JP4348473B2 - 高力率フライバックコンバータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスイッチング電源装置に関し、特に力率改善回路を有するスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来方式の1例を示す回路図である。図8において、交流電源31の交流電圧はブリッジ整流器12によって全波整流され、リアクトル24とダイオード23を通り平滑コンデンサ13に充電される。平滑コンデンサ13の直流電圧は、主スイッチ素子15のオン・オフの繰り返しによって、トランス14の1次巻線14aに断続して加わる。主スイッチ素子15のオン期間に1次巻線14aに流れる電流は2次側の負荷に電力を供給する負荷電流とトランス14のコアを励磁する励磁電流からなっているが、励磁電流によってコアに蓄積された励磁エネルギは主スイッチ素子15がターンオフするときに1次巻線14aとスナバコンデンサ22とダイオード23からなる閉回路を流れ、スナバコンデンサ22を充電し、電荷の形でエネルギを蓄積する。主スイッチ素子15がオフ状態からターンオンするときに、スナバコンデンサ22の電荷は主スイッチ素子15とブリッジ整流器12と交流電源31とリアクトル24からなる閉回路を流れる。このとき交流電源31の交流電圧の絶対値が平滑コンデンサ13の電圧より低いときにも交流電流が流れる。一般的なコンデンサインプット型整流回路では平滑コンデンサの電圧に対し交流電圧の絶対値が低い区間では交流電流が流れることがなく、そのために交流電流の導通角が狭くなって力率が低下するが、図8の回路では主スイッチ素子15がターンオンする度に交流電流が流れるので導通角が広がり力率が改善される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図8の回路において、主スイッチ素子15がターンオンしている間にスナバコンデンサ22とリアクトル24からなる直列共振回路に電流が流れるが、ブリッジ整流器12が電流を一方向にだけ流すので、ゼロから立ち上がり、ゼロで終わる半波の電流共振が起きる。しかし、主スイッチ素子15のオン期間が共振周期の2分の1より短いときは、共振は不完全な状態で終わり、交流入力電流の導通角が狭くなり、また、主スイッチ素子15のターンオフ時に1次巻線14aに生じるサージ電圧を抑えるスナバコンデンサ22の効果も低くなる。
【0004】
そのため、スイッチ素子のオン期間が入力電圧と負荷電流によって大きく変わるフライバックコンバータに応用することが困難であった。そこで本発明はスイッチ素子のオン期間ではなく、オフ期間に生じる共振電流を利用してスナバコンデンサに共振電流を流し、これによってスイッチ素子のオン期間が短いときにも、交流入力電流の導通角を広げ、かつ、スナバコンデンサの効果を下げることのない高力率フライバックコンバータを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、交流電源と、全波整流器と、平滑コンデンサと、この平滑コンデンサと閉路を作る、トランスの1次巻線と主スイッチ素子からなる直列回路と、主スイッチ素子の制御電極に接続された発振制御回路を備えたフライバックコンバータにおいて、同じ電極どうしを向かい合わせて直列接続した第1のダイオードと第2のダイオードからなる直列回路を交流電源に並列に接続し、第1のダイオードと第2のダイオードの接続点と平滑コンデンサの所定の端子の間に第3のダイオードを接続し、更に第1のダイオードと第2のダイオードの接続点と1次巻線と主スイッチ素子の接続点の間に第1のスナバコンデンサを接続した。
【0006】
第1のダイオードと第2のダイオードのカソードどうしが向かい合わせになっているときは、第3のダイオードのカソードが平滑コンデンサの正側端子に接続される。また、第1のダイオードと第2のダイオードのアノードどうしが向かい合わせになっているときは、第3のダイオードのアノードが平滑コンデンサの負側端子に接続される。
【0007】
主スイッチ素子がオン状態からターンオフすると、トランスの励磁エネルギによって第1のスナバコンデンサが充電される。トランスの励磁エネルギがゼロになってから主スイッチ素子がターンオンするまでの不連続区間では第1のスナバコンデンサとトランスの1次巻線によって共振が生じ、初め第1のスナバコンデンサの電荷が放電し、不連続区間が共振の半周期より長ければ再び充電する。そして、主スイッチ素子がターンオンするときに第1のスナバコンデンサに電荷が残っていれば主スイッチ素子を流れて放電する。
