JP5293226B2 - 電磁弁および電磁弁を用いた燃料噴射装置 - Google Patents

電磁弁および電磁弁を用いた燃料噴射装置 Download PDF

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本発明は、電磁弁および電磁弁を用いてノズルニードルを駆動する燃料噴射装置に関する。
従来技術として、例えば、下記特許文献1に開示されたインジェクタ(燃料噴射装置)がある。このインジェクタは、インジェクタボデー、オリフィスプレート、およびバルブボデーからなるハウジング内に、噴孔を開閉するノズルニードルと一体的に動作するコマンドピストンの背圧制御を行う圧力制御室を備えており、圧力制御室の出口側オリフィスを電磁弁で開閉するようになっている。
この電磁弁は、軸線方向の一端に弁体を有し軸線方向に変位することにより弁体で出口側オリフィスを開閉するアーマチャと、アーマチャの軸線方向の他端側(反オリフィス側)に設けられてハウジングとともにアーマチャの収容空間を形成するステータとを備えている。ステータは、ステータコア、ソレノイド、ステータケース、ストッパ等から構成されており、ソレノイドへの通電時にアーマチャを軸線方向の他端側に磁気吸引するようになっている。
ハウジングとステータとの間、具体的にはインジェクタボデーとステータケースとの間にスペーサが介装されて、両者がリテーニングナットで固定されており、スペーサにより設定された、閉弁状態におけるアーマチャのステータ側の面とこの面に対向するステータのストッパのアーマチャ側の面との間隔が、閉弁状態からソレノイドに通電した際のアーマチャのフルリフト量となっている。
特開2006−194237号公報
しかしながら、上記従来技術の燃料噴射装置の電磁弁では、アーマチャのフルリフト量がスペーサの厚さによって決定されるため、アーマチャのフルリフト量(アーマチャの最大変位量)が目標値に合致しない場合には、ハウジングとステータとを分解してスペーサを厚さが異なるものに変更する組み直し作業が必要となる。したがって、アーマチャの最大変位量を目標値に合致させるための作業工数が増大し易く、生産性が悪化するという問題がある。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、生産性を向上することが可能な電磁弁および電磁弁を用いた燃料噴射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の電磁弁では、
筒状部を有し、流体が流通する流体通路が形成されたハウジングと、
ハウジング内に設けられ、軸線方向の一端に弁体を有し、軸線方向に変位することにより弁体で流体通路を開閉するアーマチャと、
筒状部の内側におけるアーマチャの軸線方向の他端側に設けられてハウジングと協働してアーマチャの収容空間を形成するとともに、ソレノイドへの通電時にアーマチャを軸線方向の他端側に磁気吸引するステータと、
アーマチャに対して一端側に付勢する力を作用させる付勢部材と、を備える電磁弁であって、
筒状部には雌ねじ部が形成されており、
雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有するねじ部材を備え、
ねじ部材のねじ込み量の変化に応じてステータがアーマチャ軸線方向に変位するものであり、
ステータとハウジングとの間に設けられ、ステータをアーマチャ側に押圧する弾性部材を備え、
雌ねじ部は、筒状部の径方向を軸とするように形成され、
ステータの外周面には、アーマチャ側の端面から遠ざかるほど径外方向に向かう傾斜面が形成されており、
ねじ部材が前記傾斜面に当接していることを特徴としている。
これによると、ハウジングの筒状部内にステータを組付けた後に、ハウジング筒状部に対するねじ部材のねじ込み量を変化させることにより、ステータをアーマチャ軸線方向に変位させることができる。すなわち、ねじ部材のねじ込み量を変化させることにより、閉弁状態におけるアーマチャとステータの間隔で決まるアーマチャの最大変位量を変更することができる。したがって、アーマチャの最大変位量を目標最大変位量と合致させるためにハウジングとステータとを分解して組み直しを行うことが不要であり、生産性を向上することができる。
