JP3789161B2 - フォーカルプレンシャッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影に際し、先羽根群と後羽根群とを同一方向へ順次走行させ、それらによって形成されるスリットによってフィルムを露光するようにしたカメラ用のフォーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシャッタの各羽根群は、一般に、二つのアームによって複数枚のシャッタ羽根を枢支した構成をしており、それらのアームは、その基部を、シャッタ地板に形成された露光用開口部の側方位置において回転可能に軸支され、駆動部材によって所定の角度範囲で往復作動させられるようになっている。そして、その駆動部材は、アームが軸支されている面とは反対側の面において且つ一方のアームとは同心軸上において、シャッタ地板に対して回転可能に軸支され、シャッタ地板に形成された孔(通常は円弧状の長孔)を貫通した駆動ピンによって該一方のアームと連結されている。
【0003】
他方、上記した各々のシャッタ羽根は横長形状をしており、アームの基部側となる一端近傍の上下位置で二つのアームに枢支され、スリット形成羽根がアームの先端部となるようにして順次アームの基部に向けて枢支されている。そして、二つのアームの各々の基部の軸支点と各羽根の二つの枢支点を結ぶ線分によって平行四辺形のリンク機構が構成されるようになっており、上記したアームの往復作動によって、各羽根群は、展開状態となって露光用開口部を覆う位置と、重畳状態となって露光用開口部の上下方向位置へ格納される位置との間を走行するようになっている。
【0004】
このように二つのアームで複数のシャッタ羽根を枢支する一般の羽根群の構成に対して、シャッタ全体のコンパクト化を図る目的の下に、三つ以上のアームで複数のシャッタ羽根を枢支する羽根群の構成が特開昭57−164725号公報で提案されている。また、実際に三つのアームを用いたものが実施されたこともある。しかしながら、それらの場合においても、やはり、シャッタ地板に回転可能に軸支されているアームは二つであり、また、駆動部材は、その一方のアームと同心軸上に軸支され、駆動ピンによって該一方のアームと連結されるようになっている。本発明は、このように三つ以上のアームで複数のシャッタ羽根を枢支し、そのうちの二つをシャッタ地板に回転可能に軸支した羽根群を備えているフォーカルプレンシャッタに関するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、露光走行時における駆動部材の力は、三つ以上のアームのうち上記のようにしてシャッタ地板に回転可能に軸支された二つのアームに均等に伝達されることが好ましい。それは、油や埃などに影響されず各シャッタ羽根を安定作動させるために、それらのアームには比較的多くのシャッタ羽根を枢支することと、また、それ故に、フィルムの露光状態を決定する重要な羽根であって且つ運動量の一番大きいスリット形成羽根を、それらのアームの先端に枢支することが、製作上理想とされるからである。しかしながら、上記したように駆動部材の駆動ピンを一方のアームに連結すると、そのアームに駆動力が集中し、二つのアームに作用する力の均等化は望めない。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、三つ以上のアームで複数のシャッタ羽根を枢支し、そのうちの二つのアームをシャッタ地板に回転可能に軸支した羽根支持構成をしていて、駆動部材の力が該二つのアームに従来より均等化されて作用するようにしたフォーカルプレンシャッタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明におけるフォーカルプレンシャッタは、スリット形成羽根を含み複数枚で一組を構成するシャッタ羽根と、露光用開口部の側方位置においてそれらの基部をシャッタ地板の異なる位置に回転可能に軸支されており夫々前記シャッタ羽根のうち少なくとも2枚を枢支している第1アーム及び第2アームと、前記シャッタ地板には軸支されておらず前記シャッタ羽根の少なくとも2枚を枢支し且つ連結部を有している第3アームと、第3アームの前記連結部に連結する連結部を有しており前記シャッタ地板に前記第1アーム及び第2アームの軸支位置とは異なる位置で回転可能に軸支された駆動部材とを備え、前記シャッタ羽根の各々を前記三つのアームのうち少なくとも二つのアームで枢支するように構成する。
