JP4397446B2 - 植生浮島 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダム,湖沼,河川や港湾等の水面上に浮かべて植物を植生させ、水辺の景観に変化をもたらしたり、水中の生物環境を多様化するための人工の植生浮島に関する。
【従来の技術】
【0002】
従来、この種の植生浮島としては、例えば、図6に示すように、植物Pの根系が育成可能に形成された基盤部1を、網状の被覆部2で上下から被覆し、中央で結着するとともに、基盤部1の内部に水面に浮かせるための複数のフロート3を設けたものがある。全体形状は、上下略対称の略矩形ブロック状に形成され、大きさは、例えば1〜2m四方に形成される。
そして、この植生浮島をその適宜数を連結し、植物Pとして、例えば、水草の苗を基盤部1に網状の被覆部2を通して植え込み、水に浮かべる。
これにより、植生浮島に植物Pを育成させ、水面を緑化させて景観を良くし、野鳥,魚類や昆虫等の動物の営巣や餌場等として利用できるようにし、水質の浄化に寄与させ、あるいは、消波効果による岸辺の侵食を防止する等の用に供するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の植生浮島にあっては、基盤部1を網状の被覆部2で上下から被覆して中央で結着して略矩形ブロック状に形成しているので、被覆部2の結着線4が水面上に露出し易く、そのため、見栄えが悪く水際の外観を損ね、不自然になってしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、水面に浮かべたとき、外周縁が水面から隠れるようにして水際線の外観を良くし、できるだけ、違和感のない自然の浮島に見せることができるようにした植生浮島を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するための本発明の技術的手段は、植物の根系が育成可能に形成された基盤部及び該基盤部を被覆して収納する被覆部を備えるとともに水面に浮かせるためのフロートを備え、水面に浮かべられて植物を植生させる植生浮島において、上記被覆部を、可撓性の上側被覆部材及び下側被覆部材を用い、該上側被覆部材及び下側被覆部材の外側縁部同士を接合して形成し、水面に浮かべたとき、上記上側被覆部材及び下側被覆部材の外周縁が水面下に没入するように、該上側被覆部材の中央部側を膨出させるとともに上記フロートの浮力を定めた構成としている。
これにより、使用時には、上側被覆部材及び下側被覆部材の外周縁が水面下に没入させられる。そのため、植生浮島の外周縁を水面下に隠すことができるので、見栄えを良くすることができ、また、水際線が上側被覆部材の表面にループ状に現れるので水際線の外観を良くして、違和感のない自然の浮島に見えるようにすることができる。
そして、必要に応じ、上記上側被覆部材を、上記膨出状態において外側縁部が略平面を保持し得る剛性を有した所要厚さの通気性の板状材料で構成している。外側縁部が略平面状なので、外側縁部が膨出により水面に対して斜め下方に傾斜させて没入させられ、そのため、外周縁が水面下に確実に没入させられる。
【0005】
そしてまた、上記上側被覆部材に、植物の根が挿入される複数の穴を設けた構成としている。植物の根をこの穴に植付けることができ、植付けた状態では、ある程度剛性のある板状材料の穴で押えることができるので、根の保持が確実になる。また、穴に根を挿入するだけで良いので、従来のように基盤部の内部に植え込まなくても良く、それだけ、植付けの作業効率が向上させられる。
また、上記フロートを上記被覆部内に上記基盤部とともに収納し、上記下側被覆部材を、上記フロートを止着可能な網状シートで構成している。フロートの付設位置が確実になるので、傾きが防止され、外周縁が水面下に確実に没入させられる。
更に、上記網状シートからなる下側被覆部材の外側縁部を隣接される他の植生浮島と連結するための連結部として構成している。連結部である網状シートの外側縁部同士を、紐等で結着して連結できるので、連結が容易になる。
【0006】
更にまた、上記下側被覆部材の外側に、植物の根系が通過不能な状態から経年変化により通過可能な状態に劣化する材質で形成された根保持シート部材を被覆した構成としている。これにより、植物の育成当初は、根が根保持シート部材によって押えられるので、基盤部内に縦横に伸び、そのため、根同士が良く絡み合って、基盤部に対して強固に根付く。このため、容易に壊れにくく、耐久性が向上させられる。また、その後は、根保持シート部材が経年変化により劣化するので、根が下側被覆部材を貫通して水中に伸びることができ、植物の成長を阻害することがない。
