JP4374840B2 - ポジ型感光性樹脂組成物、半導体素子の製造方法および、半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バンプ接合方式で基板と接合する半導体素子の組立に関し、それに用いる液状封止樹脂組成物、半導体素子の製造方法及びその製造方法を用いて作製された半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ICチップの高集積化、高密度化とICパッケージの小型化という要求からフリップチップ実装方式が登場した。同実装方式はこれまでのワイヤーボンディングによる接続ではなく、ICチップ表面とプリント基板とを金属バンプで電気的に接続することで小型、薄型化を可能としている。しかしチップ、プリント配線基板、半田の熱膨張係数が異なるために冷熱衝撃試験時に熱ストレスが発生する。特にチップ中央から遠いコーナー近辺の突起電極(バンプ)には局所的に熱ストレスが集中する。このため接合部位にクラックが生じ、回路の作動信頼性は大きく低下する。そこで、熱ストレスを緩和する目的から液状注入封止アンダーフィル材による封止が行われる(例えば特開2002−121358号公報)。しかしこの方法はチップとプリント配線基板との隙間にアンダーフィル材を注入し、硬化して封止する方法が採られるため工程が煩雑であり、コストもかかる。更にこのような半導体素子の場合は、ウエハー作製工程、ウエハー上への電気回路形成工程、個片化工程、バンプ形成工程、バンプ接合工程、アンダーフィル封止工程が必要であり、個々の工程は製造会社又は工場が異なる場合が多くデリバリーコストがかかるという問題があった。
【0003】
そこで提案されたのがウエハーに電気回路を形成し個片化せずバンプを形成し、その後個片化する方法が考え出された。この方法はウエハー製造から一環のラインでバンプ付半導体素子を作ることも可能であり、大幅に素子のコストが下がる可能性がある。しかしこの方法であっても信頼性を上げるためにはアンダーフィル封止工程が必要である。
【0004】
また、半導体装置の分野においては、近年半導体装置の小型化、軽量化を目的として、単一のパッケージ内に複数の半導体チップを設ける、特に各半導体チップを積層状態に設けるものが多く開発されてきた。このような半導体装置は、マルチチップパッケージ(MCP)、またはマルチチップモジュール(MCM)と呼ばれている。このような装置の具体的な例としては、すなわち、サイズの異なる半導体チップを、能動面を上に向けた状態でサイズの大きいものから順に積み上げ、次に各半導体チップ間は、バンプを介して電気的接合され、各半導体素子間の隙間にアンダーフィル封止し、さらに、これら全体を樹脂で封止して単一の半導体装置とするものである。
【0005】
半導体素子と基板の隙間に充填注入型の従来の液状のアンダーフィル材は熱硬化性樹脂と充填材から構成され(例えば特開2000−281878号公報)、毛細管現象などを利用して半導体装置の半導体素子、基板、接続端子(バンプ)の隙間を流動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の方式の半導体装置の生産性はアンダーフィルの充填速度に依存しており、生産効率を向上させるためにはアンダーフィルの速い充填化が必要であるが、速い充填化は未充填、ボイドを引き起こし易く、半導体装置の信頼性も低下させるため、画期的に半導体装置の生産性を上げることは難しく問題であった。
【0007】
本発明は、液状封止樹脂にポジ型感光性を導入することで、フリップチップ実装方式での半導体素子と基板であるリードフレーム、プラスチック基板等の隙間や、MCPまたは、MCMにおけるパッケージ内に複数の半導体素子を積層する場合の各素子間の隙間に、効率良く充填することが可能で、かつボイドの発生がない、ポジ型感光性樹脂組成物及び半導体素子の製造方法を工業的に提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、(a)有機溶剤可溶性のポリイミド前駆体またはポリベンゾオキサゾール前駆体 100重量部に対して、(b)熱架橋性基を有する低分子化合物 55〜5000重量部、(c)エステル化したナフトキノンジアジド化合物 1〜60重量部、(e)平均粒径100nm以下の無機フィラー 50〜700重量部および(f)大気圧下、沸点が160℃〜240℃の溶剤 400〜4000重量部を含有し、光照射により、露光部は、アルカリ水溶液または有機溶剤により溶解除去することができ、未露光部は、その後の熱処理で硬化するポジ型感光性樹脂組成物であり、170℃〜300℃で1時間熱処理後の収縮率が10%以下であることを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物である。また、(a)有機溶剤可溶性のノボラック樹脂、レゾール樹脂、エポキシ樹脂、可溶性ポリイミド、可溶性ポリベンゾオキサゾールまたはベンゾオキサジン樹脂 100重量部に対して、(b)熱架橋性基を有する低分子化合物 0.5〜5000重量部、(c)エステル化したナフトキノンジアジド化合物 1〜60重量部、(e)平均粒径100nm以下の無機フィラー 50〜700重量部および(f)大気圧下、沸点が160℃〜240℃の溶剤 400〜4000重量部を含有し、光照射により、露光部は、アルカリ水溶液または有機溶剤により溶解除去することができ、未露光部は、その後の熱処理で硬化するポジ型感光性樹脂組成物であり、170℃〜300℃で1時間熱処理後の収縮率が10%以下であることを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物である。
【0009】
さらに、半導体素子が、回路基板と突起電極を介して電気的接合された、隙間がある実装基板上に、請求項1記載のポジ型感光性樹脂組成物を塗布し、半導体素子をマスクとして、露光し、露光部をアルカリ水溶液または、有機溶剤にて除去することによって、前記隙間のみに該ポジ型感光性樹脂組成物を充填することを特徴とする半導体素子の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は、効率的な隙間充填性と、熱処理硬化後のボイド発生を押さえるという両面の特性を両立するために、樹脂組成物に、ポジ型の感光性を付与し、硬化収縮率を押さえた組成物設計を施したところに特徴を有している。本発明の樹脂組成物は、露光前は、アルカリ水溶液または、有機溶剤にほとんど溶解せず、露光すると、容易に溶解できること、さらには、熱処理硬化時、含有する熱架橋性基を有する低分子化合物とポリマーとが架橋することによって、収縮率を少なく押さえることができるものである。本発明では170℃〜300℃で1時間熱処理後の収縮率が10%以下である組成物であることが好ましい。
【0011】
