JP2010168963A - 電磁弁および電磁弁を用いた燃料噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性を向上することが可能な電磁弁および電磁弁を用いた燃料噴射装置を提供すること。
【解決手段】弁体18がオリフィス15を閉じている閉弁状態におけるアーマチャ17のステータ側の上面175とこの面に対向するステータコア26のアーマチャ側の下面261との間隔L1が、アーマチャ17の目標最大リフト量より大きく設定されており、弁体18がオリフィス15を閉じている閉弁状態におけるアーマチャ17の凹部173の底面174とこの面に対向するピン部材40の先端面421との間隔L2が、アーマチャ17の目標最大リフト量となるように、外部側から圧入されたピン部材40がステータに固定されている。
【選択図】図2
【解決手段】弁体18がオリフィス15を閉じている閉弁状態におけるアーマチャ17のステータ側の上面175とこの面に対向するステータコア26のアーマチャ側の下面261との間隔L1が、アーマチャ17の目標最大リフト量より大きく設定されており、弁体18がオリフィス15を閉じている閉弁状態におけるアーマチャ17の凹部173の底面174とこの面に対向するピン部材40の先端面421との間隔L2が、アーマチャ17の目標最大リフト量となるように、外部側から圧入されたピン部材40がステータに固定されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、電磁弁および電磁弁を用いてノズルニードルを駆動する燃料噴射装置に関する。
従来技術として、例えば、下記特許文献1に開示されたインジェクタ(燃料噴射装置)がある。このインジェクタは、インジェクタボデー、オリフィスプレート、およびバルブボデーからなるハウジング内に、噴孔を開閉するノズルニードルと一体的に動作するコマンドピストンの背圧制御を行う圧力制御室を備えており、圧力制御室の出口側オリフィスを電磁弁で開閉するようになっている。
この電磁弁は、軸線方向の一端に弁体を有し軸線方向に変位することにより弁体で出口側オリフィスを開閉するアーマチャと、アーマチャの軸線方向の他端側(反オリフィス側)に設けられてハウジングとともにアーマチャの収容空間を形成するステータとを備えている。ステータは、ステータコア、ソレノイド、ステータケース、ストッパ等から構成されており、ソレノイドへの通電時にアーマチャを軸線方向の他端側に磁気吸引するようになっている。
ハウジングとステータとの間、具体的にはインジェクタボデーとステータケースとの間にスペーサが介装されて、両者がリテーニングナットで固定されており、スペーサにより設定された、閉弁状態におけるアーマチャのステータ側の面とこの面に対向するステータのストッパのアーマチャ側の面との間隔が、閉弁状態からソレノイドに通電した際のアーマチャのフルリフト量となっている。
しかしながら、上記従来技術の燃料噴射装置の電磁弁では、アーマチャのフルリフト量がスペーサの厚さによって決定されるため、アーマチャのフルリフト量(アーマチャの最大変位量)が目標値に合致しない場合には、ハウジングとステータとを分解してスペーサを厚さが異なるものに変更する組み直し作業が必要となる。したがって、アーマチャの最大変位量を目標値に合致させるための作業工数が増大し易く、生産性が悪化するという問題がある。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、生産性を向上することが可能な電磁弁および電磁弁を用いた燃料噴射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の電磁弁では、
流体が流通する流体通路が形成されたハウジングと、
ハウジング内に設けられ、軸線方向の一端に弁体を有し、軸線方向に変位することにより弁体で流体通路を開閉するアーマチャと、
アーマチャの軸線方向の他端側に設けられてハウジングとともにアーマチャの収容空間を形成するとともに、ソレノイドへの通電時にアーマチャを軸線方向の他端側に磁気吸引するステータと、
ステータに形成された軸線方向に延びる貫通孔内に設けられたピン部材と、を備え、
弁体が流体通路を閉じている閉弁状態におけるアーマチャのステータ側の面とこの面に対向するステータのアーマチャ側の面との間隔が、閉弁状態からソレノイドに通電した際のアーマチャの目標最大変位量より大きく設定されており、
閉弁状態におけるアーマチャのステータ側の面とこの面に対向するピン部材の先端面との間隔が、目標最大変位量となるように、ピン部材がステータに固定されていることを特徴としている。
流体が流通する流体通路が形成されたハウジングと、
ハウジング内に設けられ、軸線方向の一端に弁体を有し、軸線方向に変位することにより弁体で流体通路を開閉するアーマチャと、
アーマチャの軸線方向の他端側に設けられてハウジングとともにアーマチャの収容空間を形成するとともに、ソレノイドへの通電時にアーマチャを軸線方向の他端側に磁気吸引するステータと、