また、これによると、ねじ部材をハウジング円筒部の径内方向にねじ込んで進入させたときには、ねじ部材で傾斜面を押すことによりアーマチャとの間隔が拡がるようにステータを変位させることができる。また、ねじ部材をハウジング円筒部の径外方向に後退させたときには、弾性部材でステータをアーマチャ側に押すことによりアーマチャとの間隔が狭まるようにステータを変位させることができる。このように、閉弁状態におけるアーマチャとステータの間隔で決まるアーマチャの最大変位量を容易に変更調整することができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の電磁弁において、
ステータは、アーマチャを軸線方向の他端側に磁気吸引した際にアーマチャの変位を規制するストッパ部材を有し、
傾斜面は、ストッパ部材に形成されていることを特徴としている。
これによると、アーマチャの最大変位を規制するストッパ部材をねじ部材によりアーマチャ軸線方向に直接変位させることができる。したがって、アーマチャの最大変位量を精度よく変更調整することができる。
また、請求項3に記載の発明の燃料噴射装置では、
請求項1または請求項2に記載の電磁弁と、
ハウジング内に設けられ、噴孔を開閉するノズルニードルと、
ハウジング内に設けられ、ノズルニードルと一体的に動作するコマンドピストンと、
ハウジング内に設けられ、コマンドピストンの背圧制御を行う圧力制御室と、を備え、
流体通路は、圧力制御室から燃料を排出する燃料排出通路であることを特徴としている。
噴孔を開閉するノズルニードルと一体的に動作するコマンドピストンの背圧制御を行う圧力制御室を備え、電磁弁で圧力制御室から排出される燃料の排出通路を開閉する燃料噴射装置では、電磁弁のアーマチャ最大変位量が噴孔からの燃料噴射精度に大きく影響する。したがって、請求項6に記載の発明によれば、噴孔からの燃料噴射精度が良好な燃料噴射装置の生産性を容易に向上することができる。
本発明を適用した第1の実施形態における電磁弁を備える燃料噴射弁を模式的に示した断面図である。 第1の実施形態における電磁弁を模式的に示した部分拡大図である。 第2の実施形態における電磁弁を模式的に示した部分拡大図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1の実施形態)
本実施形態で示す電磁弁50が用いられる燃料噴射弁(燃料噴射装置)100は、例えば、ディーゼルエンジンまたは筒内噴射式火花点火内燃機関(以下、直噴ガソリンエンジン)の気筒内へ直接的に噴射する直噴型エンジンに使用する装置である。また、燃料噴射弁は、例えば吸気ポートへ燃料を噴射するものにも使用可能である。
以下、本発明の一適用例である第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を適用した電磁弁50を備える燃料噴射弁100を模式的に示した断面図である。図2は、電磁弁50を模式的に示した部分拡大図である。
図1に示すように、電磁弁50を備える燃料噴射弁100は、ノズルボデー1と下部ボデー2と上部ボデー3とを例えばリテーニングナット等の接続部材やねじ機構等の接続機構を用いて一体化し構成されたボデーを備えている。電磁弁50は、下部ボデー2の一部と上部ボデー3とに収納される弁装置である。下部ボデー2には、高圧燃料を噴射装置内に導入するための流入ポート(高圧ポート)4が形成されている。流入ポート4は、下部ボデー2に形成された第1部分通路5、ノズルボデー1に形成された第2部分通路6を順に介して、ノズルボデー1に形成された燃料溜まり室7に連通している。燃料溜まり室7の先端側にはノズルボデー1に形成された噴孔8が設けられている。燃料溜まり室7と噴孔8とは、ニードル(ノズルニードル)9の先端部の弁部10によって、互いに連通状態または遮断状態となる。また、燃料噴射弁100は、燃料を噴出するために先端に形成される噴孔8が図示しない気筒内の燃焼室に接続されるように、シリンダヘッドに取り付けられている。
流入ポート4は、下部ボデー2に形成された他の第3部分通路11、オリフィスプレート12に形成された流入オリフィスを含む第4部分通路13を順に介して、下部ボデー2に形成された制御室(圧力制御室)14に連通している。制御室14は、オリフィスプレート12に形成されたオリフィス(流出オリフィス)15に連通しており、オリフィス15の先には、低圧室16が位置している。バルブボデー30には軸方向に貫通する貫通孔31が形成されている。バルブボデー30は、貫通孔31内をすべりながら動く(以下、摺動と称することもある)ようにアーマチャ17の軸方向突出部172を保持する。
