JP4380739B2 - 高圧燃料ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、プランジャの往復移動により加圧室に吸入した燃料を加圧し内燃機関に供給する高圧燃料ポンプに関するものである。
従来、プランジャの往復移動により加圧室に吸入した燃料を加圧し内燃機関に供給する高圧燃料ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。内燃機関に供給された燃料は、内燃機関に設けられている燃料噴射弁から内燃機関に設けられる燃焼室に噴射される。高圧燃料ポンプには、加圧室の下流側に、加圧室の燃料圧力が所定圧以上になると開弁して加圧室の燃料を内燃機関に供給する吐出弁が設けられている。この吐出弁は、内燃機関側から加圧室への燃料の逆流を防ぐ逆止弁としても機能する。
ところで、内燃機関稼動中のフューエルカットまたは内燃機関停止により燃料噴射弁が停止すると、高圧燃料ポンプの下流側は、吐出弁および燃料噴射弁、さらに高圧燃料ポンプの下流側の燃料圧力の異常昇圧を防止するリリーフ弁を備える場合はリリーフ弁により閉塞される。これにより、高圧燃料ポンプの下流側の燃料圧力は高圧に保持される。この保持圧力は、燃料噴射弁が停止するときの燃料の制御圧力になる。なお、内燃機関が十分に暖機されていた場合は、内燃機関からの受熱によりさらに燃料圧力が上昇することになる。
このように高圧燃料ポンプの下流側、つまり燃料噴射弁の上流側の燃料圧力が高圧に保持されると、内燃機関停止中に閉弁した状態の燃料噴射弁の弁部から燃料が燃焼室に漏れ出す恐れがある。このように内燃機関停止中に燃料が燃焼室に漏れると、エンジン始動時にHC等の未燃成分が排ガス中に多く排出されることになる。また、内燃機関稼動時のフューエルカット状態から燃料噴射を再開するときには、燃料噴射弁から噴射される燃料量は、運転状態に適した微少量であることが望まれるが、燃料噴射弁の上流側の燃料圧力が高圧であると、燃料噴射再開時に燃料噴射弁から多量の燃料が噴射される。その結果、急激な内燃機関の出力の上昇により、内燃機関の駆動系にショックが加わるという問題が発生する。
そこで、上記高圧燃料ポンプでは、吐出弁やリリーフ弁のハウジングの外周壁と、当該ハウジングが取り付けられる取付穴との間に隙間を設け、燃料噴射弁の停止中にその隙間を介して高圧燃料ポンプの下流側の燃料を低圧側に戻し、高圧燃料ポンプの下流側の燃料圧力を低下させている。
特開2006−307829号公報
ここで、内燃機関の停止中に高圧燃料ポンプの下流側の燃料を低圧側に戻すという機能は、吐出弁の機能と相反する機能である。低圧側への燃料の流出量が多いと、高圧燃料ポンプは、流出量分の燃料を余分に吐出しなければならないため、ポンプの駆動損失が増大してしまう。こういった事情により、低圧側への燃料の流出量は、極力少ないほうが良い。
しかしながら、吐出弁やリリーフ弁のハウジング内には、燃料を流通する通路や、弁体等の部品を収容必要があるためある程度の外径が必要である。このため、吐出弁やリリーフ弁のハウジングの外周壁と、その取付穴との間の隙間を利用して高圧燃料ポンプの下流側の燃料を低圧側に戻す形式のものでは、燃料が通過する面積を小さくするには構造上限界がある。つまり、低圧側に流出する燃料の流出量を極力低減させるには限界がある。
本発明の目的は、吐出弁の下流側の燃料を低圧側に戻すことにより、当該下流側の燃料圧力を減圧させつつも、燃料が低圧側に戻ることによるポンプの駆動損失の増大を極力低減させることができる高圧燃料ポンプを提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、燃料を加圧し内燃機関に供給する高圧燃料ポンプにおいて、加圧室を有するポンプハウジングと、ポンプハウジングに往復移動自在に支持され、加圧室に吸入した燃料を加圧するプランジャと、加圧室の燃料圧力が所定圧以上となると開弁し、加圧室の燃料を内燃機関に供給する吐出弁と、吐出弁の下流側と上流側とを接続する燃料通路と、燃料通路内に収容される通路内部材であって、複数の部材から構成され、複数の部材が組み合わされることにより、吐出弁の下流側から上流側に戻る燃料の流れを絞る絞り部が形成される通路内部材と、を備え
通路内部材は、2つの部材から構成され、絞り部は、2つの部材のそれぞれに形成される面同士を密着させ、さらに、密着させた面のいずれか一方の面の表面を他方の面の表面よりも粗くすることにより形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、吐出弁の下流側と上流側とを接続する燃料通路内に、吐出弁の下流側から上流側に戻る燃料の流れを絞る絞り部が形成されているので、吐出弁やリリーフ弁のハウジングの外周壁と、その取付穴との間の隙間を介して吐出弁の上流側に燃料を戻す従来技術に比べ、燃料の通過する面積を小さくすることができ、燃料の流出量を低減させることができる。
ここで、上記燃料通路内に微細孔加工により絞り部を形成した絞り部材を収容させることが考えられるが、微細孔加工にも加工の限界があるため、燃料の流出量を低減させるにも限界がある。
本発明の構成によれば、上記絞り部は、燃料通路内に収容される複数の部材から構成され、この複数の部材が組み合わされることにより形成される。これによれば、上述したように微細孔加工にて絞り部を形成した場合よりも、絞り部における燃料が通過する面積をさらに小さくしたり、燃料が絞り部を通過する際の抵抗をさらに大きくしたりすることが容易にでき、燃料の流出量をさらに低減させることができる。この結果、吐出弁の下流側の燃料を上流側に戻し、当該下流側の圧力を減圧させつつも、燃料が戻ることによるポンプの駆動損失の増大を極力低減させることができる高圧燃料ポンプを提供することができる。
加えて、2つの部材の面同士を密着させた状態であっても、密着させた面のいずれか一方の面の表面を他方の面の表面よりも粗くすることにより容易に微少な隙間を形成することができる。
請求項に記載の発明によれば、通路内部材の2つの部材のうち、一方の部材は、内部に通路を有し、他方の部材は、当該通路内に収容される棒状部材であって、絞り部は、第1通路の内壁と棒状部材の外周壁との隙間によって形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、一方の部材の通路に、他方の部材である棒状部材を収容させることにより、当該通路の内壁と棒状部材の外周壁との間に形成される隙間を絞り部としているので、容易に上記隙間を微細孔加工によって形成される孔の面積よりも小さくすることができ、容易に絞り部を通る燃料の流出量を少なくすることができる。当該通路の内径および棒状部材の外径の寸法精度を高めることは微細孔加工を行うよりも容易である。また、棒状部材の軸方向長さを調整することにより、流出量を容易に調整することができる。
請求項に記載の発明によれば、棒状部材は、通路内に圧入される圧入部と絞り形成部とを有し、圧入部には、当該通路の入口側と出口側とを連通する切欠き部が形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、棒状部材は通路内に圧入される圧入部を有し、棒状部材を当該通路内に圧入して固定しているので、当該通路内での棒状部材の位置を安定させることができる。また、圧入部には、当該通路の入口側と出口側とを連通する切欠き部が形成されているので、燃料を入口側から出口側に流すことができる。
請求項に記載の発明によれば、燃料通路は、吐出弁の弁体を収容する通路であり、一方の部材は、吐出弁の弁体であることを特徴としている。
この構成によれば、吐出弁の弁体を収容する通路を燃料通路とし、通路内部材のうち、一方の部材を吐出弁の弁体としているので、別途ポンプハウジングに燃料通路を形成したり、その燃料通路に収容する一方の部材を用意したりする必要が無くなり、部品点数の増加を最小限に抑えることができる。
請求項に記載の発明によれば、吐出弁の下流側の燃料圧力の異常昇圧を防止するリリーフ弁をさらに備え、燃料通路は、リリーフ弁の弁体を収容する通路であり、一方の部材は、リリーフ弁の弁体であり、弁体の内部には通路が形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、リリーフ弁の弁体を収容する通路を燃料通路とし、通路内部材のうち、一方の部材をリリーフ弁の弁体としているので、リリーフ弁がポンプハウジングに設けられているような形式の高圧燃料ポンプであれば、別途ポンプハウジングに燃料通路を形成したり、その燃料通路に収容する一方の部材を用意したりする必要が無くなり、部品点数の増加を最小限に抑えることができる。
請求項に記載の発明によれば、燃料通路は、ポンプハウジングに形成されていることを特徴としている
請求項7に記載の発明によれば、燃料を加圧し内燃機関に供給する高圧燃料ポンプにおいて、加圧室を有するポンプハウジングと、ポンプハウジングに往復移動自在に支持され、加圧室に吸入した燃料を加圧するプランジャと、加圧室の燃料圧力が所定圧以上となると開弁し、加圧室の燃料を内燃機関に供給する吐出弁と、吐出弁の下流側と上流側とを接続する燃料通路と、燃料通路内に収容される通路内部材であって、複数の部材から構成され、複数の部材が組み合わされることにより、吐出弁の下流側から上流側に戻る燃料の流れを絞る絞り部が形成される通路内部材と、を備え、
燃料通路には、内部に通路を有し、当該通路内に通路内部材を収容する通路部材が配置され、通路内部材は、2つの部材から構成され、2つの部材は、それぞれ板状部材から構成され、絞り部は、2枚の板状部材の板厚方向の側壁同士を近接させるとともに対向するように配置されることによって形成されていることを特徴としている。この構成によれば、2枚の板状部材という簡単な構造のものを組み合わせることによって絞り部を形成することができる。
請求項に記載の発明によれば、通路部材の通路は、小径通路部と大径通路部とを有しており、通路内部材の2枚の板状部材は、当該板状部材の板厚方向と当該通路内を流通する燃料の流通方向とがほぼ一致するように大径通路部に重ねて収容され、2枚の板状部材のうち、外側に配置される外側板状部材は、内側に配置される内側板状部材を大径通路部と小径通路部との間の内壁に押し付けて支持するとともに、外側板状部材と内側板状部材との間に形成される絞り部と外側板状部材の外部とを連通する第1連通路を有し、内側板状部材は、絞り部と小径通路部とを連通する第2連通路を有することを特徴としている。
