JP6744787B2 - 埋設管・ケーブル等の保護装置 - Google Patents

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本発明は地中に埋設されている例えばガス管、水道管、電線管、直埋ケーブルその他の各種の配管・ケーブル類を、これらの埋設管等に対する例えば掘削作業時の衝撃その他による損傷から防止し、保護するようにした埋設管・ケーブル等の保護装置に関する。
従来から、地中に埋設されている各種の配管類を例えば掘削作業時にこれを損傷しないように保護するため、予め地表にそれを表示しておいても経年変化で消失したり、実際の掘削時にはその表示が除去されて作業中に不明となってしまったりすることもある。これを解消すべく、例えば特許文献1に係る地中埋設管の保護材、特許文献2に係る地中埋設管用プロテクタ、特許文献3に係る標識防護シート等が提案されている。特許文献1の保護材はモノフィラメント製たて糸、よこ糸を格子状に組合せ長尺状のテープ状織物とし、これを埋設したガス導管等の上面部分を覆うように装着するとする。特許文献2のプロテクタは使用済み品物から回収したポリエチレンによって半割円筒部の両側縁から直線部分を伸ばした逆U字状に形成し、これを電線保護管の上から被せるとする。特許文献3のシートは可撓性の金属製心材を標識表示部にて覆ってなり、埋設管の上方で地中に埋設されるとする。
特開平8−219367号公報 特開平9−14568号公報 特開2005−24012号公報
以上のような従来の保護構造によれば、特許文献1の保護材はガス導管の上面部分に直接に装着するから、管路や埋設物の設置と同時に施工でき、また転圧できる利点はあっても、ガス導管の埋設作業時にきっちりと半ば巻き付けるようにしなければならず、またある程度の外径太さのガス導管が対象可能で、小径の配管類には適用困難である。しかも、防護性能が十分でなく、衝撃が直接に伝わるばかりでなく、管路や埋設物との間隔が少ないために、例えば掘削作業中にその存在に気づかずにそのまま接触し、損傷させてしまうこともある。
特許文献2のプロテクタは保護されるべき電線保護管の外径に対応させてそれぞれで予め用意する必要があり、その部材管理は面倒である。また埋設現場で土砂等を被せて転圧する覆土作業時にプロテクタと埋設管との間や、転圧後でも管路の下方に空洞が生じやすく、空洞が生じると土砂の崩落、陥没等の事故が生じる虞がある。
特許文献3のシートは埋設管の上方で埋設されるから、例えば掘削作業で使用されるドリルビットが打撃されるときにこれに絡みつき、ボーリングの継続を困難にさせることで埋設管を保護するとしても、地盤沈下その他によって埋設管位置がずれることがあるとそれに追随するとは限らないから、埋設管位置を的確に表示できなくなることもある。また、管路や埋設物との離隔によって地盤沈下が生じやすいばかりでなく、埋設管が例えばガス管、水道管等の場合には、その管路を平面で左右方向にあるいは上下方向でほぼ直角に曲げたり、上下で伏せ越ししたりして施工することもあり、こうした場合にはある程度の間隔を置いての心材等のセット配置は施工性が悪く、しかも側方からの衝撃・打撃からは全く保護されていない。
そこで本発明は上述したような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、埋設される例えばガス管、水道管、電線管、直埋ケーブル等の各種の埋設管・ケーブル等の側方、上方それぞれを剛性構造の板材によって囲繞して覆い、例えば掘削作業その他による上方のみならず側方からの衝撃・打撃等にも十分に耐えられるようにし、また地盤沈下その他によって埋設管等の位置がずれてもこれに追随し、埋設・覆土後でも陥没等が生じることもなく、埋設管等を確実に保護できるようにした埋設管・ケーブル等の保護装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、後述する発明を実施するための形態における使用符号を付記して説明すると、地中に埋設配管される埋設管等Pの側方で埋設管等Pを挟むように相対峙して配置される対状の左右の側板2と、この左右の側板2を相互間で連結する連結材5と、埋設管等Pの上方で側板2の上部相互間に架装される天板10とから成ることを特徴とする。
