JP4382918B2 - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影に際して、先羽根群と後羽根群とを同一方向へ順次作動させ、両方の羽根群のスリット形成羽根によって形成されたスリットにより、結像面を露光するようにしたカメラ用のフォーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のフォーカルプレンシャッタは、その殆どのものが、二つの地板間の大部分を中間板で仕切ることによって二つの羽根室を構成し、それらの羽根室に先羽根群と後羽根群を配置するようにしている。また、各羽根群は略同じような構成をしていて、基本的には、露光開口の一方の側方位置で一方の地板に枢着された二つのアームと、横長形状をしていて二つずつの連結軸によって上記の二つのアームの長さ方向に順に枢支された複数枚の羽根とで構成されており、それらの複数枚の羽根のうち、アームの最先端に枢支された羽根をスリット形成羽根としている。また、例外的には、アームを三つ以上にしたものも知られているが、その場合であっても、1枚の羽根は、それらのうちの何れか二つのアームに対して枢支されるようにしている。
【0003】
また、二つのアームに対する各羽根の具体的な枢支構成としては、一般的には、アームと羽根とを重ねておいて、それらに形成されている孔に対して、リベット部品である上記連結軸をアーム側から挿入し、その挿入端を羽根に対してかしめるようにしている。そして、各羽根群を各羽根室に配置するに際しては、複数枚の羽根を中間板側とし、アームを地板側とするのが普通であるため、上記の連結軸の頭部は、地板側に突き出ていることになる。また、各羽根群は、そのような構成の枢支部を沢山有していて、且つそれらの孔と軸との嵌合部には夫々公差が設けられていることから、そのまま各羽根群を作動させた場合には、それらの嵌合部のガタツキが大きな要因となって、複雑な作動を引き起こしてしまい、スリット形成羽根による適正な露光制御が行えなくなったり、羽根群が破損してしまうようなことになってしまう。
【0004】
そこで、そのような事態を解決するためには、薄い材料で製作されている羽根やアームを、作動中に如何にして光軸の軸方向へ変位,変形させないようにするかということと、露光作動の停止時における衝撃を如何に小さくするかということが重要なポイントになるが、それらのことは、一つの対策だけでは実際上解決することが不可能なことから、複数の種類の対策案を複合的に採用して解決するようにしているのが実情である。
【0005】
ところで、周知のように、二つの地板は、略中央部に形成された開口部を、中間板に形成された開口部と重ねるようにして配置されており、それらの開口部の少なくとも一つによって、方形をした露光開口の形状を規制するようにしている。そして、カメラの通常の撮影姿勢においては、その露光開口は、横長の長方形をしているのが普通であって、上記した各羽根群のアームは、何れも露光開口の一方の短辺の側方領域に枢着されている。
【0006】
そのため、地板と中間板の間隔は、その一方の短辺の側方領域近傍においては、複数枚の羽根の厚さと、アームの厚さと、連結軸の頭部の突出し量との合計の寸法が少なくとも必要となるが、他方の短辺の側方領域においては、アームが存在しないことから、アームの厚さと、連結軸の頭部の突出し量の分だけ余分な間隔が空き、羽根の先端部(アームに対する枢支部の反対側の端部)が光軸の軸方向へ変位し易くなってしまう。従って、従来は、その余分な間隔を埋めるために、地板が金属製の場合には、中間板との間に羽根押さえ板と称されている部材を配置し、地板が合成樹脂製の場合には、中間板側に隆起させた肉厚部を一体成形で形成するようにしていた。そして、そのような前者の例が、特開平11−38470号公報に記載され、後者の例が、特開平10−133255号公報に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の特開平11−38470号公報に記載のものは、古くから採用されている構成であって、羽根群の高速作動を安定して得るのに有利な構成である。しかし、現状においては、羽根押さえ板を別部品として製作しなければならない分だけコスト高になるという点が問題点となっている。