JP4614596B2 - フォーカルプレーンシャッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はフォーカルプレーンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるフォーカルプレーンシャッタには、回転羽根式のものと平行リンク式のものとがあり、図5および図6に示すように平行リンク式のものでは、シャッタ基板1に開設してあるシャッタ開口1aを複数の羽根2で開閉可能である。羽根2はプラスチックで薄い板状に形成されたもので、スリット形成羽根2aを含む全ての羽根2a〜2dは、主アーム30および従アーム40,50に支えられ、シャッタ開口1aの開口縁1dに対して平行に駆動されて、図6に示すようにシャッタ開口1aの下方に退避する。アーム30,40,50は、シャッタ開口1aの側部のシャッタ駆動部1bに複数の軸7,8,9を立設して、この軸に揺動可能に軸支されている。
【0003】
さらに、シャッタ基板1の背面側にシャッタ駆動機構中の駆動レバーが揺動可能に軸支してあり、駆動レバーに立設した駆動ピン60は、シャッタ基板1に設けてある扇型の溝穴1cを貫通し、先端部が主アーム30に設けた嵌合穴に回転不能に嵌合し、駆動レバーの揺動を主アーム30に伝達する構成になっている。
羽根2a〜2dは、それぞれ、主アーム30と連結部30a,30b,30cおよび30dで連結され、従アーム40と連結部40a,40bまたは従アーム50と連結部50c,50dで連結され、主アームと従アームと協働して平行リンク機構を構成するように、主アームと従アームとに連結されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来技術では、主アーム30は、駆動レバーの駆動力を受けるための駆動ピン60との連結部60aと、各羽根に駆動力を伝達するための全ての羽根との連結部40a,40b,40cおよび40dとを備えるための十分なスペースが必要である。また連結部の間隔は、各羽根の走行を妨げないように十分に大きくしなければならない。このためには、主アームは、十分な長さでかつ大きい面積が必要となる。このためにシャッタ駆動部1bを広幅Aにしなければならず、シャッタの小型化を達成することができないという問題点があった。
そこで本発明は、主アームの小型化及び軽量化を達成し、部品点数を減らし、コストの低減を達成する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のフォーカルプレーンシャッタは、シャッタ開口を有するシャッタ基板と、シャッタ開口を開閉可能な複数の羽根と、シャッタ駆動機構中の駆動レバーと、駆動レバーにより駆動される主アームと、平行リンク機構を構成するための従アームとを有している。駆動レバー、主アームおよび従アームは、それぞれ揺動可能にシャッタ基板に軸支されている。駆動レバーの駆動ピンの先端部には先端部側から順に、前記駆動ピンの軸方向に沿って設けられ主アームに連結される平面部と、複数の羽根のうちの1枚の羽根に回転可能に嵌合する円弧部とが同軸的に設けてあり、平面部は、主アームの係合孔内に相対的に回転不能に嵌合して駆動レバーの揺動を主アームに伝達し、1枚の羽根は、一方の連結部で従アームと回転可能に連結され、他方の連結部で駆動レバーの円弧部と回転可能に連結されることにより駆動レバーと従アームと協働して平行リンク機構を構成してシャッタ開口の開口縁に対して平行に駆動されることを特徴としている。
このように、駆動レバーの駆動ピンが、その平面部で主アームと連結し、その円弧部で1枚の羽根と連結しているので、主アームには1枚の羽根との連結スペースを別の個所に余分に設ける必要がなくなり、連結するための別の連結ピンも不要になり、省スペースおよび部品点数の低減が達成できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図面に基づいて説明する。