【0007】
また、上記基盤部を、ヤシ繊維を備えて構成している。植物の成長においては、根がヤシ繊維内に伸びるが、ヤシ繊維は植物であることから、合いが良く、成長が阻害される事態が防止される。
更に、上記基盤部に、木炭粒を分散して設けた構成としている。木炭の吸着作用によって水の浄化機能を高めることができる。
更にまた、上記基盤部に、緩効性肥料を分散して設けた構成としている。肥料が少しずつ溶け出して供給されるので、植物の成長の促進が図られる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る植生浮島について説明する。図1乃至図5に示すように、実施の形態に係る植生浮島Fの基本的構成は、植物Pの根系が育成可能に形成された基盤部10と、植物Pの根系が育成可能に形成され基盤部10を被覆して収納する被覆部20と、被覆部20内に基盤部10とともに収納され水面に浮かせるためのフロート30とを備えてなり、水面に浮かべられて植物Pを植生させるものである。
【0009】
詳しくは、基盤部10は、ヤシ繊維を集合させたヤシ繊維集合体11で構成されており、植物Pの根系がヤシ繊維の隙間に伸びて育成可能に形成されている。
ヤシ繊維集合体11内には、木炭粒12が適宜量分散して設けられている。
更に、ヤシ繊維集合体11内には、所謂環境保全型といわれる緩効性肥料13が分散して設けられている。緩効性肥料13とは、水には溶けにくく、植物Pの出す根酸によって溶ける性質を持った肥料をいい、例えば、燐酸マグネシウムアンモニウムと燐酸マグネシウムカリウムとを固溶化させた市販のものが用いられる。
【0010】
被覆部20は、矩形状の可撓性の上側被覆部材21と、上側被覆部材21と同じ矩形状の可撓性の下側被覆部材22を用いて形成されており、この上側被覆部材21と下側被覆部材22との外側縁部21a,22a同士を接合して形成されている。そして、水面に浮かべたとき、上側被覆部材21及び下側被覆部材22の外周縁23が水面WLの下に没入するように、上側被覆部材21の中央部側を膨出させて上記の基盤部10が収納されている。
上側被覆部材21は、膨出状態において外側縁部21aが略平面を保持し得る剛性を有した所要厚さの通気性の板状材料で構成されている。実施の形態においては、例えば、熱溶着性のポリオレフィン系複合繊維を使用し、この繊維をスパイラル状にして集合させて繊維同士を熱溶融溶着させたものであり、植物Pの根系が繊維の隙間に伸びて育成可能に形成されている。この上側被覆部材21は、例えば、原糸比重が0.9程度で、嵩密度を5〜50cc/gにしている。厚さは、例えば、20〜70mm程度である。また、大きさは、1〜2m四方程度である。
また、上側被覆部材21には、植物Pの根が挿入される複数の穴24が等ピッチで行列形成されている。実施の形態では4つずつの穴24の行が4列設けられ、全部で16個設けられている。穴24の大きさは、20〜80mm程度である。この穴24には、図2に示すように、植物Pの根をヤシ繊維によって包んで形成された円柱状の塊Paが挿入される。
【0011】
下側被覆部材22は、内部に基盤部10とともに収納されるフロート30を止着可能な例えばプラスチック製の網状シートで構成されている。下側被覆部材22は、その大きさが、1〜2m四方程度であり、上側被覆部材21と同寸法に形成されている。この網状シートからなる下側被覆部材22の外側縁部22aは、図3に示すように、上側被覆部材21の外側縁部21aに対して面接触させられており、例えば樹脂製の結紐25で後述の根保持シート部材28とともに結着されている。
また、網状シートからなる下側被覆部材22の外側縁部22aは、隣接される他の植生浮島Fと連結するための連結部26として構成されている。図3及び図4に示すように、連結部26である網状シートの外側縁部22a同士は、例えば、樹脂製の紐27等で結束される。
【0012】
更に、下側被覆部材22の外側には、植物Pの根系が通過不能な状態から経年変化により通過可能な状態に劣化する材質で形成された根保持シート部材28が被覆されている。根保持シート部材28は、その大きさが、1〜2m四方程度であり、上側被覆部材21及び下側被覆部材22と同寸法に形成され、上側被覆部材21の外側縁部21a及び下側被覆部材22の外側縁部22aに上記の結紐25で結着されている。
