JP3753640B2 - 切削加工装置と加工方法とそのプログラムと記録媒体 - Google Patents

切削加工装置と加工方法とそのプログラムと記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、蒸気タービンやガスタービン製品等の上下二つ割れ円筒状ケーシングのような、内側曲面等を有する被加工物を加工する切削加工装置とその加工方法とそのプログラムとそれを記録した媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、蒸気タービンやガスタービン製品等は上下二つ割れの円筒状ケーシングを有している。このような円筒状ケーシングは、通常、軸芯に平行な分割面をもつ上半ケーシングと下半ケーシングの2個のケーシングからなり、これら上半と下半のケーシングがボルト締結され1体となる構造となっている。また、このケーシングの内面は、ケーシングの軸心を中心軸とする円筒形状、あるいは円錐形状の軸回転面を有するものが多い。このようなケーシング(以下「被加工物」ともいう)の機械加工方法としては、一般に、上半・下半ケーシングをボルト締結により一体化して加工する旋削加工や、上半・下半ケーシングを個別に加工するミーリング加工が採用されている。ミーリング加工を行う縦型ミーリングマシンによる加工は、縦型旋盤による上下一体ケーシングの旋削加工に比べて工具費や加工時間の面で著しく効率が劣るが、ケーシングの両端が狭く閉じている場合等、被加工物の形状によって旋削加工が困難な場合に用いられている。
【0003】
図9の縦型旋盤による加工の一例を示す正面図のように、旋削加工としては、縦型旋盤のテーブル51上に、このテーブル51の回転軸心52にケーシング軸心が一致するようにして上下一体としたケーシング53を固定し、テーブル51を回転させてこのケーシング53を回転させながら、切削バイト54等の切削工具を長手方向および半径方向に移動させながら所定の軸回転面55を加工している(従来例1)。
【0004】
一方、図10の縦型ミーリングマシンによる加工の一例を示す正面図と図11の同側断面図のように、ミーリング加工としては、縦型マシニングセンターのテーブル56上に分割面を上向きに半ケーシング57を固定し、回転する工具58(サイドカッター)を機械本体主軸部59でケーシング57内面の周方向に沿って三次元的に移動させることにより、工具58の切刃幅寸法分を切削しながら所定の形状に成型している。この縦型ミーリングマシンを使用して加工する場合の切削方法としては、図12(a),(b) の図11に示す加工部の拡大断面図に示すように、工具58を、ケーシング内周の軸方向傾斜角や曲率と同一形状の外周切刃60(平刃)を有する特殊な専用サイドカッター58と(a) 、又はR付き刃61(丸刃)を有するサイドカッター58とし(b) 、このようなサイドカッター58を回転させながら工具軸に垂直な平面内を円弧運動させ(図10)、その動作を図12に示すように軸方向にずらして繰り返すことによって多数の周方向パスを重ねて内周形状を創成する方法が採用されている(従来例2)。
【0005】
また、他のミーリング加工によってケーシング内面を加工する方法として、ボールエンドミルを使用し、工具軌跡を少しずつずらしながら加工する方法も考えられる(従来例3)。
【0006】
なお、この種の加工技術として、特開平5−143140号公報記載の加工方法があるが、この発明は三次元加工を行う場合の工具移動中心軌跡を計算するものであり、本願発明のように、円板状回転工具(サイドカッター)を用いて円筒状ケーシング等の内面を効率良く加工できるものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例1の旋削加工では、
1.加工範囲が周上の一部分にしか無い場合でも全体を回転させて加工するので、全周に加工部が存在するのと同じ加工動作が必要となり、無駄に加工時間を要する、
2.しかも、この場合には切削が断続となるため、切削バイトの切刃に欠損が生じ易く、工具寿命を短くする場合がある、
3.円筒状ケーシング等で両端が狭まった形状の場合、切削バイトの保持位置が長くなり加工に必要なバイト保持剛性を確保した機構を構成できない。また、両端が閉じて中間部のみを加工するような形状の場合はまったく加工できない、
という課題を生じる。
【0008】
また、前記従来例2の縦型ミーリングマシンによる加工では、前記旋削加工の課題は解決できるが、
1.円錐もしくは曲率をもった形状の軸回転面を加工する場合、図12(a) のように外周切刃60を被削物の形状(角度)に一致したサイドカッター58としなければならない。ただし、この方法では、円錐角や曲率が連続的に変化するような加工物には対応できない、
