JP4362482B2 - 乗員拘束装置及び乗員拘束システム - Google Patents

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Description

【技術分野】
この発明は、車両事故の際に、座席シートに着座した乗員の背部(肩部)を拘束して、乗員の安全を図ることができる乗員拘束装置及び乗員拘束システムに関する。
【背景技術】
一般に、車両の座席シートには、乗員の体を3箇所で支える3点式シートベルトが備えられ、事故の際に着座した乗員の安全が図られている。しかし、ロールオーバ(車両転覆)や車両側面衝突等の車両事故の際には、着座した乗員は、上下、左右の衝撃的な加速度を受ける結果、所定の位置から離れて天井、サイドガラス、ドア内張パネルやピラー部等に頭部を打ち付けて傷害を受けるケースが少なくない。
その際に、乗員を拘束している3点式シートベルトは、前後方向の加速度に対して有効に作用するが、乗員をベルトの3点で保持している関係上、上下及び左右方向の加速度に対しては、期待する程、有効に作動していないのが現状である。
そこで、従来から、例えば、特開2003―261000号公報(図2、図7参照)等の特許文献に記載されているように、ロールオーバや側面衝突等の車両事故の際に、着座した乗員を保護するために、車両シートの側部に備えられたサイドエアバッグを展開する技術が提案されている。
しかしながら、上記特許文献に記載の従来のサイドエアバッグ装置では、車両事故の際に乗員とボディサイド部との間の空間部に設けられたサイドエアバッグによって左右方向の加速度をある程度抑えられるが、やはりサイドエアバッグによる一方のみの拘束では、あらゆる方向からの衝撃的加速度(衝撃力)に対処しきれない、という問題がある。
加えて、ロールオーバや横滑り等の事故に実際に至らなくとも、車の姿勢の乱れ等により、センサが働いて事故と判断し、エアバッグが誤作動した場合には、展開されたエアバッグを簡単に元に戻すことはできないので、修復が困難である。
また、エアバッグやエアバッグを作動させるインフレータ等、比較的大きな収納スペースを必要とする関連部品を座席シートの中に小さく格納することは難しい、という欠点もある。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、ロールオーバや側面衝突等の車両事故の際に、乗員の背部に加わる上下・左右方向の衝撃的加速度を確実に和らげて乗員の傷害を軽減できると共に、装置の再利用性を高めることができる乗員拘束装置及び乗員拘束システムを提供することを目的としている。
【発明の開示】
請求項1記載の発明は、乗員の着座する車両の座席シートの背もたれ部に取り付けられ、当該乗員の肩部を拘束して、乗員の身体を車両事故から保護する乗員拘束装置に係り、常時は、所望の格納位置でロックされ、車両非常時の際、展開して前記乗員の肩の側部を受け止める肩受け止め部と、アーム部と、車両に所定の大きさを超える衝撃力が与えられると、前記受け止め部が、前記乗員の前記肩の側部を受け止める配置状態又は姿態となるように、前記アーム部を介して、前記受け止め部を、前記格納位置から目標の展開位置まで瞬時に展開移動させる瞬時移送機構部とを備えてなると共に、該瞬時移送機構部が、前記肩受け止め部を展開させた後、該肩受け止め部を取付けた状態のまま、前記格納位置まで逆戻りして、再使用のため、前記格納位置にてロック状態に復帰できる構造になされていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、2. 乗員の着座する車両の座席シートの背もたれ部に取り付けられ、当該乗員の肩部を拘束して、乗員の身体を車両事故から保護する乗員拘束装置に係り、衝突感知信号に応答して駆動する駆動部と、該駆動部による駆動がトリガとなって、円周上の第1の部位から円周上の第2の部位まで瞬時に回転移動する回動軸部と、前記回動軸部の一端に取り付けられたアーム部と、該アーム部の他端に取り付けられて、常時は、前記回動軸部が前記第1の部位でロックされることで、所望の格納位置でロックされ、車両非常時の際、前記回動軸部が前記第2の部位まで瞬時回転動作することで、目標の展開位置まで展開して前記乗員の肩の側部を受け止める肩受け止め部とを備えてなると共に、前記回動軸部が、前記肩受け止め部を展開させた後、前記アーム部を取付けた状態のまま、前記第1の部位まで反転して、再使用のため、前記第1の部位にてロック状態に復帰できる構造になされていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の乗員拘束装置に係り、前記瞬時回動機構部が、前記肩受け止め部を展開させた後、前記肩受け止め部を前記アーム部に取付けた状態のまま、前記第1の部位まで反転して、再使用のため、前記第1の部位にてロック状態に復帰できる構造になされていることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項2又は3記載の乗員拘束装置に係り、前記回動軸部が、フラット軸と、スプライン軸と、これらのフラット軸及びスプライン軸の回転を付勢するための捩れスプリングとを含み、前記フラット軸とスプライン軸には、通常、前記捩れスプリングの付勢力をロックするカムロータがそれぞれ係合し、前記フラット軸側のカムロータには前記駆動部の回転を伝達するギアロックが係合し、前記スプライン軸側のカムロータには前記肩受け止め部を前記格納位置及び目標の前記展開位置でロックするロックプレートが係合してなることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項記載の乗員拘束装置に係り、前記フラット軸側のカムロータと前記ギアロックとのロック状態、又は/及び前記スプライン軸側のカムロータと前記ロックプレートとのロック状態は、容易に解除できる構成とされていることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項2又は4記載の乗員拘束装置に係り、前記駆動部が、モータ又は電磁アクチュエータからなることを特徴としている。
また、請求項記載の発明は、請求項記載の乗員拘束装置に係り、前記回動軸部が、前記座席シートの背もたれ部の上部側端部又はその近傍に設けられ、該回動軸部に湾曲した前記アーム部が回動可能に支持されていることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載の乗員拘束装置に係り、前記肩受け止め部が、前記乗員の肩の側部をソフトに受け止めるサポートパッドと該サポートパッドを支持するサポート板を含み、前記サポートパッドが弾性部材からなることを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載の乗員拘束装置に係り、前記肩受け止め部が、前記乗員の肩の側部をソフトに受け止めるサポートパッドと該サポートパッドを支持するサポート板を含み、前記サポートパッドが小型のエアバッグからなることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項記載の乗員拘束装置に係り、前記エアバッグに気体を供給する供給源として、エアポンプ又はインフレータユニットを備えてなることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項2又は3記載の乗員拘束装置に係り、前記肩受け止め部は、前記乗員の肩の側部をソフトに受け止めるサポートパッドと該サポートパッドを支持するサポート板を含み、前記サポートパッドが小型のエアバッグからなると共に、該エアバッグに気体を供給する供給源として、エアポンプ又はインフレータユニットを備え、かつ、前記回動軸部及び前記アーム部には、前記エアポンプ又はインフレータユニットから前記エアバッグに気体を供給するための気体供給路が設けられていることを特徴としている。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の乗員拘束装置に係り、前記回動軸部は、フラット軸と、スプライン軸とを有して構成され、前記スプライン軸又は/及びフラット軸の円周面には、前記気体供給路の一部として切り欠きが設けられていることを特徴としている。
請求項13記載の発明は、請求項11記載の乗員拘束装置に係り、前記アーム部の根元部には、前記気体供給路の一部として、L字型の気体通路が設けられていることを特徴としている。
請求項14記載の発明は、乗員拘束システムに係り、乗員の着座する座席シートの背もたれ部の一方の側に、前記乗員の肩の上部を拘束する肩上部拘束装置が取り付けられ、前記背もたれ部の他方の側に、請求項1又は2記載の乗員拘束装置が取り付けれていることを特徴としている。
この発明の構成によれば、ロールオーバ、側面衝突等の車両事故の際に、乗員に対する上下方向の加速度と左右方向の加速度が規制されて、乗員の傷害が軽減される。つまり、着座した乗員を、上面方向及び側面方向の2方向から押え付けるようにして肩部、ひいては、背中全体を強固に拘束することから、上下及び左右の移動が阻止されて頭部をボディサイド部天井に打ち付ける又は隣の座席に飛び出す等の乗員の傷害を確実に防止できる。
また、衝突感知信号によって駆動する駆動部と、回動軸部と、アーム部と、受け止め部とからなる簡易小型の装置なので、収納スペースをあまり取らず、このため、座席シートの背もたれに格納することができる。
また、上記回動軸部には、カムロータを介してロックプレートが係合しているので、受け止め部を、乗員の肩部の好適な位置で確実に拘束(ロック)できるので、乗員の肩部をソフトに受け止めて、乗員の身体を危害から守ることができる。