ステータに形成された軸線方向に延びる貫通孔内に設けられたピン部材と、を備え、
弁体が流体通路を閉じている閉弁状態におけるアーマチャのステータ側の面とこの面に対向するステータのアーマチャ側の面との間隔が、閉弁状態からソレノイドに通電した際のアーマチャの目標最大変位量より大きく設定されており、
閉弁状態におけるアーマチャのステータ側の面とこの面に対向するピン部材の先端面との間隔が、目標最大変位量となるように、ピン部材がステータに固定されていることを特徴としている。
これによると、閉弁状態におけるアーマチャのステータ側の面とこの面に対向するステータのアーマチャ側の面との間隔が目標最大変位量より大きくなるようにハウジングとステータとを組付けた後に、ステータの貫通孔内に反アーマチャ側からピン部材を挿入配置して、閉弁状態におけるアーマチャのステータ側の面とこの面に対向するピン部材の先端面との間隔が目標最大変位量となるようにピン部材をステータに固定することができる。すなわち、ハウジングとステータとを組付けた後に組み込むことが可能なピン部材によりアーマチャの最大変位量を決定することができる。したがって、アーマチャの最大変位量を目標最大変位量と合致させるためにハウジングとステータとを分解して組み直しを行うことが不要であり、生産性を向上することができる。
また、請求項2に記載の発明の電磁弁では、
アーマチャより軸線方向の他端側に設けられて、アーマチャに対し軸線方向の一端側に向かって応力を付勢するコイルスプリングを備え、
ピン部材は、コイルスプリングの内側に挿設されていることを特徴としている。
アーマチャより軸線方向の他端側に設けられて、アーマチャに対し軸線方向の一端側に向かって応力を付勢するコイルスプリングを備え、
ピン部材は、コイルスプリングの内側に挿設されていることを特徴としている。
これによると、コイルスプリングが伸縮する際に、コイルスプリング内径側をピン部材でガイドすることができ、コイルスプリングのたわみを抑制することができる。したがって、アーマチャの軸線方向の変位を安定させることができる。
また、請求項3に記載の発明の電磁弁では、ピン部材には、軸線方向に延びる貫通路が形成されていることを特徴としている。
これによると、ピン部材の貫通路を用いてアーマチャの変位確認を行うことが可能である。また、貫通路を流体通路を流通した流体の排出通路とすることも可能である。
また、請求項4に記載の発明の電磁弁のように、ピン部材は貫通孔内に圧入されてステータに固定されており、貫通孔の反アーマチャ側の開口部とアーマチャのステータ側の面との距離およびピン部材の長さに基づいて貫通孔開口部からの圧入停止位置を設定することで、アーマチャのステータ側の面とこの面に対向するピン部材の先端面との間隔を目標最大変位量とすることが可能である。
また、請求項5に記載の発明の電磁弁のように、
ピン部材は貫通孔内に圧入されてステータに固定されており、
貫通孔の反アーマチャ側の開口部とアーマチャのステータ側の面との距離およびピン部材の長さに基づく厚さのスペーサを備え、
スペーサをピン部材とステータとの間に介在させることで、アーマチャのステータ側の面とこの面に対向するピン部材の先端面との間隔を目標最大変位量とすることが可能である。
ピン部材は貫通孔内に圧入されてステータに固定されており、
貫通孔の反アーマチャ側の開口部とアーマチャのステータ側の面との距離およびピン部材の長さに基づく厚さのスペーサを備え、
スペーサをピン部材とステータとの間に介在させることで、アーマチャのステータ側の面とこの面に対向するピン部材の先端面との間隔を目標最大変位量とすることが可能である。
また、請求項6に記載の発明の電磁弁のように、
ピン部材は貫通孔内にねじ嵌めされてステータに固定されており、
貫通孔の反アーマチャ側の開口部とアーマチャのステータ側の面との距離およびピン部材の長さに基づく厚さのスペーサを備え、
スペーサをピン部材とステータとの間に介在させることで、アーマチャのステータ側の面とこの面に対向するピン部材の先端面との間隔を目標最大変位量とすることが可能である。
ピン部材は貫通孔内にねじ嵌めされてステータに固定されており、
貫通孔の反アーマチャ側の開口部とアーマチャのステータ側の面との距離およびピン部材の長さに基づく厚さのスペーサを備え、
スペーサをピン部材とステータとの間に介在させることで、アーマチャのステータ側の面とこの面に対向するピン部材の先端面との間隔を目標最大変位量とすることが可能である。
また、請求項7に記載の発明の燃料噴射装置では、
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電磁弁と、
ハウジング内に設けられ、噴孔を開閉するノズルニードルと、
ハウジング内に設けられ、ノズルニードルと一体的に動作するコマンドピストンと、
ハウジング内に設けられ、コマンドピストンの背圧制御を行う圧力制御室と、を備え、
流体通路は、圧力制御室から燃料を排出する燃料排出通路であることを特徴としている。
