JP2018103669A - 車両用表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両振動によるがたつきが抑制された車両用表示装置を、製造容易にして提供する。【解決手段】車両用表示装置は、車両に搭載され、本体ユニット10と、本体ユニットに保持される光学部材60と、を備える。光学部材60は、本体ユニット10側へ向かって突出する突起部70を有する。本体ユニット10は、突起部70と係合する係合部25と、係合部25とは反対側に弾性変位可能に形成され、弾性反力により突起部70を押圧することで、係合部25との間に突起部70を挟む押圧部30と、を有する。【選択図】図10

Description

本発明は、車両に搭載される車両用表示装置及びその製造方法に関する。
従来、車両に搭載される車両用表示装置が知られている。特許文献1に開示の車両用表示装置にも適用可能な液晶表示装置は、本体ユニットと、本体ユニットに保持される拡散板を備えている。拡散板は、本体ユニット側へ突出する突起部を有している。
本体ユニットは、溝孔を有している。拡散板を撓ませながら、突起部が当該溝孔に挿通されると、本体ユニットの側壁上部の内側箇所を支点として突起部が上方側に圧せられる。そして、突起部が弾性変形した状態で本体ユニットに保持される。
特開2010−78624号公報
車両に搭載される車両用表示装置では、車両が振動した場合に、その振動により拡散板等の保持対象部材ががたついてしまい、部品同士が衝突して異音が発生してしまうことが懸念される。この点、特許文献1では、車両の振動に対して、拡散板のがたつきを抑制する工夫がなされている。
しかしながら、特許文献1の構成では、拡散板の組み付け時に、拡散板を全体に撓ませる必要があり、また、内側箇所を支点として突起部が上方側に圧せられるので、拡散板が破損してしまうことも懸念される。したがって、製造が容易であるとは到底いえなかった。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両振動によるがたつきが抑制された車両用表示装置を、製造容易にして提供することにある。
開示される発明のひとつは、車両に搭載され、本体ユニット(10)と、本体ユニットに保持される保持対象部材(60)と、を備える車両用表示装置であって、
保持対象部材は、本体ユニット側へ向かって突出する突起部(70)を有し、
本体ユニットは、
突起部と係合する係合部(25)と、
係合部とは反対側に弾性変位可能に形成され、弾性反力により突起部を押圧することで、係合部との間に突起部を挟む押圧部(30)と、を有する。
このような発明によると、保持対象部材の突起部は、本体ユニットの係合部と押圧部との間に挟まれている。したがって、車両振動により保持対象部材が本体ユニットに対して変位しようとしても、突起部が押圧部に押圧されているので、押圧部の弾性反力によって、突起部と係合部との係合状態が維持される。したがって、保持対象部材のがたつきが確実に抑制される。さらに、保持対象部材の組み付け時には、突起部を押圧部に押し当てて係合部とは反対側へ弾性変位させることで、突起部の挿入スペースが空き、容易に突起部と係合部とを係合させることができるため、製造も容易に行なうことができる。
また、開示される発明の他のひとつは、本体ユニット(10)と、本体ユニットに保持される保持対象部材(60)と、を備え、
保持対象部材は、本体ユニット側へ向かって突出する突起部(70)を有し、
本体ユニットは、
突起部と係合する係合部(25)と、
係合部とは反対側に弾性変位可能に形成され、弾性反力により突起部を押圧することで、係合部との間に突起部を挟む押圧部(30)と、を有する車両用表示装置の製造方法であって、
突起部を押圧部に押し当てて押圧部を弾性変位させながら、突起部を挿入する挿入工程(S20)と、
挿入工程にて弾性変位した押圧部を弾性的に復帰させながら、突起部を係合部に係合させる係合工程(S30)と、を含む。