オリフィス15と低圧室16との間にはアーマチャ17の先端部に配された弁体18が位置しており、オリフィス15と低圧室16は、弁体18によって、互いに連通状態又は遮断状態となる。低圧室16はバルブボデー30内に形成された燃料通路32を介して下部ボデー2に形成された低圧燃料通路19に連通している。低圧燃料通路19は、燃料タンク(図示せず)に連通している。また、低圧燃料通路19は、リーク通路231を介して、下部ボデー2に形成されたばね収容室23に連通している。ここで、オリフィス15は、本実施形態における弁体18により開閉される流体通路に相当し、圧力制御室14から燃料を排出するための燃料排出通路であると言える。
下部ボデー2の内部空間には、コマンドピストン20がその軸方向(図1のX方向、Y方向)へ移動可能に収容されている。コマンドピストン20はプレッシャピン21およびニードル(ノズルニードル)9と軸方向に連動するようになっている。ニードル9の軸方向の一部は燃料溜まり室7に配されている。ニードル9の先端部は噴孔8を開閉する弁部10を構成している。コマンドピストン20はその後端部(図1におけるY方向の端部)が制御室14に位置するように設けられている。コマンドピストン20の先端部(図1におけるX方向の端部)は、ばね収容室23に配され、第1スプリング24が外周に配設されている。第1スプリング24は、軸方向においてコイル径が一定の圧縮コイルスプリングで構成され、ばね収容室23に収容されている。第1スプリング24は、プレッシャピン21を介して、ニードル9に対し、ノズルボデー1に弁部10を押し付ける方向(図1のX方向)に付勢力(勢いを増加させる力)を常時加えている。
低圧室16およびこれに連通する収容空間33にはアーマチャ17が配置されている。本実施形態において下部ボデー2、上部ボデー3、オリフィスプレート12、およびバルブボデー30からなる構成が本発明で言うところのハウジングに相当し、上部ボデー3がハウジングの筒状部に相当する。また、後述するステータコア26、ストッパ部材261、ソレノイド27、樹脂ボデー28、およびステータケース29を含む構成が本発明で言うところのステータに相当する。したがって、アーマチャ17の収容空間33は、ハウジングとステータとによって形成されている。なお、ステータは、樹脂モールドされることによって、各構成要素が一体となっている。
アーマチャ17は、磁性材で構成されており、後端部(図1におけるY方向の端部)側に位置する円盤状部171と、先端部(図1におけるX方向の端部)側に位置する軸方向突出部172と、を備えている。アーマチャ17の縦断面(軸方向に沿った断面)形状は、略T字状を呈している。円盤状部171は、ソレノイド27を内蔵するステータコア26とバルブボデー30との間に形成された収納空間33に配置された部分であり、ソレノイド27による電磁駆動力と第2スプリング25の付勢力とを直接受けて、両者の間を往復移動する。軸方向突出部172は、円盤状部171と一体に軸方向に延びる形状であり、円盤状部171よりも、径方向(軸方向に対して垂直な方向)について長さが短く、軸方向に長さが長い形状である。軸方向突出部172は、円盤状部171とともに軸方向に往復運動し、バルブボデー30の貫通孔31内を摺動する摺動部である。
アーマチャ17は、軸方向突出部172の先端部(図のX方向の端部)に弁体18を有している。アーマチャ17の円盤状部171の後面(図のY方向の端面)には、付勢部材である第2スプリング25がアーマチャ17の円盤状部171、ステータコア26およびストッパ部材261等からなるステータ内に亘って配されている。第2スプリング25は、軸方向においてコイル径が一定の圧縮コイルスプリングで構成され、アーマチャ17に対し、弁体18をオリフィス15の出口に押し付ける方向(図1のX方向)の付勢力を常時加えている。
上部ボデー3の内側には、ソレノイド27を有する磁性材からなるステータコア26、非磁性材からなるストッパ部材261、および樹脂材からなる樹脂ボデー28が設けられている。ステータコア26は、ソレノイド27に電流が通電された時に、第2スプリング25の付勢力に打ち勝ってアーマチャ17を磁気吸引し、弁体18をオリフィス15の出口から離すように動作させる。ターミナル281は、樹脂ボデー28から上方(図のY方向)に向かって突出しており、ソレノイド27と外部の制御装置(図示せず)とに電気的に接続されている。ターミナル281を通じてソレノイド27には、制御装置の制御指令値に応じた時間、電流が供給される。
このようにアーマチャ17の軸方向突出部172は、第2スプリング25による付勢力とソレノイド27による電磁駆動力とによって、貫通孔31の内壁面の摺動案内作用を受けながら軸方向に往復移動される。
