JP3666882B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は産業用や民生用の電子機器に直流安定化電圧を供給するスイッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、スイッチング電源装置は電子機器の低価格化・小型化・高性能化・省エネルギー化に伴い、より小型で出力の安定性が高く高効率なものが強く求められている。以下に従来のスイッチング電源装置について説明する。
【0003】
従来、この種のスイッチング電源装置として、自励フライバック型スイッチング電源装置が構成部品も少なく安価に作ることが可能なため、一般的に広く用いられている。しかし、スイッチング周波数が出力電流により大きく変化し電子機器に対する干渉や整流平滑回路が大型化するなどの課題があることが知られている。
【0004】
このような従来の課題を解決する方法として、すでに図5に示すような構成の電流共振1次側回生方式のスイッチング電源が構成されている。図5において、1は入力直流電源で交流電圧を整流平滑することで、もしくは電池などで構成されるものであり、入力端子2−2′に入力電圧を供給し正電圧を入力端子2に接続し、負電圧を入力端子2′に接続している。
【0005】
3はトランスであり、1次巻線3aの一端を漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子14を介して入力端子2に接続し他端をスイッチング素子4を介して入力端子2′に接続し、2次巻線3cの一端を出力端子10′に他端をダイオード7を介して出力端子10に接続し、バイアス巻線3bの一端を入力端子2′に接続し他端を同期発振回路6に接続している。
【0006】
4はスイッチング素子であり、制御端子に印加される同期発振回路6のオン・オフ信号によりオン・オフして入力電圧を前記1次巻線3aに印加したり遮断したりする。6は同期発振回路であり、スイッチング素子4を決められたオン期間でオン動作させ、スイッチング素子4のオフ期間を前記バイアス巻線3bの誘起電圧の極性が反転するまで持続するようにオフ動作させ、このオン・オフの繰り返しにより発振を続けるものである。
【0007】
5はダイオードでありアノードを前記1次巻線3aとスイッチング素子4の接続点に接続し、カソードを入力端子2′に接続しトランス3に蓄積されたエネルギーを入力に回生する。7は整流ダイオードであり、アノード側を前記2次巻線3cの一端に接続しカソード側を出力端子10に接続する。
【0008】
8は平滑コンデンサであり、出力端子10−10′間に接続され前記2次巻線3cの誘起電圧を整流ダイオード7を介して整流し、平滑コンデンサ8により平滑して出力電圧とする。12は整流ダイオード、16は平滑コンデンサであり、整流ダイオード12はアノードを前記1次巻線3aとスイッチング素子4の接続点に接続し、カソードを前記平滑コンデンサ16の一端に接続し、前記1次巻線3aと整流ダイオード12と平滑コンデンサ16と漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子14が閉回路を成すように構成される。
【0009】
11は第2のスイッチング素子であり前記整流ダイオード12に並列に接続され、制御回路9によりオン・オフされる。9は制御回路であり、制御回路9はその内部で出力端子10−10′に接続される部分とスイッチング素子11を駆動する部分とは絶縁されているものとする。
【0010】
14は前記トランス3の1次巻線3aと2次巻線3c間の漏れインダクタンスまたは外付けのインダクタンス素子である。平滑コンデンサ16と漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子14は共振し、整流ダイオード7の電流波型を正弦波状にするように設定される。
【0011】
以上のように構成されたスイッチング電源装置について、以下にその動作を図6の各部動作波形を参照しながら説明する。
【0012】
