JP6578256B2 - 直接埋設用ケーブルの補修方法 - Google Patents

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Description

本発明は、直接埋設用ケーブルの補修方法に関し、詳細には、内側の第1シースと外側の第2シースを備え、第2シースが第1シースに対して遊嵌されている直接埋設用ケーブルの補修方法に関する。
わが国では、道路の防災性の向上、安全で快適な通行空間の確保、良好な景観の形成や観光振興等の観点から、無電柱化の取り組みが為されている。この無電柱化の取り組みに関し、現在、地下の管路に電線類を敷設する方式(電線共同溝方式ともいう)が最も多く採用されている。しかし、この方式は、歩道幅員の狭い道路や歩道の無い道路への管路の埋設が難しく、また、設備費用が高額になることと相俟って、その適用には限界が来ている。
これら地中化方式における管路の埋設のし難さや設備費用の高額化を解決する方法の一つとして、特に、低コスト化が期待できることから、電線類を土中に直接に埋設する方式(直接埋設方式ともいう)の適用が検討されている。
しかしながら、通信ケーブルを土中に直接に埋設した場合、土圧によるケーブル圧縮によってケーブルが外傷したり、曲げが加わったりすることによって、ケーブルの伝送特性や機械特性に悪影響を及ぼすという懸念がある。
例えば、特許文献1には、コアケーブルの上に高硬度・高剛性プラスチックのテープを巻いて形成した外装を設け、その上に外部シースを施して一体化した、直接埋設用光ファイバケーブルが開示されている。
特開平7−33478号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の光ファイバケーブルは、土圧に耐えるよう、外装が高硬度プラスチックテープで補強され、ケーブルコアは、外装にタイトに固定されているので、光ケーブルコアを短時間で修理・保守し難いという問題があった。すなわち、光ケーブルコアを修理・保守する場合には、ケーブル全長に相当する範囲を掘り起した後、ケーブル全体を再び埋設する必要があるので、復旧までに多大な時間や費用を要することがある。
また、修理部分だけを新しい光ケーブルコアに貼り替える場合にも、その範囲を掘り起こした後、クロージャ等を新規に設置して、修理の必要がない光ケーブルコアの光ファイバと新たな光ケーブルコアの光ファイバとを全て接続するため、短時間での復旧は困難になる。復旧するまでは通信サービスは停止されるので、ユーザに許容されない可能性が高い。
なお、硬質のダクトを敷設し、その後、そのダクトの中に光ファイバケーブルを敷設する方法もあるが、その場合、ダクトと光ファイバケーブルの敷設を別々に行うことになり、敷設工数がほぼ2倍になる。
そこで、修理・保守が短時間で済むように、光ケーブルコアが外装に対してルースな状態にしておき、光ケーブルコアを外装から容易に引き抜いたり挿入したりすることが考えられるが、そのような構成であっても、直接埋設用ケーブルが被災(罹障ともいう)した場合、通信サービスを停止させずに短時間で復旧させることが望まれる。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、被災した場合に通信サービスを停止せずに短時間で復旧させることができる直接埋設用ケーブルの補修方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る直接埋設用ケーブルの補修方法は、内側の第1シースと外側の第2シースを備え、該第2シースが前記第1シースに対して遊嵌されている直接埋設用ケーブルの補修方法であって、前記第2シースの損傷部分を特定するステップと、該第2シースの損傷範囲を、ケーブル長手方向に沿って形成された切り欠き部を有する筒状部材で覆うステップとを含み、前記第2シースの損傷部分は切除せず、該第2シースの損傷範囲よりもケーブル長手方向で長く形成された前記筒状部材で、前記損傷範囲に位置する前記第2シースの損傷部分を覆う
本発明の一態様に係る直接埋設用ケーブルの補修方法は、内側の第1シースと外側の第2シースを備え、該第2シースが前記第1シースに対して遊嵌されている直接埋設用ケーブルの補修方法であって、前記第2シースの損傷部分を特定するステップと、該第2シースの損傷範囲を、ケーブル長手方向に沿って形成された切り欠き部を有する筒状部材で覆うステップとを含み、前記筒状部材がケーブル長手方向に沿って形成されたスリットを有し、前記筒状部材で前記第2シースの損傷部分を覆う際に、前記スリットが前記第2シースの損傷部分とは異なる位置に配置される。