本発明に用いられる(a)成分は、有機溶剤に可溶性であることが必要である。リフロー工程の観点から、耐熱性を有する、ノボラック樹脂、レゾール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド前駆体、可溶性ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール前駆体、ポリベンゾオキサゾール、ベンゾオキサジン樹脂等が好ましい。特に、熱処理後、硬化収縮率は大きいが、高いガラス転移点を有するポリイミド前駆体、ポリベンゾオキサゾール前駆体、硬化収縮率の小さいノボラック樹脂、レゾール樹脂、エポキシ樹脂、可溶性ポリイミド、可溶性ポリベンゾオキサゾール、ベンゾオキサジン樹脂等が好ましい。また、上記ポリマーの分子中にアルカリ可溶性基を導入することにより、アルカリ可溶性をポリマーに付与することができる。前記アルカリ可溶性基としてはカルボキシル基、フェノール性水酸基、スルホン酸基、チオール基等が挙げられる。これらの中、基板接着性の観点からカルボキシル基、フェノール性水酸基が好ましい。以下に、好ましいものを例示するが、これ以外のポリマーを使用することもできる。
【0012】
例えば、ノボラック樹脂およびレゾール樹脂は、種々のフェノール類の単独あるいはそれらの複数種の混合物をホルマリンなどのアルデヒド類で公知の方法で重縮合することにより得られる。
【0013】
該ノボラック樹脂およびレゾール樹脂を構成するフェノール類としては、例えばフェノール、p−クレゾール、m−クレゾール、o−クレゾール、2,3−ジメチルフェノール、2,4−ジメチルフェノール、2,5−ジメチルフェノール、2,6−ジメチルフェノール、3,4−ジメチルフェノール、3,5−ジメチルフェノール、2,3,4−トリメチルフェノール、2,3,5−トリメチルフェノール、3,4,5−トリメチルフェノール、2,4,5−トリメチルフェノール、メチレンビスフェノール、メチレンビスp−クレゾール、レゾルシン、カテコール、2−メチルレゾルシン、4−メチルレゾルシン、o−クロロフェノール、m−クロロフェノール、p−クロロフェノール、2,3−ジクロロフェノール、m−メトキシフェノール、p−メトキシフェノール、p−ブトキシフェノール、o−エチルフェノール、m−エチルフェノール、p−エチルフェノール、2,3−ジエチルフェノール、2,5−ジエチルフェノール、p−イソプロピルフェノール、α−ナフトール、β−ナフトールなどが挙げられ、これらは単独で、または複数の混合物として用いることができる。
【0014】
また、アルデヒド類としては、ホルマリンの他、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、クロロアセトアルデヒドなどが挙げられ、これらは単独でまたは複数の混合物として用いることができる。
【0015】
例えば、エポキシ樹脂としては、常温で固形のエポキシ樹脂で、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するモノマー、オリゴマー、ポリマー全般を言う。例えば、ビフェニル型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、トリフェノールノメタン型エポキシ樹脂、アルキル変性トリフェノールメタン型エポキシ樹脂及びトリアジン核含有エポキシ樹脂等が挙げられる。常温で液状のエポキシ樹脂を用いた場合には、樹脂組成物の保存性が低下し、取り扱い難くなり、特にタブレット化が極めて困難である。本発明に用いられるフェノール樹脂としては、常温で固形のフェノール樹脂で、1分子中に2個以上のフェノール性水酸基を有するモノマー、オリゴマー、ポリマー全般を言う。
【0016】
また、ポリイミド前駆体およびポリベンゾオキサゾール前駆体としては、一般式(1)で表される構造単位で表すことができる。
【0017】
【化1】
【0018】
式中R1は少なくとも2個以上の炭素原子を有する2価から8価の有機基、R2は、少なくとも2個以上の炭素原子を有する2価から6価の有機基、R3 は水素、または炭素数1から20までの有機基を示す。nは10から100000までの整数、mは0から2までの整数、p、qは0から4までの整数を示す。好ましくは、p+q>0。
【0019】
R1、R2の好ましい有機基としては、例えば、以下のものが挙げられる。
【0020】
【化2】
【0021】
R3 の好ましものとしては、例えば、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、p−ヒドロキシベンジル基、テトラヒドロピラニル基、エトキシエチル基等が挙げられる。
【0022】
本発明の(a)成分のポリマーの重量平均分子量は好ましくは2000〜40000であり、特に好ましくは、3000〜40000である。重量平均分子量が2000を下回ると、樹脂組成物にした場合、粘度が下がりすぎ、塗布面上ではじいてしまうという問題がある。重量平均分子量が40000を越えると、樹脂組成物にした場合、粘度が高くなり、作業性に劣るという問題がある。ポリマーの重量平均分子量は、ゲルパーミッションクロマトグラフィ(GPC)(例えば東ソー(株)社製HLC−8020)を用いて測定したポリスチレン換算分子量で求められる。
【0023】
本発明に用いられる(b)成分の熱架橋性基としては、たとえば、メチロール基、アルコール性水酸基の水素原子を置換したメチロール基、ベンゾオキサジン基、エポキシ基、オキセタン基があげられる。
【0024】
たとえば、これら熱架橋性基を1つ有するものとしてML−26X、ML−24X、ML−236TMP、4−メチロール3M6C、ML−MC、ML−TBC(商品名、本州化学工業(株)製)、P−a型ベンゾオキサジン(商品名、四国化成工業(株)製)、3−エチル3−ヒドロキシメチルオキセタン、オキセタンカルボン酸、ヘキシルオキセタン、オキセタンメタクリレート、ベンジルオキセタン、アリルオキセタン、オキセタンモノブチルエーテル、グリシドール、ブチルグリシジルエーテル等、2つ有するものとしてDM−BI25X−F、46DMOC、46DMOIPP、46DMOEP(商品名、旭有機材工業(株)製)、DML−MBPC、DML−MBOC、DML−OCHP、DML−PC、DML−PCHP、DML−PTBP、DML−34X、DML−EP、DML−POP、DML−OC、ジメチロール−Bis−C、ジメチロール−BisOC−P、DML−BisOC−Z、DML−BisOCHP−Z、DML−PFP、DML−PSBP、DML−MB25、DML−MTrisPC、DML−Bis25X−34XL、DML−Bis25X−PCHP(商品名、本州化学工業(株)製)、”ニカラック“MX−290(商品名、(株)三和ケミカル製)、B−a型ベンゾオキサジン、B−m型ベンゾオキサジン(商品名、四国化成工業(株)製)、2,6−ジメトキシメチル−4−t−ブチルフェノール、2,6−ジメトキシメチル−p−クレゾール、2,6−ジアセトキシメチル−p−クレゾール、カーボネートビスオキセタン、キシリレンビスオキセタン、アジペートビスオキセタン、テレフタレートビスオキセタン、シクロヘキサンジカルボン酸ビスオキセタン、MDIビスオキセタン、ビスフェノールA型エポキシ等、3つ有するものとしてTriML−P、TriML−35XL、TriML−TrisCR−HAP(商品名、本州化学工業(株)製)等、4つ有するものとしてTM−BIP−A(商品名、旭有機材工業(株)製)、TML−BP、TML−HQ、TML−pp−BPF、TML−BPA、TMOM−BP(商品名、本州化学工業(株)製)、”ニカラック”MX−280、”ニカラック”MX−270(商品名、(株)三和ケミカル製)等、6つ有するものとしてHML−TPPHBA、HML−TPHAP(商品名、本州化学工業(株)製)が挙げられる。
