JP2019029873A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両との間でがたつきが生じにくいアンテナ装置を提供する。【解決手段】 アンテナ装置1は、取り付け孔が設けられたインナーパネル17の上方であってインナーパネル17と対向する領域が上方に隆起するルーフ16とを含む車両に取り付けられるアンテナ装置1である。ベース12を備える。ベース12をインナーパネル17に対して固定する固定部(13、14、15)を備える。アンテナ装置1の少なくとも一部は、ルーフ16における隆起した領域16aとインナーパネル17の間に形成される空間16bに収容され、固定部によってベース12とインナーパネル17とが固定される箇所が複数設けられる。【選択図】図5

Description

本発明は、アンテナ装置に関する。
従来、特許文献1のように、インナーパネルと上方に隆起したルーフの間に収容される車載アンテナ装置が提案されている。
特開2016−172460号公報
しかしながら、アンテナ装置と車両との固定は、アンテナ装置のベースとルーフとの1カ所でビスにより行われていた。
ビスによる1カ所の固定では、アンテナ装置と車両との間のがたつきが生じる問題があった。
したがって本発明の目的は、車両との間でがたつきが生じにくいアンテナ装置を提供することである。
本発明に係るアンテナ装置は、取り付け孔が設けられたインナーパネルの上方であってインナーパネルと対向する領域が上方に隆起するルーフとを含む車両に取り付けられるアンテナ装置であって、ベースと、ベースをインナーパネルに対して固定する固定部とを備え、アンテナ装置の少なくとも一部は、ルーフにおける隆起した領域とインナーパネルの間に形成される空間に収容され、固定部によってベースとインナーパネルとが固定される箇所が複数設けられる。
複数箇所で、アンテナ装置をインナーパネルに固定するので、1箇所で固定する形態に比べて、がたつきが生じにくい状態で、アンテナ装置を車両に固定することが可能になる。
好ましくは、ベースは、インナーパネルよりも上方に位置する上部を有し、上部には、固定部によってベースとインナーパネルとが固定される箇所が少なくとも1つ設けられる。
上方に設けられたベースの上部を使って、アンテナ装置がインナーパネルに固定されるので、ベースとインナーパネルとの間の電気的な接続(アース接続)を確保しながら、がたつきが生じにくい状態で、アンテナ装置を車両に固定することが可能になる。
さらに好ましくは、固定部は、ベースから下方に延びるボルトと、ボルトと螺合するナットとを有し、ナットと螺合する前にボルトが嵌め込まれる切り込みが、取り付け孔と一体的に形成される。
ボルトの軸部が切り込みに嵌め込まれるため、ボルトとナットとを螺合する前段階でも、アンテナ装置がずれるのを抑えることが出来る。
さらに好ましくは、ベースにおける少なくとも一部の所定方向の長さが、取り付け孔の所定方向の長さよりも長い。
アンテナ装置がインナーパネルに対して上下方向にずれることを抑制することが出来る。
さらに好ましくは、下方に向けて広がるテーパー形状部分を有する保持爪をさらに備え、保持爪は、インナーパネルが保持爪よりも下方に位置する状態を保持可能である。
保持爪がインナーパネルと対向する位置関係となるので、アンテナ装置がインナーパネルより下方に落ちることを防止することが出来る。
さらに好ましくは、力を加えることで特定の方向に動かすことが可能であり、保持爪が設けられるとともにインナーパネルよりも下方に延びる突起をさらに備え、突起を特定の方向に動かすことで、インナーパネルが保持爪よりも下方に位置する状態が解除され得る。
指でつまむなどして、突起を撓ませて、簡単にアンテナ装置を取り外すことが出来る。
さらに好ましくは、固定部は、弾性体を有し、ベースは、インナーパネルよりも下方に位置する下部を有し、弾性体は、保持爪の下端と、下部の上面との少なくとも一方に設けられる。
保持爪若しくはベースの下部と弾性体がインナーパネルを挟み込んでおり、がたつきが無い状態でアンテナ装置とインナーパネルとが固定されるため、アンテナ装置がインナーパネルに対して回転するのを防止したり、z方向にずれることを抑制したりすることが出来る。
また、弾性体がインナーパネルと接する箇所は、当該弾性体によって傷つけられる可能性が低いため、インナーパネルを傷つけにくい状態で、アンテナ装置とインナーパネルとの固定を行うことが可能になる。
以上のように本発明によれば、車両との間でがたつきが生じにくいアンテナ装置を提供することができる。
第1実施形態におけるアンテナ装置の斜視図で、ナットとクリップを省略したものである。 第1実施形態におけるアンテナ装置の斜視図で、インナーケースとナットとクリップを省略したものである。 第1実施形態におけるアンテナ装置を組み立てる前の各部の斜視図である。 第1実施形態におけるアンテナ装置が、インナーパネルに取り付けられた状態を示す斜視図で、ルーフの一部をカットしたものである。 第1実施形態におけるアンテナ装置が、インナーパネルに取り付けられた状態を示す断面構成図である。 第1実施形態における突出片、保持爪、第1回転止め、及びベースの位置関係を示す斜視図である。 第1実施形態における突出片、保持爪、及びベースの位置関係を示す断面構成図である。 第1実施形態における突出片、保持爪、第1回転止め、ベース、及びインナーパネルの位置関係を示す斜視図である。 