上記によれば、通信サービスを停止することなく、短時間で直接埋設用ケーブルを補修することができる。
本発明の一実施形態に係る直接埋設用ケーブルの一例を示す斜視図である。 直接埋設用ケーブルの正面図である。 直接埋設用ケーブルの被災を示す図である。 損傷部分の両端の掘り出しを示す図である。 補修用シースの設置を示す図である。 テープによる保護を示す図である。 補修が完了した状態を示す図である。 実施例1の補修用シースの一例を説明するための図である。 補修用シースの他の一例を説明するための図である。 補修用シースを装着する治具を説明するための図である。 損傷部分の除去を示す図である。 補修用シースの設置を示す図である。 テープによる保護を示す図である。 損傷部分の除去を示す図である。 補修用シースの設置を示す図である。 補修用シースのさらに他の一例を説明するための図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本発明の一態様に係る直接埋設用ケーブルの補修方法は、(1)内側の第1シースと外側の第2シースを備え、該第2シースが前記第1シースに対して遊嵌されている直接埋設用ケーブルの補修方法であって、前記第2シースの損傷部分を特定するステップと、該第2シースの損傷範囲を、ケーブル長手方向に沿って形成された切り欠き部を有する筒状部材で覆うステップとを含み、前記第2シースの損傷部分は切除せず、該第2シースの損傷範囲よりもケーブル長手方向で長く形成された前記筒状部材で、前記損傷範囲に位置する前記第2シースの損傷部分を覆う。第1シースはそのままで第2シースを補修するので、通信サービスが停止することなく、短時間で済む直接埋設用ケーブルの補修方法を提供することができる。
なお、第2シースの損傷範囲とは、第2シースの損傷部分である所、あるいは第2シースの損傷部分であった所を意味する。
そして、損傷した第2シースをそのまま残せるため、第2シースを除去する場合に比べて工期を短縮できる。
2)前記筒状部材がケーブル長手方向に沿って形成されたスリットを有している。1つの筒状部材で足りるので、複数の部品で損傷した第2シースを覆う場合に比べて補修作業に必要な部品点数を減らすことができる。
)前記筒状部材で前記第2シースの損傷部分を覆う際に、前記スリットが前記第2シースの損傷部分とは異なる位置に配置される。スリットの位置と第2シースの損傷部分とを一致させないため、補修箇所の強度低下を防止できる。
内側の第1シースと外側の第2シースを備え、該第2シースが前記第1シースに対して遊嵌されている直接埋設用ケーブルの補修方法であって、前記第2シースの損傷部分を特定するステップと、該第2シースの損傷範囲を、ケーブル長手方向に沿って形成された切り欠き部を有する筒状部材で覆うステップとを含み、前記筒状部材がケーブル長手方向に沿って形成されたスリットを有し、前記筒状部材で前記第2シースの損傷部分を覆う際に、前記スリットが前記第2シースの損傷部分とは異なる位置に配置される。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る直接埋設用ケーブルの補修方法の具体例について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る直接埋設用ケーブルの一例を示す斜視図であり、図2は、直接埋設用ケーブルの正面図である。
直接埋設用ケーブル1は、光ケーブルコア20と、光ケーブルコア20の外側に配置された強化型外被10とを備えている。
光ケーブルコア20の詳細は、その図示は省略するが、例えば、加入者引き落とし用のドロップケーブルのような、8心程度のケーブルのコア部21を有する。コア部21の周囲は例えばPE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)等で構成された内部シース22で覆われている。なお、内部シース22が本発明の第1シースに相当する。
光ケーブルコア20(内部シース22)の外径は4mm〜20mm程度で構成され、光ケーブルコア20は例えば丸型に形成されている。
なお、コア部21は、支線用の少心地下ケーブルのような、多心の光ファイバテープ心線等を束ねたケーブル(例えば200心程度まで)の外側を押え巻きテープ等で保持したものであってもよい。
