JP4360570B2 - ボールペン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールペン、更に詳しくは、パイプ型チップを備えたボールペンに関し、パイプ型チップを保持するためのチップホルダーに設けた保持穴に、円筒部と多角筒部とを有する固定部を設けることにより、パイプ型チップを挿入し易くすると共に、パイプ型チップの固定を確実に行うことができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、パイプ型チップ、及びパイプ型チップを保持するためのチップホルダーを備えたボールペンが提供されている。
この種のボールペンは、チップホルダーに設けた保持穴に、パイプ型チップを挿入して形成される。
【0003】
そして、従来のこの種のボールペンでは、保持穴の内径をパイプ型チップの外周の直径よりやや小さく形成し、このように形成した保持穴にパイプ型チップを圧入して、パイプ型チップをチップホルダーに固定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のこの種のボールペンでは、保持穴の内径の寸法が均一でなかったために、パイプ型チップを保持穴に挿入しにくいといった問題や、パイプ型チップが保持穴から抜け易いといった問題を生じることがあった。
また、パイプ型チップとチップホルダーとの間の水密を保てないといった問題を生じることもあった。
【0005】
また、上述したような問題を解決するために、パイプ型チップを保持穴に深く打ち込んでいたものの、パイプ型チップが保持穴から抜け易いといった問題や、パイプ型チップとチップホルダーとの間の水密を保てないといった問題を完全に解決することはできなかった。
そして、パイプ型チップを備えたボールペンであって、パイプ型チップを保持穴に挿入し易く、かつ、パイプ型チップが保持穴から抜けにくく、更に、パイプ型チップとチップホルダーとの間の水密が完全に保たれたボールペンが求められていた。
【0006】
そこで、本発明のうち請求項1に記載した発明は、パイプ型チップを保持するためのチップホルダーに設けた保持穴に、円筒部と多角筒部とを有する固定部を設け、保持穴の軸心から円筒部までの距離を、パイプ型チップの外周の半径より大きく形成すると共に、保持穴の軸心から多角筒部分までの最短距離を、パイプ型チップの外周の半径より小さく形成することにより、パイプ型チップを保持穴に挿入し易くし、かつ、パイプ型チップのチップホルダーへの固定を確実にしたボールペンの提供を目的とする。
【0007】
また、本発明のうち請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明の目的に加えて、保持穴の固定部より奥に、パイプ型チップの外周の直径より内径を小さく形成した縮径部を設けることにより、パイプ型チップの固定をより確実にすると共に、パイプ型チップとチップホルダーとの間の水密を完全に保つことができるようにしたボールペンの提供を目的とする。
【0008】
また、本発明のうち請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した発明の目的に加えて、縮径部の内周面の中央部分を、保持部の内方に向かって環状に突出させることにより、縮径部を設けても、パイプ型チップが保持穴に挿入しにくくならないようにしたボールペンの提供を目的とする。
また、本発明のうち請求項4に記載した発明は、請求項1、2又は3に記載した発明の目的に加えて、保持穴の縮径部より奥に、パイプ型チップの奥端部が当接するテーパー部を設け、このテーパー部を、保持穴の挿入口側から奥側に向かって内径が次第に小さくなる円錐状に形成することにより、パイプ型チップとチップホルダーとの間の水密を完全に保つことができるようにしたボールペンの提供を目的とする。
【0009】
更に、本発明のうち請求項5に記載した発明は、請求項4に記載した発明の目的に加えて、パイプ型チップの奥端部の外周に面取部が形成されている場合には、テーパー部の挿入口側の端部に、保持穴の内方に向かって環状に突出させた段部を設けることにより、パイプ型チップとチップホルダーとの間の水密を完全に保つことができるようにしたボールペンの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(請求項1)
