JP4365426B2 - メータ装置 - Google Patents
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Description
この基板を、文字板を支持するケースに固定する技術として、基板のメータ背面側にカバーを設け、このカバーで基板を押えた状態で、カバーをケース固定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、基板の外周縁部において厚さのばらつきがあると、ケースの外周支持面に対して、基板の厚さが厚い部分のみが当接し、厚さの薄い部分では外周支持面との間に隙間が生じる。
この場合、本発明では、基板外周縁部は、その全体が外周支持面に面接触するのではなしに、この基板外周縁部に突出された複数の当接用凸部が接触する。
このように当接用凸部による複数箇所の接触としため、基板外周縁部の全面で面接触する場合と比較して、基板の厚さのばらつきの影響を受けることなく、各当接用凸部を当接でき、基板外周縁部にがた付きが生じるのを防止できる。
したがって、振動入力時に、がた付きによる異音が発生するのを防止できる。
この実施の形態のメータ装置は、表示意匠をメータ正面方向に向けた文字板(3)と、この文字板(3)の前記メータ正面方向とは逆方向のメータ背面方向に配置されて、前記文字板(3)を支持するケース(4)と、このケース(4)の前記メータ背面方向に配置され、前記文字板(3)の表示駆動用の電気部品が実装された基板(5)と、前記ケース(4)の外周に設けられ、前記基板(5)の外周縁部(56)のメータ正面方向側の面である基板表面(5a)が当接される外周支持面(42a)と、を備え、前記基板(5)が、その外周縁部(56)を前記ケース(4)の外周支持面(42a)に当接させて前記ケース(4)に固定されたメータ装置であって、前記基板(5)に、前記外周縁部(56)から突出されて前記外周支持面(42a)に当接される当接用凸部(55)が設けられていることを特徴とするメータ装置である。
アッパケース2には、文字板3の外周を囲む縦壁21を備えた環状に形成され、外周の複数箇所には、ロアケース4に係合する係止爪22がメータ背面方向に突出されている。
また、支持板41には、基板5に実装されたムーブメント51(図4参照)の駆動軸を貫通させたり、基板5に実装された図示を省略した光源の光をメータ正面方向へ通過させたりする穴43が複数形成されている。
さらに、これらの穴43の周囲には、図4に示すように、メータ背面方向に突出した筒状の凸部44が形成されており、これら凸部44の先端面44aは、基板5の中央部の支持面となる。
また、ロアケース4の外壁42には、図3に示すように、アッパケース2の係止爪22を係合させる複数の突起45が、外周方向に突出して形成されている。
なお、図3に示す指針6,7は、前述のムーブメント51の駆動軸により回動される。
まず、基板5について説明を加えると、図4に示すように、基板5の外周縁部56において、係止爪46と係合する部位には、略矩形状に切り欠かれた切欠部52が形成されている。
そして、基板5のメータ背面方向側の面である基板裏面5bにおいて、この切欠部52に沿う縁部が、係止爪46に係合される被係合部53となる。
一方、基板5のメータ正面方向側の面である基板表面5aにおいて、被係合部53の裏側となる部分には、図5に示すように、切欠部52に沿ってガイド凸条54が延在されている。
ロアケース4の外壁42は、図4および図5に示すように、支持板41からメータ背面方向に立ち上がる外壁基部421と、この外壁基部421から外方向に延びる段差部422と、この段差部422からメータ背面方向に延びる外壁先端部423と、を備えている。そして、段差部422に、メータ背面方向を向いて基板5の外周縁部56を支持する外周支持面42aが形成されている(図2参照)。なお、この外周支持面42aは、凸部44の先端面44aよりも僅かにメータ正面方向に配置されている。
この係止爪46は、図7に示すように、外壁基部421と一体に形成されており、外壁42の外壁基部421から立ち上げられた立上片46aと、立上片46aの先端部に設けられた一対の爪部46b,46bと、この爪部46b,46bからメータ正面方向に離れた位置に設けられた支持用凸部46gと、を備えている。
そして、この支持用凸部46gのメータ背面方向側に、基板5のガイド凸条54に当接して基板表面5aを支持する基板当接面46fが形成されている。
なお、本実施例1では、これら基板当接面46fおよび凹面46eの傾斜角度θは、略15°程の角度に形成されている。
基板5をロアケース4に固定させる際には、まず、ロアケース4を、図4に示すようにメータ背面方向(矢印RRの方向)側を上に向け、次に、その上方に基板5の基板表面5aを対面させ、その状態から、基板5を、ロアケース4の外壁42の内側に配置させるように下方へ平行移動させる。
なお、この場合、係止爪46の立上片46aの幅方向両側と、外壁42の基端側壁421と、の間に切欠部421aが形成されおり、しかも、立上片46aの基端部のロアケース4の内方に、板抜き部41aが形成されているため、立上片46aのロアケース4の外方への弾性変形がスムーズに成される。
