JP4358924B2 - 板状基体の収納ユニットおよび収納装置 - Google Patents

板状基体の収納ユニットおよび収納装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、板状基体の収納ユニットおよび収納装置に係わり、より詳細には、板状基体としてガラス板などの保管や運搬をする板状基体の収納ユニットおよび収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラス板には、例えば、TFT型液晶ディスプレイ用のものなど各種のものがある。このような四角形状のガラス板は、通常、ガラスメーカで生産されて、ユーザに運搬される。従来、ガラス板の運搬は次のようにして行われている。メーカ側は、ガラス板を送る際に、合成樹脂製等のパッドをガラス板の間に置き、ガラス板を積み重ねて、ガラス板の梱包をする。ガラス板が積み重ねられた状態の梱包が、ユーザに向けて発送される。この場合、内部のガラス板の姿勢が板の厚みや強度から選択されて、縦形、横形の何れかの輸送姿勢や梱包形態が決められている。
【0003】
ガラス板のユーザ側は、受け取った梱包を開いて、パッドを除いて取り出したガラス板を棚台に置く。棚台は、ガラス板を運ぶための専用運搬具である。この後、ガラス板の処理および加工をするプロセス装置が設置されている作業場所まで、棚台が移動される。棚台が作業場所まで移動されると、棚台からプロセス装置の搬入部までガラス板が移動される。ガラス板の移動は、ロボット装置のロボットハンドによって行われる。
【0004】
ロボットハンドは、棚台から順にガラス板を吸着によって取り出し、ガラス板を回転し、搬入部の搬送面に移動する。ロボットハンドは、ガラス板を移動すると、このガラス板を搬送面に置く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
画面の大型化に伴って、フラット・パネル・ディスプレイ(FPD)分野では、薄膜トランジスタ(TFT)用やプラズマディスプレイ・パネル(PDP)用として、次のような大型ガラス板が使用されようとしている。つまり、薄膜トランジスタ用として、厚さ0.3〜1.1[mm]、平面寸法650×830[mm]以上のガラス板が試作され、プラズマディスプレイ・パネル用として、厚さ〜8[mm]、平面寸法1000×1000[mm]以上のものが試作されている。
【0006】
ロボットハンドでの支持または棚台の棚板での両端支持によって、大型ガラス板が重力で大きく撓む。この場合、薄板状の大型ガラス板では、100〜250[mm]の凹状の反りが発生し、厚板状の大型ガラス板でも、20〜30[mm]の反りが生じる。
【0007】
したがって、大型ガラス板に発生する撓みを考慮して、棚台の棚板間隔、つまり、上下に配置されるガラス板の間隔を大きく設定する必要が発生する。また、ロボットハンドが棚台からガラス板を取り出す場合、ガラス板が平面でないため、ロボットハンドによる吸着が不完全になり、ガラス板の脱落が発生しやすくなる。
【0008】
棚台を使用しないで、輸送梱包の上面を直接開き、ロボットハンドで垂直に引き出す方法がある。しかし、引き出し時に、ガラス板の端部と梱包材の内壁との擦れが、ガラス板に傷の発生する原因となる。また、ガラス板が薄板状である場合、ガラス板に撓みが生じて、ガラス板の引き出しが極めて困難になる。
【0009】
また、積み重ねられたガラス板を置いた場所に隣接して、ロボット装置を設置する必要がある。このために、従来の運搬方式には、棚台を置くためのスペースとは別に、ロボット装置を設置するためのスペースと、ロボット装置がガラス板を棚台からプロセス装置へ回転移送するためのスペースとを必要とする。
【0010】
また、ロボット装置には、ロボットハンドによってガラス板を吸着する機能と、ロボットハンドによってガラス板を180度に水平回転する機能とが必要である。このために、従来の運搬方式では、使用されるロボット装置の構造および制御が複雑になる。
【0011】
さらに、ガラス板の取り出しの際に、ロボット装置のロボットハンドがガラス板に吸着するので、ガラス板を非接触で取り出すことができない。
【0012】
この発明は、板状基体を取り出すためのロボット装置を不要にすることができ、しかも、ガラス板を非接触で取り出すことを可能にする板状基体の運搬装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明の板状基体の運搬装置は、板状基体を収納すると共に、板状基体を処理するときに、収納している板状基体を外部に排出する板状基体の収納ユニットにおいて、板状基体を置くための保持面を具備する本体部と、前記保持面の一端およびこの一端の両側の端に設けられると共に、板状基体が前記3つの端に移動することを防ぐ壁部と、前記保持面に置かれている板状基体を前記保持面から浮上させるために、供給された気体を前記保持面から噴出する浮上用噴出部と、 前記浮上用噴出部によって浮上している板状基体を、前記壁部に衝突を防ぐと共に、前記保持面の他端に向けて押し出す排出部とを備えることを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、板状基体が本体部の保持面に置かれる。この後、板状基体の運搬や保管が行われる。運搬や保管が終了すると、本体部に気体が供給される。供給された気体が保持面の浮上用噴出部から噴出する。これによって、板状基体が保持面から浮上する。さらに、浮上している板状基体は、排出部によって保持面の他端に向けて押し出され、収納ユニットの外部に排出される。
【0015】
また、この発明は、板状基体を収納すると共に、板状基体を処理するときに、収納している板状基体を外部に排出する板状基体の収納ユニットにおいて、板状基体を置くための保持面を具備する本体部と、前記保持面の一端側に設けられると共に、前記保持面に置かれている板状基体が前記一端側に移動することを防ぐ第1壁部と、板状基体が前記直角方向にそれぞれ移動することを防ぐと共に、前記保持面にそれぞれ着脱可能に取り付けられる第2および第3壁部と、前記第2および第3壁部にそれぞれ設けられると共に、前記第2および第3壁部を前記保持面に取り付けるための第1固定手段と、前記第1固定手段とそれぞれ係合して前記第2および第3壁部を前記保持面に固定すると共に、前記直角方向に対して順に並んで設けられているn組の第2固定手段と、前記保持面に置かれている板状基体を前記保持面から浮上させるために、供給された気体を前記保持面から噴出する浮上用噴出部と、前記浮上用噴出部によって浮上している板状基体を、前記移動方向に押し出す排出部とを備えることを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、第2および第3壁部が保持面に対して着脱自在になる。この結果、保管や運搬をされる板状基体幅に合わせて、第2および第3壁部を保持面に取り付け、保持面の大きさを板状基体に合わせる。
【0017】
また、この発明は、板状基体を収納すると共に、板状基体を処理するときに、収納している板状基体を処理装置の搬入部に送り出す板状基体の収納装置において、請求項2または3に記載の収納ユニットが積み重ねられている運搬具と、前記運搬具を置くことが可能であり、置かれた前記運搬具を上下して、指定された前記収納ユニットの位置を前記搬入部に合わせる昇降装置と、前記昇降装置による位置合わせが終了すると、前記搬入部に位置する前記収納ユニットに気体を供給する供給装置とを備えることを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、多数の板状基体が運搬具で運搬され、また、保管される。板状基体の運搬や保管が終了すると、運搬具が昇降装置に置かれる。昇降装置は、置かれた運搬具を上下して、指定された収納ユニットを搬入部に位置合わせする。昇降装置による位置合わせが終了すると、供給装置は、搬入部に位置する収納ユニットに気体を供給する。これによって、板状基体が運搬具から搬入部に向かって排出される。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態について説明する。
【0020】
[発明の実施の形態1]
実施の形態1では、この発明による板状基体の収納ユニットについて述べる。図1は、この発明の実施の形態1に係わる板状基体の収納ユニットを示す斜視図である。図2は、図1の平面図である。図3は、図1の背面図である。図4は、図2のI−I断面を示す断面図である。図5は、図2のII−II断面を示す断面図である。図6は、図2のIII−III断面を示す断面図である。図7は、実施の形態1によってガラス板を移動する様子を示す説明図である。図8は、実施の形態1によってガラス板を移動する様子を示す説明図である。
【0021】
実施の形態1の板状基体の収納ユニットは、図1に示すように、板状基体(例えば、ガラス板)を置くための保持面(底面11E)を具備する本体部10と、保持面の一端およびこの一端の両側の端に設けられると共に、板状基体が3つの端に移動することを防ぐ壁部と、保持面に置かれている板状基体を保持面から浮上させるために、供給された気体を保持面から噴出する浮上用噴出部(複数の噴出孔14)と、浮上用噴出部によって浮上している板状基体を保持面の他端(搬出口11A)に向けて押し出す排出部(複数の噴出孔16)とを備えることを特徴とする。