この構成によれば、2枚の板状部材は、小径通路部と大径通路部を有する通路のうち、大径通路部に収容されているので、比較的径方向の寸法が大きなものを当該通路内に収容させることができる。また、2枚の板状部材は、それらの板厚方向と当該通路内を流通する燃料の流通方向とがほぼ一致するように大径通路部に重ねて収容されているので、径方向に比較的大きなものを大径通路部に収容しても2枚の板状部材を収容した通路部材の軸方向の寸法が大きくなるのを極力抑えることができる。
請求項に記載の発明によれば、第1連通路は、外側板状部材の板厚方向に貫通する貫通孔であることを特徴としている。この構成によれば、外側板状部材の板厚方向に貫通する貫通孔を設けるだけで第1連通路を容易に形成することができる。
請求項10に記載の発明によれば、外側板状部材は、その外周縁と大径通路部の内壁とを一部分非溶接部を形成するように溶接することにより大径通路部に取り付けられ、第1連通路は、外側板状部の径方向側壁と大径通路部の内壁との隙間と、非溶接部とによって形成されることを特徴としている。
この構成によれば、外側板状部材に貫通孔や溝などの加工を施すことなく、第1連通路を形成することができる。
請求項11に記載の発明によれば、外側板状部材には、外側板状部材と、大径通路部と小径通路部との間の内壁との間に内側板状部材を介在させて通路部材とネジ結合するネジ部が形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、外側板状部材は、外側板状部材と、大径通路部と小径通路部との間の内壁との間に内側板状部材を介在させて通路部材とネジ結合して通路部材に固定される構造となっているので、外側板状部材と内側板状部材との面圧を容易に調整することができる。つまり、外側板状部材と内側板状部材との間に形成される絞り部における燃料の流出量を容易に調整することができる。
請求項12に記載の発明によれば、ネジ部は、小径通路部の内壁との間に隙間を有して小径通路部とネジ結合することを特徴としている。この構成によれば、通路部材にネジ部がネジ結合する孔を別に設ける必要が無くなる。
請求項16に記載の発明によれば燃料を加圧し内燃機関に供給する高圧燃料ポンプにおいて、加圧室を有するポンプハウジングと、ポンプハウジングに往復移動自在に支持され、加圧室に吸入した燃料を加圧するプランジャと、加圧室の燃料圧力が所定圧以上となると開弁し、加圧室の燃料を内燃機関に供給する吐出弁と、吐出弁の下流側と上流側とを接続する燃料通路と、燃料通路内に収容される通路内部材であって、複数の部材から構成され、複数の部材が組み合わされることにより、吐出弁の下流側から上流側に戻る燃料の流れを絞る絞り部が形成される通路内部材と、を備え、
通路内部材は、2つの部材から構成され、通路内部材の2つの部材のうち、一方の部材は、内部に通路を有し、他方の部材は、通路内に収容される板状部材であって、絞り部は、通路の内壁と板状部材の板厚方向の側壁とを近接させることにより形成される隙間によって形成されていることを特徴としている。
この構成のように、一方の部材は通路を有し、他方の部材は当該通路内に収容される板状部材であって、絞り部を当該通路の内壁と板状部材の板厚方向の側壁との隙間によって形成しているので構造を簡素化することができる。
請求項17に記載の発明によれば、板状部材には、板状部材の板厚方向の側壁を、当該通路の内壁に押し付けながら、一方の部材とネジ結合するネジ部が形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、板状部材は、一方の部材とネジ結合して一方の部材に固定される構造となっているので、板状部材と当該通路の内壁との面圧を容易に調整することができる。つまり、板状部材と当該通路の内壁との間に形成される絞り部における燃料の流出量を容易に調整することができる。
請求項18に記載の発明によれば、ネジ部は、当該通路の内壁との間に隙間を有して当該通路とネジ結合することを特徴としている。この構成によれば、一方の部材にネジ部がネジ結合する孔を別に設ける必要が無くなる。
請求項22に記載の発明によれば、通路内部材は、複数の板状部材から構成されており、複数の板状部材には、板厚方向に貫通する通路孔が形成されており、絞り部は、複数の板状部材を、各通路孔の中心軸を径方向にずらして重ねることにより形成されることを特徴としている。
この構成によれば、板厚方向に貫通する通路孔は、上記従来技術のように微細孔加工を施さなくとも、通路孔の中心軸と他の通路孔の中心軸とを径方向にずらすことにより微少な絞り部を形成することが容易にできる。
請求項23に記載の発明によれば、複数の板状部材には、互いの位置関係を定める位置決め部が形成されていることを特徴としている。この構成によれば、容易に複数の板状部材の位置関係を所望の絞り部となるように定めることができる。
請求項27に記載の発明によれば、通路内部材は、複数のカップ部材から構成され、複数のカップ部材の底部には、それぞれ底部を貫通する大径絞り部が形成され、絞り部は、各大径絞り部が燃料の流れに沿って並んで配置されることにより形成されることを特徴としている。
この構成によれば、カップ部材の底部に形成された大径絞り部を燃料が通過する際の抵抗は小さくとも、それが複数個、燃料の流れに沿って並んで配置されることにより、大きな抵抗とすることができ、所望の流出量を得ることが容易にできる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一若しくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による高圧燃料ポンプを用いた燃料供給システムを図1に示す。なお、本実施形態の燃料供給システムは、ガソリンエンジンの気筒内に直接燃料を噴射する、所謂、直接噴射式ガソリン供給システムであって、高圧燃料ポンプ10は、燃料噴射弁111に燃料を供給する高圧燃料ポンプである。
高圧燃料ポンプ10は、低圧燃料ポンプ112から燃料を供給される吸入室122と加圧室123との連通を電磁駆動式の調量弁130で断続する。プランジャ150はカム151の回転にともない往復移動し、加圧室123に吸入した燃料を加圧する。加圧室123で加圧された燃料は、吐出弁11から高圧燃料ポンプ10の下流側の燃料配管113を通りデリバリパイプ114に供給される。デリバリパイプ114には燃料噴射弁111が取り付けられており、デリバリパイプ114に蓄圧された燃料を内燃機関110の燃焼室に噴射する。リリーフ弁115は、高圧燃料ポンプ10の下流側の燃料圧力の異常昇圧を防止するものであり、高圧燃料ポンプ10の下流側の燃料配管113に取り付けられている。
次に、高圧燃料ポンプ10の構成を図2〜図6に基づいて詳細に説明する。高圧燃料ポンプ10は、シリンダ120、ハウジングカバー121、プランジャ150、調量弁130、および吐出弁11などを備えている。
シリンダ120およびハウジングカバー121はポンプハウジングを構成している。シリンダ120は磁性材であるマルテンサイト系ステンレスなどで形成されている。シリンダ120は、プランジャ150を往復移動自在に支持しており、プランジャ150と摺動するシリンダ120の摺動部126は高周波焼入れなどにより硬化して形成されている。シリンダ120には、燃料入口側に低圧燃料ポンプ112と接続する図示しない配管継手、調量弁130が設けられ、燃料出口側に吐出弁11が設けられている。
また、シリンダ120には、吸入通路124、加圧室123、吐出通路125などが形成されている。吸入室122は、シリンダ120とハウジングカバー121との間に形成されている。吐出通路125の燃料出口側には、出口部129が形成されている。
プランジャ150は、シリンダ120の摺動部126に往復移動自在に支持されている。加圧室123は、プランジャ150の往復移動方向の一端側に形成されている。プランジャ150の他端側に形成されたヘッド160は、スプリング座161と結合している。スプリング座161とシリンダ120との間にスプリング162が設けられている。
スプリング座161はスプリング162の付勢力によりタペット163(図1参照)の底部内壁に押し付けられている。このタペット163の底部外壁がカム151(図1参照)の回転によりカム151と摺動することにより、プランジャ150は往復移動する。
プランジャ150のヘッド160側の外周面と、プランジャ150を収容するシリンダ120の内周面との間は、オイルシール164によりシールされている。オイルシール164は、内燃機関110内から加圧室123へのオイルの侵入を防止し、かつ加圧室123から内燃機関110内への燃料漏れを防止する。プランジャ150とシリンダ120との摺動箇所からオイルシール164側に漏れた燃料は、図示しない逃がし通路から低圧側の配管継手と吸入室とを接続する図示しない導入通路に戻される。これにより、オイルシール164に高圧の燃料圧力が加わることを防止する。
図2に示すように、調量弁130は、弁部材131、ガイド132、閉弁用スプリング134、スプリング座135、電磁駆動部136などを有している。弁部材131、ガイド132、閉弁用スプリング134、およびスプリング座135は、シリンダ120に形成されている収容孔127に収容されている。収容孔127の底部には、吸入通路124が開口し、側壁には、収容孔127と吸入室122とを連通する連通路128が開口している。
弁部材131は、板状に形成されており、略円筒状に形成されたガイド132により往復移動自在に案内される。ガイド132の連通路128側には弁座部133が形成されている。閉弁用スプリング134は、一端側が弁部材131に支持され、他端側がスプリング座135に支持されている。閉弁用スプリング134は、弁部材131を弁座部133に向けて付勢している。弁部材131が弁座部133に着座すると、吸入室122と吸入通路124との連通が遮断される。