加えて、傾斜ガイド面46cには、基板5のガイド凸条54が接触し、このガイド凸条54は、ハンダにより外周面が円弧状に形成されていて、その表面が硬質で滑らかであるため、ガイド凸条54が傾斜ガイド面46cに沿ってスムーズに移動し、上記弾性変形がスムーズに成される。
さらに、この差込時に、係止爪46の爪部46bの部分が、前述のように図9において時計回り方向に起き上がることで、差込用隙間47の寸法H1が大きくなっていることから、基板5の厚さが、製造誤差の範囲で、最大寸法(この寸法は、寸法H2よりも小さい)であっても、差込用隙間47に確実に差し込まれる。
したがって、基板5は、メータ正面方向およびメータ背面方向への移動が規制され、ロアケース4に固定される。
すなわち、上述のように基板5は、僅かに中央よりも外周縁部がメータ正面方向に弾性変形させることで、基板裏面5bが係合面46dに隙間が生じることなく当接され、メータ背面方向の位置が規制される。
一方、基板表面5aの位置は、基板5の厚さのばらつきにより、メータ正面方向の位置が異なる。そして、この基板表面5aの位置の違いに応じ、係止爪46の基板当接面46fとの接触位置が異なることになる。
一方、基板5の厚さが薄くなるほど、係止爪46の変形量が小さくなり、差込用隙間47の寸法H1が、初期値に近くなる。
これにより、基板5の外周縁部56が、外周支持面42aに対してロアケース4の内外方向へ相対移動するのが規制され、基板5が外周支持面42aに沿う方向にがた付くのも防止できる。
したがって、振動入力時に、がた付きによる異音が発生するのを防止できる。
しかも、実施例1では、当接用凸部55を、はんだで形成したため、基板5のはんだ付けを行う工程で、これら当接用凸部55を形成することができ、製造が容易で安価に形成することができる。
加えて、基板5からの押圧力で、当接用凸部55が外周支持面42aに食い込み、基板5の外周縁部56が、外周支持面42aに対してこの面に沿う方向へ相対移動するのが規制され、いっそう、がた付き防止を図ることができる。
しかも、実施例1では、外周支持面42aを、凸部44の先端面44aよりもメータ正面方向に配置し、基板5をロアケース4に固定した際には、基板5が、僅かに撓むようにした。したがって、基板5は、その復元力で、係止爪46に係合されるため、さらに基板5のがた付を抑えることができる。
このため、差込用隙間47に基板5の被係合部53を差し込んだ際に、係止爪46をロアケース外方へ弾性変形させる作用点位置を、立上片46aから離して、この弾性変形を生じさせるレバー比を確保して、係止爪46を効率良く弾性変形させることができ、作業性に優れる。
このため、係止爪46において差込用隙間47における寸法H2を確保でき、基板5の被係合部53の差し込みが、確実かつ容易に成されるとともに、上述の係止爪46の弾性変形のレバー比の確保が確実に成される。
しかも、凹面46eは、基板当接面46fと略平行に形成して基板当接面46fと凹面46eとの間隔の寸法H2を一定としたため、係止爪46がロアケース4の外方へ弾性変形して差込用隙間47を上向きにした際に、基板5の被係合部53を、この差込用隙間47の奥まで確実に差し込ませることができ、差し込み不良による係合不良の発生を防止できる。
すなわち、係合面46dを、仮に、凹面46eの位置まで延ばして差込用隙間47の寸法H2がロアケース4の外方に徐々に狭まる形状とした場合、基板5の厚みのばらつきにより、この凹面46eの位置で係合面46dに当接すると、上述のような大きなレバー比が得られなくなるとともに、基板5を差し込めなくなるおそれが生じるが、本実施例1では、これを防止できる。
このため、基板5の被係合部53は、周方向で僅かに撓むような弾性変形が生じ、初期荷重が与えられることで、がた付き防止をいっそう図ることができる。
4 ロアケース
5 基板
42a 外周支持面
55 当接用凸部
56 外周縁部
A 実施例1のメータ装置
B 実施例2のメータ装置
Claims (2)
- 文字板の表示駆動用の電気部品が実装された基板の外周縁部を、ケースの外周支持面に当接させて、基板がケースに固定されたメータ装置であって、
前記ケースは、前記文字板を裏側から支持する支持板と、この支持板の外周からメータ背面方向に突出された外壁と、を備え、
前記外壁が、前記支持板からメータ背面方向に立ち上げられた外壁基部と、この外壁基部から外方向へ延びて、メータ背面方向を向いた前記外周支持面を形成する段差部と、この段差部からメータ背面方向へ延びる外壁先端部と、を備え、
前記外壁基部から係止爪が立設され、
前記係止爪は、前記ケースの内外方向に弾性変形可能に立ち上げられた立上片と、この立上片の先端部に設けられて、前記基板の前記メータ背面方向の面である基板裏面に係合して前記基板を前記ケースに固定する爪部と、を備え、前記基板の外周縁部を前記外周支持面に当接させるように前記基板をメータ正面方向に移動させたときに、前記立上片がケース外方向に弾性変形し、前記基板が前記爪部を乗り越えたときに前記立上片がケース内方向に復元して前記爪部が前記基板裏面と係合するよう形成され、
前記基板の前記外周縁部から突出され、前記係止爪による前記基板の固定状態で前記外周支持面に点接触される当接用凸部が設けられていることを特徴とするメータ装置。 - 前記基板のケース固定状態で前記係止爪の押え力が前記当接用凸部に作用することを特徴とする請求項1に記載のメータ装置。
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