このような発明によると、突起部の挿入は、押圧部への押し当てにより当該押圧部を弾性変位させながら行われる。押圧部の弾性変位によって突起部の挿入スペースが空くので、容易に突起部を挿入することができる。そして、突起部の係合部への係合は、弾性変位した押圧部を弾性的に復帰させながら行われる。この結果、突起部が係合部と係合した状態において、押圧部が弾性反力により突起部を押圧することで、係合部との間に突起部を挟む構成を容易に実現できる。こうした構成では、車両振動により保持対象部材が本体ユニットに対して変位しようとしても、突起部が押圧部に押圧されているので、押圧部の弾性反力によって、突起部と係合部との係合状態が維持される。したがって、保持対象部材のがたつきが確実に抑制される。以上により、車両振動による保持対象部材のがたつきが抑制された車両用表示装置を、製造容易に実現できる。
なお、括弧内の符号は、記載内容の理解を容易にすべく、後述する実施形態において対応する構成を例示するものに留まり、発明の内容を限定することを意図したものではない。
一実施形態における車両用表示装置を部分的に示す正面図である。 図1において表示板を取り除いた状態の図である。 一実施形態における本体ケースを部分的に示す正面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図2のV−V線断面図である。 図2のVI−VI線断面図である。 一実施形態における光学部材の正面図である。 一実施形態における光学部材の側面図である。 一実施形態における光学部材の背面図である。 図4(又は図5)のX部を拡大した図である。 一実施形態における車両用表示装置の製造方法を示すフローチャートである。 図11の配置工程を説明するための図である。 図12の挿入工程を説明するための図である。 図12の挿入工程を説明するための図である。 変形例1における図10に対応する図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態による車両用表示装置100は、車両に搭載され、当該装置100を視認する乗員が着座する座席と対向するインストルメントパネルに設置されている。車両用表示装置100は、乗員が位置することとなる視認側へ向けて車両の情報を表示可能となっている。
このような車両用表示装置100は、図2〜6にも示すように、本体ユニット10、表示板40、指針50、及び光学部材60を備えている。
本体ユニット10は、本体ケース11、基板37、表示灯用光源部35、及び光学部材用光源部36を有している。
本体ケース11は、例えば遮光性を有する合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂又はABS樹脂等)により形成されたケースである。本体ケース11は、視認側に開口している開口部12を有すると共に、視認側とは反対の背後側に、基板を配置するための基板配置部13を有している。本体ケース11は、開口部12と基板配置部13との間に、光学部材60を背後側から覆うための仕切り板部14を有している。仕切り板部14において、指針50と連結される回転軸51に対応する箇所には、特に図3に示すように、当該指針50を貫通させるための貫通穴15aが開けられている。貫通穴15aは、基板37側へ延伸する筒状の貫通筒部15により形成されている(図4,5を参照)。また、特に図3に示すように、貫通穴15aの周囲には、表示灯用光源部35からの光を通過させるための光通過穴16aが開けられている。光通過穴16aは、基板37側へ延伸する筒状の光通過筒部16により形成されている(図4,5を参照)。
また仕切り板部14のうち、後述する光学部材60の入射部63に対応する箇所は、特に図6に示すように、基板37側へ突出するように曲げられていることで、突出壁17を形成している。突出壁17のうち基板37側は、ケース外枠壁18と共に、光学部材用光源部36を全周囲みつつ、基板37側に開口していることで、光学部材60に光を入射させるための入射室19を形成している。本実施形態では、入射室19が複数(具体的には2つ)形成されている。
特に図2,3に示すように、仕切り板部14とケース外枠壁18との間には、表示板40と対向するケース対向部20が仕切り板部14よりも視認側へ張り出して設けられている。
基板37は、特に図2,6に示すように、平板状に形成され、表示灯用光源部35の発光素子及び光学部材用光源部36の発光素子を視認側表面に保持している。また、基板37は、指針50を回動させるためのステッピングモータを保持している。