また、コア部21は、スロットケーブルであっても、スロットレスケーブルであってもよく、多心の光ファイバケーブルであれば、その形状は限定されない。
強化型外被10は、光ケーブルコア20に対して遊嵌されており、光ケーブルコア20の周囲を覆って光ケーブルコア20を保護する。なお、強化型外被10が本発明の第2シースに相当する。
強化型外被10は、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)等の硬質プラスチックで形成されている。強化型外被10をHDPE、つまり、密度0.942(g/cm3)以上のポリエチレンで構成すれば、土圧によるケーブルへの圧縮力や曲げ力に十分に耐えることができる。
また、強化型外被10は、鉄やSUSといった金属であってもよい。強化型外被10を金属で構成すれば、上記同様、土圧によるケーブルへの圧縮力や曲げ力に十分に耐えることができるが、取り扱い性を考慮すると、硬質プラスチックの方が好ましい。
あるいは、強化型外被10は、主材料がポリプロピレン(PP)の硬質プラスチックで形成されていてもよい。強化型外被10をPPで構成すれば、HDPEで形成する場合に比べて、許容される肉厚が小さくても必要な強度を保つことができる。
また、強化型外被10は、例えば蛇腹状に形成され、その長手方向の断面が波形に形成されている。詳しくは、強化型外被10は、その長手方向に直交する方向に沿って山部11や谷部12が形成され、これら山部11と谷部12がケーブルの長手方向に沿って交互に設けられている。また、強化型外被10(谷部12)の内径が30mm程度で構成され、強化型外被10も例えば丸型に形成されている。
このように、光ケーブルコア20の内部シース22が強化型外被10に対してルース状態にあり、光ケーブルコア20の修理・保守の際には、光ケーブルコア20を強化型外被10から容易に引き抜くことができ、また、新たな光ケーブルコア20を強化型外被10に容易に挿入することができるので、光ケーブルコア20を短時間で修理・保守することができる。
また、強化型外被10を波形に形成すれば、土圧に耐えられると共に、交互に形成された山部11と谷部12によって一般的な光ケーブルと同様の可撓性が得られるため、ケーブルを容易に取り扱うことができる。
なお、図では、山谷の方向が長手方向に直交する蛇腹状の強化型外被の例を挙げて説明したが、本発明の強化型外被は、山谷の方向が長手方向に交差する螺旋形状の蛇腹であってもよい。また、強化型外被の外周面や内周面の一方をフラットに形成し、他方を波形にすることも可能である。
ところで、上述のように、光ケーブルコア20の内部シース22を強化型外被10に対してルース状態にしているが、このような構造であっても、強化型外被10や光ケーブルコア20が仮に被災した場合、通信サービスを停止せずに短時間で復旧させることが望まれる。そこで、以下のような工法を創出した。
図3A〜図3Eは、実施例1の補修方法を説明するための図であり、図4Aは、実施例1の補修用シースの一例を説明するための図である。この実施例1では、直接埋設用ケーブル1がマンホール(またはハンドホール、以下同じ)55a,55b間の土中に埋設され、各マンホール55a,55bでは、既設のクロージャ45を用いて、直接埋設用ケーブル1の光ケーブルコア20の光ファイバと既設の光ケーブルコア50の光ファイバとが接続されている。そして、例えば建設機械のバケットが直接埋設用ケーブル1に僅かに触れて、強化型外被10には軽微な損傷があるが、光ケーブルコア20は損傷していない場合を想定する。
なお、強化型外被10内の光ケーブルコア20を明確にするために、以下の図では、強化型外被10の内部に配置された場合にも光ケーブルコア20が見えるように示している。
このように強化型外被10が被災した場合、まず、図3Aに示すように強化型外被10の損傷部分を特定する。その後、図3Bに示すように、この損傷部分の周辺(数m程度)の土を掘り出す。
次いで、図3Cに示すように、補修用シース30で強化型外被10の損傷範囲を覆う。なお、この補修用シース30が本発明の筒状部材に相当する。
補修用シース30は、例えば強化型外被10とほぼ同じ材料、同じ形状で形成されている。補修用シース30が強化型外被10と同等の強度や信頼性を有するため、強化型外被10を補修しても、損傷前と遜色のない直接埋設用ケーブルとすることができる。
