JP2593672Y2 - 筆記具 - Google Patents
筆記具Info
- Publication number
- JP2593672Y2 JP2593672Y2 JP1993041260U JP4126093U JP2593672Y2 JP 2593672 Y2 JP2593672 Y2 JP 2593672Y2 JP 1993041260 U JP1993041260 U JP 1993041260U JP 4126093 U JP4126093 U JP 4126093U JP 2593672 Y2 JP2593672 Y2 JP 2593672Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- tail plug
- barrel
- rear end
- ink tank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pens And Brushes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、軸筒の後部内孔に生イ
ンキ状態のインキを収容することにより軸筒の後部を直
接インキタンクとして用いてなる筆記具に関する。
ンキ状態のインキを収容することにより軸筒の後部を直
接インキタンクとして用いてなる筆記具に関する。
【０００２】
【従来の技術】上記した種の筆記具は、所謂、生インキ
式筆記具の一種であり、軸筒自体を有底筒状にしたもの
と、別体の尾栓を後端開口する軸筒に固着したものとが
ある。後者が本考案に係るものである。
式筆記具の一種であり、軸筒自体を有底筒状にしたもの
と、別体の尾栓を後端開口する軸筒に固着したものとが
ある。後者が本考案に係るものである。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】軸筒は、一般に合成樹
脂の射出成形品であり、インキ量を多く収容するように
と軸筒の全長を長くすると反り曲がりなどの形状不安定
性も高くなる。この点、別体の尾栓を折角使用するので
あるから、この尾栓をインキタンクの一部として活用す
ることが考えられる。尾栓を有底筒状にし、その内孔部
にもインキを収容させる訳である。所望するならば、尾
栓の軸筒より後端突出する部分をペン先の種類、筆跡
幅、インキ色などの表示に有効利用するなど利点も広が
る。
脂の射出成形品であり、インキ量を多く収容するように
と軸筒の全長を長くすると反り曲がりなどの形状不安定
性も高くなる。この点、別体の尾栓を折角使用するので
あるから、この尾栓をインキタンクの一部として活用す
ることが考えられる。尾栓を有底筒状にし、その内孔部
にもインキを収容させる訳である。所望するならば、尾
栓の軸筒より後端突出する部分をペン先の種類、筆跡
幅、インキ色などの表示に有効利用するなど利点も広が
る。
【０００４】ところが、実際、有底筒状の尾栓を軸筒の
後端開口部に固着してみると、インキの移動が円滑にな
らないことがある。例えば、インキを充填する際、尾栓
の内孔部にインキが円滑に入らなかったりする。また、
使用時、尾栓の内孔部に入ったインキがなかなか前方に
供給されないこともある。即ち、インキが空気と円滑に
置換しない。インキタンクの内壁面がこれら二つの部材
の接続部で周状に、なだらかに連続しないためである。
例えば、小径の尾栓を大径の軸筒に内嵌するとインキタ
ンクは小径後部と大径前部との間に段部を有するものと
なる。また、設計寸法を等しくしても実際には不一致が
生じるし、成形物が有する縁部分の丸みが環状凹部をイ
ンキタンク内壁面に与えることもある。
後端開口部に固着してみると、インキの移動が円滑にな
らないことがある。例えば、インキを充填する際、尾栓
の内孔部にインキが円滑に入らなかったりする。また、
使用時、尾栓の内孔部に入ったインキがなかなか前方に
供給されないこともある。即ち、インキが空気と円滑に
置換しない。インキタンクの内壁面がこれら二つの部材
の接続部で周状に、なだらかに連続しないためである。
例えば、小径の尾栓を大径の軸筒に内嵌するとインキタ
ンクは小径後部と大径前部との間に段部を有するものと
なる。また、設計寸法を等しくしても実際には不一致が
生じるし、成形物が有する縁部分の丸みが環状凹部をイ
ンキタンク内壁面に与えることもある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、後端開口部に
尾栓を固着した軸筒の後部内孔に生インキ状態のインキ
を収容することにより軸筒の後部を直接インキタンクと
して用いてなる筆記具において、前記尾栓を有底筒状の
ものとして、この尾栓の内孔部もインキタンクの一部と
して用い、ここで、尾栓は、周方向に凹凸となる前端を
有し、この前端の部分を前記軸筒の後端開口部に内嵌し
てなる筆記具を要旨とする。
尾栓を固着した軸筒の後部内孔に生インキ状態のインキ
を収容することにより軸筒の後部を直接インキタンクと
