JP4350852B2 - マンコンベアの踏段装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、エスカレータや動く歩道などとして知られている乗客搬送用のマンコンベアに係り、その踏段装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マンコンベアの一例として、エスカレータの一部を切欠いた斜視図を図7に示している。
【0003】
マンコンベアは、多数の踏段10が無端状に連結されて走行するもので、踏段10の両脇に、踏段10上に乗っている乗客を保護するために、欄干11が立設されている。そして、欄干11の上部には、踏段10と同じ速度で同じ方向へ移動する手すり12が設けられており、欄干11の下部には、踏段10の両側に微小間隔を保つようにスカートガードパネル13が設けられている。すなわち、踏段10は、両側に立設されているスカートガードパネル13に沿って移動するもので、このスカートガードパネル13との間に微小間隔を保つように位置している。
【0004】
踏段10の詳細は図8および図9に示されている。なお、図8は図7のA−A線から矢印方向を見た断面図であって踏段10の背面側を示しており、図9は踏段10の拡大側面図である。
【0005】
すなわち、踏段10はフレーム14の上部に踏板15を有し、正面部に蹴上げ板16を有している。また、フレーム14の両側部には、背面側に駆動ローラ17が取り付けられ、蹴上げ板16側に従動ローラ18が取り付けられている。そして、踏段10は、駆動ローラ17の取り付けられている軸17aに連結されている図示しない踏段チェーンによって駆動され、従動ローラ18は踏段10を滑らかに移動させるように保持している。なお、踏段10の踏板15および蹴上げ板16は、フレーム14の両側壁14aよりも若干突出した幅寸法Wに形成されている。
【0006】
また、フレーム14の両側壁14aには、低摩擦材で形成されたガイドシュー19が、その先端部がそれぞれスカートガードパネル13に対して微小間隙Δdを有するようにして取り付けられている。従って、フレーム14の側壁14aに取り付けられた一対のガイドシュー19の先端部間の幅寸法は、踏板15および蹴上げ板16の幅寸法Wよりもやや広くなるように取り付けられている。
【0007】
なお、このようなガイドシュー19は、フレーム14の両側壁14aに図10(a)または図10(b)に示すようにして取り付けられている。ここで図10は、図8、図9のB−B線に沿う拡大断面図である。
【0008】
すなわち、図10(a)に示した取り付け方法は、フレーム14の側壁14aに穿設した貫通穴14bに、断面T字状に形成したガイドシュー19aを嵌合させ、ガイドシュー19aの軸方向に貫通させた取り付け穴にビス20を挿通させ、側壁14aの反対側の面で平ワッシャ21、スプリングワッシャ22を介してナット23で固定したものである。この場合、ビス20の頭がガイドシュー19aの内部に沈み込むように、スカートガードパネル13に対向する側のガイドシュー19aの端部には凹部が形成されている。
【0009】
一方、図10(b)に示した取り付け方法は、ガイドシュー19bとして、ガイドシュー本体の根元部に弾性を有する2本の脚24を本体より内側に形成するとともに、脚24の先端に外側に突出した爪25を形成したものとし、このようなガイドシュー19bをフレーム14の側壁14aに穿設した貫通穴14bに挿通させ、側壁14aの反対側の面に爪25を係合させることによって、ガイドシュー19bを取り付けたものである。
【0010】
よって、踏段10の走行中は通常、ガイドシュー19の両側に立設されたスカートガードパネル13との間にわずかな隙間Δdをもっており、何らかの理由により踏段10がスカートガードパネル13側に寄った場合に、ガイドシュー19が先にスカートガードパネル13に接触して、踏板15の端部や蹴上げ板16の端部がスカートガードパネル13に接触しないようにし、踏段10の移動をスムーズに案内するようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ガイドシュー19は低摩擦材で形成されているものの、踏段10の移動中に、ガイドシュー19がスカートガードパネル13に接触するため、物理的に端部の摩耗が進行することは否めない。
【0012】
このため、ガイドシュー19の端部が摩耗してしまい、その摩耗が進行すると踏板15の端部または蹴上げ板16の端部がスカートガードパネル13と接触することとなって、不快な接触音を発したりスカートガードパネル13に傷を付けたりすることとなる。よって、このような不都合を生じさせないため、保守点検によりガイドシュー19が摩耗していれば新しいものに交換することが必要であり、ガイドシュー19の交換に際しての、摩耗したガイドシュー19の取り外しと新品の取付け作業などが保守員にとって負担となっていた。また、摩耗量の点検に際しても、交換が必要な程摩耗しているかどうかの判定が容易ではないという問題もあった。