第1実施形態における突出片、保持爪、ベース、及びインナーパネルの位置関係を示す断面構成図である。 第1実施形態におけるインナーパネルにおける取り付け孔が設けられた領域の斜視図である。 第1実施形態における第1状態の断面構成図である。 第1実施形態における第1状態の斜視図である。 第1実施形態における第2状態の断面構成図である。 第1実施形態における第2状態の斜視図である。 第1実施形態における第3状態の断面構成図である。 第1実施形態における第3状態の斜視図である。 第1実施形態におけるインナーパネルに取り付けられたアンテナ装置を上から見た図で、インナーケースとナットとクリップを省略したものである。 第2実施形態におけるアンテナ装置の斜視図で、ナットを省略したものである。 第2実施形態におけるアンテナ装置の斜視図で、インナーケースとナットを省略したものである。 第2実施形態におけるアンテナ装置を組み立てる前の各部の斜視図である。 第2実施形態における突出片、保持爪、クッション、及びベースの位置関係を示す斜視図である。 第2実施形態における突出片、保持爪、クッション、及びベースの位置関係を示す断面構成図である。 第2実施形態における突出片、保持爪、クッション、ベース、及びインナーパネルの位置関係を示す斜視図である。 第2実施形態における突出片、保持爪、クッション、及びインナーケースの位置関係を示す断面構成図である。 第2実施形態におけるアンテナ装置の斜視図で、図19とは別の容量装荷素子を用い、インナーケースとナットを省略したものである。 第1実施形態におけるアンテナ装置の上面図で、ナットとクリップを省略したものである。 第1実施形態におけるアンテナ装置の正面図で、ナットとクリップを省略したものである。 第1実施形態におけるアンテナ装置が、インナーパネルに取り付けられた状態を示す上面図である。 図28のA−A線の断面構成図でハッチングを省略したものである。
以下、第1実施形態について、図を用いて説明する。第1実施形態におけるアンテナ装置1は、車両の上部(ルーフ16よりも車室内側に設けられたインナーパネル17)に取り付けられ、インナーケース2、無給電素子3、第1アンテナ4、第1両面テープ41、第2アンテナ6、第2両面テープ61、第3アンテナ7、取り付けネジ9、基板10、コネクタ11、ベース12、クリップ13、ボルト14、ナット15を備える(図1〜図17参照)。
方向を説明するために、アンテナ装置1が取り付けられる車両の前後方向をx方向、x方向と垂直な左右方向をy方向、x方向とy方向に垂直な略鉛直方向をz方向として説明する。図1において、xyz軸のそれぞれの矢印が指し示す方向をそれぞれ前方向、右方向、上方向と定義する。
インナーケース2は、アンテナ装置1を構成する部材(ベース12の上部120bなど)を覆う部材で、電波透過性を有する合成樹脂などで形成された樹脂成型品である。
インナーケース2は、下面が開口し、アンテナ装置1を構成する部材であって、インナーケース2以外のもの(第1アンテナ4など)を、z方向上方から覆う(図3参照)。
なお、第1実施形態では、ルーフ16におけるインナーケース2と対向する領域が、z方向上方に隆起し、インナーケース2を覆うアウターケースに相当するため、アンテナ装置1自体は、アウターケースに相当する部材を有しない。
ルーフ16におけるz方向上方に隆起した領域16aは、例えば、x方向前方がx方向後方よりも低くなるように傾斜し、両側面が内側に湾曲したシャークフィン形状を有する。
インナーケース2の下周縁部には、ベース12への取り付け用で孔若しくは爪で構成された第1係合部2aが設けられ、インナーケース2をベース12に固定する際に、第1係合部2aが、ベース12の上部120bに設けられた第2係合部12aと係合する。
第1実施形態では、第1係合部2aを構成する孔が、インナーケース2の右側部や左側部に設けられ、第1係合部2aを構成する孔(不図示)が、インナーケース2の前部の内壁に設けられる例を示す。
x方向後方から見て、インナーケース2のx方向前方の左側には、z方向に延びる略直方体形状を有しz方向下方に突出する突出片21と、突出片21よりもx方向前方でy方向左方に突出しx方向から見て略三角形状を有する第1回転止め22aが設けられる(図6〜図9、図26〜図29参照)。
x方向後方から見て、インナーケース2のx方向前方の右側には、z方向に延びる略直方体形状を有しz方向下方に突出する突出片21と、突出片21よりもx方向前方でy方向右方に突出しx方向から見て略三角形状を有する第2回転止め22bが設けられる。
突出片21は、インナーケース2がベース12に取り付けられた際に、ベース12(下部120a)の突出片挿入孔122からz方向下方に先端部が突出するように形成された突起であり、y方向に力を加えることで、当該先端部をy方向に動かすことが可能である。
突出片21には、それぞれy方向外側に突出する保持爪211が設けられる。
保持爪211は、z方向下方に向けて広がり突出量がz方向上方からz方向下方に向けて多くなるテーパー形状(yz断面がz方向上方から下方に向けて幅が広くなる、言い換えると、下面がベース12の下部120aの上面と平行で、xy断面の矩形形状がz方向上方から下方に向けて大きくなるテーパー形状)部分を有し、当該下面よりもz方向下方にインナーパネル17が位置する状態を保持可能である。