また、本発明におけるフォーカルプレンシャッタは、好ましくは、前記スリット形成羽根を、少なくとも第1アームと第2アームによって枢支する。
また、本発明におけるフォーカルプレンシャッタは、好ましくは、前記第3アームを、第1アームと第2アームの一方のみに隣接するように配置する。
また、本発明におけるフォーカルプレンシャッタは、好ましくは、前記第3アームを、第1アームと第2アームの間に配置する。
また、本発明におけるフォーカルプレンシャッタは、好ましくは、前記駆動部材が、第1アームと第2アームの両軸支点を通る直線上においてシャッタ地板に軸支されているようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、四つの実施例について説明する。尚、第1実施例は図1及び図2に、第2実施例は図3及び図4に、第3実施例は図5及び図6に、第4実施例は図7及び図8に夫々示しているが、各図面に示された部品及び部位のうち、実施例間において実質的に同一とみなされるものには同一の符号を用いることにし、それらについての具体的な説明は、原則的に第1実施例の説明で行い、他の実施例の説明においては重複を避けるため省略することにする。また、図9は、一般に実施されているシャッタ地板に対するアームの軸支構成の一例を示し、且つそれに対する本発明の効果を説明するためのものである。
【0009】
先ず、第1実施例を図1及び図2に示した平面図を用いて説明する。図1は先羽根群のセット状態を示し、図2は先羽根群の露光走行完了状態を示している。周知のように、最近のフォーカルプレンシャッタは、シャッタ地板と補助地板(カバー板とも称される)の間に、通常、中間板(又は仕切板)と称されている板部材を配置し、先羽根群と後羽根群を、別々の空間領域内で作動するように配置している。本実施例の場合には、先羽根群が、シャッタ地板と中間板の間に配置され、後羽根群が、中間板と補助地板の間に配置されているが、これらの図面においては、そのようなシャッタ地板,補助地板,中間板の図示が省略されている。
【0010】
また、先羽根群と後羽根群は、夫々、三つのアームと5枚のシャッタ羽根で構成され、夫々二つのアームを、露光用開口部の同一側方位置に軸支しており、またアームと羽根との枢支構造は、それらの重なり関係が、先羽根群と後羽根群とで反対になるように構成されている。そのため、先羽根群の構成と作動形態が分かれば、後羽根群についても理解できるため、図面上では後羽根群の図示を省略している。しかしながら、先羽根群との関係で必要と思われる事項については、その都度、後羽根群についても説明を加えることにする。
【0011】
図1においては、図示を省略したシャッタ地板に形成されている露光用開口部1が一点鎖線で示され、またシャッタ地板の表面側に立設された軸2と、シャッタ地板の背面側に立設された軸3,4が示されている。そして、軸2には先羽根駆動部材5が回転可能に取り付けられており、その駆動ピン5aがシャッタ地板に形成された図示していない円弧状の孔を貫通して、背面側に突き出ている。尚、これらの軸2,先羽根駆動部材5,駆動ピン5aは、図面を分かりやすくするために夫々斜めに視た状態で示している。また、この図においては、先羽根駆動部材5を細いレバーのような形状にして略式的に示したが、実際には、もっと太めであって回転盤のような形状をしている。そして、この駆動部材には、電磁石に吸着される周知の鉄片部材が取り付けられており、図示していない駆動ばねによって時計方向へ回動されるようになっている。
【0012】
先羽根群のアーム6,7は、その基部で、軸3,4に回転可能に軸支されている。このアーム6,7には、5枚の先羽根8(8a,8b,8c,8d,8e)が、連結軸(ダボとも称されている)を介して枢支されており、スリット形成羽根8aはそれらの先端部に枢支されている。先羽根群には、第3のアーム9が設けられており、それにも5枚の先羽根8が枢支されている。そして、このアーム9は、他のアーム6,7と異なり、シャッタ地板に回転可能に軸支されておらず、また、孔9aが形成されており、先羽根駆動部材5の駆動ピン5aと嵌合するようになっている。
【0013】