【0013】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、両側に立設されたスカートガードパネルに沿って移動するように、このスカートガードパネルの間に設置されている、無端状に連結され踏板を有する踏段と、この踏段の踏板と前記スカートガードパネルとの間に微小間隔を保つように、前記踏段の両側壁にその端部から突出するように設けられたガイドシューとを備えたマンコンベアの踏段装置において、前記ガイドシューを前記踏段の両側壁に、その突出寸法を調整する突出寸法調整手段を設けて取付け、前記突出寸法調整手段は、前記ガイドシューを前記踏段の側壁に取付けるための取付穴の内壁に穿設した凹部と、前記ガイドシューの基部に形成した弾性を有する複数の脚部と、この脚部に長さ方向の位置が異なるように形成され、前記凹部に嵌合する爪部とから成ることを特徴とする。
【0017】
これにより、脚部に形成された爪部を、取付穴に穿設された凹部に嵌合させるだけでガイドシューを取り付けることができ、さらに脚部が弾性を有しているので、突出寸法を調整する作業性が極めて良好である。さらに、ガイドシューが摩耗した際に、異なった脚部の爪部を凹部に嵌合させれば、爪部のピッチ分だけガイドシューが踏段の側壁から突出し、突出寸法の調整が極めて容易となる。
【0018】
また、請求項2に記載の発明は、両側に立設されたスカートガードパネルに沿って移動するように、このスカートガードパネルの間に設置されている、無端状に連結され踏板を有する踏段と、この踏段の踏板と前記スカートガードパネルとの間に微小間隔を保つように、前記踏段の両側壁にその端部から突出するように設けられたガイドシューとを備えたマンコンベアの踏段装置において、前記ガイドシューを前記踏段の両側壁に、その突出寸法を調整する突出寸法調整手段を設けて取付け、前記突出寸法調整手段は、前記ガイドシューを前記踏段の側壁に取付けるための取付穴の内壁に、凹部を側壁の幅方向の複数個所に穿設し、前記ガイドシューの基部に形成した、前記凹部に嵌合する爪部とから成ることを特徴とする。
【0019】
これにより、ガイドシューが摩耗した際に、脚部の爪部を取付穴に穿設されている異なった凹部に嵌合させれば、凹部のピッチ分だけガイドシューが踏段の側壁から突出することとなって、突出寸法の調整が極めて容易となる。また、ガイドシューの構造も簡略化される。
【0020】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のマンコンベアの踏段装置において、前記突出寸法調整手段としての、前記踏段の取付穴の内壁の複数個所に穿設した隣り合う凹部の間隔または、前記ガイドシューの複数の脚部に位置が異なるように形成した隣り合う爪部の間隔は、前記ガイドシューの磨耗限界寸法に相当する寸法に形成されていることを特徴とする。
【0021】
これにより、隣り合う爪部や凹部の間隔が、ガイドシューの摩耗限界量と略同一の寸法に形成されているので、ガイドシューが摩耗限界に達したときに突出寸法の調整作業を行うことにより、踏段とスカートガードパネルとの間の微小間隔を当初の間隔に保つことがきる。
【0024】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載のマンコンベアの踏段装置において、前記ガイドシューは、前記スカートガードパネルに接触する側の所定範囲のみが低摩擦材で形成されていることを特徴とする。
【0025】
これにより、高価で再生不可能な部分を極小化することができる。
【0026】
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1項に記載のマンコンベアの踏段装置において、前記ガイドシューの前記スカートガードパネルに接触する側の所定範囲の表面に、所定間隔にマーキングを形成したことを特徴とする。
【0027】
これにより、摩耗限界を寸法測定をすることなく、目視により容易に知ることができ、保守点検作業を省力化、効率化することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るマンコンベアの踏段装置の一実施の形態について、図1ないし図6を参照して詳細に説明する。なお、これらの図において、同一部分には同一符号を付し、さらに図7ないし図10と同一部分にも同一符号を付して示してある。
【0029】
