JP4369942B2 - ケーブル用配管システム及びケーブル配線方法 - Google Patents

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Description

この発明は、地中に敷設されている電話線や光ファイバー等の通信ケーブルを、ビルや住宅などの建物に配線するケーブル用配管システムまたはケーブル配線方法に関する。
従来、電話線や光ファイバー等のような通信ケーブルは、例えば電話局間を結ぶ複数の幹線ケーブルと、当該幹線ケーブルから分岐し、ビルや住宅などの建物に配線される複数の配線ケーブルとで構成されている。そして、道路の景観を保つために、例えば、特許文献1に示すように各幹線ケーブル及び各配線ケーブルをそれぞれ道路の路面下に埋設するケーブル埋設構造が知られている。この技術は、主通信管とフリーアクセス管とに分けられる。図1に主通信管とフリーアクセス管の断面図を示す。
主通信管1には、複数の幹線ケーブル4が通されている。幹線ケーブル4はそれぞれ鞘管6に通線された状態で、主通信管1内に収容されている。
一方、フリーアクセス管2は、通常、主通信管1の真上に位置するように設置される。図1の例では、フリーアクセス管2には、複数の配線ケーブル8が収容されている。また、フリーアクセス管2は、開口部10を有し、この開口部10には、分岐管12が接続される。複数の配線ケーブル8のうちの1条である配線ケーブル81が分岐管12を通じて分岐される。分岐管12には配線管14が接合されており、配線管14によって配線ケーブル81はビルや住宅に配線される。
また、主通信管1とフリーアクセス管2は、マンホールやハンドホールなど(以下、「マンホール等」という)の間に埋設されている。マンホール等では、配線ケーブルや幹線ケーブルの点検作業や接続作業などが行われる。
配線ケーブルを新たに配線する場合、特許文献2に示す通線具19を使用する。図2Aに簡略化した通線具19の側面の具体例、図2Bに簡略化した通線具19の先端側側面の具体例を示す。通線具19は先端部21とロッド20で構成されている。
ロッド20は弾性力を持ち、十分な長さを有する棒状素材であり、使用しない場合は図示しないドラム等に巻かれている。
さらに先端部21は、円柱状の後端部部材22と前端部部材26、取り付け部23、膨縮体25、とを有する。膨縮体25は複数の線状材24の両端を結束させて形成されている。線状材18の各結束部分は後端部部材22と前端部部材26とによって結束されている。膨縮体25には、線状材24を締結する複数の紐27(この例では紐27は紐27aと紐27bの2本である)が備えられており、外見上は、図2Bに示すように、膨縮体25に紐27が輪掛けされた状態、つまり、膨縮体25の線状材24を締結する輪を複数設けた状態を成している。紐27は、膨縮体25を形成する線状材24の間に既設の配線ケーブル等が入り込むことを防止する。
先端部21は、伸縮自在であり、先端部21の直径(この例では、紐27bにより生成される円の直径)は、外力の無いときには配線ケーブルの直径よりも十分に大きい。そして、取り付け部23により先端部21はロッド20と着脱可能である。
次に通線具19を用いた配線方法を説明する。まず、新たに配線させたい場所Eから、通線具19を配線管を通じて押し込む。上述したように、ロッド20は弾性力を持つので、曲線部分が多い配線管でも、押し込むことが出来る。そして、分岐管を通じて、通線具19がフリーアクセス管2に到達すると、フリーアクセス管2を通じて、目的のマンホール等まで、更に押し込む。ここで、上述したように、ロッド20の先端には、伸縮自在である膨縮体25を有する先端部21が取り付けられている。
既設の配線ケーブル間に隙間が生じていない場合、原則として、先端部21により、配線ケーブルと引っ掛かりが生じることなく、通線具19を通すことが出来る。しかし、既設の配線ケーブル間に隙間が生じた場合、通線具19がその隙間を通ると、通線具19の上方を配線ケーブルが乗り上げるので、通線具19が既設の配線ケーブルに引っ掛かりが生じたり、既設の配線ケーブルと通線具19との摩擦力により、通線具19が前に進みづらくなる。