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電磁弁と、
ハウジング内に設けられ、噴孔を開閉するノズルニードルと、
ハウジング内に設けられ、ノズルニードルと一体的に動作するコマンドピストンと、
ハウジング内に設けられ、コマンドピストンの背圧制御を行う圧力制御室と、を備え、
流体通路は、圧力制御室から燃料を排出する燃料排出通路であることを特徴としている。
噴孔を開閉するノズルニードルと一体的に動作するコマンドピストンの背圧制御を行う圧力制御室を備え、電磁弁で圧力制御室から排出される燃料の排出通路を開閉する燃料噴射装置では、電磁弁のアーマチャ最大変位量が噴孔からの燃料噴射精度に大きく影響する。したがって、請求項7に記載の発明によれば、噴孔からの燃料噴射精度が良好な燃料噴射装置の生産性を容易に向上することができる。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1の実施形態)
本実施形態で示す電磁弁50が用いられる燃料噴射弁(燃料噴射装置)100は、例えば、ディーゼルエンジンまたは筒内噴射式火花点火内燃機関(以下、直噴ガソリンエンジン)の気筒内へ直接的に噴射する直噴型エンジンに使用する装置である。また、燃料噴射弁は、例えば吸気ポートへ燃料を噴射するものにも使用可能である。
本実施形態で示す電磁弁50が用いられる燃料噴射弁(燃料噴射装置)100は、例えば、ディーゼルエンジンまたは筒内噴射式火花点火内燃機関(以下、直噴ガソリンエンジン)の気筒内へ直接的に噴射する直噴型エンジンに使用する装置である。また、燃料噴射弁は、例えば吸気ポートへ燃料を噴射するものにも使用可能である。
以下、本発明の一適用例である第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を適用した電磁弁50を備える燃料噴射弁100を模式的に示した断面図である。図2は、電磁弁50を模式的に示した部分拡大図である。
図1に示すように、電磁弁50を備える燃料噴射弁100は、ノズルボデー1と下部ボデー2と上部ボデー3とを例えばリテーニングナット等の接続部材を用いて一体化し構成されたボデーを備えている。電磁弁50は、下部ボデー2の一部と上部ボデー3とに収納される弁装置である。下部ボデー2には、高圧燃料を噴射装置内に導入するための流入ポート(高圧ポート)4が形成されている。流入ポート4は、下部ボデー2に形成された第1部分通路5、ノズルボデー1に形成された第2部分通路6を順に介して、ノズルボデー1に形成された燃料溜まり室7に連通している。燃料溜まり室7の先端側にはノズルボデー1に形成された噴孔8が設けられている。燃料溜まり室7と噴孔8とは、ニードル9の先端部の弁部10によって、互いに連通状態または遮断状態となる。また、燃料噴射弁100は、燃料を噴出するために先端に形成される噴孔8が図示しない気筒内の燃焼室に接続されるように、シリンダヘッドに取り付けられている。
流入ポート4は、下部ボデー2に形成された他の第3部分通路11、オリフィスプレート12に形成された流入オリフィスを含む第4部分通路13を順に介して、下部ボデー2に形成された制御室(圧力制御室)14に連通している。制御室14は、オリフィスプレート12に形成されたオリフィス(流出オリフィス)15に連通しており、オリフィス15の先には、低圧室16が位置している。バルブボデー30には軸方向に貫通する貫通孔31が形成されている。バルブボデー30は、貫通孔31内をすべりながら動く(以下、摺動と称することもある)ようにアーマチャ17の軸方向突出部172を保持する。
オリフィス15と低圧室16との間にはアーマチャ17の先端部に配された弁体18が位置しており、オリフィス15と低圧室16は、弁体18によって、互いに連通状態又は遮断状態となる。低圧室16はバルブボデー30内に形成された燃料通路32およびアーマチャ収容空間33を介して上部ボデー3に形成された低圧燃料通路19に連通している。低圧燃料通路19は、燃料タンク(図示せず)に連通している。また、低圧室16は、リーク通路231を介して、下部ボデー2に形成されたばね収容室23に連通している。ここで、オリフィス15は、本実施形態における弁体18により開閉される流体通路に相当し、圧力制御室14から燃料を排出するための燃料排出通路であると言える。
下部ボデー2の内部空間には、コマンドピストン20がその軸方向(図1のX方向、Y方向)へ移動可能に収容されている。コマンドピストン20はニードル(ノズルニードル)9と軸方向に連動するようになっている。ニードル9の軸方向の一部は燃料溜まり室7に配されている。ニードル9の先端部は噴孔8を開閉する弁部10を構成している。コマンドピストン20はその後端部(図1におけるY方向の端部)が制御室14に位置するように設けられている。コマンドピストン20の先端部(図1におけるX方向の端部)は、ばね収容室23に配され、第1スプリング24が外周に配設されている。第1スプリング24は、軸方向においてコイル径が一定の圧縮コイルスプリングで構成され、ばね収容室23に収容されている。第1スプリング24は、ニードル9に対し、ノズルボデー1に弁部10を押し付ける方向(図1のX方向)に付勢力(勢いを増加させる力)を常時加えている。