さて、図1ないし図3は、本発明の第1の実施の形態を示したものであり、図1は図8と同様のマンコンベアにおける踏段10の背面側を一部断面で示した図、図2は、本発明の踏段装置に使用されるガイドシュー31の一実施の形態を示した斜視図、図3(a)は踏段10のフレーム14の側壁14aに嵌合したガイドシュー31を示した説明図、図3(b)はガイドシュー31をフレーム14の側壁14aに嵌合させる過程を説明するために示した図である。
【0030】
図2にも示すように、ガイドシュー31は摩擦係数の低い低摩擦材で形成された例えば円柱状の基部31aを有し、基部31aに弾性を有する例えば4本の脚311、312、313、314(ただし、脚314は図示されていない)が互いに90度ずつ向きを変えて延出し、基部31aの円周面よりも内側に位置するように形成されている。そして、この脚311、312、313、314には、それぞれ外向きに突出するようにして爪311a、312a、313a、314a(ただし、爪314aは図示されていない)が設けられている。ただし、脚311と脚313にそれぞれ設けられた爪311a、313aの位置は、基部31aの端部から同じ長さの位置に設けられ、脚312と314にそれぞれ設けられた爪312a、314aの位置は、爪311a、313aに対してそれぞれピッチL1だけ脚の末端方向へずれた位置に形成されている。
【0031】
また、図3(a)、(b)に示されているように、踏段10を構成するフレーム14の側壁14aには、ガイドシュー31を取り付けるための貫通穴14bが穿設されている。また、この貫通穴14bの内壁には、側壁14aの幅方向の略中央部に、凹部14cが周状に穿設されている。
【0032】
よって、図3(b)に示すように、側壁14aの貫通穴14bに端面側からガイドシュー31の脚311、312、313、314を挿入すると、脚311、312、313、314は弾性を有しているので、爪311a、312a、313a、314aが貫通穴14bの内壁に当たると内側へたわみ、この状態で基部31aがフレーム14の側壁14a面に当接するまで押し込まれると、図3(a)に示すように、爪311a、313aが凹部14cに嵌合して脚311、313が開く。従って、ガイドシュー31がフレーム14の側壁14aに保持され、幅方向に対して位置が固定される。なお、脚312、314の爪312a、314aは、貫通穴14bの内壁に当たって、内側にたわんだままとなっている。
【0033】
この状態で、踏段10のフレーム14の側壁14aに保持された一対のガイドシュー31は、踏板15の幅寸法Wよりもやや広い寸法で、かつ、スカートガードパネル13に対してわずかな隙間Δdを保つように取り付けられる。よって、マンコンベアの運転時に、踏段10が外力等で横方向に移動したような場合でも、ガイドシュ一31の基部31aが先にスカートガードパネル13に接触して、踏段10をガイドするので、スカートガードパネル13を傷つけたり異音が発生するのを防止することができる。
【0034】
しかし、マンコンベアの運転を長期間にわたって続けると、ガイドシュー31の基部31aが摩耗して、踏段10がスカートガードパネル13に接近することになる。よって、基部31aが所定寸法だけ摩耗した場合には、脚311、313を内側にたわませることにより、フレーム14の凹部14cに嵌合していた爪311a、313aを凹部14cから外し、その状態で脚を基部31a側へ押してガイドシュー31を側壁14aからさらに突出するように移動させる。このようにすると、別の脚312、314に設けられている爪312a、314aがフレーム14の凹部14cに嵌合することとなって、再度ガイドシュー31がフレーム14の側壁14aに保持され、幅方向に対して位置が固定される。
【0035】
よって、改めてガイドシュー31を、スカートガードパネル13に対する初期設定位置と同様位置に保持させることができる。
【0036】
このようにするために、本発明では、ガイドシュー31の脚311、313に設けた爪311a、313aと、脚312、314に設けた爪312a、314aとのピッチL1は、ガイドシュー31のスカートガードパネル13に対する初期設定位置から、踏板15がスカートガードパネル13に接触するようになる少し前の、ガイドシュー31の基部31aの摩耗限界量と略同じ長さに形成されており、ピッチL1は数ミリメートル程度である。
【0037】
なお、本実施の形態では、2本の脚を一組とした2組の脚に、互いに所定ピッチL1ずらせて爪を設けたものについて説明したが、脚の数を増やして各組み毎に爪のピッチをずらすようにしてもよい。
【0038】