【0022】
実施の形態1による板状基体の収納ユニット(以下、単に収納ユニットと記す)について、以下では詳細に説明する。
【0023】
図1に示すように、収納ユニット1は四角形状の本体部10を備えている。本体部10の上面10Aには、窪み11が設けられている。窪み11の外側の本体部10が壁部である。窪み11は、輸送されるガラス板を置くためのものである。窪み11に置かれるガラス板は、TFT型液晶ディスプレイ用のものであり、四角形状をしている。窪み11の1つの側壁が取り除かれて、置かれたガラス板を取り出すための搬出口11Aが通過部分として設けられている。窪み11と搬出口11Aとによって、保持部が形成される。窪み11の1つの側壁が取り除かれているので、窪み11は、3つの側壁11B〜11Dが平面状の底面11Eを囲むような形状をしている。
【0024】
本体部10の内部には、図2に示すように、本体部分12Aと供給路12Bとを備えた第1中空部12が設けられている。本体部分12Aは、窪み11の底面11Eおよび側壁11B,11Dと向かい合うように形成された空洞である。供給路12Bの形状がパイプ状であり、供給路12Bの一端が本体部分12Aに接続されている。供給路12Bの他端がテーパー状に広げられて、本体部10の側壁10Bに接続されている。これによって、本体部10の側壁10Bに開口が形成され、この開口が図3に示すように浮上用気体供給口12Cである。
【0025】
また、本体部10には、本体部分13Aと2つの排出路13Bとを備えた第2中空部13が設けられている。本体部分13Aは、窪み11の側壁11Cと向かい合うように形成された空洞である。
【0026】
2つの排出路13Bが側壁11B,11Dの長手方向と平行に配置されている。排出路13Bは、図4に示すように、本体部分12Aを仕切るように、本体部分12A内に設けられている。排出路13Bの一端の延長方向にある本体部分12Aの側壁に対して非接触の状態で、各排出路13Bの一端が閉じられている。この結果、排出路13Bで仕切られた状態にある本体部分12A内を、気体が自由に流れることが可能になる。排出路13Bの他端が本体部分13Aに接続されている。
【0027】
本体部10の側壁10Bには、本体部分13Aに接続されている開口が設けられている。この開口が排出用気体供給口13C(図3参照)である。
【0028】
本体部10には、多数の浮上用の噴出孔14が設けられている。噴出孔14は、底面11Eに置かれたガラス板を浮上させるためのものである。噴出孔14の形状がパイプ状であり、噴出孔14の一端が底面11Eに接続されている。これによって、底面11Eには開口が形成される。噴出孔14の他端が本体部分12Aに接続されている。
【0029】
噴出孔14は、図5に示すように接続されている。つまり、パイプ状の噴出孔14の長手方向が底面11Eに対して直角になるように、噴出孔14は、底面11Eと本体部分12Aとの間に設けられている。この結果、側壁10Bに形成された浮上用気体供給口12Cに気体が供給されると、この気体は、本体部分12Aを流れて、各噴出孔14から噴出される。噴出孔14が底面11Eに対して直角に接続されているので、噴出孔14からの気体は、底面11Eに対して直角方向に噴出される。噴出される気体によってガラス板に加えられる力は、浮上専用としてガラス板に作用することになる。
【0030】
本体部10には、多数の排出用の噴出孔15〜18(図4,5,6参照)が設けられている。噴出孔15〜18は、噴出孔14によって浮上したガラス板を、収納ユニット1の搬出口11Aから方向A(図2参照)に排出するためのものである。
【0031】
噴出孔15,17(図4参照)は、浮上したガラス板が側壁11B,11Dに衝突することを防ぐ。噴出孔16(図5参照)は、浮上したガラス板が側壁11Cに衝突することを防ぐと共に、ガラス板を方向Aに排出する。
【0032】
噴出孔15,17の形状がパイプ状であり(図4参照)、噴出部15,17の一端が側壁11B,11Dにそれぞれ接続されている。これによって、側壁11B,11Dには、開口が形成される。噴出孔15,17の他端が、第1中空部12の本体部分12Aに接続されている。
【0033】
同じように、噴出孔16の形状がパイプ状であり(図5,6参照)、噴出孔16の一端が側壁11Cに接続されている。これによって、側壁11Cには、開口が形成される。噴出孔16の他端が、第2中空部13の本体部分13Aに接続されている。
【0034】
パイプ状の噴出孔15〜17の長手方向が底面11Eに対して平行になるように、噴出孔15,17は、側壁11B,11Dと本体部分12Aとの間に設けられ、噴出孔16は、側壁11Cと本体部分13Aとの間に設けられている。
【0035】
噴出孔18は、浮上したガラス板を方向Aに排出する。噴出孔18の形状がパイプ状であり(図6参照)、噴出孔18の一端が底面11Eに接続されている。これによって、底面11Eには、開口が形成される。噴出孔18の他端が、第2中空部13の排出路13Bに接続されている。パイプ状の噴出孔18の長手方向が、底面11Eに対して方向Aに傾斜するように、底面11Eと排出路13Bとの間に噴出孔18が接続されている。
【0036】
側壁10Bに形成された浮上用気体供給口12Cに気体が供給されると、気体は、本体部分12Aを流れて、先に述べたように噴出孔14から噴出すると同時に、噴出孔15,17から噴出する。噴出孔15,17が底面11Eに対して平行に設けられているので、噴出孔15,17からの気体が底面11Eに対して平行に、かつ、底面11Eの中心に向かって噴出する。
【0037】
側壁10Bに形成された排出用気体供給口13Cに気体が供給されると、気体は、本体部分13Aを流れて、噴出孔16,18から噴出する。噴出孔16が底面11Eに対して平行に設けられているので、噴出孔16からの気体が底面11Eに対して平行に、かつ、搬出口11Aに向かって噴出される。また、噴出孔18が底面11Eに対して傾斜して設けられているので、噴出孔18からの気体が底面11Eに対して傾斜し、かつ、搬出口11Aに向かって噴出する。
【0038】
次に、この実施の形態の使用方法について説明する。
【0039】
例えば、TFT型液晶ディスプレイ用のガラス板を移動して、プロセス装置に供給する場合、図7(a)に示すように、作業者が収納ユニット1の底面11Eにガラス板1000を置く。この後、ガラス板1000が置かれた収納ユニット1を、作業者がプロセス装置の搬入口へ移動する。
【0040】
収納ユニット1の移動が終了すると、図7(b)に示すように、作業者は、気体を供給する供給管のテーパー状の先端91を収納ユニット1の浮上用気体供給口12Cに差し込み、収納ユニット1に気体を供給する。このとき使用する気体は、清浄なドライエアー、高純度窒素、他の不活性ガス等多種から選択できる。気体の供給によって、収納ユニット1の噴出孔14,15,17から気体が噴出する。
【0041】
噴出孔14から噴出される気体によって、ガラス板1000が底面11Eから浮上する。また、噴出孔15,17から噴出される気体によって、図8に示すように、ガラス板1000の中心1001が底面11Eの中心11Fと一致するように、ガラス板1000の位置が保たれる。なお、図8では、各噴出孔14,15,17から噴出される気体を矢印で示している。各噴出孔14,15,17からの気体によって、ガラス板1000は、底面11Eから浮上して、側壁11B,11Dや底面11Eに対して非接触状態になる。
【0042】
ガラス板1000が浮上した後、図7(c)に示すように、作業者は、気体を供給する供給管のテーパー状の先端92を収納ユニット1の排出用気体供給口13Cに直ちに差し込み、収納ユニット1に気体を供給する。気体の供給によって、収納ユニット1の噴出孔16,18から気体が噴出する。気体の噴出によって、浮上状態にあるガラス板1000が搬出口11Aに向かって、つまり、方向Aに移動する。この結果、ガラス板1000が収納ユニット1からプロセス装置に向かって排出される。
【0043】
こうして、実施の形態1によれば、ガラス板の非接触状態を保ちながら、このガラス板を目的の装置等に排出することができる。この結果、ガラス板が収納ユニット1の側面11B〜11Dや底面11Eと擦れることがないので、傷等がガラス板に発生することを防ぐことができる。
【0044】
また、窪み11の側壁11Cに設けた噴出孔16からの気体と、底面11Eに設けた噴出孔18からの気体とによって、排出用の力をガラス板1000に加える。したがって、ガラス板1000が重くなっても、ガラス板1000を収納ユニット1から排出することができる。
【0045】
[発明の実施の形態2]
実施の形態2では、この発明による収納ユニットについて述べる。図9は、この発明の実施の形態2に係わる板状基体の収納ユニットを示す平面図である。なお、図9では、先に説明した図1〜6の収納ユニットと同一または同一と見なされる構成要素には、それと同じ符号が付けられている。
【0046】
図9に示すように、実施の形態2の収納ユニット2は、実施の形態1の収納ユニット1から2つの排出路13Bを省略したものである。そして、底面11Eには、すべて本体部分12Aに接続された噴出孔14だけが設けられている。
【0047】