また、受け止め部のロック手段として、ギアロックやロックプレート22を用いるようにしたので、展開後のロック状態を比較的簡単に解除する(ロックを緩める)ことができ、例えば、ギアロックは、モータ12の反転駆動により、容易に、展開後のロックを解除できるし、ロックプレートの爪を持ち上げるだけで解除できる。それゆえ、装置の再利用性を一段と高めることができる。これにより、耐久性や安全性の試験に際し、当該装置を何度でも使えるので、装置性能試験の信頼性を一段と高めることができる。また、再利用性が高いので、衝突感知センサの加速度スレッショルドを比較的低めに設定することにより、使用頻度が増加しても、コスト負担が少ない反面、事故の未然防止にも一段と寄与でき、乗員のための安全性を一段と確実に確保できる。
さらに、駆動部が、モータ又は電磁アクチュエータからなるので、車両事故の際の感知信号によって電気的にすばやく、正確に作動できる。
加えて、回動軸部が、座席シートの背もたれ部の上部側端部又はその近傍に設けられ、かつ、該回動軸部に湾曲したアーム部が回動可能に支持されているので、背もたれの側面の狭い幅内に、乗員の肩部をソフトに受け止める受け止め部をコンパクトに格納でき、普段邪魔になることがない。
ここで、ロールオーバや側面衝突等の車両事故の際に、乗員の少なくとも肩部を弾性部材で弾力的に保持するので、乗員に対するダメージがより少なくできる。上記弾性部材の材質としては、ゴム材やスポンジ状の樹脂等のように、人の通常の力によって変形する程度の弾性を有するものが望ましい。
一方、ロールオーバや側面衝突等の車両事故の際に、乗員の少なくとも肩部をエアバッグで弾力的に密着し強固に保持するようにすれば、乗員に対するダメージを少なくできる。さらに、肩部を上方から完全に拘束する装置を備えるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の第1実施例である乗員拘束システムの構成を示す模式図であり、具体的には、同乗員拘束システムを構成する肩上部拘束装置と、乗員拘束装置としての肩側部拘束装置の構成を概略示すと共に、各装置の使用状態をあらわす斜視図、第2図は、同乗員拘束システムのうち、肩上部拘束装置で用いられる肩上部エアバックが折り畳まれて収納されている状態を示す斜視図、第3図は、同乗員拘束システムのうち、乗員拘束装置としての肩側部拘束装置の構成各部を分解して示す分解斜視図、第4図は、同肩側部拘束装置を構成する瞬時回動機構部のギアロック部分の構成を示す斜視図、また、第5図は、図1の肩側部拘束装置を下から見上げた図であり、同肩側部拘束装置の作動状態を説明するための平面図である。
次に、第6図は、この発明の第2実施例である乗員拘束システムの構成を示す模式図であり、具体的には、同乗員拘束システムを構成する肩上部拘束装置及び乗員拘束装置としての肩側部拘束装置の構成を概略示すと共に、各装置の使用状態をあらわす斜視図、第7図は、同乗員拘束装置としての肩側部拘束装置で用いられるエアポンプの作動状態を示す概念図、第8図は、同肩側部拘束装置を構成する駆動機構部のうち、空気供給路上の主要部を分解して示す分解斜視図、また、第9図は、図6の肩側部拘束装置を下から見上げた図であり、同肩側部拘束装置の作動状態を説明するための平面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
この発明を実施するための最良の形態は、乗員2の着座する座席シート1の背もたれ部1aに取り付けられ、乗員2の肩の側部3bをソフトに受け止める肩受け止め部15A(15B)と、二股アーム14A(14B)と、該二股アーム14A(14B)を介して肩受け止め部15A(15B)の配置状態又は姿態を変えるモータ(駆動部)2とを備えてなると共に、該モータ2は、車両に所定の大きさを超える衝撃力が与えられると、二股アーム14A(14B)を介して、肩受け止め部15A(15B)が、初期位置から所定の目標位置まで移動して、乗員2の肩の側部3bを受け止める配置状態又は姿態となるように、肩受け止め部15A(15B)を駆動する構成になされていることである。
◇第1実施例
以下、図面を参照して、この発明の第1実施例について説明する。
まず、装置の全体構成について説明する。
第1図は、この発明の第1実施例である乗員拘束システムAの構成を概略示す模式的斜視図であり、この乗員拘束システムAは、同図に示すように、ロールオーバ(車両転覆)等の車両非常時の際、乗員2の身体のうち、肩の上部3aをソフトに受け止めて、乗員2が座席シート1から上下方向に投げ出されないように、乗員2の身体を保護する肩上部拘束装置4と、側面衝突等の車両非常時の際、乗員2の肩の側部3bをソフトに受け止めて、乗員2が座席シート1から左右方向に投げ出されないように、乗員2の身体を保護する肩側部拘束装置5Aとから概略なっている。図1には、座席シート1に座る乗員2の右側の部位であって、背もたれ1aの右側上部に肩上部拘束装置4が設置され、同左側の部位であって、背もたれ1aの左側上部に肩側部拘束装置5Aが設置されている例が示されている。もちろん、図1は一例であり、肩上部拘束装置4が背もたれ1aの左側に、肩側部拘束装置5Aが背もたれ1aの右側に配置されても良い。