また、特開平10−133255号公報に記載のものは、地板が合成樹脂製であることと、羽根押さえ板を別部品として製作しないことから、コスト的には非常に有利である。しかし、剛性や強度を確保するために、金属製の場合より地板の板厚を厚くしなければならないという問題点があり、特に、補助地板(結像面側に配置される地板であって、カバー板とも称されている)が厚くなることによって、羽根群の作動面が結像面から離れ過ぎてしまうため、高級機には採用されにくいという問題点があった。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、補助地板を薄い金属製としているが、従来の羽根押さえ板を設けなくても、光軸の軸方向への羽根先端部の変位を抑制することができるようにした低コストのカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタにおいては、シャッタ地板と補助地板との間を中間板で仕切って構成した二つの羽根室内に配置されている先羽根群と後羽根群は、各々が、複数のアームの長さ方向に、細長い形状をした複数枚の羽根の一端を連結軸を介して順に枢支していて、両者の複数のアームの一端が、共に、露光開口の同じ側方領域で前記の二つの地板の一方に枢着されており、前記の二つの地板は、少なくとも補助地板が金属製であって、それらの地板の間隔が、前記の側方領域においては、前記中間板を配置でき且つ両者の羽根群の前記複数のアームと前記複数枚の羽根の作動が可能な間隔であって、前記の側方領域とは反対側の側方領域においては、前記中間板を配置でき且つ両者の羽根群の複数枚の羽根だけの作動が可能な最小限の狭い間隔となるように、前記補助地板を前記シャッタ地板に対して斜めにして、相互に取り付けられているようにする。
また、その場合、前記の二つの地板の周辺位置であって、且つ前記の両方の羽根群のアームが枢着されている側の露光開口の形成辺を延長した位置の近傍において、前記の二つの地板の少なくとも一方に前記二つの地板の最大間隔を規制する間隔規制手段を設けると、二つの地板の間隔を好適に確保することが可能になる。
更に、前記の補助地板は、両方の羽根群のアームが作動する領域よりも前記の反対側の側方領域においてシャッタ地板との間隔を狭くするために、少なくとも二つの折曲部が形成されているようにすると、量産上有利となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1〜図3に示した第1実施例と図4に示した第2実施例によって説明する。尚、図1はカメラに組み込まれたとき被写体側から視た第1実施例の平面図であり、図2は図1の底面図であり、図3は図1の右側面図である。また、図4は図2と同様にして示した第2実施例の底面図である。更に、図5は、二つの実施例との比較のために、図2及び図4と同様にして示した従来例の底面図である。
【0011】
先ず、第1実施例の構成から説明するが、説明の便宜上、図1においては、各構成部材の被写体側を表面側と称し、結像面側を背面側と称することにする。本実施例のシャッタ地板1は金属製であって、略中央部に開口部1aが形成されている。また、開口部1aの左側の領域には二つの円弧状の長孔1b,1cが形成されており、図示していないが、それらの上端部には、周知の緩衝部材が取り付けられている。また、シャッタ地板1の三隅に形成されている孔1d,1e,1fは、シャッタユニットをカメラ本体へ取り付けるための孔である。
【0012】
更に、シャッタ地板1の表面側には軸1g,1hが立設されている。これらの軸1g,1hには、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材が回転可能に取り付けられていて、夫々の駆動ピンが長孔1b,1cを貫通し、シャッタ地板1の背面側に突き出ている。しかし、それらの構成は周知であるため図示を省略している。また、通常の場合、開口部1aの左側の領域には、上記の各駆動部材も含めて、セット部材や電磁石などのシャッタ開閉制御に必要な機構が配置されているが、それらの構成は、本発明と直接関係がないので、図2においては、それらの占める概略的な範囲を二点鎖線で示してある。
【0013】
