JP4382841B2 - コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンデンサ及びその製造方法に関し、更に具体的には、容量密度の向上,電極金属及び誘電体材料の任意性向上,製造プロセスの簡略化,ESL(等価直列インダクタンス)の低減に関するものである。
現在広く用いられているコンデンサとして、Al電解コンデンサや積層セラミックコンデンサが知られている。Al電解コンデンサでは、電解液を使うために、液漏れなどの問題がある。また、積層セラミックスコンデンサでは焼成が必要であり、電極と誘電体間における熱収縮などの問題がある。小型で大容量のコンデンサを実現する技術としては、例えば、下記特許文献1に示す粒界絶縁型半導体磁器コンデンサや、特許文献2に示すコンデンサ構造体およびその製造方法がある。
前記特許文献1には、相対向端面に向かって伸びる複数個の通孔を有してなる半導体粒界絶縁型誘導体磁器と、この誘電体磁器の前記相対向端面にそれぞれ設けられた外部接続用電極と、前記誘電体磁器の各通孔に挿通された高融点金属よりなる容量用電極体とよりなり、この容量用電極体は、隣り合うものが互いに異なる前記外部接続用電極に導通接続されていることが開示されている。また、前記特許文献2には、基板を陽極酸化して得られた多孔質基板をマスクとして用いて薄膜形成処理を行い、コンデンサ基板の表面に多数の柱状体が規則的に形成された第1電極と、前記柱状体の外側を覆うように、前記第1電極の表面に形成された誘電体薄膜と、前記柱状体の外側を覆うように、前記誘電体薄膜の表面に形成された第2電極とを形成してコンデンサ構造体を得る方法が開示されている。
特公昭61−29133号公報 特開2003−249417公報
また、下記特許文献3では、セラミック層を介して互いに対向するように複数の内部電極が配設された構造を有する積層電子部品の製造方法において、基体上に金属膜を形成する工程と、前記金属膜をフォトリソグラフィーによりトリミングして内部電極となる所定の電極パターンを形成する工程と、前記電極パターンの空隙部にドライメッキ法により機能素子部となるセラミックを形成する工程とを具備することが開示されている。また、下記特許文献4には、半導体基板に形成され、第1ビアと、該第1ビアに接続された金属層とを含み、上記半導体基板の第1領域に電気的に接続されている第1電極と、上記半導体基板に形成され、第2ビアと、該第2ビアに接続された金属層とを含み、上記半導体基板の第2領域に電気的に接続されている第2電極と、上記第1電極と第2電極との間に配置された高誘電率誘電体とを備えたキャパシタが開示されている。
特開平9−45577号公報 特表2006−512787公報
しかしながら、以上のような背景技術には次のような不都合がある。まず、前記特許文献1に記載の技術では、複数個の通孔を有する半導体粒界絶縁型誘電体磁器を誘電体層として用いており、前記各通孔に選択的に容量用電極体を挿通する構造であるが、微細加工が困難なため、面積の増大による大容量化が困難であるという不都合がある。また、前記特許文献2に記載の技術では、マスクとして用いる多孔質基板への電極材料の付着や、該多孔質基板自体のエッチングによる孔の拡大等が生じるため、均一な断面形状及び所望形状の柱状体を得るのが難しい。また、前記柱状体が高くなると、その後に形成する誘電体薄膜に膜厚の差が生じやすいため、柱状体を高くして大容量化を図るのが難しいという問題がある。
前記特許文献3に記載の技術では、基体上に形成した金属膜のエッチングにより電極を形成しているため、z方向(厚み方向)のアスペクト比を増大させることが困難である。また、前記特許文献4に記載の技術においても、電極をエッチングで形成しているため、z方向のアスペクト比を増大させることが困難である。このように、エッチングによる電極形成技術では、電極部のz方向のアスペクト比を増やして容量を規定する面積を増大させることが難しいという不都合がある。
本発明は、以上の点に着目したもので、その目的は、小型でありながら、容量密度の向上と、電極金属及び誘電体材料の選択性の向上,製造プロセスの簡略化を図ることができるコンデンサ及びその製造方法を提供することである。他の目的は、ESLの低減を図ることができるコンデンサ及びその製造方法を提供することである。
前記目的を達成するため、本発明のコンデンサは、所定の間隔で対向する一対の導電体層,該導電体層と略直交し、かつ、両端が前記一対の導電体層の内側主面に接続するとともに、高誘電率材料により形成された略チューブ状の複数の誘電体,一端が一方の導電体層に接続し、他端が他方の導電体層と絶縁するように、前記複数の誘電体間の空隙に充填される第1の電極,一端が前記他方の導電体層に接続し、他端が前記一方の導電体層と絶縁するように、前記複数の誘電体の中空部に充填される第2の電極,を備えたことを特徴とする。主要な形態の一つは、前記誘電体は、前記導電体層と略平行な断面において、ハニカム構造を形成する六角形の頂点とその中央に配置されていることを特徴とする。
他の発明のコンデンサは、所定の間隔で対向する一対の導電体層,該一対の導電体層間に設けられており、高誘電率材料により形成された誘電体層,前記一対の導電体層と略直交する方向に、前記誘電体層を貫通するように形成された複数の略柱状の孔,前記複数の孔のうちの一部の孔に充填されており、一端が一方の導電体層に接続され、他端が他方の導電体層と絶縁した第1の電極,前記複数の孔のうち、前記第1の電極が充填されていない孔に充填されており、一端が前記他方の導電体層に接続され、他端が前記一方の導電体層と絶縁した第2の電極,を備えたことを特徴とする。主要な形態の一つは、前記第1又は第2の電極のいずれか一方の電極が、前記導電体層と略平行な断面において、ハニカム構造を形成する六角形の頂点に配置され、他方の電極が、前記六角形の中心に配置されることを特徴とする。
他の形態は、前記いずれかのコンデンサにおいて、前記第1及び第2の電極の少なくともいずれかの先端と前記導電体層間に設けた間隙によって、前記電極と導電体層間を絶縁することを特徴とする。あるいは、前記第1及び第2の電極の少なくともいずれかの先端と前記導電体層間に設けた絶縁体によって、前記電極と導電体層間を絶縁することを特徴とする。更に他の形態は、前記絶縁体が、金属酸化物,樹脂,SiOのいずれかであることを特徴とする。
更に他の発明のコンデンサは、高誘電率材料によって形成されており、所定の厚みを有する誘電体層,該誘電体層の同一主面に形成されており、複数のライン状の歯部の一端が基部に接続した略櫛型の一対の表面電極,該一対の表面電極のそれぞれの歯部に一端が接続されており、他端が前記誘電体層の厚み方向へ延長した略柱状の複数の内部電極,を備えるとともに、前記一対の表面電極を、互いの歯部が前記誘電体層を介して交互に平行に配列するように、前記誘電体層表面に配置したことを特徴とする。主要な形態の一つは、前記内部電極の他端が、前記表面電極が形成された面と対向する誘電体主面に露出するとともに、該誘電層主面に絶縁層を設けたことを特徴とする。