また、本実施例の補修用シース30は、その径が強化型外被10の外径と同じものであってもよいし、強化型外被10の外径よりも大きな内径(例えば10mm程度までの大きな内径)であってもよく、さらに、強化型外被10の損傷範囲よりもケーブル長手方向で長く形成されている。
本実施例の補修用シース30には、図4Aに示すように、ケーブル長手方向に沿ってスリット31が形成されており、この補修用シース30は、スリット31の位置で開くことができる。なお、スリット31は本発明の切り欠き部に相当する。
この補修用シース30で強化型外被10の損傷部分を覆うには、例えばシース装着用の治具を用いると容易である。この治具には種々の構造が公知であるが、一例を挙げれば、図5(A)に示すように、治具70は、筒状のケーブル挿通部71と、棒状のシース案内部72とから構成される。シース案内部72はケーブル挿通部71から斜め方向に延びて、ケーブル挿通部71の外面に連結されている。
図5(B)に示すように、このケーブル挿通部71は例えば開閉可能であり、開いたケーブル挿通部71にケーブルを載せてから閉じると、その内部にケーブルをセットできる。一方、シース案内部72に図4Aで説明した補修用シース30を差し込むが、図5(C)に示すように、その際、スリット31をケーブルに向けて配置する。補修用シース30をケーブル挿通部71に向けて前進させ、補修用シース30のスリット31がシース案内部72に接触すると、補修用シース30がスリット31の位置で開く。補修用シース30をさらに前進させると、ケーブル挿通部71の先端でスリット31が閉じるので、ケーブル(強化型外被10の損傷部分)を覆うことができる。
なお、補修用シース30で強化型外被10の損傷部分を覆った後、補修用シース30のスリット31が強化型外被10の損傷部分とは異なる位置に配置されるように、例えば補修用シース30をその軸線回りに回転させるとよい。スリット31の位置と強化型外被10の損傷部分とが一致しなくなるため、補修箇所の強度低下を防止できる。
なお、補修用シース30は、図4Bのように、スリット31を形成する一端側と他端側とがちょうど突き合う位置関係になっているものを用いてもよいが、強化型外被10より大径の補修用シースを選択し、ケーブルを覆った後に、スリット31を形成する一端側と他端側とが径方向で重なり合うようにしてもよい。
続いて、図3Dに示すように、補修用シース30の外側に保護テープ33を巻き付けて補修用シース30を保護する。保護テープ33は、例えば自己融着テープであり、補修用シース30に巻きつけてから例えばヒートガンで加熱することにより、溶解して補修用シース30に強く接着される。なお、この自己融着テープで巻いた後、ビニルテープでさらに巻いてもよい。
その後、図3Eに示すように、掘り出した土を戻して補修用シース30を埋める(覆土ともいう)と、一連の補修作業が完了する。
この補修方法によれば、光ケーブルコア20はそのままで強化型外被10のみを補修するので、通信サービスを停止せず、短時間で作業できる。
また、損傷した強化型外被10をそのまま残せるため、強化型外被10を除去する場合に比べて工期を短縮できる。さらに、1つの補修用シース30で足りるので、複数の部品で損傷した強化型外被10を覆う場合に比べて補修作業に必要な部品点数を減らすことができる。
なお、上記実施例では、スリット付きの補修用シース30の例を挙げて説明した。しかし、補修用シースは、例えば、図4Bに示すように、その一部に切り欠き部を有する断面C字形状に形成されていてもよい。この例の場合にも、補修用シースで強化型外被の損傷部分を覆った後、強化型外被の損傷部分がその切り欠かれた開口30aから見えないように(損傷部分が開口と一致しないように)、例えば補修用シースを回転させるとよい。
図6A〜図6Cは、実施例2の補修方法を説明するための図である。
上述のように強化型外被10が被災した場合、まず、強化型外被10の損傷部分を特定した後、この損傷部分の周辺の土を掘り出す。
続いて、図6Aに示すように、この強化型外被10の損傷部分を切除する。詳しくは、例えばカッタ等の工具を用いて、強化型外被10の損傷部分におけるケーブル長手方向の両端を切断し、一方のマンホール55aに連なる強化型外被10と、他方のマンホール55bに連なる強化型外被10とに分ける。強化型外被10の損傷部分を除去すると、光ケーブルコア20が露出した状態となる。
次いで、図6Bに示すように、補修用シース30で、強化型外被10の損傷部分の除去により露出した光ケーブルコア20を覆う。