低圧室16および収容空間33にはアーマチャ17が配置されている。本実施形態において下部ボデー2、オリフィスプレート12、およびバルブボデー30からなる構成が本発明で言うところのハウジングに相当し、上部ボデー3、後述するステータコア26、ソレノイド27、およびステータケース29を含む構成が本発明で言うところのステータに相当する。したがって、アーマチャ17の収容空間33は、ハウジングとステータとによって形成されている。
アーマチャ17は、磁性材で構成されており、後端部(図1におけるY方向の端部)側に位置する円盤状部171と、先端部(図1におけるX方向の端部)側に位置する軸方向突出部172と、を備えている。アーマチャ17の縦断面(軸方向に沿った断面)形状は、略T字状を呈している。円盤状部171は、ソレノイド27を内蔵するステータコア26とバルブボデー30との間に形成された収納空間33に配置された部分であり、ソレノイド27による電磁駆動力と第2スプリング25の付勢力とを直接受けて、両者の間を往復移動する。軸方向突出部172は、円盤状部171と一体に軸方向に延びる形状であり、円盤状部171よりも、径方向(軸方向に対して垂直な方向)について長さが短く、軸方向に長さが長い形状である。軸方向突出部172は、円盤状部171とともに軸方向に往復運動し、バルブボデー30の貫通孔31内を摺動する摺動部である。
アーマチャ17は、軸方向突出部172の先端部(図のX方向の端部)に弁体18を有している。アーマチャ17の円盤状部171の後面(図のY方向の端面)には、付勢部材である第2スプリング25がアーマチャ17の円盤状部171、ステータコア26および上部ボデー3に亘って配されている。第2スプリング25は、軸方向においてコイル径が一定の圧縮コイルスプリングで構成され、アーマチャ17に対し、弁体18をオリフィス15の出口に押し付ける方向(図1のX方向)の付勢力を常時加えている。
上部ボデー3の下方側(図のX方向側)には、ソレノイド27を有する磁性材からなるステータコア26が設けられている。ステータコア26は、ソレノイド27に電流が通電された時に、第2スプリング25の付勢力に打ち勝ってアーマチャ17を磁気吸引し、弁体18をオリフィス15の出口から離すように動作させる。ターミナル28は、ソレノイド27と外部の制御装置(図示せず)とに電気的に接続されている。ターミナル28を通じてソレノイド27には、制御装置の制御指令値に応じた時間、電流が供給される。
このようにアーマチャ17の軸方向突出部172は、第2スプリング25による付勢力とソレノイド27による電磁駆動力とによって、貫通孔31の内壁面の摺動案内作用を受けながら軸方向に往復移動される。
上部ボデー3内およびステータコア26内には軸方向に延びる非磁性材からなるピン部材40が配設されている。ピン部材40は、円柱形状の頭部41と、頭部41から下方(図のX方向)に延び頭部41よりも小径の円柱形状をなす軸状部42とにより構成されている。そして、軸状部42が上部ボデー3に貫通孔として形成された低圧燃料通路19の小径部に圧入されて、ピン部材40は上部ボデー3に(すなわち本発明で言うところのステータに)固定されている。
ピン部材40には、軸方向に直線状に延びる貫通路43が形成されている。貫通路43は、上部ボデー3に設けられた低圧燃料通路19とともに、流出ポート(低圧ポート)34に流れる燃料の実質的な低圧燃料通路を構成する。ピン部材40の軸状部42は、第2スプリング25の内側に挿設されており、軸状部42の軸心と第2スプリング25の軸心とは同軸上にある。
次に、アーマチャ17、ステータコア26を主体とするステータ、および、ピン部材19等からなる電磁弁50の要部構成について図2を参照して説明する。
図2に示すように、アーマチャ17の円盤状部171におけるステータコア26側(図のY方向)の端面は略平面状に形成されており、中央部に下方向(図のX方向)に凹んだ凹部173が形成されている。第2スプリング25の一方側の端部(図のX方向の端部)は、円盤状部171の凹部173内に同心上に挿設されて底面174に(具体的には底面174に配設されたスプリングシートに)当接している。第2スプリング25の他方側の端部(図のY方向の端部)は上部ボデー3内に挿設されて(具体的にはスプリングシートおよびシム板(スペーサ)を介して)当接している。
そして、弁体18がオリフィス15を閉じている閉弁状態において、アーマチャ17の円盤状部171における凹部173を除くステータコア26側(図のY方向)の端面である上面175と、この上面175に対向するステータコア26のアーマチャ17側の端面である下面261との間隔L1(具体的には最小間隔、例えば60間μm以上)は、アーマチャ17の開弁方向への最大リフト量(最大変位量)の設定目標値(例えば50μm)、すなわち目標最大変位量より大きくなっている。