また、複数の脚に所定ピッチずらした爪を設けることに代えて、脚には所定位置に一つの爪を設けておき、フレーム14の側壁14aに形成したガイドシュー31を取り付けるための貫通穴14bの内壁に形成する凹部14cを、側壁14aの幅方向の複数個所に穿設するようにして、凹部14cのピッチをガイドシュー31の基部31aの摩耗限界量と略同じ長さに形成するようにしてもよい。この場合凹部14cは、貫通穴14bの内壁に周状に穿設せずに、爪を嵌合させる大きさのものを周方向に位置をずらせて穿設したものでもよい。
【0039】
次に、本発明において使用されるガイドシューの他の実施の形態について、図4を参照して説明する。なお図4は、図3と同様部分を示したものである。
【0040】
この実施の形態では、ガイドシュー32は、摩擦係数の低い低摩擦材で形成された例えば円柱状の基部32aを有し、基部32aの根元部にはボルト32bが埋め込まれている。そして、このガイドシュー32を取り付ける踏段10を構成するフレーム14の側壁14aには、基部32aを幅方向にスライド自在に挿入させる穴14dが穿設されており、穴14dの底部となる側壁14a部分にねじ穴14eが螺設されている。
【0041】
そこで、穴14dの開口側からガイドシュー32を挿入して、そのボルト32bをねじ穴14eに螺合させ、フレーム14の側壁14aの端部からスカートガードパネル13側へ、ガイドシュー32の基部32aが所定寸法だけ突出するように位置決めをする。すなわち、ガイドシュー32の先端が踏段10の踏板15よりも若干スカートガードパネル13側へ突出し、かつスカートガードパネル13との間にわずかな隙間Δdを保つように、穴14dの底部となる側壁14aの端部でボルト32bにナット32cを螺合させて、ガイドシュー32をフレーム14の側壁14aに固定する。この場合ナット32cは、ダブルナット止めとするのが好ましい。
【0042】
このような実施の形態においても、長期間の使用に伴ってガイドシュー32の基部32aの端面側が摩耗したときには、ナット32cを緩めてガイドシュー32を回転させると、ボルト32bに送られて基部32aが、側壁14aの端部からスカートガードパネル13側へ突出することになるので、突出量が所定寸法となったところで、ナット32cで固定すれば、初期状態と同様位置にガイドシュー32を設定することができる。よって、ガイドシュー32が摩耗しても容易に初期状態に調整し直すことができ、保守が容易であるとともに、高価な低摩擦材で形成されているガイドシュー32を繰り返し使用できるので経済的にも有利である。
【0043】
なお、図4に示した実施の形態では、ガイドシュー32の基部32a全体が低摩擦材で形成されていたが、低摩擦材は高価なので、図5に示すように、基部32aの内ボルト32bを埋め込む部分32dを金属などの安価な材料で形成し、基部32aの先端部分を低摩擦材として両者をビス32eなどで固定するようにしてもよい。このようにすれば、低摩擦材が摩耗した場合にその部分のみを交換して、ガイドシュー32を再生して使用を継続することができる。
【0044】
さらに、本発明におけるガイドシューの他の実施の形態について、図6を参照して説明する。
【0045】
この実施の形態のガイドシュー33は、既に説明した各実施の形態のガイドシュー31、32に付加して実施することができるものである。すなわち、ガイドシュー33の基部33a(31a、32aにおいても同様である)に、1または2以上の周状のマーキング33bを所定間隔に施したもので、図6には、3本のマーキング34が施されたものが示されている。そしてこのマーキング34は、基部33aの端面からその摩耗限界量と略同じ長さに施されている。また、このマーキング34は、基部33aに凸部を形成したり、あるいは凹部を形成したり、さらには基部33aに着色した線、点を描いたりしたものであってよい。
【0046】
このようなマーキング34をガイドシュー33の基部33aに施しておくことによって、保守点検時に、ガイドシュー33の摩耗状況が保守員の目視によって容易に確認することができる。よって、踏段10がスカートガードパネル13に接触する前の適当な時期に、マーキング34の位置まで摩耗が進行したときに合わせて、基部33aを延出する処置を実施すればよく、従来のように保守時に摩耗状況を測定して記録するような煩わしい作業を省略し、保守点検作業を大幅に効率化することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、脚部に形成された爪部を、取付穴に穿設された凹部に嵌合させるだけでガイドシューを取り付けることができ、さらに脚部が弾性を有しているので、突出寸法を調整する作業性が極めて良好となる。
【0049】
さらに、ガイドシューが摩耗した際に、異なった脚部の爪部を凹部に嵌合させれば、爪部のピッチ分だけガイドシューが踏段の側壁から突出することとなって、突出寸法の調整が極めて容易となる。
【0050】
