JPS5851026Y2 - シヤ−プペンシルの芯保護装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシャープペンシルの芯保護装置に関する。

従来、このようなシャープペンシルの芯保護装置は第１
図に示すように先軸１にスライド自在に芯保護パイプ２
を備え、先軸１のスライド穴３内に突出したパイプ２の
端部に摺接体４を備えている。

この摺接体４はスライド穴３に摺接する摺接体部５と、
この摺接体部（金属製）に形成された穴に嵌め込まれた
芯の戻り止め体６とにより構成されている。

しかしながら摺接体５は金属製である為如可に精密に加
工しても横ブレを完全になくする事は出来ないのである
。

高度は精密加工法がない訳ではないが、商品の性質上の
？ストの点からもそれは不可能である。

こ′の芯折れの原因を合理的経済的に吸収する為に本案
に於ては次の方法をとった先軸先端の中心に芯の摩耗に
従って後退する芯保護パイプを備え、前記先軸のスライ
ド穴内に突出した前記芯保護パイプの一端に前記スライ
ド穴の内面に摺接する摺接体を備えてなるシャープペン
シルの芯保護装置において、前記摺接体は、弾性板製で
その外径を前記スライド穴の内径をより大きく形成して
圧入されているスライド穴摺接体部と、このスライド穴
摺接体部の一方側の前記パイプに圧入されている摺接体
部止め金具と、前記スライド穴摺接体部の他方側に形成
された戻り止め体保持金具嵌装穴に嵌め込まれ、かつ前
記パイプに圧入された戻り止め保持金具と、この保持金
具に形成された戻り止め体嵌装穴に備えられ、かつ芯の
径より小径の芯挿通孔を穿設した弾性材製の戻り止め体
とにより構成され、前記保持金具の外方端縁を内側へか
しめ、摺接体がパイプに確実に取り付けられて外れる虞
れがなく、製造が容易であり、かつ芯折れを防止し、パ
イプが適度に突出され又は押し込まれるようにしたこと
にある。

次に本考案の実施の一例を図面を参照して詳細に説明す
る。

第２図中１０は先軸１１にスライド自在に備えられた芯
保護パイプであり、このパイプ１０の一端部を先軸１１
のスライド穴１２に突出させ、その突出端部に芯１３を
まっすぐに保持し、かつパイプ１０のスライドを規制す
るための摺動体１４が備えられている。

この摺動体１４は弾性材製で、かつ円柱状で左半分はテ
ーパー状に形成され、その軸心に貫通孔が穿設されてパ
イプ１０が嵌め込まれているスライド穴摺接体部１５を
有している。

このスライド穴摺接体部１５はその外径をスライド穴１
２の内径より大きく形成し圧入されているのでパイプ１
０はブレを生じないようになっており、また、パイプ１
０のみがスライドしてしまわないようになっている。

このスライド穴摺接体部１５の一方側端面にはパイプ１
０に圧入されているリング状の摺接体部止め金具１６と
、摺接体部１５の他方側にパイプ１０に圧入されている
戻り止め保持金具１７とを備え、摺接体部１５を固定し
ている。

この戻り止め保持金具１７は摺接体部１５に形成された
戻り止め保持金具嵌装穴１８に嵌め込まれて配設され摺
接体１４がスライド穴１２の内面に確実に圧接するよう
にしである。

また、保持金具１７には戻り止め体嵌装穴１９が形成さ
れて戻り止め体２０が嵌装されている。

この戻り止め体２０は弾性材製でパイプ１０の端面に当
接して配設され、その中心には芯１２の径より小径の芯
挿通孔２１が突設されて繰り出される芯１３とともにパ
イプ１０も繰り出されて芯１３を保護するようにしてい
る。

この戻り止め体２０は保持金具１７の外方端縁を内側へ
かしめて抜は出さないようにされている。

図中２２は芯１２を繰り出す隣青銅又はベリリウム青銅
等製のチャックであり、このチャック２２は第４図に示
すようにセンターホール２３を芯１３の外径より大きく
して切削加工後組立前ＢｅＣｕの場合は焼き入れし成形
されているので金属の疲労による機能不全（芯が出なく
なる）を起さぬよう耐久性を高くしている。

このチャック２２には芯１３の直径の１／２以下の細幅
のスリツ） ２４．２４・・・・・・が形成され、スリ
ット２４・・・・・・を拡幅加工することなく締めリン
グ２５によつで綿められて芯１３をつかみ繰り出す。

このチャック２２のシャンクは平行であるため、案内金
具２６の案内孔との間にギャップが最小となりチャック
を押し出す場合締めリング２５が外れてもチャック２２
の振れがほとんどなく、芯１３がチャック２２に挾まれ
て折れないようにしている。

２７はチャック２２とともに押し出されるリング２５が
当って外しチャック２２を開放するようにしている。

本考案は上述のように構成されている。

弾性材摺接体をスライド穴摺接部に摺接体止め金具、戻
り止め体保持金具、戻り止め体とを備えたため摺接体は
両金具によって確実にパイプに固定されることとなって
芯の押し出し操作を操り返しても摺接体がパイプから外
れる虞れがなくなったものである。

また、戻り止め体をスライド穴摺接体部内に備えたため
、パイプは芯の繰り出しと共にスライドされ、また、芯
の消耗につれてパイプは押し込まれ常に芯は極めてわず
かしかパイプの先端より露出しないので芯は常に保護さ
れるものであり更にパイプのブレを吸収して芯が折れる
虞れがないものである。

また、金属摺接体のように高精度の加工を必要とせず、
製造が容易であり、万一、部品に不良品が発生した場合
、あるいは消耗した場合にも全体を無駄にすることなく
、その部品だけを交換修理でき経済的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のシャープペンシルの芯保護装置の縦断面
図、第２図以下は本考案の実施の一例を示すもので、第
２図は本考案に係るシャープペンシルの芯保護装置の縦
断面図、第３図は摺接体の部分縦断面図、第４図はチャ
ックの正面図である。 １０・・・・・・芯保護パイプ、１１・・・・・・先軸
、１２・・・・・・スライド穴、１３・・・・・・芯、
１４・・・・・・摺接体、１５・・・・・・スライド穴
摺接体部、１６・・・・・・摺接体止め金具、１７・・
・・・・戻り止め体保持金具、２０・・・・・・戻り止
め体、２１．−０．芯挿通孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先軸の前方に芯の摩耗に従って後退する芯保護パイプを
   備え１．前記先軸のスライド穴内に突出した前記芯保護
   パイプの一端に前記スライド穴の内面に摺接する摺接体
   を備えてなるシャープペンシルの芯保護装置において、
   前記摺接体は、弾性材製でその外径を前記スライド穴の
   内径より大きく形成して圧入されているスライド穴摺接
   体部と、このスライド穴摺接体部の一方側の前記パイプ
   に圧入されている摺接体部止め金具と、前記スライド穴
   摺接体部の他方側に形成された芯戻り止め保持金具嵌装
   穴に嵌め込まれ、かつ前記パイプに圧入された芯戻り止
   め体保持金具と、この保持金具に形成された戻り止め体
   嵌装穴に備えられ、かつ芯の径より小径の芯挿通孔を穿
   設した弾性材製の戻り止め体とにより構成され、前記保
   持金具の外方端縁を内側へかしめていることを特徴とす
   るシャープペンシルの芯保護装置。