して用いてなる筆記具において、前記尾栓を有底筒状の
ものとして、この尾栓の内孔部もインキタンクの一部と
して用い、ここで、尾栓は、周方向に凹凸となる前端を
有し、この前端の部分を前記軸筒の後端開口部に内嵌し
てなる筆記具を要旨とする。
【０００６】
【実施例】添付図１に基づき一例の説明をする。略スト
レ−トな円筒形状の軸筒１は、前端開口部２、後端開口
部３、内孔中間部の環状突部４、この環状突部４の後方
に延在する適宜数の内リブ５を有する。インキ量が判別
できる透明性を有するのが好ましい。
レ−トな円筒形状の軸筒１は、前端開口部２、後端開口
部３、内孔中間部の環状突部４、この環状突部４の後方
に延在する適宜数の内リブ５を有する。インキ量が判別
できる透明性を有するのが好ましい。
【０００７】この軸筒１の前方開口部２から、一時的イ
ンキ溜め部材６にペン先７を挿通し弾性リング８を嵌め
て予め一体品としたものを圧入などにより固定してあ
る。ここで、弾性リング８は、軸筒１の環状突部４に当
接しており、この弾性リング８で仕切られた軸筒１の後
部内孔が生インキ状態でインキを収容するインキタンク
９となっている。尚、ペン先７は、繊維束製のものとし
てあるが、小管ペン先、ボ−ルペン先など適宜構造のも
のであってよい。また、一時的インキ溜め部材６が十分
な密閉性を発揮する材質のものからなるときなど、弾性
リング８を省略できる。
ンキ溜め部材６にペン先７を挿通し弾性リング８を嵌め
て予め一体品としたものを圧入などにより固定してあ
る。ここで、弾性リング８は、軸筒１の環状突部４に当
接しており、この弾性リング８で仕切られた軸筒１の後
部内孔が生インキ状態でインキを収容するインキタンク
９となっている。尚、ペン先７は、繊維束製のものとし
てあるが、小管ペン先、ボ−ルペン先など適宜構造のも
のであってよい。また、一時的インキ溜め部材６が十分
な密閉性を発揮する材質のものからなるときなど、弾性
リング８を省略できる。
【０００８】一方、軸筒１の後端開口部３からは、有底
筒状の尾栓１０を突出状態に固着してある。液密性を確
保できるならば接着などでもよいが、超音波溶着により
取り付けるのが容易で確実であり、図の尾栓１０も、超
音波溶着するにあたって軸筒１に嵌めるとき、がたつき
が発生するのを抑制するための適宜数の突起１１を有す
るものとしてある。
筒状の尾栓１０を突出状態に固着してある。液密性を確
保できるならば接着などでもよいが、超音波溶着により
取り付けるのが容易で確実であり、図の尾栓１０も、超
音波溶着するにあたって軸筒１に嵌めるとき、がたつき
が発生するのを抑制するための適宜数の突起１１を有す
るものとしてある。
【０００９】尾栓１０の内孔部もインキタンク９の一部
となるもので、内壁には、適宜数の内リブ１２を有す
る。軸筒１の内リブ５、また、この尾栓１０の内リブ１
２、いずれもインキタンク９内におけるインキの移動を
円滑にするためのものである。しかし、迅速にインキ充
填するためなど、インキ移動は速やかであるほど好まし
い。また、内リブ５や内リブ１２が図のように仮に軸筒
１や尾栓１０に設けられていたとしても、これらのリブ
がインキタンク９の内壁面における軸筒１と尾栓１０と
の接続部に常に位置するとは限らない。実際、図示の内
リブ５は、尾栓１０の先端に近接はしているが、位置を
合わせてはいない。このようなことから、接続部におい
て、往々にしてインキと空気の置換性が損なわれる。
となるもので、内壁には、適宜数の内リブ１２を有す
る。軸筒１の内リブ５、また、この尾栓１０の内リブ１
２、いずれもインキタンク９内におけるインキの移動を
円滑にするためのものである。しかし、迅速にインキ充
填するためなど、インキ移動は速やかであるほど好まし
い。また、内リブ５や内リブ１２が図のように仮に軸筒
１や尾栓１０に設けられていたとしても、これらのリブ
がインキタンク９の内壁面における軸筒１と尾栓１０と
の接続部に常に位置するとは限らない。実際、図示の内
リブ５は、尾栓１０の先端に近接はしているが、位置を
合わせてはいない。このようなことから、接続部におい
て、往々にしてインキと空気の置換性が損なわれる。
【００１０】そこで、尾栓１０の前端に周方向の凹凸を
設ける。尾栓１０の前端を一平面状とならないようにす
ることによってインキタンク９内のインキと空気の置換
性を良好にするもので、図示のものは、各内リブ１２の
前方部に設けた溝状凹部１３によるものとなっている
が、前方突出する突部を設けるなどしてもよい。
設ける。尾栓１０の前端を一平面状とならないようにす
ることによってインキタンク９内のインキと空気の置換
性を良好にするもので、図示のものは、各内リブ１２の
前方部に設けた溝状凹部１３によるものとなっている
が、前方突出する突部を設けるなどしてもよい。
【００１１】
【考案の効果】本考案の筆記具は、後端開口部に尾栓を
固着した軸筒の後部内孔に生インキ状態のインキを収容
することにより軸筒の後部を直接インキタンクとして用
いてなる筆記具において、前記尾栓を有底筒状のものと