調量弁130の電磁駆動部136は、固定コア137、可動コア138、ピン139、開弁用スプリング140、コイル部141、コネクタ部142、ボデー144などを有している。ボデー144、シリンダ120の側面に開口する収容孔127を閉塞するように設けられる。ボデー144の内壁側には、可動コア138が設けられ、当該内壁によって往復移動自在に案内されている。ボデー144の端部には、固定コア137が設けられている。可動コア138は、磁性材料からなっており、その収容孔127側には、ピン139が設けられている。ピン139の先端は、弁部材131に当接している。可動コア138のピン139が設けられている側の反対側と固定コア137との間には、開弁用スプリング140が設けられている。開弁用スプリング140は、可動コア138を弁部材131に向けて付勢している。すなわち、弁部材131を弁座部133から離座させる方向に付勢している。
ボデー144の外壁側には、コイル部141が設けられ、さらにその外側にはコネクタ部142が設けられている。コイル部141は、インサート成形によってコネクタ部142内に収容されている。コネクタ部142には、コイル部141に巻回されたコイルに電力を供給するターミナル143が設けられている。
ここで、開弁用スプリング140の付勢力は、閉弁用スプリング134の付勢力よりも大きいため、コイル部141へ電力が供給されていない状態では、可動コア138は弁部材131側に移動している。このため、弁部材131は、開弁し、吸入室122と吸入通路124とが連通する。
ターミナル143を介してコイル部141へ電力が供給されると、固定コア137には、コイル部141に可動コア138を開弁用スプリング140側に吸引する磁気吸引力が発生する。すると、可動コア138は開弁用スプリング140の付勢力に抗して開弁用スプリング140側に移動する。このため、弁部材131は弁座部133に着座し、吸入室122と吸入通路124との連通が遮断される。
図2および図3に示すように、高圧燃料ポンプ10の燃料出口を形成する吐出弁11は、シリンダ120に形成された吐出通路125に組み込まれている。吐出通路125内には、弁体12、スプリング21、ストッパ22が収容されている。本実施形態では、シリンダ120に形成された吐出通路125に上記部品が組み込まれている形式の吐出弁11を採用しているが、吐出通路125と接続されるシリンダ120とは別体のボデー内に上記部品を組み込んだものを採用しても良い。
吐出通路125には、弁体12が着座する弁座部23が形成されている。弁体12は、弁座部23よりも出口部129側に配置されており、加圧室123側に移動することにより弁座部23に着座する。
弁体12のさらに出口部129側には、一端が弁体12に支持され、他端が弁体12の移動を規制する略円筒状に形成されたストッパ22に支持されているスプリング21が設けられている。スプリング21は、常に弁体12を弁座部23に向けて付勢する。弁体12の加圧室123側と出口部129側との間に差圧が発生し、弁体12にスプリング21の付勢力よりも大きな力が働いたときに、弁体12は弁座部23から離座する。弁体12はストッパ22に当接するまで移動する。弁体12が弁座部23から離座すると、加圧室123と出口部129とが連通する。
図2または図3に示すように、ストッパ22は、圧入などにより吐出通路125に固定されている。ストッパ22の吐出通路125内での位置を調整することにより、弁体12の移動量およびスプリング21のセット荷重を調整することができる。
図4に示すように、弁体12は、カップ状に形成されている。弁体12は、カップの底部にあたる部分が加圧室123側を向き、カップの開口端にあたる部分が出口部129側を向くように吐出通路125に配置されている。上記開口端にあたる部分の外径よりも上記底部にあたる部分の外径が小さくなっている。開口端側の外径は、吐出通路125の内径とほぼ同じであり、弁体12がこの開口端にて往復移動自在に案内されている(図2、図3参照)。また、スプリング21の一端側は、開口端側に支持されている。
弁体12の底部付近は、外径が吐出通路125の内径よりも小さいため、吐出通路125の内壁と弁体12の外周壁との間に環状の空間が形成される。弁体12には、弁体12の底部と開口端との間に、当該空間と弁体12の内部とを連通する連通孔13が複数個形成されている。
図4に示すように、弁体12の底部には、弁体12の内部と弁体12の底部の外壁面とを連通する通路14が形成されている。通路14は、弁体12が弁座部23に着座していても加圧室123と出口部129とを常に連通する。弁体12が請求項に記載の通路内部材の2つの部材のうち、一方の部材に相当し、通路14が請求項に記載の通路に相当する。
通路14は、加圧室123側に大径通路部15を有し、出口部129側に小径通路部16を有する。通路14内には、棒状に形成されたピン17が収容されている。ピン17は、一端側に大径通路部15に圧入可能な圧入部18を有している。このピン17が請求項に記載の通路内部材の2つの部材のうち、他方の部材に相当し、棒状部材に相当する。
図5に示すように、ピン17の圧入部18を大径通路部15に圧入させ、ピン17を通路14内に固定することにより、ピン17の外周壁と小径通路部16の内壁との間に微少の隙間20が形成される。この隙間20の大きさは、小径通路部16の内径とピン17の外径との関係によって定められる。
本実施形態では、ピン17の圧入部18を大径通路部15に圧入して、ピン17を通路14内に固定しているので、通路14内でのピン17の位置を安定させることができる。
また、図6に示すように、圧入部18には、通路14の入口側、出口側を連通する切欠き部19が形成されている。したがって、吐出弁11の下流側は、隙間20、切欠き部19を介して吐出弁11の上流側と連通している。
次に、高圧燃料ポンプの作動について説明する。
(1)吸入行程
プランジャ150が下降し、加圧室123の圧力が低下すると、弁部材131の上流側である吸入室122と下流側である加圧室123とから弁部材131が受ける差圧が変化する。そして、加圧室123の燃料圧力により弁部材131が弁座部133に着座する方向に受ける力と閉弁用スプリング134の付勢力の和は、吸入室122の燃料圧力により弁部材131が弁座部133から離座する方向に受ける力と開弁用スプリング140の付勢力の和よりも小さいので、弁部材131は弁座部133から離座している。これにより、吸入室122から連通路128、収容孔127および吸入通路124を通り、加圧室123に燃料が吸入される。
(2)戻し行程
プランジャ150が下死点から上死点に向かって上昇しても、弁部材131は開弁位置に保持されている。これにより、プランジャ150の上昇により加圧された加圧室123の燃料は、吸入通路124、収容孔127および連通路128を通り、調量弁130から吸入室122に戻される。
(3)加圧行程
戻し行程中にコイル部141への通電をオンすると、固定コア137には可動コア138を開弁用スプリング140の方向に吸引する磁気吸引力が発生する。その結果、加圧室123の燃料圧力により弁部材131が弁座部133に着座する方向に受ける力と閉弁用スプリング134の付勢力の和が、吸入室122の燃料圧力により弁部材131が弁座部133から離座する方向に受ける力とピン139が弁部材131を弁座部133から離座する方向に押す力の和よりも大きくなるので、弁部材131は弁座部133に着座する。このため、吸入室122と吸入通路124との連通は遮断される。
この状態でプランジャ150がさらに上死点に向けて上昇すると、加圧室123の燃料が加圧され、燃料圧力が上昇する。そして、加圧室123の燃料圧力が所定圧以上になると、スプリング21の付勢力に抗して弁体12が弁座部23から離座し吐出弁11が開弁する。これにより、加圧室123で加圧された燃料は出口部129から吐出される。出口部129から吐出された燃料は、図1に示すデリバリパイプ114に供給されて蓄圧され、燃料噴射弁111に供給される。
上記(1)〜(3)の行程を繰り返すことにより、高圧燃料ポンプ10は吸入した燃料を加圧して吐出する。燃料の吐出量は、調量弁130のコイル部141への通電タイミングを制御することにより調量される。
ここで、吐出弁11において、弁体12の下流側、すなわち弁体12の出口部129側は、弁体12の通路14の内壁とピン17の外周壁との間に形成される隙間20、ピン17に形成される切欠き部19を介して、弁体12の上流側、すなわち弁体12の加圧室123側に連通している。このため、吐出弁11とデリバリパイプ114との間の燃料は、常に隙間20、を通って、吐出弁11の下流側よりも低圧の状態にある吐出弁11の上流側に戻る。
その結果、例えば、内燃機関110稼動中のフューエルカットにより燃料噴射弁111が停止したときに、高圧燃料ポンプ10の下流側、つまり燃料噴射弁111の上流側の燃料圧力が低下する。これにより、燃料噴射弁111が稼動を再開したときに、燃料噴射弁111から噴射される燃料量を運転状態に適した微少量とすることができる。その結果、急激な内燃機関110の出力の上昇を抑制し、内燃機関110の駆動系にショックが加わることを抑えることができる。
また、例えば内燃機関110の停止により燃料噴射弁111が停止したときにも、燃料噴射弁111の上流側の燃料圧力が低下するので、燃料噴射弁111の弁部から内燃機関110の燃焼室に燃料が漏れ出すことを抑制できる。これにより、内燃機関110を始動したときに、HCなどの未燃成分が排ガス中に含まれる割合を低下できる。
本実施形態では、吐出弁11の下流側と上流側とを連通させ、下流側の燃料を上流側に戻すことにより上述した効果はあるものの、吐出弁11の下流側から上流側に流出する燃料の流出量が多ければ、高圧燃料ポンプ10は上流側への流出量分の燃料を上乗せして余分に吐出しなければならなくなる。このため、吐出弁11の上流側への燃料の流出量は、極力少なくするのが好ましい。
本実施形態では、弁体12に形成した通路14にピン17を収容させることにより、隙間20を形成し、吐出弁11の上流側への燃料の流出量を極力少なくしている。この隙間20は、流出量を制限する機能を果たすことから絞り部としての機能を有する。したがって、隙間20は請求項に記載の絞り部に相当する。