フリーアクセス管2に通線具19を通す場合、フリーアクセス管2は円筒状であるため、図1に示すように、配線ケーブル8は円周に沿って、横断面で見て、下方に、かつ、中央に集まるので、既設の配線ケーブル8間に隙間が生じず、配線ケーブル8の上方を通線具19が通る。よって、通線具19が配線ケーブルと引っ掛かったりする恐れはない。
通線具19を用いた配線方法に説明を戻す。通線具19が目的のマンホール等に到達すると、マンホール等内で、作業員等が通線具19の先端部21をロッド20から取り外し、代わりに、配線ケーブルの一端をロッド20に接続する。新たに配線させたい場所Eから配線ケーブルが接続された通線具19(ロッド20)を牽引すると、配線ケーブルも同時に牽引される。そしてフリーアクセス管2、分岐管12、配線管14を通じて配線ケーブルを配線させたい場所Eまで、配線することができる。
上記のケーブル埋設構造は、例えば、幅の狭い道路下に埋設する場合などに有利である。何故なら、主通信管1の直径をX1、フリーアクセス管2の直径をX2とすると、実質的な横幅はX1もしくはX2のうち、どちらか長い方ですむからである。
しかし、主通信管1とフリーアクセス管2の2本の管を使用するため、コストがかかり、埋設作業において、掘土量が多くなり、埋設作業も煩雑になるという問題点がある。また、主通信管1とフリーアクセス管2との距離をdとすると、実質の縦幅は、X1+X2+dとなり、長いものとなってしまう。よって、今後、ケーブルの地中化が進み、幅がより狭い狭小道路の路面下に更に、幹線用ケーブル、配線ケーブルを埋設する必要があった場合、上記のケーブル埋設構造を狭小道路の路面下に設けることは困難になる。
そこで当業者であれば、1つのケーブル保護管を仕切り板で2つに分けることは容易に想到すると考えられる。以下の説明では、この構造を二分保護管と言及する。二分保護管の具体例を図3に示す。ケーブル保護管52を仕切り板54で仕切り、上側に複数の配線ケーブル8を収容する配線収容部56、下側に複数の幹線ケーブル4を収容する幹線収容部58を設ける。幹線ケーブル4はそれぞれ鞘管6内を通っている。
特開2005−261079号公報 特開2005−223972号公報
図4にケーブル保護管52を真上から見た断面図の簡略図を示す。マンホール等200からケーブル保護管52が伸び、このケーブル保護管52は曲管部202、直管部204、分岐部206、分岐管60、とを少なくとも有する。ケーブル保護管52の配線収容部には複数の既設の配線ケーブルが収容されており、分岐管60を通じて、既設住宅210に、既設の配線ケーブル81が配線されている。
新たに配線させたい場所Eに配線させる場合、まず、上記の通線具19をマンホール等200を目指して、分岐管214を通じて、矢印方向に押し込む。分岐部206の位置AでのS1側から見た断面図を図5に示し、地点S1、S2から見た位置Aでの断面において、配線収容部56中を複数の配線ケーブルが通線されている様子をそれぞれ図6A、図6Bに示す。また、図6A、図6Bまたは下記に示す図7A、図7B、図9、図10、図14A、図14B、図15A、図15B、図17、図18に示す矢印は通線具19が押し込まれて、進む方向(マンホール等の方向)を示す。また、図5において、図3に示す同一参照番号を付している部分は同じ機能を有する部分であり、以下の図面の説明についても同様である。
分岐管60は図示しない配線管を接合させるための配線管接合部62を有する。上述したように、複数の配線ケーブル8のうちの1条である配線ケーブル81は、分岐管60を通じて、更には配線先(既設住宅210)へ配線される。
図5、図6A、図6Bに示すように、仕切り板54と、配線ケーブル81との間に、隙間空間R1が生成される。上述したように、隙間空間R1に通線具19が通ると、通線具19が配線ケーブル81の下に潜り込み、通線具19に引っ掛ってしまったり、配線ケーブル81の下をくぐることになる。
地点S1、S2から見た配線収容部56において、通線具19が配線ケーブル81に引っ掛かる様子をそれぞれ図7A、図7Bに示す。通線具19が隙間空間R1に潜り込むと、図7A、図7Bに示すように、通線具19が配線ケーブル81に引っ掛かりが生じたり、配線ケーブル81の下をくぐることになる。
地点S3から見た直管部204の位置Bでの二分保護管の断面図は上述した図3である。また、地点S4から見た曲管部202の位置Dでの二分保護管の断面図を図8に示し、地点S3から見た曲管部202の位置Cでの断面において、配線収容部56中を複数の配線ケーブル8が通線されている様子を図9に示す。