表示灯用光源部35は、特に図2に示すように、基板37のうち、光通過筒部16に囲まれた箇所に、1つずつ配置された発光素子を有している。本実施形態において発光素子には、発光ダイオード素子が採用されており、各発光素子は、電源と接続されることで光を発する。
光学部材用光源部36は、特に図6に示すように、表示灯用光源部35とは、突出壁17を隔てた箇所であって、上述の各入射室19内に配置された複数の発光素子を有している。本実施形態において発光素子には、発光ダイオード素子が採用されており、各発光素子は、電源と接続されることで光を発する。
表示板40は、図1に示すように、一般的に文字板とも呼ばれており、本体ケース11を視認側から覆い、当該本体ケース11によって保持されている。表示板40は、例えば透光性を有する合成樹脂からなる基材の視認側の表面に、半透光性又は遮光性の印刷が部分的に施されて、平板状に形成されており、車両の状態を表示する。なお、印刷に代えて、塗装が施されていてもよい。
表示板40において、光通過筒部16と対向する領域には、表示灯41が設けられている。半透光性の印刷又は基材の露出により、光を透過する透過領域が表示灯を示すマークの輪郭をなすことにより、表示灯41は構成されている。表示灯41としては、ヘッドランプの向きを示す表示灯、各種警告を示す表示灯等が存在する。表示灯用光源部35の発光素子が発光することで、対応する表示灯が照明される。
また、図示を省略するが、表示板40において、貫通筒部15を中心として円環状に、指針50により指示される目盛が設けられていてもよい。半透光性の印刷又は基材の露出により、光を透過する透過領域が目盛の輪郭をなすことにより、目盛が構成されていてもよい。光学部材用光源部36の発光素子が発光し、それを光学部材60が導光することで目盛が照明されてもよい。なお、目盛に加えて、あるいは目盛に代えて、表示板に形成された加飾模様を光学部材60を用いて照明するようにしてもよい。
指針50は、貫通筒部15においてステッピングモータの回転軸51と連結されると共に、表示板40の貫通穴42を通して表示板40よりも視認側に針状部を有している。指針50は、ステッピングモータの出力に応じて回動するようになっており、回動位置(目盛の指示位置)に応じて車両の情報を表示することが可能となっている。車両の情報としては、車両の速度、エンジン回転数、燃料残量、バッテリ残量、エンジン冷却水の水温等が挙げられる。
図7〜9に示す光学部材60は、例えば透光性を有する合成樹脂(例えば、アクリル樹脂又はポリカーボネイト樹脂等)により形成された導光部材である。光学部材60は、本体ケース11と表示板40との間に配置されている。光学部材60は、対向面部61、入射部63、張出部67、及び突起部70を一体的に有している。
対向面部61は、平板状に形成され、仕切り板部14と表示板40との間に配置され、表示板40の裏面40aと対向する対向面61aを有している。対向面部61は、貫通筒部15及び光通過筒部16に対応する箇所に開口穴61bを有しており、当該貫通筒部15及び光通過筒部16とは、機械的及び光学的に干渉しないようになっている。
入射部63は、対向面部61から基板37側の入射室19の空間へ向けて突出して形成されている。入射部63は、光学部材用光源部36の発光素子と対向する入射表面63aを有しており、発光素子が発した光は、入射表面63aを介して光学部材60の内部に導入される。本実施形態では、入射室の数に対応して、入射部が2つ設けられている。
光学部材60の内部に導入された光は、当該光学部材60の表面にて反射されながら、光学部材60の内部を進んで対向面部61の各箇所へ導光される。対向面部61の各箇所に導光された光は、対向面61aを介して、光学部材60から射出され、表示板40が透過照明される。
ここで、対向面部61と入射部63との接続部には、対向面部61の延設方向及び入射部63の突出方向に対して傾斜する傾斜反射面65が、光学部材60の表面として、設けられている。したがって、入射部63の内部に導入された光は、傾斜反射面65に反射されることで、円滑に対向面部61の内部に導入される(図6も参照)。
張出部67は、特に図7,9に示すように、複数(本実施形態では3つ)設けられ、対向面部61の縁から、当該対向面部61の沿設方向に沿って張り出している。本体ケース11において張出部67に対応する位置には、図3に示す張出受け部21が設けられており、当該張出受け部21が張出部67を受けることで、本体ケース11に対して光学部材60が位置決めされ易くなる。複数の張出部67は、対向面部61の平面上において、互いに異なる方向に張り出している。