また、本実施形態でのこの隙間20は、弁体12の内部に形成されている。このため、隙間20の通路面積を極力小さくすることができるので流出量を極力少なくすることができる。
ここで、弁体12に形成される通路14の通路径を小さくするように微細孔加工を施せば本実施形態のように、通路14にピン17を収容させなくとも通路面積の小さい請求項に記載の絞り部に相当する孔が形成できると考えられるが、微細孔加工によっても加工の限界があり、形成できる通路面積の低減化にも限界がある。
本実施形態では、通路14を有する弁体12と通路14内に収容されるピン17によって上記隙間20を形成することにより、微細孔加工で加工するよりもさらに通路面積を低減できる隙間20を形成することができる。
具体的には、隙間20は、通路14の内壁とピン17の外周壁との位置を所望の位置に配置させることにより、形成される。通路14の内径とピン17の外径を定めるだけで、隙間20を極力小さくすることが可能となる。
また、通路14の内径やピン17の外径は、寸法としては上述した微細孔加工による孔の径よりも大きいため、容易に寸法精度を高めることができる。
この結果、吐出弁11の下流側の燃料を上流側に戻し、下流側の圧力を減圧させつつも、燃料が戻ることによる高圧燃料ポンプ10の駆動損失の増大を極力低減させることができる高圧燃料ポンプ10を提供することができる。
また、ピン17の軸方向長さを調整すれば、隙間20の軸方向長さを自由に変えられる。隙間20の軸方向長さが変えられれば、燃料の流通抵抗が変えられるので、流出量を容易に調整できる。
通路14の内壁とピン17の外周壁とを密着させてもよい。この場合、通路14の内壁またはピン17の外周壁のいずれか一方の表面の粗さを他の表面の粗さと異ならせることにより、燃料を吐出弁11の下流側から上流側に流出させることができる。表面の粗さを大きくすればするほど燃料の流出量が増す。この構造によっても、微細孔加工で絞り部を形成する場合に比べれば燃料の流出量を極力少なくすることができる。
また、本実施形態では、吐出弁11の弁体12が収容される吐出通路125を吐出弁11の下流側と上流側とを接続する請求項に記載の燃料通路として使用しているため、シリンダ120に別の通路を形成する必要が無く、部品点数の増加を最小限に抑えることができる。
(第1実施形態の変形例)
本発明の第1実施形態の変形例を図7に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
この変形例では、吐出弁30を開閉する弁体として、ボール弁31を使用している。ボール弁31には、円筒部材32が溶接などで接続されている。円筒部材32の出口部129側には内部に燃料通路を有するストッパ33が設けられている。ストッパ33は、吐出通路125に支持されている。
ストッパ33の加圧室123側の端部には、円柱部材34が設けられている。円柱部材34は、円筒部材32の内壁を支持し、円筒部材32を往復移動自在に案内する。円柱部材34の外周壁には、円筒部材32、ボール弁31、円柱部材34で囲まれる空間と、吐出通路125とを連通する溝部35が形成されている。
円筒部材32とストッパ33との間にスプリング36が設けられる。スプリング36は、円筒部材32を加圧室123側に付勢し、ボール弁31を弁座部23に着座させる。
ボール弁31には、第1実施形態と同様の通路14が形成されている。その通路14内には、ピン17が収容されている。通路14の内壁とピン17の外周壁との間には、隙間20が形成されている。ピン17には、第1実施形態と同様の圧入部18が形成されており、圧入部18を通路14の内壁に圧入させることにより、ピン17を通路14に固定させる。圧入部18には、通路14の入口側と出口側とを連通する切欠き部19が形成されている。
したがって、ボール弁31の下流側は、隙間20、切欠き部19を介してボール弁31の上流側に連通する。これにより、吐出弁30の下流側の燃料は、隙間20を通って、吐出弁30の上流側に戻る。このため、吐出弁30の上流側への燃料の流出量を極力少なくすることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図8および図9に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
本実施形態では、通路14の内壁とその通路14に収容されるピン17の外周壁にて隙間20を形成する第1実施形態とは異なり、部材に形成された孔の中心軸をずらすことによって隙間を形成するものである。この実施形態においても、複数の部材を組み合わせることにより請求項に記載の絞り部として機能する部位を形成している。
図8に示すように、弁体41には、底部に通路42が形成されている。通路42は、大径通路部43と小径通路部44とを有している。大径通路部43には、3枚の板部材45が通路42の軸方向と、板部材45の板厚方向とがほぼ一致するように重ねて収容されている。これら3枚の板部材45は、請求項に記載の通路内部材に相当するとともに、板状部材に相当する。3枚の板部材45を収容する弁体41に形成された通路42は、請求項に記載の通路に相当する。
3枚の板部材45には、それぞれ、図9に示すように通路孔46が形成されている。この通路孔46は、微細孔加工で加工できる孔よりも大きな孔である。それぞれの板部材45に形成される通路孔46の中心軸は、互いに一致しておらず、径方向にずれている。
互いの通路孔46が径方向にずれて配置されることにより図9に示すような絞り孔47が形成される。絞り孔47が請求項に記載の絞り部に相当する。
したがって、弁体41の下流側は、通路42、絞り孔47を介して弁体41の上流側と連通する。これにより、吐出弁40の下流側の燃料は、絞り孔47を通って、吐出弁40の上流側に戻る。このため、吐出弁40の上流側への燃料の流出量を極力少なくすることができる。
この絞り孔47は、通路孔46の互いの位置をずらすだけで形成されるので、絞り孔47の径を極力小さくすることができ、吐出弁40の上流側への流出量を極力少なくすることができる。また、一つ一つの通路孔46の径は、比較的大きくても良いので、板部材45の加工が容易である。
また、それぞれの板部材45には、それぞれの通路孔46の位置関係を定める位置決め部48が形成されているので、容易に所望の絞り孔47を得ることができる。位置決め部48の形態は様々ある。例えば、図9に示すように板部材45に凹部を設け、大径通路部43の内壁にその凹部が嵌る凸部を設けるようにする。
本実施形態においても、吐出弁40の弁体41が収容される吐出通路125と弁体41の通路42とを、吐出弁40の下流側と上流側とを接続する請求項に記載の燃料通路として使用しているため、シリンダ120に吐出弁40の下流側と上流側とを接続する別の通路を形成する必要が無く、部品点数の増加を最小限に抑えることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図10に示す。なお、第1、2実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
第1、第2実施形態では、隙間20の大きさや絞り孔47の径の大きさを極力小さくすることによって吐出弁11、30、40の上流側への燃料の流出量を極力少なくするものであったが、本実施形態では、流通抵抗を大きくすることで吐出弁50の上流側への燃料の流出量を極力少なくしている。この実施形態においても、複数の部材を組み合わせることにより請求項に記載の絞り部として機能する部位を形成している。
図10に示すように、弁体51には、底部に通路52が形成されている。通路52は、大径通路部53と小径通路部54とを有している。大径通路部53には、カップ状に形成された3つのカップ部材55が重ねて収容されている。これら3つのカップ部材55は、請求項に記載の通路内部材に相当するとともに、カップ部材に相当する。3つのカップ部材55を収容する弁体51に形成された通路52は、請求項に記載の通路に相当する。
3つのカップ部材55には、それぞれ、底部56に大径絞り部57が形成されている。この大径絞り部57は、微細孔加工で加工できる孔よりも大きい。それぞれのカップ部材55の底部56に形成された大径絞り部57は燃料の流れに沿って並んで配置されている。弁体51の下流側は、通路52、3つの大径絞り部57を介して弁体51の上流側と連通する。
一つあたりの大径絞り部57の流通抵抗は微細孔加工にて形成した孔に比べれば小さいが、3つの大径絞り部57が燃料の流れに沿って並んで配置されることにより微細孔加工にて形成した孔に比べ流通抵抗を大きくすることができる。吐出弁50の下流側の燃料は、3つの大径絞り部57を通って、吐出弁50の上流側に戻る。このため、吐出弁50の上流側への燃料の流出量を極力少なくすることができる。
本実施形態においても、吐出弁50の弁体51が収容される吐出通路125と弁体51の通路52とを、吐出弁50の下流側と上流側とを接続する請求項に記載の燃料通路として使用しているため、シリンダ120に吐出弁50の下流側と上流側とを接続する別の通路を形成する必要が無く、部品点数の増加を最小限に抑えることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図11および図12に示す。なお、第1〜3実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
第4実施形態の高圧燃料ポンプ60では、高圧燃料ポンプ60の下流側の燃料圧力の異常昇圧を防止するリリーフ弁61を、高圧燃料ポンプ60の下流側の燃料配管113ではなく、シリンダ120に組み込んでいる。
図11に示すように、シリンダ120には、吐出弁70の下流側と上流側とを接続する還流通路62が形成されている。還流通路62は、一端が吐出弁70の弁体71よりも下流側の吐出通路125の側壁に開口し、他端が加圧室123に開口している。
シリンダ120には、リリーフ弁61を構成する部品である弁体63、スプリング64、およびストッパ65を収容する収容孔66が還流通路62に向かって延びるように形成されている。収容孔66は、還流通路62を吐出弁70側、加圧室123側に2分するように形成されている。収容孔66の内壁には、吐出弁70側の還流通路62と加圧室123側の還流通路62とが開口している。