図6において(a)はスイッチング素子4の両端電圧波形VDSを示しており、(b)は前記スイッチング素子4またはダイオード5に流れる1次電流IDを示しており、(c)は同期発振回路6のスイッチング素子4の駆動パルス波形VG1を示しており、(d)は前記スイッチング素子11または整流ダイオード12に流れる1次電流Icを示しており、(e)はスイッチング素子11への駆動パルス波形VG2を示しており、(f)は前記2次巻線3cに流れる2次電流IOを示しており、(g)はトランス3の磁束φの変化を示している。
【0013】
同期発振回路6により決められたオン期間で動作するスイッチング素子4のオン期間に前記1次巻線3aを介して流れる1次電流IDによりトランス3に磁束が発生しエネルギーが蓄積される。この時トランス3の2次巻線3cに誘起電圧が発生するが、整流ダイオード7を逆バイアスする方向に電圧が印加されるように構成され、1次側の整流ダイオード12も逆バイアスされ、スイッチング素子11はオフしているように構成されている。
【0014】
同期発振回路6のオフ信号でスイッチング素子4がオフすると前記1次巻線3aにフライバック電圧が発生し、整流ダイオード12が順バイアスされると同時に、前記2次巻線3cにもフライバック電圧が発生し、整流ダイオード7を順バイアスする方向に電圧が印加されるため、トランス3に蓄積されたエネルギーが前記1次巻線3aと整流ダイオード12を介して1次電流Icとして放出され、平滑コンデンサ16により平滑されて直流電圧Vcとして供給されるとともに、前記2次巻線3cを介して2次電流Ioとして放出され、平滑コンデンサ8により平滑されて出力電圧VOUTとして出力端子10−10′に供給される。
【0015】
この時スイッチング素子11は制御回路9によりオンされるが整流ダイオード12とスイッチング素子11のどちらを1次電流Icが流れても特に動作上変化は生じない。寄生容量等のキャパシタンス成分を考えなければ、スイッチング素子4がオフしてトランス3の各巻線の電圧が反転した際、トランス3に蓄えられたエネルギーは、トランス3の漏れインダクタンスの影響でまず1次巻線3aから放出する。即ち、1次電流Icは1次電流IDの最終値IPを初期値として流れ出し、2次電流Ioはゼロから立ち上がる。
【0016】
この時各巻線に流れる電流は、整流ダイオード7と整流ダイオード12がオンであるので、トランス3の1次巻線3aと2次巻線3cで結合された平滑コンデンサ16と漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子14と平滑コンデンサ8からなる閉回路の過渡電流となる。この電流はコンデンサ16と漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子14の共振周波数が十分小さく設定されているので、正弦波状の共振電流となる。
【0017】
この時、トランス3の磁束φは1次巻線3aに直流電圧Vcが印加された状態でその蓄積エネルギーを放出するので直線的に減少する。2次巻線電流Ioは磁束φを誘起する励磁電流と共振電流である1次巻線電流の和となる。
【0018】
共振電流はその共振周期が十分小さく設定されているので、2次巻線電流Ioはやがて減少し0Aとなり、整流ダイオード7をオフとする。1次巻線電流Icは整流ダイオード7がオンのときは正弦波状の共振電流が流れるが、整流ダイオード7がオフとなると、共振電流はゼロとなり励磁電流のみが流れる。
【0019】
この過程において1次巻線電流Icは負となるが、スイッチング素子11がオンしているため、共振現象は持続され今度は逆に平滑コンデンサ16からの放電電流がスイッチング素子11を介して1次巻線3aへ流れるようになる。スイッチング素子4のオン期間中にトランス3に蓄えられたエネルギーが放出し終わった後も、スイッチング素子11によって直流電圧Vcが印加されることによりトランス3は逆励磁されエネルギーが逆方向に蓄えられる。
【0020】
制御回路9によってスイッチング素子11がオフするとトランス3の各巻線電圧は反転し、1次巻線3aに発生する誘起電圧はスイッチング素子4の接続端を負電圧に、入力端子2の接続端を正電圧にする方向に発生するため、ダイオード5を介して入力直流電源1を充電する方向に1次電流IDが流れ、オフ期間中に蓄積されたトランス3のエネルギーを入力直流電源1に電力回生を行う。