図3からも理解できるように、直管部204では、複数の配線ケーブル8は分散的に収容され、複数の配線ケーブルの各々はある程度離れている。また、図8からも理解できるように、曲管部202では、張力により、曲がる方向(地点S4から見れば、左方)に複数の配線ケーブル8が偏る。よって、位置Bから、位置Dまでの過程において、図9に示すように隙間空間R2が生じる。
隙間空間R2に通線具19が入り込むと、図10に示すように、地点S4から見ると、配線ケーブルにより、遮断され通線具19は引っ掛かりが生じたり、配線ケーブル81の下をくぐったりする。
上記の二分保護管により課題を以下に3点述べる。
(1)上述した隙間空間R1、R2に、通線具19が入り込むと、通線具19の上方に配線ケーブルが乗り上がり、又は配線ケーブルに遮られるので、配線ケーブルと引っ掛かりが生じ、前に進まなくなることや、配線ケーブルの下をくぐる。
(2)また、(1)で述べた既設の通線具19が配線ケーブルの下をくぐった状態で、マンホール等に到達した場合において、通線具19の先端に新たに配線する配線ケーブル(以下、新たな配線ケーブルという)を取り付け、この通線具19を牽引すると、新たな配線ケーブルも牽引される。そうすると、新たな配線ケーブルの上に既設の配線ケーブルが乗った状態で、新たな配線ケーブルは牽引される。その結果、既設の配線ケーブルの重みで、接触部分に大きな摩擦が生じる。そして、既設の配線ケーブル、もしくは新たな配線ケーブルのどちらかが破損する恐れがある。
(3)さらに、図3に示すように、配線収容部56中では、配線ケーブルがケーブル保護管52の内壁近くに位置する場合がある。新たに分岐管を接続させる場合、ケーブル保護管52に開穴加工をする必要がある。開穴加工の際に、内壁近くにある配線ケーブルを破損する恐れがある。
この発明によれば、幹線ケーブルと配線ケーブルとを保護し、配線ケーブルを配線先に配線するためのケーブル用配管システムであって、幹線ケーブルを収容する幹線収容部と、前記幹線収容部の上部に位置し配線ケーブルを収容する配線収容部と、前記幹線収容部と前記配線収容部とを分離するセパレータとを備えるケーブル保護管と、前記ケーブル保護管の前記配線収容部に収容された配線ケーブルを引き出すための分岐管と、前記分岐管に接続され、前記配線ケーブルを前記配線先まで配線するための配線管とを有し、前記セパレータは、配線ケーブルをケーブル保護管の中心部分に集めるために、ケーブル保護管の内壁部分よりも中心部分の方が低くなっていること、前記配線収容部は、前記分岐管に配線ケーブルを引き出すための開口部を有すること、前記開口部の最も前記セパレータに近い部分は、あらかじめ定めた値よりも前記セパレータに近い構成とする。
上記の構成により、配線収容部内において、セパレータに沿うように既設の配線ケーブルが中央に、かつ、下方に収容されるので、既設の複数の配線ケーブルの下方に隙間空間が生じない。よって、通線具19が既設の配線ケーブルの上方を進むようになり、新たに配線する配線ケーブルは既設の配線ケーブルの上方を牽引される。それ故に、上記の問題点(1)である通線具19と既設の配線ケーブルとの間に引っ掛かりは生じなくなり、また、通線具19が配線ケーブルの下をくぐることはない。
また、通線具19は配線ケーブルの上方を通るので、新たな配線ケーブルを牽引した場合、既設の配線ケーブルと新たな配線ケーブルとの間に既設の配線ケーブルの重さにより摩擦が生じることは無いので、上記の問題点(2)も解消される。
また、新たに分岐管を接続させるために、ケーブル保護管52に開穴加工をする場合、上述のように、既設の配線ケーブルは下方向かつ中央に収容されるので、既設の配線ケーブルを破損することなく開穴作業が出来るので、上記の問題点(3)も解消される。
この発明においてのケーブル用配管システムで使用するケーブル保護管52の具体的断面図を図11に示す。また以下の説明において、この発明のケーブル保護管を単にケーブル保護管と称する。ケーブル保護管52は円筒状であり、塩化ビニル管などの合成樹脂管が用いられる。ケーブル保護管52はセパレータ55により、配線収容部56と幹線収容部58との少なくとも2つに分けられる。配線収容部56には複数の配線ケーブル8が収容され、幹線収容部58には複数の幹線ケーブル4が収容されている。複数の幹線ケーブル4のそれぞれは鞘管6内に通される。