本発明のうち請求項1に記載した発明は、パイプ型チップ(10)、及びパイプ型チップ(10)を保持するためのチップホルダー(20)を備え、チップホルダー(20)に設けた保持穴(30)に、パイプ型チップ(10)を挿入して形成されるボールペンであって、前記保持穴(30)には、パイプ型チップ(10)を固定するための固定部(40)が設けられ、この固定部(40)の内周面は、円筒状に形成されている円筒部(41)と、多角筒状に形成されている多角筒部(42)とを有し、保持穴(30)の軸心から円筒部(41)までの距離が、パイプ型チップ(10)の外周の半径より大きく形成されていると共に、保持穴(30)の軸心から多角筒部(42)までの最短距離が、パイプ型チップ(10)の外周の半径より小さく形成されていることを特徴とする。
【0011】
ここで、「パイプ型チップ(10)」とは、パイプ鋼材を用いて形成されるチップをいう。このパイプ型チップ(10)は、所定の長さに切断したパイプ鋼材をチップ本体(11)とし、このチップ本体(11)の一端にボールハウス(14)を形成し、このボールハウス(14)に筆記用ボール(12)を保持させて形成することができる。
【0012】
また、「チップホルダー(20)」とは、パイプ型チップ(10)を保持するための部材をいう。このチップホルダー(20)は、合成樹脂を用いて、射出成形によって形成することができる。
また、「保持穴(30)」とは、チップホルダー(20)に設けた穴であって、パイプ型チップ(10)を挿入するための穴をいう。
【0013】
また、「固定部(40)」とは、保持穴(30)の途中に設けた部分であって、パイプ型チップ(10)をチップホルダー(20)に固定するための部分をいう。
また、「円筒部(41)」とは、固定部(40)の内周面のうち、円筒状に形成されている部分をいう。
また、「多角筒部(42)」とは、固定部(40)の内周面のうち、多角筒状に形成されている部分をいう。この多角筒部(42)は、例えば、四角筒状に形成することができる。また、三角筒状に形成したり、あるいは六角筒状に形成したりすることもできる。
【0014】
即ち、固定部(40)の内周面は、円筒と多角筒とを組み合わせたような形状に形成されているのである。
このように、チップホルダー(20)に設けた保持穴(30)に、円筒部(41)と多角筒部(42)とを有する固定部(40)を設けて、保持穴(30)の軸心から円筒部(41)までの距離をパイプ型チップ(10)の外周の半径より大きく形成すると共に、保持穴(30)の軸心から多角筒部(42)分までの最短距離をパイプ型チップ(10)の外周の半径より小さく形成することにより、パイプ型チップ(10)を保持穴(30)に挿入すると、固定部(40)の多角筒部(42)を構成する平面が、パイプ型チップ(10)の外周面に圧接するので、パイプ型チップ(10)をチップホルダー(20)に確実に固定することができるのである。
【0015】
また、パイプ型チップ(10)を保持穴(30)に挿入したときには、パイプ型チップ(10)の外周面と、円筒部(41)を構成する曲面との間に間隙ができるが、この間隙が、パイプ型チップ(10)の外周面と多角筒部(42)を構成する平面とが圧接した際に生じる保持穴(30)の変形を吸収するので、パイプ型チップ(10)を保持穴(30)に挿入し易くするすることができるのである。
(請求項2)
また、本発明のうち請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明の構成に加えて、保持穴(30)の固定部(40)より奥には、パイプ型チップ(10)の外周の直径より内径を小さく形成した縮径部(50)が設けられていることを特徴とする。
【0016】
ここで、「縮径部(50)」とは、パイプ型チップ(10)をチップホルダー(20)に固定すると共に、パイプ型チップ(10)の外周面と保持穴(30)の内周面との間の間隙を塞ぐための部分であって、保持穴(30)の固定部(40)より奥に設けられ、パイプ型チップ(10)の外周の直径より内径を小さく形成した部分をいう。
【0017】