【0021】
この時に同期発振回路6はスイッチング素子4をオンさせるが、1次電流IDがどちらを流れても特に動作上変化は生じない。オフ期間にトランス3に蓄積されたエネルギーがすべて放出され1次電流がゼロになると、すでにオンしているスイッチング素子4を介して入力直流電源1より前記とは逆方向に充電するように1次電流IDが流れてトランス3に磁束が発生しエネルギーが蓄積される。
【0022】
この状態ではトランス3の各巻線に発生する誘起電圧の極性は変化せず、同期発振回路6によりスイッチング素子4はオンを持続する。同期発振回路6により決められたオン期間で動作するスイッチング素子4がオフすると、トランス3に蓄積されたエネルギーは前記1次巻線3aを介して平滑コンデンサ13及び前記2次巻線3cを介して2次電流Ioとして出力に放出される。これらの動作を繰り返すことで、出力電圧は連続的に出力端子10−10′より供給される。
【0023】
さらに出力電圧が安定に制御される動作について詳しく説明する。図6に各動作波形を示しているが、同期発振回路6の駆動パルス波形VG1のオフ期間(t1〜t3)をTOFFとし、そのうち、トランス3の逆励磁期間(t2〜t3)をT′OFFとし、一方オン期間(t3〜t5)をTONとし、そのうち1次電流IDの回生期間(t3〜t4)をT′ONとする。従来のスイッチング電源装置の安定動作中では直流電圧Vcは、直流成分と平滑コンデンサ16と漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子14との共振電圧の和となるが、電圧変動は十分に小さく可能である。
【0024】
一方平滑コンデンサ13のリップル電流であるオフ期間中の1次電流Icは充放電電流が等しく、その平均電流は0Aであるから、2次巻線3cから放出され、出力端子10−10′から供給されるエネルギーは、オン期間中にトランス3に蓄えられたエネルギーから、T′ON期間中に入力直流電源1へ回生されるエネルギーの差に等しくなる。一方直流電圧の平均値Vcはトランスのリセット条件から
Vc=(TON/TOFF)×VIN=(T′ON/T′OFF)×VIN
で表される。但しVINは入力電圧である。さらに
従来のスイッチング電源装置の出力電圧VOUTは、2次巻線3cのフライバック電圧を整流して得られ、十分にVcの電圧変動幅を小さくできることから
VOUT≒(NS/NP)×Vc
であり、直流電圧Vcを調節することにより、出力電圧VOUTも調整できることがわかる。但し、NPは1次巻線3aの巻数でありNSは2次巻線3cの巻数である。
【0025】
Vcの変動幅が大きくてもVcの平均値を制御することでVOUTは制御可能である。例えば、出力電流IOUTが減少し出力電圧VOUTが上昇した場合、制御回路9により、スイッチング素子11のオン期間(即ち、スイッチング素子4のオフ期間TOFF)が大きくなり、平滑コンデンサ13は充電電荷よりも放電電荷の量が大きくなり、直流電圧Vcの平均値は低下していく。
【0026】
直流電圧Vcが低下すると出力電圧VOUTも低下するとともに、オフ期間中にトランス3の巻線に発生・印加されるVcが低下するため、1次電流Icの傾きも緩和され、最終的には出力電圧VOUTが所定の電圧となるような直流電圧Vcに落ち着く。
【0027】
即ち、出力電圧VOUTはスイッチング素子11のオン期間を調整することで安定化が可能となる。もともと出力電流IOUTの変動に伴う出力電圧VOUTの変動(ロードレギュレーション)を補正するための直流電圧Vcの変動分は少なく、従ってオン期間TONが一定ならば、オフ期間TOFFもほとんど変動せず、スイッチング周波数や磁束変化幅ΔBもほぼ一定となる。この様子は、図6の破線で表しておく。
【0028】
さらに本回路構成では、平滑コンデンサ16と整流ダイオード12によりクランプ回路を構成しており、第1の従来例に示したスイッチング素子4のターンオフに伴うサージ電圧の発生がないという効果もある。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スイッチング素子4およびスイッチング素子11には、入力電圧VINと直流電圧Vcの和電圧VIN+Vcが印加され、高耐圧のスイッチング素子が必要となることと、スイッチング素子4のオン状態にトランス3の1次巻線3aに入力電圧が直接印加されるために、1次巻線数が大きくなるという問題点があった。