セパレータ55は2つのマンホール等間において一方のマンホール等から、もう一方のマンホール等まで全て敷設してもよいし、任意の間隔、またはある部分だけを敷設しても良い。以下の説明において、ケーブル保護管52を横断面で見た場合について説明する。セパレータ55はケーブル保護管52の内壁部よりも中心部分が低くなっている。具体的には、セパレータ55の中心に平面部82を有し、平面部82の両端から一対の斜板部80が上方斜め方向に伸びている。斜板部80について、平面部82と結合している端80aの反対側の端80bには、ケーブル保護管に固定されるための固定部84を有する。このセパレータ55の形状により、複数の配線ケーブル8は中央にかつ、下方に集められる。
また、固定部84はケーブル保護管の内壁に沿った円弧状の形状を有する。ケーブル保護管52は内壁面に矩形状のセパレータ保持部88を有し、セパレータ55が有する固定部84はセパレータ保持部88に固定させるための矩形状の凹み86を有する。
また、分岐管60が接合されている部分のケーブル保護管52の断面図を図12に示す。ケーブル保護管52は分岐管60に配線ケーブルを引き出すための開口部64を有する。
分岐管60はサドル部61と一体形成されている。サドル部61はその横断面がケーブル保護管52の曲線とほぼ等しい曲率を有する半円筒部材からなり、その軸線がケーブル保護管本体52の軸線に一致するよう配置されている。開口部64と対応させるように、サドル部61のほぼ中央部を開口する。サドル部61はその内面61aがケーブル保護管52の外周面に例えば図示しない接着剤などで、接着されることにより、ケーブル保護管本体52に固定されている。また、配線先まで配線ケーブルを配線する配線管(図示せず)を接合させる配線管接合部62を分岐管60は有する。
開口部64の最もセパレータ55に近い部分64aとセパレータ55との距離をfとすると、距離fはあらかじめ定めた値よりも小さい、すなわち開口部64の最もセパレータ55に近い部分64aはあらかじめ定めた値よりもセパレータ55に近い構造となる。ここで、あらかじめ定めた値というのは、度重なる実験の結果や従来、使用されていた分岐管やケーブル保護管52との間で定まる値である。また、あらかじめ定めた値よりもセパレータ55に近くするということは、通線具19が配線ケーブル81に引っ掛からない程度に距離fを設定するということである。距離fは配線ケーブル81の直径や通線具19の形状によって定まる値である。図5に記載の距離fよりも短くなっている。また、距離fが短くなるということは隙間空間R1が小さくなるということである。よって、図5記載の隙間空間R1よりもこの発明の図12に示す隙間空間R1の方が小さくなる。更に、距離fが通線具19の先端部21の半径rよりも小さい場合は、通線具19は隙間空間R1には挿入されないことになる。
図4において、この発明のケーブル保護管52を使用した場合において、配線ケーブルを新しく配線させたい地点Eに配線させる処理を説明する。また、図13に配線処理の流れをフローチャート図で示す。
まず、配線ケーブルを配線させたい地点Eから通線具19を図示しない配線管内に押し込み、分岐管214を通じて、矢印方向にケーブル保護管52内に挿入させる(ステップS2)。そして、配線収容部56内で、配線ケーブルの上方を押されながら通線具19は進む(ステップS4)。
地点S1から見た位置Aによるケーブル保護管の断面が図12であり、地点S1、S2から見た位置Aによるケーブル保護管の断面において、配線収容部56中を複数の配線ケーブル8が通り、配線ケーブル81が分岐管60に引き出されている様子をそれぞれ、図14A、図14Bに示す。この実施例では、距離fが短くなるので、これらの図に示すように、セパレータ55と配線ケーブル81との間に生じる隙間空間R1が小さくなるので、隙間空間R1に通線具19が通らなくなる。また、セパレータ55の形状により、通線具19も中央に寄る。よって図15A、図15Bに示すように、通線具19は既設の配線ケーブルの上方を通るようになり、通線具19と既設の配線ケーブル8との引っ掛かりや摩擦は生じなくなる。