アンテナ装置1がインナーパネル17に取り付けられる際に、保持爪211のテーパー形状部分がインナーパネル17と接触して、保持爪211がy方向内側に押し込まれ、これによって突出片21のz方向下端がy方向内側に撓み、保持爪211がインナーパネル17を通り抜け、通り抜け後は、インナーパネル17が保持爪211とベース12の下部120aの間に配置され、保持爪211の下端がインナーパネル17とz方向で対向する位置関係になるように、且つ、かかる状態から、突出片21の下端をy方向内側に撓ませて、保持爪211の下端が取り付け孔18とz方向で対向する位置関係にした場合に、保持爪211がインナーパネル17と接触しないでアンテナ装置1のx方向前方をz方向下方に降ろせるように、保持爪211の形状などが決定される。
回転止め(第1回転止め22a、第2回転止め22b)は、保持爪211を使ってアンテナ装置1がインナーパネル17に掛け止めされた状態で、インナーパネル17における取り付け孔18との境界領域と接触するように、形状などが決定される。
第1回転止め22aとインナーパネル17との接触により、ボルト14とナット15を締結する際に、アンテナ装置1に締結する力が加わっても、アンテナ装置1が回転するのが防止される。
第2回転止め22bとインナーパネル17との接触により、ボルト14とナット15を緩める際に、アンテナ装置1が回転するのが防止される。
x方向後方から見て、y方向左方に突出する回転止め(第1回転止め22a)のy方向左方への突出量a1は、y方向右方に突出する回転止め(第2回転止め22b)のy方向右方への突出量a2よりも大きい(図29参照)。
このため、アンテナ装置1がインナーパネル17に掛け止めされた段階では、x方向前方が、x方向後方から見てy方向右方に少し(1度程度)傾いた状態で、アンテナ装置1が配置される。
ただし、ナット15がボルト14に螺合される際に、アンテナ装置1もz方向上方から見て反時計回りに回転力が加えられ、上述の傾きが解消されてアンテナ装置1の前部がx方向前方向を向く状態で固定される。
無給電素子3は、第1アンテナ4のz方向上方に位置し、インナーケース2の内壁に取り付けられる(図3参照)。
第1アンテナ4は、XMなどの衛星デジタルラジオ放送を受信するための平面アンテナで、第1両面テープ41を介して、基板10に取り付けられる。
第2アンテナ6は、GPSなど衛星からの位置情報(時間情報)を受信するための平面アンテナで、第2両面テープ61を介して、基板10に取り付けられる。
第3アンテナ7は、携帯電話網の無線基地局との通信を行うためのアンテナで、基板10に立設される。
取り付けネジ9は、基板10をベース12に取り付けるために使用される。
基板10の下面には、アンプなどの電子部品(不図示)が設けられる。
基板10及びベース12における取り付けネジ9の取り付け孔は、x方向前方に4箇所と、x方向後方に3箇所設けられる。
基板10における第3アンテナ7とコネクタ11とを接続する線は、取り付けネジ9の取り付け孔が設けられない領域(x方向後方で、且つx方向後方から見てy方向右側の領域)に配置される。
コネクタ11は、第1アンテナ4、第2アンテナ6、第3アンテナ7、基板10と、カーナビゲーションシステムなどの車両側の電子機器との電気的な接続に用いられ、基板10の下部に、下端がベース12の下部120aよりもz方向下方に突出するように取り付けられる。
ベース12は、金属製で、車両のインナーパネル17よりもz方向下方に位置する下部120aと、下部120aよりもz方向上方に位置する上部120bと、インナーパネル17と同じz方向高さに位置し下部120aと上部120bとを接続する接続部120cで構成される。
下部120aは、xy断面が略五角形形状の板に、x方向後方から見てy方向右方に突出するxy断面が略矩形形状の板で構成された突出部121が一体的に設けられた形状を有する。
下部120aには、x方向前方の左右端に位置しインナーケース2の突出片21が通る突出片挿入孔122、突出片21よりもx方向前方に位置しクリップ13が挿入される第1クリップ挿入孔123が設けられる。
クリップ13を挿入しやすくするため、第1クリップ挿入孔123は、後述するインナーパネル17に設けられた第2クリップ挿入孔182よりも大きい径を有するのが望ましい。
突出片挿入孔122のy方向の長さ(孔幅)は、突出片21のy方向の長さよりも長い。
また、突出片21が突出片挿入孔122に挿入された状態で、突出片21を指でつまんで、一方の突出片21を他方の突出片21に近づくように撓ませたり、他方の突出片21を一方の突出片21に近づくように撓ませたりすることができる位置関係で、突出片挿入孔122がベース12の下部120aに形成される。
このため、突出片21に設けられた保持爪211によるアンテナ装置1とインナーパネル17との固定状態を簡単に解除することが可能になる。
上部120bにおける側面には、インナーケース2の第1係合部2aと係合する第2係合部12aが設けられ、上部120bにおける上面には、取り付けネジ9によるネジ止めにより基板10が取り付けられる。
ベース12は、下部120aの前部(下部120aにおける突出片挿入孔122や第1クリップ挿入孔123がある部分)が、上部120bよりもx方向前方に突出し、上部120bの後部が、下部120aよりもx方向後方に突出するように構成される。
また、ベース12の下部120aにおける少なくとも一部の所定方向の長さが、取り付け孔18の当該所定方向の長さよりも長くなるように、ベース12の寸法などが決定される。