ピン部材40は、軸状部42が上部ボデー3の貫通孔内に図示上方側から圧入されて、ステータに対して固定されている。そして、弁体18がオリフィス15を閉じている閉弁状態において、ピン部材40の軸状部41の図示下方の先端面421と、この先端面421に対向するアーマチャ17凹部173の底面174との間隔L2(具体的には最小間隔)は、アーマチャ17の開弁方向への最大リフト量(最大変位量)の設定目標値、すなわち目標最大変位量と同等となっている。
前述したように、ピン部材40のステータへの圧入固定は、上部ボデー3の図示上方側から、すなわち、燃料噴射装置100の外部から行われる。ステータの貫通孔の反アーマチャ側の開口部である流出ポート34とアーマチャ17の凹部173底面174との距離およびピン部材40の長さに基づいてピン部材40の圧入停止位置が決定されている。具体的には、ステータの貫通孔の反アーマチャ側の開口部である流出ポート34とアーマチャ17の凹部173底面174との距離から、ピン部材40の全長および最大リフト量の目標設定値を減じた長さを算出し、流出ポート34とピン部材40の頭部41図示上端面との距離が算出長さとなるようにピン部材40は圧入固定されている。
上記構成の燃料噴射弁100の作動について説明する。ソレノイド27に通電されていないときには、磁気吸引力はアーマチャ17に働かず、第2スプリング25の付勢力が円盤状部171にX方向に作用し、円盤状部171はステータコア26の下面261およびピン部材40の先端面421と接触していない状態である。このため、アーマチャ17の弁体18はX方向に移動してオリフィス15を塞いでおり、制御室14および燃料溜まり室7が高圧燃料で満たされている。ニードル9には、コマンドピストン20を介して伝達される制御室14の高圧燃料によるX方向に作用する力F1と、第1スプリング24によるX方向に作用する力F2と、燃料溜まり室7の高圧燃料によるY方向の力F3とが働いている。そして、F1とF2の合成力がF3を上回るため、弁部10は噴孔8を塞いでおり(閉弁)、燃料は噴射されない。
そして、ソレノイド27に通電されると、ステータコア26およびアーマチャ17によって磁気回路が形成され、ステータコア26とアーマチャ17との間に電磁駆動力としての磁気吸引力が発生する。アーマチャ17は磁気吸引力によって第2スプリング25の付勢力に逆らってY方向へ移動する。アーマチャ17の円盤状部171はステータコア26の下面261には接触せず、凹部173の底面174がピン部材40の先端面421に当接してアーマチャ17の目標最大変位量に相当する変位(リフト)が完了する。ピン部材40はアーマチャ17のY方向への変位を規制するストッパ部材として機能する。
このアーマチャ17の移動により、弁体18はオリフィス15の出口から離れるため、制御室14の高圧の燃料はオリフィス15を経て低圧室16に放出される。このため、制御室14内の圧力が急激に低下してF1とF2の合成力がF3よりも小さくなる。また、ばね収容室23はリーク通路231を介して低圧室16や収容空間33等の低圧流路に連通しているので、ニードル9は燃料溜まり室7の高圧の燃料に押されてY方向に移動し、第1スプリング24の付勢力に抗してコマンドピストン20をY方向に変位させる。このようにして、ニードル9の弁部10は開弁され、燃料溜まり室7の高圧燃料が噴孔8から噴射されるようになる。
その後、ソレノイド27への通電が遮断されると、第2スプリング25の付勢力によってX方向に押されてアーマチャ17はX方向へ移動し、弁体18はオリフィス15を塞ぐようになる。このため、制御室14内の圧力が急激に上昇し、F1とF2の合成力がF3を上回るため、ニードル9はX方向に移動し、弁部10は噴孔8を塞ぎ(閉弁)、燃料は噴射されなくなる。
上述の構成および作動によれば、弁体18がオリフィス15を閉じている閉弁状態におけるアーマチャ17のステータ側の上面175とこの面に対向するステータコア26のアーマチャ側の下面261との間隔L1が、アーマチャ17の目標最大変位量より大きく設定されており、弁体18がオリフィス15を閉じている閉弁状態におけるアーマチャ17の凹部173の底面174とこの面に対向するピン部材40の先端面421との間隔L2が、アーマチャ17の目標最大変位量となるように、外部側から圧入されたピン部材40がステータに固定されている。すなわち、ステータはアーマチャ17のストッパ機能部を有しておらず、外部から圧入固定可能なピン部材40がストッパ部材となっている。
したがって、ハウジングをなす構成要素とステータをなす構成要素とを組付けた後に、ピン部材40を組み込んでアーマチャ17の最大変位量を決定することができる。これにより、アーマチャ17の最大変位量を目標最大変位量と合致させるためにハウジングとステータとを分解して組み直しを行うことが不要となり、生産性を向上することができる。