また、「奥」とは、パイプ型チップ(10)を保持穴(30)に挿入する際の奥方向をいう。
このように、保持穴(30)の固定部(40)より奥に、パイプ型チップ(10)の外周の直径より内径を小さく形成した縮径部(50)を設けることにより、パイプ型チップ(10)を保持穴(30)に挿入すると、縮径部(50)の内周面がパイプ型チップ(10)の外周面に圧接するので、パイプ型チップ(10)をチップホルダー(20)により確実に固定することができ、また、パイプ型チップ(10)の外周面と縮径部(50)の内周面との間に間隙ができないので、パイプ型チップ(10)とチップホルダー(20)との間の水密を完全に保つことができるのである。
(請求項3)
また、本発明のうち請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した発明の構成に加えて、縮径部(50)の内周面は、パイプ型チップ(10)の挿入方向の中央部分を、保持穴(30)の内方に向かって環状に突出して形成されていることを特徴とする。
【0018】
ここで、縮径部(50)の内周面の中央部分を保持穴(30)の内方に向かって環状に突出させるには、例えば、縮径部(50)の内周面の中央部分を、湾曲した突状に形成してもよく、また、断面山型に形成してもよい。
このように、縮径部(50)の内周面の中央部分を、保持穴(30)の内方に向かって環状に突出させると、パイプ型チップ(10)の奥端部が縮径部(50)に引っ掛からないので、パイプ型チップ(10)を保持穴(30)に挿入し易くすることができるのである。
(請求項4)
また、本発明のうち請求項4に記載した発明は、請求項1、2又は3に記載した発明の構成に加えて、保持穴(30)の縮径部(50)より奥には、パイプ型チップ(10)の奥端部(16)が当接するテーパー部(60)が設けられ、このテーパー部(60)の内周面は、保持穴(30)の挿入口(70)側から奥側に向かって内径が次第に小さくなる円錐状に形成されていることを特徴とする。
【0019】
ここで、「奥端部(16)」とは、パイプ型チップ(10)の端部であって、保持穴(30)に挿入される側の先端部をいう。
また、「挿入口(70)」とは、保持穴(30)の開口部であって、パイプ型チップ(10)が挿入される側の開口部をいう。
また、「テーパー部(60)」とは、パイプ型チップ(10)の奥端部と保持穴(30)の最深部との間の間隙を塞ぐための部分であって、保持穴(30)の固定部(40)より奥に設けられ、挿入口(70)側から奥側に向かって内径が次第に小さくなる円錐状に形成した部分をいう。
【0020】
このように、保持穴(30)の固定部(40)より奥に、挿入口(70)側から奥側に向かって内径が円錐状に次第に小さくなるテーパー部(60)を設けることにより、パイプ型チップ(10)の奥端部(16)をテーパー部(60)に押し当てると、パイプ型チップ(10)の奥端部(16)とテーパー部(60)の内周面とが環状に当接するので、パイプ型チップ(10)とチップホルダー(20)との間の水密を完全に保つことができるのである。
(請求項5)
更に、本発明のうち請求項5に記載した発明は、請求項4に記載した発明の構成に加えて、パイプ型チップ(10)の奥端部(16)の外周には、面取部(15)が形成されていると共に、テーパー部(60)の挿入口(70)側の端部には、保持穴(30)の内方に向かって環状に突出する段部(61)が設けられていることを特徴とする。
【0021】
ここで、「面取部(15)」とは、パイプ型チップ(10)の奥端部(16)の外周に形成したテーパー状の部分をいう。
また、「段部(61)」とは、パイプ型チップ(10)の面取部(15)の外周面と、保持穴(30)のテーパー部(60)の内周面との間の間隙を塞ぐための部分であって、テーパー部(60)の挿入口(70)側の端部に設けられ、保持穴(30)の内方に向かって環状に突出させるように形成した部分をいう。
【0022】
このように、パイプ型チップ(10)の奥端部(16)の外周に面取部(15)が形成されている場合には、テーパー部(60)の挿入口(70)側の端部に段部(61)を設けることにより、パイプ型チップ(10)の面取部(15)の外周面と保持穴(30)のテーパー部(60)の内周面との間に生じる間隙を段部(61)が塞ぐので、パイプ型チップ(10)とチップホルダー(20)との間の水密を完全に保つことができるのである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るボールペンの実施の形態を、図示例と共に説明する。