具体的には、第1実施形態では、x方向もy方向でも、ほとんどの領域において、下部120aの長さが、取り付け孔18の長さよりも長くなるように、ベース12や取り付け孔18が構成される。
また、アンテナ装置1をインナーパネル17に取り付けた際の電気的な性能のバラツキを抑えるため、z方向から見て、ベース12の下部120aと取り付け孔18の隙間が生じないように、ベース12や取り付け孔18が構成されるのが望ましい。
ベース12は、下部120aにおける第1クリップ挿入孔123の周囲123aが前隣接部17a(インナーパネル17における取り付け孔18のx方向前方に隣接する領域)と接し、上部120bにおけるボルト保持孔125の周囲が切り込み183の周辺領域17bと接し、ベース12におけるこれら以外の領域がインナーパネル17に接しないように各部の位置関係や寸法が決定される。
従って、ベース12の下部120aであって当該周囲123a以外の領域は、インナーパネル17の下面と接触しない。
また、ベース12の上部120bであってボルト保持孔125以外の領域は、インナーパネル17の上面と接触しない。
これにより、所定の位置(ボルト保持孔125の周囲、ボルト14、ナット15、第1クリップ挿入孔123の周囲123a、回転止め(第1回転止め22a、第2回転止め22b)がある部分)以外で、ベース12とインナーパネル17とが電気的に接触するのを防止し、アンテナ装置1をインナーパネル17に取り付けた際の電気的な性能のバラツキを抑えることが可能になる。
また、当該所定の位置で、ボルト保持孔125の周囲、ボルト14、ナット15、切り込み183の周辺領域17bを介して、ベース12とインナーパネル17との間の電気的な接続(アース接続)が可能になる。
ベース12の中央部には、下部120aと上部120bと接続部120cをz方向に貫通しコネクタ11を保持するコネクタ挿入孔124が設けられ、上部120bにおけるコネクタ挿入孔124よりもx方向後方には、ボルト14がz方向上方から挿入されボルト14の頭部を保持するボルト保持孔125が設けられる。
ボルト保持孔125の周囲は、上部120bにおける他の領域よりもz方向下方に突出し、インナーパネル17の上面と接触する。
ベース12(下部120a)における突出部121と接する領域と突出部121の下面には、コネクタ11から延びるケーブルの一部を収納するための凹み部126が設けられる(図12、図14、図16参照)。
クリップ13は、z方向下方から、ベース12の下部120aに設けられた第1クリップ挿入孔123と、インナーパネル17に設けられた第2クリップ挿入孔182とを通り、x方向前方で、ベース12(下部120a)とインナーパネル17とを固定するために使用される(図3参照)。
ボルト14は、z方向上方から、ベース12の上部120bに設けられたボルト保持孔125と、切り込み183とを通り、ナット15と螺合して、x方向後方で、ベース12(上部120b)とインナーパネル17とを固定するために用いられる。
また、ボルト14は、アンテナ装置1をインナーパネル17に取り付ける際に、ボルト14の軸部をインナーパネル17の切り込み183に挿入させて、アンテナ装置1を適切な位置でインナーパネル17に取り付けさせる位置決め部材としても用いられる(図14参照)。
次に、アンテナ装置1の組立手順について説明する。
第1両面テープ41を介して、第1アンテナ4が基板10に取り付けられる。
第2両面テープ61を介して、第2アンテナ6が基板10に取り付けられる。
半田付けなどで、第3アンテナ7が基板10に取り付けられる。
具体的には、第3アンテナ7の下端が基板10の孔に差し込まれ、基板10の下面で第3アンテナ7の下端であって基板10からz方向下方に飛び出た領域が捻られ、その後に半田付けが行われる。
z方向上方から、コネクタ11がコネクタ挿入孔124に挿入され、ボルト14がボルト保持孔125に挿入された状態で、取り付けネジ9を使って、基板10がベース12に取り付けられる。
無給電素子3がインナーケース2の内壁上面に取り付けられる。
第1係合部2aと第2係合部12aの係合により、インナーケース2が、ベース12の上部に取り付けられる。
このとき、インナーケース2の突出片21は、ベース12の下部120aに設けられた突出片挿入孔122に挿入される。
保持爪211を介してアンテナ装置1がインナーパネル17に固定された後に、クリップ13が第1クリップ挿入孔123と第2クリップ挿入孔182に挿入され、ナット15がボルト14に螺合される。
インナーパネル17は、車両のルーフ16よりも車室内側に設けられた金属製のプレートで、電波透過性を有する合成樹脂などで形成されたルーフ16におけるz方向上方に隆起した領域16aとz方向で対向する領域には、略矩形形状の取り付け孔18が設けられる。
アンテナ装置1の少なくとも一部(ベース12の上部120bなど)は、取り付け孔18を介してz方向下方から挿入され、ルーフ16におけるz方向上方に隆起した領域16aとインナーパネル17の間に形成される空間16bに収容される。
取り付け孔18には、x方向後方から見てy方向右方に突出する略四角形形状(例えば台形形状)の孔部181と、取り付け孔18におけるy方向の中心近傍からx方向後方に延びる切り込み183が隣接して一体的に形成される。
孔部181は、ベース12の下部120aにおける突出部121とz方向で対向する位置に設けられ、アンテナ装置1を取り付け孔18にz方向下方から挿入する際に、方向を間違えないように案内するためにも用いられる。