2.この場合、図12(b) のようにR付き刃61を有するサイドカッター58を使用して円錐角や曲率が連続的に変化する加工物に対応することができるが、所定の面粗度を得るためには円弧運動の軌跡を狭い間隔でずらしながら加工することとなり、非常に多くの切削パスが必要となり効率が落ちてしまう、
という課題を生じる。
【0009】
さらに、前記従来例3のボールエンドミルでは、
1.ボールエンドミルの特性から工具軸芯付近の切削速度が極端に小さくなるため加工曲面との接点の位置によっては非常に切削性が悪くなる、
2.加工時間短縮のため工具パスを減らそうとした場合、同程度の仕上がり面粗度を得るためには大きな半径のボールエンドミルが必要となるが、前記したように工具外周付近と軸芯付近との切削速度の差が大きくなりすぎて切削性が悪くなる、
という課題を生じる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するために、本願発明の切削加工装置は、被加工物の軸心と円盤状回転工具の回転軸とを平行に配置し、該被加工物自由曲面加工前記円盤状回転工具で被加工物の軸方向に複数列加工することによって行う切削加工装置であって、前記円盤状回転工具の側面に回転しながら切削する切刃を設け、該円盤状回転工具の回転軸を水平方向に配置した状態で該円盤状回転工具の切刃によって切削する周方向と交差する被加工物の軸方向に該円盤状回転工具を送ることにより前記切刃で被加工物を軸方向に切削する送り装置を設け、該送り装置で送る円盤状回転工具の加工位置を、少なくとも被加工物の自由曲面の加工形状と工具寸法を含む加工諸元に基づいて制御する制御装置を設け、該制御装置に、被加工物の軸方向に円盤状回転工具を送る加工母線を設定し、該加工母線を、円盤状回転工具の加工によって残る波状の突起の高さが所定の面粗度以下となるように被加工物の軸方向と交差する方向に所定間隔で変更する機能を持たせている。このように円盤状回転工具の側面に切刃を設け、この切刃を前面に向けて円盤状回転工具を回転させながら被加工物の軸方向に円盤状回転工具を送って被加工物を切削することにより、被加工物の曲面部分であっても所定の面粗度以下となるように迅速に加工することができる。しかも、円盤状回転工具の加工位置を制御装置で制御して被加工物を加工するので、単一の工具で被加工物を連続的に加工することができる。
【0011】
その上、円盤状回転工具の加工母線を被加工物の軸方向と交差する方向に所定間隔で変更して被加工物を加工するので、単一の工具で被加工物の様々な曲面を連続的に加工することができる。
【0012】
また、被加工物の軸心と円盤状回転工具の回転軸とを平行に配置し、該被加工物への自由曲面加工を前記円盤状回転工具で被加工物の軸方向に複数列加工することによって行う切削加工装置であって、前記円盤状回転工具の側面に回転しながら切削する切刃を設け、該円盤状回転工具の回転軸を水平方向に配置した状態で該円盤状回転工具の切刃によって切削する周方向と交差する被加工物の軸方向に該被加工物を送ることにより前記切刃で被加工物を軸方向に切削する送り装置を設け、該送り装置で送る被加工物の加工位置を、少なくとも被加工物の自由曲面の加工形状と工具寸法を含む加工諸元に基づいて演算する制御装置を設け、該制御装置で演算した被加工物の軸方向と交差する方向の加工位置に前記円盤状回転工具の座標位置を制御する制御機構を前記送り装置に設け、前記制御装置に、被加工物の軸方向に該被加工物を送る加工母線を設定し、該加工母線を、円盤状回転工具の加工によって残る波状の突起の高さが所定の面粗度以下となるように被加工物の軸方向と交差する方向に所定間隔で変更する機能を持たせてもよい。このような構成によれば、送り装置に設けた制御機構によって円盤状回転工具の座標位置を制御しながら、被加工物を送り装置この被加工物の軸方向に送って迅速に加工することができる。
【0013】
さらに、送り装置に、被加工物を軸方向に送る送り機構と、制御装置で演算した被加工物の加工位置に円盤状回転工具の座標位置を制御する制御機構とを設ければ、送り装置に設けた制御機構によって演算した被加工物の加工位置に、円盤状回転工具の座標位置を制御しながら送り機構で被加工物を軸方向に送って迅速に加工することができる。
【0014】
また、円盤状回転工具の側面に設ける切刃を、最外周部に位置する主切刃と、該主切刃の内側切削半径を含む外側切削半径となるように半径方向内側に設けた副切刃とで構成し、該主切刃と副切刃とを周方向にずらして設ければ、主切刃で切削した内周側を副切刃で切削するようにできるので、主切刃で切削した後の被加工物と円盤状回転工具との干渉を避けるとともに、主切刃と副切刃とからなる切削深さで被加工物を切削することができ、迅速な切削加工を行うようにできる。
【0015】