次に、装置の各部について説明する。
肩側部拘束装置5Aの構成から説明する。
肩側部拘束装置5Aは、第3図に示すように、座席シート1の背もたれ1aの上部側端部1c(第5図)に設けられた図示せぬフレームに取り付け固定されて、当該装置の構成各部を支持する支持フレーム11と、乗員2の身体のうち、肩の側部3bをソフトに受け止めるための肩受け止め部15Aと、車両非常時、肩受け止め部15Aを乗員2の肩の側部3bに向けて、瞬時に回動させる瞬時回動機構部13Aと、該瞬時回動機構部13Aと肩受け止め部15Aとを接続するための左右一対の二股アーム14Aとを有して構成されている。そして、図示せぬ衝突感知センサ、例えば、車両側面衝突感知センサに接続されて、当該感知センサからの感知信号に応答して動作する構成となっている。
瞬時回動機構部13Aは、同図に示すように、互いに軸心を共通にして、回動主軸(回軸部)を構成するフラット軸16及びスプライン軸17Aと、フラット軸16に巻設された捩れスプリング18と、上記回転主軸の図中右端側の部位であって、フラット軸16に係合され、ロック溝V1、V2(第4図)が刻設されたカムロータ20aと、上記回転主軸の図中左端側の部位であって、スプライン軸17Aに係合され、図示せぬロック溝が刻設されたカムロータ20bと、回転主軸16、17Aを支持フレーム11のボス部18に回動可能に支持する一対の軸受19と、駆動用のモータ(駆動部)12と、該モータ12の軸芯に取り付けられたピニオンギア27と、カムロータ20aのロック溝V1、V2に係合してカムロータ20aをロックするロック刃Mを有すると共に、ピニオンギア27に噛合され、モータ12の動力を受けてカムロータ20aのロック状態を解除するギアロック21と、カムロータ20bの図示せぬロック溝に係合して、肩受け止め部15Aを所定位置でロックする爪付きのロックプレート22とからなっている。
ここで、捩れスプリング18は、一端がフラット軸16側のカムロータ20aに捩れる態様で係合され、他端が固定用フレーム11aに係合され、この結果、フラット軸16側には、ばね力が作用するが、カムロータ20aがギアロック21によってロックされているので、捩れスプリング18は、弾性エネルギの蓄積状態を保持し続け、そして、車両非常時に、当該装置が作動することで、それまで蓄積されていた弾性エネルギは消耗される。
瞬時回動機構部13Aを構成する回転主軸16、17Aの両端には、一対の二股アーム14A、14Aの根元部が固定されることで、回転主軸16、17Aの回動に伴って、二股アーム14A、14Aも回動可能な構成となっている。二股アーム14A、14Aは、根元部側の途中で互いに分岐した、互いに所定の距離隔てられる長短一対のアーム部14a、14bを有している。そして、長短一対のアーム部14a、14bの各先端部にて、肩受け止め部15Aが取り付けられている。
上記肩受け止め部15Aは、車両非常時、乗員2の身体のうち、肩の側部3bを実際に受け止める部位となる肩側部保護用パッド(サポートパッド)24Aと、該肩側部保護用パッド24Aを支持する支持プレート23Aとからなっている。そして、肩受け止め部15Aは、支持プレート23Aの裏面に設けられた一対のU字状受け25、25に、一対の二股アーム14A、14A間に棹差された一対の横棒26,26が嵌着されることで、二股アーム14A、14Aに取り付け固定されている。上記肩側部保護用パッド24Aの材質としては、柔軟で弾力性に富むゴム部材、樹脂、布部材、あるいは、これらの混成部材等が良い。
第4図は、瞬時回動機構部13Aを構成するギアロック部分の構成を示す斜視図である。上記ギアロック21は、カムロータ20aのロック溝V1、V2にロック刃Mを係合させて、カムロータ20aをロックするロックプレート21aと、モータ12のピニオンギア27に噛合されて、ピニオンギア27に従動連動するギア21bとから構成されている。カムロータ20aのロック溝V1は、第4図(a)に示すように、肩受け止め部15A(肩側部保護用パッド24A)が所望の格納位置でロックされるように、当該格納位置に対応する円周上の部位に設けられていて、一方、ロック溝V2は、同図(b)に示すように、肩受け止め部15A(肩側部保護用パッド24A)が所定の展開位置(目標位置)でロックされるように、当該展開位置に対応する円周上の部位に設けられていている。そして、車両非常時、モ−タ12の駆動がトリガとなって、カムロータ20aが、ロックプレート21aのロック刃Mから解放されると、カムロータ20aは、捩れスプリング18のばね力に付勢されて、瞬時に、フラット軸16側のカムロータ20a→フラット軸16、スプライン軸17A→二股アーム14Aの順に回転力が伝達されて、この結果、肩受け止め部15A(肩側部保護用パッド24A)が乗員の肩の側部3bに向かって飛び出して行く。