突起部70は、特に図7,9に示すように、複数(本実施形態では3つ)設けられ、対向面部61の縁から、当該対向面部61の沿設方向に沿って張り出すと共に、本体ユニット10の本体ケース11側へ向かって突出している。換言すると、突起部70は、対向面部61から表示板40の裏面40aとは反対側へ突出している。
特に本実施形態では、複数の突起部70のうち2つは、対向面部61の外縁から張り出し、1つは、対向面部61の開口穴61bの縁から張り出している。
図10に拡大して示すように、突起部70において裏面40a側には、裏面40a側を向く平面状に形成された引掛け部71が設けられている。引掛け部71は、対向面61aよりも裏面40aから離れた位置に配置されることで、対向面61aとは段差を形成している。平面状の引掛け部71は、突起部70が張り出した張出端70aまで沿設されている。
突起部70において先端70b側のうち、張出端70a側には、当該突起部70の先端70bに向かう程先細るように傾斜した張出端側傾斜面72が設けられている。本実施形態の張出端側傾斜面72は、平面状に設けられている。突起部70において先端70b側のうち、対向面部61側には、突起部70の先端70bに向かう程先細るように傾斜した対向面部側傾斜面73が設けられている。本実施形態の対向面部側傾斜面73は、平面状に設けられている。対向面部側傾斜面73の傾斜角は、張出端側傾斜面72の傾斜角に対して大きく設定されている。こうして、突起部70の断面は、略三角形状を呈している。
こうした突起部70は、本体ユニット10の本体ケース11と係合している。具体的に、本体ケース11は、突起部70に個別に対応した係合部25及び押圧部30を有している。
係合部25は、本体ケース11において表示板40と対向するケース対向部20から突出する可撓腕26、及び可撓腕26の先端に配置された係合爪27を有する。可撓腕26は、折り曲がった板ばね状に形成されており、撓みにより弾性変形可能となっている。こうして係合部25は、可撓腕26の撓みにより、押圧部30とは反対側に弾性変位可能となっている。
係合爪27は、表示板40の裏面40aと突起部70の引掛け部71との間に配置されている。係合爪27は、引掛け部71に引っ掛かり、当該引掛け部71と対向接触することで突起部70と係合している。こうした係合により、係合部25は、突起部70の所定方向(本実施形態では、突起部70が突出する方向とは反対方向)の変位を規制している。係合爪27の背面側には、張出端側傾斜面72と実質等しい傾斜角を有する係合部傾斜面28が平面状に設けられている。
押圧部30は、本体ケース11において前述の仕切り板部14から突出する可撓腕31、及び可撓腕31の先端に配置された接触部位32を有する。可撓腕31は、折り曲がった板ばね状に形成されており、撓みにより弾性変形可能となっている。接触部位32は、突起部70の対向面部側傾斜面73と面接触している押圧部傾斜面33を有している。押圧部傾斜面33は、対向面部側傾斜面73と実質等しい傾斜角を有する平面状に形成されている。こうした押圧部30は、可撓腕31の撓みにより、係合部25とは反対側に弾性変位可能となっている。
そして押圧部30は、可撓腕31による弾性反力により、押圧部傾斜面33及び対向面部側傾斜面73を介して、突起部70を押圧している。押圧部30の押圧方向は、係合により突起部70の変位が規制されている方向とは、交差している。押圧部傾斜面33から押圧方向の先には、互いに係合された引掛け部71と係合爪27とが丁度位置している。
このようにして、突起部70は、係合部25と押圧部30との間に挟まれている。光学部材60の全体においては、複数の突起部70が各箇所において係合部25と押圧部30との間に挟まれていることにより、光学部材60は、本体ユニット10の本体ケース11により保持されている。
また、本体ケース11の仕切り板部14は、当該仕切り板部14の板面から、光学部材60の対向面部61において突起部70の周囲となる箇所に向かって台状に突出し、対向面部61と当接する当接部14aを有している。当接部14aが表示板40とは反対側から対向面部61に対して圧を加えることで、突起部70が突出する方向の光学部材60の変位が規制され、光学部材60は、より確実に保持される。