【0008】
このように、主スイッチ素子のターンオフからターンオンまでの間に第1のスナバコンデンサを往復する電流が少なくても1回あるので、必ず交流電源に電流が流れる。この交流電流は交流電源の電圧に関係なく、主スイッチ素子のスイッチング毎に流れるので交流入力電流の導通角が広がり力率が改善される。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に、第1のスナバコンデンサの電流が往復する回路に補助スイッチ素子を直列に挿入し、この補助スイッチ素子に並列に第4のダイオードを接続し、主スイッチ素子の発振制御回路の信号を所定の時間遅らせて補助スイッチ素子の制御電極に加える遅延回路を付加し、これによって次の効果をもたらす。第1のスナバコンデンサを放電する方向の電流は第4のダイオードによっていつでも流れることができるが、第1のスナバコンデンサを充電する方向の電流は主スイッチ素子がターンオフしたのち補助スイッチ素子がターンオフするまでの間だけに限られているので、第1のスナバコンデンサは主スイッチ素子がターンオフしたときだけ充電され、不連続区間では放電だけが行われる。その結果、主スイッチ素子がターンオンするときに第1のスナバコンデンサは最も低い電圧になっているので、主スイッチ素子のターンオンのときの第1のスナバコンデンサの放電によるロスが改善される。
【0010】
上に示した補助スイッチ素子と第4のダイオードと遅延回路による効果は、電流不連続モードの他励式スイッチング電源のソフトスイッチング回路(特許第2835899号)によって本出願人が先に提供している。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の発振制御回路がトランスの正帰還巻線を備えた自励発振型で、正帰還巻線と主スイッチ素子の制御電極の間に可飽和インダクタを直列に挿入し、これによって次の効果をもたらす。可飽和インダクタは飽和するまでは高いインピーダンスを持ち飽和後はゼロに近いインピーダンスまで下がるので、パルス信号を遅延させる。トランスの励磁エネルギがゼロになってから主スイッチ素子がターンオンするまでに、可飽和インダクタの遅延作用によって時間を要するようになると、第1のスナバコンデンサと1次巻線による共振期間も長くなるが、可飽和インダクタによる遅延時間を適当に選ぶことにより、第1のスナバコンデンサの電圧が最も低くなったところで主スイッチ素子をターンオンさせることができるのでスナバコンデンサの電荷が主スイッチ素子を流れて放電することによるロスが改善される。
【0012】
上に示した可飽和インダクタによる効果は、自励式スイッチング電源のソフトスイッチング回路(実用新案登録第2560208号)によって本出願人が先に提供している。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の発振制御回路がトランスの正帰還巻線を備えた自励発振型で、正帰還巻線と主スイッチ素子の制御電極の間に可飽和インダクタを直列に挿入し、第1のスナバコンデンサに直列にMOSFETを挿入し、MOSFETに並列に第2のスナバコンデンサを接続し、トランスに補助巻線を巻いてその両端を抵抗を介してMOSFETのゲートとソースに各々接続した。これによって、次の効果をもたらす。MOSFETのゲート・ソース間に加わる信号は主スイッチ素子の制御電極に加わる信号と位相が反転しているので、主スイッチ素子がオン期間のときはMOSFETがオフ状態で、主スイッチ素子がオフ期間のときはMOSFETがオン状態である。ここで、主スイッチ素子のオン期間とはトランス1次巻線の励磁エネルギが直線的に増加している間の時間を指し、主スイッチ素子のオフ期間とはトランス1次巻線の励磁エネルギが直線的に減少している間を指している。不連続区間はオフ期間でもオン期間でもないが、主スイッチ素子はオフ状態である。トランスの励磁エネルギがゼロになってから主スイッチ素子がターンオンするまでの不連続区間において、主スイッチ素子がオフ状態のまま、MOSFETはオン状態からオフ状態に変わる。
【0014】