【0025】
これらのうち、本発明では、3−エチル3−ヒドロキシメチルオキセタン、オキセタンカルボン酸、ヘキシルオキセタン、ベンジルオキセタン、アリルオキセタン、オキセタンモノブチルエーテル、グリシドール、および熱架橋性基を少なくとも2つ含有するものが好ましく、特に好ましくは、3−エチル3−ヒドロキシメチルオキセタン、オキセタンカルボン酸、ヘキシルオキセタン、ベンジルオキセタン、2つ有するものとして46DMOC、46DMOEP(商品名、旭有機材工業(株)製)、DML−MBPC、DML−MBOC、DML−OCHP、DML−PC、DML−PCHP、DML−PTBP、DML−34X、DML−EP、DML−POP、ジメチロール−BisOC−P、DML−PFP、DML−PSBP、DML−MTrisPC(商品名、本州化学工業(株)製)、”ニカラック”MX−290(商品名、(株)三和ケミカル製)、B−a型ベンゾオキサジン、B−m型ベンゾオキサジン(商品名、四国化成工業(株)製)、2,6−ジメトキシメチル−4−t−ブチルフェノール、2,6−ジメトキシメチル−p−クレゾール、2,6−ジアセトキシメチル−p−クレゾール、カーボネートビスオキセタン、キシリレンビスオキセタン、アジペートビスオキセタン、テレフタレートビスオキセタン、シクロヘキサンジカルボン酸ビスオキセタン、MDIビスオキセタン、ビスフェノールA型エポキシ等、3つ有するものとしてTriML−P、TriML−35XL(商品名、本州化学工業(株)製)等、4つ有するものとしてTM−BIP−A(商品名、旭有機材工業(株)製)、TML−BP、TML−HQ、TML−pp−BPF、TML−BPA、TMOM−BP(商品名、本州化学工業(株)製)、”ニカラック”MX−280、”ニカラック”MX−270(商品名、(株)三和ケミカル製)等、6つ有するものとしてHML−TPPHBA、HML−TPHAP(商品名、本州化学工業(株)製)等が挙げられる。また、さらに好ましくは、脂環式系の化合物である”ニカラック”MX−280、”ニカラック”MX−270(商品名、(株)三和ケミカル製)、B−a型ベンゾオキサジン、B−m型ベンゾオキサジン(商品名、四国化成工業(株)製)、カーボネートビスオキセタン、キシリレンビスオキセタン、アジペートビスオキセタン、テレフタレートビスオキセタン、シクロヘキサンジカルボン酸ビスオキセタン、MDIビスオキセタン、3−エチル3−ヒドロキシメチルオキセタン、オキセタンカルボン酸、ヘキシルオキセタン、ベンジルオキセタン、アリルオキセタン、オキセタンモノブチルエーテル等が挙げられる。
【0026】
これらの(b)の化合物を添加することで、得られる樹脂組成物は、熱処理硬化時、熱により架橋反応を引き起こし、硬化収縮率が少なくなる。好ましい熱処理硬化温度は、170℃〜300℃である。熱処理の温度が170℃を下回ると、熱架橋性基によるポリマーとの架橋反応が進行せず、該組成物は、半導体チップからの熱ストレスを受けクラックなどが発生する。一方、熱処理の温度が300℃を越えると、半導体素子にダメージを場合があり、好ましくない。また、リフローの工程の観点から、170℃〜300℃の温度範囲すべてにおいて、硬化収縮率が10%以下であることが好ましい。
【0027】
特に脂環式系の(b)の低分子化合物は、芳香族の(b)の低分子化合物と比較して、露光波長の光に対して吸収がきわめて小さく、それ故、露光すると感光剤の感光効率が上がり、短時間でアルカリ現像液に溶解し、感度が上昇する。
【0028】
これら(b)の熱架橋性基のうち、たとえば、メチロール基および、アルコール性水酸基の水素原子を置換したメチロール基を有する低分子化合物の添加は、以下のように、ベンゼン環に直接付加する反応機構によって架橋する。
【0029】
【化3】
【0030】
下記に本発明で使用するのに特に好ましい代表的な熱架橋性化合物の構造を示した。
【0031】
【化4】
【0032】
このような熱架橋基を有する化合物の添加量としては、硬化収縮率の大きい、ポリイミド前駆体、ポリベンゾオキサゾール前駆体の場合は、ポリマー100重量部に対して、好ましくは55から5000重量部であり、さらに好ましくは60から4000重量部の範囲である。
【0033】
硬化収縮率の小さいノボラック樹脂、レゾール樹脂、エポキシ樹脂、可溶性ポリイミド、可溶性ポリベンゾオキサゾール、ベンゾオキサジン樹脂の場合は、ポリマー100重量部に対して、好ましくは0.5から5000重量部であり、さらに好ましくは3から4000重量部の範囲である。
【0034】
上記のように(a)成分のポリマー種によって、これらの(b)の化合物の添加量を調整することで、得られる樹脂組成物は、熱処理後の硬化収縮率が10%以下となる。好ましい硬化収縮率は10%以下であり、特に好ましくは、5%以下である。硬化収縮率が10%を上回ると、半導体チップと基板の隙間にボイドが発生し、充填不良がおこり半導体チップの信頼性が著しく低下し、好ましくない。
【0035】
本発明に用いられる(c)成分としては、フェノール性水酸基を有する化合物にナフトキノンジアジドのスルホン酸がエステルで結合した化合物が好ましい。ここで用いられるフェノール性水酸基を有する化合物としては、Bis−Z、BisP−EZ、TekP−4HBPA、TrisP−HAP、TrisP−PA、BisOCHP−Z、BisP−MZ、BisP−PZ、BisP−IPZ、BisOCP−IPZ、BisP−CP、BisRS−2P、BisRS−3P、BisP−OCHP、メチレントリス−FR−CR、BisRS−26X(以上商品名、本州化学工業(株)製)、BIR−OC、BIP−PC、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−PCHP、BIP−BIOC−F、4PC、BIR−BIPC−F、TEP−BIP−A(以上、商品名、旭有機材工業(株)製)、ナフトール、テトラヒドロキシベンゾフェノン、没食子酸メチルエステル、ビスフェノールA、メチレンビスフェノール、BisP−AP(商品名、本州化学工業(株)製)などの化合物に4−ナフトキノンジアジドスルホン酸あるいは5−ナフトキノンジアジドスルホン酸をエステル結合で導入したものが好ましいものとして例示することが出来るが、これ以外の化合物を使用することもできる。
【0036】