ここで、このような車両用表示装置100の製造方法について、特に光学部材60を本体ユニット10に組み付ける方法を中心に、図11のフローチャートを用いて説明する。
まず、配置工程S10では、図12にも示すように、本体ユニット10に光学部材60及び表示板40が組み付けられていない状態において、光学部材60を、本体ケース11の仕切り板部14に対向する姿勢に配置する。この際、突起部70が対応する係合部25及び押圧部30と対向するように位置合わせする。なお、この状態では、押圧部30が非弾性変形状態であり、係合部25と押圧部30との間には、突起部70の幅寸法よりも小さな隙間しか空いていない。
配置工程S10後の挿入工程S20では、突起部70が挿入される。具体的に、光学部材60及びその突起部70を、突起部70が突出する方向に沿って挿入していく。まず、図13に示すように、突起部70の張出端側傾斜面72が係合部25の係合部傾斜面28と当接する。突起部70を係合部25に押し当てることで、係合部25を押圧部30とは反対側に弾性変位させながら、傾斜面72,28同士を滑らせる。さらには、図14に示すように、突起部70の対向面部側傾斜面73が押圧部30の押圧部傾斜面33と当接する。突起部70を押圧部30に押し当てることで、押圧部30を係合部25とは反対側に弾性変位させながら、傾斜面73,33同士を滑らせる。このようにして、突起部70の挿入に伴って、係合部25と押圧部30との隙間は、徐々に空いていき、突起部70の挿入スペースが確保される。
挿入工程S20から連続して行われる係合工程S30では、突起部70を係合部25に係合させる。具体的に、突起部70の挿入により引掛け部71が係合爪27の先端を乗り越えると、係合部25は弾性的に復帰し、ほぼ非弾性変形状態に戻り、引掛け部71と係合爪27とが互いに係合する。この際、突起部70が押圧部30に対して少し係合部25側へ変位し得るので、同時に押圧部30も弾性的に復帰する。押圧部30の弾性的復帰は限定的であるため、係合後も押圧部30は突起部70を押圧した状態となる。このようにして、光学部材60が本体ユニット10に組み付けられる。
その後、表示板40、指針50が本体ユニット10に組み付けられる等して、車両用表示装置100が完成する。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の作用効果を以下に説明する。
本実施形態によると、保持対象部材としての光学部材60の突起部70は、本体ユニット10の係合部25と押圧部30との間に挟まれている。したがって、車両振動により光学部材60が本体ユニット10に対して変位しようとしても、突起部70が押圧部30に押圧されているので、押圧部30の弾性反力によって、突起部70と係合部25との係合状態が維持される。したがって、光学部材60のがたつきが確実に抑制される。さらに、光学部材60の組み付け時には、突起部70を押圧部30に押し当てて係合部25とは反対側へ弾性変位させることで、突起部70の挿入スペースが空き、容易に突起部70と係合部25とを係合させることができるため、製造も容易に行なうことができる。
また、本実施形態によると、係合部25は、押圧部30とは反対側に弾性変位可能に形成されている。このようにすると、光学部材60の組み付け時に、係合部25と押圧部30との両方を互いに反対側へ弾性変位させることができ、突起部70の挿入スペースが空き、さらに容易に突起部70と係合部25とを係合させることができる。
また、本実施形態によると、押圧部30の押圧方向は、突起部70の変位が規制された方向と交差している。こうした押圧方向の設定により、突起部70には、係合と異なる方向に車両振動を受けても弾性反力が作用するので、係合状態は確実に維持され得る。したがって、光学部材60のがたつきが確実に抑制される。
また、本実施形態によると、本体ユニット10の当接部14aが、光学部材60のうち突起部70とは別の箇所である対向面部61と当接し、係合部25による変位の規制方向とは反対方向の光学部材60の変位を規制する。光学部材60は、突起部70の変位の規制を含めて、各方向から変位を規制されることとなる。この結果、光学部材60が本体ユニット10に安定的に保持され、がたつきが確実に抑制される。