この補修用シース30は、例えば一つの主筒状部材30bと二つの補助筒状部材30cとからなる。主筒状部材30bは、例えば強化型外被10と同じ材料で同じ形状に形成され、強化型外被10と略同径に形成されている。また、実施例1と同様にスリットが形成されている。このため、図5で説明した治具70を用いて補修用シース30で光ケーブルコア20を覆う。
これに対し、補助筒状部材30cは、強化型外被10の外径と同径のものであってもよいが、強化型外被10の外径よりも大きな内径を有するものであってもよい。何れにしろ、補助筒状部材30cにも、実施例1と同様にスリットが形成されており、このスリットを押し拡げて、継ぎ目を覆うようにしている。具体的には、図6Bに示すように、一方の補助筒状部材30cは、図5で説明した治具70を用いて一方のマンホール55aに連なる強化型外被10の端部と主筒状部材30bの端部との継ぎ目を覆う。他方の補助筒状部材30cは、図5で説明した治具70を用いて他方のマンホール55bに連なる強化型外被10の端部と主筒状部材30bの端部との継ぎ目を覆う。
続いて、図6Cに示すように、主筒状部材30bおよび補助筒状部材30cの外側に保護テープ33を巻き付けて補修用シース30を保護する。その後、掘り出した土を戻して補修用シース30を埋めると、一連の補修作業が完了する。
なお、図6A〜6Cでは、一つの主筒状部材30bの例を挙げて説明したが、主筒状部材は複数で構成されていてもよい。この場合、隣接する主筒状部材同士の継ぎ目は新たな補助筒状部材で覆われる。
また、補助筒状部材は用いず、主筒状部材だけで、強化型外被10の切除部分を覆ってもよい。具体的には、切除した強化型外被10とほぼ同じ長さの主筒状部材30bで光ケーブルコア20を覆い、強化型外被10の端部と主筒状部材30bの間にわずかに生じる隙間を含め、保護テープ33を巻き付け、補修用シース30および強化型外被10の端部を保護する。
なお、補修用シース30で光ケーブルコア20を覆った後、補修用シース30のスリット31が地表面とは反対側で、作業者から見えない位置(例えば、掘り出したケーブルの底部分に対面する位置)に配置されるように、例えば補修用シース30をその軸線回りに回転させるとよい。ケーブルは地表面側から掘り起こすので、ケーブルへの外力は地表面側から生ずることが多く、スリットの位置を地表面とは反対側にしておけば、スリット部分にシャベル等の衝撃が加わることも無く、補修箇所の強度低下を防止できる。
図7Aおよび図7Bは、実施例3の補修方法を説明するための図である。この実施例3では、例えば建設機械のバケットが直接埋設用ケーブル1に触れて、強化型外被10には著しい損傷があり、例えば、この損傷が光ケーブルコア20に影響を及ぼす可能性がある場合を想定する。
この実施例3においても、実施例1、2と同様に、強化型外被10が被災した場合、まず、強化型外被10の損傷部分を特定した後、この損傷部分の周辺の土を掘り出す。
続いて、図7Aに示すように、この強化型外被10の損傷部分を切除する。詳しくは、例えばカッタ等の工具を用いて、強化型外被10の損傷部分におけるケーブル長手方向の両端を切断し、一方のマンホール55aに連なる強化型外被10と、他方のマンホール55bに連なる強化型外被10とに分ける。強化型外被10の損傷部分を除去すると、光ケーブルコア20が露出した状態となる。
次いで、図7Bに示すように、補修用シース30で、強化型外被10の損傷部分の除去により露出した光ケーブルコア20を覆う。
この補修用シース30も、実施例1、2と同様に、例えば強化型外被10とほぼ同じ材料、同じ形状で形成され、その径は、強化型外被10の外径と同じであってもよいし、強化型外被10の外径よりも大きな内径を有していてもよい。また、実施例3の補修用シース30にも、実施例1、2と同様に、スリット31が形成されている。このため、図5で説明した治具70を用いて補修用シース30で光ケーブルコア20を覆う。
この実施例3の補修用シース30は、除去した強化型外被10よりも長く形成されている。よって、図7Bに示すように、補修用シース30は、除去した強化型外被10のケーブル長手方向の両端にそれぞれ位置した、一方のマンホール55aに連なる強化型外被10の端部と、他方のマンホール55bに連なる強化型外被10の端部の双方を部分的に覆うことになる。