他の形態は、前記いずれかのコンデンサにおいて、前記高誘電率材料が、弁金属の酸化物,複合酸化物,樹脂のいずれかであることを特徴とする。
本発明のコンデンサの製造方法は、金属の基材を陽極酸化し、第1の電極及び第2の電極を充填するための空隙を有する構造体を形成する工程,前記構造体の一方の主面に、導電性のシード層を形成する工程,前記空隙に導電体を埋め込み、前記シード層上に第1及び第2の電極を形成する工程,前記構造体を除去し、それによって生じた空隙に、高誘電率材料を充填して誘電体層を形成する工程,前記シード層を除去するとともに、前記誘電体層の主面に、前記第1及び第2の電極の一方と接続し、他方と絶縁した一対の表面電極ないし導電体層を形成する工程,を含むことを特徴とする。
他の発明のコンデンサの製造方法は、金属の基材を陽極酸化し、該酸化物基材の対向する一対の主面と略直交する方向に、一方の主面で開口し、他方の主面で閉口する複数の孔を形成する工程1,前記酸化物基材の一方の主面全体に、導電性のシード層を形成する工程2,前記酸化物基材を加工して、前記孔を中空部とする略チューブ状の複数の構造体を形成する工程3,前記複数の構造体間の空隙に途中まで導電体を埋め込み、前記シード層上に第1の電極の一部を形成する工程4,前記シード層と対向する酸化物基材の主面側において、前記構造体の先端を所定の厚みで切除し、該構造体の閉口端を開口する工程5,前記複数の構造体間の空隙と前記構造体の中空部に、同時に導電体を埋め込み、前記シード層上に、前記工程5で開口した構造体の開口端に達する第1の電極と、前記開口端に達しない第2の電極を形成する工程6,前記構造体を除去する工程7,該工程7によって形成された略チューブ状の空隙部に、前記第2の電極の端面を覆い、かつ、前記第1の電極の端面を露出するように、高誘電率材料を充填して誘電体を形成する工程8,前記シード層と対向する誘電体の主面に、前記第1の電極の端面と接続し、前記第2の電極の端面と絶縁した導電体層を形成するとともに、前記シード層を除去する工程9,前記シード層を除去した主面において、前記第1の電極の端面を所定の厚みで切除し、該端面と前記誘電体の端面の間に段差を形成する工程10,前記導電体層と対向する側に、前記第2の電極の端面と接続し、前記第1の電極の端面と絶縁した他の導電体層を形成する工程11,を含むことを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記工程10で形成した段差に、前記第1の電極の切除後の端面を覆い、かつ、前記第2の電極の端面を露出するように、絶縁体を埋め込む工程,を含むことを特徴とする。更に他の形態は、前記工程1は、前記基材の主面と略平行な断面において、ハニカム構造を形成する六角形の頂点とその中央に位置するように、前記孔を形成することを特徴とする。
更に他の発明のコンデンサは、金属の基材を陽極酸化し、該酸化物基材の対向する一対の主面と略直交する方向に、一方の主面で開口する長さが異なる2種類の孔を複数形成するとともに、長い方の孔の先端を、前記酸化物基材の他方の主面側で開口する工程1,前記酸化物基材の一方の主面全体に、導電性のシード層を形成する工程2,前記工程1で開口した孔の内側に導電体を途中まで埋め込み、前記シード層上に第1の電極の一部を形成する工程3,前記シード層と対向する主面側において、前記酸化物基材の端面を所定の厚みで切除し、短い方の孔の閉口端を開口する工程4,前記複数の孔の全ての内側に導電体を埋め込み、前記シード層上に、前記工程4で切除した酸化物基材の端面に端面が達する第1の電極と、前記切除した端面に達しない第2の電極を形成する工程5,前記酸化物基材を除去する工程6,該工程6によって前記第1及び第2の電極間に生じた空隙部に、前記第1の電極の端面が露出し、かつ、前記第2の電極の端面を覆うように、高誘電率材料を充填して誘電体層を形成する工程7,前記シード層と対向する誘電体層の主面に、前記第1の電極の端面と接続する導電体層を形成するとともに、前記シード層を除去する工程8,前記シード層を除去した誘電体層の主面において、前記第1の電極の端面を所定の厚みで切除し、該第1の電極の端面と前記誘電体層の端面の間に段差を形成する工程9,前記導電体層と対向する側に、前記第2の電極の端面と接続し、前記第1の電極の端面と絶縁した他の導電体層を形成する工程10,を含むことを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記工程9で形成した段差に、前記第1の電極の端面を覆う絶縁体を埋め込む工程,を含むことを特徴とする。他の形態は、前記工程1は、前記第1及び第2の電極のいずれか一方が埋め込まれる孔が、前記基材の主面と略平行な断面において、ハニカム構造を形成する六角形の頂点に配置され、他方の電極が埋め込まれる孔が、前記六角形の中心に配置されることを特徴とする。更に他の形態は、前記段差に設ける絶縁体を、金属酸化物,樹脂,SiOのいずれかとしたことを特徴とする。
更に他の発明のコンデンサの製造方法は、所定の厚みを有する金属基材の主面に、複数のライン状の歯部の一端側が基部に接続した略櫛型の一対の凹状パターンを、互いの歯部が前記基材を介して交互に平行に配列するように形成する工程1,前記金属基材を陽極酸化し、前記凹状パターンの歯部から前記基材の厚み方向に延長した複数の孔を有する酸化物基材を形成する工程2,前記酸化物基材に形成された孔の端部を、前記凹状パターンと反対側の主面において開口するとともに、該開口を覆うシード層を前記酸化物基材主面に形成する工程3,前記孔の内側に導電体を埋め込んで、前記シード層上に、前記凹状パターンに接続する略柱状の内部電極を形成する工程4,前記一対の凹状パターン内に導電体を設けて略櫛型の一対の表面電極を形成し、各凹状パターンの歯部に沿って配列した複数の内部電極を導通させる工程5,前記酸化物基材を除去する工程6,該工程6で形成された空隙部に、高誘電率材料を充填して誘電体層を形成する工程7,前記シード層を除去する工程8,を含むことを特徴とする。主要な形態の一つは、前記工程8においてシード層を除去した後に露出する誘電体層の主面を、絶縁体で被覆する工程,を含むことを特徴とする。
他の形態は、前記いずれかのコンデンサの製造方法において、前記高誘電率材料が、弁金属の酸化物,複合酸化物,樹脂のいずれかであることを特徴とする。更に他の形態は、前記高誘電率材料が弁金属の酸化物であるとき、除去した構造体ないし酸化物基材よりも、誘電率が高い酸化物を利用することを特徴とする。