また、本発明で用いるエステル化したナフトキノンジアジド化合物の分子量が1000より大きくなると、その後の熱処理においてエステル化したナフトキノンジアジド化合物が十分に熱分解しないために、得られる膜の耐熱性が低下する、機械特性が低下する、接着性が低下するなどの問題が生じる可能性がある。このような観点より見ると、好ましいエステル化したナフトキノンジアジド化合物の分子量は300から1000である。さらに好ましくは、350から800である。このようなエステル化したナフトキノンジアジド化合物の添加量としては、ポリマー100重量部に対して、好ましくは1から60重量部である。
【0037】
本発明に用いられる(d)成分としては、たとえば、Bis−Z、BisOC−Z、BisOPP−Z、BisP−CP、Bis26X−Z、BisOTBP−Z、BisOCHP−Z、BisOCR−CP、BisP−MZ、BisP−EZ、Bis26X−CP、BisP−PZ、BisP−IPZ、BisCR−IPZ、BisOCP−IPZ、BisOIPP−CP、Bis26X−IPZ、BisOTBP−CP、TekP−4HBPA(テトラキスP−DO−BPA)、TrisP−HAP、TrisP−PA、BisOFP−Z、BisRS−2P、BisPG−26X、BisRS−3P、BisOC−OCHP、BisPC−OCHP、Bis25X−OCHP、Bis26X−OCHP、BisOCHP−OC、Bis236T−OCHP、メチレントリス−FR−CR、BisRS−26X、BisRS−OCHP(以上、商品名、本州化学工業(株)製)、BIR−OC、BIP−PC、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−PCHP、BIP−BIOC−F、4PC、BIR−BIPC−F、TEP−BIP−A(以上、商品名、旭有機材工業(株)製)が挙げられる。
【0038】
これらのうち、好ましいフェノール性水酸基を有する化合物としては、たとえば、Bis−Z、BisP−EZ、TekP−4HBPA、TrisP−HAP、TrisP−PA、BisOCHP−Z、BisP−MZ、BisP−PZ、BisP−IPZ、BisOCP−IPZ、BisP−CP、BisRS−2P、BisRS−3P、BisP−OCHP、メチレントリス−FR−CR、BisRS−26X、BIP−PC、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−BIPC−F等が挙げられる。これらのうち、特に好ましいフェノール性水酸基を有する化合物としては、たとえば、Bis−Z、TekP−4HBPA、TrisP−HAP、TrisP−PA、BisRS−2P、BisRS−3P、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−BIPC−Fである。このフェノール性水酸基を有する化合物を添加することで、得られる樹脂組成物は、露光前はアルカリ現像液にほとんど溶解せず、露光すると容易にアルカリ現像液に溶解するために、現像による膜減りが少なく、かつ短時間で現像が容易になる。
【0039】
このようなフェノール性水酸基を有する化合物の添加量としては、ポリマー100重量部に対して、好ましくは1から70重量部であり、さらに好ましくは3から50重量部の範囲である。
【0040】
本発明に用いられる(e)成分としては、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、窒化アルミ、酸化チタン、シリカ−酸化チタン複合粒子等が、導電性フィラーの例としては金、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、カーボン等が挙げられる。用途によりこれらを複数混合してもよいが、信頼性、コストの点で絶縁性の場合は、シリカ、酸化チタン、シリカ−酸化チタン複合粒子が、導電性の場合銀が好ましい。その添加量は液状樹脂としての特性(耐湿性、作業性)を保つため、ポリマー100重量部に対して、好ましくは50から700重量部であり、さらに好ましくは50から500重量部の範囲である。50重量部を下回ると耐湿性が劣り、700重量部を上回ると製品粘度の上昇を導き、作業性に支障をきたすからである。
【0041】
本発明で用いる無機フィラーは、平均粒径が100nm以下であることが好ましく、感光性の面から、特に50nm以下であることが好ましい。平均粒径が100nmを越えると、該樹脂組成物が白濁し、露光光が該樹脂組成物を透過せず、露光部を除去できなり、本発明の目的である露光部除去ができなくなる。
【0042】
本発明に用いられる(f)成分は、大気圧下沸点が160℃〜240℃であることが好ましい。具体的には、例えば、γ−ブチロラクトン、ジアセトンアルコール、N−メチル−2−ピロリドン、N−アセチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルトリアミドなどがある。 人体有害性から、特に好ましくは、ジアセトンアルコール、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン等が挙げられる。
【0043】
含有溶剤の沸点が160℃を下回れば、該組成物を用いて、隙間を充填する場合、充填途中で、溶剤が揮発してしまい、充填不良を引き起こす可能性が高くなる。一方、含有溶剤の沸点が240℃を上回ると、該樹脂組成物の隙間充填性は良好であるが、熱処理硬化時の揮発で、隙間にボイドが発生しやすく好ましくない。本発明の溶媒の添加量としては、(a)成分100重量部に対して、溶媒は、好ましくは400〜4000重量部である。溶媒が400重量部未満であれば、樹脂材料粘度が高くなり、作業性に劣るという問題があり、溶媒が4000重量部を越えると樹脂材料粘度が下がりすぎ、塗布面上ではじいてしまうという問題もある。
【0044】
その他、本発明には必要に応じて、硬化促進剤を用いることができる。硬化促進剤としては、例えば、一般的にエポキシ樹脂の硬化促進剤として用いられるものであり、イミダゾール類、リン化合物、ジアザ化合物、第三級アミン等を挙げることが出来る。
【0045】
さらに、必要に応じて上記、ポジ型感光性樹脂組成物と半導体素子や基板との塗れ性を向上させる目的で界面活性剤、乳酸エチルやプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、エタノールなどのアルコール類、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコールなどのケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類を混合しても良い。また、ポリイミドの粉末などを添加することもできる。
【0046】
また、半導体素子や基板との接着性を高めるために、シランカップリング剤、チタンキレート剤などをポジ型感光性樹脂組成物に0.5から10重量%添加したりすることもできる。
【0047】
ポジ型感光性樹脂組成物に添加する場合、メチルメタクリロキシジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤、チタンキレート剤、アルミキレート剤をワニス中のポリマーに対して0.5から10重量%添加する。