図1は、チップホルダー20の断面側面図、図2は、パイプ型チップ10の断面側面図、図3は、図1のA部拡大図、図4は、図3のB−B線断面の要部拡大図、図5は、図3のC部拡大図である。
【0024】
本実施の形態に係るボールペンは、パイプ型チップ10、及びこのパイプ型チップ10を保持するためのチップホルダー20を備え、チップホルダー20に設けた保持穴30に、パイプ型チップ10を挿入して形成されるものである。
前記保持穴30には、パイプ型チップ10を固定するための固定部40が設けられ、この固定部40の内周面は、円筒状に形成されている円筒部41と、四角筒状に形成されている多角筒部42とを有し、保持穴30の軸心から円筒部41までの距離が、パイプ型チップ10の外周の半径より大きく形成されていると共に、保持穴30の軸心から多角筒部42までの最短距離が、パイプ型チップ10の外周の半径より小さく形成されている。
【0025】
また、前記保持穴30の固定部40より奥には、パイプ型チップ10の外周の直径より内径を小さく形成した縮径部50が設けられている。
また、前記縮径部50の内周面は、パイプ型チップ10の挿入方向の中央部分を、保持穴30の内方に向かって環状に突出して形成されている。
また、前記保持穴30の縮径部50より奥には、パイプ型チップ10の奥端部16が当接するテーパー部60が設けられ、このテーパー部60の内周面は、保持穴30の挿入口70側から奥側に向かって内径が次第に小さくなる円錐状に形成されている。
【0026】
更に、前記パイプ型チップ10の奥端部16の外周には、面取部15が形成されていると共に、テーパー部60の挿入口70側の端部には、保持穴30の内方に向かって環状に突出する段部61が設けられている。
そして、本実施の形態に係るボールペンは、パイプ型チップ10を保持穴30に挿入したときに、固定部40及び縮径部50の内周面とパイプ型チップ10の外周面とが圧接することにより、パイプ型チップ10のチップホルダー20への固定を確実にしていると共に、縮径部50、テーパー部60、及び段部61がパイプ型チップ10の外周面と保持穴30の内周面との間の間隙を塞ぐことにより、パイプ型チップ10とチップホルダー20との間の水密を完全に保つことができるようにしているものである。
【0027】
以下、更に、本実施の形態に係るボールペンについて詳述する。
(パイプ型チップ10)
前記パイプ型チップ10は、パイプ鋼材を用いて形成される。
図2に示すように、パイプ型チップ10は、チップ本体11、筆記用ボール12、及び筆記用ボール12にインクを供給するためのインク供給芯13を備えている。
【0028】
このパイプ型チップ10は、所定の長さに切断したパイプ鋼材をチップ本体11として用い、このチップ本体11の一端にボールハウス14を形成して、このボールハウス14に筆記用ボール12を保持させ、また、チップ本体11の内腔にインク供給芯13を保持させて形成される。
また、チップ本体11のボールハウス14と反対側の端部の外周、即ち、奥端部16の外周には、テーパー状の面取部15が形成されている。
(チップホルダー20及び保持穴30)
また、前記チップホルダー20は、パイプ型チップ10を保持するためのものである。
【0029】
図1に示すように、チップホルダー20には、パイプ型チップ10が挿入される保持穴30、及びインク誘導芯が挿入されるインク誘導穴80が設けられている。また、保持穴30とインク誘導穴80との間には、これらを連結する連結穴90が設けられている。
このチップホルダー20は、合成樹脂を用いて、射出成形によって形成してある。
【0030】
なお、インク誘導芯とは、インクタンクからパイプ型チップ10にインクを誘導するためのものである。また、連結穴90には、筆記用ボール12にインクを供給するためのインク供給芯13が挿入される。
また、図3に示すように、保持穴30には、挿入口70から奥に向かって順次、固定部40、縮径部50、及びテーパー部60が設けられている。
(固定部40)