更に他の発明のコンデンサは、前記いずれかに記載の製造方法によって形成されたことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明は、金属基材の陽極酸化により、電極材料を充填する空隙を備えた酸化物基材の構造体を形成し、前記空隙に第1電極及び第2電極を充填する。そして、前記酸化物基材の除去により形成された空隙部に高誘電率材料を充填して誘電体(層)を得ることとしたので、高容量化を図ることができる。また、酸化物基材の構造体を先に形成して空隙部に後から電極材料を充填するため、電極金属種の選択の幅が増すとともに、製造プロセスが簡便になるという効果が得られる。更に、前記酸化物基材を除去して高誘電率材料を充填するため、誘電体材料の選択性が向上し、用途に応じて誘電体材料を変更することが可能となる。
あるいは、金属の陽極酸化物からなる所定の厚みを有する酸化物基材の表面に、一対の略櫛型の表面電極を、互いの歯部が所定の間隔をおいて交互に平行に配列するように形成するとともに、前記歯部に一端が接続されており、他端が前記酸化物基材の厚み方向へ延長した略柱状の複数の内部電極を設け、前記酸化物基材の除去により形成された空隙部に、高誘電率材料を充填して誘電体層を得ることとした。このため、上述した効果に加え、同一面の直近に電流が逆向きになるように表面電極を形成することにより、磁界相殺の効果が大きくESLが低減できるという効果がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1〜図4を参照しながら本発明の実施例1を説明する。図1(A)は、本実施例のコンデンサ素子の外観斜視図,図1(B)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,図1(C)は本実施例のコンデンサの断面図であり、前記(A)を#B−#B線に沿って切断し矢印方向に見た断面図に相当する。図2〜図4は、本実施例の製造工程の一例を示すである。
本実施例のコンデンサ10は、図1に示すようにコンデンサ素子12を中心に構成されている。前記コンデンサ素子12は、所定の間隔で対向する一対の導電体層14,16と、複数の略チューブ状の誘電体18と、該複数の誘電体18間に充填された第1電極20と、前記誘電体18の内側に充填された第2電極24により構成されている。前記誘電体18は、前記導電体層14,16と略直交している。このような誘電体18は、縦横比が大きく(すなわち、高アスペクト比を有しており)、高誘電率材料により形成されている。また、前記第1電極20の一方の端部は導電体層16に接続し、他方の端部は絶縁キャップ28により導電体層14と絶縁している。また、第2電極24の一方の端部は導電体層14に接続し、他方の端部は誘電体18により導電体層16と絶縁している。
前記誘電体18を形成する高誘電率材料としては、弁金属(Al,Ta,Nb,Ti,Zr,Hf,Zn,W,Sbなど)の酸化物(例えば、Ta(25),TiO(80),Nb(60),ZrO(27),HfO(25),Si(7.4)など:括弧内は誘電率)や、複合酸化物(例えば、BaSr1−x)TiO(300〜1200),SrTiO(300)など)や樹脂が用いられる。前記導電体層14及び16としては、金属全般(例えば、Cu,Ni,Cr,Ag,Au,Pd,Fe,Sn,Pb,Pt,Ir,Rh,Ru,Alなど)が用いられる。また、第1電極20及び第2電極24としては、例えば、メッキ可能な金属全般(例えば、Cu,Ni,Cr,Ag,Au,Pd,Fe,Sn,Pb,Pt,Coなど)やこれらの合金などが用いられる。前記絶縁キャップ28としては、例えば、金属酸化物や電着樹脂(例えば、ポリイミド,エポキシ,アクリルなど)が用いられる。前記金属酸化物としては、具体的には、弁金属(Al,Ta,Nb,Ti,Zr,Hf,Zn,W,Sbなど)の酸化物や電着TiOのほか、ABO構造を有する複合酸化物も含まれる。なお、前記絶縁キャップ28は、前記誘電体18と同じ材料により形成するようにしてもよい。
また、前記コンデンサ素子12の各部の寸法の一例を示すと、導電体層14と導電体層16の間隔(誘電体18の長さ)が数100nm〜数100μm,導電体層14及び16の厚みが数10nm〜数μm,チューブ状の誘電体18の径は、内径外径ともに数nm〜数100nm程度となっている。また、前記絶縁キャップ28の厚みは、数10nm〜数10μm,前記誘電体18間の間隔が、数10nm〜数100nm,誘電体18の厚さ(外径−内径)が、数nm〜数100nm程度となっている。
以上のような構造のコンデンサ素子12は、図1(C)に示すように、全体が絶縁フィルム30(外装保護材)により被覆されており、該絶縁フィルム30の所定の位置に設けられた開口から、接続ランド32,34を介して、リード線などの引出部36,38に接続されている。なお、前記絶縁フィルム30としては、例えば、SiO,SiN,樹脂,金属酸化物などが用いられる。
次に、図2〜図4も参照して、本実施例のコンデンサ10の製造方法を説明する。まず、図2(A)に示すように、弁金属(Al,Ta,Nb,Ti,Zr,Hf,Zn,W,Sbなど)からなる金属基材50を用意する。そして、該金属基材50の表面50Aに、図2(B)に示すように、陽極酸化の基点となるピット51が、前記表面50Aと略直交する断面において、ハニカム構造を形成する六角形の頂点とその中央に配置するように形成される。次に、図2(C)に示すように、陽極酸化処理により、前記ピット51を基点とする複数の略柱状の孔(ホール)54を形成する。このような孔54の形成技術は公知である。図示の例では、前記孔54は、一方の端部が酸化物基材52の表面52Aで開口し、他方の端部が酸化物基材52の裏面52Bで閉口している。
次に、図2(D)に示すように、酸化物基材表面52Aに導電体からなるシード層56を形成するとともに、金属基材50の地金部分を除去し、酸化物基材裏面52Bを露出させる。前記シード層56としては、金属全般(例えば、Cu,Ni,Cr,Ag,Au,Pd,Fe,Sn,Pb,Pt,Ir,Rh,Ru,Alなど)が用いられる。該シード層56は、メッキシードの機能とともに、以下の工程で形成する略チューブ状の構造体58を支持する機能を有している。次に、前記酸化物基材52の界面をエッチングし、図2(E)に示すように、前記シード層56上に、前記孔54を中空部とする略チューブ状の複数の構造体58を形成する。このとき、複数の構造体58の間には空隙60が形成される。そして、前記シード層56をシードとしてメッキすることにより、図2(F)に示すように、前記空隙60に、第1電極20の一部を形成する。前記第1電極20の形成を途中で一端停止したら、前記図2(F)に点線で示すように、所定の厚みで前記構造体58の閉口端面58Aを切除し、図2(G)に示すように、開口端面58Bを形成する。