連結材5は側板2の相互間を連結した状態での断面で鉛直方向に沿う縦長な矩形状を呈する所定肉厚を有する長尺帯板状で、埋設される埋設管等Pの外径に比し短くはない長さを有して構成することができる。
側板2には連結材5の端部に形成した連結部6を貫挿係止させる連結孔3が開穿されており、連結部6は、連結孔3に貫挿後で連結孔3の孔縁に係止する貫挿係止端7と、貫挿後で連結孔3内での連結材5自体の回転を可能にさせる頸部8とを備え、連結孔3は、連結材5の貫挿係止端7を貫挿させ、頸部8をスライド可能にさせる横長状で、頸部8を回転可能にさせる回転案内部4を備えることで構成することができる。
あるいは、側板2には連結材5の端部に形成した連結部6を貫挿係止させる連結溝31が設けられており、連結部6は、連結溝31に挿入後で連結溝31の溝縁に係止する貫挿係止端7と、連結溝31内に挿入可能な頸部8とを備え、連結溝31は、側板2の上端縁から切欠状にして形成することで構成することができる。
また、側板2と天板10とを連結する連結手段15を備え、この連結手段15は側板2の上端縁で天板10を連結するようにして構成することができる。
この連結手段15は、側板2の上端縁に設けた連結突部16と、この連結突部16に嵌め合うよう天板10の側縁に設けた連結凹部18とから構成することができ、より具体的には、連結突部16は側板2の上端縁に適宜間隔を隔てて対状に切欠形成した切欠部分17の相互間で残された突部体として形成され、連結凹部18は天板10を側板2の相互間に架け渡し配置したときの連結突部16の位置に対応した天板10の側縁に、連結突部16に嵌め合わせる嵌合孔19を有して天板10の下方に突出させて形成されている筒状体として形成されていることで構成することができる。
連結手段15の連結突部16には、着脱自在にした土砂避け治具20が装着されるようにしてあり、この土砂避け治具20は、側板2の上端縁において、連結突部16に着脱自在に嵌め合わせられ、連結突部16の上面を覆って当接配置される治具本体21に、連結突部16の前後の切欠部分17に嵌め入れられる嵌着部22を一体状に設けて構成することができる。
また、この土砂避け治具20は、側板2の前後方向で対状に配置されている連結手段15である連結突部16に嵌め合わせ装着する対状に配置された相互間で連繋索24によって連繋することで構成することができる。
以上のように構成された本発明に係る埋設管・ケーブル等の保護装置にあって、地中に埋設された例えばガス管、水道管、電線管、直埋ケーブル等の各種配管類(P)の側方には側板2が、上方は天板10が配置されていることで、例えば掘削作業中での各種工具類による衝撃・打撃等から埋設管等Pを保護させる。
連結材5は、左右の側板2の相互間でこれらを連結することで埋設管等Pの側方で側板2を立脚状に支持させ、連結手段15を介して側板2の相互間に架装される天板10をも支持させ、側板2の相互間の連結状態の断面が縦長矩形状であることで、埋設管等Pの覆土作業における土砂を転圧させながら埋設管等Pの側方、上方にきっちりと覆わせる。
連結材5の連結部6は、連結孔3内への貫挿後における頸部8による連結孔3内でのスライド、回転案内部4内での回転等によって、あるいは連結溝31内への挿入等によって、貫挿係止端7は、側板2の連結孔3に貫挿後の孔縁との、あるいは連結溝31に装入後の溝縁との係止で側板2の相互を確実に連結固定させ、しかも工具を要せずに組立作業を遂行させる。