一方、本願発明の切削加工方法は、被加工物の軸心と円盤状回転工具の回転軸とを平行に配置し、該被加工物自由曲面加工前記円盤状回転工具で被加工物の軸方向に複数列加工することによって行う切削加工方法であって、少なくとも被加工物の自由曲面の加工形状と工具寸法を含む加工諸元に基づいて、前記回転軸を回転させながら被加工物の軸方向に設定した加工母線に沿って前記円盤状回転工具を移動させることにより、該円盤状回転工具の側面に設けた切刃で切削する周方向と交差する被加工物の軸方向に被加工物を切削し、該円盤状回転工具で切削する被加工物の軸方向に設定する加工母線を、円盤状回転工具の加工によって残る波状の突起の高さが所定の面粗度以下となるように被加工物の軸方向と交差する方向に所定間隔でずらしながら被加工物を加工するようにしている。このように回転する円盤状回転工具の回転軸を被加工物の軸心と平行にし、この円盤状回転工具を被加工物の軸方向に設定した加工母線に沿って送ることにより軸方向に加工した後にこの加工母線を所定間隔で被加工物の軸方向と交差する方向にずらしながら被加工物を所定の面粗度以下となるように切削するので、加工面が曲面であっても連続的に迅速な加工を行うことができる。
【0016】
また、工作機械に、少なくとも被加工物の自由曲面の加工形状と工具寸法と円盤状回転工具の加工によって残る突起の高さによって決まる加工面粗度を含む加工諸元を入力し、入力した加工面粗度を満足するように加工開始から加工終了までの円盤状回転工具の加工母線間隔と座標位置とを工作機械のコンピュータに算出させて被加工物を切削するようにすれば、工作機械のCNCマクロプログラムによって円盤状回転工具の加工座標を制御しながら加工するようにできるので、工作機械での設定のみで加工制御を迅速に行って被加工物の曲面を加工するようにできる。
【0017】
さらに、本願発明のプログラムは、前記切削加工方法を工作機械に実行させるためのプログラムであって、工作機械のコンピュータに、少なくとも被加工物の自由曲面の加工形状と工具寸法を含む加工諸元に基づいて、該被加工物の軸心と平行に配置した円盤状回転工具の回転軸を回転させながら被加工物の軸方向に設定した加工母線に沿って該円盤状回転工具を移動させることにより被加工物を軸方向に切削する自由曲面加工を該円盤状回転工具で被加工物の軸方向に複数列加工することによって行い、該円盤状回転工具による被加工物切削加工を軸方向に複数列加工することによって残る突起の高さで決まる被加工物の加工面粗度を満足するように、円盤状回転工具で被加工物を軸方向に切削する加工母線の間隔を演算する機能と、該加工母線に沿って送る円盤状回転工具の切削座標位置を演算する機能と、を実現させるようにしている。このプログラムによっても、工作機械のCNC(Computerized Numerical Control)により円盤状回転工具の加工座標を制御しながら加工するようにできるので、工作機械での設定のみで被加工物の軸心と平行に回転軸を配置した円盤状回転工具によって被加工物を軸方向に所定の面粗度以下となるように切削する曲面加工における加工制御を迅速に行って加工することができる。
【0018】
また、本願発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記切削加工方法を工作機械に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、工作機械のコンピュータに、少なくとも被加工物の自由曲面の加工形状と工具寸法を含む加工諸元に基づいて、該被加工物の軸心と平行に配置した円盤状回転工具の回転軸を回転させながら被加工物の軸方向に設定した加工母線に沿って該円盤状回転工具を移動させることにより被加工物を軸方向に切削する自由曲面加工を該円盤状回転工具で被加工物の軸方向に複数列加工することによって行い、該円盤状回転工具による被加工物切削加工を軸方向に複数列加工することによって残る突起の高さで決まる被加工物の加工面粗度を満足するように、円盤状回転工具で被加工物を軸方向に切削する加工母線の間隔を演算する機能と、該加工母線に沿って送る円盤状回転工具の切削座標位置を演算する機能と、を実現させるためのプログラムを記録しており、前記プログラムと同様に、工作機械のCNCによって円盤状回転工具の加工座標を制御しながら加工し、工作機械での設定のみで被加工物の軸心と平行に回転軸を配置した円盤状回転工具によって被加工物を軸方向に所定の面粗度以下となるように切削する曲面加工における加工制御を迅速に行って加工できるプログラムを提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本願発明の第1実施形態を示す切削加工装置の側断面図であり、図2は同切削加工装置の正面図である。図3は加工後の被加工物を示す斜視図であり、図4は加工後の被加工物の端面図である。図5は円盤状回転工具の一例を示す図面であり、(a) は正面図、(b) は側面図、図6は円盤状回転工具の他の例を示す図面であり、(a) は正面図、(b) は側面図である。この実施形態では、円錐形状の軸回転面となる被加工円錐面(以下「内側曲面」という)を加工する場合を例に説明する。
