JP4798893B2 - 筆記具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、筆記具に関する。詳細には、軸筒に着脱自在な栓体(例えば、ペン先ホルダー、尾栓等)を備えた筆記具に関する。尚、本発明で「前」とは、軸筒の栓体が挿入される開口側を指し、「後」とはその反対側を指す。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の筆記具において、例えば、特許第3118765号には、「螺合部の両端部各々から軸方向に離れた部位に各々エアタイト部(本発明の嵌合部に相当)を設けた筆記具における軸筒と先口(本発明の栓体に相当)の接続構造」が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の筆記具は、螺合過程で、複数箇所のエアタイト部がそれぞれ嵌合する構造であるため、もし、複数のエアタイト部の嵌合開始から嵌合完了までの軸方向の移動長さが同じであると、同時にエアタイト部の嵌合が開始することになり、エアタイト部の嵌合開始の際に大きなネジ締め力が必要である。その場合、ネジ締めが不完全となり、組立不良が発生するおそれがある。
【0004】
また、前記従来の筆記具は、通常着脱されることのない軸筒と栓体の接続構造であり、即ち、一般ユーザーにとって軸筒と栓体とが容易には着脱できない強固な接続構造であるため、嵌合部の軸方向の移動長さについては、何ら考慮されていない。
【0005】
本発明は前記従来の問題点を解決するものであって、軸筒と栓体との螺合の際のネジ締め力を小さくでき、一般ユーザーにおいても軸筒と栓体との確実な組立が可能な筆記具を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の筆記具1は、「合成樹脂製の軸筒2の開口部内面及び合成樹脂製の栓体3,4の外面に、互いに螺合可能な螺合部5を設け、前記螺合部5から軸方向に離れた複数箇所に、互いに気密嵌合可能な嵌合部6,7を設けた筆記具1であって、軸筒2と栓体3,4とを着脱自在に構成し、且つ、それぞれの嵌合部6,7の嵌合開始から嵌合完了までの軸方向の移動長さL1,L2を異なるものとし、螺合部5の後方のみに嵌合部6,7を設けたこと」を特徴とする。それにより、複数箇所に存在する嵌合部6,7が、螺合部5の螺合過程で同時に嵌合を開始しないため(即ち、嵌合開始時期が異なる構造であるため)、ネジ締め力を小さくでき、組立不良の発生を抑えることができる。これは、一般ユーザーが栓体3,4を着脱自在に扱う場合(例えば、インキを軸筒内に補充する筆記具の場合)に最適である。ここで、「軸筒」とは、一端にペン先が取り付けられ、且つ、内部にインキが直接収容されたり又は内部にインキがインキタンクやインキ吸蔵体により間接的に収容される筒体をいう。「栓体」とは前記軸筒の開口部に取り付けられるもの(例えば、ペン先ホルダー、尾栓等)をいう。「嵌合部」は、互いに気密嵌合する部分であって、軸筒2内部と外部との空気流通を遮断する。
【0007】
請求項1の筆記具1は、「螺合部5の後方のみに嵌合部6,7を設けたこと」により、螺合部5の前方(即ち、軸筒2の開口端側)に嵌合部6,7を設けることがないため、軸筒2内面に設けた嵌合部6,7の嵌合による内径寸法の拡開変化が少なくなり、繰り返しの確実な嵌合が可能となる。また、気密嵌合する複数の嵌合部6,7を螺合部5の後方のみに設けたことにより、軸筒2内からインキが螺合部5に漏出することが一層防止でき、螺合部5にインキが付着固化することが回避されるため、栓体3,4の着脱時のスムーズな回転螺合操作を維持できる。
【0008】