【0030】
本発明は前記従来の問題点を解決するもので、負荷の変動に伴うスイッチング周波数の変化を抑制し、同時にダイオードのリカバリの発生を抑え低ノイズで高効率の電流共振1次側回生制御方式のスイッチング電源装置の有効性を損なうことなく、低耐圧のスイッチング素子の使用を可能にし、さらにトランスの1次巻線数を小さくできる高効率のスイッチング電源装置を提供することを目的とするものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明は、少なくとも1次巻線と1つ以上の2次巻線を有するトランスと、交互にオンオフを繰り返し入力電圧に接続される第1、第2のスイッチング手段の直列回路と、前記トランスの1次巻線に直列接続され直流電圧を保持するためのコンデンサと、前記2次巻線に接続され整流ダイオードと平滑コンデンサからなる整流平滑手段を備え、前記トランスの1次巻線と前記コンデンサの直列回路は前記第2のスイッチング手段に接続され、前記第1のスイッチング手段がオンの時、入力電圧を前記トランスの1次巻線と前記コンデンサの直列回路に印加し同時に前記整流ダイオードはオフとなり前記トランスの2次巻線は開放されることにより前記トランスにエネルギーを蓄え、前記第1のスイッチング手段がオフの時、前記トランスの2次巻線から放出されるエネルギーにより前記整流平滑手段を介して出力を得る構成とし、前記第1のスイッチング手段がオフで第2のスイッチング手段がオンの時、この第2のスイッチング手段を介して前記直流電圧が前記トランスの1次巻線に印加され前記トランスにエネルギーを蓄え、このエネルギーを前記第2のスイッチング手段がオフで前記第1のスイッチング手段がオンの時、前記トランスの1次巻線より前記入力電圧へ回生する構成とし、前記第2のスイッチング手段がオンの時、前記整流ダイオードと前記平滑コンデンサの直列回路が等価的に前記トランスの2次巻線に接続され、前記整流ダイオードがオンすることで前記平滑コンデンサと前記トランスの2次巻線が並列に接続され、前記トランスにより結合された前記整流平滑手段と前記コンデンサで構成される閉回路内で、トランスの1次巻線と2次巻線間の漏れインダクタンスまたは外付けのインダクタンス素子と、前記整流平滑手段または前記コンデンサまたはその両方で共振し、その共振現象により前記2次巻線の電流を共振電流とし、前記共振電流の共振周期を前記2次巻線に流れる電流がゼロから上昇し、その後低下してゼロになった後で前記第2のスイッチング手段をオフにするように設定し、出力電圧の制御を前記第1のスイッチング手段のオン期間と前記第2のスイッチング手段のオン期間の比により調整するようにしたものである。
【0032】
【作用】
この構成によって、前記第1のスイッチング手段がオフの時前記第2のスイッチング手段はオンであり第1のスイッチング手段には入力電圧しか印加されない。同様に前記第2のスイッチング手段がオフの時前記第1のスイッチング手段がオンとなり第2のスイッチング手段にも入力電圧しか印加されない。さらに前記コンデンサには、トランスのフライバック電圧を保持するために、入力電圧とは逆向きの直流電圧が発生しており、第1のスイッチング手段がオンの時、トランスの1次巻線には入力電圧と前記直流電圧の差電圧が印加されるため、1次巻線数は小さくできる。
【0033】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の第1の実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例におけるスイッチング電源の構成を示すものである。図1において、図5と同じものには同一の符号を記し説明は省略する。1は直流電源であり、2−2′は入力端子であり、3はトランスで1次巻線3a、2次巻線3c、バイアス巻線3bを有しており、4は第1のスイッチング手段としてのスイッチング素子であり、5はダイオードであり、6は同期発振回路であり、7は整流ダイオードであり、8は平滑コンデンサであり、整流ダイオード7と平滑コンデンサ8とで整流平滑手段を構成する。9は制御回路であり、10−10′は出力端子である。