【0020】
図1に示すように、切削加工装置1には、被加工物2の分割面である開放部3を上向き状態にしてこの被加工物2を固定するテーブル4と、このテーブル4に固定した被加工物2を切削する切刃5を側面に設けた円盤状回転工具6と、この円盤状回転工具6の回転軸7を水平方向に配置した状態で、この回転工具6を被加工物2の軸方向に送る送り装置8が設けられている。この切削状態では、円盤状回転工具6の回転軸7と被加工物2の軸心vとが平行に配置されている。しかも、通常、被加工物2の最も長い軸方向を、一般的縦型工作機械において最も長い可動範囲を持つX軸方向となるように固定することにより、このX軸方向に機械可動範囲一杯の連続した切削送りが可能となるようにしている。
【0021】
前記送り装置8には、円盤状回転工具6を支持するとともに主軸の回転を横向きに変換して回転駆動するアングルヘッド9と、このアングルヘッド9を上部から支持する機械本体主軸部10とが設けられている。これらアングルヘッド9と機械本体主軸部10は、円盤状回転工具6による被加工物2の水平分割面付近での加工時に被加工物2と干渉しないような大きさで形成されている。この機械本体主軸部10が、送り装置8に設けられた図示しない送り機構(例えば、ボールネジ機構等)によって被加工物2の軸方向に送られるように構成されている。
【0022】
図2にも示すように、開放部3が上向き状態でテーブル4に固定された半円状の被加工物2は、内側曲面11が送り装置8によって送られる円盤状回転工具6の回転する切刃5で切削されており、制御装置12で制御されている加工位置に円盤状回転工具6を位置するように座標制御されている。この工具の座標制御は、送り装置8に設けられた図示しない制御機構(例えば、ボールネジ機構等)によって行われる。このように、回転する円盤状回転工具6を被加工物2の軸方向に送って連続的な切削加工ができるようにしている。
【0023】
図3,4に示すように、この円盤状回転工具6が軸方向に送られる加工母線13は、被加工物2の軸方向と交差する方向(周方向)に所定間隔wで変更するように制御されており、被加工物2の内側曲面11を軸方向に複数列加工した時に、円盤状回転工具6の加工によって残る波状の突起14の高さhが所定の面粗度(高さhによって決まる表面粗さ)以下となるように制御装置12で加工母線13の間隔wが制御されている。なお、この実施形態では、説明上加工母線13の間隔を広く記載しているが、実際には波状の突起14による高さhで決まる面粗度によって設定される。
【0024】
図5(a),(b) に示すように、前記円盤状回転工具6としては、サイドカッター本体15の切削側面(前面)に切刃を配置した円盤状回転工具(以下「ディスクカッター」という)が使用される。
【0025】
このディスクカッター6は、円盤状のカッター本体15の切削面となる前側の側面16に切削機能をつかさどる切刃5が設けられており、その切刃5は、最外周の全周に等間隔で設けられた主切刃5Aと、この主切刃5Aで切削された被加工物2とカッター本体15との干渉を避けるために主切刃5Aの内周側に偏位(オフセット)させて、主切刃5Aの最小切削半径を含むように設けられた2枚の副切刃5Bで構成されている。
【0026】
このように構成されたディスクカッター6が、前記図1,2に示すように、送り装置8の機械本体主軸部10に設けられたアングルヘッド9に取付けられ、被加工物2の軸心長手方向に移動させられるとともに半径方向に移動させられて、所定の円錐角θを有する被加工物2の内側曲面11を加工するように構成されている。
【0027】
図6(a),(b) に示すように、別の例のディスクカッター6としては、円盤状のカッター本体15の切削面となる前側の側面16に切削機能をつかさどる切刃5が等間隔で複数本設けられ、この切刃5を、最外周の全周に等間隔で設けられた主切刃5Aと、この主切刃5Aと同数で、主切刃5Aの内側切削径を含む外側切削径となるようように設けられた副切刃5Bとで構成している。この例の場合には、主切刃5Aと同数の副切刃5Bが設けられているので、この副切刃5Bによっても被加工物2を効率良く切削することができるので、主切刃5Aで切削した被加工物2とカッター本体15との干渉を避けるとともに、これらの切刃5A,5Bによって一度で深い切削をすることを可能としている。例えば、図5(a) に示す切削深さrに対して、図6(a) に示す切削深さsのように深く切削することができる。なお、このディスクカッター6の選択は、被加工物2の形状や切削条件等に応じて決定すればよい。
【0028】