この根保持シート部材28は、例えば、水に入れてから1〜2年ほどで、分解されてなくなるような公知の樹脂シートで構成されている。
【0013】
また、フロート30は、円柱状で中心軸に沿って貫通孔31を有した比重の極めて小さい樹脂製のブロック体で構成されている。フロート30は複数用いられ、実施の形態では、フロート30は、図2に示すように、下側被覆部材22の外側縁部22aの内側に沿って各辺に2個ずつ列設され、紐32を貫通孔31に挿通し、この紐32を下側被覆部材22に結んで結着されている。
このフロート30の浮力,個数や取付位置等の条件は、植生浮島Fを水面に浮かべたとき、上側被覆部材21及び下側被覆部材22の外周縁23が水面WL下に没入するように、定められている。
【0014】
従って、この実施の形態に係る植生浮島Fを、ダム,湖沼,河川や港湾等の水面上に浮かべて使用するときは、先ず、図3及び図4に示すように、植生浮島Fを適宜の数連結する。この場合、連結部26である網状シートの外側縁部22a同士を、例えば樹脂製の紐27等で結束する。紐27等で結束して連結できるので、連結が容易になる。
そして、植物Pとして例えば水草を用い、その根をヤシ繊維で包んだ苗を上側被覆部材21に植え込む。この際には、図1及び図2に示すように、上側被覆部材21の穴24に、植物Pの根の塊Paを挿入する。この場合、根を穴24に挿入するだけで良いので、従来のように基盤部10の内部に植え込まなくても良く、それだけ、植付けの作業効率が向上させられる。また、根はある程度剛性のある板状材料の穴24で押えられるので、根の保持が確実になり、容易に倒れてしまう事態が防止される。
【0015】
この状態で、連結した植生浮島Fを水面に浮かべる。この場合、図5に示すように、植生浮島Fが流れないように、水底に設置されるアンカー33に係留ロープ34で係留すると良い。
植生浮島Fを浮かべた状態では、図1に示すように、上側被覆部材21及び下側被覆部材22の外側縁部21a,22a同士が接合して形成され、上側被覆部材21の中央部側が膨出させられ、フロート30の浮力が所要のものに定められているので、上側被覆部材21及び下側被覆部材22の外周縁23が水面下に没入し、図4に示すように、水際線Rが上側被覆部材21の表面にループ状になって現れる。
そのため、植生浮島Fの外周縁23が水面下にあって隠されるので、見栄えが良くなり、水際線Rの外観が良くなり、違和感のない自然の浮島に見えるようになる。
特に、図1に示すように、上側被覆部材21が、膨出状態においてその外側縁部21aが略平面を保持し得る剛性を有した所要厚さの通気性の板状材料で構成されているので、外側縁部21aが略平面状になることから、水面に対して斜め下方に傾斜させられて没入させられ、そのため、外周縁23が水面下に確実に没入させられる。
また、フロート30が被覆部20内で網状シートからなる下側被覆部材22に止着されているので、フロート30の付設位置が確実になり、そのため、安定が確保されることから、外周縁23が水面下に確実に没入させられる。
【0016】
この状態において、植物Pは日々成長していき、根が基盤部10内に伸びていく。この場合、植物Pの育成当初は、図1に示すように、根が下側被覆部材22を貫通しようとしても、根保持シート部材28によって押えられるので、基盤部10内に縦横に伸び、そのため、根同士が良く絡み合って、基盤部10に対して強固に根付くようになる。このため、植物Pの茎や葉が大きくなっても、容易に倒れたり、基盤部10が壊れたりする事態が防止され、耐久性が向上させられる。また、図5に示すように、根保持シート部材28が経年変化により劣化するので、劣化した際には、根が下側被覆部材22を貫通して水中に伸びることができ、そのため、植物Pの成長を阻害することがない。
更に、植物Pの成長においては、根が基盤部10のヤシ繊維内に伸び、ヤシ繊維は植物Pであることから、合いが良く、成長が阻害される事態が防止される。また、緩効性肥料13が分散して設けられているので、肥料が少しずつ溶け出して供給され、植物Pの成長の促進が図られる。
更にまた、基盤部10はヤシ繊維で形成され、ヤシ繊維内には木炭粒12が分散しているので、水の浄化機能が高められる。
【0017】