また、本実施形態によると、保持対象部材は、表示板40の透過照明に用いる光学部材60である。このような光学部材60のがたつきを抑制できるので、表示板40の透過照明を安定的に行なうことができ、車両の状態を確実に表示することができる。
また、本実施形態によると、光学部材60において引掛け部71は、対向面61aよりも表示板40の裏面40aから離れた位置に配置されることで、対向面61aとは段差を形成している。こうした段差によって空けられた光学部材60と表示板40とのスペースに、係合爪27を引掛け部71と対向接触するように配置可能となるので、係合爪27が対向面61aよりも表示板40側に張り出す寸法を小さくすることができる。この結果、係合爪27が表示板40と干渉し難くなり、表示板40が浮き上がることもなく、光学部材60の対向面61aと表示板40の裏面40aとの距離を適正にすることができる。したがって、対向面61aを通じて効率良く表示板40を透過照明することが可能となる。
また、本実施形態の車両用表示装置100の製造方法によると、突起部70の挿入は、押圧部30への押し当てにより当該押圧部30を弾性変位させながら行われる。押圧部30の弾性変位によって突起部70の挿入スペースが空くので、容易に突起部70を挿入することができる。そして、突起部70の係合部25への係合は、弾性変位した押圧部30を弾性的に復帰させながら行われる。この結果、突起部70が係合部25と係合した状態において、押圧部30が弾性反力により突起部70を押圧することで、係合部25との間に突起部70を挟む構成を容易に実現できる。こうした構成では、車両振動により保持対象部材としての光学部材60が本体ユニット10に対して変位しようとしても、突起部70が押圧部30に押圧されているので、押圧部30の弾性反力によって、突起部70と係合部25との係合状態が維持される。したがって、光学部材60のがたつきが確実に抑制される。以上により、車両振動による光学部材60のがたつきが抑制された車両用表示装置100を、製造容易に実現できる。
なお、図1に例示されるような係合穴1bを設けた係合部1aに、係合爪を係合させる保持構造では、係合穴1bを囲む部分を含めると、例えば9mm程度の幅が必要となる。一方、本実施形態の光学部材60を保持する保持構造では、囲み部分を設ける必要がないため幅が3〜4mm程度で済み、押圧部30も仕切り板部14のデッドスペースを利用しているので、光学部材60を保持するための保持構造の小型化を実現することができる。
また、本実施形態では、押圧部30が弾性変位可能な構成のため、突起部70、係合部25、及び押圧部30等の各寸法に厳しい精度が要求され難くなり、製造容易に車両用表示装置100を提供できる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に変形例1としては、突起部270、係合部225、及び押圧部230は、図15のような構成であってもよい。図15の構成において光学部材260の突起部270は、対向面部61から表示板40の裏面40aとは反対側へ突出し、先端70bに仕切り板部14側へ張り出した係合爪271を有している。
一方、本体ケース211の係合部225は、仕切り板部14側から突出している。具体的に係合部225は、仕切り板部14に対して表示板40の裏面40aから離れた位置に突起部270の先端70bに合わせて段差225aを形成し、当該突起部270の先端70bに合わせた位置から突起部270へ向かって突出している。係合部225は、この突出部分に引掛け部227を有しており、当該引掛け部227と係合爪271とが互いに係合している。なお、当該係合部225は、弾性変位する機能を有していない。
また、本体ケース211の押圧部230は、本体ケース211において表示板40と対向するケース対向部20から突出する可撓腕231と、可撓腕231の先端に形成された接触部位232を有している。可撓腕231は、直線状に延伸すると共に、撓みにより弾性変形可能となっている。接触部位232は、可撓腕231の先端から突起部270に向かって突出する凸曲面状に形成されている。押圧部230は、可撓腕231により、係合部225とは反対側に弾性変位可能に形成されており、弾性反力により突起部270を押圧することで、係合部225との間に突起部270を挟んでいる。