以上のように構成された切削加工装置1によれば、図1に示すように、ディスクカッター6の回転軸7を被加工物2の軸心vと平行にセットし、図2に示すように、ディスクカッター6の中心と内側曲面11との接点が加工母線13上となるように配置する。この例では、内側曲面11の中央部から加工しているが、端部から加工するようにしてもよい。
【0029】
この加工状態のディスクカッター6による加工位置は制御装置12で制御されており、ディスクカッター6は送り装置8の送り機構によって被加工物2の軸方向に移動させられながら、制御機構で被加工物2の円錐角θと同一角度で斜めに移動させられる。このようにディスクカッター6と被加工物2とを軸方向に相対移動させ、この移動時に回転するディスクカッター6で内側曲面11を切削するようにしている。この実施形態では、被加工物2がテーブル4に固定され、ディスクカッター6が可動するように構成されている。
【0030】
すなわち、ディスクカッター6は、被加工物2の内側曲面11(被加工円錐面)と同じ円錐角θで、この内側曲面11と軸心vを同一とする円錐面の加工母線13上を移動させられることとなる。この移動は、送り装置8の制御装置12によって制御されており、被加工物2の軸方向(X軸方向)を連続して切削することができる。しかも、ディスクカッター6に設けられた切刃5A,5Bによって切削する方向(周方向)と、この回転するディスクカッター6の送り方向(軸方向)とが交差するように構成されているので、被加工物2の大面積を1回の送りで切削することができる。
【0031】
そして、1つの加工母線13に沿って軸方向に連続して切削した後は、制御装置12によってディスクカッター6の加工母線13が軸方向と交差する方向(横方向)に所定間隔で設定された1ピッチ分隣に移動させられる。次に、移動させられたディスクカッター6は、回転しながらその加工母線13に沿って被加工物2の軸方向に送られるとともに、被加工物2の円錐角θと同一角度の斜めに移動させられて、被加工物2を軸方向に切削する。その後は、以上の手順を順次繰り返すことにより被加工物2の内側曲面11(軸回転面)を成形する。
【0032】
このようにして加工された被加工物2は、前記図3に示すように、内側曲面11に波状の突起14が形成される。この突起14の高さhは内側曲面11の半径が小さいぼど、切削工具径が大きいぼど、また加工母線上を移動する工具軌跡の間隔が狭いほど低くなる。実際の加工の仕上げ段階では、所定の仕上がり面粗度を得るため、この突起14の高さhが必要な面粗度以下となるように工具軌跡の間隔、すなわち加工母線13の間隔を狭めて加工することとなる。
【0033】
したがって、被加工物2の内側曲面11(被加工円錐面)を同一のディスクカッター6(切削工具)で被加工物2の軸方向に連続した加工を行うことができるので、多くの加工に同一工具を適用して迅速な加工を行うことが可能となる。
【0034】
ところで、上述したように被加工物2を加工するディスクカッター6の動作を実現するためには、通常、複雑な三次元座標計算が必要である。しかし、本願発明に係る切削加工方法によれば、複雑な三次元座標計算を要することなく加工装置に設けられたコンピュータによるCNCで加工することができる。
【0035】
図7は本願発明の切削加工装置による切削加工方法の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは加工装置1のコンピュータに入力されたマクロプログラムによってCNCで加工する流れを示している。以下、このフローチャートに基づいてその加工方法を説明する。
【0036】
まず、開始(a) 時に、加工形状(円錐角・代表半径・長さ等)の入力(b) 、適用する工具や切削諸元からなる加工諸元(工具半径・工具ノーズ半径・加工面粗度・切削送り速度・加工開始方向等)の入カ(c) 、をすれば、入力データ(値)の妥当性・整合性が確認される(d) 。
【0037】
この段階まではディスクカッター6(円盤状回転工具)による加工は行われておらず、加工装置1に設けられているCNCにデータを記憶させている状態であり、入力データに異常等があれば停止してエラー表示をした状態となり、その後の作業は進められない(e) 。
【0038】
その後、CNCによって加工諸元の入力データに合わせて加工ピッチ(加工母線の間隔)又は加工回数の算出と(f) 、基本的な加工パスとなる軸回転面の加工母線の算出が行われ(g) 、以降、1パス分の実際の工具軌跡に相当する機械の各座標値の算出と(h) 、その1パス分の実加工(実移動)が行われ(i) 、加工終了まで繰り返されて(j) 、1つの被加工物の加工が終了する(k) 。
【0039】
このような切削加工方法を加工装置1に設けられたコンピュータに実現させるプログラムとしては、切刃5の円弧(工具寸法)と切削深さとによって内側曲面11(加工形状)の切削円弧長さが明らかとなるため、隣り合う加工母線13間の距離から切削によって生じる波形の突起14の高さhを算出することができるので、この突起14の高さhが所定の面粗度以下となるようにするとともに、隣り合う切削部の間に削り残しを生じないような加工ピッチ(加工母線の間隔)となるように演算される。なお、他に工具ノーズ半径等の加工諸元も考慮して突起14の高さhや面粗度を演算するようにしてもよい。