シャッタ地板1の背面側には、8個の軸1i,1j,1k,1m,1n,1p,1q,1rが立設されている。このうち、軸1i,1kは、上記した表面側の軸1g,1hと同心的に配置されていて、軸1j,1mと共に、後述する各羽根群を取り付けるためのものである。また、明示されていないが、軸1n,1pの先端面にはねじ孔が形成されており、軸1q,1rの先端部の円周面には環状に溝が形成されている。そして、それらの軸1n,1q,1rは、後述の中間板と補助地板を取り付けるためのものであり、軸1pは補助地板を取付けるためのものである。
【0014】
以上の説明で、シャッタ地板1の構成説明を終わり、以後は、シャッタ地板1の背面側に取り付けられる部材と、その取付け構成について説明することにするが、その前に、周知ではあるが、その背面側の全体構成について、簡単に説明をしておく。シャッタ地板1の背面側には、夫々、所定の間隔を空けて中間板2と補助地板3とが順に取り付けられており、本実施例においては、シャッタ地板1と中間板2との間が先羽根群の羽根室となり、中間板2と補助地板3との間が後羽根群の羽根室となっている。
【0015】
また、中間板2と補助地板3にも、略中央部にシャッタ地板1の開口部1aと類似の開口部が形成されており、それらの三つの開口部を重ね合わせることによって、長方形を横長にした露光開口が形成されるようになっている。しかしながら、図1は、図面が見にくくならないようにするために、中間板2の図示を省略し、補助地板3の形状を一点鎖線で示すようにしたために、補助地板3に形成されている開口部3aだけが示されている。尚、本実施例においては、その中間板2にも、シャッタ地板1の長孔1b,1cに相当する位置に、同じ形状の長孔が形成されている。
【0016】
そこで、先ず、先羽根群の構成を説明する。先羽根群は、二つのアーム4,5と、それらの長さ方向に順に枢支された4枚の羽根6,7,8,9とで構成されていて、最先端に枢支された羽根9がスリット形成羽根となっている。そして、アーム4,5は、夫々シャッタ地板1の軸1i,1jに回転可能に取り付けられている。また、アーム4には、長孔4aが形成されていて、そこには、上記した図示していない先羽根用駆動部材の駆動ピンが嵌合されている。
【0017】
このような二つのアーム4,5と4枚の羽根6,7,8,9との各枢支構成は、従来と同じであって、リベット部品である連結軸を、アーム4,5と羽根6,7,8,9とに形成されている所定の孔に、アーム4,5側から挿入し、その挿入端を、かしめ加工によって羽根6,7,8,9に固定させている。そして、アーム4,5が、羽根6,7,8,9よりもシャッタ地板1側に配置されているので、各連結軸の頭部は、アーム4,5からシャッタ地板1側に突き出ている。
【0018】
次に、中間板2の背面側に配置されている後羽根群の構成を説明する。後羽根群は、二つのアーム10,11と、周知の連結軸を介してそれらに枢支された4枚の羽根12,13,14,15とで構成されており、羽根15がスリット形成羽根である。そして、この後羽根群は、上記した先羽根群を裏返したようにして配置されており、二つのアーム10,11が補助地板3側となっていて、羽根12,13,14,15が中間板2側となっている。従って、円形をした各連結軸の頭部は、アーム10,11から補助地板3側に突き出ている。そして、アーム10,11はシャッタ地板1の軸1k,1mに回転可能に取り付けられていて、アーム10の長孔10aには、図示していない後羽根用駆動部材の駆動ピンが嵌合されている。
【0019】
本実施例の補助地板3は、シャッタ地板1と同様に金属製であって、略中央部に、既に説明した開口部3aが形成されている。また、シャッタ地板1の長孔1b,1cに相当する位置に、略同じ形状の長孔が形成されているが、長孔1bに重なる方の長孔は、長孔1bよりも若干長く形成されていて、その下端には、折曲部3bが形成されている。また、そのほかにも、補助地板3の周辺位置に四つの折曲部3c,3d,3e,3fが形成されているが、それらのうち、折曲部3b,3cは、中間板2と補助地板3との間隔を保つためのものであり、折曲部3d,3e,3fは、シャッタ地板1と補助地板3との間隔を保つためのものである。更に、補助地板3には、四隅に孔が形成されている。そのうち、二つは鍵穴を横にした形状の孔3g,3hであり、他の二つは明示されていないが円形であって、シャッタ地板1の軸1n,1pに対応した位置に形成されている。
【0020】