電磁弁50のアーマチャ17最大変位量は噴孔8からの燃料噴射精度に大きく影響するため、噴孔8からの燃料噴射精度が良好な燃料噴射装置100の生産性を容易に向上することができる。
また、アーマチャ17最大リフト量をハウジングとステータとの間に介在させるスペーサの厚さによって決定するものではないため、最大リフト量に影響する部品点数を減少させて、部品寸法公差の積み上げによる最大リフト量のバラツキを低減し精度を向上することができる。
また、ピン部材40は、コイルスプリングである第2スプリング25の内側に挿設されているため、第2スプリング25が伸縮する際に、第2スプリング25の内径側をピン部材40の軸状部42でガイドすることができる。したがって、第2コイルスプリング25のたわみ(軸線が中心線からずれる変形)を抑制することができ、アーマチャ17の軸線方向の変位を安定させることができる。これにより、燃料噴射装置100の噴孔8からの燃料噴射精度を一層向上することができる。
また、ピン部材40には、軸線方向に延びる貫通路43が形成されており、貫通路43はアーマチャ収容空間33と流出ポート34とを連通している。したがって、貫通路43を低圧燃料の排出通路とすることができる。さらに、貫通路43を用いてアーマチャ17の変位確認(リフト確認)を行うことができる。例えば、貫通路43に外部側から変位検出用の検出ピン部材を挿入させて変位確認を行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図3に基づいて説明する。
次に、第2の実施形態について図3に基づいて説明する。
本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、ステータへのピン部材の圧入固定位置を圧入ストロークではなくスペーサで調整する点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、ピン部材40はステータ上部ボデー3の貫通孔内に外部側から圧入されてステータに固定されている。そして、ピン部材40と上部ボデー3との間にシム板(スペーサ)60を介装している。シム板60の厚さ(軸方向の長さ)は、ステータの貫通孔の反アーマチャ側の開口部とアーマチャ17の凹部173底面174との距離およびピン部材40の長さに基づいて決定されている。
具体的には、ピン部材40の頭部41から軸線方向に延びる軸状部42の基端部から先端面までの長さに最大リフト量の目標設定値を加えた長さを算出し、上部ボデー3のシム板60図示下方側端面が係止する係止部とアーマチャ17の凹部173底面174との距離を算出長さから減じた長さを厚さとするシム板60を採用する。
このシム板60をピン部材40の頭部41と上部ボデー3シム板係止部との間に介装し、例えば一定荷重でピン部材40を外部側から圧入し、シム板60により移動が規制された位置を圧入停止位置としている。
本実施形態の構成によれば、第1の実施形態と同様に、閉弁状態におけるアーマチャ17のステータ側の上面175とこの面に対向するステータコア26のアーマチャ側の下面261との間隔L1が、アーマチャ17の目標最大変位量より大きく設定されており、弁体18がオリフィス15を閉じている閉弁状態におけるアーマチャ17の凹部173の底面174とこの面に対向するピン部材40の先端面421との間隔L2が、アーマチャ17の目標最大変位量となるように、外部側(図示上方側)から圧入されたピン部材40がステータに固定されている。すなわち、ステータはアーマチャ17のストッパ機能部を有しておらず、外部から圧入固定可能なピン部材40がストッパ部材となっている。
したがって、ハウジングをなす構成要素とステータをなす構成要素とを組付けた後に、ピン部材40を組み込んでアーマチャ17の最大変位量を決定することができる。これにより、アーマチャ17の最大変位量を目標最大変位量と合致させるためにハウジングとステータとを分解して組み直しを行うことが不要となり、生産性を向上することができる。
また、第1の実施形態と同様に、第2コイルスプリング25のたわみを抑制することができ、貫通路43を低圧燃料の排出通路とすることができ、貫通路43を用いてアーマチャ17の変位確認を行うことが可能である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について図4に基づいて説明する。
次に、第3の実施形態について図4に基づいて説明する。
本第3の実施形態は、前述の第2の実施形態と比較して、ピン部材を圧入ではなくねじ機構によりステータに固定する点が異なる。なお、第1、第2の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態では、第2の実施形態と同様に、ピン部材40と上部ボデー3との間にシム板(スペーサ)60を介装している。ピン部材40の頭部41の外周面には雄ねじ部411が形成され、ステータの上部ボデー3の貫通孔の内周側には雄ねじ部411に対応する雌ねじ部301が形成されている。ピン部材40が上部ボデー3に外部側(図示上方側)からねじ嵌めされて、シム板60により移動が規制されてピン部材40のねじ締め回転トルクが所定トルクに到達した位置を圧入停止位置とし、ピン部材40がステータに固定されている。