【0034】
11は第2のスイッチング手段としてのスイッチング素子であり、制御回路9によりオン・オフされる。尚、制御回路9はその内部で出力端子10−10′に接続される部分とスイッチング素子11を駆動する部分とは絶縁されているものとする。12は整流ダイオードであり、13はコンデンサである。14は前記トランス3の1次巻線3aと2次巻線3c間の漏れインダクタンスまたは外付けのインダクタンス素子である。コンデンサ13と漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子14は共振し、整流ダイオード7の電流波型を正弦波状にするように設定される。
【0035】
以上のように構成されたスイッチング電源装置について、以下にその動作を図2の各部動作波形を参照しながら説明する。
【0036】
図2において(a)はスイッチング素子4の両端電圧波形VDSを示しており、(b)は前記スイッチング素子4またはダイオード5に流れる1次電流IDを示しており、(c)は同期発振回路6のスイッチング素子4の駆動パルス波形VG1を示しており、(d)は前記スイッチング素子11または整流ダイオード12に流れる1次電流Icを示しており、(e)はスイッチング素子11への駆動パルス波形VG2を示しており、(f)は前記2次巻線3cに流れる2次電流IOを示しており、(g)はトランス3の磁束φの変化を示している。
【0037】
同期発振回路6により決められたオン期間で動作するスイッチング素子4のオン期間に前記トランス3の1次巻線3aにコンデンサ11を通して入力電圧VINとコンデンサ13で保持されている直流電圧Vcとの電圧の差VIN−Vcが印加され、前記1次巻線3aを介して流れる1次電流IDによりトランス3に磁束が発生しエネルギーが蓄積される。この時トランス3の2次巻線3cに誘起電圧が発生するが、整流ダイオード7を逆バイアスする方向に電圧が印加されるように構成され、1次側の整流ダイオード12も逆バイアスされ、スイッチング素子11はオフしているように構成されている。
【0038】
この時スイッチング素子11には入力電圧VINしか印加されない。同期発振回路6のオフ信号でスイッチング素子4がオフすると前記1次巻線3aにフライバック電圧が発生し、整流ダイオード12が順バイアスされると同時に、前記2次巻線3cにもフライバック電圧が発生し、整流ダイオード7を順バイアスする方向に電圧が印加されるため、トランス3に蓄積されたエネルギーが前記1次巻線3aと整流ダイオード12を介して1次電流Icとして放出され、コンデンサ13により平滑されて直流電圧Vcとして供給されるとともに、前記2次巻線3cを介して2次電流Ioとして放出され、平滑コンデンサ8により平滑されて出力電圧VOUTとして出力端子10−10′に供給される。
【0039】
この時スイッチング素子11は制御回路9によりオンされるが整流ダイオード12とスイッチング素子11のどちらを1次電流Icが流れても特に動作上変化は生じない。直流電圧Vcはトランス3のリセット条件から
Vc=[TON/(TON+TOFF)]×VIN
となる。この時スイッチング素子4には入力電圧VINしか印加されないのは明らかである。寄生容量等のキャパシタンス成分を考えなければ、スイッチング素子4がオフしてトランス3の各巻線の電圧が反転した際、トランス3に蓄えられたエネルギーは、トランス3の漏れインダクタンスの影響でまず1次巻線3aから放出する。即ち、1次電流Icは1次電流IDの最終値IPを初期値として流れ出し、2次電流Ioはゼロから立ち上がる。
【0040】
この時各巻線に流れる電流は、整流ダイオード7と整流ダイオード12がオンであるので、トランス3の1次巻線3aと2次巻線3cで結合されたコンデンサ13と漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子14と平滑コンデンサ8からなる閉回路の過渡電流となる。この電流はコンデンサ13と漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子14の共振周波数が十分小さく設定されているので、正弦波状の共振電流となる。