この結果、実施の形態2による収納ユニット2は、比較的重量の軽いガラス板を保持および搬送する場合に最適である。また、実施の形態2によれば、例えば、ドリル歯によって噴出孔14を底面11Eに形成する場合、収納ユニット2の本体部10に対して直角方向からの加工だけでよいので、本体部10に対する加工を簡単にすることが可能である。
【0048】
[発明の実施の形態3]
実施の形態3では、この発明による収納ユニットについて述べる。図10は、この発明の実施の形態3に係わる板状基体の収納ユニットを示す断面図である。図10に示すように、実施の形態3の収納ユニット3では、実施の形態1,2で用いられている本体部10の代わりに、本体部30が用いられている。つまり、浮上用および排出用の噴出孔31を囲む周囲面32に比べて、他の面が低くなっている。
【0049】
この収納ユニット3によれば、ガラス板1000を置いたときに、ガラス板1000の下面1002と、本体部30の窪みの底面との接触面積を小さくすることができる。
【0050】
[発明の実施の形態4]
実施の形態4では、この発明による収納ユニットについて述べる。図11は、この発明の実施の形態4に係わる板状基体の収納ユニットを示す斜視図である。図12は、図11の側面図である。図13は、実施の形態4の使用状態を説明するための説明図である。
【0051】
保持部の周辺に位置すると共に本体部40の上面40Aに設けられた突出部分または窪み部分(例えば、結合ピン41)で形成される第1嵌合部と、本体部の下面に設けられ、第1嵌合部と同位置にかつ第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部とを備えることを特徴とする。
【0052】
実施の形態4による板状基体の収納ユニットについて、以下では詳細に説明する。
【0053】
図11,12に示すように、実施の形態4の収納ユニット4では、実施の形態1〜3で用いられている本体部10,30の代わりに、本体部40が用いられている。なお、図11,12では、浮上用および排出用噴出孔の図示を省略している。
【0054】
本体部40の上面40Aの四隅に4つの結合ピン41が互いに離れて設けられている。各結合ピン41は、円筒形をして、上面40Aから突き出ている。本体部40の下面40Cには、結合ピン41の取り付け位置に対応する部分に凹部42がそれぞれ設けられている。凹部42は、結合ピン41に嵌合する形状をしている。つまり、凹部42は、円筒形をした窪みである。
【0055】
このような収納ユニット4によれば、図13に示すように、作業者は、各本体部40の窪みにガラス板1000を置いた後、収納ユニット4を重ねる。このとき、作業者が上段の収納ユニット4の凹部42に下段の収納ユニット4の結合ピン41を挿入して、収納ユニット4を積み重ねていく。
【0056】
積み重ねられた収納ユニット4の運送に際して、トラック運送等で振動が発生しても、結合ピン41と凹部42との嵌合によって、収納ユニット4が滑り動くことを防ぐことができる。つまり、実施の形態4によって、収納ユニット4をまとめて運ぶことを可能にする。かつ、結合ピン41が上面40Aの四隅に設けられているので、収納ユニット4が運送される場合、各収納ユニット4のずれを防いで、積み重ねられた収納ユニット4を堅固にすることができる。
【0057】
なお、最上段の収納ユニット4に対して、必要に応じて蓋43を被せてもよい。蓋43は、収納ユニット4と同じ形状の四角形である。蓋43の下面には、収納ユニット4の凹部42と同じ凹部43Aが設けられている。蓋43によって、収納ユニット4の上側から落ちてくる塵等がガラス板1000に付着することを防ぐことができる。
【0058】
実施の形態4の変形例として、4つの結合ピン41の中の少なくとも1つ、また、多くとも3つの代わりに、図14(a)に示す半円柱状の結合ピンや、図14(b)に示す円錐状の結合ピン、図14(c)に示す4角柱状の変形結合ピンを用いる。円柱形状の結合ピン41と異なる変形結合ピンには、各種の形状のものがある。また、本体部40の下面40Cには、図示を省略しているが、変形結合ピンと嵌合する凹部を設ける。
【0059】
このような、変形結合ピンとこのピンに嵌合する凹部とを用いることにより、収納ユニットの重ね合わせが一種類だけになるので、搬出口の向きをそろえることができる。
【0060】
[発明の実施の形態5]
実施の形態5では、この発明による板状基体の収納装置について述べる。図15は、この発明の実施の形態5に係わる板状基体の収納装置の構成を示す構成図である。図16は、実施の形態5の供給装置の概略的な構成を示す構成図である。図17は、実施の形態5の結合部を説明するための説明図である。
【0061】
実施の形態1〜4の収納ユニットが積み重ねられている運搬具51と、運搬具51を置くことが可能であり、置かれた運搬具51を上下して、指定された収納ユニット51Aの高さ位置を搬入部1100に合わせる昇降装置52と、昇降装置52による位置合わせが終了すると、搬入部1100に位置する収納ユニット51Aに気体を供給する供給装置53とを備えることを特徴とする。
【0062】
実施の形態5による板状基体の収納装置について、以下では詳細に説明する。
【0063】
図15に示すように、実施の形態5の板状基体の収納装置5(以下、単に収納装置5と記す)は、運搬具51、昇降装置52および供給装置53を備えている。
【0064】
昇降装置52と供給装置53とは、台5A上に設置されている。さらに、台5Aがガラス板の作業場所に設置されている。作業場所には、ガラス板の処理および加工をするプロセス装置が接近されて設置されている。プロセス装置は、ガラス板を受け入れる搬入部1100を備えている。そして、搬入部1100は、ガラス板を搬送面1101に沿って方向Bに移動する。このとき、ガラス板の移動が、気体の噴出でガラス板を浮上して運ぶ浮上搬送や、コンベア等の機械的手段で運ぶ機械搬送によって行われる。
【0065】
運搬具51は、収納ユニット51Aを積み重ねたものである。収納ユニット51Aは、実施の形態1〜4の収納ユニット1〜4の中の1つである。運搬具51の各収納ユニット51A内には、ガラス板が置かれている。これらのガラス板は、ガラスメーカ側で各収納ユニット51Aに積み込まれたものである。そして、運搬具51がトラック等の運送手段によってユーザ側のプロセス装置に運ばれて来る。また、場合によって、運搬具51は、メーカ側やユーザ側で保管された後、プロセス装置に運ばれることもある。
【0066】
このように、運搬具51は、ガラス板の保管や運送に用いられる。そして、保管や運送の後で、運搬具51が昇降装置52に置かれる。
【0067】
昇降装置52は、割出し上下機構である。割出し上下機構は、あらかじめプロセス装置の搬入部1100の手前に設置されている。昇降装置52は、テーブル52Aと本体52Bとを備えている。テーブル52A上には、運搬具51を置くことができる。本体52Bは、図示を省略しているアクチュエータおよび位置検出器を内部に備えている。
【0068】
アクチュエータは、空気圧でシャフト52Cを上下方向に、つまり方向Cおよびその逆方向に動かす。このような空気圧による駆動装置の他に、機械的な駆動装置がある。その一例として、ボールねじを用いた駆動装置がある。ボールねじは、ナットと棒状のねじとの間に多数のボールが挿入された構造であり、精密な送りを可能にする。
【0069】
本体52Bは、アクチュエータによる1回の移動によって、シャフト52Cの先端に取り付けられているテーブル52Aを所定のピッチつまり収納ユニット51Aの厚みだけ移動する。このとき、位置検出器がテーブル52Aの位置を検出し、本体52Bは、検出されたテーブル位置に基づいて、アクチュエータを駆動する。この駆動によって、本体52Bは、あらかじめ設定されたサイクル時間毎に、テーブル52Aを初期位置から順に方向Cに降ろす。初期位置は、運搬具51の一番下側の収納ユニット51Aの搬出口と、搬入部1100の搬送面1101とが一致するように設定されている。もちろん、初期位置として任意の段の収納ユニット51Aを選択することも可能である。
【0070】
テーブル52Aの移動が終了した後、運搬具51がテーブル52Aに置かれると、テーブル52Aは、信号線52Dを経由して、終了を示す終了信号を供給装置53に、自動的に出力する。また、一番上側の収納ユニット51Aを搬入部1100に移動する作業が終了すると、本体52Bは、次のサイクル時間でテーブル52Aを初期位置に戻し、先の一連の動作を繰り返す。
【0071】
供給装置53は、図16に示すように、制御部53A、供給部53B、電磁弁53Cおよび結合部53Dを備えている。
【0072】
制御部53Aは、信号線52Dから終了信号を受け取ると、第1駆動信号を結合部53Dに送る。第1駆動信号を出力した後、所定時間が経過すると、制御部53Aは、第2駆動信号を供給部53Bに送る。また、第2駆動信号を出力した後、所定の遅延時間が経過すると、制御部53Aは、第3駆動信号を電磁弁53Cに送る。サイクル時間が終了するまで、制御部53Aは、第1駆動信号、第2駆動信号および第3駆動信号を送り続ける。
【0073】
結合部53Dは、駆動装置53D1と、図17に示すように、結合器53D2,53D3とを備えている。
【0074】
駆動装置53D1は、制御部53Aから第1駆動信号を受け取っている間だけ、結合器53D2,53D3を収納ユニット51Aに向けて、すなわち、方向Dに移動させる。