また、直管部204、曲管部202において、地点S3から見た位置Bによるケーブル保護管の断面図が図11であり、地点S4から見た位置Dによるこの発明のケーブル保護管の断面図を図16に示し、地点S3から見た曲管部202の位置Cによる断面において、配線収容部56中に複数の配線ケーブル8が収容されている様子を図17に示す。図11、図16から理解されるように、直管部204から曲管部202において、常に、複数の配線ケーブルはまとめられる為、図17に示すように図9の隙間空間R2は生じなくなる。よって、複数の配線ケーブルの上方を通線具19は通るため、通線具19と既設の配線ケーブル8との引っ掛かりや摩擦は生じなくなる。
通線具19がマンホール等200に到達すると、通線具19の先端部21を取り外し、通線具19に新たな配線ケーブルの一端を接続する(ステップS6)。新たな配線ケーブルが接続された通線具19を引っ張ることで、配線ケーブルをケーブル保護管内に引き入れ、配線管を通じて、配線ケーブルを配線先の地点Eまで牽引する(ステップS8)。ここで、曲管部202から直管部204において、通線具19は既設の配線ケーブル8の上方を通っているので、既設の配線ケーブルの重さによる摩擦が生じることはなく、新たな配線ケーブルおよび既設の配線ケーブルの破損の恐れは無い。
また、分岐部206においても、新たな配線ケーブルは既設の配線ケーブルの下方を通らないので、既設の配線ケーブルの重さによる摩擦が生じることはなく、新たな配線ケーブル又は既設の配線ケーブル破損の恐れは無い。
次に、この発明のケーブル保護管の変形例を説明する。上述のように、セパレータ55は、既設の配線ケーブルを中央に、かつ下方に集めるような形状であればよい。セパレータ55の変形例の断面図を図19に示す。上述の説明のセパレータ55は図19Aに示すものである。また、セパレータ55は平面部82を有さない図19Bに示すものでもよく、図19Cのように中央部分が丸みを帯びた略U字形のような形状でもよい。セパレータ55の変形例はこれらに限られるものではない。
また、ケーブル保護管の内壁面に矩形状のセパレータ保持部88とセパレータ55の両端に有する固定部84の変形例を説明する。図20Aに示すように、断面で見ると、三角形状のセパレータ保持部88とこれに迎合する固定部86も考えられる。しかし、図20Bに示すように、セパレータ55は、両端に、内壁面に沿う円弧状の固定部84を有し、固定部84は、セパレータ保持部88に固定させるための矩形状の凹み86を有する構成にすれば、セパレータ55をより安定して固定させることが出来る。
また、図21に示すように、分岐管60をケーブル保護管の外壁の法線方向よりも下向きに配線ケーブル81を引き出す構成にすれば、ケーブル保護管52の上方の土量と分岐管60の上方の土量とを同じに出来るので、ケーブル保護管52の埋設作業の負担の軽減を図ることが出来る。また、ある原因で、ケーブル保護管52の上方に覆いかぶさっている土がなくなった場合、ケーブル保護管52や分岐管60の表面が地中から現れるということもなくなる。
また、外壁の法線方向ではないので、ケーブル保護管52を横断面で見て、右用、左用を用意しなければならず、物品の管理が煩雑になる。そこで、分岐管60は、ケーブル保護管の左右から配線ケーブルを引き出せるように、右用分岐管と左用分岐管の両方を備えるようにすればよい。例えば、図22に示すように、サドル部61を共通とし、右用分岐管60a、左用分岐管60bを設けて左右分岐管600を作成すればよい。左右分岐管600を適用したケーブル保護管52を図23に示す。必要に応じて、分岐管60bの開口と対応する開口部64bを設ければよい。
図24にケーブル保護管52の開口部64付近とそれに関係のある部分の断面の拡大図を示す。上述したように、開口部64のセパレータ55に最も近い部分64aが、あらかじめ定めた値よりもセパレータ55に近づけるために、開口部64と分岐管60は図24Aのような形状を有している。分岐管60の変形例として、開口部64付近に、図24Bに示す突起部70を設ける分岐管60も考えられる。分岐管60が突起部70を設けることで、ケーブル保護管52に開口部64を設けた際に生じるバリ等を抑えることが出来る。しかし、開口部64のセパレータ55に最も近い部分64aとセパレータ55との距離を考慮する際に、突起部70の厚みeを考慮しなければならない。