図1においては後羽根群の図示が省略されているが、上記したようにアームと各羽根の重なり関係が先羽根群とは反対になるようにして、即ち三つのアームが補助地板側になるようにして構成されていて、中間板と補助地板との間に配置され、二つのアームを軸3の上方位置においてシャッタ地板に軸支させている。従って、後羽根群側の構成においても、上記の二つのアームの間に配置された第3のアームに孔9aと同様な孔が設けられており、後羽根駆動部材の駆動ピンと嵌合するようになっている。そして、図1の状態においては、5枚の後羽根は重畳状態となり、露光用開口部1の上方位置に格納されている。
【0014】
次に、本実施例の作動を説明する。図1は、シャッタのセット状態を示しているが、この状態でシャッタをレリーズすると、先ず、先羽根駆動部材5が電磁石から釈放され、駆動ばねによって時計方向へ回転する。この作動は、駆動ピン5aによってアーム9に伝えられ、更に5枚の先羽根8を介してアーム6,7に伝えられる。そのため、アーム6,7には先羽根駆動部材5の駆動力が、従来よりも均等化されて伝えられ、軸3,4で時計方向へ回転する。その後、5枚の先羽根8は、露光用開口部1を開放しつつ下方へ重畳されてゆき、図2に示すように露光用開口部1の下方位置に格納される。図示していない後羽根駆動部材は、先羽根駆動部材5に続いて電磁石から釈放され、駆動ばねによって時計方向へ回転する。そのため、後羽根群も先羽根群と同様にして作動し、5枚の後羽根を下方へ展開させてゆき、露光用開口部1を閉鎖する。シャッタのセットは、周知のようにセット部材によって行われ、先羽根駆動部材と後羽根駆動部材を反時計方向へ回転させ、図1の状態とする。
【0015】
本実施例によれば、上記のように、先羽根駆動部材5の駆動力が、シャッタ地板に軸支されているアーム6,7に対して従来よりも均等化されて伝えられるので、羽根相互間の一部に油や埃などが付着していても、比較的その影響を受けることなく、往復方向のどちらへでも安定的に先羽根8を作動させることができる。しかも、シャッタ地板に軸支されていないアーム9に先羽根駆動部材5を直接連結させているので、作動時におけるアーム9のふらつきを抑えることができ、先羽根群全体の作動を一層安定したものにしている。
尚、本実施例においては、駆動部材5とアーム9との連結を、駆動ピン5aと孔9aによって行っているが、ピンをアーム9に立設し孔を駆動部材5に形成してもよい。
【0016】
次に、図3及び図4を用いて本発明の第2実施例を説明する。図3は先羽根群のセット状態を示し、図4は先羽根群の露光走行完了状態を示している。本実施例の構成が、第1実施例と異なる点は、アーム9による羽根の枢支構成にある。即ち、先羽根駆動部材5の駆動ピン5aに孔9aで嵌合しているアーム9は、その長さが第1実施例におけるアーム9よりも短く、2枚の羽根8d,8eのみを枢支している。このような構成にすることによって、羽根8との枢支部の数を減らすことができるので、連結軸(ダボ)を少なくし且つ工数の削減が可能となる。従って、同じ趣旨から3枚の羽根を枢支するようにしても、また4枚の羽根を枢支するようにしても差し支えない。その他の事項については、第1実施例の説明で述べたことが、全て本実施例にも適用できるので、それらの説明を省略する。
【0017】
次に、図5及び図6を用いて本発明の第3実施例を説明する。図5は先羽根群のセット状態を示し、図6は先羽根群の露光走行完了状態を示している。本実施例の構成が、第1実施例と異なる点は、アーム7,9による羽根の枢支構成にある。即ち、アーム7については、スリット形成羽根8aのほか羽根8b,8cを枢支しているだけであり、羽根8d,8eを枢支しておらず、また、アーム9については、その長さが第1実施例の場合よりも短く、4枚の羽根8b,8c,8d,8eを枢支している点である。このような構成にしてもアーム9に掛かる力を羽根のみを介して二つのアーム6,7に伝えることが可能である。その他の事項については、第1実施例の説明で述べたことが、全て本実施例にも適用できるので、それらの説明を省略する。
【0018】
最後に、図7及び図8を用いて本発明の第4実施例を説明する。図7は先羽根群のセット状態を示し、図8は先羽根群の露光走行完了状態を示している。本実施例におけるアームと羽根との枢支部の数は、第2実施例と同じであるが、第2実施例と異なる点は、シャッタ地板に回転可能に軸支されている二つのアーム6,7に対して、先羽根駆動部材5とアーム9の配置位置が異なっていることである。即ち、先羽根駆動部材5とアーム9は、二つのアーム6,7の間に配置されているのではなく、図面においてアーム7の下方に配置されていることである。このような配置にしても、アーム9に掛かる駆動力を、二つのアーム6,7に、夫々羽根8d,8eを介して伝えることが可能となる。