図1及び図2に平行リンク式のフォーカルプレーンシャッタの開放羽根ユニットを示している。閉鎖羽根ユニットについては開放羽根ユニットと実質的に同一であるので、図示を省略している。また、図5の構成と実質的に同一の個所には同一の符号を付している。前記と同様に、シャッタ基板1にシャッタ開口1aが開設してあり、このシャッタ開口1aを開閉可能な開放羽根である複数の羽根2が設けてある。複数の羽根2はプラスチックで薄い板状に形成された4枚の羽根からなるもので、羽根2a〜2はアーム3,4,6に連結され第1平行リンク機構を構成し、羽根2dはアーム5および駆動レバー10に連結され第2平行リンク機構を構成している。これにより羽根2a〜2dは、シャッタ開口1aの開口縁1dに対して平行に駆動されて、図2に示すようにシャッタ開口1aの下方に退避する。
【0007】
即ち、第1平行リンク機構を構成するスリット形成羽根2aは主アーム3と従アーム4に連結部3aと4aで連結され、覆い羽根2bは補助アーム6を介して主アーム3と従アーム4に連結部3bと4bで連結されている。補助アーム6は、図3に展開して示しているように、固定ピン6aで覆い羽根2bに固定されている。補助アーム6の両端部は主アーム3と従アーム4に対向して位置し、一端部は連結部4bにより従アーム4に連結され、他端部は連結部3bにより補助アーム6と主アーム3と共に覆い羽根2bに連結されている。図示の例では補助アーム6は、その両端部が主アーム3と従アーム4との上方に対向して位置しているので、連結部4bはスリット形成羽根2aを厚み方向に横切ることがなく、したがって羽根2aは連結部4bを逃げるように後退する凹部を設けることを要しない。凹部を設けないので、スリット形成羽根2aと覆い羽根2bとの間の辺における重なりが十分に得られ、開閉動作中に両羽根2aと2bとの間に開口が生じる等のことはない。図1のように、第1平行リンク機構を構成している覆い羽根2cは主アーム3と従アーム4に連結部3cと4cで連結されている。
【0008】
第2平行リンク機構を構成する覆い羽根2dは一方の連結部5dで従アーム5に連結されているとともに、図4に拡大して示すシャッタ駆動機構中の駆動レバー10の駆動ピンを介して主アーム3に連結されている。即ち、駆動レバー10は、そのパイプ部10aをシャッタ基板1の裏面側に突出する軸7に嵌合させることにより揺動可能に軸支している。駆動レバー10に立設した駆動ピン10bは、シャッタ基板1に設けられ軸7を中心とする扇型の溝穴1cを貫通している。駆動ピン10bの先端部には平面部10cが形成してあり、この平面部10cが主アーム3の係合孔内に相対的に回転不能に嵌合し、駆動レバー10の揺動を主アーム3に伝達している。平面部10cと同軸的に下方に円弧部10dが形成してあり、覆い羽根2dはこの円弧部10dが即ち他方の連結部10dとなって駆動レバー10と主アーム3とに回転可能に連結されている。
【0009】
即ち、覆い羽根2dは、駆動レバー10とは連結部10dで、従アーム5とは連結部5dでそれぞれ回転可能に連結されているもので、アーム3,4,6とを使用する第1平行リンク機構とは別の平行リンク機構となる。したがって駆動レバー10と従アーム5と協働して第2平行リンク機構が構成される。平行リンク気候を複数にしたために、覆い羽根2dの連結スペースを主アーム3に余分に設けることを要しない。即ち、主アーム3の小型化が可能になる。また、各平行リンク機構の配置の自由度も向上し、その分、小型化が可能となる。
【0010】
このような構成であるので、スリット形成羽根2aは、軸7,8、連結部4a,3aからなる第1平行リンク機構により平行移動し、覆い羽根2bは、軸7,8、連結部4b,3bからなる第1平行リンク機構により平行移動し、覆い羽根2cは、軸7,8、連結部4c,3cからなる第1平行リンク機構により平行移動する。そして、覆い羽根2dは、軸7,9、連結部5d,10dからなる第2平行リンク機構により平行移動して、図2のようにシャッタ開口1aの下方に退避する。
【0011】
また、スリット形成羽根2aの下に重なっている覆い羽根2bのための平行リンクを、主アーム3と従アーム4とに対向してその両端部が位置するように設けた補助アーム6を用いることによって、スリット形成羽根2aに連結部4bから逃げる凹部を設けることなく隣接する連結部3aとの間隔を最小にできる。したがってアーム3,4の長さを短くでき、シャッタ駆動部1bを狭幅Bに形成できる。