本実施形態の構成によっても、第2の実施形態と同様に、ハウジングをなす構成要素とステータをなす構成要素とを組付けた後に、シム板60とピン部材40を組み込んでアーマチャ17の最大変位量を決定することができる。これにより、アーマチャ17の最大変位量を目標最大変位量と合致させるためにハウジングとステータとを分解して組み直しを行うことが不要となり、生産性を向上することができる。
また、第1、第2の実施形態と同様に、第2コイルスプリング25のたわみを抑制することができ、貫通路43を低圧燃料の排出通路とすることができ、貫通路43を用いてアーマチャ17の変位確認を行うことが可能である。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記各実施形態では、低圧燃料の流出ポート34は電磁弁50の上部に設けられていたが、これに限定されるものではない。例えば、流出ポート(低圧ポート)が下部ボデーの側方部に設けられる所謂サイドリターン構造を採用してもかまわない。この場合には、ピン部材40の貫通路43をアーマチャリフト確認後に閉塞することが好ましい。
また、上記各実施形態では、ハウジングを下部ボデー2、オリフィスプレート12、およびバルブボデー30で構成していたが、これに限定されるものではなく、例えば4つ以上の部材で構成するものであってもよい。また、ステータを上部ボデー3、ステータコア26、ソレノイド27、ステータケース29等で構成していたが、少なくともステータコア26およびソレノイド27を有すればこれに限定されるものではない。
また、上記各実施形態では、ピン部材40を頭部41と軸状部42とからなる構成としていたが、外部側からステータに固定できるものであればこれに限定されるものではなく、例えば、大径部、中径部、小径部が一体となったピン部材でもかまわない。また、ピン部材は全体がステータ内に収まるものでなくてもかまわない。
また、上記各実施形態におけるアーマチャ17の円盤状部171と軸方向突出部172は、一体となって軸方向に往復運動する部材であればよく、例えば元々が別体の複数部品を組み立てて一体に構成するものであってもよい。
また、上記各実施形態では、電磁弁をディーゼルエンジンまたはガソリンエンジンの気筒内へ燃料を直接的に噴射する燃料噴射装置もしくは吸気ポートへ燃料を噴射する燃料噴射装置に採用する場合について説明したが、本発明を適用した電磁弁の用途はこれに限定されるものではない。例えば、車両に搭載される内燃機関の出力軸に駆動連結される自動変速機の入力軸と出力軸との間に配設された遊星歯車装置の構成要素を接続駆動する少なくとも1つ以上の油圧サーボに連通する油圧回路に供給する出力油圧を、パイロット圧に比例した制御圧に調圧するためのスプール弁を備えた電磁式油圧制御弁に本発明を適用するものであってもよい。
また、例えば、本発明を、内燃機関の吸気バルブまたは排気バルブの少なくとも一方のバルブの開弁時期、閉弁時期を変更する吸排気可変バルブタイミング機構の進角油圧室または遅角油圧室に対して油圧源の油圧を選択的に給排するための電磁式油圧制御弁に適用しても良い。また、本発明を、電磁式燃料噴射弁や電磁式油圧制御弁だけでなく、水、燃料、作動油、空気等の流体の流量を制御する電磁式流量制御弁または電磁式開閉弁等に適用しても良い。
2 下部ボデー(ハウジングの一部)
3 上部ボデー(ステータの一部)
12 オリフィスプレート(ハウジングの一部)
15 オリフィス(流体通路、燃料排出通路)
17 アーマチャ
18 弁体
25 第2スプリング(コイルスプリング)
26 ステータコア(ステータの一部)
27 ソレノイド(ステータの一部)
29 ステータケース(ステータの一部)
30 バルブボデー(ハウジングの一部)
33 アーマチャ収容空間
40 ピン部材
43 貫通路
50 電磁弁
60 シム板(スペーサ)
100 燃料噴射弁(燃料噴射装置)
3 上部ボデー(ステータの一部)
12 オリフィスプレート(ハウジングの一部)
15 オリフィス(流体通路、燃料排出通路)
17 アーマチャ
18 弁体
25 第2スプリング(コイルスプリング)
26 ステータコア(ステータの一部)
27 ソレノイド(ステータの一部)
29 ステータケース(ステータの一部)
30 バルブボデー(ハウジングの一部)
33 アーマチャ収容空間
40 ピン部材
43 貫通路
50 電磁弁
60 シム板(スペーサ)
100 燃料噴射弁(燃料噴射装置)
Claims (7)
- 流体が流通する流体通路が形成されたハウジングと、
前記ハウジング内に設けられ、軸線方向の一端に弁体を有し、軸線方向に変位することにより前記弁体で前記流体通路を開閉するアーマチャと、
前記アーマチャの軸線方向の他端側に設けられて前記ハウジングとともに前記アーマチャの収容空間を形成するとともに、ソレノイドへの通電時に前記アーマチャを軸線方向の前記他端側に磁気吸引するステータと、