その後、引き続き、前記シード層56をシードとしてメッキすることにより、前記空隙60と、前記構造体58の中空部である孔54へメッキ導体が同時に埋め込まれ、図3(A)に示すように、第1電極20と第2電極24が形成される。メッキ導体の埋め込みは、前記第1電極20の端面20Bが、構造体58の開口端面58Bに達するまで行われる。なお、前記第1電極20は、上述した工程で一部が事前に形成されているため、第1電極20と第2電極24との間に長さの差が生じる。すなわち、前記第1電極20が構造体58の開口端面58Bに達した時点で導体の埋め込みを停止すれば、第2電極24の端面24Bが前記開口端面58Bに達しない状態とすることができる。
次に、前記第1電極20及び第2電極24を残したまま、図3(B)に示すように、酸化物基材52からなる構造体58を除去し、その空隙62に、図3(C)に示すように高誘電率材料を充填して、誘電体18を形成する。前記構造体58の除去は、例えば、エッチングにより行われる。仮に、構造体58を形成する酸化物基材がAlであり、第1電極20及び第2電極24を形成する電極材料がNiである場合、NaOH溶液による処理を行うと、Alのみを除去することが可能となる。また、高誘電率材料の充填は、例えば、CVDやゾルゲル法などにより行われる。前記高誘電率材料は、前記第2電極24の端面24Bを覆い、前記第1電極20の端面20Bが露出するように充填する。次に、図3(D)に示すように、前記シード層56を除去するとともに、図3(E)に示すように、前記シード層56と対向する側の主面に、導電体層16を形成する。該導電体層16は、前記第1の電極20の端面20Bと接続しているが、前記第2の電極24の端面24Bとは、前記誘電体18の裏面側の端面18Bの存在により絶縁した状態となっている。
続いて、前記導電体層16を給電層にして電解エッチングを施し、図4(A)に示すように、前記第1電極20の他方の端面20Aを選択的にエッチングし、該端面20Aと誘電体端面18Aの間に段差26を形成する。そして、前記段差26に、図4(B)に示すように、陽極酸化,酸化物電着,樹脂電着などの手法により絶縁キャップ28を形成したのち、その表面に、図4(C)に示すように、PVDなどの手法により、導電体層14を形成する。該導電体層14は、前記第2の電極24の端面24Aと接続しているが、前記絶縁キャップ28の存在により、前記第1電極端面20Aとは絶縁した状態となっている。以上の手順により、導電体層14が誘電体18の内部の第2電極24に接続され、導電体16が誘電体18の外部の第1電極20に接続された同軸構造のコンデンサ素子12が得られる。
このように、実施例1によれば、金属の陽極酸化物からなる高アスペクト比を有する略チューブ状の構造体58の外側に第1電極20を、内側に第2電極24を設けて、正極と負極を同軸状に形成したのち、前記構造体58を除去し、その空隙62に高誘電率材料を充填して誘電体18を形成する。また、前記第1電極20と第2電極24の一方の端部に設けた誘電体端面18Bと絶縁キャップ28によって電極の振り分けを行うこととしたので、次のような効果がある。
(1)容量を規定する面積を大きくするとともに、高誘電率材料を用いることとしたので、高容量化を図ることができる。例えば、酸化物基材52からなる構造体58が、誘電率10程度のAlの場合、該構造体58を容量材としてそのまま用いると、コンデンサ10の容量がAlにより規定されてしまうが、本実施例では、前記構造体58よりも誘電率が高い材料を充填し直すため、鋳型として利用した酸化物基材52の誘電率を超えるコンデンサ10を形成することが可能となる。
(2)電極の振り分けに誘電体端面18B及び絶縁キャップ28を用いることとしたので、第1電極20の端面20A及び第2電極24の端面24Bの面積もコンデンサ10の容量向上に利用できる。
(3)酸化物基材52からなる略円筒状の構造体58を形成してから第1電極20及び第2電極24を空隙60や孔54に充填することとしたので、電極材料の選択性が増すとともに、製造プロセスの簡略化を図ることができる。
(4)前記第1電極20及び第2電極24の形成後に前記構造体58を除去し、その空隙62に高誘電率材料を充填することとしたので、誘電体18の材料の選択性が増し、用途に応じて誘電体材料を変更することが可能となる。
次に、図5〜図8を参照しながら本発明の実施例2を説明する。図5(A)は、本実施例のコンデンサ素子の主要断面図,図5(B)は前記(A)を#C−#C線に沿って切断し、矢印方向に見た断面図である。図6〜図8は、本実施例の製造工程の一例を示す図である。図5(A)及び(B)に示すように、本実施例のコンデンサ素子100は、対向する一対の導電体層102,104間に、高誘電率材料からなる誘電体層106が設けられており、該誘電体層106に形成された略柱状の複数の孔に、第1電極108と第2電極110が充填された構造となっている。
本実施例では、図5(B)に示すように、前記第2電極110が、ハニカム構造を形成する六角形の頂点に位置し、前記第1電極108が、前記六角形の中心に位置するように配置されている。そして、前記第1電極108の一方の端面108Aと導電体層102の間には絶縁キャップ112が形成され、前記第2電極110の一方の端面110Bと導電体層104の間には前記誘電体層106が存在している。このように、前記絶縁キャップ112及び誘電体層106によって、第1電極108,第2電極110と、導電体層102,104との絶縁を図ることにより、電極の振り分けが行われている。
次に、図6〜図8も参照して、本実施例の製造方法を説明する。まず、図6(A)に示すように、弁金属からなる金属基材120を用意し、該金属基材120の表面120Aに、図6(B)に示すように、陽極酸化の基点となるピット122を、ハニカムレイアウトで形成する。前記金属基材120としては、上述した実施例1と同様の弁金属が利用される。次に、図6(C)に示すように、陽極酸化処理により、複数の略柱状の孔126,128が形成された酸化物基材124を得る。該孔126,128は、一端が酸化物基材124の表面124Aで開口し、他端が酸化物機材裏面124Bで閉口するように形成されている。なお、図示の例では、孔126と128は長さが異なっており、短い方の孔128が、ハニカム構造を形成する六角形の頂点に位置し、長い方の孔126が、前記六角形の中心に位置するように形成されている。
次に、前記図6(C)に示す状態から、金属基材120の地金を除去するとともに、同図に点線で示すように、酸化物基材124を所定の厚みで切除し、図6(D)に示すように、酸化物基材裏面124B側において、前記長い方の孔126の閉口した端部を開口させる。そして、図6(E)に示すように、酸化物基材表面124Aに、PVDなどの適宜手法により、導電体からなるシード層130を形成する。次に、図6(F)に示すように、前記シード層130をシードとして、前記孔126の内側を途中までメッキ導体で埋め込み、第1電極108の一部を形成する。前記第1電極108の一部を形成したら、一端、導体埋め込みを停止し、図6(G)に示すように、酸化物基材裏面124Bを所定の厚みで切除し、閉口した孔128の端部を開口する。
