JP4421784B2 - フォーカルプレーンシャッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はフォーカルプレーンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるフォーカルプレーンシャッタには、回転羽根式のものと平行リンク式のものとがあり、図5に示すように平行リンク式のものでは、シャッタ基板1に開設してあるシャッタ開口1aを複数の羽根で構成される羽根群2で開閉可能である。羽根群2の各々の羽根はプラスチックで薄い板状に形成されたもので、スリット形成羽根2aを含む全ての羽根2a〜2dはアーム30,40,50に支えられ、シャッタ開口1aに対して平行に駆動されて、シャッタ開口1aの下方に退避する。アーム30,40,50は強度を保つために金属の薄板で形成されたもので、シャッタ基板1の一側に設けられている複数の軸で揺動可能に軸支されている。即ち、アーム30は軸6に、アーム40は軸7に、アーム50は軸8にそれぞれ軸支されている。さらに、シャッタ駆動機構中の駆動レバーに立設した駆動ピン9は、シャッタ基板1に設けてある扇型の溝穴1bを貫通し、アーム40に設けた嵌合穴に回転不能に嵌合し、駆動レバーの揺動をアーム40に伝達する構成になっている。アーム30,40,50は、羽根2がシャッタ開口1aを覆っている状態では相互に重なり合うことのない形状に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来技術では、羽根2をプラスチックで形成することで軽量化でき、その分シャッタスピードを高めるのに寄与することができる。しかし、アームは駆動力を確実に伝達し、羽根2の平行性を保つために駆動中に弾性変形することがない強度を要求され、この強度を得るために金属の薄板を用いるので、軽量化には限りがあり、シャッタスピードの更なる向上が難しかった。
そこで本発明は、アームの弾性変形を防ぎながらシャッタ機構の更なる軽量化を図り、シャッタスピードを高めることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
シャッタ開口を有するシャッタ基板と、シャッタ開口を開閉可能な複数の羽根と、羽根を駆動するための揺動可能に軸支された複数のアームとを有するフォーカルプレーンシャッタにおいて、アームの少なくとも1つには、他のアームに平面的に重なる突起部が形成され、突起部が形成してあるアームは、プラスチック材で形成され、突起部が形成してあるアームを除く前記他のアームは金属製であり、突起部が形成してあるアームは、他のアームと金属製の仕切板とで挟まれている。また、複数のアームは少なくとも3本ある場合、突起部は中央に位置するアームの両側辺から両側に位置するアームに平面的に重なるように延伸するように構成するのが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図面に基づいて説明する。
図1に平行リンク式のフォーカルプレーンシャッタの開放羽根ユニットを示している。閉鎖羽根ユニットについては開放羽根ユニットと実質的に同一であるので、図示を省略している。また、図5の構成と実質的に同一の個所には同一の符号を付している。前記と同様に、シャッタ基板1にシャッタ開口1aが開設してあり、このシャッタ開口を開閉可能な開放羽根である複数の羽根2が設けてある。複数の羽根2はプラスチックで薄い板状に形成された4枚の羽根からなるもので、アーム3〜5に支えられ、シャッタ開口1aに対して平行に駆動されて、シャッタ開口1aの下方に退避する。即ち、スリット形成羽根2aはアーム3と4に連結部3aと4aで連結され、羽根2bはアーム4と5に連結部4bと5bで連結され、羽根2cはアーム4と5に連結部4cと5cで連結され、羽根2dはアーム3と5に連結部3dと5dで連結されている。
【0006】
アーム3及び4は強度を保つために金属の薄板で形成されたもので、軸6及び7にそれぞれ揺動可能に軸支されている。両アーム3と4に挟まれているアーム5は、プラスチック材で薄い板状に形成されている。アーム5の両側辺から、隣に位置する両アーム3及び4に向かって突起部5e,5fを延伸させてある。突起部5eの先端はアーム3が駆動する複数の羽根2の位置とは逆側に位置し、アーム3に平面的に重なっている。突起部5fの先端はアーム4が駆動する複数の羽根2の位置とは逆側に位置し、アーム4に平面的に重なっている。そして、図示されていない金属製の仕切板がアーム3〜5の図面手前側に、さらに仕切板の図面手前側には閉鎖羽根が設けられている。したがって、プラスチック材で形成され、強度的に若干劣るアーム5は、突起部5e,5fが金属製のアーム3,4の図面手前側に位置し、金属製の仕切板とアーム3,4とで挟まれることで強度が保たれ、シャッタ作動中に弾性変形することが防げる。このため、各羽根2の平行性が崩れる恐れがなく光漏れを生じないものとなる。
【0007】
シャッタ駆動機構中の駆動レバーに立設した駆動ピン9は、シャッタ基板1に設けてある扇型の溝穴1bを貫通し、アーム4に設けた嵌合穴に回転不能に嵌合し、駆動レバーの揺動をアーム4を介して全ての羽根及び他のアームに伝達する構成になっている。
【0008】
図2に示すように、アーム5の突起部5fは、羽根2がシャッタ開口1aから退避した状態で駆動ピン9に接触しないようにその形状が作られているので、突起部5e,5fが羽根2の開閉動作を邪魔することがない。このようにアーム5はプラスチック材で形成されて軽量化されているが、仕切板とアーム3,4とに挟まれて支えられていることで強度が補われ、プラスチックにしたことによる強度の低下によって問題が生じることはなく、常に正常に羽根2を開閉駆動することができる。
【0009】
図3は実施の他の形態を示している。これは4枚の羽根12が2本のアーム13,14で支えられ、シャッタ開口1aに対して平行に駆動されて、シャッタ開口1aの下方に退避するものである。即ち、スリット形成羽根12aはアーム13と14に連結部13aと14aで、羽根12bは連結部13bと14bで、羽根12cは連結部13cと14cで、羽根12dは連結部13dと14dでそれぞれ連結されている。
【0010】