連結手段15における側板2の連結突部16に対する天板10の連結凹部18の嵌合によって左右の側板2の相互間に、土砂による埋設管等Pに対する覆土後でも側板2の上端縁にほぼ当接ないしは密接状にして天板10を架装させ、埋設管等Pの側方、上方で保護させる。
また、土砂避け治具20の予めの連結突部16を覆っての装着は、天板10の架装前における覆土による転圧後でも、これを露出させることで連結突部16の位置を視認可能にして明示させ、天板10の側板2の相互間における架装連結作業を円滑に遂行させる。
側板2の上端縁に所定間隔毎に設けた連結溝31は、例えば埋設管等Pの埋設態様によって側板2、天板10が所定長さで調整切断されたときでも、連結孔3によらずに側板2の相互間を連結材5によって連繋固定させる。
本発明は以上説明したように構成されているため、地中に埋設した各種の埋設管等Pの側方、上方を覆うことで、例えば掘削作業時での掘削工具等による埋設管等Pに対する衝撃・打撃等を確実に防止でき、これらから十分に保護できる。しかも、地盤沈下その他によって埋設管等Pの位置がずれることがあっても側方、上方を覆っていることで埋設管等Pのずれに追随し、埋設管等Pの保護状態を維持できる。
すなわちこれは本発明において、埋設管等Pの側方で埋設管等Pを挟むように相対峙して配置される対状の左右の側板2の相互間を連結材5で連結し、埋設管等Pの上方で側板2の上部相互間に天板10を架装したからである。これにより、埋設管等Pの側方、上方からの衝撃・打撃等からの埋設管等Pの保護、土砂を転圧しながらの埋設管等Pの埋設作業の施工を可能にしている。
また、左右の側板2の相互間を連結する連結材5は、連結状態の断面が縦長矩形状であることで、埋設管等Pの左右に配置した側板2を連結した状態で埋設管等Pを覆土するとき、転圧する土砂を埋設管等Pと側板2との間に入充填させ、十分に覆うようにしながら埋設管等Pの側方、上方に土砂によってきっちりと覆わせることができる。
左右の側板2、連結材5による組立後で埋設管等Pの側方に配置し、土砂を投入充填して転圧するようにすることで、埋設管等Pの周囲では土砂が固められた状態となり、その後に天板10を載置し、覆土等で舗装路面等を構成した後でも交通往来その他の振動等によっても地中での土砂が流出したり、崩落したりすることがなく、陥没等が生じることはなく、交通往来の安全性も確保できる利点もある。
側板2に開穿した連結孔3には連結材5の連結部6が貫挿係止することで、左右の側板2の相互はしっかり連結できる。しかも、連結部6は貫挿係止端7、頸部8を備え、連結孔3は、貫挿係止端7を貫挿させ、頸部8をスライド可能にさせる横長状で、回転案内部4を備えている。こうすることで、頸部8によって連結孔3内への貫挿後における連結孔3内でスライドでき、回転案内部4内での回転で連結部6の貫挿係止端7の向きを変更させて、連結孔3の孔縁に係止できて側板2の相互間を確実に連結固定できるのであり、しかも工具を要せずに埋設現場で組立作業を簡単に遂行可能であるから、作業負担も少なくて済む。
また、側板2の上端縁に所定間隔毎に切欠溝状の連結溝31を設け、この連結溝31の溝縁に連結材5の連結部6における貫挿係止端7が係止されるようにすることで、側板2の相互間を連結材5によって連結組み立てることができるから、側板2、天板10等が埋設管等Pの埋設態様によっては所定長さで切断されても、側板2の相互間を連結材5によって連結固定できる。そのため、例えば埋設管等Pの管路構成等が左右に曲がっていたり、上下に段差があったりしても、これに対応した現場施工を可能にする。