収容孔66の吐出弁70側の還流通路62の開口部の周囲には弁体63が着座する弁座部67が形成されている。弁体63は収容孔66の内壁に往復移動自在に支持されている。収容孔66には、弁体63の移動を規制するストッパ65が設けられている。収容孔66の内壁には雌ネジ部が形成されており、ストッパ65の外周壁には雄ネジ部が形成されている。この雌ネジ部と雄ネジ部とをネジ結合することにより、ストッパ65は収容孔66に固定される。
弁体63とストッパ65との間には、スプリング64が設けられている。スプリング64は、常に弁体63を弁座部67に向けて付勢する。高圧燃料ポンプ60の下流側に燃料圧力の異常昇圧が発生し、吐出弁70の下流側と加圧室123との間に差圧が発生し、弁体63にスプリング64の付勢力よりも大きな力が働いたとき、弁体63は弁座部67から離座する。ストッパ65の固定位置を変更することにより、スプリング64のセット荷重を調整することができる。
図12に示すように、弁体63は、略円柱状に形成さされている。弁体63は、スプリング64の一端側を支持する大径部68と、弁座部67に着座する小径部69とを有する。大径部68は、収容孔66に往復移動自在に支持されており、その側壁には溝部75が形成されている。小径部69の周囲は、収容孔66の内壁との間に空間が形成されており、加圧室123側の還流通路62は、この空間と連通するように開口している。
弁体63には、大径部68と小径部69とを貫くように通路76が形成されている。通路76は、大径部68側に大径通路部77と、小径部69側に小径通路部78を有する。通路76内には、第1実施形態と同様の棒状に形成されたピン79が収容されている。ピン79は、一端側に大径通路部77に圧入可能な圧入部80を有している。
ピン79の圧入部80を大径通路部77に圧入させ、ピン79を通路76内に固定することにより、ピン79の外周壁と小径通路部78の内壁との間に微少の隙間81が形成される。また、圧入部80には、通路76の入口側、出口側を連通する切欠き部82が形成されている。隙間81は請求項に記載の絞り部に相当する。
したがって、吐出弁70の下流側は、吐出弁70側の還流通路62、隙間81、切欠き部82、弁体63とストッパ65との間の空間、溝部75、加圧室123側の還流通路62を介して吐出弁70の上流側と連通する。これにより、吐出弁70の下流側の燃料は、隙間81を通って、吐出弁70の上流側に戻る。このため、吐出弁70の上流側への燃料の流出量を極力少なくすることができる。
本実施形態では、還流通路62とリリーフ弁61の弁体63が収容される収容孔66とを、吐出弁70の下流側と上流側とを接続する請求項に記載の燃料通路として使用しているため、シリンダ120に吐出弁70の下流側と上流側とを接続する別の通路を形成する必要が無く、部品点数の増加を最小限に抑えることができる。
また、本実施形態では、吐出弁70の下流側の燃料の上流側への流出量を制限する上記隙間81を通常開閉動作しないリリーフ弁61の弁体63に設けている。これによれば、隙間81を設けることによる吐出弁70の弁体71の重量の増加を抑制することができるので、吐出弁70の弁体71の開閉時の応答性の悪化を抑制することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図13に示す。なお、第1〜4実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
本実施形態は、第2実施形態の板部材45(図8参照)をリリーフ弁90の弁体91に適用したものである。図13に示すように、弁体91には、通路92が形成されている。通路92は、大径通路部93と小径通路部94とを有している。なお、本実施形態の弁体91の構造は、図12に示す弁体63の構造とほぼ同じであるため、詳細な説明は省略する。
大径通路部93には、3枚の板部材95が通路92の軸方向と、板部材95の板厚方向とが一致するように重ねて収容されている。これら3枚の板部材95を収容する弁体91に形成された通路92は、請求項に記載の通路に相当する。
3枚の板部材95には、それぞれ通路孔96が形成されている。それぞれの板部材95に形成される通路孔96の中心軸は、互いに一致しておらず、径方向にずれている。互いの通路孔96が径方向にずれて配置されることにより板部材95には、絞り孔97が形成される(図9の絞り孔47参照)。
したがって、吐出弁70の下流側は、吐出弁70側の還流通路62、通路92、絞り孔97、弁体91とストッパ65との間の空間、溝部98、加圧室123側の還流通路62を介して吐出弁70の上流側と連通する。これにより、吐出弁70の下流側の燃料は、絞り孔97を通って、吐出弁70の上流側に戻る。このため、吐出弁70の上流側への燃料の流出量を極力少なくすることができる。
本実施形態においても、第4実施形態と同様、還流通路62とリリーフ弁90の弁体91が収容される収容孔66と通路92とを、吐出弁70の下流側と上流側とを接続する請求項に記載の燃料通路として使用しているため、シリンダ120に吐出弁70の下流側と上流側とを接続する別の通路を形成する必要が無く、部品点数の増加を最小限に抑えることができる。
本実施形態においても、吐出弁70の下流側の燃料の上流側への流出量を制限する上記絞り孔97を通常開閉動作しないリリーフ弁90の弁体91に設けている。これによれば、絞り孔97を設けることによる吐出弁70の弁体71の重量の増加を抑制することができるので、吐出弁70の弁体71の開閉時の応答性の悪化を抑制することができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態を図14に示す。なお、第1〜5実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
本実施形態は、第3実施形態のカップ部材55(図10参照)をリリーフ弁100の弁体101に適用したものである。図14に示すように、弁体101には、通路102が形成されている。通路102は、大径通路部103と小径通路部104とを有している。なお、本実施形態の弁体101の構造は、図12に示す弁体63の構造とほぼ同じであるため、詳細な説明は省略する。
大径通路部103には、3つのカップ部材105が重ねて収容されている。これら3つのカップ部材105を収容する弁体101に形成された通路102は、請求項に記載の通路に相当する。
3つのカップ部材105には、それぞれ、底部106に大径絞り部107が形成されている。それぞれのカップ部材105の底部106に形成された大径絞り部107は燃料の流れに沿って並んで配置されている。
したがって、吐出弁70の下流側は、吐出弁70側の還流通路62、通路102、大径絞り部107、弁体101とストッパ65との間の空間、溝部108、加圧室123側の還流通路62を介して吐出弁70の上流側と連通する。
一つあたりの大径絞り部107の流通抵抗は微細孔加工にて形成した絞り部に比べれば小さいが、3つの大径絞り部107が燃料の流れに沿って並んで配置されることにより微細孔加工にて形成した絞り部に比べ流通抵抗を大きくすることができる。
吐出弁70の下流側の燃料は、3つの大径絞り部107を通って、吐出弁70の上流側に戻る。このため、吐出弁70の上流側への燃料の流出量を極力少なくすることができる。
本実施形態においても、第4実施形態と同様、還流通路62とリリーフ弁100の弁体101が収容される収容孔66と通路102とを、吐出弁70の下流側と上流側とを接続する請求項に記載の燃料通路として使用しているため、シリンダに吐出弁の下流側と上流側とを接続する別の通路を形成する必要が無く、部品点数の増加を最小限に抑えることができる。
本実施形態においても、吐出弁70の下流側の燃料の上流側への流出量を制限する上記大径絞り部107を通常開閉動作しないリリーフ弁100の弁体101に設けている。これによれば、大径絞り部107を設けることによる吐出弁70の弁体71の重量の増加を抑制することができるので、吐出弁70の弁体71の開閉時の応答性の悪化を抑制することができる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態を図15および図16に示す。なお、第1〜6実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
第7実施形態は、リリーフ弁61、90、100を備えた第4〜6実施形態の高圧燃料ポンプ60のシリンダ120に形成された還流通路62と収容孔66とを利用した実施形態である。
図15に示すように、シリンダ120には、吐出弁70の下流側と上流側とを接続する還流通路62が形成されている。還流通路62は、一端が吐出弁70の弁体71よりも下流側の吐出通路125の側壁に開口し、他端が加圧室123に開口している。
シリンダ120には、内部に通路201を有する通路部材200などを収容する収容孔66が還流通路62に向かって延びるように形成されている。収容孔66は、還流通路62を吐出弁70側、加圧室123側に2分するように形成されている。収容孔66の内壁には、吐出弁70側の還流通路62と加圧室123側の還流通路62とが開口している。
通路部材200に形成される通路201は、吐出弁70側の還流通路62から供給された燃料を加圧室123側の還流通路62に排出する通路である。通路部材200は、蓋部材202によって収容孔66の底部に押し付けられるようにして固定される。
図16に示すように、通路201内には、第1、4実施形態と同様のピン203が収容されている。ピン203は一端側に通路201に圧入可能な圧入部204を有している。圧入部204を通路に圧入させることにより、ピン203は通路201内に固定される。ピン203を通路201内に固定することにより、ピン203の外周壁と通路201の内壁との間に微少の隙間205が形成される。また、圧入部204には、通路201の入口側、出口側を連通する切欠き部206が形成されている。