従来の技術である主通信管1とフリーアクセス管2の断面図。 図2Aは簡略化された通線具19の側面図であり、図2Bは簡略化された通線具19の先端側側面の断面図。 二分保護管の直管部分の断面図。 マンホール等200から伸びており、少なくとも曲管部202、直管部204、分岐部206、分岐管60、とを有するケーブル保護管52の簡略化された断面図。 二分保護管の分岐部分の断面図。 図6Aは図4中の地点S1から見た位置Aによる断面において、配線収容部56中を複数の配線ケーブル8が通線されている様子を示す図であり、図6Bは図4中の地点S2から見た位置Aによる断面において、配線収容部56中を複数の配線ケーブル8が通線されている様子を示す図である。 図7Aは図4中の地点S1から見た位置Aによる断面において、配線収容部56中の複数の配線ケーブル8に通線具19が引っ掛かった様子を示す図であり、図7Bは図4中の地点S2から見た位置Aによる断面において、配線収容部56中の複数の配線ケーブル8に通線具19が引っ掛かった様子を示す図である。 二分保護管の図4中の地点S4から見た曲管部202の断面図。 図4中の地点S1から見た位置Cによる断面において、配線収容部56中を複数の配線ケーブルが通線されている様子を示す図。 図4中の地点S4から見た位置Dによる断面において、配線収容部56中の配線ケーブルに通線具19が引っ掛かる様子を示す図。 この発明のケーブル保護管の直管部の断面図。 この発明のケーブル保護管の分岐部の断面図。 この発明の新たな配線ケーブルの配線処理方法の流れを示すフローチャート。 図14Aは図4中の地点S1から見た位置Aによるこの発明のケーブル保護管の断面において、配線収容部56中を複数の配線ケーブル8が通線されている様子を示す図であり、図14Bは図4中の地点S2から見た位置Aによるこの発明のケーブル保護管の断面において、配線収容部56中を複数の配線ケーブル8が通線されている様子を示す図である。 図15Aは図4中の地点S1から見た位置Aによるこの発明のケーブル保護管の断面において、配線収容部56中を通線具19が通る様子を示す図であり、図15Bは図4中の地点S2から見た位置Aによるこの発明のケーブル保護管の断面において、配線収容部56中を通線具19が通る様子を示す図である。 この発明のケーブル保護管の曲管部の断面図。 図4中の地点S3から見た位置Cによるこの発明のケーブル保護管の断面において、配線収容部56中を複数の配線ケーブル8が通線されている様子を示す図である。 図4中の地点S4から見た位置Dによるこの発明のケーブル保護管52の断面において、配線収容部56中を通線具19が通る様子を示す図である。 セパレータ55の変形例を示す図。 セパレータ保持部88と固定部84の変形例を示す図。 変形した分岐管60を装着したケーブル保護管52を示す図。 分岐管60の変形例であり、左右から配線ケーブルを出すことが出来る左右分岐管600を示す図。 図22に示す左右分岐管600を装着したケーブル保護管52を示す図。 図24Aはこの発明の開口部64と分岐管60の拡大図であり、図24Bは図24Aに示すケーブル保護管52に突起部70を設けた変形例を示す図である。

Claims (6)

  1. 幹線ケーブルと配線ケーブルとを保護し、配線ケーブルを配線先に配線するためのケーブル用配管システムであって、
    幹線ケーブルを収容する幹線収容部と、前記幹線収容部の上部に位置し配線ケーブルを収容する配線収容部と、前記幹線収容部と前記配線収容部とを分離するセパレータとを備えるケーブル保護管と、
    前記ケーブル保護管の前記配線収容部に収容された配線ケーブルを引き出すための分岐管と、
    前記分岐管に接続され、前記配線ケーブルを前記配線先まで配線するための配線管とを有し、
    前記セパレータは、配線ケーブルをケーブル保護管の中心部分に集めるために、ケーブル保護管の内壁に近い部分よりも中心部分の方が低くなっていること、
    前記配線収容部は、前記分岐管に配線ケーブルを引き出すための開口部を有すること、
    前記開口部の最も前記セパレータに近い部分は、通線具が配線ケーブルに引っかからないようにあらかじめ定めた値よりも前記セパレータに近いこと、
    を特徴とするケーブル用配管システム。
  2. 幹線ケーブルと配線ケーブルとを保護し、配線ケーブルを配線先に配線するためのケーブル用配管システムであって、