その後、引き続き、前記シード層130をシードとしてメッキすることにより、前記孔126及び128にメッキ導体が同時に埋め込まれ、図7(A)に示すように、第1電極108と第2電極110が形成される。メッキ導体の埋め込みは、前記第1電極108の一方の端面108Bが、酸化物基材裏面124Bに達するまで行われる。なお、前記第1電極108は、上述した工程で一部が事前に形成されているため、第1電極108と第2電極110の間に長さの差が生じる。すなわち、前記第1電極108の端面108Bが、酸化物基材裏面124Bに達した時点で導体の埋め込みを停止すれば、第2電極110の端面110Bが、酸化物基材裏面124Bに達しない状態とすることができる。
次に、前記第1電極108及び第2電極110を残したまま、図7(B)に示すように、酸化物基材124を除去し、その空隙132に、図7(C)に示すように高誘電率材料を充填して、誘電体層106を形成する。酸化物基材124の除去及び高誘電率材料の充填は、上述した実施例1と同様の方法により行われる。前記高誘電率材料は、前記第2電極110の端面110Bを覆い、第1電極108の端面108Bが露出するように充填される。次に、図7(D)に示すように、前記シード層130を除去するとともに、図7(E)に示すように、前記シード層130と対向する側の誘電体裏面106Bに、導電体層104を形成する。該導電体層104は、前記第1電極108の端面108Bと接続しているが、前記第2電極110の端面110Bとは、前記誘電体層106の存在により絶縁した状態となっている。
続いて、前記導電体層104を給電層にして電解エッチングを施し、図8(A)に示すように、前記第1電極108の他方の端面108Aを選択的にエッチングし、該端面108Aと誘電体層106の表面106Aの間に段差134を形成する。そして、前記段差134に、図8(B)に示すように、陽極酸化,酸化物電着,樹脂電着などの手法により、絶縁キャップ112を形成したのち、その表面に、図8(C)に示すように、PVDなどの適宜手法により、表面側の導電体層102を形成する。該導電体層102は、前記第2電極110の端面110Aと接続しているが、前記絶縁キャップ112の存在により、前記第1電極108の端面108Aとは絶縁した状態となっている。
以上の手順により、導電体層102が、ハニカム構造を形成する六角形の頂点に配置された第2電極110に接続され、導電体層104が、前記六角形の中央に配置された第1電極108に接続されたハニカム構造のコンデンサ素子100が得られる。本実施例の基本的効果は、上述した実施例1と同様である。
次に、図9〜図11を参照しながら本発明の実施例3を説明する。図9(A)は、本実施例のコンデンサ素子の電極構造を示す斜視図,図9(B)は本実施例のコンデンサの外観斜視図である。図10及び図11は、本実施例の製造工程の一例を示す図である。本実施例のコンデンサ200は、所定の厚みを有する誘電体層204と、該誘電体層204の表面204Aに形成された一対の略櫛型の表面電極206,210と、これら表面電極206,210から前記誘電体層204の裏面204Bに向けて延長した複数の略柱状の内部電極208,212により構成されている。誘電体層裏面204Bには、必要に応じて絶縁体層214が設けられている。
前記誘電体層204は、高誘電率材料によって形成されており、前記内部電極208,212は、誘電体層204の厚み方向に形成された孔238(図10(C)参照)に電極材料を充填して形成されている。このような内部電極208,212は、縦横比が大きく(すなわち、z方向に高アスペクト比を有しており)、容量を規定する面積を大きくすることができる。また、前記表面電極206は、略平行に配列した複数のライン状の歯部206Aの一端側が、該歯部206Aと略直交する基部206Bに接続している。他方の表面電極210についても同様に、複数の歯部210Aの一端側が基部210Bに接続している。これら表面電極206,210は、互いの歯部206A,210Aが、誘電体層204を介して所定の間隔で交互に配列するように、前記誘電体表面204Aに形成されている。以上のような構造のコンデンサ素子202は、図9(B)に示すように、前記表面電極206,210の基部206B,210Bに接続された導体パターン216A,216Bを介して、リード線218A,218Bなどに接続されており、外部に引き出される。なお、前記基部206B,210Bは、引き出しの都合上、実際には図9(B)に示すように幅広に形成すると都合がよい。
前記誘電体層204を形成する高誘電率材料としては、上述した実施例1と同様の材料が用いられる。前記表面電極206及び210としては、金属全般(例えば、Cu,Ni,Cr,Ag,Au,Pd,Fe,Sn,Pb,Pt,Ir,Rh,Ru,Alなど)が用いられる。また、内部電極208及び212としては、上述した金属全般が用いられ、特に、メッキ可能な金属(Cu,Ni,Co,Cr,Ag,Au,Pd,Fe,Sn,Pb,Ptなど)やこれらの合金などが用いられる。また、前記絶縁体層214としては、上述した弁金属の酸化物や、SiO,SiN,樹脂,金属酸化物などが用いられる。前記導体パターン216A,216Bとしては、上述した表面電極206,210と同様に、金属全般が用いられる。
また、前記表面電極206,210の歯部206A,210Aは、例えば、幅が数10nm〜数100nm,厚さが数10nm〜数100nm,間隔が数10nm〜数100nmに設定されている。前記内部電極208及び212は、例えば、径が数10nm〜数100nm,長さが数100nm〜数100μm,間隔が数10nm〜数100nmに設定されている。また、前記誘電体層204の厚さは、数100nm〜数100μmに設定されており、絶縁体層214の厚さは、数10nm〜数10μm程度に設定されている。
次に、図10及び図11も参照して、本実施例の製造方法を説明する。まず、図10(A)に示すように、Al,Ta,Nb,Ti,Zr,Hf,Zn,Hf,Zn,W,Sbなどの弁金属からなる金属基材230を用意し、該金属基材230の表面230Aに、図10(B)に示すように、一対の略櫛型の凹状パターン232,234を形成する。該凹状パターン232,234は、前記金属基材表面230Aの対向する一対の縁部に略平行に配置された基部232B,234Bと、該基部232B,234Bに一端が接続された複数の歯部232A,234Aを備えている。これら歯部232A,234Aは、前記基部232B,234Bに対して略直交しており、更に、前記歯部232A,234Aが、所定の間隔で交互に配列するように形成されている。前記凹状パターン232,234は、例えば、リソグラフィーやインプリントを用いたエッチングにより、数10nm〜数100nm程度の深さに形成されている。