請求項2の筆記具1は、「合成樹脂製の軸筒2の開口部内面及び合成樹脂製の栓体3,4の外面に、互いに螺合可能な螺合部5を設け、前記螺合部5から軸方向に離れた複数箇所に、互いに気密嵌合可能な嵌合部6,7を設けた筆記具1であって、軸筒2と栓体3,4とを着脱自在に構成し、且つ、それぞれの嵌合部6,7の嵌合開始から嵌合完了までの軸方向の移動長さL1,L2を異なるものとし、軸筒2の開口部から栓体3,4を取り外すことにより、軸筒2内部にインキを補充可能に構成したこと」を特徴とする。それにより、複数箇所に存在する嵌合部6,7が、螺合部5の螺合過程で同時に嵌合を開始しないため(即ち、嵌合開始時期が異なる構造であるため)、ネジ締め力を小さくでき、組立不良の発生を抑えることができる。これは、一般ユーザーが栓体3,4を着脱自在に扱う場合(例えば、インキを軸筒内に補充する筆記具の場合)に最適である。ここで、「軸筒」とは、一端にペン先が取り付けられ、且つ、内部にインキが直接収容されたり又は内部にインキがインキタンクやインキ吸蔵体により間接的に収容される筒体をいう。「栓体」とは前記軸筒の開口部に取り付けられるもの(例えば、ペン先ホルダー、尾栓等)をいう。「嵌合部」は、互いに気密嵌合する部分であって、軸筒2内部と外部との空気流通を遮断する。
請求項2の筆記具1は、「軸筒2の開口部から栓体3,4を取り外すことにより、軸筒2内部にインキを補充可能に構成したこと」により、一般ユーザーが、軸筒2の開口部から栓体3,4を取り外し、インキを軸筒2内に補充した後に、栓体3,4を軸筒2の開口部に螺合により取り付ける際、軸筒2と栓体3,4との螺合操作を小さいネジ締め力により行うことが可能な補充式筆記具を提供できる。ここで「軸筒内部にインキを補充」とは、例えば、軸筒2内部に有するインキタンクやインキ吸蔵体にインキを直接補充すること、あるいはインキタンクやインキ吸蔵体を軸筒2内部より取り出して、それに補充したりそれを新たなものに交換し、軸筒2内部に間接的にインキを補充すること等が挙げられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0010】
・第1実施例
図1及び図2に本発明の第1実施例を示す。本実施例の筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2の開口部に螺合により着脱自在なペン先ホルダー3(栓体)とを有する。前記ペン先ホルダー3にはペン先34(例えば、繊維束の樹脂加工体)が圧入保持され、前記軸筒2内には毛細管力によりインキを保持するインキ吸蔵体21(例えば、繊維束の熱融着加工体、繊維束の樹脂加工体等)が収容されている。前記ペン先34の後端部は、前記イン吸蔵体の前端部と突き刺し状に接続され、一方、前記ペン先34の前端部は、外部に突出される。前記軸筒2の開口部より前記ペン先ホルダー3を取り外すことにより、軸筒2内のインキ吸蔵体21にインキを直接補充したり、インキが十分に含浸された別のインキ吸蔵体21と交換することができる。
【0011】
前記軸筒2及び前記ペン先ホルダー3は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアセタール、ナイロン、ABS樹脂等)の射出成形により得られる円筒部材である。
【0012】
前記軸筒2の開口部内面には、雌ネジ部51と、2箇所の嵌合部(即ち、大径の嵌合部6及び小径の嵌合部7)が形成される。前記軸筒2の開口部内面において、前記大径の嵌合部6は大径の環状突起61よりなり、前記小径の嵌合部7は小径の環状突起71よりなる。
【0013】
また、前記小径の環状突起71は前記大径の環状突起61の後方に位置し、前記大径の環状突起61は前記雌ネジ部51の後方に位置している。即ち、2箇所の嵌合部(環状突起61、環状突起71)は、両者共に前記雌ネジ部51の後方に位置し、雌ネジ部51の前方には位置していない。
【0014】
前記ペン先ホルダー3は、ペン先34を保持する先細状の前部31と、軸筒2の開口部に挿入可能な後部33と、前記前部31と後部33の間に形成され且つ軸筒2の前端と当接可能な鍔部32とからなる。
【0015】