【0048】
次に、本発明のポジ型感光性樹脂組成物を用いて、半導体素子−基板間の隙間を充填する方法について説明する。
【0049】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物を、半導体素子複数個が、回路基板と突起電極(バンプ)を介して電気的接合された複数個の隙間がある実装基板や、バンプを有する多数個の半導体素子が形成された基板上に、サイズの異なる半導体素子を、サイズの大きいものから順に積み上げ、各半導体素子をバンプを介して電気的に接合した、各半導体素子間に隙間がある実装基板や、バンプを有する多数個の半導体素子が形成された基板上に、サイズが同じ半導体素子を順に積み上げ、各半導体素子をバンプを介して電気的に接合した、各半導体素子間に隙間がある実装基板等の実装基板上に塗布する。基板上への塗布方法としてはスピンナを用いた回転塗布、スプレー塗布、ロールコーティングなどの方法がある。また、塗布膜厚は、塗布手法、組成物の固形分濃度、粘度などによって異なるが通常、乾燥後の膜厚が、0.1から500μmになるように塗布される。
【0050】
次にポジ型感光性樹脂組成物を塗布した基板を乾燥して、ポジ型感光性樹脂組成物皮膜を得る。乾燥はオーブン、ホットプレート、赤外線などを使用し、50℃から150℃の範囲で1分から数時間行うのが好ましい。塗布した基板を乾燥する際に半導体素子−基板間の複数個の隙間が全て同時に充填される。
【0051】
次に、実装基板上に装着されている半導体チップをマスクとして、このポジ型感光性樹脂組成物皮膜上に、化学線を照射し、露光する。露光に用いられる化学線としては紫外線、可視光線、電子線、X線などがあるが、本発明では水銀灯のi線(365nm)、h線(405nm)、g線(436nm)を用いるのが好ましい。最後に隙間以外の部分にあるポジ型感光性樹脂組成物を、露光後、現像液を用いて露光部として除去することによって、隙間のみの充填が達成される。
【0052】
現像液としては、例えば、有機溶剤や、アルカリ水溶液を用いることができる。
【0053】
現像液として使用される有機溶剤としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N−アセチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、ヘキサメチルホスホルトリアミド、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、トルエン、キシレン、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチル−3−メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシプロピオネート、2−ヘプタノン、酢酸エチル、ジアセトンアルコールなどが挙げられる。
【0054】
現像液として使用されるアルカリ水溶液としては、テトラメチルアンモニウムの水溶液、ジエタノールアミン、ジエチルアミノエタノール、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、酢酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノエチルメタクリレート、シクロヘキシルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのアルカリ性を示す化合物の水溶液が挙げられる。特に、テトラメチルアンモニウムの水溶液、ジエタノールアミン、ジエチルアミノエタノール、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン等のアルカリ性を示す化合物の水溶液が好ましい。また場合によっては、これらのアルカリ水溶液にN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、ジメチルアクリルアミドなどの極性溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、イソブチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコールなどのケトン類などを単独あるいは数種を組み合わせたものを添加してもよい。現像後は水にてリンス処理をする。ここでもエタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類などを水に加えてリンス処理をしても良い。
【0055】
現像時の溶解性を向上させたり、現像条件の許容幅を増大させるために、現像前にベーク処理をする工程を取り入れても差し支えない。この温度としては50〜150℃の範囲が好ましく、特に60〜140℃の範囲がより好ましい。時間は10秒〜数時間が好ましい。この範囲を外れると、反応が進行しなかったり、全ての領域が溶解しなくなるなどの恐れがあるので注意を要する。現像後、150度から350度の温度を加えて熱硬化させる。この加熱処理は温度を選び、段階的に昇温するか、ある温度範囲を選び連続的に昇温しながら5分から5時間実施する。一例としては、130℃、200℃、350℃で各30分ずつ熱処理する。あるいは室温より300℃まで1時間かけて直線的に昇温するなどの方法が挙げられる。
【0056】
【実施例】
以下実施例および技術をあげて本発明を説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。なお、実施例中のポジ型感光性樹脂組成物の評価は以下の方法により行った。
【0057】
1.感光性の評価
ポジ型感光性樹脂組成物膜の作製
6インチシリコンウエハー上に、ポジ型感光性樹脂組成物(以下ワニスと呼ぶ)をプリベーク後の膜厚が50μmとなるように塗布し、ついでホットプレート(東京エレクトロン(株)製Mark−7)を用いて、60℃×2分+130℃で2分プリベークすることにより、ポジ型感光性樹脂組成物膜を得た。
【0058】
膜厚の測定方法
大日本スクリーン製造(株)製ラムダエースSTM−602を使用し、屈折率1.64で測定を行った。
露光
露光機(キャノン(株)製コンタクトアライナーPLA501F)に、パターンの切られたレチクルをセットし、照射量1J/cm2(365nm換算)でウエハー全面に、紫外線全波長露光を行った。
現像
アルカリ現像の場合は、東京エレクトロン(株)製Mark−7の現像装置を用い、50回転で水酸化テトラメチルアンモニウムの2.38%水溶液を10秒間噴霧した。この後、0回転で120秒間静置し、400回転で水にてリンス処理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。
【0059】