【0041】
この時、トランス3の磁束φは1次巻線3aに直流電圧Vcが印加された状態でその蓄積エネルギーを放出するので直線的に減少する。2次巻線電流Ioは磁束φを誘起する励磁電流と共振電流である1次巻線電流の和となる。共振電流はその共振周期が十分小さく設定されているので、Ioはやがて減少し0Aとなり、整流ダイオード7をオフとする。
【0042】
1次巻線電流Icは整流ダイオード7がオンのときは正弦波状の共振電流が流れるが、整流ダイオード7がオフとなると、共振電流はゼロとなり励磁電流のみが流れる。
【0043】
この過程において1次巻線電流Icは負となるが、スイッチング素子11がオンしているため、共振現象は持続され今度は逆にコンデンサ13からの放電電流がスイッチング素子11を介して1次巻線3aへ流れるようになる。スイッチング素子4のオン期間中にトランス3に蓄えられたエネルギーが放出し終わった後も、スイッチング素子11によって直流電圧Vcが印加されることによりトランス3は逆励磁されエネルギーが逆方向に蓄えられる。
【0044】
制御回路9によってスイッチング素子11がオフするとトランス3の各巻線電圧は反転し、1次巻線3aに発生する誘起電圧はスイッチング素子4の接続端を負電圧に、入力端子2の接続端を正電圧にする方向に発生するため、ダイオード5を介して入力直流電源1を充電する方向に1次電流IDが流れ、オフ期間中に蓄積されたトランス3のエネルギーを入力直流電源1に電力回生を行う。
【0045】
この時に同期発振回路6はスイッチング素子4をオンさせるが、1次電流IDがどちらを流れても特に動作上変化は生じない。オフ期間にトランス3に蓄積されたエネルギーがすべて放出され1次電流がゼロになると、すでにオンしているスイッチング素子4を介して入力直流電源1より前記とは逆方向に充電するように1次電流IDが流れてトランス3に磁束が発生しエネルギーが蓄積される。
【0046】
この状態ではトランス3の各巻線に発生する誘起電圧の極性は変化せず、同期発振回路6によりスイッチング素子4はオンを持続する。同期発振回路6により決められたオン期間で動作するスイッチング素子4がオフすると、トランス3に蓄積されたエネルギーは前記1次巻線3aを介してコンデンサ13及び、前記2次巻線3cを介して2次電流Ioとして出力に放出される。これらの動作を繰り返すことで、出力電圧は連続的に出力端子10−10′より供給される。
【0047】
さらに出力電圧が安定に制御される動作について詳しく説明する。図2に各動作波形を示しているが、同期発振回路6の駆動パルス波形VG1のオフ期間(t1〜t3)をTOFFとし、そのうち、トランス3の逆励磁期間(t2〜t3)をT′OFFとし、一方オン期間(t3〜t5)をTONとし、そのうち1次電流IDの回生期間(t3〜t4)をT′ONとする。
【0048】
本発明によるスイッチング電源装置の安定動作中では直流電圧Vcは、直流成分とコンデンサ13と漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子14との共振電圧の和となるが、電圧変動は十分に小さく抑えることが可能である。一方コンデンサ13のリップル電流であるオフ期間中の1次電流Icは充放電電流が等しく、その平均電流は0Aであるから、2次巻線3cから放出され、出力端子10−10′から供給されるエネルギーは、オン期間中にトランス3に蓄えられたエネルギーから、T′ON期間中に入力直流電源1へ回生されるエネルギーの差に等しくなる。
【0049】
さらに本発明におけるスイッチング電源装置の出力電圧VOUTは、2次巻線3cのフライバック電圧を整流して得られ、十分にVcの電圧変動幅を小さくできることから
VOUT≒(NS/NP)×Vc
であり、直流電圧Vcを調節することにより、出力電圧VOUTも調整できることがわかる。但し、NPは1次巻線3aの巻数でありNSは2次巻線3cの巻数である。Vcの変動幅が大きくてもVcの平均値を制御することでVOUTは制御可能である。
【0050】