前記ペン先ホルダー3の後部33の外面には、雄ネジ部52と、2箇所の嵌合部(即ち、大径の嵌合部6及び小径の嵌合部7)が形成される。前記ペン先ホルダー3の外面において、前記大径の嵌合部6は、周状に分散配置された複数の突起よりなる傾斜面状のガイド面62と、該ガイド面62の前方に連設される大径の環状平滑面63とからなる。前記小径の嵌合部7は、傾斜面状且つ環状のガイド面72と、該ガイド面72の前方に連設される小径の環状平滑面73とからなる。
【0016】
また、軸筒2の場合と同様、前記ペン先ホルダー3において、前記ガイド面72及び環状平滑面73は、前記ガイド面62及び環状平滑面63の後方に位置し、前記ガイド面62及び環状平滑面63は、前記雄ネジ部52の後方に位置している。即ち、2箇所の嵌合部(ガイド面62及び環状平滑面63、ガイド面72及び環状平滑面73)は両者共に前記雄ネジ部52の後方に位置し、いずれも雄ネジ部52の前方には位置していない。
【0017】
前記軸筒2内面の大径の嵌合部6(環状突起61)の内径寸法は、前記ペン先ホルダー3外面の大径の嵌合部6(環状平滑面63)の外径寸法より僅かに小さく設定され、それにより、大径の嵌合部6において互いに嵌合可能となる。また、前記軸筒2内面の小径の嵌合部7(環状突起71)の内径寸法は、前記ペン先ホルダー3外面の小径の嵌合部7(環状平滑面73)の外径寸法より僅かに小さく設定され、それにより、小径の嵌合部7において互いに嵌合可能となる。
【0018】
前記大径の嵌合部6の軸方向の移動長さL1は、環状突起61がガイド面62及び環状平滑面63と圧接摺動する軸方向の長さであり、前記小径の嵌合部7の軸方向の移動長さL2は、環状突起71がガイド面72及び環状平滑面73と圧接摺動する軸方向の長さである。本実施例では、前記大径の嵌合部6の軸方向の移動長さL1は、前記小径の嵌合部7の軸方向の移動長さL2よりも長く設定される(即ち、L1>L2)。
【0019】
それにより、ペン先ホルダー3を軸筒2の開口部に螺合により取り付ける過程において、まず、大径の環状突起61がガイド面62と当接することにより大径の嵌合部6が嵌合を開始し、前記環状突起61がガイド面62を乗り越え、その後、小径の環状突起71がガイド面72と当接することにより、小径の嵌合部7が嵌合を開始する。そして、環状突起61が環状平滑面63と軸方向に圧接摺動すると共に環状突起71が環状平滑面73と軸方向に圧接摺動し、最後に、ペン先ホルダー3の鍔部32が軸筒2の前端に当接し、大径の嵌合部6及び小径の嵌合部7の嵌合が同時に完了する。その結果、2箇所の嵌合部6,7が、同時に嵌合開始することがないため、ネジ締め力を小さくでき、組立不良の発生を抑えることができる。
【0020】
また、前記ペン先ホルダー3の2箇所の嵌合部のうち、螺合過程で嵌合を始めに開始する嵌合部(即ち大径の嵌合部6)の当接開始面を、分散状の突起よりなるガイド面62としたことにより、環状のガイド面とするよりも、一層、ネジ締め力を軽減させることができる。さらに、前記ガイド面62,72の軸線となす角度を10度より小さくすることにより、環状突起61,71がガイド面62,72を滑らかに前方に移動し、環状突起61,71とガイド面62,72との嵌合力が当接開始時に急激に増加することがなく、より一層、ネジ締め力を小さくすることができる。
【0021】
前記嵌合完了時、前記環状突起61と前記環状平滑面63とが気密嵌合すると共に、前記環状突起71と前記環状平滑面73とが気密嵌合している。また、大径の嵌合部6において、分散状の突起よりなるガイド面62を環状突起61が乗り越えることにより、螺合部5の螺合が緩んだ場合でも、大径の嵌合部6及び小径の嵌合部7における気密嵌合状態が維持できる。
【0022】
・第2実施例
図3及び図4に本発明の第2実施例を示す。本実施例の筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2の開口部に螺合により着脱自在な尾栓4(栓体)とを有し、軸筒2内(インキタンク)にインキが直に収容される直液式筆記具である。前記尾栓4を取り外すことにより、軸筒2内にインキを補充することができる。また、図示はしないが、前記軸筒2の後端部(軸筒2の開口部と反対側)には、ペン先及びインキ保溜部材(例えば、櫛歯部材)が設けられる。
