JP4394273B2 - フォーカルプレーンシャッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はフォーカルプレーンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるフォーカルプレーンシャッタには、図3に示すように回転羽根式のものと図4に示すように平行リンク式のものとがある。図3図示の回転羽根式のものでは、シャッタ基板100に開設してあるシャッタ開口100aを開閉可能な複数の羽根2のうち、スリット形成羽根2aはアーム3aと3bからなる2本のアーム3で支えられ、シャッタ開口100aに対して平行に駆動されて、シャッタ開口100aの下方に退避する。覆い羽根2b〜2fは回転駆動されて、シャッタ開口100aの下方に退避する。シャッタ基板100の一側に複数の軸が設けてあり、アーム3aと3bとは軸400aと軸400bに軸支され、覆い羽根2bと2cとは軸400cに、覆い羽根2dは軸400dに、覆い羽根2eと2fとは軸400aに軸支されている。さらに、シャッタ駆動用のピン5をアーム3bに設けた嵌合穴5aに嵌合させると、両者の間には微小な隙間が存在するので、この隙間によるがたつきを防止するために弱いばね6をかけており、このばね6はばね受け400eに掛け止められている。
【0003】
図4図示の平行リンク式のものでは、全ての羽根20a〜20dはアーム30a〜30cに支えられ、シャッタ開口100aに対して平行に駆動されて、シャッタ開口100aを開閉する。アーム30aは軸400fに、アーム30bは軸400gに、アーム30cは軸400hに軸支されている。またがたつきを防止するためのばね6はばね受け400iに掛け止められている。
【0004】
このように回転羽根式のものと平行リンク式のものとでは、シャッタ開口を開閉する羽根の数が相違し、この羽根を回転移動または平行移動させることができるように羽根を支持するアームの数が相違している。このために、羽根やアームを軸支するための軸の数や軸を設ける位置が相違している。また、2つの方式のものではばねをかける位置も相違しているので、当然のことながらばね受けの位置も相違している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の回転羽根式のシャッタと平行リンク式のシャッタでは、羽根やアームを支持する軸の数や位置、及びばね受けの位置が相違しているので、回転羽根式のシャッタ基板と平行リンク式のシャッタ基板とをそれぞれ別々に形成しなければならず、製造コストが増大するという問題点があった。
そこで本発明は、シャッタ基板の共通化を図り、これによって製造コストを低減しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のフォーカルプレーンシャッタは、シャッタ開口を有するシャッタ基板と、前記シャッタ開口を開閉可能な複数の羽根と、前記複数の羽根のうちの前記シャッタ開口に対して平行に駆動される少なくともスリット形成羽根を含む羽根を支えるアームと、前記シャッタ基板の一側に前記羽根または前記アームを支持する複数の軸とを有している。そして、前記軸は、前記複数の羽根が前記アームにより前記シャッタ開口に対して平行に駆動される平行リンク式及び少なくとも前記スリット形成羽根が前記アームにより前記シャッタ開口に対して平行に駆動され残りの羽根が回転駆動される回転羽根式のいずれの方式にも前記アームまたは前記羽根の支持用として使用される共通軸と、前記平行リンク式及び前記回転羽根式のいずれか一方の方式にのみ使用される専用軸とを含んでいることを特徴としている。この構成によりシャッタ基板の共通化ができるので、部品点数が少なくなり、製造コストが低減する。
【0007】
また、前記専用軸は、前記アームまたは前記羽根の支持用として使用されないときには前記アームを一方向に付勢する付勢部材の受けとなることを特徴としている。付勢部材の受けとして、使用されない軸を用いることで、シャッタ基板の構成を一層簡単にできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1に回転羽根式のフォーカルプレーンシャッタの先幕を示している。後幕については先幕と実質的に同一であるので、図示を省略している。シャッタ基板1にシャッタ開口1aが開設してあり、このシャッタ開口を開閉可能な複数の羽根2が設けてある。羽根2は、6枚の羽根で構成してあり、羽根2aはスリット形成羽根で、シャッタ開口1aに対して平行に駆動されてシャッタ開口1aの下方に退避するもので、アーム3aと3bからなる2本のアーム3で支えられている。他の5枚の羽根2b〜2fは覆い羽根で、回転駆動されてシャッタ開口1aの下方に退避するものである。
【0009】
シャッタ基板1の一側(右側辺)には、アーム3及び羽根2を支持する複数の軸4として、5本の軸4a〜4eが立設してある。アーム3aと3bとは軸4aと軸4bにそれぞれ揺動自在に軸支され、その先端にてスリット形成羽根2aを支えており、スリット形成羽根2aを平行に駆動するように支持している。覆い羽根2bと2cとは軸4cに、覆い羽根2dは軸4dに、覆い羽根2eと2fとは軸4aにそれぞれ揺動自在に軸支されている。
【0010】
覆い羽根2b〜2fのそれぞれに形成された扇形の溝穴には、図示しないシャッタ駆動機構中の駆動レバーに立設した駆動ピン5を貫通させてある。駆動ピン5の先端は小判型に形成してあり、アーム3bに設けた小判型の嵌合孔5aに回転不能に嵌合させてある。
【0011】
駆動ピン5と嵌合孔5aとの間には、加工上必然的に若干のクリアランスが存在するので、この間のがたつきを防止するために軸4bに付勢部材であるばね6を嵌合し、ばね6の一端をアーム3bに掛け止め、ばね6の他端を軸4eに掛け止めて、軸4eを付勢部材の受けとして使用している。