【0075】
結合器53D2および結合器53D3は、収納ユニット51Aの浮上用気体供給口51A1および排出用気体供給口51A2とそれぞれ向かい合うように配置されている。結合器53D2および結合器53D3は、駆動装置53D1によって方向Dに移動されると、浮上用気体供給口51A1および排出用気体供給口51A2にそれぞれ挿入される。結合器53D2および結合器53D3には、後述するように、配管53Eおよび配管53Fから気体がそれぞれ流れ込む。そして、結合器53D2および結合器53D3は、供給された気体を浮上用気体供給口51A1および排出用気体供給口51A2にそれぞれ流す。
【0076】
供給部53Bは、制御部53Aから第2駆動信号を受け取ると、気体を配管53Eに流す。このとき使用される気体は、清浄なドライエアー、高純度窒素、他の不活性ガス等多種からあらかじめ選択される。供給部53Bからの気体は、配管53Eを経由して、結合器53D2と電磁弁53Cとに流れる。
【0077】
電磁弁53Cは、制御部53Aからの第3駆動信号によって動作する弁である。つまり、電磁弁53Cは、第3駆動信号を受け取ると開状態になり、供給部53Bからの気体を配管53Fに流す。電磁弁53Cからの気体は、配管53Fを経由して、結合器53D3に流れる。
【0078】
次に、実施の形態5の動作について説明する。
【0079】
運搬具51がガラス板の運搬や保管を行う。ガラス板の運搬や保管が終了すると、運搬具51が昇降装置52のテーブル52Aに置かれる。これによって、本体52Bが終了信号を供給装置53に送る。
【0080】
供給装置53の制御部53Aは、終了信号を受け取ると、第1駆動信号を結合部53Dに送る。第1駆動信号を受け取っている間だけ、結合部53Dの駆動装置53D1が結合器53D2,53D3を収納ユニット51Aに向けて移動させる。結合器53D2および結合器53D3が駆動装置53D1によって方向Dに移動されると、浮上用気体供給口51A1および排出用気体供給口51A2にそれぞれ挿入される。
【0081】
結合器53D2および結合器53D3の挿入がそれぞれ終了すると、つまり、第1駆動信号の出力後、所定時間が経過すると、制御部53Aが第2駆動信号を供給部53Bに送る。
【0082】
供給部53Bは、第2駆動信号を受け取ると、気体を配管53Eに流す。供給部53Bからの気体が配管53Eを経由して結合器53D2と電磁弁53Cとに流れる。結合器53D2は、供給された気体を浮上用気体供給口51A1に流す。これによって、収納ユニット51A内のガラス板が浮上する。ガラス板が浮上すると、つまり、第2駆動信号の出力後、遅延時間が経過すると、制御部53Aが第3駆動信号を電磁弁53Cに送る。
【0083】
第3駆動信号を受け取ると、電磁弁53Cが開状態になり、供給部53Bからの気体が配管53Fを経由して結合器53D3に流れる。結合器53D3は、供給された気体を排出用気体供給口51A2に流す。これによって、収納ユニット51A内の浮上しているガラス板が、搬入部1100の搬送面1101に向けて排出される。
【0084】
このようにして、実施の形態5によって、複数の収納ユニット51Aを備える運搬具51が昇降装置52に置かれると、運搬具51内のガラス板を順にプロセス装置に自動的に排出することができる。
【0085】
また、ガラス板を取り出すためのロボット装置を不要にして、ガラス板を非接触で、つまり、ガラス板の上面を吸着することなく、かつ、下面をこすることなく、ガラス板を排出することができる。さらに、ガラス板を取り出すためのロボット装置が不要となる等の設備投資の削減効果が非常に大きい。
【0086】
また、ガラスメーカ側がクリーンルーム内で収納容器である運搬具51に入れれば、運搬具51をそのまま輸送荷姿梱包としてエンドユーザまで輸送することが可能になる。エンドユーザ側では、受け取った運搬具51を移し替えることなしに、運搬具51をプロセス装置に直結することができる。ガラスメーカ側およびエンドユーザ側では、収納ユニット51Aを繰り返して使用することができるので、ガラス板の輸送の合理化が可能になる。
【0087】
さらに、実施の形態5では、収納装置5からのガラス板の搬出について述べたが、逆に、ガラス板を収納装置5に搬入して、収納装置5を保管装置として使用することも可能である。この場合には、搬送されてくるガラス板の補足ブレーキとして、排出用気体噴出孔の気体噴出を使うことができる。
【0088】
[発明の実施の形態6]
実施の形態6では、この発明による収納装置について述べる。図18は、この発明の実施の形態6に係わる板状基体の収納装置の構成を示す構成図である。図19は、実施の形態6の収納ユニットの平面図である。図20は、図19の斜視図である。図21は、収納ユニットの部分断面図である。図22は、コネクタを示す斜視図である。なお、図18〜22では、先に説明した図1〜6の収納ユニットと同一または同一と見なされる構成要素には、それと同じ符号が付けられている。
【0089】
図18に示すように、実施の形態6の収納装置6は、運搬具61と昇降装置62とを備えている。収納装置6の昇降装置62が台6A上に設置され、収納装置6が実施の形態5と同様にプロセス装置の搬入部1100に接近して設置されている。
【0090】
運搬具61は、収納ユニット61Aを積み重ねたものである。収納ユニット61Aは、実施の形態1〜4の収納ユニットの第1中空部12および第2中空部13を次のように変更したものである。つまり、実施の形態1〜4の第1中空部12から浮上用気体供給口12Cを除き、第2中空部13から排出用気体供給口13Cを除いた構造である。
【0091】
さらに、図19に示すように、収納ユニット61Aでは、第1中空部12の本体部分12Aに接続管61A1の一端が接続されている。なお、図19では、側壁11B〜11Dの噴出孔15〜18の図示を省略している。接続管61A1は、パイプ状であり、気体を流すためのものである。接続管61A1の他端が第2中空部13の本体部分13Aに接続されている。これによって、本体部分12Aからの気体が本体部分13Aに流れる。
【0092】
接続管61A1の途中には、電磁弁61A2が取り付けられている。電磁弁61A2は、通常、閉状態にあり、気体が接続管61A1に流れることを阻止する。電磁弁61A2は、第2制御信号を受け取った時点から遅延時間後に動作する。つまり、電磁弁61A2は、遅延時間だけ遅れて開状態になり、気体を接続管61A1に流す。遅延時間の発生のために、電磁弁61A2は、抵抗とコンデンサとで第2制御信号を遅らせる遅延回路を内部に備えている。
【0093】
第2制御信号は、図20に示すように、コネクタ61A3を経由して電磁弁61A2に加えられる。コネクタ61A3は、図21に示すように、収納ユニット61Aの上下を貫通して設けられた円形の穴61A4に挿入されている。コネクタ61A3は、図22に示すように、絶縁体で作られた円柱部601を備えている。円柱部601には、共通電極610と選択電極621〜631とが設けられている。そして、各収納ユニット61Aの電磁弁61A2には、選択電極621〜631の中の1つと共通電極610とが接続されている。これら2つの電極に加えられる各信号が第2制御信号である。
【0094】
収納ユニット61Aの上面には、第1クイックコネクタ61A5(図20参照)が設けられている。第1クイックコネクタ61A5は、第1中空部12の本体部分12Aに接続されている。第1クイックコネクタ61A5は、通常、閉じていて、本体部分12A内の気体を外部に逃がさない。第2クイックコネクタ(図示を省略)が第1クイックコネクタ61A5に挿入されると、第1クイックコネクタ61A5が開いて、本体部分12Aの気体を外部に流す。図20では、図示が省略されているが、第1クイックコネクタ61A5と向かい合うように、第2クイックコネクタが収納ユニット61Aの下面に設けられている。
【0095】
収納ユニット61Aの上面には、実施の形態4と同様に、2つの円筒形の結合ピン61A6が設けられている。収納ユニット61Aの下面には、結合ピン61A6と向かい合うように、かつ、結合ピン61A6と嵌合する凹部(図示を省略)が設けられている。
【0096】
昇降装置62は、テーブル62Aと本体62Bとを備えている。テーブル62Aには、収納ユニット61Aの穴61A4、第2クイックコネクタおよび2つの凹部と同じ位置に、コネクタ61A3、第1クイックコネクタ61A5および2つの結合ピン61A6が設けられている。これによって、運搬具61の収納ユニット61Aの中で一番下側の収納ユニット61Aの穴61A4、第2クイックコネクタおよび2つの凹部が、テーブル62Aのコネクタ61A3、第1クイックコネクタ61A5および2つの結合ピン61A6とそれぞれ嵌合する。特に、穴61A4の内部では、2つのコネクタ61A3の共通電極610および選択電極621〜631が接触によって互いに電気的に接続される。
【0097】
本体62Bは、図示を省略しているが、実施の形態5の昇降装置52と同じ割出し上下機構を内部に備えている。さらに、本体62Bは、制御部62B1と供給部62B2とを内部に備えている。割出し上下機構によるテーブル62Aの移動が終了すると、制御部62B1は、供給部62B2に第1制御信号を送る。第1制御信号を出力した後、所定時間が経過すると、制御部62B1は、信号線62B3を経由して、テーブル62Aのコネクタ61A3に第2制御信号を送る。第2制御信号は、搬入部1100と向かい合っている収納ユニット61Aを選択するための信号である。