次に、肩上部拘束装置4の構成について説明する。
肩上部拘束装置4は、第1図に示すように、高圧ガスを瞬時に発生して噴射するインフレータ6と、その一端がインフレータ6に連通され、チューブ状のエアバッグとして機能するエアチューブバッグ7と、該エアチューブバッグ7の他端に接続されて、インフレータ6に連通する、袋状のエアバッグである肩上部保護用エアバック8とから概略構成されている。インフレータ6は、フランジ等の取り付け具6aを介して車両の図示せぬピラー部等に取り付けられて固定され、共に折り畳まれたエアチューブバッグ7や肩上部保護用エアバック8と共に、ショルダーベルト10の図示せぬサッシュガイド部内に収納されている。そして、図示せぬ衝突感知センサからの感知信号に応答して動作する構成となっている。
肩上部保護用エアバック8には、段部8aが設けられていて、この段部8aは、折り畳み状態の肩上部保護用エアバック8が車両非常時にサッシュガイド部内から飛び出し展開して膨張する際に、その展開方向における先端部の下方部に位置する態様に形成されている。そして、この段部8aの展開方向に対して交差する面には、図示せぬラップベルトと共に3点式シートベルトを構成するショルダーベルト10が円滑に通過できるベルトトンネル通路9が形成されている。
図2は、エアチューブバッグ7及び肩上部保護用エアバック8が共に折り畳まれている状態を示している。肩上部拘束装置4は、通常、同図に示すように、コンパクトに折り畳まれた状態で、ショルダーベルト10の図示せぬサッシュガイド部に収納されている。そして、上記したように、肩上部保護用エアバック8に形成されているベルトトンネル通路9にショルダーベルト10が通っているため、乗員2が、3点式シートベルトを装着する際、3点式シートベルトの操作性を妨げることはなく、また、乗員2が、3点式シートベルトを装着している状態でも、車両非常時における肩上部拘束装置4の作動性を妨げることもない。
次に、上記構成の乗員拘束システムAの作動について説明する。
まず、車両側面衝突等の非常時が発生したら、図示しない衝突感知センサ(例えば、車両側面衝突感知センサ)から感知信号が生成されて、肩側部拘束装置5Aに入力される。
肩側部拘束装置5Aでは、衝突感知センサから入力される感知信号に応答してモータ12が駆動する。そして、第4図に示すように、モータ12のピニオンギア27の回転に伴って、ギアロック21が従動回転して、カムロータ20aのロック溝V1から、ロック刃Mが外れ(第4図(a))、この結果、捩れスプリング18の弾性エネルギが解放される。これにより、フラット軸16側のカムロータ20aが、捩れスプリング18のばね力に付勢されて、瞬時に、カムロータ20a→フラット軸16、スプライン軸17A→二股アーム14Aの順に回転力が伝達される。この結果、肩受け止め部15A(肩側部保護用パッド24A)が、乗員の肩の側部3b(図1及び図5中、矢印B方向)に向かって瞬時に展開して(飛び出して)行き、予め決められた展開位置まで飛び出すと、スプライン軸17A側のカムロータ20bが、ロックプレート22の爪でロックされると共に、フラット軸16側のカムロータ20aのロック溝V2も、第4図(b)に示すように、ギアロック21によってロックされるので、この後は、肩受け止め部15A(肩側部保護用パッド24A)が、強い反力を受けても、押し戻されることはない。
それゆえ、乗員2の肩の側部3bをソフトに受け止めると共に、乗員2の身体に作用する左右方向の衝撃的加速度を吸収して、乗員2が左右方向に投げ出されるのを阻止する。
一方、肩上部拘束装置4も、入力される感知信号に応答して、上記肩側部拘束装置5Aと同時に作動する。肩上部拘束装置4では、インフレータ6からエアチューブバッグ7を介して肩上部保護用エアバック8に高圧ガスが供給され、これにより、折り畳まれた状態の肩上部保護用エアバック8が、サッシュガイド部内から展開して(飛び出してきて)、膨張する。このとき、肩上部保護用エアバック8は、ベルトトンネル通路9の案内で、ショルダーベルト10に沿って移動展開しながら急速に膨張する。そして、肩上部保護用エアバック8の段部8aが乗員2の肩の上部3aに当接すると、乗員2の肩の上部3aは、肩上部保護用エアバック8によって拘束されるので、乗員2は、上下方向に身を投げ出されるのを阻止されて危害から救われる。一方、段部8aが乗員2の肩の上部3aに当接すれば、肩上部保護用エアバック8も、もはやこれ以上ショルダーベルト10に沿って移動展開することを阻止されることになる。この状態において、インフレータ6からは所定量のガスが発生し続けても、インフレータ6と肩上部保護用エアバック8との間に設けられているエアチューブバッグ7が、折り曲げられたり、座屈したりして、肩上部保護用エアバック8が、乗員2の頭部側面(肩の上部3a)の好ましい位置に保たれるように調整する。このようにして、ロールオーバ(転覆)衝撃時に発生する上下方向の加速度に抗して、乗員2が車体天井側に飛ばされるのを阻止(ブロック)でき、ひいては、車体天井に頭部を打ち付けることを回避できる。