    幹線ケーブルを収容する幹線収容部と、前記幹線収容部の上部に位置し配線ケーブルを収容する配線収容部と、前記幹線収容部と前記配線収容部とを分離するセパレータとを備えるケーブル保護管と、
    前記ケーブル保護管の前記配線収容部に収容された配線ケーブルを引き出すための分岐管と、
    前記分岐管に接続され、前記配線ケーブルを前記配線先まで配線するための配線管とを有し、
    前記セパレータは、配線ケーブルをケーブル保護管の中心部分に集めるために、ケーブル保護管の内壁に近い部分よりも中心部分の方が低くなっていること、
    前記配線収容部は、前記分岐管に配線ケーブルを引き出すための開口部を有すること、
    前記開口部の最も前記セパレータに近い部分は、前記配線収容部内での前記通線具の先端の半径よりも前記セパレータに近いこと、
    を特徴とするケーブル用配管システム。
  3. 請求項1または2記載のケーブル用配管システムであって、
    前記ケーブル保護管は、内壁面に矩形状のセパレータ保持部も有し、
    前記セパレータは、両端に、内壁面に沿う円弧状の固定部を有し、
    前記固定部は、前記セパレータ保持部に固定させるための矩形状の凹みを有すること
    を特徴とするケーブル用配管システム。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のケーブル用配管システムであって、
    前記分岐管は、前記ケーブル保護管の前記分岐管が取り付けられる部分の外壁の法線方向よりも下向きに配線ケーブルを引き出すことを特徴とするケーブル用配管システム。
  5. 請求項記載のケーブル用配管システムであって、
    前記分岐管は、前記ケーブル保護管の左右から配線ケーブルを引き出せるように、右用分岐管と左用分岐管の両方を備えることを特徴とするケーブル用配管システム。
  6. 幹線ケーブルを収容する幹線収容部と、前記幹線収容部の上部に位置し複数の配線ケーブルを収容する配線収容部と、前記幹線収容部と前記配線収容部とを分離するセパレータとを備えるケーブル保護管と、
    前記ケーブル保護管の前記配線収容部に収容された配線ケーブルを引き出すための分岐管と、
    前記分岐管に接続され、前記配線ケーブルを前記配線先まで配線するための配線管と
    を有するケーブル用配管システムに配線ケーブルを配線するケーブル配線方法であって、
    収縮自在かつ、外力の無いときには前記配線ケーブルの直径よりも十分に大きい先端部を有する通線具を、配線先から前記配線管内に押し込み、前記分岐管を経由して前記ケーブル保護管内に挿入させる挿入ステップと、
    前記先端部が、前記配線収容部内で配線ケーブルの上を押されながら進む進行ステップと、
    前記先端部がマンホールまたはハンドホールに到達し、前記先端部が取り外された後、通線具に配線ケーブルの一端を接続する接続ステップと、
    前記通線具を引っ張ることで前記配線ケーブルを、前記ケーブル保護管内に引き入れ、さらには前記配線管を通して前記配線先まで前記配線ケーブルを引っ張る牽引ステップと、を有し、
    前記進行ステップでは、前記セパレータはケーブル保護管の内壁に近い部分よりも中心部分の方が低くなっているために既設の配線ケーブルがケーブル保護管の中心部分に集まり、既設の配線ケーブル同士の隙間に前記通線具の先端部が挿入できない構造となっているため、前記通線具は既設の配線ケーブルの上部しか進まないこと、
    前記進行ステップでは、さらに、前記配線収容部から前記分岐管に配線ケーブルを引き出すための開口部の最も前記セパレータに近い部分は、前記配線収容部内での前記通線具の先端の半径よりも前記セパレータに近いために、分岐管に引き出されている既設の配線ケーブルが作る隙間も、前記通線具の先端部が挿入できない構造となっているため、前記通線具は既設の配線ケーブルの上部しか進まないこと、
    前記進行ステップで前記通線具の先端が既設の配線ケーブルの上部しか進まないため、前記牽引ステップでも、引っ張られる配線ケーブルは既設の配線ケーブルの上部を引っ張られること
    を特徴とするケーブル配線方法。
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