有機現像の場合は、東京エレクトロン(株)製Mark−7の現像装置を用い、50回転γ−ブチロラクトン/乳酸エチル=7/3(重量比)の溶剤を60秒間噴霧した。この後、400回転でプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートにてリンス処理、3000回転で10秒振り切り乾燥した。
【0060】
感光性
感光性として、露光、現像後の50μmのパターンの解像の有無および、現像残り(スカム)の発生の有無を観察し、感光性を判断した。
【0061】
2.硬化収縮の評価
熱硬化処理
上記感光性の評価で作製されたプリベーク後のポジ型感光性樹脂組成物膜を、光洋リンドバーグ(株)製イナートオーブンINH−21CDを用いて、窒素気流下(酸素濃度20ppm以下)、170℃で30分、その後280℃まで1時間で昇温して280℃で1時間熱処理をした。
硬化収縮率の算出
硬化収縮率(%)=(1−キュア後の膜厚÷プリベーク後の膜厚)×100
3.充填性の評価
バンプを有する半導体チップを10個用意し、隙間が20μmになるように6インチのシリコンウエハー上に実装した。この実装ウエハーに、ワニスを上記のように塗布し、プリベーク、レチクル無しで、照射量5J/cm2でウエハー全面に、紫外線露光を行った。次に、上記のように、任意の方法で現像を行い、該実装ウエハーを、上記のように熱硬化処理をした。
【0062】
熱硬化処理した実装ウエハーを、細断し、20μmの隙間に充填されたポジ型感光性樹脂の充填状態を、光学顕微鏡にて観察、ボイドの発生の有無を観察し、充填性を判断した。
【0063】
合成例1 ヒドロキシル基含有酸無水物(a)の合成
乾燥窒素気流下、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(BAHF)18.3g(0.05モル)とアリルグリシジルエーテル34.2g(0.3モル)をγ―ブチロラクトン(GBL)100gに溶解させ、−15℃に冷却した。ここにGBL50gに溶解させた無水トリメリット酸クロリド22.1g(0.11モル)を反応液の温度が0℃を越えないように滴下した。滴下終了後、0℃で4時間反応させた。この溶液をロータリーエバポレーターで濃縮して、トルエン1lに投入して酸無水物(a)を得た。
【0064】
【化5】
【0065】
合成例2 ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(b)の合成
BAHF18.3g(0.05モル)をアセトン100ml、プロピレンオキシド17.4g(0.3モル)に溶解させ、−15℃に冷却した。ここに4−ニトロベンゾイルクロリド20.4g(0.11モル)をアセトン100mlに溶解させた溶液を滴下した。滴下終了後、−15℃で4時間反応させ、その後室温に戻した。析出した白色固体をろ別し、50℃で真空乾燥した。
【0066】
固体30gを300mlのステンレスオートクレーブに入れ、メチルセルソルブ250mlに分散させ、5%パラジウム−炭素を2g加えた。ここに水素を風船で導入して、還元反応を室温で行った。約2時間後、風船がこれ以上しぼまないことを確認して反応を終了させた。反応終了後、ろ過して触媒であるパラジウム化合物を除き、ロータリーエバポレーターで濃縮し、ジアミン化合物(b)を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
【0067】
【化6】
【0068】
合成例3 エステル化したナフトキノンジアジド化合物(c)の合成
乾燥窒素気流下、TrisP−HAP(商品名、本州化学工業(株)製)21.23g(0.05モル)と5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド33.58g(0.125モル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合させたトリエチルアミン12.65g(0.125モル)を系内が35℃以上にならないように滴下した。滴下後30℃で2時間攪拌した。トリエチルアミン塩を濾過し、ろ液を水に投入させた。その後、析出した沈殿をろ過で集めた。この沈殿を真空乾燥機で乾燥させ、エステル化したナフトキノンジアジド化合物(c)を得た。
【0069】
【化7】
【0070】
合成例4 エステル化したナフトキノンジアジド化合物(d)の合成
乾燥窒素気流下、TrisP−HAP(商品名、本州化学工業(株)製)、15.31g(0.05モル)と5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド40.28g(0.15モル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合させたトリエチルアミン15.18g(0.15モル)を用い、合成例3と同様にしてエステル化したナフトキノンジアジド化合物(d)を得た。
【0071】
【化8】
【0072】
合成例5 エステル化したナフトキノンジアジド化合物(e)の合成
乾燥窒素気流下、ビスフェノールA 11.41g(0.05モル)と5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド26.86g(0.1モル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合させたトリエチルアミン10.12gを用い、合成例3と同様にしてエステル化したナフトキノンジアジド化合物(e)を得た。
【0073】
【化9】
【0074】
各実施例、比較例に使用したフェノール性水酸基を有する化合物を下記に示した。
【0075】
【化10】
【0076】
実施例1
乾燥窒素気流下、4,4’−ジアミノフェニルエーテル5.01g(0.025モル)、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン1.24g(0.005モル)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)50gに溶解させた。ここに合成例1で得られたヒドロキシ基含有酸無水物(a)21.4g(0.03モル)をNMP14gとともに加えて、20℃で1時間反応させ、次いで50℃で4時間反応させた。その後、N、N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール7.14g(0.06モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて滴下した。滴下後、50℃で3時間攪拌した。
【0077】
得られた溶液40gに、上記に示したエステル化したナフトキノンジアジド化合物(c)2g、熱架橋性基を有する低分子化合物の”ニカラック“MX−270(商品名、(株)三和ケミカル製)7g、TrisP−PA2.0g、球状シリカA(平均粒子径40nm)60g、GBL200gを加えて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスAを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハー上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、アルカリ現像し、ワニスの感光性、硬化収縮率、充填性について評価を行った。