このような凹状パターン232,234を形成した金属基材230に、適切な条件で陽極酸化処理を施すと、図10(C)に示すように、ライン状の歯部232A及び234Aに沿って高アスペクト比の孔238が複数形成された酸化物基材236が得られる。なお、このような孔238の形成手法は公知である。前記金属基材230としてアルミニウムを利用した場合は、前記酸化物基材236は、Alとなる。次に、金属基材230の地金部分を除去するとともに、図10(C)に点線で示すように、酸化物基材裏面236Bを所定の厚みで切除し、図10(D)に示すように、前記孔238の下方の端部238Bを、酸化物基材裏面236B側で開口する。そして、図10(E)に示すように、酸化物基材裏面236Bに、PVDなどの適宜手法によって導電体からなるシード層240を形成する。該シード層240としては、前記金属基材230の地金部分を除去せずに利用するようにしてもよいし、基材の除去後に別材料を利用して成膜してもよい。
次に、図10(F)に示すように、前記シード層240をシードとして、前記孔238をメッキ用金属材料で充填することにより、前記複数の孔238内に略柱状の内部電極208,212を形成する。これら内部電極208,212は、下端が前記シード層240に接続し、上端が前記凹状の歯部232A,234Aの底面に露出している。そして、図11(A)に示すように、前記凹状パターン232,234内に導電材料を設けて、複数の歯部206A同士と歯部210A同士を導通させた略櫛型の一対の表面電極206,210を形成する。これにより、該表面電極206,210に接続された内部電極208,212も、正極と負極に振り分けられる。
次に、前記表面電極206及び210と、内部電極208及び212を残したまま、図11(B)に示すように、酸化物基材236を除去し、その空隙242に、図11(C)に示すように高誘電率材料を充填して、誘電体層204を形成する。酸化物基材236の除去及び高誘電率材料の充填手法は、上述した実施例1と同様である。そして、図11(D)に示すように、前記シード層240を除去し、必要に応じて図11(E)に示すように、誘電体層裏面204Bに絶縁体層214を形成する。
このように、実施例3によれば、金属の陽極酸化物からなる酸化物基材236の表面236Aに、一対の略櫛型の表面電極206,210を、互いの歯部206A,210Aが所定の間隔で交互に配列するように形成するとともに、前記歯部206A,210Aから酸化物基材236の厚み方向へ延長した略柱状の内部電極208,212を設ける。そして、前記酸化物基材236の除去後に、その空隙242に高誘電率材料を充填して誘電体層204を形成することとしたので、次のような効果がある。
(1)厚み方向へ延長した略柱状の内部電極208,212を形成して容量を規定する面積を大きくするとともに、高誘電率材料を用いることとしたので、コンデンサ200の高容量化を図ることができる。
(2)略柱状の複数の孔238を有する酸化物基材236を形成し、後から前記孔238に電極材料を充填するため製造プロセスが簡単になる。また、電極材料の選択性が増す。
(3)前記酸化物基材236の除去後に、高誘電率材料を充填することとしたので、誘電体層204の材料の選択性が増し、用途に応じて誘電率材料を変更することが可能となる。
(4)同一面(誘電体層表面204A)の直近に、電流方向が逆向きになるように表面電極206,210を形成しているため、磁界相殺の効果が大きく、ESLが大幅に低減できる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した形状,寸法は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。例えば、前記実施例3の表面電極206,210の歯部206A,210Aの数や、内部電極208,212の数も一例であり、必要に応じて適宜増減してよい。前記表面電極206,210を、同一主面上に2組以上設けるようにしてもよい。
(2)材料についても同様に、公知の各種の材料を使用してよい。例えば、前記実施例1では構造体58を形成するための金属基材の具体例としてアルミニウムを挙げたが、陽極酸化が可能な金属であれば、他の公知の各種の金属が適用可能である。
(3)実施例1及び3で示した電極引出構造も一例であり、同様の効果を奏するように適宜設計変更可能である。
(4)前記実施例で示した製造工程も一例であり、同様の効果を奏するように適宜変更してよい。例えば、表面電極と裏面電極のいずれを先に形成するかも一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。
(5)前記実施例1では、絶縁キャップ28により絶縁を図ることとしたが、これも一例であり、図4(B)に示す工程を省略し、図4(A)の工程後、直接図4(C)に示すように導電体層14を設けることにより、前記図4(A)の工程においてエッチングによって形成した段差26をエアギャップとして利用し、導電体層14と第1電極20の絶縁を図るようにしてもよい。実施例2についても同様に、エアギャップを利用して絶縁し、電極の振り分けを行うようにしてもよい。
また、前記実施例1では、陽極酸化,酸化物電着,樹脂電着により絶縁キャップ28を形成することとしたが、これも一例であり、同様の効果を奏するように適宜変更してよい。例えば、前記図4(A)の工程後、段差26の底部に露出した第1電極20を介してSiOを電着してもよいし、あるいは、電極表面20AにSn−Pdのような触媒金属を一端電着し、これを種として無電界でSiOを析出させてもよい。また、前記段差26を埋めるように樹脂を塗布し、表面の樹脂のみをエッチングや研磨で除去することで、前記段差26に樹脂を残すようにしてよい。更に、前記段差26を埋めるように絶縁体を成膜し、表面の絶縁体のみをエッチングや研磨で除去することで、前記段差26に絶縁体を残すようにしてもよい。実施例2についても同様である。
本発明によれば、(1)金属基材の陽極酸化により、電極材料を充填する空隙を備えた酸化物基材の構造体を形成し、前記空隙に第1電極及び第2電極を充填する。そして、前記酸化物基材の除去により形成された空隙部に高誘電率材料を充填して誘電体(層)を得ることとした。あるいは、(2)金属の陽極酸化物からなる所定の厚みを有する酸化物基材の表面に、一対の略櫛型の表面電極を、互いの歯部が所定の間隔をおいて交互に平行に配列するように形成するとともに、前記歯部に一端が接続されており、他端が前記酸化物基材の厚み方向へ延長した略柱状の複数の内部電極を設け、前記酸化物基材の除去により形成された空隙部に、高誘電率材料を充填して誘電体層を得ることとした。このため、コンデンサの用途に適用できる。