【0012】
シャッタ基板1には扇形の溝穴1bが設けてあり、駆動ピン5はこの溝穴を貫通し、シャッタ駆動機構により往復移動可能である。
このシャッタ基板1は、前記した先幕と実質的に同一構成の後幕を支持するものでもあり、後幕用の複数の羽根やアームを支持するための複数の軸14も設けてある。即ち、軸4a〜軸4eに対応する軸として軸14a〜軸14eが設けてあり、軸4aと軸14dは同一、軸4dと軸14aは同一である。
また、シャッタ基板1にはシャッタをカメラに固定するためのねじ止め穴7や、裏板を係止する爪8や、羽根が退避した時に羽根のバウンドを防止する機構を構成する部材9等が設けてある。
【0013】
図2は同じシャッタ基板1を用いた平行リンク式のフォーカルプレーンシャッタの先幕を示している。前記と同様に後幕については先幕と実質的に同一であるので、図示を省略している。シャッタ開口1aを開閉可能な複数の羽根20は、4枚の羽根で構成してあり、羽根20aはスリット形成羽根であり、他の3枚の覆い羽根20b〜20dと同様に、シャッタ開口1aに対して平行に駆動されてシャッタ開口1aの下方に退避するように構成してある。
【0014】
これらの羽根20は、アーム30a〜30cからなる3本のアーム30により支えられている。シャッタ基板1の一側(右側辺)に設けてある前記の軸4は、アーム30の揺動中心をなすもので、アーム30aは軸4aに、アーム30bは軸4eに、アーム30cは軸4bにそれぞれ揺動自在に軸支されている。羽根20a〜20dは、アーム30a〜30cに連結されて平行リンク機構を構成し、全ての羽根をシャッタ開口1aに対して平行駆動できるように支持している。前記のようにシャッタ駆動機構中の駆動レバーに立設した駆動ピン5の先端は、小判型に形成されてアーム30cに設けた小判型の嵌合孔5aに回転不能に嵌合させてある。
【0015】
駆動ピン5と嵌合孔5aとの間のがたつきを防止する付勢部材であるばね6は、軸4bに嵌合し、ばね6の一端をアーム30cに掛け止め、他端を軸4cに掛け止めて軸4cを受けとして使用している。この場合にも軸14a〜軸14eからなる後幕用の軸14が前記と同様に設けてあり、その他の構成についても図1で説明したものと実質的に同一であり、同一の符号を付してある。
【0016】
図1及び図2に示されるように、複数の軸のうち軸4a、軸4bと軸4dは、回転羽根式の場合にも平行リンク式の場合にも軸として用いられる共通軸4a,4b,4dである。軸4dは図2では使用されていないように見えるが、図示しない後幕のアームの軸として使用されている。そして軸4cは、回転羽根式の場合には軸として、また平行リンク式の場合には付勢部材6の受けとして使用され、軸4eは、回転羽根式の場合には付勢部材6の受けとして、また平行リンク式の場合には軸として使用されるそれぞれ専用軸4c,4eとなっている。
このようにシャッタ基板1を構成することにより、回転羽根式のフォーカルプレーンシャッタにも、平行リンク式のフォーカルプレーンシャッタにも、また、先幕用にも後幕用にも、全ての共通部品として使用することができるものとなり、部品点数を大幅に削減できる。
【0017】
【発明の効果】
このように本発明のフォーカルプレーンシャッタは、同一のシャッタ基板を、回転羽根式及び平行リンク式に共通部品として使用でき、また先幕用及び後幕用に共通部品として使用でき、部品点数を少くできて製造コストの低減に有効である。また専用軸を付勢部材の受けとして使用できるので、シャッタ基板の構成を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すもので、回転羽根式の場合の正面図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示すもので、平行リンク式の場合の正面図である。
【図3】従来の回転羽根式の場合の正面図である。
【図4】従来の平行リンク式の場合の正面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ基板
1a シャッタ開口
2,20 羽根
2a,20a スリット形成羽根
3,30 アーム
4,14 軸
4a,4b 共通軸
14a,14b 共通軸
4c,14c 専用軸(平行リンク式の付勢部材の受け)
4d,14d 共通軸
4e,14e 専用軸(回転羽根式の付勢部材の受け)
6 付勢部材
Claims (2)
- シャッタ開口を有するシャッタ基板と、
前記シャッタ開口を開閉可能な複数の羽根と、
前記複数の羽根のうちの前記シャッタ開口に対して平行に駆動される少なくともスリット形成羽根を含む羽根を支えるアームと、
前記シャッタ基板の一側に前記羽根または前記アームを支持する複数の軸とを有し、
前記軸は、前記複数の羽根が前記アームにより前記シャッタ開口に対して平行に駆動される平行リンク式及び少なくとも前記スリット形成羽根が前記アームにより前記シャッタ開口に対して平行に駆動され残りの羽根が回転駆動される回転羽根式のいずれの方式にも前記アームまたは前記羽根の支持用として使用される共通軸と、前記平行リンク式及び前記回転羽根式のいずれか一方の方式にのみ使用される専用軸とを含んでいる
ことを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ。 - 請求項1において、前記専用軸は、前記アームまたは前記羽根の支持用として使用されないときには前記アームを一方向に付勢する付勢部材の受けとなることを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ。
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