【0023】
前記軸筒2及び前記尾栓4は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアセタール、ナイロン、ABS樹脂等)の射出成形により得られる円筒部材である。
【0024】
前記軸筒2の開口部内面には、雌ネジ部51と、2箇所の嵌合部(即ち、大径の嵌合部6及び小径の嵌合部7)が形成される。前記軸筒2の開口部内面において、前記大径の嵌合部6は大径の環状突起61よりなり、前記小径の嵌合部7は小径の環状突起71よりなる。
【0025】
また、前記小径の環状突起71は前記大径の環状突起61の後方に位置し、前記大径の環状突起61は前記雌ネジ部51の後方に位置している。即ち、2箇所の嵌合部(環状突起61,環状突起71)は、両者共に前記雌ネジ部51の後方に位置し、いずれも雌ネジ部51の前方には位置していない。
【0026】
前記尾栓4は、軸筒2の外部より突出可能な前部41と、軸筒2の開口部に挿入可能な後部43と、前記前部41と後部43の間に形成され且つ軸筒2の前端と当接可能な鍔部42とからなる有底円筒体である。
【0027】
前記尾栓4の後部43の外面には、雄ネジ部52と、2箇所の嵌合部(即ち、大径の嵌合部6及び小径の嵌合部7)が形成される。前記尾栓4の外面において、前記大径の嵌合部6は、周状に分散配置された複数の突起よりなる傾斜面状のガイド面62と、該ガイド面62の前方に連設される大径の環状平滑面63とからなる。前記小径の嵌合部7は、傾斜面状且つ環状のガイド面72と、該ガイド面72の前方に連設される小径の環状平滑面73とからなる。
【0028】
また、軸筒2の場合と同様、前記尾栓4において、前記ガイド面72及び環状平滑面73は、前記ガイド面62及び環状平滑面63の後方に位置し、前記ガイド面62及び環状平滑面63は、前記雄ネジ部52の後方に位置している。即ち、2箇所の嵌合部(ガイド面62及び環状平滑面63,ガイド面72及び環状平滑面73)は、両者共に前記雄ネジ部52の後方に位置し、雄ネジ部52の前方には位置していない。
【0029】
前記軸筒2内面の大径の嵌合部6(環状突起61)の内径寸法は、前記尾栓4外面の大径の嵌合部6(環状平滑面63)の外径寸法より僅かに小さく設定され、それにより、大径の嵌合部6において互いに嵌合可能となる。また、前記軸筒2内面の小径の嵌合部7(環状突起71)の内径寸法は、前記尾栓4外面の小径の嵌合部7(環状平滑面73)の外径寸法より僅かに小さく設定され、それにより、小径の嵌合部7において互いに嵌合可能となる。
【0030】
前記大径の嵌合部6の軸方向の移動長さL1は、環状突起61がガイド面62及び環状平滑面63と圧接摺動する軸方向の長さであり、前記小径の嵌合部7の軸方向の移動長さL2は、環状突起71がガイド面72及び環状平滑面73と圧接摺動する軸方向の長さである。本実施例では、前記大径の嵌合部6の軸方向の移動長さL1は、小径の嵌合部7の軸方向の移動長さL2よりも長く設定される(即ち、L1>L2)。
【0031】
それにより、尾栓4を軸筒2の開口部に螺合により取り付ける過程において、まず、大径の環状突起61がガイド面62と当接することにより、大径の嵌合部6が嵌合を開始し、前記環状突起61がガイド面62を乗り越え、その後、小径の環状突起71がガイド面72と当接することにより、小径の嵌合部7が嵌合を開始する。そして、環状突起61が環状平滑面63と軸方向に圧接摺動すると共に環状突起71が環状平滑面73と軸方向に圧接摺動し、最後に、尾栓4の鍔部42が軸筒2の前端に当接し、大径の嵌合部6及び小径の嵌合部7の嵌合が同時に完了する。その結果、2箇所の嵌合部6,7が、同時に嵌合開始することがないため、ネジ締め力を小さくでき、組立不良の発生を抑えることができる。
【0032】