したがって、吐出弁70の下流側は、吐出弁70側の還流通路62、隙間205、切欠き部206、加圧室123側の還流通路62を介して吐出弁70の上流側と連通する。これにより、吐出弁70の下流側の燃料は、隙間205を通って、吐出弁70の上流側に戻る。このため、吐出弁70の上流側への燃料の流出量を極力少なくすることができる。
本実施形態では、図1に示すような高圧燃料ポンプ10の外部にリリーフ弁115を有する燃料供給システムであっても、高圧燃料ポンプ60の内部にリリーフ弁61、90、100を有するものであっても同じシリンダ120を使用することが可能となり、部品の共通化を図ることができる。
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態を図17に示す。なお、第1〜7実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
本実施形態では、第2、第5実施形態の板部材45、95(図8、図13参照)を通路部材210に適用したものである。図17に示すように、通路部材210には、通路211が形成されている。なお、本実施形態の通路部材210の構造は、図16に示す通路部材200とほぼ同じであるため、詳細な説明は省略する。
通路211には、3枚の板部材212が通路211の軸方向と、板部材212の板厚方向とが一致するように重ねて収容されている。3枚の板部材212には、それぞれ通路孔213が形成されている。それぞれの板部材212に形成される通路孔213の中心軸は、互いに一致しておらず、径方向にずれている。互いの通路孔213が径方向にずれて配置されることにより板部材212には、絞り孔214が形成される(図9の絞り孔47参照)。
したがって、吐出弁70の下流側は、吐出弁70側の還流通路62、通路211、絞り孔214、加圧室123側の還流通路62を介して吐出弁70の上流側と連通する。これにより、吐出弁70の下流側の燃料は、絞り孔214を通って、吐出弁70の上流側に戻る。このため、吐出弁70の上流側への燃料の流出量を極力少なくすることができる。
本実施形態においても、図1に示すような高圧燃料ポンプ10の外部にリリーフ弁115を有する燃料供給システムであっても、高圧燃料ポンプ60の内部にリリーフ弁61、90、100を有するものであっても同じシリンダ120を使用することが可能となり、部品の共通化を図ることができる。
(第9実施形態)
本発明の第9実施形態を図18に示す。なお、第1〜8実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
本実施形態では、第3、第6実施形態のカップ部材55、105(図10、図14参照)を通路部材220に適用したものである。図18に示すように、通路部材220には、通路221が形成されている。なお、本実施形態の通路部材220の構造は、図16に示す通路部材200とほぼ同じ構造であるため、詳細な説明は省略する。
通路221には、3つのカップ部材222が重ねて収容されている。3つのカップ部材222には、それぞれ、底部223に大径絞り部224が形成されている。それぞれのカップ部材222の底部223に形成された大径絞り部224は燃料の流れに沿って並んで配置されている。
したがって、吐出弁70の下流側は、吐出弁70側の還流通路62、通路221、大径絞り部224、加圧室123側の還流通路62を介して吐出弁70の上流側と連通する。
一つあたりの大径絞り部224の流通抵抗は微細孔加工にて形成した絞り部に比べれば小さいが、3つの大径絞り部224が燃料の流れに沿って並んで配置されることにより微細孔加工にて形成した絞り部に比べ流通抵抗を大きくすることができる。
吐出弁70の下流側の燃料は、3つの大径絞り部224を通って、吐出弁70の上流側に戻る。このため、吐出弁70の上流側への燃料の流出量を極力少なくすることができる。
本実施形態においても、図1に示すような高圧燃料ポンプ10の外部にリリーフ弁115を有する燃料供給システムであっても、高圧燃料ポンプ60の内部にリリーフ弁61、90、100を有するものであっても同じシリンダ120を使用することが可能となり、部品の共通化を図ることができる。
(第10実施形態)
本発明の第10実施形態を図19に示す。なお、第1〜9実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
図19は、吐出弁230の弁体231を示している。弁体231の底部には、弁体231の内部と弁体231の底部の外壁面とを連通する通路232が形成されている。通路232は、弁体231が弁座部233に着座していても加圧室123と出口部129とを常に連通する。弁体231が請求項に記載の通路部材に相当し、通路232が請求項に記載の通路に相当する。
通路232は、加圧室123側に大径通路部234を有し、出口部129側に小径通路部235を有する。大径通路部234には、2枚の円板部材236が通路232の軸方向と、円板部材236の板厚方向とがほぼ一致するように重ねて収容されている。これによれば、弁体231の軸方向の寸法が大きくなるのを極力抑えることができる。
2枚の円板部材236は、大径通路部234と小径通路部235との間の段差部237に押し付けられるようにして大径通路部234に収容されている。これにより、比較的径方向に大きな円板部材236を通路232内に収容させることができる。2枚の円板部材236のうち、外側に配置される外側円板部材238は、略中央に板厚方向に貫通する貫通孔239を有している。
外側円板部材238の外周縁部と大径通路部234の内壁とを全周に亘って溶接することにより、外側円板部材238が、大径通路部234に接合されている。貫通孔239は請求項に記載の第1連通路に相当する。
内側円板部材240は、外径が大径通路部234の内径よりも小さく、内側円板部材240の径方向の側壁と、大径通路部234の内壁との間には隙間241が形成される。内側円板部材240の板厚方向の側壁のうち、段差部237側の側壁242には、小径通路部235と隙間241とを連通する溝部243が形成される。溝部243および隙間241は請求項に記載の第2連通路に相当する。
内側円板部材240の板厚方向の側壁のうち、外側円板部材238側の側壁244の表面は、外側円板部材238の板厚方向の側壁のうち、内側円板部材240側の側壁245の表面の粗さよりも粗く形成されている。このため、内側円板部材240と外側円板部材238との間に燃料が流れる微少の隙間246が形成される。微少の隙間246は請求項に記載の絞り部に相当する。隙間246は、貫通孔239と連通している。外側円板部材238の側壁245または内側円板部材240の側壁244に溝を設け、外側円板部材238と内側円板部材240との間に隙間を形成するようにしても良い。
したがって、弁体231の下流側は、通路232、溝部243、隙間241、隙間246、貫通孔239を介して弁体231の上流側と連通する。これにより、吐出弁230の下流側の燃料は、隙間246を通って、吐出弁230の上流側に戻る。このため、吐出弁230の上流側への燃料の流出量を極力少なくすることができる。
本実施形態では、内側円板部材240の側壁244の表面を外側円板部材238の側壁245の表面の粗さよりも粗く形成している例を示したが、外側円板部材238の側壁245の方を粗く形成しても良い。対面する側壁244、245の表面の粗さが異なっていれば良い。また、内側円板部材240は、樹脂のような金属材料に比べて比較的剛性の低い材料にて形成しても良い。
本実施形態では、吐出弁230の弁体231に円板部材236を設けた例について説明したが、リリーフ弁61、90、100に本実施形態の円板部材236を設けても良い。また、シリンダ120に新たに通路を形成し、その通路内に本実施形態の円板部材236を設けても良い。
(第11実施形態)
本発明の第11実施形態を図20から図22に示す。なお、第1〜10実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
本実施形態では、吐出弁250の弁体251に設けられる円板部材252の形状が第10実施形態の円板部材236の形状と異なっている。図21に示すように、内側円板部材253は、その外周縁部の一部に切欠き部254が形成されている。そして、内側円板部材253の段差部264側の側壁には、切欠き部254と小径通路部255とを連通する溝部256が形成されている。
外側円板部材257は、第10実施形態の外側円板部材238とは異なり、貫通孔239などの加工を施していない円板状の部材である。外側円板部材257は、外径が大径通路部258の内径よりも小さく、外側円板部材257の径方向の側壁と、大径通路部258の内壁との間には隙間259が形成される。
本実施形態においても、内側円板部材253の側壁260の表面の粗さは、外側円板部材257の側壁261の表面の粗さよりも粗く形成されている。このため、内側円板部材253の側壁260と外側円板部材257の側壁261との間には、燃料が流れる微少の隙間262が形成される。隙間262は請求項に記載の絞り部に相当する。
本実施形態では、図22に示すように、外側円板部材257の外周縁部と大径通路部258の内壁とを全周に亘ってではなく一部分、非溶接部263を形成するように溶接することにより、外側円板部材257が、大径通路部258に接合されている。非溶接部263は、外側円板部材257の径方向の側壁と大径通路部258の内壁との隙間259を介して隙間262と連通している。
弁体251の下流側は、小径通路部255、溝部256、切欠き部254、隙間262、隙間259、非溶接部263を介して弁体251の上流側と連通する。これにより、吐出弁250の下流側の燃料は、隙間262を通って、吐出弁250の上流側に戻る。このため、吐出弁250の上流側への燃料の流出量を極力少なくすることができる。
本実施形態では、外側円板部材257に何ら加工を施すことなく、溶接によって容易に隙間262と連通する通路を形成することができる。
また、リリーフ弁61、90、100に本実施形態の円板部材252を設けても良いし、シリンダ120に新たに通路を形成し、その通路内に本実施形態の円板部材252を設けても良い。
(第12、第13実施形態)