ここで、本実施例の組み付け方を説明する。先ず、先羽根群のアーム4,5を、シャッタ地板1の軸1i,1jに回転可能に取り付け、輪状の間座16(図3参照)を、シャッタ地板1の軸1qに回転可能に嵌合させる。その後、中間板2に形成されている図示していない三つの孔を、シャッタ地板1の軸1n,1q,1rに嵌合させる。次に、後羽根群のアーム10,11を、シャッタ地板1の軸1k,1mに回転可能に嵌合させ、輪状の間座17(図3参照)を、シャッタ地板1の軸1rに回転可能に嵌合させる。
【0021】
その後、補助地板3を、シャッタ地板1の軸1n,1p,1q,1rに取り付けるが、その際、先ず、孔3g,3hの大きな開口部分に軸1q,1rを挿入させておき、補助地板3を、図1において左方向へ移動させて、孔3g,3hの小さい開口部分の縁を、軸1q,1rの環状の溝に嵌め込ませる。そして、夫々、ビスを、明示されていない補助地板3の孔へ挿入してから、軸1n,1pの先端面に形成されているねじ孔に螺合させ、組み付け作業が完了する。そのとき、軸1pに螺合された一方のビス18の頭部が、図2に示されている。
【0022】
そして、このようにして組み立てられた状態において、シャッタ地板1,中間板2,補助地板3は、次のような関係になっている。先ず、図3から分かるように、中間板2は、シャッタ地板1と補助地板3の間で斜めに配置されているが、この状態は、上記したように、間座16,17が、互いに中間板の反対側に配置されていることと、補助地板3に形成されている折曲部3cの方が、折曲部3bよりも高く形成されていることによって保たれている。中間板2をこのように配置させることは周知であって、各羽根群の4枚の羽根は、重畳された状態よりも展開された状態の方が、中間板2と各地板1,3との間隔を必要としないので、その余分な間隔を少しでも狭くして安定した展開状態が得られるようにすることと、少しでもシャッタの薄型化を図るようにするためである。
【0023】
他方、本実施例においては、折曲部3d,3eの高さは、軸1n,1pの高さと略同じであって、軸1q,1rの環状の溝部までの高さよりも高くなっている。そのため、図2から分かるように、薄い金属製の補助地板3は、折曲部3d(及び折曲部3e)の位置よりも若干右の位置から軸1r(及び軸1q)の位置にかけて撓まされており、シャッタ地板1に対して略斜めとなるようにして取り付けられている。そのため、本実施例は、アームの作動領域においては、4枚の羽根が重畳されたときの厚さと、アームの厚さと、それらの連結軸の頭部の高さとを合わせた寸法の間隔が、折曲部3d,3eの存在によって好適に確保されており、露光開口の右側の領域では、羽根のみの作動に必要な最小限の間隔が確保されるようになっている。
【0024】
尚、本実施例の場合には、アームの作動領域において、シャッタ地板1と補助地板3の間隔を好適に確保するために、補助地板3に折曲部3d,3eを設けたが、このような間隔規制手段は、シャッタ地板1に設けても差し支えないし、また、折曲部として形成しなければならないというものでもない。また、上記の説明においては、組立状態において、補助地板3が撓まされていると説明したが、予め、折曲部3d,3eの近傍位置から斜めになるように加工しておいてから組み付けるようにしても差し支えない。しかし、その場合であっても、種々の加工誤差を考慮して、上記のような間隔規制手段は設けておいた方がよい。
【0025】
ところで、本実施例と従来例との相違点を理解し易くするため、周知のことではあるが、図5を用いて従来例の構成を説明しておく。図5は、本実施例の図2と同様にして示したものである。この従来例の場合は、軸1pの高さと、軸1rの環状の溝部までの高さが同じであるため、補助地板3は、シャッタ地板1に対して水平である。従って、露光開口の右側の領域における二つの地板1,3の間隔を狭くする必要があり、夫々の羽根室に羽根押さえ板19,20(平面形状は図1に二点鎖線で示してある)を配置している。これに対して本実施例は、補助地板3の厚さが従来と同じであるから、結像面との間隔は従来と同様に好適に得られ、しかも、羽根押さえ板19,20が不要となっている。
【0026】