このように、この例の構成によれば、運転席側の側面衝突時あるいは助手席側の側面衝突時に発生する、左右方向の衝撃的加速度を吸収して、乗員2の肩の側部3bを拘束することができる。また、ロールオーバ(車両転覆)時に、乗員の背部や肩部に加わる上下方向の衝撃的加速度に抗して乗員2の肩の上部3aを拘束することができるので、乗員を危害から救うことができる。
また、肩受け止め部15A(肩側部保護用パッド24A)のロック手段として、ギアロック21や爪付きのロックプレート22を用いるようにしたので、展開後のロック状態を比較的簡単に解除する(ロックを緩める)ことができ、例えば、ギアロック21は、モータ12の反転駆動により、容易に、展開後のロックを解除できるし、爪付きのロックプレート22では、爪を持ち上げれば良い。それゆえ、上記構成の肩側部拘束装置5Aによれば、装置の再利用性を一段と高めることができる。これにより、耐久性や安全性の試験に際し、当該装置を何度でも使えるので、装置性能試験の信頼性を一段と高めることができる。また、再利用性が高いので、衝突感知センサの加速度スレッショルドを比較的低めに設定することにより、使用頻度が増加しても、コスト負担が少ない反面、事故の未然防止にも一段と寄与でき、乗員のための安全性を一段と確実に確保できる。
◇第2実施例
次に、この発明の第2実施例である乗員拘束システムCについて説明する。
この第2実施例の構成が、上述の第1実施例のそれと大きく異なるところは、肩側部拘束装置5Bの肩受け止め部15Bとして、ゴム部材や樹脂や布部材等からなる肩側部保護用パッド24Aを用いるのに代えて、図5に示すように、展開膨張型の肩側部保護用エアバック24B(小型のエアバック)を用いるようにした点、この結果、肩側部保護用エアバック24Bに高圧空気を供給するための流路構造を付加するようにした点である。それ以外の点では、上述した第1実施例の構成及び動作と同様であるので、それゆえ、図6及び図9において、図1及び図5に示したと同一の構成各部については、同一の符号を付して、その説明を省略する。例えば、この例の肩上部拘束装置4(図6)は、上述の第1実施例における肩上部拘束装置4(図1)と同一構成であるので、以下の説明では、肩側部拘束装置5Bの構成及び動作についてのみ説明することとし、肩上部拘束装置4の構成及び動作についての説明は省略する。
この例の肩側部拘束装置5Bは、通常は、折り畳まれていて、車両非常時には、瞬時に展開膨張して乗員2の肩の側部3bをソフトに受け止めて拘束するエアバック式の肩受け止め部15Bと、車両非常時、該肩受け止め部15Bを格納位置から乗員2の肩の側部3bに向けて瞬時回転駆動すると共に空気供給路を備える瞬時回動機構部13Bと、車両非常時に空気を吸引し、吸引した空気を肩受け止め部15Bに供給して肩側部保護用エアバック24Bを展開膨張させるエアポンプ28と、該エアポンプ28と肩側部保護用エアバック24B(詳しくは、空気供給路を備える瞬時回動機構部13B)との間に介挿される空気供給用チューブ29とから概略構成されている。
上記エアポンプ28は、図6に示すように、座席シート1の台座1b内に収納され、図7に示すように、外部から空気を取り込む空気取込弁30と、空気供給用チューブ29等の空気供給路を介して肩側部保護用エアバック24Bに空気を供給するための空気供給弁31と、電磁駆動のピストン32とエアシリンダ33とから概略構成され、駆動周期の半周期に当たる空気吸入時は、同図(a)に示すように、電磁式のエアシリンダ33を駆動して、ピストン32を図中左方向に移動させることで、空気取込弁30を「開」状態にする一方、空気供給弁31を「閉」状態とするので、エアシリンダ33内に空気が取り込まれ、駆動周期の残り半周期に当たる、空気供給時は、同図(b)に示すように、エアシリンダ33を反転駆動して、ピストン32を図中右方向に移動させることで、空気取込弁30を「閉」状態にする一方、空気供給弁31を「開」状態とするので、空気供給用チューブ29等の空気供給路を経由して、高圧空気が、折り畳まれた肩側部保護用エアバック24Bに圧入供給されて、肩側部保護用エアバック24Bを膨らませる。
この例の瞬時回動機構部13Bは、図8に示すように、エアポンプ28から供給される高圧空気を肩側部保護用エアバック24Bに供給するための空気供給路35、36、37、38、39が新たに付加されている点で、上述の第1実施例における瞬時回動機構部13A(第1図)と相違するが、これ以外の構成機能については、瞬時回動機構部13Aのそれと略同様である。それゆえ、空気供給機能を除けば、図8において、図3の構成部分と同一の各部については、数字部分が共通する符号を付して、同一機能についての説明を簡略にする。