本発明の第12実施形態を図23に、第13実施形態を図24に示す。なお、第1〜11実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
図23に示すように、吐出弁270の弁体271に設けられている外側円板部材272には、側壁273の略中央部に小径通路部274に向かって延びる雄ネジ部275が形成されている。一方、小径通路部274には、雌ネジ部276が形成されている。外側円板部材272と段差部277との間には、内側円板部材279が設けられ、外側円板部材272の雄ネジ部275を小径通路部274に形成される雌ネジ部276にネジ結合させることにより、外側円板部材272の側壁273にて内側円板部材279を段差部277に押し付ける。
内側円板部材279の略中央部には、雄ネジ部275を通すための孔280が形成されている。雄ネジ部275と雌ネジ部276との間には、小径通路部274と孔280とを連通する隙間281が形成される。内側円板部材279の側壁282の表面の粗さは、外側円板部材272の側壁283の表面の粗さよりも粗く形成されている。このため、内側円板部材279と外側円板部材272との間には、燃料が流れる微少の隙間284が形成される。隙間284は請求項に記載の絞り部に相当する。
したがって、弁体271の下流側は、小径通路部274、隙間281、孔280、隙間284、外側円板部材272の径方向の側壁と大径通路部285の内壁との間の隙間を介して弁体271の上流側と連通する。これにより、吐出弁270の下流側の燃料は、隙間284を通って、吐出弁270の上流側に戻る。このため、吐出弁270の上流側への燃料の流出量を極力少なくすることができる。
また、本実施形態では、外側円板部材272は、外側円板部材272と段差部277との間に内側円板部材279を介在させて雄ネジ部275を小径通路部274の形成された雌ネジ部276にネジ結合させることにより、弁体271に取り付けられている。このため、内側円板部材279と外側円板部材272との面圧を調整することができる。その結果、隙間284を介して流出する燃料の流出量を容易に調整することができる。
また、図24に示すように、上記外側円板部材272と上記内側円板部材279とを一体化させたような円板部材286としても良い。この場合、円板部材286の略中央部には、雄ネジ部275が形成され、円板部材286の段差部277側の側壁287の表面は、段差部277の表面の粗さよりも粗く形成されている。雄ネジ部275を小径通路部274の雌ネジ部276にネジ結合させたとき、円板部材286の側壁287と段差部277との間には、燃料が流れる微少の隙間288が形成される。雄ネジ部275が雌ネジ部276にネジ結合されると、円板部材286は大径通路部285に収容される。第13実施形態の場合、小径通路部274および大径通路部285は請求項に記載の通路に相当する。
また、第12、第13実施形態では、小径通路部274に雌ネジ部276を形成しているので、弁体271に別途、雌ネジ部を形成する孔などを設ける必要が無くなる。
また、リリーフ弁61、90、100に第12実施形態の外側円板部材272、内側円板部材279または第13実施形態の円板部材286を設けても良いし、シリンダ120に新たに通路を形成し、その通路内に第12実施形態の外側円板部材272、内側円板部材279または第13実施形態の円板部材286を設けても良い。
(第14実施形態)
本発明の第14実施形態を図25および図26に示す。なお、第1〜13実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
図25に示すように、吐出弁290の弁体291に形成されている通路292の大径通路部293に1枚の円板部材294が収容されている。この円板部材294の外径は、大径通路部293の内径よりも小さく、大径通路部293に収容すると、円板部材294の径方向の側壁と大径通路部293の内壁との間に微少の隙間295が形成される。隙間295は請求項に記載の絞り部に相当する。通路292は請求項に記載の通路に相当する。
図26に示すように、円板部材294は、円板部材294の外周縁部と大径通路部293の内壁とを全周に亘ってではなく一部分、非溶接部296を形成するように溶接することにより、円板部材294が、大径通路部293に接合されている。非溶接部296は、隙間295を介して小径通路部297と連通している。
弁体291の下流側は、小径通路部297、隙間295、非溶接部296を介して弁体291の上流側と連通する。これにより、吐出弁290の下流側の燃料は、隙間295を通って、吐出弁290の上流側に戻る。このため、吐出弁290の上流側への燃料の流出量を極力少なくすることができる。
また、リリーフ弁61、90、100に本実施形態の円板部材294を設けても良いし、シリンダ120に新たに通路を形成し、その通路内に本実施形態の円板部材294を設けても良い。
(その他の実施形態)
なお、第1〜第14実施形態において、請求項に記載の絞り部に相当する隙間20、81、205、246、262、284、288、295、絞り孔47、97、214、大径絞り部57、107、224の下流側または上流側に、差圧を制御するときに従来からよく用いられているような、吐出弁11、30、40、50、70、230、250、270、290の下流側から上流側に向かう燃料流のみを許容する圧力制御弁を設けても良い。
また、上記各実施形態では、本発明を直接噴射式ガソリン供給システムの高圧燃料ポンプに適用した例について説明したが、本発明の適用範囲はこれに限られることなく、例えば、ディーゼルエンジン用燃料供給システムに用いられる高圧燃料ポンプに適用しても良い。
本発明の第1実施形態による高圧燃料ポンプを用いた燃料供給システムを示す構成図である。 第1実施形態による高圧燃料ポンプを示す図3のII−II線断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 第1実施形態による高圧燃料ポンプの吐出弁の拡大断面図である。 図4のV−V線断面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 第1実施形態の変形例による高圧燃料ポンプの吐出弁の拡大断面図である。 第2実施形態による高圧燃料ポンプの吐出弁の拡大断面図である。 図8のIX−IX線断面図である。 第3実施形態による高圧燃料ポンプの吐出弁の拡大断面図である。 第4実施形態による高圧燃料ポンプの部分断面図である。 図11の高圧燃料ポンプのリリーフ弁の拡大断面図である。 第5実施形態による高圧燃料ポンプのリリーフ弁の拡大断面図である。 第6実施形態による高圧燃料ポンプのリリーフ弁の拡大断面図である。 第7実施形態による高圧燃料ポンプの部分断面図である。 図15の高圧燃料ポンプの収容孔周囲の拡大断面図である。 第8実施形態による高圧燃料ポンプの収容孔周囲の拡大断面図である。 第9実施形態による高圧燃料ポンプの収容孔周囲の拡大断面図である。 第10実施形態による高圧燃料ポンプの吐出弁の拡大断面図である。 第11実施形態による高圧燃料ポンプの吐出弁の拡大断面図である。 図20のXXI−XXI線断面図である。 図20のXXII−XXII線断面図である。 第12実施形態による高圧燃料ポンプの吐出弁の拡大断面図である。 第13実施形態による高圧燃料ポンプの吐出弁の拡大断面図である。 第14実施形態による高圧燃料ポンプの吐出弁の拡大断面図である。 図25のXXVI−XXVI線断面図である。
符号の説明
110 内燃機関、115 リリーフ弁、10 高圧燃料ポンプ、120 シリンダ(ポンプハウジング)、121 ハウジングカバー(ポンプハウジング)、122 吸入室、123 加圧室、125 吐出通路(燃料通路)、129 出口部、130 調量弁、150 プランジャ、11 吐出弁、12 弁体(通路内部材)、14 通路(通路)、15 大径通路部、16 小径通路部、17 ピン(通路内部材)、18 圧入部、19 切欠き部、20 隙間(絞り部)

Claims (30)

  1. 燃料を加圧し内燃機関に供給する高圧燃料ポンプにおいて、
    加圧室を有するポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングに往復移動自在に支持され、前記加圧室に吸入した燃料を加圧するプランジャと、
    前記加圧室の燃料圧力が所定圧以上となると開弁し、前記加圧室の燃料を前記内燃機関に供給する吐出弁と、
    前記吐出弁の下流側と上流側とを接続する燃料通路と、
    前記燃料通路内に収容される通路内部材であって、複数の部材から構成され、前記複数の部材が組み合わされることにより、前記吐出弁の下流側から上流側に戻る燃料の流れを絞る絞り部が形成される通路内部材と、を備え
    前記通路内部材は、2つの部材から構成され、
    前記絞り部は、前記2つの部材のそれぞれに形成される面同士を密着させ、さらに、前記密着させた面のいずれか一方の面の表面を他方の面の表面よりも粗くすることにより形成されていることを特徴とする高圧燃料ポンプ。
  2. 前記通路内部材の前記2つの部材のうち、一方の部材は、内部に通路を有し、
    他方の部材は、前記通路内に収容される棒状部材であって、
    前記絞り部は、前記通路の内壁と前記棒状部材の外周壁との隙間によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧燃料ポンプ。
  3. 前記棒状部材は、前記通路内に圧入される圧入部と絞り形成部とを有し、
    前記圧入部には、前記通路の入口側と出口側とを連通する切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の高圧燃料ポンプ。
  4. 前記燃料通路は、前記吐出弁の弁体を収容する通路であり、
    前記一方の部材は、前記吐出弁の前記弁体であることを特徴とする請求項2または3に記載の高圧燃料ポンプ。
  5. 前記吐出弁の下流側の燃料圧力の異常昇圧を防止するリリーフ弁をさらに備え、
    前記燃料通路は、前記リリーフ弁の弁体を収容する通路であり、