連結手段15は、側板2に設けた連結突部16に、天板10に設けた連結凹部18を嵌め合わせるようにして成り、連結突部16は側板2の上端縁に突部体として形成され、連結凹部18は天板10の側縁に形成した筒状体における嵌合孔19を連結突部16に嵌め合わせるようにしてあることで、土砂による埋設管等Pに対する覆土後でも側板2の上端縁にほぼ当接ないしは密接状にして天板10を架装でき、埋設管等Pに対する土砂の直接の覆土と共に埋設管等Pの上方で埋設管等Pを保護できる。
そしてまた、連結手段15の連結突部16には、着脱自在にした土砂避け治具20が装着されるようにしてあり、この土砂避け治具20は、側板2の上端縁において、連結突部16に着脱自在に嵌め合わせられ、連結突部16の上面を覆って当接配置される治具本体21に、連結突部16の前後の切欠部分17に嵌め入れられる嵌着部22を一体状に設けてある。こうすることで、天板10の架装前における土砂の転圧によって側板2、埋設管等P等が埋め込まれても、必要があれば土砂の一部の取り除きによって露出させた土砂避け治具20によって連結手段15における側板2がわの連結突部16の位置を視認でき、この位置数明示されることになって天板10を側板2の相互間に確実に架装連結することができる。
また、側板2の前後方向で対状に配置形成された連結突部16の相互間に装着される対状の土砂避け治具20は、連繋索24によって連繋されていることで、土砂避け治具20の取扱いを容易にすることができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
本発明を実施するための第1実施形態を示す一部切欠分解斜視図である。 同じく組み立てて埋設管を覆って設置したときの正断面図である。 同じく埋設作業時の手順を説明する正断面図で、その(A)は埋設管の側方を側板によって覆った状態、(B)は覆土によって覆い、埋め込んだ状態、(C)は埋め込んだ土砂を固めている状態、(D)は埋設作業の終了状態である。 同じく側板相互を連結する連結材の連結作業を示す側断面図で、その(A)は連結材を側板の連結孔に嵌め入れた状態、(B)はスライドした状態、(C)は回転後の状態、(D)は連結材を嵌め入れ時の位置に戻した連結作業の終了状態である。 同じく土砂避け治具によって側板における連結突部の位置を表示するようにしたときの斜視図であり、その(A)は土砂避け治具を連結突部に装着した状態、(B)は覆土によって覆った後、覆土の一部を取り除き土砂避け治具が現れた状態、(C)は土砂避け治具を取り外した状態である。 本発明を実施するための第2実施形態を示す分解斜視図である。 同じく組立の一例によって埋設管を覆って設置したときの正断面図である。 同じくその側面図である。 同じく組立の他例による側面図である。
(第1実施形態)
以下、図1乃至図5を参照して本発明を実施するための第1実施形態を説明すると、図において示される符号1は、地中に埋設される例えばガス管、水道管、電線管、直埋ケーブル等の各種の配管・ケーブル類である埋設管等Pを側方、上方で囲繞し保護する本発明に係る埋設管・ケーブル等の保護装置である。この埋設管・ケーブル等の保護装置1は、埋設管等Pの側方で埋設管等Pを挟むように相対峙して配置される対状の左右の側板2と、この左右の側板2を相互間で連結する連結材5と、埋設管等Pの上方で側板2の上部相互間に架装される天板10とから成り、さらに、側板2の上端縁で天板10を連結する連結手段15を備える。
尚、これらの側板2、連結材5、天板10等は廃プラスチック材を素材として形成されており、例えば廃棄されるポリエチレン樹脂(PE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリスチレン(PS)等であり、これらの他に例えば合成樹脂屑、合成繊維屑、合成ゴム屑(廃タイヤを含む)その他を含ませることも可能である。