不連続区間において第1のスナバコンデンサの電圧は共振によって下がるが、1次巻線を流れる電流は共振によって増加している。MOSFETは補助巻線の電圧がMOSFETのゲートしきい値になる付近でターンオフするが、そのとき主スイッチ素子は可飽和インダクタの遅延効果でまだターンオンしていない。そのため、それまで第1のスナバコンデンサと1次巻線によって作られていた直列共振回路は、第1のスナバコンデンサと第2のスナバコンデンサからなる直列合成容量と1次巻線によって作られる直列共振回路に変わる。第2のスナバコンデンサの容量を第1のスナバコンデンサの容量に比べて十分小さくしておけば、1次巻線に流れている電流の勢いが残っているので、第2のスナバコンデンサは第1のスナバコンデンサに等しい電圧まで充電される。第2のスナバコンデンサと第1のスナバコンデンサが互いに等しい電圧になったときに主スイッチ素子両端の電圧がゼロになるが、可飽和インダクタによる遅延を適当に選ぶことによって、このとき主スイッチ素子をターンオンさせることができ、第1のスナバコンデンサが主スイッチ素子を流れて放電することによるロスをゼロにすることができる。
【0015】
上に示した可飽和インダクタと第1のスナバコンデンサに直列に挿入されたMOSFETとMOSFETに並列に接続された第2のスナバコンデンサによる効果は、部分共振型自励式スイッチング電源の低損失化回路(特願平10−291274)によって本出願人が先に提供している。
【0016】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明の実施の形態を、実施例を示す図1と図2と、図1の主要部の波形を示す図3を参照して説明する。図1において、主スイッチ素子15はオン・オフを繰り返しており、オン期間にトランス14の1次巻線14aに電流が流れてトランスに励磁エネルギが蓄積され、オフ期間にその励磁エネルギの大部分は2次巻線14bによって電流として取り出され、ダイオード17とコンデンサ18によって整流平滑されて直流電圧になって負荷19に供給される。主スイッチ素子15のターンオフ直後に励磁エネルギの一部は第1のスナバコンデンサ4と第3のダイオード3と1次巻線14aからなる閉路を流れて第1のスナバコンデンサ4を充電する。図1に示した実施例は電流不連続モードのフライバックコンバータであるが、励磁エネルギが放出し切ってからスイッチ素子がオン期間に入るまでに不連続区間と呼ばれる時間があるので、不連続区間では、第1のスナバコンデンサ4と1次巻線14aによって次に示す共振が起きる。
【0017】
励磁エネルギの放出が完了して空になると第1のスナバコンデンサ4の電荷は図1の中に点線で示した第1のダイオード1かまたは第2のダイオード2と第1のスナバコンデンサ4と1次巻線14aと平滑コンデンサ13とブリッジ整流器12と交流電源からなる閉路を流れて放電する。すなわち、第1のスナバコンデンサ4の放電によって交流電源31に電流が流れるが、この電流は不連続区間に必ず流れるので交流電流の導通角が広がり力率が改善される。図3に示した第1のスナバコンデンサ4の電流の正側が第3のダイオード3を流れる電流である。斜線を引いた負側は第1のダイオード1か第2のダイオード2のいずれかを流れる電流であり、これが交流電流の導通角を広げる。
【0018】
図2では第1のダイオード1と第2のダイオード2の向きが図1と逆になり、かつ第3のダイオード3が接続される平滑コンデンサ13の端子も反対側になっている。図2において、第1のスナバコンデンサ4の放電は第3のダイオード3と第1のスナバコンデンサ4と1次巻線14aと平滑コンデンサ13が作る閉路で行われるが、主スイッチ素子15がターンオフしたときに励磁エネルギの放出によって第1のスナバコンデンサ4が充電される電流は、図2の中に点線で示した第1のダイオード1かまたは第2のダイオード2と交流電源31とブリッジ整流器12と1次巻線14aと第1のスナバコンデンサ4からなる閉路を流れる。すなわち、第1のスナバコンデンサ4を充電する電流によって交流電源31に電流が流れるので交流電流の導通角が広がり力率が改善される。
【0019】
請求項2記載の発明の実施の形態を、実施例を示す図4と、回路の主要部の波形を示す図5を参照して説明する。図4において、主スイッチ素子15は発振制御回路16の信号を受けてオン・オフを繰り返しており、補助スイッチ素子5は発振制御回路16の信号を遅延回路6を通して受けるので主スイッチ素子15に遅れてオン・オフを繰り返している。主スイッチ素子15がオン状態からターンオフしたとき、補助スイッチ素子5はまだオン状態になっているため、トランス14の励磁エネルギは1次巻線14aと補助スイッチ素子5と第1のスナバコンデンサ4と第1のダイオード1かまたは第2のダイオード2と交流電源31とブリッジ整流器12からなる閉路を流れ、第1のスナバコンデンサ4を充電する。
【0020】
