として構成されて、前記ホルダに固定されて配設され、
    前記可動成形部が、
    前記可動側成形ローラ素材に、前記保持軸に保持される保持孔を、偏心させて配設するとともに、前記ホルダに設けられた前記正転用ストッパと前記逆転用ストッパとに対応する前記正転規制面と前記逆転規制面とを設けて、形成され、
    前記保持孔に前記保持軸を嵌挿させて、前記保持軸周りに回動可能として、前記ホルダに配設されていることを特徴とする請求項2に記載のチップ成形機。
  6. 前記電極チップが、溶接未使用時の形状として、前記先端面を球状に突出させる曲面により、構成され、
    成形時の前記カッタ部と前記可動成形部の先端成形面とが、前記ホルダの回転時における回動中心軸の軸直交方向から見た形状として、
    前記拡径成形面からの高さ寸法を、未使用の前記電極チップの前記先端面における前記拡径部の縁からの高さ寸法と等しくした二等辺三角形状として、
    該二等辺三角形状の頂部からの対称的な二辺に対応するように、それぞれ、配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のチップ成形機。
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