ストッパ部材261は、円盤形状の円盤状部262と、円盤状部262から下方(図のX方向)に延び外径が円盤状部262よりも小さい円筒形状の円筒部263と、により構成されている。第2スプリング25は、ストッパ部材261の円盤状部262および円筒部263を軸方向に貫通する貫通孔内に配設されている。
次に、アーマチャ17、上部ボデー3を有するハウジング、および、ストッパ部材261を有するステータ等からなる電磁弁50の要部構成について図2を参照して説明する。
図2に示すように、アーマチャ17の円盤状部171におけるステータコア26側(図のY方向)の端面にはストッパ部材261に向かって突出する形状の環状突部174が形成されている。環状突部174は、電磁駆動力の作用によって、アーマチャ17がステータコア26側にリフトされたときに、ストッパ部材261の円筒部263下端面264と接触する円盤状部171側の接触部分である。
円盤状部171の環状突部174より内側の中央部には下方向(図のX方向)に凹んだ凹部173が形成されている。第2スプリング25の一方側の端部(図のX方向の端部)は、円盤状部171の凹部173内に同心上に挿設されて凹部173の底面に(具体的には底面に配設されたスプリングシートに)当接している。第2スプリング25の他方側の端部(図のY方向の端部)は樹脂ボデー28内に挿設されて(具体的にはスプリングシートおよびシム板(スペーサ)を介して)当接している。
ステータの樹脂ボデー28とハウジングの上部ボデー3との間には、ステータをアーマチャ17側(図のX方向)に押圧する弾性部材であるスプリング41が介装されている。一方、ステータのステータケース29とハウジングの下部ボデー2との間には、ステータを上方(図のY方向)に押圧するスプリング42が介装されている。スプリング41およびスプリング42は、本例では圧縮コイルスプリングを採用しているが、波板ばね等を用いることも可能である。スプリング41の押圧力はスプリング42の押圧力よりも常時大きくなっており、両スプリング41、42によってステータは下方(図のX方向)に付勢されている。
樹脂ボデー28の外周には、樹脂ボデー28と上部ボデー3とに圧縮されて面圧を発生し収容空間33と外部空間との間にシール構造を形成するシール部材であるOリング43が装着されている。下部ボデー2の外周にも、下部ボデー2と上部ボデー3とに圧縮されて面圧を発生し収容空間33と外部空間との間にシール構造を形成するシール部材であるOリング44が装着されている。
ストッパ部材261の円盤状部262の外周面の一部には、アーマチャ17側の端面(図のX方向側の端面)から遠ざかるほど径外方向に向かう傾斜面265が形成されている。すなわち、傾斜面265は、径外方向および下方向(図のX方向)を向くように軸線方向に対して傾斜した面として形成されている。
ハウジングの筒状部である上部ボデー3には、上部ボデー3の径方向を軸とする貫通孔が設けられて貫通孔の内周面に雌ねじ部301が形成されている。雌ねじ部301は、上部ボデー3の内側に配設されるステータのストップ部材261傾斜面265形成位置に対応する位置に設けられている。雌ねじ部301が形成された貫通孔内には、外周面に雌ねじ部301と螺合する雄ねじ部401が形成されたねじ部材である調整ねじ40が挿入され、調整ねじ40先端のテーパ面部402がストッパ部材261の傾斜面265に当接している。
このような構成により、調整ねじ40を上部ボデー3の外部からねじ込んで径内方向に進入させた場合には、調整ねじ40がストッパ部材261の傾斜面265を押すことにより、スプリング41、42の付勢力に抗してストッパ部材261を含むステータ構成が上方(図のY方向)に変位する。一方、調整ねじ40を上部ボデー3の径外方向に後退させた場合には、傾斜面265が調整ねじ40に当接し続けるので、スプリング41、42の付勢力によってストッパ部材261を含むステータ構成が下方(図のX方向)に変位する。
すなわち、調整ねじ40の上部ボデー3へのねじ込み量の変化に応じてステータ構成はアーマチャ17の軸線方向に変位する。換言すれば、調整ねじ40の上部ボデー3へのねじ込み量に応じてステータ構成はアーマチャ17の軸線方向における位置が決定される。
アーマチャ17の弁体18がオリフィス15を閉じている閉弁状態において、アーマチャ17の円盤状部171における環状突部174の上面175と、この上面175に対向するストッパ部材261の円筒部263下端面264との間隔は、アーマチャ17の開弁方向への最大リフト量(最大変位量)に相当する。したがって、調整ねじ40のねじ込み量(径方向への進退量)を調節することにより、アーマチャの最大リフト量を設定目標値に合致させるリフト量調整を行うことができる。