側板2は、埋設管等Pの埋設方向に沿って埋設管等Pの側方に配置されるのであり、埋設管等Pの配管埋設長さに対応して複数枚で囲繞できるような単位長さとしており、埋設管等Pの外径に比し大きい高さを有する。また例えば掘削作業に使用される各種工機による衝撃・打撃等に耐え得る肉厚に設定されて、基本的には長方形板状を呈するも、保護すべき埋設管等Pの外径、埋設深さその他によって長さ、高さ、肉厚等は適宜に変更設定される。この側板2の上部には前後で対状にして連結孔3が開穿されており、相対峙状に配置させた側板2の相互間で横架する長尺帯板材状の前記連結材5が嵌め入れられることで、側板2が相互で連結されるようにしてある。尚、この連結材5は側板2の前後で対状にして横架されているも、連結材5は必要があれば3本以上で横架されることもあり、任意に選定できる。
図示例にあって、連結孔3は横向き配置の連結材5を嵌め入れさせ、連結材5の端部に形成した後述する細幅状の頸部8をスライド可能にさせる横長状に開口形成されていて、嵌め入れた頸部8を回転させるに足りる内径を有するほぼ円形状の回転案内部4を設けることで、いわば鍵穴状を呈するように形成されている。この連結孔3に貫挿させた連結材5の端部を、嵌め入れ後の連結材5自体の回転によって後述する貫挿係止端7が孔縁部分に係止されるようにしてある。
一方、連結材5は側板2の相互間を連結した状態での断面で鉛直方向に沿う縦長な矩形状を呈する所定肉厚を有する長尺帯板状で、埋設される埋設管等Pの外径に比し短くはない長さを有していて、埋設管等Pの側方に配置される側板2それぞれを所定の間隔を隔てさせて立脚状にして相対峙状に支持するのであり、埋設現場において側板2と連結することで組立可能にしている。そして、連結材5の端部それぞれには、連結孔3に嵌め入れられ、回転される連結部6が形成されている。この連結部6は図示のように連結孔3に貫挿されて側板の外方に外出する貫挿係止端7と、連結孔3内でスライドして、連結孔3に形成されている円形状の回転案内部4内で回転可能になっていて、図示のように断面ほぼ正方形状を呈する頸部8とを備えて成る。
この連結材5自体は、横長状に開口形成されている連結孔3に横向き配置で嵌め入れ可能な肉厚と幅員とを備え、頸部8の幅員は連結孔3の高さに比し大きくはなく、頸部8自体を回転させたときの回転外径は連結孔3における回転案内部4の内径に比し大きくはないものとしてある。こうすることで、図4に示すように、相対峙させて立脚状態にある側板2の相互間で、横向きにした連結材5を連結孔3に嵌め入れて貫挿係止端7を側板2の外側に外出させ(図4(A)参照)、外出後では頸部8が回転案内部4内に位置するように連結材5をスライドし(図4(B)参照)、スライドした後、連結材5自体を90度回転させる(図4(C)参照)。次いで、90度回転したままの頸部8が連結孔3における回転案内部4の反対側の端部位置まで、連結材5を嵌め入れ時の位置に戻すようにスライドさせる(図4(D)参照)ことで貫挿係止端7が側板2の外面がわで連結孔3の孔縁に係止した状態となり、側板2の相互を連結するようにしている。このとき、図示のように、連結孔3の孔縁が狭くなるよう例えば円弧状にしておくことで、頸部8がきつく嵌まり込み、係止状態を強固にする。
このようにして、連結材5によって連結された状態で埋設管等Pを挟むように相対峙して配置された側板2の上部相互間に天板10が固定されることで架装されるようになっている。天板10は、側板2の相互間の上方を覆うようにした長さ、幅員を有するほぼ長方形状を呈し、側板2と同様に例えば掘削作業に使用される各種工機による衝撃・打撃等に耐え得る肉厚に設定されている。