遅延回路6の遅延時間は第1のスナバコンデンサ4の充電が済むまでの短期間であるので、不連続区間になったときは補助スイッチ素子5はオフ状態になっている。しかし、補助スイッチ素子5に並列に第4のダイオード7が接続されているので、第1のスナバコンデンサ4は第4のダイオード7と1次巻線14aと平滑コンデンサ13と第3のダイオード3からなる閉路を流れて放電する。この放電は補助スイッチ素子5がオフ状態であるため直列共振電流になり、ゼロで立ち上がりゼロに戻ったところで止まる。よって、第1のスナバコンデンサ4の電圧は不連続区間の間は最も下がったところで維持され、主スイッチ素子15がターンオンするときに第1のスナバコンデンサ4に残っている電荷は少なく、その放電によるロスは小さい。
【0021】
図5に示した第1のスナバコンデンサ4の電流の斜線を引いた正側が第1のダイオード1か第2のダイオード2のいずれかを流れて交流電流の導通角を広げる。負側は第4のダイオード7を流れる電流であり、大部分は不連続区間に流れてエネルギを平滑コンデンサ13に戻し、主スイッチ素子15がターンオンするときに残りが流れる。図5の不連続区間において、周期の長い共振の後で短い周期の共振が続いているが、これは、補助スイッチ素子5及び第4のダイオード7の電極間に存在する浮遊容量による。
【0022】
請求項3記載の発明の実施の形態を、実施例を示す図6を参照して説明する。図6において、主スイッチ素子15のオン期間の間にトランス14に励磁エネルギが蓄積され、オフ期間にその励磁エネルギは2次巻線14bを介して負荷側に放出され、またその一部は第1のスナバコンデンサ4を充電する。第1のスナバコンデンサ4を充電する電流は第1のダイオード1か第2のダイオード2のいずれかを通り、交流電源31とブリッジ整流器12と1次巻線14aを通るが、このとき交流入力電流が流れるので導通角が広がる。励磁エネルギの放出が終わるとトランス14の各巻線が自ら起こす電圧がゼロになり、1次巻線14aには第1のスナバコンデンサ4の電圧と平滑コンデンサ13の電圧の差が加わり、第1のスナバコンデンサ4と1次巻線14aと平滑コンデンサ13と第3のダイオード3による直列共振が始まる。また、同時に主スイッチ素子15の制御電極にはコンデンサ20に蓄積されている電圧が加わるので主スイッチ素子15はターンオンに向かう。第1のスナバコンデンサ4と1次巻線14aによる直列共振がどの程度進んでから主スイッチ素子15がターンオンするかは制御電極に直列に挿入されている可飽和インダクタ8によるが、共振の半周期後、すなわち、第1のスナバコンデンサ4の電圧が最も下がったときに主スイッチ素子15がターンオンように可飽和インダクタ8が選ばれている。これによって、第1のスナバコンデンサ4の電荷の大部分が平滑コンデンサ13に回生されるので第1のスナバコンデンサ4の電荷が主スイッチ素子15を流れることによって生じるロスが改善される。この効果を利用することにより、第1のスナバコンデンサ4の容量をロスをそれ程増やすことなく上げることができるので、主スイッチ素子15のターンオフ時に第1のスナバコンデンサ4を流れる電流が大きくなり導通角がより広くなる。
【0023】
請求項4記載の発明の実施の形態を、実施例を示す図7を参照して説明する。図7において、MOSFET9が無い状態を仮定したときの動作は第1のスナバコンデンサ4と第2のスナバコンデンサ11の直列合成容量が図6の第1のスナバコンデンサ4に相当すると考えることができる。MOSFET9が入ることによって、次の違いが生じる。補助巻線14dがMOSFET9のゲートに送る信号は正帰還巻線14cが主スイッチ素子15の制御電極に送る信号と逆位相になり、主スイッチ素子15がオン期間のときはMOSFET9はオフ状態になり、主スイッチ素子15がオフ期間のときはMOSFET9はオン状態になる。しかし、不連続区間は、主スイッチ素子15はオフ状態であるがMOSFET9にとってはオン状態からオフ状態に変わる遷移期である。主スイッチ素子15がターンオンする前にMOSFET9がターンオフすると、直列共振を構成するコンデンサの容量は第1のスナバコンデンサ4の容量から第1のスナバコンデンサ4と第2のスナバコンデンサ11の直列合成容量に変わる。そして、第2のスナバコンデンサ11の容量を第1のスナバコンデンサ4の容量に対して十分小さく選んでおくと、MOSFET9のターンオフ直前に1次巻線14aに流れていた電流に引きずられる形で第2のスナバコンデンサ11が充電され、短い間に第1のスナバコンデンサ4の電圧に等しい値に達する。このとき第1のスナバコンデンサ4から第2のスナバコンデンサ11に移動する電荷の量は第1のスナバコンデンサ4の電圧を大幅に下げることはない。第1のスナバコンデンサ4と第2のスナバコンデンサ11の電圧の和がゼロになるときに主スイッチ素子15がターンオンするように可飽和インダクタ8による遅延の時間を選んでおけばゼロボルトスイッチが可能になる。これによって、第1のスナバコンデンサ4の容量を大きくすることができ、交流入力電流の導通角がより広がり、力率改善の効果が増す。