次に、本実施例の作動を簡単に説明しておく。図1は露光作動終了直後の状態を示している。このとき、シャッタ地板1の表面側で軸1gに回転可能に取り付けられている図示していない先羽根用駆動部材は、その駆動ピンが長孔1bの上端に取り付けられている図示していない緩衝部材に当接し、反時計方向への回転を阻止された状態になっている。そのため、アーム4も、その駆動ピンによって反時計方向へ回転させられた状態となっていて、先羽根群の4枚の羽根6,7,8,9を重畳させ、露光開口の上方に格納させている。
【0027】
他方、シャッタ地板1の表面側で軸1hに回転可能に取り付けられている図示していない後羽根用駆動部材は、その駆動ピンが長孔1cの上端に取り付けられている図示していない緩衝部材に当接することによって反時計方向への回転を阻止されているため、アーム10も、その駆動ピンによって反時計方向へ回転させられた状態になっており、後羽根群の4枚の羽根12,13,14,15は展開されて露光開口を覆っている。
【0028】
このような図1の状態において、シャッタのセット作動が行なわれると、先ず、上記した先羽根用駆動部材が、図示していない先羽根用駆動ばねの付勢力に抗して時計方向ヘ回転され、孔4aに嵌合している駆動ピンが、アーム4を時計方向ヘ回転させて、先羽根群の4枚の羽根6,7,8,9を、相互の重なり量を小さくさせつつ下方へ作動させていく。その後、先羽根群のスリット形成羽根9と後羽根群のスリット形成羽根15との重なり量が所定量に達すると、上記の後羽根用駆動部材が、図示していない後羽根用駆動ばねの付勢力に抗して時計方向ヘ回転され、孔10aに嵌合している駆動ピンが、アーム10を時計方向ヘ回転させて、後羽根群の4枚の羽根12,13,14,15を、相互の重なり量を大きくさせつつ下方へ作動させていく。
【0029】
既に説明したように、先羽根群と後羽根群は、公差を設けた沢山の枢支部を有しているため、このセット作動中に、アームや羽根が、光軸の軸方向へ変位し易くなっている。そのため、特に各羽根の先端部が不安定状態になるが、本実施例の場合には、従来のような羽根押さえ板を設けていなくても、各羽根の先端部の作動領域において、シャッタ地板1と補助地板3の間隔が狭くなっているため、各羽根の先端部が変位しずらく、スムーズにセット作動が行なわれていく。そして、先羽根群の4枚の羽根6,7,8,9が展開状態となって露光開口を完全に覆い、後羽根群の4枚の羽根12,13,14,15が重畳状態となって露光開口の下方位置に格納された段階で、セット作動が終了する。
【0030】
次に、撮影に際して、カメラのレリーズボタンが押されると、先ず、図示していない先羽根用駆動部材が反時計方向へ回転され、その駆動ピンがアーム4を反時計方向へ回転させて、先羽根群に露光作動を行なわせる。このとき、先羽根群の4枚の羽根6,7,8,9は、相互の重なり量を大きくしつつ、スリット形成羽根9のスリット形成縁によって、露光開口を開いていくが、この作動は図示していない先羽根用駆動ばねの強力な付勢力よって行なわれるので、羽根6,7,8,9の先端部を、光軸の軸方向に変位させる力は、セット作動時の比ではない。しかしながら、この場合にも、各羽根の先端部のあばれが好適に抑制され、スムーズな露光作動が行なわれる。そして、その後、先羽根群は、図示していない先羽根用駆動部材の駆動ピンが、長孔1bの上端に取り付けられた図示していない緩衝部材に当接して停止する。
【0031】
上記のようにして、先羽根群が露光作動を開始してから所定時間が経過すると、今度は、図示していない後羽根用駆動部材が反時計方向へ回転される。それによって、その駆動ピンがアーム10を反時計方向へ回転させるので、後羽根群の4枚の羽根12,13,14,15は、相互の重なり量を小さくしつつ、スリット形成羽根15のスリット形成縁によって、露光開口を閉じていく。また、その露光作動は、図示していない後羽根用駆動ばねの強力な付勢力よって行なわれるので、先羽根群の場合と同様にして、羽根12,13,14,15の先端部は大きく変位させられようとするが、その変位は、セット作動の場合と同様にして好適に抑制される。そして、その後、後羽根群は、図示していない後羽根用駆動部材の駆動ピンが長孔1cの上端に取り付けられた図示していない緩衝部材に当接して停止する。その露光作動の終了した状態が、図1に示された状態である。
【0032】