上記構成の燃料噴射弁100の作動について説明する。ソレノイド27に通電されていないときには、磁気吸引力はアーマチャ17に働かず、第2スプリング25の付勢力が円盤状部171にX方向に作用し、円盤状部171の環状突部174はストッパ部材261の下端面264と接触していない状態である。このため、アーマチャ17の弁体18はX方向に移動してオリフィス15を塞いでおり、制御室14および燃料溜まり室7が高圧燃料で満たされている。ニードル9には、コマンドピストン20およびプレッシャピン21を介して伝達される制御室14の高圧燃料によるX方向に作用する力F1と、第1スプリング24によるX方向に作用する力F2と、燃料溜まり室7の高圧燃料によるY方向の力F3とが働いている。そして、F1とF2の合成力がF3を上回るため、弁部10は噴孔8を塞いでおり(閉弁)、燃料は噴射されない。
そして、ソレノイド27に通電されると、ステータコア26およびアーマチャ17によって磁気回路が形成され、ステータコア26とアーマチャ17との間に電磁駆動力としての磁気吸引力が発生する。アーマチャ17は磁気吸引力によって第2スプリング25の付勢力に逆らってY方向へ移動する。アーマチャ17円盤状部171の環状突部174がストッパ部材261の下端面264に当接してアーマチャ17の目標最大変位量に相当する変位(リフト)が完了する。
このアーマチャ17の移動により、弁体18はオリフィス15の出口から離れるため、制御室14の高圧の燃料はオリフィス15を経て低圧室16に放出される。このため、制御室14内の圧力が急激に低下してF1とF2の合成力がF3よりも小さくなる。また、ばね収容室23はリーク通路231を介して低圧室16等の低圧流路に連通しているので、ニードル9は燃料溜まり室7の高圧の燃料に押されてY方向に移動し、第1スプリング24の付勢力に抗してプレッシャピン21およびコマンドピストン20をY方向に変位させる。このようにして、ニードル9の弁部10は開弁され、燃料溜まり室7の高圧燃料が噴孔8から噴射されるようになる。
その後、ソレノイド27への通電が遮断されると、第2スプリング25の付勢力によってX方向に押されてアーマチャ17はX方向へ移動し、弁体18はオリフィス15を塞ぐようになる。このため、制御室14内の圧力が急激に上昇し、F1とF2の合成力がF3を上回るため、ニードル9はX方向に移動し、弁部10は噴孔8を塞ぎ(閉弁)、燃料は噴射されなくなる。
上述の構成および作動によれば、ストッパ部材261を含むステータは、スプリング41、42により下方(図のX方向)に付勢されるとともに、ハウジング筒状部である上部ボデー3に外部から径内方向にねじ込まれる調整ねじ40がストッパ部材261の傾斜面265に当接することにより、アーマチャ17軸線方向の位置が調節されようになっている。
したがって、ハウジングをなす構成要素群とステータをなす構成要素群とを組付けた後に、調整ねじ40によりアーマチャ17の最大リフト量を決定することができる。これにより、アーマチャ17の最大リフト量を目標最大リフト量と合致させるためにハウジングとステータとを分解して組み直しを行うことが不要となり、生産性を向上して生産コストを低減することができる。電磁弁50のアーマチャ17最大リフト量は噴孔8からの燃料噴射精度に大きく影響するため、噴孔8からの燃料噴射精度が良好な燃料噴射装置100の生産性を容易に向上することができる。
また、ステータはステータコア26等の複数の構成要素を一体化して構成されているが、調整ねじ40が当接する傾斜面265はストッパ部材261に形成されている。これによると、ステータを構成する複数の要素間の係合関係の誤差等に係わらず、アーマチャ17の最大変位を規制するストッパ部材261を調整ねじ40によりアーマチャ17軸線方向に直接変位させることができる。したがって、アーマチャ17の最大リフト量を精度よく調整することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図3に基づいて説明する。