【0098】
供給部62B2は、制御部62B1から第1制御信号を受け取ると、配管62B4を経由して、テーブル62Aの第1クイックコネクタ61A5に気体を供給する。使用される気体として、清浄なドライエアー、高純度窒素、他の不活性ガス等多種からあらかじめ選択することができる。
【0099】
次に、実施の形態6の動作について述べる。
【0100】
運搬具61が昇降装置62のテーブル62Aに置かれると、制御部62B1が第1制御信号を供給部62B2に送る。第1制御信号を受け取ると、供給部62B2が配管62B4を経由して、テーブル62Aの第1クイックコネクタ61A5に気体を流す。これによって、収納ユニット61A内のガラス板が浮上する。
【0101】
ガラス板が浮上すると、つまり、第1制御信号の出力後から、遅延時間が経過すると、信号線62B3を経由して、制御部62B1が第2制御信号をコネクタ61A3に送る。第2制御信号を受け取ると、この信号が加えられた収納ユニット61Aの電磁弁61A2が開状態になり、第1中空部12の本体部分12Aからの気体が電磁弁61A2を経由して第2中空部13の本体部分13Aに流れる。これによって、収納ユニット61A内の浮上しているガラス板が、搬入部1100の搬送面1101に向けて排出される。
【0102】
このようにして、実施の形態6によって、複数の収納ユニット61Aを備える運搬具61が昇降装置62に置かれると、運搬具61内のガラス板をプロセス装置に自動的に排出することができる。また、ガラス板を取り出すためのロボット装置を不要にして、ガラス板を非接触で、つまり、ガラス板の上面を吸着することなく、かつ、下面をこすることなく、ガラス板を排出することができる。この場合にも、初期位置として任意の段の収納ユニット51Aを選択することが可能である。
【0103】
[発明の実施の形態7]
実施の形態7では、この発明による収納装置に用いられる運搬具について述べる。図23は、この発明の実施の形態7に係わる運搬具を説明する説明図である。
【0104】
実施の形態7の収納装置は、運搬具を外気から遮断する密閉装置を備える。
【0105】
実施の形態7の収納装置に用いられる運搬具ついて、以下では詳細に説明する。図23に示すように、実施の形態7では、実施の形態5の運搬具51の運送や保管の際に、運搬具51に対して密閉具7が装着される。なお、運搬具51には、蓋51Bが被されている。密閉具7は、台部分71、遮蔽板72,73およびコンテナケース74を備えている。
【0106】
台部分71は、運搬具51を置くためのものであり、四角形状をしている。
【0107】
遮蔽板72は、運搬具51の各収納ユニット51Aの搬出口51A1側を覆うものであり、遮蔽板73は、収納ユニット51Aの浮上用気体供給口51A2側を覆うものである。遮蔽板72,73によって、運搬具51のすべての開口部分が覆われる。遮蔽板72,73には、図示が省略されているが、遮蔽板72,73の転倒を防ぐために遮蔽板72,73に挿入される棒状の固定具が台部分71に設けられている。
【0108】
コンテナケース74は、装着具74Aとカバー74Bとを備えている。装着具74Aは、台部分71と嵌合する四角形状であり、台部分71と密着するするものである。カバー74Bは、装着具74Aに取り付けられた袋状のものであり、運搬具51を覆うような大きさをしている。
【0109】
このような構成の密閉具7は、次のようにして用いられる。運搬具51の運搬や保管をする場合、クリーンな雰囲気の中で作業者が運搬具51を台部分71に載せる。この後、作業者がコンテナケース74の装着具74Aを台部分71に装着する。これによって、コンテナケース74内に局所清浄空間75が形成される。この結果、運搬具51内の各ガラス板が外気と遮断され、外気の流れによって運ばれてくる塵等によるガラス板の汚染を防ぐことができる。
【0110】
[発明の実施の形態8]
実施の形態8では、この発明による収納ユニットについて述べる。図24は、この発明の実施の形態8に係わる収納ユニットを説明する説明図である。
【0111】
図24に示すように、収納ユニット8は、実施の形態1〜4の収納ユニットおよび実施の形態5〜7の運搬具に用いられている収納ユニットの本体部の代わりに、本体部80が用いられている。本体部80では、搬出口81Aと向かい合う窪み81の部分が半円形状に加工されている。
【0112】
これによって、半円形状の側壁81Bが形成される。側壁81Bには、実施の形態1〜4と同じように、排出用噴出部が設けられている。同様にして、浮上用噴出部だけ、または、浮上用噴出部と排出用噴出部との両方が本体部80の底面81Cに設けられている。なお、図24では、各噴出部とそれに伴う噴出孔の図示を省略している。
【0113】
これによって、収納対象が四角形状のガラス板などに限定されることがなく、円形状の板状基体全般、例えば、大型のシリコンウエハを収納ユニット8に収納することが可能になる。さらに、板状基体の形状に合わせて、本体部の側壁を加工すれば、任意形状の板状基体を収納することも可能になる。
【0114】
[発明の実施の形態9]
実施の形態9では、この発明による収納ユニットについて述べる。図25は、この発明の実施の形態9に係わる板状基体の収納ユニットを示す平面図である。図26は、図25のIV−IV断面を示す断面図である。図27は、図25のV−V断面を示す断面図である。
【0115】
実施の形態9による収納ユニットは、図25に示すように、本体部101と固定部102とを備えている。
【0116】
本体部101は、本体部分101Aと側部分101B,101Cとを備えている。本体部分101Aは、内部が中空である厚みの薄い直方体であり、本体部101Aの上部が平面101A1である。平面101A1には、多数の噴出孔101A2が空けられている。噴出孔101A2は、実施の形態1と同じように、ガラス板の浮上用である。このために、図26に示すように、噴出孔101A2が供給路103からの気体を噴出する。
【0117】
本体部分101Aの両側には、内部が中空である側部分101B,101Cが、一体的に取り付けられている。側部分101B,101Cの高さが、実施の形態1と同じように、本体部分101Aに比べて高くなっている。側部分101B,101Cの互いに向かい合う前面101B1,101C1が、実施の形態1と同じように傾斜している。前面101B1,101C1には、噴出孔101B2,101C2が空けられている。噴出孔101B2,101C2は、実施の形態1と同じように、平面101A1の中心101Dにガラス板を移動するためのものであり、供給路103に供給された気体を噴出する。
【0118】
このような本体部101は、平板の組み合わせによって作られている。つまり、各種サイズの平板が溶接等でつなぎ合わされることによって、本体部101が形成される。
【0119】
本体部101には、固定部102が取り付けられている。本体部101に対する固定部102の取り付けの様子は、次のとおりである。つまり、図27に示すように、内部が中空である本体部101に対して、同じく内部が中空である固定部102が一体的に取り付けられている。このとき、本体部101と固定部102との間が、仕切り板104で仕切られている。この固定部102と側部分101B,101Cとによって、壁部が形成されている。
【0120】
実施の形態1と同様に、浮上用の気体を供給する供給路103が固定部102の内部を通っている。供給路103の一端が仕切り板104に接続され、また、供給路103の他端が浮上用気体供給口103Aとして、テーパ状に加工されている。また、図示を省略しているが、実施の形態1と同様に、固定部102には、浮上用気体供給口103Aと並ぶようにして、排出用気体供給口が空けられている。
【0121】
固定部102の平面101A1側の前面102Aには、多数の噴出孔102A1が空けられている。噴出孔102A1は、実施の形態1と同じように、ガラス板の排出用であり、先の排出用気体供給口に供給された気体を噴出する。
【0122】
こうして、実施の形態9では、各種サイズの平板の組み合わせによって、収納ユニットが作られるので、収納ユニットの製造を簡単に行うことを可能にする。
【0123】
なお、実施の形態9では、平面101A1に浮上用の噴出孔101A2だけを設けたが、実施の形態1と同様に、排出用の噴出孔を平面101A1に設けてもよい。この場合、固定部102に通じる仕切りを排出用の噴出孔に設けて、固定部102に供給された気体を排出用の噴出孔に流すようにすればよい。
【0124】
[発明の実施の形態10]
実施の形態10では、この発明による収納ユニットについて述べる。図28は、この発明の実施の形態10に係わる板状基体の収納ユニットを示す分解斜視図である。図29は、図28の収納ユニットを組み立てた状態を示す斜視図である。
図30は、図29の平面図である。図31は、図30のVI−VI断面を示す断面図である。図32は、図31の嵌合穴を示す断面図である。図33は、図28の可動部の正面図である。図34は、図33の可動部の底面図である。図35は、図28の可動部の位置を変更したときの様子を示す平面図である。
【0125】