【0012】
なお、前記の例では、覆い羽根2dを駆動レバー10と従アーム5と協働して第2平行リンク機構を構成し、全ての羽根2をシャッタ開口1aの開口縁1dに対して平行移動するように構成しているが、これに限られるものでなく、スリット形成羽根2aと覆い羽根2b〜2dのいずれかとを駆動レバー10と従アーム5と協働して平行リンク機構を構成し、ともに平行移動するようにし、残りの覆い羽根を回転駆動する回転羽根式のものであってもよい。また前記の例では補助アーム6の一端部の連結部4bで従アーム4に連結し、他端部の連結部3bで主アーム3と共に覆い羽根2bに連結しているが、これに限られるものでなく、一端部を主アームに連結し、他端部を従アームと共にスリット形成羽根に連結するように構成してもよい。また補助アーム6を軸支する覆い羽根は覆い羽根2bに限られず他の覆い羽根であってもよい。
【0013】
【発明の効果】
このように本発明のフォーカルプレーンシャッタは、駆動レバーの駆動ピンが、その平面部で主アームと連結し、平面部と同軸的に設けてある円弧部で1枚の羽根と連結し、1枚の羽根は、駆動レバーと従アームと協働して平行リンク機構を構成するように従アームに回転可能に連結されている。したがって、主アームには1枚の羽根との連結スペースを別の個所に余分に設ける必要がなくなり、省スペースを達成できる。また連結するための連結ピンも不要になり、部品点数を減らすことができ、連結ピンのかしめ工程を削減できる。コストを低減でき、また主アームの小型化が達成できるのでシャッタの小型軽量化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すもので、開放羽根群がシャッタ開口を覆っている状態を示す正面図である。
【図2】同、開放羽根群がシャッタ開口から退避した状態を示す正面図である。
【図3】図1を展開して示す展開正面図である。
【図4】図1の駆動レバーを示す拡大斜視図である。
【図5】従来の構成を示し、開放羽根群がシャッタ開口を覆っている状態を示す正面図である。
【図6】図5の開放羽根群がシャッタ開口から退避した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ基板
1a シャッタ開口
1d 開口縁
2 羽根
2d 1枚の羽根
3 主アーム
5 従アーム
10 駆動レバー
10b 駆動ピン
10c 平面部
10d 円弧部
Claims (1)
- シャッタ開口を有するシャッタ基板と、前記シャッタ開口を開閉可能な複数の羽根と、シャッタ駆動機構中の駆動レバーと、前記駆動レバーにより駆動される主アームと、平行リンク機構を構成するための従アームとを有し、
前記駆動レバー、前記主アームおよび前記従アームは、それぞれ揺動可能に前記シャッタ基板に軸支されており、
前記駆動レバーの駆動ピンの先端部には該先端部側から順に、前記駆動ピンの軸方向に沿って設けられ前記主アームに連結される平面部と、前記複数の羽根のうちの1枚の羽根に回転可能に嵌合する円弧部とが同軸的に設けてあり、
前記平面部は、前記主アームの係合孔内に相対的に回転不能に嵌合して前記駆動レバーの揺動を前記主アームに伝達し、
前記1枚の羽根は、一方の連結部で前記従アームと回転可能に連結され、他方の連結部で前記駆動レバーの円弧部と回転可能に連結されることにより前記駆動レバーと前記従アームと協働して平行リンク機構を構成して前記シャッタ開口の開口縁に対して平行に駆動されることを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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---|---|
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2001
- 2001-09-05 JP JP2001268618A patent/JP4614596B2/ja not_active Expired - Fee Related
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