本発明の実施例1を示す図であり、(A)はコンデンサ素子の外観斜視図,(B)は前記(A)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,(C)は本実施例のコンデンサの断面であり、前記(A)を#B−#B線に沿って切断し矢印方向に見た断面図に相当する。 前記実施例1の製造工程の一例を示す図である。 前記実施例1の製造工程の一例を示す図である。 前記実施例1の製造工程の一例を示す図である。 本発明の実施例2を示す図であり、(A)はコンデンサ素子の主要断面図,(B)は前記(A)を#C−#C線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である。 前記実施例2の製造工程の一例を示す図である。 前記実施例2の製造工程の一例を示す図である。 前記実施例2の製造工程の一例を示す図である。 本発明の実施例3を示す図であり、(A)はコンデンサ素子の電極構造を示す斜視図,(B)はコンデンサの外観斜視図である。 前記実施例3の製造工程の一例を示す図である。 前記実施例3の製造工程の一例を示す図である。
符号の説明
10:コンデンサ
12:コンデンサ素子
14,16:導電体層
18:誘電体
18A,18B:端面
20:第1電極
20A,20B,24A,24B:端面
24:第2電極
26:段差
28:絶縁キャップ
30:絶縁フィルム
32,34:接続ランド
36,38:引出部
50:金属基材
50A:表面
51:ピット
52:酸化物基材
52A:表面
52B:裏面
54:孔(ホール)
56:シード層
58:構造体
58A:閉口端面
58B:開口端面
60,62:空隙
100:コンデンサ素子
102,104:導電体層
106:誘電体層
106A:表面
106B:裏面
108:第1電極
108A,108B,110A,110B:端部
110:第2電極
112:絶縁キャップ
120:金属基材
120A:表面
122:ピット
124:酸化物基材
124A:表面
124B:裏面
126,128:孔(ホール)
130:シード層
132:空隙
134:段差
200:コンデンサ
202:コンデンサ素子
204:誘電体層
204A:表面
204B:裏面
206,210:表面電極
206A,210A:歯部
206B,210B:基部
208,212:内部電極
214:絶縁体層
216A,216B:導体パターン
218A,218B:リード線
230:金属基材
230A:表面
232,234:凹状パターン
232A,234A:歯部
232B,234B:基部
236:酸化物基材
236A:表面
236B:裏面
238:孔(ホール)
238A,238B:端部
240:シード層
242:空隙

Claims (23)

  1. 所定の間隔で対向する一対の導電体層,
    該導電体層と略直交し、かつ、両端が前記一対の導電体層の内側主面に接続するとともに、高誘電率材料により形成された略チューブ状の複数の誘電体,
    一端が一方の導電体層に接続し、他端が他方の導電体層と絶縁するように、前記複数の誘電体間の空隙に充填される第1の電極,
    一端が前記他方の導電体層に接続し、他端が前記一方の導電体層と絶縁するように、前記複数の誘電体の中空部に充填される第2の電極,
    を備えたことを特徴とするコンデンサ。
  2. 前記誘電体は、前記導電体層と略平行な断面において、ハニカム構造を形成する六角形の頂点とその中央に配置されていることを特徴とする請求項1記載のコンデンサ。
  3. 所定の間隔で対向する一対の導電体層,
    該一対の導電体層間に設けられており、高誘電率材料により形成された誘電体層,
    前記一対の導電体層と略直交する方向に、前記誘電体層を貫通するように形成された複数の略柱状の孔,
    前記複数の孔のうちの一部の孔に充填されており、一端が一方の導電体層に接続され、他端が他方の導電体層と絶縁した第1の電極,
    前記複数の孔のうち、前記第1の電極が充填されていない孔に充填されており、一端が前記他方の導電体層に接続され、他端が前記一方の導電体層と絶縁した第2の電極,
    を備えたことを特徴とするコンデンサ。
  4. 前記第1又は第2の電極のいずれか一方の電極が、前記導電体層と略平行な断面において、ハニカム構造を形成する六角形の頂点に配置され、他方の電極が、前記六角形の中心に配置されることを特徴とする請求項3記載のコンデンサ。
  5. 前記第1及び第2の電極の少なくともいずれかの先端と前記導電体層間に設けた間隙によって、前記電極と導電体層間を絶縁することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコンデンサ。
  6. 前記第1及び第2の電極の少なくともいずれかの先端と前記導電体層間に設けた絶縁体によって、前記電極と導電体層間を絶縁することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコンデンサ。
  7. 前記絶縁体が、金属酸化物,樹脂,SiOのいずれかであることを特徴とする請求項6記載のコンデンサ。
  8. 高誘電率材料によって形成されており、所定の厚みを有する誘電体層,
    該誘電体層の同一主面に形成されており、複数のライン状の歯部の一端が基部に接続した略櫛型の一対の表面電極,
    該一対の表面電極のそれぞれの歯部に一端が接続されており、他端が前記誘電体層の厚み方向へ延長した略柱状の複数の内部電極,
    を備えるとともに、
    前記一対の表面電極を、互いの歯部が前記誘電体層を介して交互に平行に配列するように、前記誘電体層表面に配置したことを特徴とするコンデンサ。
  9. 前記内部電極の他端が、前記表面電極が形成された面と対向する誘電体主面に露出するとともに、該誘電層主面に絶縁層を設けたことを特徴とする請求項8記載のコンデンサ。
  10. 前記高誘電率材料が、弁金属の酸化物,複合酸化物,樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のコンデンサ。
  11. 金属の基材を陽極酸化し、第1の電極及び第2の電極を充填するための空隙を有する構造体を形成する工程,
    前記構造体の一方の主面に、導電性のシード層を形成する工程,
    前記空隙に導電体を埋め込み、前記シード層上に第1及び第2の電極を形成する工程,
    前記構造体を除去し、それによって生じた空隙に、高誘電率材料を充填して誘電体層を形成する工程,