前記ステータに形成された前記軸線方向に延びる貫通孔内に設けられたピン部材と、を備え、
前記弁体が前記流体通路を閉じている閉弁状態における前記アーマチャの前記ステータ側の面と当該面に対向する前記ステータの前記アーマチャ側の面との間隔が、前記閉弁状態から前記ソレノイドに通電した際の前記アーマチャの目標最大変位量より大きく設定されており、
前記閉弁状態における前記アーマチャの前記ステータ側の面と当該面に対向する前記ピン部材の先端面との間隔が、前記目標最大変位量となるように、前記ピン部材が前記ステータに固定されていることを特徴とする電磁弁。 - 前記アーマチャより前記軸線方向の前記他端側に設けられて、前記アーマチャに対し前記軸線方向の前記一端側に向かって応力を付勢するコイルスプリングを備え、
前記ピン部材は、前記コイルスプリングの内側に挿設されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。 - 前記ピン部材には、前記軸線方向に延びる貫通路が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電磁弁。
- 前記ピン部材は、前記貫通孔内に圧入されて前記ステータに固定されており、前記貫通孔の反アーマチャ側の開口部と前記アーマチャの前記ステータ側の面との距離および前記ピン部材の長さに基づいて前記開口部からの圧入停止位置が設定されて、前記アーマチャの前記ステータ側の面と当該面に対向する前記ピン部材の先端面との間隔が前記目標最大変位量となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電磁弁。
- 前記ピン部材は、前記貫通孔内に圧入されて前記ステータに固定されており、
前記貫通孔の反アーマチャ側の開口部と前記アーマチャの前記ステータ側の面との距離および前記ピン部材の長さに基づく厚さのスペーサを備え、
前記スペーサを前記ピン部材と前記ステータとの間に介在させて、前記アーマチャの前記ステータ側の面と当該面に対向する前記ピン部材の先端面との間隔が前記目標最大変位量となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電磁弁。 - 前記ピン部材は、前記貫通孔内にねじ嵌めされて前記ステータに固定されており、
前記貫通孔の反アーマチャ側の開口部と前記アーマチャの前記ステータ側の面との距離および前記ピン部材の長さに基づく厚さのスペーサを備え、
前記スペーサを前記ピン部材と前記ステータとの間に介在させて、前記アーマチャの前記ステータ側の面と当該面に対向する前記ピン部材の先端面との間隔が前記目標最大変位量となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電磁弁。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電磁弁と、
前記ハウジング内に設けられ、噴孔を開閉するノズルニードルと、
前記ハウジング内に設けられ、前記ノズルニードルと一体的に動作するコマンドピストンと、
前記ハウジング内に設けられ、前記コマンドピストンの背圧制御を行う圧力制御室と、を備え、
前記流体通路は、前記圧力制御室から燃料を排出する燃料排出通路であることを特徴とする燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009011315A JP2010168963A (ja) | 2009-01-21 | 2009-01-21 | 電磁弁および電磁弁を用いた燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009011315A JP2010168963A (ja) | 2009-01-21 | 2009-01-21 | 電磁弁および電磁弁を用いた燃料噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010168963A true JP2010168963A (ja) | 2010-08-05 |
Family
ID=42701339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009011315A Pending JP2010168963A (ja) | 2009-01-21 | 2009-01-21 | 電磁弁および電磁弁を用いた燃料噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010168963A (ja) |
-
2009
- 2009-01-21 JP JP2009011315A patent/JP2010168963A/ja active Pending
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