この天板10は前記連結手段15によって側板2に連結されるのであり、そのための連結手段15は、側板2の上端縁に設けた連結突部16と、この連結突部16に嵌め合うよう天板10の側縁に設けた連結凹部18とから成る。尚、この連結手段15は、側板2、天板10における前後位置のそれぞれに設けられており、図示のように前後それぞれ一対の計4箇所で配置されていて、図例にあっては前記連結孔3の近傍に設けてある。
図示のように連結突部16は側板2の上端縁に適宜間隔を隔てて対状に切欠形成した切欠部分17の相互間で残された突部体として形成され、連結凹部18は天板10を側板2の相互間に架け渡し配置したときの連結突部16の位置に対応した天板10の側縁に、連結突部16に嵌め合わせる嵌合孔19を有して天板10の下方に突出させて形成されている筒状体として形成されている。また、天板10における連結凹部18の配置位置には、嵌合孔19に合わせた目印孔11が開穿されており、埋設管等Pと共に地中に埋設された側板2における連結突部16の位置を天板10の上方からも視認することで連結凹部18を連結突部16に確実に嵌め合わせできるようにしている。
こうすることで、相対峙状に配置し、埋設された側板2の上端縁に当接ないし密接させた状態で天板10を側板2の相互間に架け渡し状に確実に載置連結でき、埋設管等Pをその上方で覆うことで保護できる。
もとより、連結手段15は、図示例に限らず、図示を省略したが、例えば側板2の上端縁から上方に突出状にした連結突部に天板10に開穿した孔部を嵌め合わせたり、天板10の側縁から側板2の上端部分にねじ込むネジ材によってねじ止め連結したり、天板10の側縁から下方に連設した側部片によって被せるように嵌め合わせて連結したり、天板10の側縁の下面に、側板2の上端部分を挟み込み連結する挟持部を設けたり、等とすることも可能である。
尚、図中符号12は、埋設管等Pの埋設方向に沿って本発明保護装置を順次連続配置するとき、隣接する天板10の相互間の隙間を覆うよう天板10のいずれか一方の端縁に例えばねじ止め連結して配置することで、あるいは一体状にすることで形成した連結覆い部である。
また、天板10の架装作業前で、埋設管等Pと共に埋設される側板2における前記連結突部16の位置を埋設後でも視認できるようにする転圧用の土砂避け治具20が別に用意されている。この土砂避け治具20は、側板2の上端縁において、連結突部16に着脱自在に嵌め合わせられ、連結突部16の上面を覆って当接配置される治具本体21に、連結突部16の前後の切欠部分17に嵌め入れられる嵌着部22を一体状に設けたもので、治具本体21の側部には指掛穴23を形成して成る。尚、図例にあっては側板2の前後方向で対状に配置されている連結手段15である連結突部16に嵌め合わせ装着した土砂避け治具20の相互間に跨がってこれらを連繋している連繋索24によって、側板2の前後に配置される一対の土砂避け治具20の相互を連結してある。
この土砂避け治具20を側板2の配置後に行われる覆土の埋設前に、連結突部16に装着しておくとよく(図5(A)参照)、覆土後の転圧によって固めた土砂の一部を除去して側板2の相互間で天板10によって覆うとき、土砂の除去時に土砂避け治具20が現れることで(図5(B)参照)連結突部16の位置を確認できる(図5(C)参照)。その結果、連結手段15による側板2に対する天板10の連結設置を容易、確実に行うことができる。
次にこれの使用の一例を説明すると、各種の配管類の埋設箇所において、掘削された管路溝道内で埋設管等Pを敷設配管しておく。一方、側板2の連結孔3に連結材5の貫挿係止端7を貫挿し、スライド、回転等によって、連結材5にて連結されることで相対峙状に組立配置された側板2を埋設管等Pを挟み込むようにして埋設管等Pに沿って埋設管等Pの側方に配置する(図3(A)参照)。次いで管路溝道内に土砂・覆土を投入し埋設管等P、側板2を共に埋設するのであり(図3(B)参照)、この埋設時に必要があれば土砂避け治具20を側板2における連結手段15の連結突部16に装着しておく。土砂等の投入後でランマー工具Lで側板2の上面まで転圧し、土砂を固め(図3(C)参照)、場合によっては土砂の表面を除去して露出させた土砂避け治具20を取り外して連結突部16を現す。その後、この連結突部16に天板10の連結手段15における連結凹部18を連結突部16に嵌め合わせることで側板2の相互間に架装設置する(図3(D)参照)。そして、さらに覆土が重ねられることで埋設作業が完了される。