アーム14は、強度を保つために金属の薄板で形成されたもので、軸17に揺動可能に軸支され、駆動レバーにより揺動される駆動ピン9が嵌合している。アーム13は、プラスチック材で薄い板状に形成されたもので、軸16に揺動可能に軸支されている。アーム13の下側の辺から、アーム14に向かって突起部13eを延伸させてある。突起部13eの先端はアーム14が駆動する羽根12の位置とは逆側に位置してアーム14に平面的に重なっている。そして、図示されていない金属製の仕切板がアーム13,14の図面手前側に、さらに仕切板の図面手前側には閉鎖羽根が設けられている。したがって、プラスチック材で形成され、強度的に若干劣るアーム13は、突起部13eが仕切板と金属製のアーム14とで挟まれることで強度が補われ、またアーム14は金属製で強度が十分にあるので、駆動ピン9の揺動が確実に伝えられ、各羽根12の平行性を乱すこともない。
【0011】
図4に示すように、アーム13の突起部13eは、羽根12がシャッタ開口1aから退避した状態で駆動ピン9に接触しないようにその形状が作られているので、突起部13eが羽根12の開閉動作を邪魔することがない。このようにアーム13はプラスチック材で形成されて軽量化されているが、仕切板とアーム14とに挟まれて支えられていることで強度が補われ、プラスチックにしたことにより弾性変形を起こしやすい等の強度の低下によって問題が生じることはなく常に正常に羽根12を開閉駆動することができる。
【0012】
前記の例ではいずれも平行リンク式のフォーカルプレーンシャッタについて説明しているが、これに限られるものではなく、回転駆動式のフォーカルプレーンシャッタのように、複数のアームを有しその少なくとも1本のアームをプラスチック材で形成する構成であってもよい。
【0013】
本実施の形態では、基板1、開放羽根2、開放羽根のアーム3〜5、仕切板、閉鎖羽根のアーム、閉鎖羽根、羽根受板の順で重なるように構成されたフォーカルプレーンシャッタでプラスチック材で形成されたアームが金属製アームと仕切板との間で挟まれる構成としていたが、これに限るものではなく、プラスチック材で形成されたアームは基板と金属製アームとの間に挟まれているか、又は仕切板と金属製アームとの間に挟まれているか、又は羽根受板と金属製アームとの間に挟まれていればよい。
【0014】
【発明の効果】
このように本発明のフォーカルプレーンシャッタは、アームの少なくとも1つに、他のアームに平面的に重なる突起部を形成しているので、アームの弾性変形が防げ、光漏れを起こすことがない。アームの弾性変形を防いでいるので、アームをプラスチック等の軽量な材料で製造でき、シャッタ機構の軽量化を図ってシャッタスピードを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すもので、開放羽根群がシャッタ開口を覆っている状態の正面図である。
【図2】同、開放羽根群がシャッタ開口から退避した状態を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の他の形態を示すもので、開放羽根群がシャッタ開口を覆っている状態の正面図である。
【図4】同、開放羽根群がシャッタ開口から退避した状態を示す正面図である。
【図5】従来の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ基板
1a シャッタ開口
2,12 羽根
3〜5 アーム
5e,5f 突起部
13,14 アーム
13e 突起部
Claims (2)
- シャッタ開口を有するシャッタ基板と、前記シャッタ開口を開閉可能な複数の羽根と、前記羽根を駆動するための揺動可能に軸支された複数のアームとを有するフォーカルプレーンシャッタにおいて、
前記アームの少なくとも1つには、他のアームに平面的に重なる突起部が形成され、該突起部が形成してあるアームは、プラスチック材で形成され、
前記突起部が形成してあるアームを除く前記他のアームは金属製であり、
前記突起部が形成してあるアームは、前記他のアームと金属製の仕切板とで挟まれていることを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ。 - 請求項1において、前記複数のアームは少なくとも3本あり、前記突起部は中央に位置するアームの両側辺から両側に位置するアームに平面的に重なるように延伸していることを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ。
Priority Applications (1)
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JP2001087766A JP4421784B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | フォーカルプレーンシャッタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001087766A JP4421784B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | フォーカルプレーンシャッタ |
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JP4421784B2 true JP4421784B2 (ja) | 2010-02-24 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001087766A Expired - Fee Related JP4421784B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-03-26 | フォーカルプレーンシャッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4421784B2 (ja) |
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2001
- 2001-03-26 JP JP2001087766A patent/JP4421784B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2002287211A (ja) | 2002-10-03 |
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