尚、上記実施の形態においては、植物Pを植生浮島Fを使用する際に植付けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、予め、水槽等に浮かせて植物Pを植付けて育成させ、ある程度基盤部10に根付いた状態のものを、トラック等で搬送して、使用するダム,湖沼,河川や港湾等の水面上に浮かべても良く、適宜変更して差支えない。この場合には、水槽から搬送する際には、基盤部10がヤシ繊維なので、水切りが極めて良く、軽くなるので、搬送作業性が極めて良くなる。
尚また、上記の基盤部10,被覆部20及びフロート30等の各部材の材質や形状等は上記の実施の形態で示したものに限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。また、フロート30は被覆部20の外部に設けても良いことは勿論である。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の植生浮島によれば、上側被覆部材及び下側被覆部材の外側縁部同士を接合して形成し、上側被覆部材の中央部側を膨出させ、フロートの浮力を所要のものに定めたので、上側被覆部材及び下側被覆部材の外周縁を水面下に没入させることができ、水際線を上側被覆部材の表面にループ状にすることができる。そのため、植生浮島の外周縁を水面下に隠すことができるので、見栄えを良くすることができ、水際線の外観を良くして、違和感のない自然の浮島に見えるようにすることができる。
そして、上側被覆部材を、膨出状態において外側縁部が略平面を保持し得る剛性を有した所要厚さの通気性の板状材料で構成した場合には、外側縁部が略平面状になるので、外側縁部を膨出により水面に対して斜め下方に傾斜させて没入させることができ、そのため、外周縁が下向きになることから外周縁を水面下に確実に没入させることができるという効果がある。
【0019】
また、上側被覆部材に、植物の根が挿入される複数の穴を設けた場合には、植物を苗の段階でこの穴に植付けることができ、植付けた状態では、ある程度剛性のある板状材料の穴で押えることができるので、根の保持を確実にすることができる。また、穴に、根を挿入するだけで良いので、従来のように基盤部の内部に植え込まなくても良く、それだけ、植付けの作業効率を向上させることができる。
更に、フロートを被覆部内に基盤部とともに収納し、下側被覆部材をフロートを止着可能な網状シートで構成した場合には、フロートの付設位置が確実になるので、外周縁を水面下に確実に没入させることができるという効果がある。
更にまた、この下側被覆部材の網状シートの外側縁部を隣接される他の植生浮島と連結するための連結部として構成した場合には、連結部である網状シートの外側縁部同士を、紐等で結着して連結できるので、連結を容易にすることができる
また、下側被覆部材の外側に、植物の根系が通過不能な状態から経年変化により通過可能な状態に劣化する材質で形成された根保持シート部材を被覆した場合には、植物の育成当初は、根が根保持シート部材によって押えられるので、基盤部内に縦横に伸び、そのため、根同士が良く絡み合って、基盤部に対して強固に根付く。このため、植物が容易に倒れたり基盤部が容易に壊れたりしにくくなり、耐久性を向上させることができる。また、根保持シート部材が経年変化により劣化するので、ある程度基盤部に根付いた後は、根が下側被覆部材を貫通して水中に伸びることができ、植物の成長を阻害することがない。
【0020】
そして、基盤部をヤシ繊維を備えて構成した場合には、植物の成長においては、根がヤシ繊維内に伸びるが、ヤシ繊維は植物であることから、合いが良く、成長が阻害される事態が防止される。
また、基盤部に木炭粒を分散して設けた場合には、木炭の吸着作用によって水の浄化機能を高めることができる。
更に、基盤部に緩効性肥料を分散して設けた場合には、肥料が少しずつ溶け出して供給されるので、植物の成長の促進を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る植生浮島を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る植生浮島を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る植生浮島の外周縁の状態を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る植生浮島を複数接続した状態及び水際線の状態を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る植生浮島の使用状態を、根保持シート部材が経年変化により劣化した後の植物の根の育成状態とともに示す図である。