尚、埋設管等Pの埋設箇所によっては、上下方向、さらには左右方向で曲がりがある場合、それらの曲がりに対応して側板2、天板10等を適宜に切断した長さ調整によって対応して設置すればよく、これにも簡単容易に対応可能である。
(第2実施形態)
図6乃至図9を参照して本発明の第2実施形態を説明すると、この第2実施形態における構成は、上記の第1実施形態における構成とほぼ同一のものは同一の符号が付されることでその詳細な説明は省略される。
この第2実施形態にあっては、地中に埋設配管される埋設管等Pの側方で埋設管等Pを挟むように相対峙して配置される対状の左右の側板2と、この左右の側板2を相互間で連結する連結材5と、埋設管等Pの上方で側板2の上部相互間に架装される天板10とを備え、天板10は側板2の上端縁に載置されることで側板2の相互間に架装されるようにしてある。また連結材5は、第1実施形態と同様に貫挿係止端7、頸部8を備えた連結部6が両端に設けられており、この連結部6が側板2に開穿した連結孔3に貫挿係止されることで側板2の相互間を連結する場合に限らず、側板2の上端縁部に切欠溝状に形成した連結溝31に挿入係止することでも側板2の相互間を連結できるようにしている。
すなわち、連結溝31は、図7乃至図9に示すように側板2の上端縁部に側板2自体の長さ方向に沿って所定間隔毎に複数にして溝状に切欠形成されていて、連結溝31の内法幅員は連結部6における頸部8を直接に挿入可能とさせるよう頸部8の肉厚・外形幅員にほぼ対応している。図示にあっては、帯板状の連結材5が断面で縦長にして鉛直方向に沿って挿入配置されるとき、貫挿係止端7が連結溝31の底縁部分に係止し、連結材5自体が側板2の上端縁から突出させることがない深さに連結溝31が形成されている。
また、この第2実施形態における連結孔3は、図示のように回転案内部4を中心とする左右対称形の横長状にして形成されている。こうすることで、連結部6を横向き配置で連結孔3のほぼ中央部分に貫挿したとき、その貫挿位置で連結部6乃至連結材5自体を回転させた後にいずれか一方の他端側にスライドすれば良く、貫挿係止作業を一層簡単に行うことができる。
尚、この第2実施形態における連結溝31は、第1実施形態において、側板2における連結手段15の連結突部16を形成する切欠部分17を利用し、この切欠部分17を連結溝31の代用とすることも可能である。
次にこの第2実施形態による側板2、連結材5、天板10による組立、埋設作業を説明すると、各種の配管類の埋設箇所において、掘削された管路溝道内で埋設管等Pを敷設配管しておく。一方、側板2の連結孔3に連結材5の貫挿係止端7を貫挿し、スライド、回転等によって連結孔3に貫挿係止し、あるいは連結溝31に頸部8を挿入して連結溝31に挿入係止して、側板2と連結材5とを組み立てる。そして、連結材5にて連結されることで相対峙状に組立配置された側板2を埋設管等Pを挟み込むようにして埋設管等Pに沿って埋設管等Pの側方に配置するのであり、次いで、土砂の投入、転圧によって覆土を十分に固め、その後、側板2の相互間に天板10を架装し(図7、図8参照)、再度、土砂等によって覆い、覆土が重ねられることで埋設作業が完了される。