また、孔部181を設けることにより、孔部181を設けない形態に比べて、z方向から見て突出部121とインナーパネル17が重複する領域を少なく出来、突出部121とインナーパネル17との接触を起きにくくすることが出来る。
切り込み183は、ボルト14の軸部が嵌まる程度のy方向の幅を有するスリット状に形成され、アンテナ装置1を取り付け孔18にz方向下方から挿入する際に、ボルト14の軸部が嵌め込まれる。
取り付け孔18における、保持爪211が掛け止めされる領域のy方向の寸法(第1距離d1)が、一方の突出片21と他方の突出片21とを撓ませない状態で、一方の保持爪211のy方向外側に突出する部分と他方の保持爪211のy方向外側に突出する部分の距離(第2距離d2)よりも短く、一方の突出片21と他方の突出片21とが近づくように撓ませた状態で、一方の保持爪211のy方向外側に突出する部分と他方の保持爪211のy方向外側に突出する部分の距離よりも長く、また、一方の突出片21と他方の突出片21とを撓ませない状態で、一方の突出片21のy方向外側面と他方の突出片21のy方向外側面の距離(第3距離d3)と同じかそれよりも長くなるように、取り付け孔18や保持爪211の寸法などが決定される(図9参照、d2>d1≧d3)。
インナーパネル17における前隣接部17aは、他の領域よりもz方向下方に凹んだ形状を有し、前隣接部17aには、第2クリップ挿入孔182が設けられる(図10参照)。
インナーパネル17におけるナット15が接触する領域、例えば、切り込み183の周辺領域17b(図10の点線と切り込み183で囲まれた領域、図12、図14、図16では点線不図示)は、ナット15とインナーパネル17の電気的な接続を確実に行うため、塗装が施されない。
インナーパネル17におけるアンテナ装置1が取り付けられる領域であって、切り込み183の周辺領域17b以外の領域は、塗装が施される。
アンテナ装置1は、車両のルーフ16とインナーパネル17の間に取り付けられる。
具体的には、ベース12における接続部120cがインナーパネル17と略同じ高さに位置し、上部120bなど接続部120cよりもz方向上方に位置する部材は、インナーパネル17の上であってルーフ16のz方向上方に隆起した領域16aの下に配置され、下部120aなど接続部120cよりもz方向下方に位置する部材は、インナーパネル17の下に配置される。
x方向後方では、アンテナ装置1のベース12の上部120bのボルト保持孔125からz方向下方に延びるボルト14がインナーパネル17の切り込み183に掛けられる。
x方向前方では、z方向下方からインナーケース2の突出片21における保持爪211が、インナーパネル17における取り付け孔18との境界領域のy方向両端に掛けられる。
次に、第1実施形態におけるアンテナ装置1のインナーパネル17への固定の手順について具体的に説明する。
アンテナ装置1のx方向後方がx方向前方よりも高くなるように傾いた状態で、アンテナ装置1がインナーパネル17のz方向下方から、取り付け孔18に挿入される(第1状態、図11、図12参照)。
アンテナ装置1においてx方向後方でベース12の上部120bからz方向下方に延びるボルト14の軸部が、取り付け孔18からx方向後方に延びる切り込み183に嵌め込まれる(第2状態、図13、図14参照)。
ボルト14の軸部が切り込み183に嵌め込まれるため、ボルト14とナット15とを螺合する前段階でも、アンテナ装置1のx方向後方がy方向にずれるのを抑えることが出来る。
ベース12の上部120bのx方向後方は、インナーパネル17の上に載置される。
アンテナ装置1のx方向前方が、z方向下方からz方向上方に押し込まれる。
保持爪211のテーパー形状部分がインナーパネル17における取り付け孔18との境界領域と接触し、保持爪211がy方向内側に押し込まれ、これによって突出片21のz方向下端がy方向内側に撓み、保持爪211のテーパー形状部分が取り付け孔18を通り抜ける(第3状態、図15、図16参照)。
なお、突出片21のz方向下端がy方向内側に撓むようにつまんだ状態で、アンテナ装置1のx方向前方をz方向下方からz上方に押し込む形態であってもよい。
通り抜け後は、突出片21の撓みが解消し、インナーパネル17が保持爪211とベース12の下部120aの間に配置され、保持爪211の下端がインナーパネル17とz方向で対向する位置関係になる。
保持爪211の下端がインナーパネル17とz方向で対向する位置関係となるので、突出片21を撓ませない限り、アンテナ装置1のx方向前方がインナーパネル17よりz方向下方に落ちることを防止することが出来る。
ただし、この段階では、保持爪211の下端とインナーパネル17の上面との間、およびインナーパネル17の下面とベース12の下部120aの間の少なくとも一方には隙間が生じている。
指でつまむなどして、突出片21の下端をy方向内側に撓ませて、保持爪211の下端が取り付け孔18とz方向で対向する位置関係にした場合には、、保持爪211がインナーパネル17と接触せず、簡単にアンテナ装置1のx方向前方をz方向下方に取り外す(インナーパネル17が保持爪211よりもz方向下方に位置する状態を解除する)ことが出来る。
x方向前方では、z方向下方からベース12の下部120aの第1クリップ挿入孔123とインナーパネル17の第2クリップ挿入孔182にクリップ13が挿入され、x方向後方では、ボルト14にナット15が螺合されて、アンテナ装置1とインナーパネル17が完全に固定される。