    前記一方の部材は、前記リリーフ弁の前記弁体であり、前記弁体の内部には前記通路が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の高圧燃料ポンプ。
  6. 前記燃料通路は、前記ポンプハウジングに形成されていることを特徴とする請求項またはに記載の高圧燃料ポンプ。
  7. 燃料を加圧し内燃機関に供給する高圧燃料ポンプにおいて、
    加圧室を有するポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングに往復移動自在に支持され、前記加圧室に吸入した燃料を加圧するプランジャと、
    前記加圧室の燃料圧力が所定圧以上となると開弁し、前記加圧室の燃料を前記内燃機関に供給する吐出弁と、
    前記吐出弁の下流側と上流側とを接続する燃料通路と、
    前記燃料通路内に収容される通路内部材であって、複数の部材から構成され、前記複数の部材が組み合わされることにより、前記吐出弁の下流側から上流側に戻る燃料の流れを絞る絞り部が形成される通路内部材と、を備え、
    前記燃料通路には、内部に通路を有し、当該通路内に前記通路内部材を収容する通路部材が配置され、
    前記通路内部材は、2つの部材から構成され、
    前記2つの部材は、それぞれ板状部材から構成され、
    前記絞り部は、前記2枚の板状部材の板厚方向の側壁同士を近接させるとともに対向するように配置されることによって形成されていることを特徴とする高圧燃料ポンプ。
  8. 前記通路部材の前記通路は、小径通路部と大径通路部とを有しており、
    前記通路内部材の前記2枚の板状部材は、当該板状部材の板厚方向と前記通路内を流通する燃料の流通方向とがほぼ一致するように前記大径通路部に重ねて収容され、
    前記2枚の板状部材のうち、外側に配置される外側板状部材は、内側に配置される内側板状部材を前記大径通路部と前記小径通路部との間の内壁に押し付けて支持するとともに、前記外側板状部材と前記内側板状部材との間に形成される前記絞り部と前記外側板状部材の外部とを連通する第1連通路を有し、
    前記内側板状部材は、前記絞り部と前記小径通路部とを連通する第2連通路を有することを特徴とする請求項に記載の高圧燃料ポンプ。
  9. 前記第1連通路は、前記外側板状部材の板厚方向に貫通する貫通孔であることを特徴とする請求項に記載の高圧燃料ポンプ。
  10. 前記外側板状部材は、その外周縁と前記大径通路部の内壁とを一部分非溶接部を形成するように溶接することにより前記大径通路部に取り付けられ、
    前記第1連通路は、前記外側板状部の径方向側壁と前記大径通路部の内壁との隙間と、前記非溶接部とによって形成されることを特徴とする請求項に記載の高圧燃料ポンプ。
  11. 前記外側板状部材には、前記外側板状部材と、前記大径通路部と前記小径通路部との間の内壁との間に前記内側板状部材を介在させて前記通路部材とネジ結合するネジ部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の高圧燃料ポンプ。
  12. 前記ネジ部は、前記小径通路部の内壁との間に隙間を有して前記小径通路部とネジ結合することを特徴とする請求項11に記載の高圧燃料ポンプ。
  13. 前記通路部材は、前記吐出弁の弁体であって、
    前記燃料通路は、前記吐出弁の前記弁体を収容する通路と前記通路から構成されていることを特徴とする請求項7から12のいずれか一項に記載の高圧燃料ポンプ。
  14. 前記吐出弁の下流側の燃料圧力の異常昇圧を防止するリリーフ弁をさらに備え、
    前記通路部材は、前記リリーフ弁の弁体であって、
    前記燃料通路は、前記リリーフ弁の前記弁体を収容する通路と前記通路から構成されていることを特徴とする請求項7から12のいずれか一項に記載の高圧燃料ポンプ。
  15. 前記燃料通路は、前記ポンプハウジングに形成されていることを特徴とする請求項から12のいずれか一項に記載の高圧燃料ポンプ。
  16. 燃料を加圧し内燃機関に供給する高圧燃料ポンプにおいて、
    加圧室を有するポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングに往復移動自在に支持され、前記加圧室に吸入した燃料を加圧するプランジャと、
    前記加圧室の燃料圧力が所定圧以上となると開弁し、前記加圧室の燃料を前記内燃機関に供給する吐出弁と、
    前記吐出弁の下流側と上流側とを接続する燃料通路と、
    前記燃料通路内に収容される通路内部材であって、複数の部材から構成され、前記複数の部材が組み合わされることにより、前記吐出弁の下流側から上流側に戻る燃料の流れを絞る絞り部が形成される通路内部材と、を備え、
    前記通路内部材は、2つの部材から構成され、
    前記通路内部材の前記2つの部材のうち、一方の部材は、内部に通路を有し、
    他方の部材は、前記通路内に収容される板状部材であって、
    前記絞り部は、前記通路の内壁と前記板状部材の板厚方向の側壁とを近接させることにより形成される隙間によって形成されていることを特徴とする高圧燃料ポンプ。
  17. 前記板状部材には、前記板状部材の板厚方向の側壁を、前記通路の内壁に押し付けながら、前記一方の部材とネジ結合するネジ部が形成されていることを特徴とする請求項16に記載の高圧燃料ポンプ。
  18. 前記ネジ部は、前記通路の内壁との間に隙間を有して前記通路とネジ結合することを特徴とする請求項17に記載の高圧燃料ポンプ。
  19. 前記一方の部材は、前記吐出弁の弁体であって、
    前記燃料通路は、前記吐出弁の前記弁体を収容する通路であることを特徴とする請求項16から18のいずれか一項に記載の高圧燃料ポンプ。
  20. 前記吐出弁の下流側の燃料圧力の異常昇圧を防止するリリーフ弁をさらに備え、
    前記一方の部材は、前記リリーフ弁の弁体であって、
    前記燃料通路は、前記リリーフ弁の前記弁体を収容する通路であることを特徴とする請求項16から18のいずれか一項に記載の高圧燃料ポンプ。
  21. 前記燃料通路は、前記ポンプハウジングに形成されていることを特徴とする請求項16から18のいずれか一項に記載の高圧燃料ポンプ。
  22. 燃料を加圧し内燃機関に供給する高圧燃料ポンプにおいて、
    加圧室を有するポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングに往復移動自在に支持され、前記加圧室に吸入した燃料を加圧するプランジャと、
    前記加圧室の燃料圧力が所定圧以上となると開弁し、前記加圧室の燃料を前記内燃機関に供給する吐出弁と、
    前記吐出弁の下流側と上流側とを接続する燃料通路と、
    前記燃料通路内に収容される通路内部材であって、複数の部材から構成され、前記複数の部材が組み合わされることにより、前記吐出弁の下流側から上流側に戻る燃料の流れを絞る絞り部が形成される通路内部材と、を備え、
    前記通路内部材は、複数の板状部材から構成されており、
    前記複数の板状部材には、板厚方向に貫通する通路孔が形成されており、
    前記絞り部は、前記複数の板状部材を、前記各通路孔の中心軸を径方向にずらして重ねることにより形成されることを特徴とする高圧燃料ポンプ。
  23. 前記複数の板状部材には、互いの位置関係を定める位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項22に記載の高圧燃料ポンプ。
  24. 前記吐出弁の弁体は、内部に前記通路内部材を収容する通路を有しており、
    前記燃料通路は、前記吐出弁の前記弁体を収容する通路と前記通路から構成されていることを特徴とする請求項22または23に記載の高圧燃料ポンプ。
  25. 前記吐出弁の下流側の燃料圧力の異常昇圧を防止するリリーフ弁をさらに備え、
    前記リリーフ弁の弁体は、内部に前記通路内部材を収容する通路を有しており、
    前記燃料通路は、前記リリーフ弁の前記弁体を収容する通路と前記通路から構成されていることを特徴とする請求項22または23に記載の高圧燃料ポンプ。
  26. 前記燃料通路は、前記ポンプハウジングに形成されていることを特徴とする請求項22または23に記載の高圧燃料ポンプ。
  27. 燃料を加圧し内燃機関に供給する高圧燃料ポンプにおいて、
    加圧室を有するポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングに往復移動自在に支持され、前記加圧室に吸入した燃料を加圧するプランジャと、
    前記加圧室の燃料圧力が所定圧以上となると開弁し、前記加圧室の燃料を前記内燃機関に供給する吐出弁と、
    前記吐出弁の下流側と上流側とを接続する燃料通路と、
    前記燃料通路内に収容される通路内部材であって、複数の部材から構成され、前記複数の部材が組み合わされることにより、前記吐出弁の下流側から上流側に戻る燃料の流れを絞る絞り部が形成される通路内部材と、を備え、
    前記通路内部材は、複数のカップ部材から構成され、
    前記複数のカップ部材の底部には、それぞれ前記底部を貫通する大径絞り部が形成され、
    前記絞り部は、前記各大径絞り部が燃料の流れに沿って並んで配置されることにより形成されることを特徴とする高圧燃料ポンプ。
  28. 前記吐出弁の弁体は、内部に前記通路内部材を収容する通路を有しており、
    前記燃料通路は、前記吐出弁の前記弁体を収容する通路と前記通路から構成されていることを特徴とする請求項27に記載の高圧燃料ポンプ。
  29. 前記吐出弁の下流側の燃料圧力の異常昇圧を防止するリリーフ弁をさらに備え、
    前記リリーフ弁の弁体は、内部に前記通路内部材を収容する通路を有しており、
    前記燃料通路は、前記リリーフ弁の前記弁体を収容する通路と前記通路から構成されていることを特徴とする請求項27に記載の高圧燃料ポンプ。
  30. 前記燃料通路は、前記ポンプハウジングに形成されていることを特徴とする請求項27に記載の高圧燃料ポンプ
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