尚、埋設管等Pの敷設配管等によっては、その管路構成が平面上で左右に曲がったり、あるいは上下方向で段差があったりした場合、それぞれに応じて保護すべき覆い部分の長さの調整設定が必要であれば、側板2、天板10等を適当な長さで切断することでこれらに対応可能である。このように切断した場合、この第2実施形態によれば、側板2における連結溝31は側板2の上端縁に所定間隔毎に設けられているから、連結孔3が存在していなくても、これらの連結溝31を利用することで連結材5によっての相互間の組立連繋は可能となっている。
また、上下で段差があった場合でも、側板2、天板10を鉛直方向に沿って組立配置することで、埋設管等Pをいわば筒状に覆うように保護でき、埋設管等Pの様々な埋設態様に対応可能である。
P…埋設管等 L…ランマー工具
1…埋設管・ケーブル等の保護装置 2…側板
3…連結孔 4…回転案内部
5…連結材 6…連結部
7…貫挿係止端 8…頸部
10…天板 11…目印孔
12…連結覆い部 15…連結手段
16…連結突部 17…切欠部分
18…連結凹部 19…嵌合孔
20…土砂避け治具 21…治具本体
22…嵌着部 23…指掛穴
24…連繋索
31…連結溝

Claims (7)

  1. 地中に埋設配管される埋設管の側方で埋設管を挟むように相対峙して配置される対状の左右の側板と、この左右の側板を相互間で連結する連結材と、埋設管の上方で側板の上部相互間に架装される天板とから成り、連結材は側板の相互間を連結した状態での断面で鉛直方向に沿う縦長な矩形状を呈する所定肉厚を有する長尺帯板状で、埋設される埋設管の外径に比し短くはない長さを有しており、側板には連結材の端部に形成した連結部を貫挿係止させる連結孔が開穿されていて、連結部は、連結孔に貫挿後で連結孔の孔縁に係止する貫挿係止端と、貫挿後で連結孔内での連結材自体の回転を可能にさせる断面ほぼ正方形状を呈する頸部とを備え、連結孔は、連結材の貫挿係止端を貫挿させ、頸部をスライド可能にさせて係止させる横長状で、頸部を回転可能にさせる円形状の回転案内部を備えることを特徴とする埋設管・ケーブル等の保護装置。
  2. 側板には連結材の端部に形成した連結部を貫挿係止させる連結溝が設けられており、連結部は、連結溝に挿入後で連結溝の溝縁に係止する貫挿係止端と、連結溝内に挿入可能な頸部とを備え、連結溝は、側板の上端縁から切欠状にして形成してある請求項1に記載の埋設管・ケーブル等の保護装置。
  3. 側板と天板とを連結する連結手段を備え、この連結手段は側板の上端縁で天板を連結するようにしてある請求項1または2に記載の埋設管・ケーブル等の保護装置。
  4. 前記連結手段は、側板の上端縁に設けた連結突部と、この連結突部に嵌め合うよう天板の側縁に設けた連結凹部とから成る請求項3に記載の埋設管・ケーブル等の保護装置。
  5. 前記連結手段の連結突部は、側板の上端縁に適宜間隔を隔てて対状に切欠形成した切欠部分の相互間で残された突部体として形成され、連結凹部は、天板を側板の相互間に架け渡し配置したときの連結突部の位置に対応した天板の側縁に、連結突部に嵌め合わせる嵌合孔を有して天板の下方に突出させて形成されている筒状体として形成されている請求項3または4に記載の埋設管・ケーブル等の保護装置。
  6. 連結手段の連結突部には、着脱自在にした土砂避け治具が装着されるようにしてあり、この土砂避け治具は、側板の上端縁において、連結突部に着脱自在に嵌め合わせられ、連結突部の上面を覆って当接配置される治具本体に、連結突部の前後の切欠部分に嵌め入れられる嵌着部を一体状に設けて成る請求項4または5に記載の埋設管・ケーブル等の保護装置。
  7. 前記土砂避け治具は、側板の前後方向で対状に配置されている連結手段である連結突部に嵌め合わせ装着する対状に配置された相互間で連繋索によって連繋してある請求項6に記載の埋設管・ケーブル等の保護装置。
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