すなわち、第1実施形態では、クリップ13が、x方向前方でベース12(下部120a)をインナーパネル17に対して固定する固定部として機能し、ボルト14とナット15が、x方向後方でベース12(上部120b)をインナーパネル17に対して固定する固定部として機能する。
クリップ13が挿入される箇所(第1クリップ挿入孔123、第2クリップ挿入孔182)、及びボルト14とナット15が締結される箇所(ボルト保持孔125、切り込み183)の少なくとも2箇所で、アンテナ装置1をインナーパネル17に固定するので、1箇所で固定する形態に比べて、がたつきが生じにくい状態で、アンテナ装置1を車両に固定することが可能になる。
特に、x方向後方では、ナット15とベース12の上部120bに取り付けられたボルト14とでインナーパネル17をz方向で挟むようにしてアンテナ装置1がインナーパネル17に固定されるので、挟み込みを行わずに固定する形態に比べて、がたつきが生じにくい状態で、アンテナ装置1を車両に固定することが可能になる。
また、ベース12の下部120aにおける少なくとも一部の所定方向の長さが、取り付け孔18の当該所定方向の長さよりも長く、ベース12における下部120aがインナーパネル17よりもz方向下方に位置し、下部120aにはz方向下方から見てインナーパネル17と重複する領域(第1クリップ挿入孔123の周囲123aなど)があるので、アンテナ装置1をz方向下方からインナーパネル17に押し込む際に、誤ってアンテナ装置1のx方向前方がインナーパネル17よりもz方向上方に入り込んでしまうことを防止したり、取り付け後にアンテナ装置1がインナーパネル17に対してz方向にずれることを抑制したりすることが出来る。
また、回転止め(第1回転止め22a)がインナーパネル17と接触するため、ナット15をz方向上方から見て反時計回りに強く螺合させた場合でも、アンテナ装置1がナット15の回転に連動してz方向上方から見て反時計回りに回転するのを防止出来る。
回転を防止することで、インナーパネル17における所定の向きにアンテナ装置1を固定することが可能になる。
また、クリップ13が挿入される箇所、ボルト14とナット15が締結される箇所、回転止め(第1回転止め22a、第2回転止め22b)が設けられる箇所以外で、アンテナ装置1と車両(ルーフ16、インナーパネル17)との接触を防止し、当該接触による異音の発生を抑制したり、アンテナ装置1と車両との不要な電気的接続箇所の発生を抑制したりすることが可能になる。
次に、第2実施形態について説明する(図18〜図25参照)。
第1実施形態では、クリップ13をベース12の下部120aに設けられた第1クリップ挿入孔123とインナーパネル17の前隣接部17aに設けられた第2クリップ挿入孔182に嵌め込むことで、アンテナ装置1におけるx方向前方の固定が行われる。
これに対して、第2実施形態では、ベース12の下部120aの上面のクッション受け部127に設けられたクッション19を、クッション受け部127とインナーパネル17との間に挟むことで、アンテナ装置1におけるx方向前方の固定が行われる。
以下、アンテナ装置1におけるx方向前方の固定に関する部分を中心に説明する。
第2実施形態では、ベース12の下部120aの上面におけるx方向前方で且つインナーパネル17とz方向で対向する領域(例えば、突出片挿入孔122の近傍)に、クッション受け部127が設けられる。
クッション受け部127は、クッション19が嵌まるように略直方体形状の凹みが設けられる形態であってもよいし、凹みを設けないで下部120aの上面の平面上にクッション19が載置される形態であってもよい。
クッション19は、略直方体形状で、少なくともz方向に弾性変形可能であり、クッション受け部127に接着などで貼り付けられるか、載置される。
保持爪211が取り付け孔18を通り抜けるように、アンテナ装置1のx方向前方をインナーパネル17の取り付け孔18に押し込んだ時に、インナーパネル17とクッション受け部127の間でz方向に圧縮され、当該圧縮に対する反発力によって、インナーパネル17の下面にz方向上方の力を加えることが出来、保持爪211によってインナーパネル17のz方向上方への移動が抑制されるように、クッション19の形状や寸法が決定される。
なお、第2実施形態におけるベース12の下部120aには、第1クリップ挿入孔123が設けられない。
また、これに伴って、第2実施形態におけるインナーパネル17には、前隣接部17a、及び第2クリップ挿入孔182が設けられない。
また、第2実施形態におけるアンテナ装置1には、クリップ13が設けられない。
次に、第2実施形態におけるアンテナ装置1のインナーパネル17への固定の手順について具体的に説明する。
アンテナ装置1のx方向後方がx方向前方よりも高くなるように傾いた状態で、アンテナ装置1がインナーパネル17のz方向下方から、取り付け孔18に挿入される。
アンテナ装置1においてx方向後方でベース12の上部120bからz方向下方に延びるボルト14の軸部が、取り付け孔18からx方向後方に延びる切り込み183に嵌め込まれる。
ベース12の上部120bのx方向後方は、インナーパネル17の上に載置される。
アンテナ装置1のx方向前方が、z方向下方からz方向上方に押し込まれる。
保持爪211のテーパー形状部分がインナーパネル17における取り付け孔18との境界領域と接触し、保持爪211がy方向内側に押し込まれ、これによって突出片21のz方向下端がy方向内側に撓み、保持爪211のテーパー形状部分が取り付け孔18を通り抜ける。