例えば、出力電流IOUTが減少し出力電圧VOUTが上昇した場合、制御回路9により、スイッチング素子11のオン期間(即ち、スイッチング素子4のオフ期間TOFF)が大きくなり、コンデンサ13は充電電荷よりも放電電荷の量が大きくなり、直流電圧Vcの平均値は低下していく。
【0051】
直流電圧Vcが低下すると出力電圧VOUTも低下するとともに、オフ期間中にトランス3の巻線に発生・印加されるVcが低下するため、1次電流Icの傾きも緩和され、最終的には出力電圧VOUTが所定の電圧となるような直流電圧Vcに落ち着く。即ち、出力電圧VOUTはスイッチング素子11のオン期間を調整することで安定化が可能となる。もともと出力電流IOUTの変動に伴う出力電圧VOUTの変動(ロードレギュレーション)を補正するための直流電圧Vcの変動分は少なく、従ってオン期間TONが一定ならば、オフ期間TOFFもほとんど変動せず、スイッチング周波数や磁束変化幅ΔBもほぼ一定となる。
【0052】
この様子は、図2の破線で表しておく。さらに本回路構成では、コンデンサ13とダイオード12によりクランプ回路を構成しており、第1の従来例に示したスイッチング素子4のターンオフに伴うサージ電圧の発生がないという効果もある。
【0053】
(実施例2)
以下本発明の第2の実施例について、図面を参照しながら説明する。図3は本発明の第2の実施例におけるスイッチング電源の構成を示すものである。図3において、図5と同じものには同一の符号を記し説明は省略する。1は直流電源であり、2−2′は入力端子であり、3はトランスで1次巻線3a、2次巻線3c、バイアス巻線3bを有しており、4は第1のスイッチング手段としてのスイッチング素子であり、5はダイオードであり、6は同期発振回路であり、7は整流ダイオードであり、8は平滑コンデンサであり、整流ダイオード7と平滑コンデンサ8とで第1の整流平滑回路を構成する。9は制御回路であり、10−10′は出力端子である。
【0054】
11は第2のスイッチング手段としてのスイッチング素子であり、制御回路9によりオン・オフされる。尚、制御回路9はその内部で出力端子10−10′に接続される部分とスイッチング素子11を駆動する部分とは絶縁されているものとする。12は整流ダイオードであり、13はコンデンサである。14は前記トランスの1次巻線3aと2次巻線3c間の漏れインダクタンスまたは外付けのインダクタンス素子である。コンデンサ13と漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子14は共振し、整流ダイオード7の電流波型を正弦波状にするように設定される。
【0055】
15はコンデンサであり、スイッチング素子4の両端に接続され、スイッチング素子4およびスイッチング素子11に印加される電圧の急峻な変化を抑える。なお前記スイッチング素子4とスイッチング素子11は同時にオフの期間を持つように制御回路9のオン・オフ信号と前記同期発振回路6のオン・オフ信号は設定されている。
【0056】
以上のように構成されたスイッチング電源装置について、以下にその動作を図4の各部動作波形を参照しながら説明する。
【0057】
図4において(a)はスイッチング素子4の両端電圧波形VDSを示しており、(b)は前記スイッチング素子4またはダイオード5に流れる1次電流IDを示しており、(c)は同期発振回路6のスイッチング素子4の駆動パルス波形VG1を示しており、(d)は前記スイッチング素子11または整流ダイオード12に流れる1次電流Icを示しており、(e)はスイッチング素子11への駆動パルス波形VG2を示しており、(f)は前記2次巻線3cに流れる2次電流IOを示しており、(g)はトランス3の磁束φの変化を示している。
【0058】
基本的な動作は第1の実施例の回路構成と同じであるが、スイッチング素子4とスイッチング素子11は同時にオフの期間を持ち、その期間にスイッチング素子4とスイッチング素子11に印加される電圧が変化するように設定されている。スイッチング素子4の両端にはコンデンサ15が接続されているためスイッチング素子4のターンオフおよびターンオフ時の電圧波形の急峻な立ち上がり立ち下がりは緩和され、またコンデンサ15に蓄えられた電荷を前記入力直流電源に回生してから、スイッチング素子4をターンオンできるため、スイッチング素子4のターンオン損失にならない。同様な効果はスイッチング11にもある。