瞬時回動機構部13B内を通過する空気供給路は、同図に示すように、固定用フレーム11bに設けられ、空気供給用チューブ29を接続するための上流側ジョイント部35と、周側面に、吸入用ジョイント部35に連通される切欠き部36を有するスプライン軸17Bと、長短一対のアーム部14c、14dを持つ二股アーム14Bの根元部に穿設され、切欠き部36に連通するL字管37と、該L字管37に接続される樹脂製又は金属製の外付け供給管38と、該外付け供給管38の出口に設けられた下流側ジョイント部39とから構成されている。
この例の肩受け止め部15Bは、図8に示すように、通常は、折り畳まれて収納されていて、車両非常時は、高圧空気の注入により、展開膨張して、乗員2の身体のうち、肩の側部3bを実際に受け止める部位となる袋状の肩側部保護用エアバック24Bと、肩側部保護用エアバック24Bを支持する支持プレート23Bとからなっている。上記支持プレート23Bには、同図に示すように、瞬時回動機構部13Bの排気用ジョイント部39に接続連通される樹脂製又は金属製の空気吸入管40が設けられている。
次に、上記構成の肩側部拘束装置5Bの作動について説明する。
車両側面衝突等の非常時が発生したら、図示しない衝突感知センサから感知信号が生成されて、肩側部拘束装置5Bに入力される。肩側部拘束装置5Bでは、衝突感知センサから入力される感知信号に応答してモータ12とエアポンプ28とが駆動を開始する。瞬時回動機構部13Bでは、第1実施例で述べたと同様に、モータ駆動により、始点ロックが解除されて、捩れスプリング18の弾性エネルギが解放され、その付勢力によって、肩受け止め部15B(肩側部保護用エアバック24B)が、乗員の肩の側部3b(図6及び図9中、矢印D方向)に向かって瞬時に回動展開して(飛び出して)行き、予め決められた展開位置まで飛び出すと、第1実施例において説明したように、終点ロックされるので、この後は、肩受け止め部15B(肩側部保護用エアバック24B)が、強い反力を受けても、押し戻されることはない。
一方、エアポンプ28では、図示せぬエアポンプ駆動回路に衝突感知センサからの感知信号が入力されると、第7図のポンプ動作を開始する。エアポンプ28により吸入された空気は、空気供給用チューブ29、瞬時回動機構部13B内の空気供給路35、36、37、38、39を経由して、肩側部保護用エアバック24Bに吸入される。この結果、肩側部保護用エアバック24Bは、瞬時回動機構部13Bにより、乗員の肩の側部3b(図6及び図9中、矢印D方向)に向かって回動展開して(飛び出して)行きながら、空気を吸って膨張する。
展開膨張した肩側部保護用エアバック24Bは、乗員2の肩の側部3bをソフトに受け止めると共に、乗員2の身体に作用する左右方向の衝撃的加速度を吸収して、乗員2が左右方向に投げ出されるのを阻止する。
それゆえ、この第2実施例の構成によっても、車両衝突時、乗員を危害から救うことができる。加えて、この第2実施例においても、第1実施例と同様に、装置の再利用性を高めることができる。
以上、この発明の実施形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあってもこの発明に含まれる。
例えば、上述の実施例では、背部拘束装置が、前方に向いて座席シートの背もたれの左側側部に備えられる場合について述べたが、肩上部拘束装置4に代えて又は加えて背もたれの右側側部に備えても良く、さらには、左右両側に備えても良い。また、肩上部拘束装置も、背もたれの左側上部に備えても良く、さらには、左右両側に備えても良い。なお、駆動手段としては、モータに代えて、電磁アクチュエータを用いても良い。
また、上述の第2実施例では、エアポンプを用いるようにしたが、エアポンプに代えて、取替え可能なインフレータユニットを用いても良い。さらに、気体供給路の一部として切り欠きは、スプライン軸に限らず、フラット軸側に設けても良く、あるいは、スプライン軸とフラット軸との両方に設けても良い。なお、上述の第2実施例では、モータ12と同時にエアポンプ28が動作して肩側部保護用エアバック24Bに空気が供給される場合について述べたが、例えば、二股アーム14Bの動きに応じて、肩側部保護用エアバック24Bへの空気の供給が開始されるようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
上述の実施例では、車両の背部拘束装置について説明したが、この発明は、航空機等の座席シートに備える背部拘束装置にも利用することができる。

Claims (14)

  1. 乗員の着座する車両の座席シートの背もたれ部に取り付けられ、当該乗員の肩部を拘束して、乗員の身体を車両事故から保護する乗員拘束装置であって、
    常時は、所望の格納位置でロックされ、車両非常時の際、展開して前記乗員の肩の側部を受け止める肩受け止め部と、
    アーム部と、