【0019】
また、本実施例の構成は、羽根8d,8eの枢支部近傍を相対的に大きくしなければならないという点はあるが、アーム6,7の間にアーム9を配置するのが不都合な場合、即ち、コンパクトなシャッタの場合に有利な構成であり、そのため、アーム9の長さも最小限に止めてあり、図8からも分かるように、先羽根群の露光走行完了状態においてシャッタ地板の下方部の寸法を大きくしなくて済むようになっている。また、視点を変えて見た場合、設計上、先羽根駆動部材5と、図示していない後羽根駆動部材との配置間隔を大きくしたときに有利な構成であるとも言える。その他の事項については、第1実施例の説明で述べたことが、全て本実施例にも適用できるので、それらの説明を省略する。
【0020】
次に、上記の各実施例のように、シャッタ地板に対して、駆動部材とアームとの軸支位置を同心的に配置しないようにしたことによる効果の一例を図9を用いて説明する。尚、図9は一般に実施されているアームの軸支構成の一例を示したものであって、これに対する本発明の効果を説明したからといって、それによって本発明におけるシャッタのタイプ,構成が、この種のものに限定されるものではない。
【0021】
先ず、この周知例の構成を説明する。シャッ地板11の背面側には、所定の間隔を空けて中間板12と補助地板13とが取り付けられ、シャッ地板11と中間板12との間に先羽根群が配置されている。中間板12は、その左端が、シャッ地板11や補助地板13の左端までは延びていない。シャッタ地板11には孔11aが形成され、背部に座部を兼ねた軸受部11bが設けられている。また、シャッタ地板11の背部には座部を兼ねた軸11cが設けられており、更にこのシャッタ地板11には貫通した円弧状の長孔11dが形成されている。
【0022】
駆動部材14は、上方と下方に軸14a,14bを有しており、軸14aが図示していない部材に軸受けされ、軸14bが軸受部11bに軸受けされることによって、シャッタ地板11に回転可能に軸支されている。また、周知のように軸14aには駆動ばねが緩く嵌装される。更に、この駆動部材14には、周知の電磁石に吸着される鉄片部材14cが設けられ、下方に立設した駆動ピン14dは長孔11dを貫通している。また、シャッタセット時に、上記した駆動ばねに抗してセット部材によって押されるカム面の被押動部14eが形成されている。
【0023】
アーム15,16は、シャッタ地板11と中間板12との間に配置されている。そして、アーム15には二つの孔15a,15bが形成され、アーム16には孔16aが形成されている。また、孔15aは軸14bと嵌合し、孔15bは駆動ピン14dに嵌合し、孔16aは軸11cと嵌合している。そして、これらのアーム15,16には、複数枚の羽根が枢支されていることは言うまでもないことである。
【0024】
ところで、これらのアーム15,16は、実際の製作時には、次のようにして組み付けられている。先ず、シャッタ地板11に駆動部材14を組み付けるに際し、駆動部材14の回転を円滑に行わせるために、軸14bの根元に油を塗ってから軸受部11bに嵌合させる。その後、アーム15,16の回転を円滑に行わせるために、軸14bと軸11cに必要に応じて油を塗布して孔15a,16aを嵌合させる。しかし、その場合に、適量と思われる量を塗布しているにもかかわらず、時々、軸14bの根元に塗った油が、軸受部11bからシャッタ地板11の背部に流れ出してしまうことがある。そのため、アーム15の円滑化のために塗布した油と一緒になり、アーム15の作動によってその一部が飛散し、羽根群の安定走行に影響を及ぼしてしまうことがある。
【0025】
しかしながら、本発明によれば、駆動部材の軸支位置をアームの軸支位置とは別の位置に配置するので、上記のような事態を防止できるようにすることが簡単である。即ち、軸14bにアーム15を軸支する必要がなくなることから、軸14bを軸受部11bから背部に突き出させず、軸受部11bの背部側を塞いでしまうようにしてもよいし、また、軸受部11bを図9の場合よりも長くし、その先端面を補助地板13の板面に接触させるようにしても防止することが可能である。
【0026】