【0024】
図4と図6と図7に示した実施例では第1のダイオード1と第2のダイオード2のアノードどうしを向かい合わせて接続しているが、これを図1に示した実施例のようにカソードどうしを、向かい合わせ、かつ、第3のダイオード3のカソードを平滑コンデンサ13の正側に、アノードを第1のダイオード1と第2のダイオード2の接続点に各々接続して用いても良い。
【0025】
【発明の効果】
上に述べてきたように、従来のフライバックコンバータにスナバコンデンサと、スナバコンデンサの充電と放電の経路を別々に分ける3本のダイオードを新たに追加するだけで力率改善ができるので、経済的効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の実施例に係る高力率フライバックコンバータを示す回路図である。
【図2】請求項1記載の発明の別の実施例に係る高力率フライバックコンバータを示す回路図である。
【図3】図1の回路の主要部の波形図である。
【図4】請求項2記載の発明の実施例に係る高力率フライバックコンバータを示す回路図である。
【図5】図4の回路の主要部の波形図である。
【図6】請求項3記載の発明の実施例に係る高力率フライバックコンバータを示す回路図である。
【図7】請求項4記載の発明の実施例に係る高力率フライバックコンバータを示す回路図である。
【図8】従来方式の1例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 第1のダイオード
2 第2のダイオード
3 第3のダイオード
4 第1のスナバコンデンサ
5 補助スイッチ素子
6 遅延回路
7 第4のダイオード
8 可飽和インダクタ
9 MOSFET
10 抵抗
11 第2のスナバコンデンサ
12 ブリッジ整流器
13 平滑コンデンサ
14 トランス
15 主スイッチ素子
16 発振制御回路
17 ダイオード
18 コンデンサ
19 負荷
20 コンデンサ
21 抵抗
22 スナバコンデンサ
23 ダイオード
24 リアクトル
25、26 ダイオード
27 リアクトル
28 コンデンサ
29 負荷
31 交流電源
14a 1次巻線
14b 2次巻線
14c 正帰還巻線
14d 補助巻線

Claims (4)

  1. 交流電源と、全波整流器と、平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサと閉路を作る、トランスの1次巻線と主スイッチ素子からなる直列回路と、前記主スイッチ素子の制御電極に接続された発振制御回路を備えたフライバックコンバータにおいて、同じ電極どうしを向かい合わせて直列接続した第1のダイオードと第2のダイオードからなる直列回路を前記交流電源に並列に接続し、前記第1のダイオードと前記第2のダイオードの接続点と前記平滑コンデンサの所定の端子の間に第3のダイオードを接続し、前記第1のダイオードと前記第2のダイオードの接続点と、前記1次巻線と前記主スイッチ素子の接続点の間に第1のスナバコンデンサを接続し、これによって交流入力電流の導通角を広げ、力率を改善したことを特徴とする高力率フライバックコンバータ。
  2. 前記第1のスナバコンデンサに直列に補助スイッチ素子を挿入し、前記補助スイッチ素子に並列に第4のダイオードを接続し、前記発振制御回路の出力信号を所定の時間遅らせて前記補助スイッチ素子の制御電極に送る遅延回路を付加したことを特徴とする請求項1記載の高力率フライバックコンバータ。
  3. 前記発振制御回路が、前記1次巻線に電磁的に結合している正帰還巻線を備えた自励発振型の発振制御回路であり、前記正帰還巻線と前記主スイッチ素子の制御電極の間に可飽和インダクタを直列に挿入したことを特徴とする請求項1記載のフライバックコンバータ。
  4. 前記発振制御回路が、前記1次巻線と電磁的に結合している正帰還巻線を備えた自励発振型の発振制御回路であり、前記正帰還巻線と前記主スイッチ素子の制御電極の間に可飽和インダクタを直列に挿入し、前記第1のスナバコンデンサに直列にMOSFETを挿入し、前記MOSFETに並列に第2のスナバコンデンサを接続し、前記1次巻線に電磁的に結合している補助巻線を巻いてその両端を抵抗を介して前記MOSFETのゲートとソースに各々接続したことを特徴とする請求項1記載の高力率フライバックコンバータ。
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