    車両に所定の大きさを超える衝撃力が与えられると、前記受け止め部が、前記乗員の前記肩の側部を受け止める配置状態又は姿態となるように、前記アーム部を介して、前記受け止め部を、前記格納位置から目標の展開位置まで瞬時に展開移動させる瞬時移送機構部とを備えてなると共に、該瞬時移送機構部は、前記肩受け止め部を展開させた後、該肩受け止め部を取付けた状態のまま、前記格納位置まで逆戻りして、再使用のため、前記格納位置にてロック状態に復帰できる構造になされていることを特徴とする乗員拘束装置。
  2. 乗員の着座する車両の座席シートの背もたれ部に取り付けられ、当該乗員の肩部を拘束して、乗員の身体を車両事故から保護する乗員拘束装置であって、
    衝突感知信号に応答して駆動する駆動部と、
    該駆動部による駆動がトリガとなって、円周上の第1の部位から円周上の第2の部位まで瞬時に回転移動する回動軸部と、
    前記回動軸部の一端に取り付けられたアーム部と、
    該アーム部の他端に取り付けられて、常時は、前記回動軸部が前記第1の部位でロックされることで、所望の格納位置でロックされ、車両非常時の際、前記回動軸部が前記第2の部位まで瞬時回転動作することで、目標の展開位置まで展開して前記乗員の肩の側部を受け止める肩受け止め部とを備えてなると共に、
    前記回動軸部は、前記肩受け止め部を展開させた後、前記アーム部を取付けた状態で、前記第1の部位まで反転して、再使用のため、前記第1の部位にてロック状態に復帰できる構造になされていることを特徴とする乗員拘束装置。
  3. 前記瞬時回動機構部は、前記肩受け止め部を展開させた後、前記肩受け止め部を前記アーム部に取付けた状態のまま、前記第1の部位まで反転して、再使用のため、前記第1の部位にてロック状態に復帰できる構造になされていることを特徴とする請求項2記載の乗員拘束装置。
  4. 前記回動軸部は、フラット軸と、スプライン軸と、これらのフラット軸及びスプライン軸の回転を付勢するための捩れスプリングとを含み、前記フラット軸とスプライン軸には、通常、前記捩れスプリングの付勢力をロックするカムロータがそれぞれ係合し、前記フラット軸側のカムロータには前記駆動部の回転を伝達するギアロックが係合し、前記スプライン軸側のカムロータには前記肩受け止め部を前記格納位置及び目標の前記展開位置でロックするロックプレートが係合してなることを特徴とする請求項2又は3記載の乗員拘束装置。
  5. 前記フラット軸側のカムロータと前記ギアロックとのロック状態、又は/及び前記スプライン軸側のカムロータと前記ロックプレートとのロック状態が、容易に解除できる構成とされていることを特徴とする請求項記載の乗員拘束装置。
  6. 前記駆動部は、モータ又は電磁アクチュエータからなることを特徴とする請求項2又は4記載の乗員拘束装置。
  7. 前記回動軸部は、前記座席シートの背もたれ部の上部側端部又はその近傍に設けられ、該回動軸部に湾曲した前記アーム部が回動可能に支持されていることを特徴とする請求項記載の乗員拘束装置。
  8. 前記肩受け止め部は、前記乗員の肩の側部をソフトに受け止めるサポートパッドと該サポートパッドを支持するサポート板を含み、前記サポートパッドが弾性部材からなることを特徴とする請求項1又は2記載の乗員拘束装置。
  9. 前記肩受け止め部は、前記乗員の肩の側部をソフトに受け止めるサポートパッドと該サポートパッドを支持するサポート板を含み、前記サポートパッドが小型のエアバッグからなることを特徴とする請求項1又は2記載の乗員拘束装置。
  10. 前記エアバッグに気体を供給する供給源として、エアポンプ又はインフレータユニットを備えてなることを特徴とする請求項記載の乗員拘束装置。
  11. 前記肩受け止め部は、前記乗員の肩の側部をソフトに受け止めるサポートパッドと該サポートパッドを支持するサポート板を含み、前記サポートパッドが小型のエアバッグからなると共に、該エアバッグに気体を供給する供給源として、エアポンプ又はインフレータユニットを備え、かつ、
    前記回動軸部及び前記アーム部には、前記エアポンプ又はインフレータユニットから前記エアバッグに気体を供給するための気体供給路が設けられていることを特徴とする請求項2又は3記載の乗員拘束装置。
  12. 前記回動軸部は、フラット軸と、スプライン軸とを有して構成され、前記スプライン軸又は/及びフラット軸の円周面には、前記気体供給路の一部として切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項11記載の乗員拘束装置。
  13. 前記アーム部の根元部には、前記気体供給路の一部として、L字型の気体通路が設けられていることを特徴とする請求項11記載の乗員拘束装置。
  14. 乗員の着座する座席シートの背もたれ部の一方の側に、前記乗員の肩の上部を拘束する肩上部拘束装置が取り付けられ、前記背もたれ部の他方の側に、請求項1又は2記載の乗員拘束装置が取り付けれていることを特徴とする乗員拘束システム。
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