なお、補修用シース30で光ケーブルコア20を覆った後、補修用シース30のスリット31が地表面とは反対側で、作業者から見えない位置(例えば、掘り出したケーブルの底部分に対面する位置)に配置されるように、例えば補修用シース30をその軸線回りに回転させるとよい。ケーブルは地表面側から掘り起こすので、ケーブルへの外力は地表面側から生ずることが多く、スリットの位置を地表面とは反対側にしておけば、スリット部分にシャベル等の衝撃が加わることも無く、補修箇所の強度低下を防止できる。
続いて、実施例1、2と同様に、補修用シース30の外側に保護テープ33を巻き付けて補修用シース30を保護する。その後、掘り出した土を戻して補修用シース30を埋めると、一連の補修作業が完了する。
この補修方法によれば、補修用シース30が強化型外被10の損傷部分の両端を覆う長さに形成され、光ケーブルコア20が露出しないことから、光ケーブルコア20を確実に保護できる。
図8は、補修用シースのさらに他の一例を説明するための図である。
実施例1〜3では、1つの補修用シース30の例を中心に説明したが、補修用シースは、径の異なる2つ以上の部材を組み合わせてもよい。具体的には、図8に示すように、補修用シース30は、第1部材41と、第2部材42とからなり、第1部材41や第2部材42のいずれも、その一部に切り欠き部を有する断面C字形状に形成されている。なお、第1部材41や第2部材42が本発明の断面C字形状の部材に相当する。
そして、例えば第1部材41が、その切り欠かれた開口41aを上方に向けた姿勢で、露出した光ケーブルコア20を覆い、また、第2部材42が、その切り欠かれた開口42aを下方に向けた姿勢で、露出した光ケーブルコア20を覆う。このように、開口41aと開口42aを重ならないように互い違いに配置して光ケーブルコア20を覆う構造によれば、閉じた環状の部材を用いる場合に比べて、補修用シースを形成しやすく、また、開口が重ならないように配置されているので、補修箇所の強度低下を防止できる。なお、開口41aや開口42aが本発明の切り欠き部に相当する。
なお、実施形態として、本発明を光ケーブルコアに適用した場合について説明したが、光ケーブルコアの代わりにメタルケーブルコアであってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…直接埋設用ケーブル、10…強化型外被、11…山部、12…谷部、13…開口端部、20…光ケーブルコア、21…コア部、22…内部シース、30…補修用シース、30a,41a,42a…開口、30b…主筒状部材、30c…補助筒状部材、31…スリット、33…保護テープ、41…第1部材、42…第2部材、45…既設のクロージャ、50…既設の光ケーブルコア、55a,55b…マンホール、70…シース装着用の治具、71…ケーブル挿通部、72…シース案内部。

Claims (4)

  1. 内側の第1シースと外側の第2シースを備え、該第2シースが前記第1シースに対して遊嵌されている直接埋設用ケーブルの補修方法であって、
    前記第2シースの損傷部分を特定するステップと、
    該第2シースの損傷範囲を、ケーブル長手方向に沿って形成された切り欠き部を有する筒状部材で覆うステップと
    を含み、
    前記第2シースの損傷部分は切除せず、該第2シースの損傷範囲よりもケーブル長手方向で長く形成された前記筒状部材で、前記損傷範囲に位置する前記第2シースの損傷部分を覆う、直接埋設用ケーブルの補修方法。
  2. 前記筒状部材がケーブル長手方向に沿って形成されたスリットを有している、請求項1に記載の直接埋設用ケーブルの補修方法。
  3. 前記筒状部材で前記第2シースの損傷部分を覆う際に、前記スリットが前記第2シースの損傷部分とは異なる位置に配置される、請求項に記載の直接埋設用ケーブルの補修方法。
  4. 内側の第1シースと外側の第2シースを備え、該第2シースが前記第1シースに対して遊嵌されている直接埋設用ケーブルの補修方法であって、
    前記第2シースの損傷部分を特定するステップと、
    該第2シースの損傷範囲を、ケーブル長手方向に沿って形成された切り欠き部を有する筒状部材で覆うステップと
    を含み、
    前記筒状部材がケーブル長手方向に沿って形成されたスリットを有し、
    前記筒状部材で前記第2シースの損傷部分を覆う際に、前記スリットが前記第2シースの損傷部分とは異なる位置に配置される、直接埋設用ケーブルの補修方法。
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