【0040】
また、座標位置の算出としては、被加工物2を軸方向に切削した時に隣り合う切削部の間に削り残しを生じることがなく、切刃5の円弧と切削深さとによって生じる突起14の高さhが所定の面粗度以下となるように演算される。
【0041】
そして、このプログラムを加工装置1に設けられたコンピュータのCNCマクロプログラムとして入力することにより、加工装置1のCNCでディスクカッター6の工具経路を自動計算させながら加工することが可能となり、NCプログラムを作成するための三次元自動プログラミングシステム等が不要となる。しかも、鋳物素材の偏肉により加工代などの加工諸元に変動を生じても、現場で工作機械のコンピュータに入力した加工諸元に変更を加えることにより、CNCマクロプログラムによって即時加工パス(加工母線位置、加工深さ等)に変更を反映させることが可能となり、迅速な対応が可能となる。例えば、被加工物2の厚みに変動を生じた場合、前記フローチャートの(b) における加工形状の値に変更を加えることにより、その後の加工においてはその変更値によって計算された座標位置で加工するようにできる。
【0042】
つまり、加工装置のCNCマクロプログラムに複数の機能を持たせることにより、複雑な三次元座標計算に基づいて別途作成するNCプログラム等を要することなく加工できるようにし、しかも、加工諸元に変動が生じるような被加工物2の内側曲面加工等を、加工装置1に設けられた工具経路を自動計算するCNCマクロプログラムを現場で設定変更することにより迅速に対応できるようにしている。
【0043】
図8は本願発明の第2実施形態を示す切削加工装置の側断面図である。この第2実施形態では、被加工物の内側曲面(軸回転面)形状が途中から変化するような場合を示している。また、前記第1実施形態では、被加工物2をテーブル4に固定し、送り装置8で機械本体主軸部10を軸方向に移動させながらディスクカッター6の座標を制御して被加工物2を加工する例を示したが、この第2実施形態では、被加工物17を固定したテーブル18をX軸方向(図の左右方向であり、被加工物の軸方向)に移動可能なように構成し、ディスクカッター6をY軸(図の上下方向)とZ軸(図の紙面直角方向)の方向に移動可能なようにして被加工物17を切削するように送り装置19が構成されている。つまり、通常、被加工物17の最も長い軸方向vが、一般的縦型工作機械において最も長い可動範囲を持つX軸方向となるように設け、このX軸方向の移動を機械可動範囲一杯の切削送りが可能であるテーブル18に持たせている。なお、上述した第1実施形態と同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
【0044】
図示するように、切削加工装置21に設けられたテーブル18には、内側曲面20の傾斜が途中で変化する被加工物17が開放部3を上向き状態にして固定されている。この被加工物17は、上述した第1実施形態と同様に円錐形状であるが、内側曲面20(被加工円錐面)の円錐角θが、途中で逆向きに傾斜するように変化している。
【0045】
一方、ディスクカッター6は、回転軸7を水平方向に配置した状態で機械本体主軸部10のアングルヘッド9に設けられている。したがって、この第2実施形態では、被加工物17の軸方向vに移動するX軸の移動機能をテーブル18に持たせているので、ディスクカッター6を設けた機械本体主軸部10は、Y軸、とZ軸の2軸に移動可能であればよくなる。また、この第2実施形態でも、ディスクカッター6による切削は、制御装置12で制御されている被加工物17の軸方向に設定された加工母線13に沿うようにディスクカッター6の座標位置が制御される。
【0046】
このように構成された送り装置21では、被加工物17の軸方向移動はテーブル18で行われ、ディスクカッター6は他の2軸方向に移動させられて切刃5で被加工物17を切削するように構成されている。
【0047】
この第2実施形態でも、上述した図3,4に示すように、このディスクカッター6の加工母線13は所定間隔で周方向に変更するように制御されており、被加工物17の内側曲面20を軸方向に複数列加工した時に、ディスクカッター6の加工によって残る波状の突起14によって形成される高さhが所定の面粗度以下となるように制御装置12で加工母線13の間隔が制御されている。
【0048】