して、この尾栓の内孔部もインキタンクの一部として用
い、ここで、尾栓は、周方向に凹凸となる前端を有し、
この前端の部分を前記軸筒の後端開口部に内嵌してなる
ので、準備部品の形状を短くできることより形状の安定
したものとして、多量のインキを収容できるし、また、
インキタンク内におけるインキの移動性も円滑で、イン
キ充填なども迅速に行なうことができる。
固着した軸筒の後部内孔に生インキ状態のインキを収容
することにより軸筒の後部を直接インキタンクとして用
いてなる筆記具において、前記尾栓を有底筒状のものと
して、この尾栓の内孔部もインキタンクの一部として用
い、ここで、尾栓は、周方向に凹凸となる前端を有し、
この前端の部分を前記軸筒の後端開口部に内嵌してなる
ので、準備部品の形状を短くできることより形状の安定
したものとして、多量のインキを収容できるし、また、
インキタンク内におけるインキの移動性も円滑で、イン
キ充填なども迅速に行なうことができる。
【図１】本考案の一実施例を説明するための縦断面図。
【図２】図１のＡ−Ａ線横断面図。
【図３】図１のＢ−Ｂ線横断面図。
１ 軸筒 ２ 前端開口部 ３ 後端開口部 ４ 環状突部 ５ 内リブ ６ 一時的インキ溜め部材 ７ ペン先 ８ 弾性リング ９ インキタンク １０ 尾栓 １１ 突起 １２ 内リブ １３ 溝状凹部
Claims (1)
- 【請求項１】 後端開口部に尾栓を固着した軸筒の後部
内孔に生インキ状態のインキを収容することにより軸筒
の後部を直接インキタンクとして用いてなる筆記具にお
いて、前記尾栓を有底筒状のものとして、この尾栓の内
孔部もインキタンクの一部として用い、ここで、尾栓
は、周方向に凹凸となる前端を有し、この前端の部分を
前記軸筒の後端開口部に内嵌してなる筆記具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993041260U JP2593672Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993041260U JP2593672Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 筆記具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH075780U JPH075780U (ja) | 1995-01-27 |
| JP2593672Y2 true JP2593672Y2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=12603481
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993041260U Expired - Lifetime JP2593672Y2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 筆記具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2593672Y2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007203657A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Zebra Pen Corp | 直液式筆記具 |
| JP2008074082A (ja) * | 2006-08-24 | 2008-04-03 | Pilot Ink Co Ltd | 直液式筆記具 |
| JP2009000921A (ja) * | 2007-06-21 | 2009-01-08 | Pilot Ink Co Ltd | 直液式筆記具 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP1993041260U patent/JP2593672Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007203657A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Zebra Pen Corp | 直液式筆記具 |
| JP2008074082A (ja) * | 2006-08-24 | 2008-04-03 | Pilot Ink Co Ltd | 直液式筆記具 |
| JP2009000921A (ja) * | 2007-06-21 | 2009-01-08 | Pilot Ink Co Ltd | 直液式筆記具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH075780U (ja) | 1995-01-27 |
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