次に、図4を用いて、第2実施例の構成だけを説明する。この図4は、第1実施例と同じ符号を用いて示したものであるが、第1実施例の構成と異なる点は、補助地板3の製作段階において、予め、AとBで示した2箇所において、図1における上下方向に線状に折曲げ加工を行なっている点である。従って、組み立てられた状態においては、AとBの間だけが、シャッタ地板1に対して斜めになっている。
【0033】
補助地板3を、予めこのような形状にした場合、当然、補助地板3の加工コストが上がることになる。しかし、第1実施例の場合よりも、軸1q,1rに無理な力がかからなくなるので、品質の均一な取付け状態を得ることができる。また、第1実施例において、軸1q,1rに無理な力がかからないようにするためには、軸1q,1rを特殊な形状にしたり、加工しずらい材料を用いたりしなければならなくなる。従って、両者の間には、優劣の差は殆どないが、量産上は、やや第2実施例の方が有利である。
【0034】
尚、上記の各実施例においては、シャッタ地板1が金属製の場合で説明したが、シャッタ地板1は、結像面と各羽根群の作動面との間隔に影響を及ぼさないので、他に問題がないのであれば、板厚が厚くなるのを覚悟のうえで、合成樹脂製としても差し支えない。また、その場合には、各羽根の先端部の作動領域を肉厚に形成しても構わない。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、各羽根群の作動面を、被写体像の結像面の直前に配置しておくことが可能であって、且つ従来の羽根押さえ板を設ける必要がないから、コスト的に有利なフォーカルプレンシャッタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】被写体側、即ち撮影レンズ側から視た第1実施例の平面図であって、露光作動終了直後の状態を示したものである。
【図2】図1の底面図であって、羽根群の図示は省略されている。
【図3】図1の右側面図であって、羽根群の図示は省略されている。
【図4】図2と同様にして示した第2実施例の平面図である。
【図5】二つの実施例と比較するために、図2及び図4と同様にして示した従来例の底面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板
1a,3a 開口部
1b,1c,4a,10a 長孔
1d,1e,1f,3g,3h 孔
1g,1h,1i,1j,1k,1m,1n,1p,1q,1r 軸
2 中間板
3 補助地板
3b,3c,3d,3e,3f 折曲部
4,5,10,11 アーム
6,7,8,9,12,13,14,15 羽根
16,17 間座
18 ビス
19,20 羽根押さえ板
Claims (3)
- シャッタ地板と補助地板との間を中間板で仕切って構成した二つの羽根室内に配置されている先羽根群と後羽根群は、各々が、複数のアームの長さ方向に、細長い形状をした複数枚の羽根の一端を連結軸を介して順に枢支していて、両者の複数のアームの一端が、共に、露光開口の同じ側方領域で前記の二つの地板の一方に枢着されており、前記の二つの地板は、少なくとも補助地板が金属製であって、それらの地板の間隔が、前記の側方領域においては、前記中間板を配置でき且つ両者の羽根群の前記複数のアームと前記複数枚の羽根の作動が可能な間隔であって、前記の側方領域とは反対側の側方領域においては、前記中間板を配置でき且つ両者の羽根群の複数枚の羽根だけの作動が可能な最小限の狭い間隔となるように、前記補助地板を前記シャッタ地板に対して斜めにして、相互に取り付けられていることを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
- 前記の二つの地板の周辺位置であって、且つ前記の両方の羽根群のアームが枢着されている側の露光開口の形成辺を延長した位置の近傍において、前記の二つの地板の少なくとも一方に前記二つの地板の最大間隔を規制する間隔規制手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
- 前記の補助地板は、両方の羽根群のアームが作動する領域よりも前記の反対側の側方領域においてシャッタ地板との間隔を狭くするために、少なくとも二つの折曲部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
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