また、請求項2に記載の発明によれば、ガイドシューが摩耗した際に、脚部の爪部を取付穴に穿設されている異なった凹部に嵌合させれば、凹部のピッチ分だけガイドシューが踏段の側壁から突出することとなって、突出寸法の調整が極めて容易となる。また、ガイドシューの構造も簡略化される。
【0051】
また、請求項3に記載の発明によれば、隣り合う爪部や凹部の間隔が、ガイドシューの摩耗限界量と略同一の寸法に形成されているので、ガイドシューが摩耗限界に達したときに突出寸法の調整作業を行うことにより、踏段とスカートガードパネルとの間の微小間隔を当初の間隔に保つことがきる。
【0053】
また、請求項4に記載の発明によれば、高価で再生不可能な部分を極小化することができる。
【0054】
さらに、請求項5に記載の発明によれば、摩耗限界を寸法測定をすることなく、目視により容易に知ることができ、保守点検作業を省力化、効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマンコンベアの踏段装置の一実施の形態を示した、踏段の背面側を一部断面で示した図である。
【図2】本発明の踏段装置に使用されるガイドシューの第1の実施の形態を示した斜視図である。
【図3】図2に示したガイドシューの踏段への取り付け状態を説明するために示した説明図である。
【図4】ガイドシューの他の実施の形態の説明図である。
【図5】ガイドシューのさらに他の実施の形態を示した側面図である。
【図6】ガイドシューのさらに他の実施の形態を示した側面図である。
【図7】マンコンベアの一例を説明するために示した、エスカレータの一部を切欠した斜視図である。
【図8】図7のA−A線方向に沿う断面図である。
【図9】踏段の側面図である。
【図10】従来のガイドシューの踏段への取り付け状態を説明するために示した説明図である。
【符号の説明】
10 踏段
13 スカートガードパネル
14 フレーム
14a 側壁
14b 貫通穴
14c 凹部
15 踏板
31 ガイドシュー
31a 基部
311、312、313、314 脚
311a、312a、313a、314a 爪
Claims (5)
- 両側に立設されたスカートガードパネルに沿って移動するように、このスカートガードパネルの間に設置されている、無端状に連結され踏板を有する踏段と、この踏段の踏板と前記スカートガードパネルとの間に微小間隔を保つように、前記踏段の両側壁にその端部から突出するように設けられたガイドシューとを備えたマンコンベアの踏段装置において、
前記ガイドシューを前記踏段の両側壁に、その突出寸法を調整する突出寸法調整手段を設けて取付け、
前記突出寸法調整手段は、前記ガイドシューを前記踏段の側壁に取付けるための取付穴の内壁に穿設した凹部と、前記ガイドシューの基部に形成した弾性を有する複数の脚部と、この脚部に長さ方向の位置が異なるように形成され、前記凹部に嵌合する爪部とから成ることを特徴とするマンコンベアの踏段装置。 - 両側に立設されたスカートガードパネルに沿って移動するように、このスカートガードパネルの間に設置されている、無端状に連結され踏板を有する踏段と、この踏段の踏板と前記スカートガードパネルとの間に微小間隔を保つように、前記踏段の両側壁にその端部から突出するように設けられたガイドシューとを備えたマンコンベアの踏段装置において、
前記ガイドシューを前記踏段の両側壁に、その突出寸法を調整する突出寸法調整手段を設けて取付け、
前記突出寸法調整手段は、前記ガイドシューを前記踏段の側壁に取付けるための取付穴の内壁に、凹部を側壁の幅方向の複数個所に穿設し、前記ガイドシューの基部に形成した、前記凹部に嵌合する爪部とから成ることを特徴とするマンコンベアの踏段装置。 - 前記突出寸法調整手段としての、前記踏段の取付穴の内壁の複数個所に穿設した隣り合う凹部の間隔または、前記ガイドシューの複数の脚部に位置が異なるように形成した隣り合う爪部の間隔は、前記ガイドシューの磨耗限界寸法に相当する寸法に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマンコンベアの踏段装置。
- 前記ガイドシューは、前記スカートガードパネルに接触する側の所定範囲のみが低摩擦材で形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載のマンコンベアの踏段装置。
- 前記ガイドシューの前記スカートガードパネルに接触する側の所定範囲の表面に、所定間隔にマーキングを形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1項に記載のマンコンベアの踏段装置。
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