また、前記固定部40は、パイプ型チップ10をチップホルダー20に固定するための部分である。
【0031】
図4に示すように、固定部40の中央付近の内周面は、円筒状に形成されている円筒部41と、四角筒状に形成されている多角筒部42とを有している。
また、保持穴30の軸心から円筒部41までの距離Xが、パイプ型チップ10の外周の半径より大きく形成されていると共に、保持穴30の軸心から多角筒部42までの最短距離Yが、パイプ型チップ10の外周の半径より小さく形成されている。
【0032】
そして、パイプ型チップ10を保持穴30に挿入すると、固定部40の多角筒部42を構成する4つの平面が、パイプ型チップ10の外周面に圧接するので、パイプ型チップ10をチップホルダー20に確実に固定することができるのである。
また、パイプ型チップ10を保持穴30に挿入したときには、パイプ型チップ10の外周面と円筒部41を構成する4つの曲面との間に間隙ができることになるが、この間隙が、パイプ型チップ10の外周面と多角筒部42を構成する平面とが圧接した際に生じる保持穴30の変形を吸収するので、パイプ型チップ10を保持穴30に挿入し易くすることができるのである。
【0033】
なお、多角筒部42は、四角筒状に形成される場合に限られず、図示しないが、例えば、三角筒状に形成してもよく、また、六角筒状に形成してもよい。
そして、多角筒部42を三角筒状に形成した場合にあっても、あるいは多角筒部42を六角筒状に形成した場合にあっても、保持穴30の軸心から円筒部41までの距離をパイプ型チップ10の外周の半径より大きく形成すると共に、保持穴30の軸心から多角筒部42までの最短距離をパイプ型チップ10の外周の半径より小さく形成することによって、パイプ型チップ10を保持穴30に挿入し易くすることができると共に、パイプ型チップ10をチップホルダー20に確実に固定することができるのである。
(縮径部50)
また、前記縮径部50は、パイプ型チップ10をチップホルダー20に固定すると共に、パイプ型チップ10とチップホルダー20との間の間隙を塞ぐための部分である。
【0034】
この縮径部50は、保持穴30の固定部40より奥に設けられている。そして、この縮径部50の内径は、パイプ型チップ10の外周の直径より小さく形成されている。
また、図3に示すように、縮径部50の内周面は、パイプ型チップ10の挿入方向の中央部分を、保持穴30の内方に向かって湾曲した突状に形成されている。
そして、パイプ型チップ10を保持穴30に挿入すると、縮径部50の内周面がパイプ型チップ10の外周面に圧接するので、パイプ型チップ10をチップホルダー20により確実に固定することができ、また、パイプ型チップ10の外周面と縮径部50の内周面との間に間隙ができないので、パイプ型チップ10とチップホルダー20との間の水密を完全に保つことができるのである。
【0035】
また、縮径部50の内周面の中央部分を湾曲した突状に形成することにより、パイプ型チップ10の奥端部16が縮径部50に引っ掛からないので、パイプ型チップ10を保持穴30に挿入し易くすることができるのである。
なお、縮径部50の内周面の中央部分を断面山型に形成しても、パイプ型チップ10をチップホルダー20に確実に固定でき、かつ、パイプ型チップ10とチップホルダー20との間の水密を保つことができる。
(テーパー部60及び段部61)
また、前記テーパー部60は、パイプ型チップ10の奥端部と保持穴30の最深部との間の間隙を塞ぐための部分である。
【0036】
このテーパー部60は、保持穴30の縮径部50より奥に設けられている。そして、このテーパー部60の内周面は、保持穴30の挿入口70側から奥側に向かって内径が次第に小さくなる円錐状に形成されている。
また、テーパー部60の挿入口70側の端部には、保持穴30の内方に向かって環状に突出した段部61が設けられている。
【0037】
そして、パイプ型チップ10を保持穴30に挿入して、パイプ型チップ10の奥端部16をテーパー部60に押し当てると、パイプ型チップ10の奥端部16とテーパー部60の内周面とが環状に当接するので、パイプ型チップ10とチップホルダー20との間の水密を完全に保つことができるのである。