尚、上記の各実施例においては、軸2が軸3,4を通る直線上に設けられているが、これは、各軸をこのような配置関係にすると、通常の場合シャッタ全体を一番コンパクトにできるからである。しかしながら、本発明は、このようなものに限定されず、各羽根の枢支点と軸2との長さが、各羽根の枢支点と軸3(又は4)との長さに略等しければ、軸2をどのような位置に設けても構わない。このように本発明によって、設計の自由度が一段とよくなる。
【0027】
また、上記の各実施例の説明においては、先羽根群と後羽根群を同じ構成にすることを前提にして説明したが、本発明は、いずれか一方の羽根群のみに適用しても差し支えない。更に、両方の羽根群に適用する場合にも、先羽根群と後羽根群とで異なる構成にすることを妨げるものではない。更にまた、各実施例の説明においては、先羽根群と後羽根群が、露光作動に際し、上方から下方へ走行するものとして説明したが、逆に、下方から上方へ走行するシャッタも知られており、本発明は、そのようなシャッタにも適用することが可能である。
【0028】
【発明の効果】
上記のように、本発明によれば、三つ以上のアームで複数のシャッタ羽根を枢支し、そのうちの二つのアームをシャッタ地板に回転可能に軸支した羽根支持構成をしているフォーカルプレンシャッタにおいて、シャッタ地板に対する駆動部材の軸支位置を、上記二つのアームの軸支位置とは別の位置にし、且つ駆動部材をシャッタ地板に軸支されていないアームに連結するようにしたから、駆動部材の力が上記二つのアームに従来よりは均等化されて作用することになり、シャッタ羽根の作動が一段と安定化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の平面図であり、先羽根群のセット状態を示している。
【図2】第1実施例の平面図であり、先羽根群の露光走行完了状態を示している。
【図3】本発明の第2実施例の平面図であり、先羽根群のセット状態を示している。
【図4】第2実施例の平面図であり、先羽根群の露光走行完了状態を示している。
【図5】本発明の第3実施例の平面図であり、先羽根群のセット状態を示している。
【図6】本発明の第4実施例の平面図であり、先羽根群のセット状態を示している。
【図7】本発明の第5実施例の平面図であり、先羽根群のセット状態を示している。
【図8】第5実施例の平面図であり、先羽根群の露光走行完了状態を示している。
【図9】一般に実施されているアームの軸支構成の一例を示した説明図である。
【符号の説明】
1 露光用開口部
2,3,4 軸
5 先羽根駆動部材
5a 駆動ピン
6,7,9 アーム
8 先羽根
8a スリット形成羽根
Claims (5)
- スリット形成羽根を含み複数枚で一組を構成するシャッタ羽根と、露光用開口部の側方位置においてそれらの基部をシャッタ地板の異なる位置に回転可能に軸支されており夫々前記シャッタ羽根のうち少なくとも2枚を枢支している第1アーム及び第2アームと、前記シャッタ地板には軸支されておらず前記シャッタ羽根の少なくとも2枚を枢支し且つ連結部を有している第3アームと、第3アームの前記連結部に連結する連結部を有しており前記シャッタ地板に前記第1アーム及び第2アームの軸支位置とは異なる位置で回転可能に軸支された駆動部材とを備え、前記シャッタ羽根の各々を前記三つのアームのうち少なくとも二つのアームで枢支するようにしたことを特徴とするフォーカルプレンシャッタ。
- 前記スリット形成羽根を、少なくとも第1アームと第2アームによって枢支したことを特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。
- 前記第3アームを、第1アームと第2アームの一方のみに隣接するように配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のフォーカルプレンシャッタ。
- 前記第3アームを、第1アームと第2アームの間に配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のフォーカルプレンシャッタ。
- 前記駆動部材が、第1アームと第2アームの両軸支点を通る直線上においてシャッタ地板に軸支されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のフォーカルプレンシャッタ。
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