【図6】従来の植生浮島をその不具合とともに示す図である。
【符号の説明】
F 植生浮島
P 植物
Pa 根の塊
WL 水面
10 基盤部
11 ヤシ繊維集合体
12 木炭粒
13 緩効性肥料
20 被覆部
21 上側被覆部材
21a 外側縁部
22 下側被覆部材
22a 外側縁部
23 外周縁
24 穴
25 結紐
26 連結部
27 紐
28 根保持シート部材
30 フロート
31 貫通孔
32 紐

Claims (14)

  1. 植物の根系が育成可能に形成された基盤部及び該基盤部を被覆して収納する被覆部を備えるとともに水面に浮かせるためのフロートを備え、水面に浮かべられて植物を植生させる植生浮島において、
    上記被覆部を、可撓性の上側被覆部材及び下側被覆部材を用い、該上側被覆部材及び下側被覆部材の外側縁部同士を接合して形成し、水面に浮かべたとき、上記上側被覆部材及び下側被覆部材の外周縁が水面下に没入するように、該上側被覆部材の中央部側を膨出させるとともに上記フロートの浮力を定め、
    上記上側被覆部材を、上記膨出状態において外側縁部が略平面を保持し得る剛性を有した所要厚さの通気性の板状材料で構成したことを特徴とする植生浮島。
  2. 上記上側被覆部材に、植物の根が挿入される複数の穴を設けたことを特徴とする請求項1記載の植生浮島。
  3. 上記フロートを上記被覆部内に上記基盤部とともに収納し、上記下側被覆部材を、上記フロートを止着可能な網状シートで構成したことを特徴とする請求項1または2記載の植生浮島。
  4. 上記網状シートからなる下側被覆部材の外側縁部を隣接される他の植生浮島と連結するための連結部として構成したことを特徴とする請求項3記載の植生浮島。
  5. 上記下側被覆部材の外側に、植物の根系が通過不能な状態から経年変化により通過可能な状態に劣化する材質で形成された根保持シート部材を被覆したことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の植生浮島。
  6. 上記基盤部を、ヤシ繊維を備えて構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の植生浮島。
  7. 上記基盤部に、木炭粒を分散して設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の植生浮島。
  8. 上記基盤部に、緩効性肥料を分散して設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の植生浮島。
  9. 植物の根系が育成可能に形成された基盤部及び該基盤部を被覆して収納する被覆部を備えるとともに水面に浮かせるためのフロートを備え、水面に浮かべられて植物を植生させる植生浮島において、
    上記被覆部を、可撓性の上側被覆部材及び下側被覆部材を用い、該上側被覆部材及び下側被覆部材の外側縁部同士を接合して形成し、水面に浮かべたとき、上記上側被覆部材及び下側被覆部材の外周縁が水面下に没入するように、該上側被覆部材の中央部側を膨出させるとともに上記フロートの浮力を定め、
    上記下側被覆部材の外側に、植物の根系が通過不能な状態から経年変化により通過可能な状態に劣化する材質で形成された根保持シート部材を被覆したことを特徴とする植生浮島。
  10. 上記フロートを上記被覆部内に上記基盤部とともに収納し、上記下側被覆部材を、上記フロートを止着可能な網状シートで構成したことを特徴とする請求項9記載の植生浮島。
  11. 上記網状シートからなる下側被覆部材の外側縁部を隣接される他の植生浮島と連結するための連結部として構成したことを特徴とする請求項10記載の植生浮島。
  12. 上記基盤部を、ヤシ繊維を備えて構成したことを特徴とする請求項9,10または11記載の植生浮島。
  13. 上記基盤部に、木炭粒を分散して設けたことを特徴とする請求項9,10,11または12記載の植生浮島。
  14. 上記基盤部に、緩効性肥料を分散して設けたことを特徴とする請求項9,10,11,12または13記載の植生浮島。
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