この第2実施形態の切削加工装置21によれば、被加工円錐面の円錐方向が途中で逆転した円錐面の組み合わせに対しても、同一のディスクカッター6(円盤状回転工具)にて連続的な加工が可能であり、連続的な加工を行うことによって効率の良い加工を行うことができる。このような被加工物17の加工面の変化は、被加工円錐面の円錐角θが階段的あるいは連続的に変化するような場合でも同一の切削工具の適用が可能であり、加工面が変化するような被加工物17であっても連続的な加工を行って迅速に加工することができる。
【0049】
また、この第2実施形態においても、前記図7に示すように、切削加工方法を加工装置21に設けられたコンピュータによるCNCマクロプログラムとして入力することにより、加工装置21のCNCでディスクカッター6の工具経路を自動計算させながら加工することは可能である。しかも、被加工物17の加工諸元に変動を生じても、現場で工作機械のコンピュータに入力した加工諸元に変更を加えることにより、CNCマクロプログラムによって即時変更が可能となり、迅速に対応することができる。
【0050】
なお、被加工物2,17の送り装置8,19としては、上述した第1実施形態のようにディスクカッター6をX軸、Y軸、Z軸の3軸に移動可能な構成としても、前記第2実施形態のように被加工物17を軸方向に送るX軸の移動機能をテーブル18に持たせ、ディスクカッター6をY軸、Z軸の2軸に移動可能な構成にしても、その他の構成にしてもよく、これらX軸、Y軸、Z軸の3軸に移動可能な構成は、ディスクカッター6側、又はテーブル18側のいずれに設けてもよい。
【0051】
また、被加工物2,17の内側曲面11,20は円錐面に限定されず、円錐凸面側等、ディスクカッター6によるアプローチが可能であれば平面を含むあらゆる自由曲面の加工においても同じ効果を奏することができる。
【0052】
さらに、上述した実施形態は一実施形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0053】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0054】
回転する円盤状回転工具を軸方向に送ることにより、軸方向の傾斜角や曲率等の影響を受けずに被加工物を軸方向に加工することができるので、効率よく迅速に被加工物を切削加工することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態を示す切削加工装置の側断面図である。
【図2】図1に示す切削加工装置の正面図である。
【図3】加工後の被加工物を示す斜視図である。
【図4】加工後の被加工物の端面図である。
【図5】円盤状回転工具の一例を示す図面であり、(a) は正面図、(b) は側面図である。
【図6】円盤状回転工具の他の例を示す図面であり、(a) は正面図、(b) は側面図である。
【図7】本願発明の切削加工装置による切削加工方法の一例を示すフローチャートである。
【図8】本願発明の第2実施形態を示す切削加工装置の側断面図である。
【図9】従来の縦型旋盤による加工の一例を示す正面図である。
【図10】従来の縦型ミーリングマシンによる加工の一例を示す正面図である。
【図11】従来の縦型ミーリングマシンによる加工の一例を示す側面図である。
【図12】図11に示す加工部の拡大断面図であり、(a) は平刃、(b) は丸刃の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…切削加工装置
2…被加工物
3…開放部
4…テーブル
5…切刃
6…円盤状回転工具(ディスクカッター)
7…回転軸
8…送り装置
9…アングルヘッド
10…機械本体主軸部
11…内側曲面
12…制御装置
13…加工母線
14…突起
15…カッター本体
16…側面
17…被加工物
18…テーブル
19…送り装置
20…内側曲面
21…切削加工装置
θ…円錐角
h…高さ
w…所定間隔

Claims (8)

  1. 被加工物の軸心と円盤状回転工具の回転軸とを平行に配置し、該被加工物への自由曲面加工を前記円盤状回転工具で被加工物の軸方向に複数列加工することによって行う切削加工装置であって、
    前記円盤状回転工具の側面に回転しながら切削する切刃を設け、該円盤状回転工具の回転軸を水平方向に配置した状態で該円盤状回転工具の切刃によって切削する周方向と交差する被加工物の軸方向に該円盤状回転工具を送ることにより前記切刃で被加工物を軸方向に切削する送り装置を設け、該送り装置で送る円盤状回転工具の加工位置を、少なくとも被加工物の自由曲面の加工形状と工具寸法を含む加工諸元に基づいて制御する制御装置を設け、該制御装置に、被加工物の軸方向に円盤状回転工具を送る加工母線を設定し、該加工母線を、円盤状回転工具の加工によって残る波状の突起の高さが所定の面粗度以下となるように被加工物の軸方向と交差する方向に所定間隔で変更する機能を持たせた切削加工装置。