本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、調整ねじ40を用いずに、ハウジング円筒部内周側に設けた雌ねじ部とステータ外周側に設けた雄ねじ部とからなるねじ機構によりアーマチャの最大リフト量を調整する点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態では、第1の実施形態で採用されていた調整ねじ40、スプリング41、42を用いておらず、上部ボデー3に雌ねじ部301を備える貫通孔も形成していない。
本実施形態の電磁弁50では、ハウジング筒状部である上部ボデー3の内周面に雌ねじ部311が形成されている。一方、ステータのストッパ部材261には、円盤状部262の外周面に雌ねじ部311と螺合する雄ねじ部266が形成されている。すなわち、雄ねじ部311が形成されたストッパ部材261を有するステータが本発明で言うところのねじ部材に相当する。
このような構成により、ステータを回動して上部ボデー3の外部からねじ込んで下方(図のX方向)に進入させた場合には、ストッパ部材261を含むステータ構成が下方(図のX方向)に変位する。一方、ステータを回動して上方(図のY方向)に後退させた場合には、ストッパ部材261を含むステータ構成が上方(図のY方向)に変位する。
すなわち、ステータの回動による上部ボデー3へのねじ込み量の変化に応じてステータ構成はアーマチャ17の軸線方向に変位する。換言すれば、ステータの上部ボデー3へのねじ込み量に応じてステータ構成はアーマチャ17の軸線方向における位置が決定される。
したがって、ステータのねじ込み量(回動量に応じた軸線方向への進退量)を調節することにより、アーマチャの最大リフト量を設定目標値に合致させるリフト量調整を行うことができる。ステータの回動により上部ボデー3に対するアーマチャ17の軸線方向におけるステータ位置が決定されると、Oリング43が発生する面圧により、ステータ位置が固定される。
本実施形態の構成および作動によれば、雌ねじ部311はハウジング筒状部である上部ボデー3の内周面に形成されており、ステータが雄ねじ部266を有するねじ部材となっており、ステータを回動することで、ストッパ部材261を含むステータのアーマチャ17軸線方向の位置が調節されようになっている。
したがって、ハウジングをなす構成要素群とステータをなす構成要素群とを組付けた後に、ステータを回動してアーマチャ17の最大リフト量を決定することができる。これにより、アーマチャ17の最大リフト量を目標最大リフト量と合致させるためにハウジングとステータとを分解して組み直しを行うことが不要となり、生産性を向上して生産コストを低減することができる。電磁弁50のアーマチャ17最大リフト量は噴孔8からの燃料噴射精度に大きく影響するため、噴孔8からの燃料噴射精度が良好な燃料噴射装置100の生産性を容易に向上することができる。
また、ターミナル281は、ステータの樹脂ボデー28から上方側に突出している。したがって、リフト量調節のためのステータ回動に伴ってターミナル281の位置が変化したとしても、突出方向は変化しないので、ターミナルへ281への電力供給ラインの接続が容易である。
また、ステータはステータコア26等の複数の構成要素を一体化して構成されているが、ハウジングの雌ねじ部311に螺合する雄ねじ部266はストッパ部材261に形成されている。これによると、ステータを構成する複数の要素間の係合関係の誤差等に係わらず、アーマチャ17の最大変位を規制するストッパ部材261を雄ねじ部266と雌ねじ部311との螺合状態によりアーマチャ17軸線方向に直接変位させることができる。したがって、アーマチャ17の最大リフト量を精度よく調整することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記各実施形態では、低圧燃料の流出ポート34は下部ボデー2に設けられていたが、これに限定されるものではない。例えば、流出ポート(低圧ポート)が電磁弁50の上部に設けられるものであってもよい。
また、上記第1の実施形態では、傾斜面265がストッパ部材261に形成され、上記第2の実施形態では、雄ねじ部266がストッパ部材261に形成されていたが、これに限らず、アーマチャ17の最大リフト量を所望の精度で調整することができるのであれば、傾斜面もしくは雄ねじ部を、ストッパ部材以外のステータ構成要素に形成するものであってもよい。
また、上記各実施形態では、ハウジングを下部ボデー2、上部ボデー3、オリフィスプレート12、およびバルブボデー30で構成していたが、これに限定されるものではなく、例えば3つ以下の部材もしくは5つ以上の部材で構成するものであってもよい。また、ステータをステータコア26、ストッパ部材261、ソレノイド27、樹脂ボデー28、ステータケース29等で構成していたが、これに限定されるものではない。