【0078】
比較例1
乾燥窒素気流下、合成例2で得られたヒドロキシル基含有ジアミン(b)15.1g(0.025モル)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)50gに溶解させた。ここに合成例1で得られたヒドロキシ基含有酸無水物(a)17.5g(0.025モル)をピリジン30gとともに加えて、60℃で6時間反応させた。反応終了後、溶液を水2lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。ポリマー固体を80℃の真空乾燥機で20時間乾燥した。
【0079】
このようにして得たポリマーの固体10gを計り、上記に示したエステル化したナフトキノンジアジド化合物(d)2g、熱架橋性基を有する低分子化合物のDMOM−PTBP(商品名、本州化学工業(株)製)8g、Bis−Z(商品名、本州化学工業(株)製)1.5g、熱架橋性基を有する低分子化合物のB−a型ベンゾオキサジン(商品名、四国化成工業(株)製)3g、ビニルトリメトキシシラン1gとをGBL200gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスBを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハー上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、アルカリ現像し、ワニスの感光性、硬化収縮率、充填性について評価を行った。
【0080】
比較例2
比較例1で得られたワニスBを用いて前記のように、シリコンウエハー上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、有機現像し、ワニスの感光性、硬化収縮率、充填性について評価を行った。
【0081】
実施例2
乾燥窒素気流下、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン18.3g(0.05モル)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)50g、グリシジルメチルエーテル26.4g(0.3モル)に溶解させ、溶液の温度を−15℃まで冷却した。ここにジフェニルエーテルジカルボン酸ジクロリド7.38g(0.025モル)、イソフタル酸ジクロリド5.08g(0.025モル)をGBL25gに溶解させた溶液を内部の温度が0℃を越えないように滴下した。滴下終了後、6時間、−15℃で攪拌を続けた。
【0082】
反応終了後、溶液を水3lに投入して白色の沈殿を集めた。この沈殿をろ過で集めて、水で3回洗浄した後、80℃の真空乾燥機で20時間乾燥した。
【0083】
このようにして得られたポリマー粉体10gに、上記に示したエステル化したナフトキノンジアジド化合物(e)3g、熱架橋性基を有する低分子化合物のDML−MBPC(商品名、本州化学工業(株)製)10g、フェノール性水酸基を有する化合物としてBisRS−2P(商品名、本州化学工業(株)製)4g、酸化チタン−シリカ複合粒子である粒子径5nmの”オプトレイクTR−502”(商品名、触媒化成工業(株)製)40gをNMP250gに溶解させて感光性ポリベンゾオキサゾール前駆体組成物のワニスCを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハー上に感光性ポリベンゾオキサゾール前駆体膜を作製、露光、アルカリ現像し、ワニスの感光性、硬化収縮率、充填性について評価を行った。
【0084】
実施例3
ビフェニル型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、融点95℃、エポキシ当量190)7g、フェノールアラルキル樹脂(三井化学(株)製、軟化点65℃、水酸基当量175)7gに、上記に示したエステル化したナフトキノンジアジド化合物(c)4g、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7 0.2g、熱架橋性基を有する低分子化合物のTML−HQ(商品名、本州化学工業(株)製)5g、フェノール性水酸基を有する化合物としてBisRS−2P(商品名、本州化学工業(株)製)3g、シリカ粒子である粒子径12nmの”オスカル−102”(商品名、触媒化成工業(株)製)40gをNMP300gに溶解させて感光性エポキシ樹脂組成物のワニスDを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハー上に感光性エポキシ樹脂組成物膜を作製、露光、アルカリ現像し、ワニスの感光性、硬化収縮率、充填性について評価を行った。
【0085】
実施例4
乾燥窒素気流下、メタクレゾール57g(0.6モル)、パラクレゾール38g(0.4モル)、37重量%ホルムアルデヒド水溶液75.5g(ホルムアルデヒド0.93モル)、シュウ酸二水和物0.63g(0.005モル)、メチルイソブチルケトン264gを仕込んだ後、油浴中に浸し、反応液を還流させながら、4時間重縮合反応を行った。その後、油浴の温度を3時間かけて昇温し、その後に、フラスコ内の圧力を30〜50mmHgまで減圧し、揮発分を除去し、溶解している、樹脂を室温まで冷却して、アルカリ可溶性のノボラック樹脂のポリマー固体85gを得た。
【0086】
このようにして得たノボラック樹脂10gを計り、上記に示したエステル化したナフトキノンジアジド化合物(e)2g、フェノール性水酸基を有する化合物としてBIR−PC(商品名、旭有機材工業(株)製)2g、熱架橋性基を有する低分子化合物DML−PCHP(商品名、本州化学工業(株)製)5g、ビニルトリメトキシシラン1gと、粒子径5nmの”オプトレイクTR−502“(商品名、触媒化成工業(株)製)50gとを3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン300gに溶解させてポジ型感光性樹脂組成物のワニスEを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上及びガラス基板上にポジ型感光性樹脂膜を作製、露光、アルカリ現像し、ワニスの感光性、硬化収縮率、充填性について評価を行った。
【0087】
比較例3
熱架橋性基を有する低分子化合物である”ニカラック“MX−270を用い無い他は、実施例1と同様にして、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスA1を得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハー上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、アルカリ現像し、ワニスの感光性、硬化収縮率、充填性について評価を行った。