実施の形態10の板状基体の収納ユニットは、図28に示すように、板状基体を置くための保持面(平面111A)を具備する本体部111と、保持面の一端側に設けられると共に、保持面に置かれている板状基体が一端側に移動することを防ぐ第1壁部(固定部112)と、板状基体が直角方向にそれぞれ移動することを防ぐと共に、保持面にそれぞれ着脱可能に取り付けられる第2および第3壁部(可動部113,114)と、第2および第3壁部にそれぞれ設けられると共に、前記第2および第3壁部を前記保持面に取り付けるための第1固定手段と、第1固定手段とそれぞれ係合して第2および第3壁部を保持面に固定すると共に、直角方向に対して順に並んで設けられているn組の第2固定手段(嵌合穴列117,118)と、保持面に置かれている板状基体を保持面から浮上させるために、供給された気体を保持面から噴出する浮上用噴出部(複数の噴出孔115A)と、浮上用噴出部によって浮上している板状基体を、移動方向に押し出す排出部(複数の(噴出孔112A1)とを備えることを特徴とする。
【0126】
実施の形態10による板状基体の収納ユニットについて、以下では詳細に説明する。
【0127】
図28,29に示すように、本体部111、固定部112および可動部113,114を備えている。
【0128】
本体部111は、内部が中空である厚みの薄い直方体であり、本体部111の上部が平面111Aである。平面111Aの一方の端には、細長形状の直方体の固定部112が取り付けられている。このとき、図30に示すように、縦方向の距離、つまり、平面111Aの他方の端から固定部112までの長さがL1である。平面111Aの両端には、細長形状の可動部113,114が取り付け可能である。後で述べるように、可動部113,114の取り付け位置を変えることができる。可動部113,114の取り付けに際して、横方向の最大距離、つまり、可動部113から可動部114までの最大長がL2(図30)である。
【0129】
本体部111に対する固定部112の取り付けの様子は、次のとおりである。つまり、図31に示すように、内部が中空である本体部111に対して、同じく内部が中空である固定部112が一体的に取り付けられている。このとき、実施の形態9と同じように、本体部111と固定部112との間が、仕切り板110Aで仕切られている。また、実施の形態1と同様に、浮上用の気体を供給する供給路119Aが固定部112の内部を通っている。供給路119Aの一端が仕切り板110Aに接続され、また、供給路119Aの他端が浮上用気体供給口119Bとして、テーパ状に加工されている。また、図示を省略しているが、実施の形態1と同じように、固定部112には、浮上用気体供給口119Bと並ぶようにして、排出用気体供給口が空けられている。
【0130】
平面111Aの方に向いている固定部112の前面112Aには、多数の噴出孔112A1が空けられている。噴出孔112A1は、実施の形態1と同様に、ガラス板の排出用であり、先の排出用気体供給口に供給された気体を噴出する。
【0131】
固定部112と可動部113,114とで囲まれた平面111Aの中で最大の部分、つまり、縦の長さがL1であり横の長さがL2である部分(以下、最大面部分と記す)には、複数の噴出孔列115が等間隔で設けられている。1つの噴出孔列115には、多数の噴出孔115Aが縦方向に並べられている。噴出孔115Aは、実施の形態1と同じようにガラス板の浮上用である。
【0132】
さらに、最大面部分を挟むように、かつ、噴出孔列115と同じ間隔で、別の噴出孔列116が1列づつ設けられている。噴出孔列116の各噴出孔116Aは、噴出孔115Aと同じようにガラス板の浮上用である。
【0133】
平面111Aには、2組の第2固定手段として嵌合穴列117,118がそれぞれ設けられている。なお、嵌合穴列が2組に限られることはない。嵌合穴列117は、互いに縦方向に離れている2つの円形の嵌合穴117Aを備えている。嵌合穴列117は、可動部113,114の位置決め用である。嵌合穴117Aには、この穴と同じ直径であり、かつ、後で述べる突起部分の長さに等しい深さを持つ嵌合筒部117Bが取り付けられている。嵌合筒部117Bは、図32に示すように、筒状の筒部分117B1を備え、かつ、筒部分117B1の下側を底部分117B2で閉じた構造である。このような構造によって、本体部111に供給された気体が嵌合穴117Aから吹き出ることが防止される。嵌合穴列118の嵌合穴118Aに対しても、嵌合穴117Aと同様に、嵌合筒部(図示を省略)が取り付けられている。
【0134】
嵌合穴列117の配置は次のとおりである。つまり、嵌合穴列117は、本体部111の側壁から距離L3(図30)だけ離れて配置されている。距離L3は次のように設定されている。可動部113,114が平面111Aの中心方向に移されたとき、可動部113,114の底面が噴出孔列116を塞ぐように、距離L3が決められている。これによって、可動部113,114が平面111Aの中心に向かって移されたとき、噴出孔列116からの気体が平面111Aから噴出されることがない。つまり、ガラス板に噴出されない無駄な気体が、平面111Aから噴出されることが防止されている。
【0135】
嵌合穴列118の配置は、次のとおりである。つまり、嵌合穴列118は、嵌合穴列117から距離L4(図30)だけ離れて、かつ、平面111Aの中心側にそれぞれ配置されている。嵌合穴列118から嵌合穴列117までの距離が可動部113,114の移動距離になる。
【0136】
このように配置された嵌合穴列117,118の嵌合穴117A,118Aに嵌合する部材が、可動部113,114に設けられている。可動部113の底面113Aに対して、図33に示すように、2つの突起部分113Bが嵌合部材として設けられている。突起部分113Bの周囲には、シート113B1が巻き付けられている。シート113B1は、合成ゴム等の弾性材で作られている。これらの突起部分113Bとシート113B1とが第1固定手段を形成する。シート113B1によって、突起部分113Bが嵌合穴117A,118Aに密着して固定される。可動部114にも、可動部113と同じように2つの突起部分が設けられている。
【0137】
可動部113の内部は中空状態(図31)になっている。可動部114と向かい合う可動部113の前面113Cが傾斜している。前面113Cには、多数の噴出孔113C1が空けられている。噴出孔113C1は、実施の形態1と同じように、ガラス板の排出用であり、可動部113に供給された気体を噴出する。可動部114の前面114Cにも、噴出孔113C1と同じ噴出孔114C1が設けられている。
【0138】
可動部113,114に気体を供給するための構造は、次のとおりである。可動部113の場合、図34に示すように、その底面113Aには開口113Dが空けられている。開口113Dは、幅が噴出孔115A,116Aの直径より大きな、細長形状の穴である。開口113Dが設けられている位置は、次のとおりである。可動部113,114が嵌合穴列117によって平面111Aにそれぞれ固定された場合、固定部112と可動部113,114とで囲む部分が最大面部分であるとき、開口113Dが噴出孔列116と向かい合うように配置されている。なお、図34では、噴出孔列116を鎖線で示している。開口113Dの配置に際して、嵌合穴117Aと交差しないように、開口113Dの長さが短くなっている。これによって、開口113Dから可動部113に入り込んだ気体が嵌合穴117Aから逃げることが防止されている。
【0139】
このような構造によって、噴出孔列116の噴出孔116Aから開口113Dを通って、気体が可動部113に供給される。可動部113の前面113Cに設けられている噴出孔113C1が、可動部113に供給された気体を、平面111Aの中心に向けて噴出する。可動部114も可動部113と同じようにして、噴出孔列116から供給された気体を噴出する。
【0140】
このような構造の収納ユニットによれば、可動部113と可動部114との距離がL2になるように、つまり、可動部113,114の突起部分113Bを嵌合穴列117の嵌合穴117Aに挿入すると、この収納ユニットに収納することができる最大幅のガラス板の運搬、保存が可能になる。また、可動部113,114の突起部分113Bを嵌合穴列118の嵌合穴118Aに挿入すると、図35に示すように、可動部113,114が距離L4だけ平面111Aの中心に向かってそれぞれ移動し、可動部113と可動部114との距離がL5になる。距離L5が距離L2に比べて小さくなるので、幅の狭いガラス板の運搬、保存用に収納ユニットを変更することができる。
【0141】
このように、実施の形態10によれば、可動部113,114を差し替えるだけの簡単な作業で、異なる幅のガラス板に応じることが可能になる。
【0142】
[発明の実施の形態11]
実施の形態11では、この発明による収納ユニットについて述べる。図36は、この発明の実施の形態11に係わる板状基体の収納ユニットを示す平面図である。図37は、図36のVII−VII断面を示す断面図である。図38は、図36の可動部の底面図である。図39は、他の可動部の底面図である。
【0143】
実施の形態11による収納ユニットでは、図36に示すように、実施の形態10の本体部111に設けられた噴出孔列116の代わりに、気体導入部121が用いられ、また、実施の形態10の可動部113,114の代わりに、可動部122,123が用いられている。
