JPS5852153Y2 - シヤ−プペンシル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は外筒の先端に連結器を介して先端を嵌合した
シャープペンシルの改良に関する。

従来のシャープペンシルは一般に外筒の先端開口部にね
じ部が刻設され、この先端開口部に先金が螺着されてい
た。

しかしながら、組立時において、外筒開口部から、チャ
ックリング、スリーブ、芯パイプを後方に付勢するノッ
クスプリング等のメカニズムを組込んだ後、上記先金で
上記メカニズムを押えつけるため、該先金を外筒の先端
開口部に螺着させる際、該メカニズムが飛び出さないよ
うに手指で押えなから該先金を外筒に螺着する必要があ
り、そのため組立作業が容易でなく、組立能率の著しい
低下の原因となっていた。

特に芯に過大筆圧が加わったとき、芯が退没して芯折れ
を防止する手段を付加した場合には、ノックスプリング
の他にクッションスプリングが組込まれるため、一層組
立作業が難渋した。

さらに、先金および外筒にねじ部を刻設しなければなら
ないため、部品が高価となる欠点があった。

この考案は、上記欠点を解消し、先金を嵌合した連結器
を、予めメカニズムを挿着した外筒に圧入するだけで、
簡単に組立てが完了し、作業能率の高いシャープペンシ
ルを提供することを目的とする。

以下この考案の一実施例について、図面を参照して説明
する。

第１図は本考案に係るシャープペンシルの縦断面図、第
２図は連結器の側面図、第３図から第５図は、連結器の
他の実施例の縦断面図を示す。

外筒１には、その先端に圧入嵌合された中空形状の連結
器２と、内部に軸方向に移動可能に収納された芯パイプ
３とが配置されている。

上記連結器２には、金属製で、第１図、第２図示のよう
に、後端内縁には内方へ突設された環状の内突起４が、
また後端外縁には、外方へ向けて鋭角的に突設された環
状の外突起５が形成され、この外突起５はプラスチック
又は軟金属製の」二記外筒１の内壁に噴着している。

そして、上記連結器２の周面ばシャープペンシルの軸方
向と平行に、後端から前方に向けて複数条のスリット６
が切設され、該連結器２は直径方向に収縮可能となって
いる。

また、上記連結器２のほぼ中央の外周には外方へ向けて
環状の段部７が突設され、上記外筒１の先端に当接して
、該連結器２の該外筒１内−＼、の嵌合長を一定長さに
規制している。

そして上記連結器２の外周には、」−１記段部７と隣設
し、て先端近くまでねし部８が刻設され、このわじ部８
に先金９が強固に螺着している。

また上記連結器２の内部は、円筒状の中空部１０が貫設
され、この中空部１０を芯１１が貫通し７ている。

上記芯パイプ３月先端にはリードチャック１２が喰挿さ
れ、このり・−ドチャック１２の先端部は、断面コ字状
のチャックリング１３の中心孔内を貫通し、このチャッ
クリング１３の後端は、軸方向に移動可能なスリーブ１
４の対端と対向している。

このスリーブ１４は上記外筒１の突起１５との間に挿着
されたクッションスプリング１６によって前方に付勢さ
れ、また該芯パイプ３はスリーブ１４との間に挿着され
たノックスプリング１７によって後方に付勢されている
。

また上記芯パイプ３の後端にはノックキャップ１８が嵌
合されている。

以上記載の構成によれば、」上記外筒１と先端９との結
合時には、予めメカニズムを組込んだ該外筒１の先端に
、該先金９を螺着剤の連結器２を圧入す、ｉｔば、上記
スリット６の存在によって該連結器２は直径方向へ収縮
し、該外筒１内−＼容易に挿入される。

そして上記連結器２の段部７が上記外筒１の先端に当接
し所定の嵌合立置に達すると、上記外方へ突設された外
突起５はスリット６による弾性復元力によって該外筒１
の内壁に噴着し、先端９はワンタッチで外筒１に強固に
固定される。

また、上記先端９を上記外筒１から外す場合には、該先
端９を回転させれば上記連結器２から容易に取り外せる
。

第３図は、他の実施例を示し」１記先端９を螺着するね
じ部８を内壁に刻設し、一方、上記段部７を後端外縁に
突設した連結器２の実施例であり、該連結器２と上記外
筒１との嵌合長を長くシ、該連結器２を強固にかつ確実
に嵌合する。

第４図は他の実施例を示し、上記先端９と螺合するねじ
部８を内壁に刻設し、該ねじ部８に螺着した該先金９の
後端によって上記外筒１どの嵌合長を一定長さに規制す
る連結器２を示す。

上記外筒１との嵌合長を一定長さに規制する上記段部７
を必要としないので、製造が極めて容易となる。

第５図も他の実施例を示し、」１記先金９を螺着させる
ねじ部８で上記段部７の機能を兼用した連結器２を示す
。

以」二のようにこの考案のシャープペンシルによれば、
先金を連結器に螺着した後、外筒内にメカニズ１８を組
込み、外筒の先端に圧入するのみで先金を外筒に固定で
きるので、その取付作業は極めて簡単であると同時に、
先金の取付時にメカニズムの飛び出しを押えながら作業
をなくすことができ、一層シャープペンシルの組立作着
能率の向上が図れる等、優れた実用的効果がある。

尚、この実施例に限定されることなく、先金を硬質プラ
スチックとすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るシャープペンシルの縦断面図、
第２図は連結器の側面図、第３図から第５図は、連結器
の他の実施例の縦断面図を示す。 １・・・・・・外筒、２・・・・・・連結器、３・・・
・・・芯パイプ、４・・・・・・突起、５・・・・・・
外突起、６・・・・・・スリット、７・・・・・・段部
、８・・・・・・ねじ部、９・・・・・・先金、１０・
・・・・・中空部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部にメカニズムを挿着した外筒１と、後端外縁に環状
   に突設された外方突起５を介して上記外筒１の先端に圧
   入嵌合される中空形状の連結器２と、この連結器２の先
   端側に予め嵌合された先金９とを備え、上記連結器２に
   は外周に嵌合長規制用の環状段部を突設すると共に、後
   端から軸方向にスリット６を切設し、上記外方突起５を
   該外筒１の内壁に該スリット６の弾性復元力で噴着嵌合
   することを特徴とするシャープペンシル。