【0088】
比較例4
球状シリカAの粒子系を40nmから105nmに変更した他は、実施例1と同様にして、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスB1を得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハー上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、アルカリ現像し、ワニスの感光性、硬化収縮率、充填性について評価を行った。
【0089】
比較例5
熱架橋性基を有する低分子化合物であるB−a型ベンゾオキサジンを用いず、DMOM−PTBPの添加量4g(ポリマー100に対して40重量部)に減らした他は、比較例1と同様にして、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスC1を得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハー上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、アルカリ現像し、ワニスの感光性、硬化収縮率、充填性について評価を行った。
【0090】
比較例6
光酸発生剤であるエステル化したナフトキノンジアジド化合物(c)を用い無い他は、実施例3と同様にして、エポキシ樹脂組成物のワニスD1を得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハー上にエポキシ樹脂組成物膜を作製、露光、アルカリ現像し、ワニスの感光性、硬化収縮率、充填性について評価を行った。
【0091】
比較例7
DML−PCHP、ビニルトリメトキシシラン、オプトレイクTR−502を用いず、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン300gをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート30gに変更した他は、実施例4と同様にして、i線用ポジ型レジストE1を得た。得られたレジストを用いて前記のように、シリコンウエハー上にレジスト膜を作製、露光、アルカリ現像し、ワニスの感光性、硬化収縮率、充填性について評価を行った。
【0092】
実施例1〜4、比較例1〜7の評価結果については以下の表1に示した。
【0093】
【表1】
【0094】
【発明の効果】
本発明によれば、硬化収縮率が小さいだけでなく、感光性を有することから、有機現像、アルカリ水溶液で現像でき、充填性に優れたポジ型の感光性樹脂組成物を得ることができ、得られた組成物は特に、半導体素子がバンプ形式で基板と接合する際に生じる隙間を充填するアンダーフィル材として、好適に用いることができる。
Claims (9)
- (a)有機溶剤可溶性のポリイミド前駆体またはポリベンゾオキサゾール前駆体 100重量部に対して、(b)熱架橋性基を有する低分子化合物 55〜5000重量部、(c)エステル化したナフトキノンジアジド化合物 1〜60重量部、(e)平均粒径100nm以下の無機フィラー 50〜700重量部および(f)大気圧下、沸点が160℃〜240℃の溶剤 400〜4000重量部を含有し、光照射により、露光部は、アルカリ水溶液または有機溶剤により溶解除去することができ、未露光部は、その後の熱処理で硬化するポジ型感光性樹脂組成物であり、170℃〜300℃で1時間熱処理後の収縮率が10%以下であることを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物。
- (a)有機溶剤可溶性のノボラック樹脂、レゾール樹脂、エポキシ樹脂、可溶性ポリイミド、可溶性ポリベンゾオキサゾールまたはベンゾオキサジン樹脂 100重量部に対して、(b)熱架橋性基を有する低分子化合物 0.5〜5000重量部、(c)エステル化したナフトキノンジアジド化合物 1〜60重量部、(e)平均粒径100nm以下の無機フィラー 50〜700重量部および(f)大気圧下、沸点が160℃〜240℃の溶剤 400〜4000重量部を含有し、光照射により、露光部は、アルカリ水溶液または有機溶剤により溶解除去することができ、未露光部は、その後の熱処理で硬化するポジ型感光性樹脂組成物であり、170℃〜300℃で1時間熱処理後の収縮率が10%以下であることを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物。
- さらに(d)フェノール性低分子化合物 1〜70重量部を含有することを特徴とする請求項1または2記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- (b)熱架橋性基を有する低分子化合物の熱架橋性基がメチロール基、アルコール性水酸基の水素原子を置換したメチロール基またはベンゾオキサジン基であることを特徴とする請求項1または2記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 前記の光が紫外光であることを特徴とする請求項1または2記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 半導体素子が、回路基板と突起電極を介して電気的接合された、隙間がある実装基板上に、請求項1または2記載のポジ型感光性樹脂組成物を塗布し、半導体素子をマスクとして、化学線照射で露光し、露光部をアルカリ水溶液または有機溶剤にて除去することによって、前記隙間のみに該ポジ型感光性樹脂組成物を充填することを特徴とする半導体素子の製造方法。
- 突起電極を有する多数個の半導体素子が形成された基板上に、サイズの異なる半導体素子が、サイズの大きいものから順に積み上げられてなり、各半導体素子は、突起電極を介して電気的接合され、各半導体素子間に隙間がある実装基板上に、請求項1または2記載のポジ型感光性樹脂組成物を塗布し、各半導体素子をマスクとして、化学線照射で露光し、露光部をアルカリ水溶液または有機溶剤にて除去することによって、前記各隙間のみに該ポジ型感光性樹脂組成物を充填することを特徴とする半導体素子の製造方法。
- 突起電極を有する多数個の半導体素子が形成された基板上に、サイズが同じ半導体素子が、順に積み上げられてなり、各半導体素子は、突起電極を介して電気的接合され、各半導体素子間に隙間がある実装基板上に、請求項1または2記載のポジ型感光性樹脂組成物を塗布し、各半導体素子をマスクとして、化学線照射で露光し、露光部をアルカリ水溶液または有機溶剤にて除去することによって、前記各隙間のみに該ポジ型感光性樹脂組成物を充填することを特徴とする半導体素子の製造方法。
- 請求項6〜8のいずれか記載の半導体素子の製造方法を用いて作製された半導体装置。
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