また、前記尾栓4の2箇所の嵌合部のうち、螺合過程で嵌合を始めに開始する嵌合部(大径の嵌合部6)の当接開始面を、分散状の突起よりなるガイド面62としたことにより、環状のガイド面とするよりも、一層、ネジ締め力を軽減させることができる。さらに、前記ガイド面62,72の軸線となす角度を10度より小さくすることにより、環状突起61,71がガイド面62,72を滑らかに前方に移動し、環状突起61,71とガイド面62,72との嵌合力が当接開始時に急激に増加することがなく、より一層、ネジ締め力を小さくすることができる。
【0033】
前記嵌合完了時、前記環状突起61と前記環状平滑面63とが気密嵌合すると共に、前記環状突起71と前記環状平滑面73とが気密嵌合している。また、大径の嵌合部6において、分散状の突起よりなるガイド面62を環状突起61が乗り越えることにより、螺合部5の螺合が緩んだ場合でも、大径の嵌合部6及び小径の嵌合部7における気密嵌合状態が維持できる。
【0034】
尚、本発明において、前記複数箇所の嵌合部の軸方向の移動長さが異なる構成であればよく、例えば、大径の嵌合部6の軸方向の移動長さL1を、小径の嵌合部7の移動長さL2よりも短く設定する構成(即ち、L1<L2)でもよい。
【0035】
【発明の効果】
請求項1の発明により、複数箇所に存在する嵌合部が、螺合部の螺合過程で同時に嵌合を開始しないため、ネジ締め力を小さくでき、組立不良の発生を抑えることができる。
【0036】
請求項1の発明により、螺合部の前方に嵌合部を設けることがないため、軸筒内面に設けた嵌合部の嵌合により内径寸法の拡開変化が少なくなり、繰り返しの確実な嵌合が可能となる。また、気密嵌合する複数の嵌合部を螺合部の後方のみに設けたことにより、軸筒内からインキが螺合部に漏出することが一層防止でき、螺合部にインキが付着固化することが回避されるため、栓体の着脱時のスムーズな回転螺合操作を維持できる。
【0037】
請求項2の発明により、複数箇所に存在する嵌合部が、螺合部の螺合過程で同時に嵌合を開始しないため、ネジ締め力を小さくでき、組立不良の発生を抑えることができる。
請求項2の発明により、一般ユーザーが、軸筒の開口部から栓体を取り外し、インキを軸筒内に補充した後に、栓体を軸筒の開口部に螺合により取り付ける際、軸筒と栓体との螺合操作を小さいネジ締め力により行うことが可能な補充式筆記具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部縦断面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】本発明の第2実施例の要部縦断面図である。
【図4】図3のB部拡大図である。
【符号の説明】
1 筆記具
2 軸筒
21 インキ吸蔵体
3 ペン先ホルダー(栓体)
31 前部
32 鍔部
33 後部
34 ペン先
4 尾栓(栓体)
41 前部
42 鍔部
43 後部
5 螺合部
51 雌ネジ部
52 雄ネジ部
6 大径の嵌合部(嵌合部)
61 環状突起
62 ガイド面
63 環状平滑面
7 小径の嵌合部(嵌合部)
71 環状突起
72 ガイド面
73 環状平滑面
L1 大径の嵌合部の軸方向の移動長さ
L2 小径の嵌合部の軸方向の移動長さ
Claims (2)
- 合成樹脂製の軸筒の開口部内面及び合成樹脂製の栓体の外面に、互いに螺合可能な螺合部を設け、前記螺合部から軸方向に離れた複数箇所に、互いに気密嵌合可能な嵌合部を設けた筆記具であって、軸筒と栓体とを着脱自在に構成し、且つ、それぞれの嵌合部の嵌合開始から嵌合完了までの軸方向の移動長さを異なるものとし、螺合部の後方のみに嵌合部を設けたことを特徴とする筆記具。
- 合成樹脂製の軸筒の開口部内面及び合成樹脂製の栓体の外面に、互いに螺合可能な螺合部を設け、前記螺合部から軸方向に離れた複数箇所に、互いに気密嵌合可能な嵌合部を設けた筆記具であって、軸筒と栓体とを着脱自在に構成し、且つ、それぞれの嵌合部の嵌合開始から嵌合完了までの軸方向の移動長さを異なるものとし、軸筒の開口部から栓体を取り外すことにより、軸筒内部にインキを補充可能に構成したことを特徴とする筆記具。
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