また、上記各実施形態におけるアーマチャ17の円盤状部171と軸方向突出部172は、一体となって軸方向に往復運動する部材であればよく、例えば元々が別体の複数部品を組み立てて一体に構成するものであってもよい。
また、上記各実施形態では、電磁弁をディーゼルエンジンまたはガソリンエンジンの気筒内へ燃料を直接的に噴射する燃料噴射装置もしくは吸気ポートへ燃料を噴射する燃料噴射装置に採用する場合について説明したが、本発明を適用した電磁弁の用途はこれに限定されるものではない。例えば、車両に搭載される内燃機関の出力軸に駆動連結される自動変速機の入力軸と出力軸との間に配設された遊星歯車装置の構成要素を接続駆動する少なくとも1つ以上の油圧サーボに連通する油圧回路に供給する出力油圧を、パイロット圧に比例した制御圧に調圧するためのスプール弁を備えた電磁式油圧制御弁に本発明を適用するものであってもよい。
また、例えば、本発明を、内燃機関の吸気バルブまたは排気バルブの少なくとも一方のバルブの開弁時期、閉弁時期を変更する吸排気可変バルブタイミング機構の進角油圧室または遅角油圧室に対して油圧源の油圧を選択的に給排するための電磁式油圧制御弁に適用しても良い。また、本発明を、電磁式燃料噴射弁や電磁式油圧制御弁だけでなく、水、燃料、作動油、空気等の流体の流量を制御する電磁式流量制御弁または電磁式開閉弁等に適用しても良い。
2 下部ボデー(ハウジングの一部)
3 上部ボデー(ハウジングの一部、筒状部)
12 オリフィスプレート(ハウジングの一部)
15 オリフィス(流体通路、燃料排出通路)
17 アーマチャ
18 弁体
25 第2スプリング(付勢部材)
26 ステータコア(ステータの一部)
27 ソレノイド(ステータの一部)
29 ステータケース(ステータの一部)
30 バルブボデー(ハウジングの一部)
33 アーマチャ収容空間
40 調整ねじ(ねじ部材)
50 電磁弁
100 燃料噴射弁(燃料噴射装置)
261 ストッパ部材
265 傾斜面
266、401 雄ねじ部
301、311 雌ねじ部

Claims (3)

  1. 筒状部を有し、流体が流通する流体通路が形成されたハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ、軸線方向の一端に弁体を有し、軸線方向に変位することにより前記弁体で前記流体通路を開閉するアーマチャと、
    前記筒状部の内側における前記アーマチャの軸線方向の他端側に設けられて前記ハウジングと協働して前記アーマチャの収容空間を形成するとともに、ソレノイドへの通電時に前記アーマチャを軸線方向の前記他端側に磁気吸引するステータと、
    前記アーマチャに対して前記一端側に付勢する力を作用させる付勢部材と、を備える電磁弁であって、
    前記筒状部には雌ねじ部が形成されており、
    前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有するねじ部材を備え、
    前記ねじ部材のねじ込み量の変化に応じて前記ステータが前記軸線方向に変位するものであり、
    前記ステータと前記ハウジングとの間に設けられ、前記ステータを前記アーマチャ側に押圧する弾性部材を備え、
    前記雌ねじ部は、前記筒状部の径方向を軸とするように形成され、
    前記ステータの外周面には、前記アーマチャ側の端面から遠ざかるほど径外方向に向かう傾斜面が形成されており、
    前記ねじ部材が前記傾斜面に当接していることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記ステータは、前記アーマチャを軸線方向の前記他端側に磁気吸引した際に前記アーマチャの変位を規制するストッパ部材を有し、
    前記傾斜面は、前記ストッパ部材に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電磁弁と、
    前記ハウジング内に設けられ、噴孔を開閉するノズルニードルと、
    前記ハウジング内に設けられ、前記ノズルニードルと一体的に動作するコマンドピストンと、
    前記ハウジング内に設けられ、前記コマンドピストンの背圧制御を行う圧力制御室と、を備え、
    前記流体通路は、前記圧力制御室から燃料を排出する燃料排出通路であることを特徴とする燃料噴射装置。
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