このような構成であっても、光学部材260及び本体ケース211の型成形が可能である。光学部材260については、例えば対向面部261において、突起部270の基端に隣接する箇所に、係合爪271に対応する貫通穴261cを設けることで、突起部270の突出する方向とは反対側に型をスライドして抜くことが可能である。本体ケース211の係合部255の部分も、押圧部230及び突起部270とは反対側に型をスライドして抜くことが可能である。
変形例2としては、突起部70の張出端側傾斜面72及び対向面部側傾斜面73、係合部25の係合部傾斜面28、並びに押圧部30の押圧部傾斜面33は、凸曲面状に形成されていてもよい。
変形例3としては、当接部14aは、設けられていなくてもよい。
変形例4としては、表示板40を、液晶パネル等の透過型表示器に置換してもよい。
変形例5としては、光学部材60は、導光部材に限られず、光を拡散する拡散板であってもよい。
変形例6としては、保持対象部材は、光学部材60に限られない。保持対象部材として、表示板40、加飾部材、本体ケース11とは別のケース又はカバー等の各種部材を採用することができる。
100 車両用表示装置、10 本体ユニット、25 係合部、30 押圧部、60 光学部材(保持対象部材)、70 突起部

Claims (7)

  1. 車両に搭載され、本体ユニット(10)と、前記本体ユニットに保持される保持対象部材(60)と、を備える車両用表示装置であって、
    前記保持対象部材は、前記本体ユニット側へ向かって突出する突起部(70)を有し、
    前記本体ユニットは、
    前記突起部と係合する係合部(25)と、
    前記係合部とは反対側に弾性変位可能に形成され、弾性反力により前記突起部を押圧することで、前記係合部との間に前記突起部を挟む押圧部(30)と、を有する車両用表示装置。
  2. 前記係合部は、前記押圧部とは反対側に弾性変位可能に形成されている請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記係合部は、前記突起部との係合により、前記突起部の所定方向の変位を規制し、
    前記押圧部の押圧方向は、前記所定方向と交差している請求項1又は2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記本体ユニットは、前記保持対象部材のうち前記突起部とは別の箇所と当接し、前記所定方向とは反対方向の前記保持対象部材の変位を規制する当接部(14a)を有する請求項3に記載の車両用表示装置。
  5. 前記車両の状態を表示する表示板(40)をさらに備え、
    前記保持対象部材は、前記表示板の透過照明に用いる光学部材である請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  6. 前記保持対象部材は、前記表示板の裏面(40a)と対向する対向面(61a)が設けられた対向面部(61)を有し、
    前記対向面部から前記裏面とは反対側へ突出する前記突起部は、前記裏面側を向く引掛け部(71)を有し、
    前記係合部は、前記裏面と前記引掛け部との間に配置され、前記引掛け部と対向接触することで係合する係合爪(27)を有し、
    前記引掛け部は、前記対向面よりも前記裏面から離れた位置に配置されることで、前記対向面とは段差を形成している請求項5に記載の車両用表示装置。
  7. 本体ユニット(10)と、前記本体ユニットに保持される保持対象部材(60)と、を備え、
    前記保持対象部材は、前記本体ユニット側へ向かって突出する突起部(70)を有し、
    前記本体ユニットは、
    前記突起部と係合する係合部(25)と、
    前記係合部とは反対側に弾性変位可能に形成され、弾性反力により前記突起部を押圧することで、前記係合部との間に前記突起部を挟む押圧部(30)と、を有する車両用表示装置の製造方法であって、
    前記突起部を前記押圧部に押し当てて前記押圧部を弾性変位させながら、前記突起部を挿入する挿入工程(S20)と、
    前記挿入工程にて弾性変位した前記押圧部を弾性的に復帰させながら、前記突起部を前記係合部に係合させる係合工程(S30)と、を含む車両用表示装置の製造方法。
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