    前記シード層を除去するとともに、前記誘電体層の主面に、前記第1及び第2の電極の一方と接続し、他方と絶縁した一対の表面電極ないし導電体層を形成する工程,
    を含むことを特徴とするコンデンサの製造方法。
  12. 金属の基材を陽極酸化し、該酸化物基材の対向する一対の主面と略直交する方向に、一方の主面で開口し、他方の主面で閉口する複数の孔を形成する工程1,
    前記酸化物基材の一方の主面全体に、導電性のシード層を形成する工程2,
    前記酸化物基材を加工して、前記孔を中空部とする略チューブ状の複数の構造体を形成する工程3,
    前記複数の構造体間の空隙に途中まで導電体を埋め込み、前記シード層上に第1の電極の一部を形成する工程4,
    前記シード層と対向する酸化物基材の主面側において、前記構造体の先端を所定の厚みで切除し、該構造体の閉口端を開口する工程5,
    前記複数の構造体間の空隙と前記構造体の中空部に、同時に導電体を埋め込み、前記シード層上に、前記工程5で開口した構造体の開口端に達する第1の電極と、前記開口端に達しない第2の電極を形成する工程6,
    前記構造体を除去する工程7,
    該工程7によって形成された略チューブ状の空隙部に、前記第2の電極の端面を覆い、かつ、前記第1の電極の端面を露出するように、高誘電率材料を充填して誘電体を形成する工程8,
    前記シード層と対向する誘電体の主面に、前記第1の電極の端面と接続し、前記第2の電極の端面と絶縁した導電体層を形成するとともに、前記シード層を除去する工程9,
    前記シード層を除去した主面において、前記第1の電極の端面を所定の厚みで切除し、該端面と前記誘電体の端面の間に段差を形成する工程10,
    前記導電体層と対向する側に、前記第2の電極の端面と接続し、前記第1の電極の端面と絶縁した他の導電体層を形成する工程11,
    を含むことを特徴とするコンデンサの製造方法。
  13. 前記工程10で形成した段差に、前記第1の電極の切除後の端面を覆い、かつ、前記第2の電極の端面を露出するように、絶縁体を埋め込む工程,
    を含むことを特徴とする請求項12記載のコンデンサの製造方法。
  14. 前記工程1は、前記基材の主面と略平行な断面において、ハニカム構造を形成する六角形の頂点とその中央に位置するように、前記孔を形成することを特徴とする請求項12又は13記載のコンデンサの製造方法。
  15. 金属の基材を陽極酸化し、該酸化物基材の対向する一対の主面と略直交する方向に、一方の主面で開口する長さが異なる2種類の孔を複数形成するとともに、長い方の孔の先端を、前記酸化物基材の他方の主面側で開口する工程1,
    前記酸化物基材の一方の主面全体に、導電性のシード層を形成する工程2,
    前記工程1で開口した孔の内側に導電体を途中まで埋め込み、前記シード層上に第1の電極の一部を形成する工程3,
    前記シード層と対向する主面側において、前記酸化物基材の端面を所定の厚みで切除し、短い方の孔の閉口端を開口する工程4,
    前記複数の孔の全ての内側に導電体を埋め込み、前記シード層上に、前記工程4で切除した酸化物基材の端面に端面が達する第1の電極と、前記切除した端面に達しない第2の電極を形成する工程5,
    前記酸化物基材を除去する工程6,
    該工程6によって前記第1及び第2の電極間に生じた空隙部に、前記第1の電極の端面が露出し、かつ、前記第2の電極の端面を覆うように、高誘電率材料を充填して誘電体層を形成する工程7,
    前記シード層と対向する誘電体層の主面に、前記第1の電極の端面と接続する導電体層を形成するとともに、前記シード層を除去する工程8,
    前記シード層を除去した誘電体層の主面において、前記第1の電極の端面を所定の厚みで切除し、該第1の電極の端面と前記誘電体層の端面の間に段差を形成する工程9,
    前記導電体層と対向する側に、前記第2の電極の端面と接続し、前記第1の電極の端面と絶縁した他の導電体層を形成する工程10,
    を含むことを特徴とするコンデンサの製造方法。
  16. 前記工程9で形成した段差に、前記第1の電極の端面を覆う絶縁体を埋め込む工程,
    を含むことを特徴とする請求項15記載のコンデンサの製造方法。
  17. 前記工程1は、前記第1及び第2の電極のいずれか一方が埋め込まれる孔が、前記基材の主面と略平行な断面において、ハニカム構造を形成する六角形の頂点に配置され、他方の電極が埋め込まれる孔が、前記六角形の中心に配置されることを特徴とする請求項15又は16記載のコンデンサの製造方法。
  18. 前記段差に設ける絶縁体を、金属酸化物,樹脂,SiOのいずれかとしたことを特徴とする請求項13又は16記載のコンデンサの製造方法。
  19. 所定の厚みを有する金属基材の主面に、複数のライン状の歯部の一端側が基部に接続した略櫛型の一対の凹状パターンを、互いの歯部が前記基材を介して交互に平行に配列するように形成する工程1,
    前記金属基材を陽極酸化し、前記凹状パターンの歯部から前記基材の厚み方向に延長した複数の孔を有する酸化物基材を形成する工程2,
    前記酸化物基材に形成された孔の端部を、前記凹状パターンと反対側の主面において開口するとともに、該開口を覆うシード層を前記酸化物基材主面に形成する工程3,
    前記孔の内側に導電体を埋め込んで、前記シード層上に、前記凹状パターンに接続する略柱状の内部電極を形成する工程4,
    前記一対の凹状パターン内に導電体を設けて略櫛型の一対の表面電極を形成し、各凹状パターンの歯部に沿って配列した複数の内部電極を導通させる工程5,
    前記酸化物基材を除去する工程6,
    該工程6で形成された空隙部に、高誘電率材料を充填して誘電体層を形成する工程7,
    前記シード層を除去する工程8,
    を含むことを特徴とするコンデンサの製造方法。
  20. 前記工程8においてシード層を除去した後に露出する誘電体層の主面を、絶縁体で被覆する工程,
    を含むことを特徴とする請求項19記載のコンデンサの製造方法。
  21. 前記高誘電率材料が、弁金属の酸化物,複合酸化物,樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項11〜20のいずれかに記載のコンデンサの製造方法。
  22. 前記高誘電率材料が弁金属の酸化物であるとき、除去した構造体ないし酸化物基材よりも、誘電率が高い酸化物を利用することを特徴とする請求項21記載のコンデンサの製造方法。
  23. 請求項11〜22のいずれかに記載の製造方法によって形成されたことを特徴とするコンデンサ。
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