また、上述したように、パイプ型チップ10の奥端部16の外周にはテーパー状の面取部15が形成されているが、図5に示すように、テーパー部60の挿入口70側の端部に段部61を設けると、パイプ型チップ10の面取部15とテーパー部60の内周面との間の間隙を段部61が塞ぐので、パイプ型チップ10とチップホルダー20との間の水密を完全に保つことができるのである。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載した発明によれば、チップホルダーに設けた保持穴に、円筒部と多角筒部とを有する固定部を設けて、保持穴の軸心から円筒部までの距離をパイプ型チップの外周の半径より大きく形成すると共に、保持穴の軸心から多角筒部分までの最短距離をパイプ型チップの外周の半径より小さく形成することにより、パイプ型チップを保持穴に挿入し易くし、かつ、パイプ型チップのチップホルダーへの固定を確実にすることができるのである。
【0039】
また、請求項2に記載した発明によれば、保持穴の固定部より奥に縮径部を設けることにより、パイプ型チップの固定をより確実にすると共に、パイプ型チップとチップホルダーとの間の水密を完全に保つことができるのである。
また、請求項3に記載した発明によれば、縮径部の内周面の中央部分を環状に突出して形成することにより、縮径部を設けてもパイプ型チップが保持穴に挿入しにくくならないのである。
【0040】
また、請求項4に記載した発明によれば、保持穴の最深部に円錐状のテーパー部を設けることにより、パイプ型チップとチップホルダーとの間の水密を完全に保つことができるのである。
更に、請求項5に記載した発明によれば、パイプ型チップの奥端部の外周に面取部が形成されている場合には、テーパー部の挿入口側の端部に段部を設けることにより、パイプ型チップとチップホルダーとの間の水密を完全に保つことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボールペンが備えるチップホルダーの断面側面図。
【図2】本発明に係るボールペンが備えるパイプ型チップの断面側面図。
【図3】図1のA部拡大図
【図4】図3のB−B線断面の要部拡大図
【図5】図3のC部拡大図
【符号の説明】
10 パイプ型チップ 11 チップ本体
12 筆記用ボール 13 インク供給芯
14 ボールハウス 15 面取部
16 奥端部 20 チップホルダー
30 保持穴 40 固定部
41 円筒部 42 多角筒部
50 縮径部 60 テーパー部
61 段部 70 挿入口
80 インク誘導穴 90 連結穴

Claims (4)

  1. パイプ型チップ、及びパイプ型チップを保持するためのチップホルダーを備え、チップホルダーに設けた保持穴に、パイプ型チップを挿入して形成されるボールペンであって、
    前記保持穴には、パイプ型チップを固定するための固定部が設けられ、この固定部の内周面は、該保持穴の軸心と同一軸心で円筒状の曲面に形成されている円筒部と、該保持穴の軸心と同一軸心で多角筒状の平面に形成されている多角筒部との2種類の面交互に有し、保持穴の軸心から円筒部までの距離が、パイプ型チップの外周の半径より大きく形成されていると共に、保持穴の軸心から多角筒部までの最短距離が、パイプ型チップの外周の半径より小さく形成され、前記保持穴の固定部より奥には、パイプ型チップの外周の直径より内径を小さく形成した縮径部が設けられていることを特徴とするボールペン。
  2. 縮径部の内周面は、パイプ型チップの挿入方向の中央部分を、保持穴の内方に向かって環状に突出して形成されていることを特徴とする請求項1記載のボールペン。
  3. 保持穴の縮径部より奥には、パイプ型チップの奥端部が当接するテーパー部が設けられ、このテーパー部の内周面は、保持穴の挿入口側から奥側に向かって内径が次第に小さくなる円錐状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のボールペン。
  4. パイプ型チップの奥端部の外周には、面取部が形成されていると共に、テーパー部の挿入口側の端部には、保持穴の内方に向かって環状に突出する段部が設けられていることを特徴とする請求項3記載のボールペン。
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