なお、突出片21のz方向下端がy方向内側に撓むようにつまんだ状態で、アンテナ装置1のx方向前方をz方向下方からz上方に押し込む形態であってもよい。
通り抜け後は、突出片21の撓みが解消し、インナーパネル17が保持爪211とベース12の下部120aの間に配置され、保持爪211の下端がインナーパネル17とz方向で対向する位置関係になる。
また、クッション19は、ベース12の下部120aとインナーパネル17の間に挟まれ、クッション19によってインナーパネル17に対してz方向上方への力が加えられる。
ただし、保持爪211とクッション19がインナーパネル17をz方向で挟む位置関係になり、保持爪211によってインナーパネル17のz方向上方への移動が抑制される。
すなわち、保持爪211とクッション19がインナーパネル17をz方向で挟み込むことで、アンテナ装置1のx方向前方とインナーパネル17とはがたつきが無い状態(z方向にずれない状態)で固定される。
保持爪211の下端がインナーパネル17とz方向で対向する位置関係となるので、突出片21を撓ませない限り、アンテナ装置1のx方向前方がインナーパネル17よりz方向下方に落ちることを防止することが出来る。
ただし、指でつまむなどして、突出片21の下端をy方向内側に撓ませて、保持爪211の下端が取り付け孔18とz方向で対向する位置関係にした場合には、保持爪211よりもz方向下方にインナーパネル17が位置する状態が解除され、保持爪211がインナーパネル17と接触せず、簡単にアンテナ装置1のx方向前方をz方向下方に取り外すことが出来る。
ボルト14にナット15が螺合されて、アンテナ装置1とインナーパネル17が完全に固定される。
すなわち、第2実施形態では、保持爪211とクッション19が、x方向前方でベース12(下部120a)をインナーパネル17に対して固定する固定部として機能し、ボルト14とナット15が、x方向後方でベース12(上部120b)をインナーパネル17に対して固定する固定部として機能する。
回転止め(第1回転止め22a、第2回転止め22b(不図示))は、第1実施形態と同様に、ナット15の回転に伴ってアンテナ装置1が回転するのを防止する回り止め部材として機能する。
クッション19と接する箇所(ベース12の下部120aのクッション受け部127、インナーパネル17の下面でクッション19とz方向に対向する領域)、及びボルト14とナット15が締結される箇所(ボルト保持孔125、切り込み183)の少なくとも2箇所で、アンテナ装置1をインナーパネル17に固定するので、1箇所で固定する形態に比べて、がたつきが生じにくい状態で、アンテナ装置1を車両に固定することが可能になる。
特に、x方向後方では、ナット15とベース12の上部120bに取り付けられたボルト14とでインナーパネル17をz方向で挟むようにしてアンテナ装置1がインナーパネル17に固定されるので、挟み込みを行わずに固定する形態に比べて、がたつきが生じにくい状態で、アンテナ装置1を車両に固定することが可能になる。
また、x方向前方では、左右2箇所にクッション19が設けられ、当該2箇所で固定が行われる。このため、クリップ13が挿入される箇所だけでx方向前方の固定が行われる第1実施形態と比べてx方向前方の固定が行われる箇所が増えるので、さらにがたつきが生じにくい状態で、アンテナ装置1を車両に固定することが可能になる。
また、ベース12の下部120aにおける少なくとも一部の所定方向の長さが、取り付け孔18の当該所定方向の長さよりも長く、ベース12における下部120aがインナーパネル17よりもz方向下方に位置し、下部120aにはz方向下方から見てインナーパネル17と重複する領域(クッション受け部127など)があるので、アンテナ装置1をz方向下方からインナーパネル17に押し込む際に、誤ってアンテナ装置1のx方向前方がインナーパネル17よりもz方向上方に入り込んでしまうことを防止したり、取り付け後にアンテナ装置1がインナーパネル17に対してz方向にずれることを抑制したりすることが出来る。
また、回転止め(第1回転止め22a)がインナーパネル17と接触するため、ナット15をz方向上方から見て反時計回りに強く螺合させた場合でも、アンテナ装置1がナット15の回転に連動してz方向上方から見て反時計回りに回転するのを防止出来る。
回転を防止することで、インナーパネル17における所定の向きにアンテナ装置1を固定することが可能になる。
また、保持爪211と接する箇所(保持爪211の下端とインナーパネル17の上面)、クッション19と接する箇所(ベース12の下部120aのクッション受け部127、インナーパネル17の下面でクッション19とz方向に対向する領域)、ボルト14とナット15が締結される箇所、回転止め(第1回転止め22a、第2回転止め22b(不図示))が設けられる箇所以外で、アンテナ装置1と車両(ルーフ16、インナーパネル17)との接触を防止し、当該接触による異音の発生を抑制したり、アンテナ装置1と車両との不要な電気的接続箇所の発生を抑制したりすることが可能になる。
また、弾性変形可能なクッション19がインナーパネル17と接する箇所は、クッション19によって傷つけられる可能性が低いため、インナーパネル17を傷つけにくい状態で、アンテナ装置1とインナーパネル17との固定を行うことが可能になる。