【0144】
気体導入部121はL字形の筒である。気体導入部121は、本体部111の最大面部分の外側にそれぞれ設けられている。図37に示すように、気体導入部121の一端が、本体部111と固定部112との間の仕切り板110Aに接続されている。なお、図37では、供給路119Aおよび浮上用気体供給口119B(図31)の図示を省略している。また、気体導入部121の他端が最大面部分の外側に接続され、平面111Aには、開口121Aが形成されている。
【0145】
開口121Aの設置位置は、次のとおりである。つまり、可動部122,123が平面111Aの嵌合穴列118に移されたとき、可動部122,123の底面が開口121Aの上にそれぞれ位置して、開口121Aを塞ぐように、開口121Aが設置されている。このような気体導入部121によって、固定部112に供給された気体が、気体導入部121をそれぞれ流れて、開口121Aから可動部122,123に供給される。
【0146】
気体の供給を受ける可動部122は、次のような構造である。つまり、実施の形態10の可動部113に設けられている開口113Dの代わりに、図38に示すように、可動部122の底面122Aに開口122B1,122B2が空けられている。開口122B1,122B2は、円形であり、突起部分122Cの間に位置している。突起部分122Cは、実施の形態10の突起部分113Bと同じものであり、かつ、同じ位置に設けられている。また、開口122B1は、開口122B2から間隔L6だ離れた所に配置されている。なお、開口122B1,122B2の代わりに、図39に示すように、開口122B1と開口122B2とを連結した穴122Dを底面122Aに空けてもよい。可動部123にも、可動部122と同じような開口が空けられている。
【0147】
このような構造の収納ユニットによれば、実施の形態10と同じように、可動部122,123の突起部分122Cを嵌合穴列117または嵌合穴列118に置くことによって、異なる幅のガラス板用に応じることが可能になる。
【0148】
[発明の実施の形態12]
実施の形態12では、この発明による収納ユニットについて述べる。図40は、この発明の実施の形態12に係わる板状基体の収納ユニットを示す平面図である。図41は、図40の可動部の側面である。図42は、本体部の他の例を示す斜視図である。
【0149】
実施の形態12による収納ユニットでは、可動部に対する気体の供給を固定部から行っている。つまり、図40に示すように、固定部112の前面112Aに設けられている噴出孔112A1の列の両側に、複数の噴出孔131が並んで空けられている。噴出孔131は、固定部112に供給された気体を噴出する。
【0150】
実施の形態12では、実施の形態10の可動部113,114の代わりに、可動部132,133が用いられている。図41に示すように、固定部112の前面112Aと向かい合う可動部132の側面132Aには、細長形状の気体導入部132Bが空けられている。気体導入部132Bの位置は、次のとおりである。つまり、突起部分113Bが嵌合穴列117に挿入されているとき、可動部132の気体導入部132Bがすべての噴出孔131と向かい合うように、かつ、突起部分113Bが嵌合穴列118に挿入されているとき、気体導入部132Bが噴出孔112A1と向かい合うように、気体導入部132Bは配置されている。
【0151】
可動部133は、可動部132と同様である。
【0152】
このような構造の収納ユニットによれば、実施の形態10と同じように、可動部132,133の突起部分113Bを嵌合穴列117または嵌合穴列118に挿入することによって、異なる幅のガラス板用に応じることが可能になる。
【0153】
以上、実施の形態1〜12について説明したが、この発明は、これらの実施の形態に限定されることはない。例えば、実施の形態1〜4および実施の形態8〜12では、ガラス板を排出するために、気体の噴出を利用したが、特に、これに限定されることはない。例えば、機械的な突き出し力によって、ガラス板を排出してもよい。
【0154】
また、実施の形態7では、実施の形態5の運搬具51に対して密閉具7を装着する場合について説明したが、実施の形態6の運搬具61に対しても密閉具7の装着が可能である。この場合には、遮蔽板73を省くことができる。
【0155】
実施の形態1〜7で用いられている本体部10,30,40および実施の形態9〜12で用いられている本体部101,111の代わりに、図42に示す本体部200を用いてもよい。なお、図42では、噴出孔の図示を省略している。本体部200では、浮上したガラス板との接触を防ぐために、窪み201が設けられている。このような本体部200を用いることによって、厚みの大きいガラス板の収納が可能になる。
【0156】
また、実施の形態4の結合ピンの配置、および、実施の形態6のコネクタ61A3と第1クイックコネクタ61A5と結合ピン61A6との配置が本体部の上面の隅に限定されることがなく、上面の任意の所に配置することが可能である。結合ピンの数も少なくとも1つあればよい。
【0157】
さらに、実施の形態1〜12では、収納ユニットを積み重ねたときに、搬出口を覆い、かつ、ガラス板の上下振動を押さえる形状のクッション材を挿入してもよい。このようなクッション材は、気体を収納ユニットに供給した際に、搬出口を覆っているので、最初に外部に排出される。この後、ガラス板の排出が行われる。
【0158】
【発明の効果】
以上、説明したように、この発明は、板状基体を置くための保持面を具備する本体部と、保持面の一端およびこの一端の両側の端に設けられると共に、板状基体が3つの端に移動することを防ぐ壁部と、保持面に置かれている板状基体を保持面から浮上させるために、供給された気体を保持面から噴出する浮上用噴出部と、浮上用噴出部によって浮上している板状基体を保持面の他端に向けて押し出す排出部とを備えることを特徴とする。
【0159】
これによって、板状基体を保持部の保持面に置くだけで、板状基体の保管や運送が可能になる。
【0160】
また、収納ユニット内の板状基体を、例えばこの板状基体を処理する処理装置に送り出すときに、本体部の浮上用噴出部に対する気体の供給によって、板状基体を浮上させた状態で、つまり、板状基体の下面が非接触状態を保って、撓みも振動もなく板状基体を処理装置に送り出すことができる。この結果、板状基体の下面が窪みの底面と接触しながら滑ることによって発生する傷や破損等を、確実に防ぐことができる。
【0161】
また、この発明は、板状基体を置くための保持面を具備する本体部と、保持面の一端側に設けられると共に、保持面に置かれている板状基体が一端側に移動することを防ぐ第1壁部と、板状基体が直角方向にそれぞれ移動することを防ぐと共に、保持面にそれぞれ着脱可能に取り付けられる第2および第3壁部と、第2および第3壁部にそれぞれ設けられると共に、第2および第3壁部を保持面に取り付けるための第1固定手段と、第1固定手段とそれぞれ係合して第2および第3壁部を保持面に固定すると共に、直角方向に対して順に並んで設けられているn組の第2固定手段と、保持面に置かれている板状基体を保持面から浮上させるために、供給された気体を保持面から噴出する浮上用噴出部と、浮上用噴出部によって浮上している板状基体を、移動方向に押し出す排出部とを備えることを特徴とする。
【0162】
これによって、保持面に置かれる板状基体の幅が変更されたときに、第2および第3壁部の取り付け位置を変更すれば、板状基体の保管や運送の際に、板状基体の幅に保持面を合わせることが可能になる。
【0163】
また、この発明では、排出部が、壁部から板状基体の側面に向けて、供給された気体を噴出する排出用噴出部で形成されることを特徴とする。これによって、収納ユニットに対する気体の供給だけで、板状基体の浮上と排出とを行うことができる。
【0164】
また、この発明は、保持部の周辺に位置すると共に本体部の上面に設けられた突出部分または窪み部分で形成される第1嵌合部と、本体部の下面に設けられ、第1嵌合部と同位置にかつ第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部とを備えることを特徴とする。これによって、収納ユニットを積み重ねて運ぶとき、上段の収納ユニットが下段の収納ユニットから滑って動くことを防ぐことができる。
【0165】
また、この発明は、請求項2または3に記載の収納ユニットが積み重ねられている運搬具と、運搬具を置くことが可能であり、置かれた運搬具を上下して、指定された収納ユニットの位置を搬入部に合わせる昇降装置と、昇降装置による位置合わせが終了すると、位置合わせをされた前記収納ユニットに気体を供給する供給装置とを備えることを特徴とする。
【0166】
これによって、板状基体の下面の非接触状態を保ちながら、運搬具から処理装置の搬入部に板状基体を排出することができる。この結果、処理装置に対する板状基体の排出の際に、この板状基体の汚染や破損を防ぐことができる。
【0167】
また、切断等の処理をしたガラス板をガラスメーカ側がクリーンルーム内で運搬具に入れれば、その運搬具をそのまま輸送荷姿梱包としてエンドユーザまで輸送することができる。エンドユーザ側では、受け取った運搬具を移し替えることなしに、運搬具を昇降装置に装着して、運搬具をプロセス装置に直結することができる。