  2. 送り装置に、固定した被加工物の軸方向に円盤状回転工具を送る送り機構と、制御装置で演算した被加工物の加工位置に前記円盤状回転工具の座標位置を制御する制御機構とを設けたことを特徴とする請求項1記載の切削加工装置。
  3. 被加工物の軸心と円盤状回転工具の回転軸とを平行に配置し、該被加工物への自由曲面加工を前記円盤状回転工具で被加工物の軸方向に複数列加工することによって行う切削加工装置であって、
    前記円盤状回転工具の側面に回転しながら切削する切刃を設け、該円盤状回転工具の回転軸を水平方向に配置した状態で該円盤状回転工具の切刃によって切削する周方向と交差する被加工物の軸方向に該被加工物を送ることにより前記切刃で被加工物を軸方向に切削する送り装置を設け、該送り装置で送る被加工物の加工位置を、少なくとも被加工物の自由曲面の加工形状と工具寸法を含む加工諸元に基づいて演算する制御装置を設け、該制御装置で演算した被加工物の軸方向と交差する方向の加工位置に前記円盤状回転工具の座標位置を制御する制御機構を前記送り装置に設け、前記制御装置に、被加工物の軸方向に該被加工物を送る加工母線を設定し、該加工母線を、円盤状回転工具の加工によって残る波状の突起の高さが所定の面粗度以下となるように被加工物の軸方向と交差する方向に所定間隔で変更する機能を持たせた切削加工装置。
  4. 円盤状回転工具の側面に設ける切刃を、最外周部に位置する主切刃と、該主切刃の内側切削半径を含む外側切削半径となるように半径方向内側に設けた副切刃とで構成し、該主切刃と副切刃とを周方向にずらして設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の切削加工装置。
  5. 被加工物の軸心と円盤状回転工具の回転軸とを平行に配置し、該被加工物への自由曲面加工を前記円盤状回転工具で被加工物の軸方向に複数列加工することによって行う切削加工方法であって、
    少なくとも被加工物の自由曲面の加工形状と工具寸法を含む加工諸元に基づいて、前記回転軸を回転させながら被加工物の軸方向に設定した加工母線に沿って前記円盤状回転工具を移動させることにより、該円盤状回転工具の側面に設けた切刃で切削する周方向と交差する被加工物の軸方向に該被加工物を切削し、該円盤状回転工具で切削する被加工物の軸方向に設定する加工母線を、円盤状回転工具の加工によって残る波状の突起の高さが所定の面粗度以下となるように被加工物の軸方向と交差する方向に所定間隔でずらしながら被加工物を加工する切削加工方法。
  6. 工作機械に、少なくとも被加工物の自由曲面の加工形状と工具寸法と円盤状回転工具の加工によって残る突起の高さによって決まる加工面粗度を含む加工諸元を入力し、入力した加工面粗度を満足するように加工開始から加工終了までの円盤状回転工具の加工母線間隔と座標位置とを工作機械のコンピュータに算出させて被加工物を切削することを特徴とする請求項5記載の切削加工方法。
  7. 請求項5記載の切削加工方法を工作機械に実行させるためのプログラムであって、
    工作機械のコンピュータに、少なくとも被加工物の自由曲面の加工形状と工具寸法を含む加工諸元に基づいて、該被加工物の軸心と平行に配置した円盤状回転工具の回転軸を回転させながら被加工物の軸方向に設定した加工母線に沿って該円盤状回転工具を移動させることにより被加工物を軸方向に切削する自由曲面加工を該円盤状回転工具で被加工物の軸方向に複数列加工することによって行い、該円盤状回転工具による被加工物への切削加工を軸方向に複数列加工することによって残る突起の高さで決まる被加工物の加工面粗度を満足するように、円盤状回転工具で被加工物を軸方向に切削する加工母線の間隔を演算する機能と、該加工母線に沿って送る円盤状回転工具の切削座標位置を演算する機能と、を実現させるプログラム。
  8. 請求項5記載の切削加工方法を工作機械に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    工作機械のコンピュータに、少なくとも被加工物の自由曲面の加工形状と工具寸法を含む加工諸元に基づいて、該被加工物の軸心と平行に配置した円盤状回転工具の回転軸を回転させながら被加工物の軸方向に設定した加工母線に沿って該円盤状回転工具を移動させることにより被加工物を軸方向に切削する自由曲面加工を該円盤状回転工具で被加工物の軸方向に複数列加工することによって行い、該円盤状回転工具による被加工物への切削加工を軸方向に複数列加工することによって残る突起の高さで決まる被加工物の加工面粗度を満足するように、円盤状回転工具で被加工物を軸方向に切削する加工母線の間隔を演算する機能と、該加工母線に沿って送る円盤状回転工具の切削座標位置を演算する機能と、を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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