また、アンテナ装置1に搭載されるアンテナは、第1実施形態のように、衛星デジタルラジオ放送を受信するための第1アンテナ4、衛星からの位置情報(時間情報)を受信するための第2アンテナ6、携帯電話網の無線基地局との通信を行うための第3アンテナ7に限られるものではなく、これらの一部が省略されたり、AM/FMラジオ放送などを受信するための容量装荷素子8を含む第4アンテナが設けられたりする形態であってもよい。
図18、図19、図21に示すように、ミアンダ状に形成された2つの容量装荷素子8が、インナーケース2の側面に取り付けられて、第4アンテナが構成される形態であってもよいし、図25に示すように、山型に形成された1つの容量装荷素子8が、インナーケース2の上面に取り付けられて、第4アンテナが構成される形態であってもよい。
第4アンテナには、容量装荷素子8とベース12の間にヘリカル素子などの電子部品が設けられ、第2実施形態では、第3アンテナ7を実装した縦型基板に当該電子部品が実装される。
なお、当該縦型基板に、第3アンテナ7が設けられない形態、すなわち、第4アンテナの電子部品だけが実装される形態であってもよい。
なお、クッション19は、ベース12の下部120aの上面に設けられ、インナーパネル17の下面と接する(保持爪211とクッション19がインナーパネル17を挟む)形態であってもよいし、保持爪211の下端に設けられ、インナーパネル17の上面と接する(クッション19とベース12がインナーパネル17を挟む)形態であってもよいし、クッション19がベース12の下部120aの上面と、保持爪211の下端の両方に設けられる形態であってもよい。
また、保持爪211とでインナーパネル17を挟む部材、若しくは、ベース12とでインナーパネル17を挟む部材として、クッション19が用いられる形態を説明したが、当該クッション19に代えて別の弾性体(ゴム、バネなど)が用いられる形態であってもよい。
1 アンテナ装置
2 インナーケース
2a 第1係合部
21 突出片
211 保持爪
22a、22b 第1回転止め、第2回転止め
3 無給電素子
4 第1アンテナ
41 第1両面テープ
6 第2アンテナ
61 第2両面テープ
7 第3アンテナ
8 容量装荷素子
9 取り付けネジ
10 基板
11 コネクタ
12 ベース
12a 第2係合部
120a 下部
120b 上部
120c 接続部
121 突出部
122 突出片挿入孔
123 第1クリップ挿入孔
123a 第1クリップ挿入孔の周囲
124 コネクタ挿入孔
125 ボルト保持孔
126 凹み部
127 クッション受け部
13 クリップ
14 ボルト
15 ナット
16 ルーフ
16a z方向上方に隆起した領域
17 インナーパネル
17a 前隣接部
17b 切り込みの周辺領域
18 取り付け孔
181 孔部
182 第2クリップ挿入孔
183 切り込み

Claims (7)

  1. 取り付け孔が設けられたインナーパネルの上方であって前記インナーパネルと対向する領域が上方に隆起するルーフとを含む車両に取り付けられるアンテナ装置であって、
    ベースと、
    前記ベースを前記インナーパネルに対して固定する固定部とを備え、
    前記アンテナ装置の少なくとも一部は、前記ルーフにおける前記隆起した領域と前記インナーパネルの間に形成される空間に収容され、
    前記固定部によって前記ベースと前記インナーパネルとが固定される箇所が複数設けられることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記ベースは、前記インナーパネルよりも上方に位置する上部を有し、
    前記上部には、前記固定部によって前記ベースと前記インナーパネルとが固定される箇所が少なくとも1つ設けられることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記固定部は、前記ベースから下方に延びるボルトと、前記ボルトと螺合するナットとを有し、
    前記ナットと螺合する前に前記ボルトが嵌め込まれる切り込みが、前記取り付け孔と一体的に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記ベースにおける少なくとも一部の所定方向の長さが、前記取り付け孔の前記所定方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  5. 下方に向けて広がるテーパー形状の部分を有する保持爪をさらに備え、
    前記保持爪は、前記インナーパネルが前記保持爪よりも下方に位置する状態を保持可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  6. 力を加えることで特定の方向に動かすことが可能であり、前記保持爪が設けられるとともに前記インナーパネルよりも下方に延びる突起をさらに備え、
    前記突起を前記特定の方向に動かすことで、前記インナーパネルが前記保持爪よりも下方に位置する状態が解除され得ることを特徴とする請求項5に記載のアンテナ装置。
  7. 前記固定部は、弾性体を有し、
    前記ベースは、前記インナーパネルよりも下方に位置する下部を有し、
    前記弾性体は、前記保持爪の下端と、前記下部の上面との少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項5または6に記載のアンテナ装置。
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