【0168】
また、ガラスメーカ側およびエンドユーザ側では、運搬具の収納ユニットを繰り返して使用することができるので、ガラス板の輸送の合理化が可能になり、ガラス板を取り出すためのロボット装置が不要となる等の設備投資の削減効果も非常に大きい。
【0169】
また、この発明は、運搬具を外気から遮断する密閉装置を備えている。これによって、運搬具の保管や運搬の際に、外気の流れによって運ばれてくる塵等が運搬具内のガラス板に付着することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係わる板状基体の収納ユニットを示す斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】図2のI−I断面を示す断面図である。
【図5】図2のII−II断面を示す断面図である。
【図6】図2のIII−III断面を示す断面図である。
【図7】実施の形態1によってガラス板を移動する様子を示す説明図である。
【図8】実施の形態1によってガラス板を移動する様子を示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態2に係わる板状基体の収納ユニットを示す平面図である。
【図10】この発明の実施の形態3に係わる板状基体の収納ユニットを示す断面図である。
【図11】この発明の実施の形態4に係わる板状基体の収納ユニットを示す斜視図である。
【図12】図11の側面図である。
【図13】実施の形態4の使用状態を説明するための説明図である。
【図14】実施の形態4の変形例に用いられる結合ピンを示す斜視図である。
【図15】この発明の実施の形態5に係わる板状基体の収納装置の構成を示す構成図である。
【図16】実施の形態5の供給装置の概略的な構成を示す構成図である。
【図17】実施の形態5の結合部を説明するための説明図である。
【図18】この発明の実施の形態6に係わる板状基体の収納装置の構成を示す構成図である。
【図19】実施の形態6の収納ユニットの平面図である。
【図20】図19の斜視図である。
【図21】収納ユニットの部分断面図である。
【図22】コネクタを示す斜視図である。
【図23】この発明の実施の形態7に係わる運搬具を説明する説明図である。
【図24】この発明の実施の形態8に係わる収納ユニットを説明する説明図である。
【図25】この発明の実施の形態9に係わる板状基体の収納ユニットを示す平面図である。
【図26】図25のIV−IV断面を示す断面図である。
【図27】図25のV−V断面を示す断面図である。
【図28】この発明の実施の形態10に係わる板状基体の収納ユニットを示す分解斜視図である。
【図29】図28の収納ユニットを組み立てた状態を示す斜視図である。
【図30】図29の平面図である。
【図31】図30のVI−VI断面を示す断面図である。
【図32】図31の嵌合穴を示す断面図である。
【図33】図28の可動部の正面図である。
【図34】図33の可動部の底面図である。
【図35】図28の可動部の位置を変更したときの様子を示す平面図である。
【図36】この発明の実施の形態11に係わる板状基体の収納ユニットを示す平面図である。
【図37】図36のVII−VII断面を示す断面図である。
【図38】図36の可動部の底面図である。
【図39】他の可動部の底面図である。
【図40】この発明の実施の形態12に係わる板状基体の収納ユニットを示す平面図である。
【図41】図40の可動部の側面である。
【図42】本体部の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,8,51A,61A 収納ユニット
5,6 収納装置
7 密閉具
5A,6A 台
10,30,40,80,101,111,200 本体部
10A,40A 上面
10B,40B 側壁
11,81,201 窪み
11A,51A1,81A 搬出口
11B〜11D,81B 側壁
11E,81A,113A,122A 底面
11F,101A,101D 中心
12 第1中空部
12A,13A,101A,111A 本体部分
12B,103,119A 供給路
12C,51A1,51A2,103A,119B 浮上用気体供給口
13 第2中空部
13B 排出路
13C,51A2 排出用気体供給口
14,15〜18,31,101A2,101B2
101C2,102A1,112A1,113C1,114C1,115A,
116A,131 噴出孔
32 周囲面
40C,1002 下面
41,61A6 結合ピン
42,43A 凹部
43,51B 蓋
51,61 運搬具
52,62 昇降装置
52A,62A テーブル
52B,62B 本体
52C シャフト
52D,62B3 信号線
53 供給装置
53A,62B1 制御部
53B,62B2 供給部
53C,61A2 電磁弁
53D 結合部
53D1 駆動装置
53D2,53D3 結合器
53E,53F,62B4 配管
61A1 接続管
61A3 コネクタ
61A4
61A5 第1クイックコネクタ
71 台部分
72,73 遮蔽板
74 コンテナケース
74A 装着具
74B カバー
75 局所清浄空間
91,92 先端
101A1 平面
101B,101C 側部分
101B1,101C1,102A,112A,113C,114C 前面
102,112 固定部
104,110A 仕切り板
113,114,122,123,132,133 可動部
113B,122C 突起部分
113B1 シート
113D,121A,122B1,122B2 開口
115,116 噴出孔列
117,118 嵌合穴列
117A,118A 嵌合穴
117B 嵌合筒部
117B1 筒部分
117B2 底部分
121,132B 気体導入部
132A 側面
601 円柱部
621〜631 選択電極
610 共通電極
1000 ガラス板
1001 中心
1100 搬入部
1101 搬送面
A〜D 方向
L1〜L6 距離

Claims (6)

  1. 板状基体を収納すると共に、板状基体を処理するときに、収納している板状基体を外部に排出する板状基体の収納ユニットにおいて、
    板状基体を置くための保持面を具備する本体部と、
    前記保持面の一端およびこの一端の両側の端に設けられると共に、板状基体が前記3つの端に移動することを防ぐ壁部と、
    前記保持面に置かれている板状基体を前記保持面から浮上させるために、供給された気体を前記保持面から噴出する浮上用噴出部と、
    前記浮上用噴出部によって浮上している板状基体を、前記壁部に衝突を防ぐと共に、前記保持面の他端に向けて押し出す排出部とを備えることを特徴とする板状基体の収納ユニット。
  2. 板状基体を収納すると共に、板状基体を処理するときに、収納している板状基体を外部に排出する板状基体の収納ユニットにおいて、
    板状基体を置くための保持面を具備する本体部と、
    前記保持面の一端側に設けられると共に、前記保持面に置かれている板状基体が前記一端側に移動することを防ぐ第1壁部と、
    板状基体が前記直角方向にそれぞれ移動することを防ぐと共に、前記保持面にそれぞれ着脱可能に取り付けられる第2および第3壁部と、
    前記第2および第3壁部にそれぞれ設けられると共に、前記第2および第3壁部を前記保持面に取り付けるための第1固定手段と、
    前記第1固定手段とそれぞれ係合して前記第2および第3壁部を前記保持面に固定すると共に、前記直角方向に対して順に並んで設けられているn組(nは正の整数)の第2固定手段と、
    前記保持面に置かれている板状基体を前記保持面から浮上させるために、供給された気体を前記保持面から噴出する浮上用噴出部と、
    前記浮上用噴出部によって浮上している板状基体を、前記移動方向に押し出す排出部とを備えることを特徴とする板状基体の収納ユニット。
  3. 前記排出部が、前記壁部から板状基体の側面に向けて、供給された気体を噴出する排出用噴出部で形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の板状基体の収納ユニット。
  4. 前記壁部の周辺に位置すると共に前記本体部の上面に設けられた突出部分または窪み部分で形成される第1嵌合部と、
    前記本体部の下面に設けられ、前記第1嵌合部と同位置にかつ前記第1嵌合部に嵌合する第2嵌合部とを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の板状基体の収納ユニット。
  5. 板状基体を収納すると共に、板状基体を処理するときに、収納している板状基体を処理装置の搬入部に送り出す板状基体の収納装置において、
    請求項3または4に記載の収納ユニットが積み重ねられている運搬具と、
    前記運搬具を置くことが可能であり、置かれた前記運搬具を上下して、指定された前記収納ユニットの保持面の一端を前記搬入部に合わせる昇降装置と、前記昇降装置による位置合わせが終了すると、位置合わせをされた前記収納ユニットに気体を供給する供給装置とを備えることを特徴とする板状基体の収納装置。
  6. 前記運搬具を外気から遮断する密閉装置を備えることを特徴とする請求項5に記載の板状基体の収納装置。
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