【0059】
これらのような過渡時以外の動作は図1で説明した実施例と同様であるので省略する。またこれらのコンデンサを付加した場合、過渡時においてトランス3の各巻線の出力インピーダンスが変化し、特にスイッチング素子4のオフ時の各巻線電流の初期電流値が変化するが制御動作そのものへの影響は少なく、2次巻線電流波形を共振電流とする効果に加えて、スイッチング素子4とスイッチング素子11に印加される電圧波形は急峻でないために、ノイズの発生が抑えられ、スイッチング素子4とスイッチング素子11のスイッチング損失の発生も抑えられる効果がある。さらに本回路構成では、コンデンサ13とダイオード12によりクランプ回路を構成しており、第1の従来例に示したスイッチング素子4のターンオフに伴うサージ電圧の発生がないという効果もある。
【0060】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、従来の電流共振1次側回生方式のスイッチング電源装置のスイッチング周波数や磁束の変化幅の負荷による変動がほとんどなく、さらにゼロクロスターンオンが実現でき、同時に2次側に接続される整流平滑手段のターンオフ電流をゼロまたは小さくでき、損失やノイズを効果的に抑えることができるという特性を損なうことがなくスイッチング素子の耐圧を下げることができ、さらにトランスの励磁電圧が小さいことから1次巻線数を少なくでき損失を減らすことができ、小型、高効率、低ノイズの優れたスイッチング電源装置を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスイッチング電源装置を示す回路構成図
【図2】本発明の図1の回路構成図の動作波型を示す説明図
【図3】本発明の第2の実施例におけるスイッチング電源装置を示す回路構成図
【図4】本発明の図2の回路構成図の動作波型を示す説明図
【図5】従来例におけるスイッチング電源装置の回路構成図
【図6】従来の図5の回路構成図の動作波型を示す説明図
【符号の説明】
1 入力直流電源
2−2′ 入力端子
3 トランス
4 スイッチング素子
5 ダイオード
6 同期発振回路
7 整流ダイオード
8 平滑コンデンサ
9 制御回路
10−10′ 出力端子
11 スイッチング素子
12 整流ダイオード
13 コンデンサ
14 漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子
15 コンデンサ
16 平滑コンデンサ
Claims (2)
- 少なくとも1次巻線と1つ以上の2次巻線を有するトランスと、交互にオンオフを繰り返し入力電圧に接続される第1、第2のスイッチング手段の直列回路と、前記トランスの1次巻線に直列接続され直流電圧を保持するためのコンデンサと、前記2次巻線に接続され整流ダイオードと平滑コンデンサからなる整流平滑手段を備え、前記トランスの1次巻線と前記コンデンサの直列回路は前記第2のスイッチング手段に接続され、前記第1のスイッチング手段がオンの時、入力電圧を前記トランスの1次巻線と前記コンデンサの直列回路に印加し同時に前記整流ダイオードはオフとなり前記トランスの2次巻線は開放されることにより前記トランスにエネルギーを蓄え、前記第1のスイッチング手段がオフの時、前記トランスの2次巻線から放出されるエネルギーにより前記整流平滑手段を介して出力を得る構成とし、前記第1のスイッチング手段がオフで第2のスイッチング手段がオンの時、この第2のスイッチング手段を介して前記直流電圧が前記トランスの1次巻線に印加され前記トランスにエネルギーを蓄え、このエネルギーを前記第2のスイッチング手段がオフで前記第1のスイッチング手段がオンの時、前記トランスの1次巻線より前記入力電圧へ回生する構成とし、前記第2のスイッチング手段がオンの時、前記整流ダイオードと前記平滑コンデンサの直列回路が等価的に前記トランスの2次巻線に接続され、前記整流ダイオードがオンすることで前記平滑コンデンサと前記トランスの2次巻線が並列に接続され、前記トランスにより結合された前記整流平滑手段と前記コンデンサで構成される閉回路内で、トランスの1次巻線と2次巻線間の漏れインダクタンスまたは外付けのインダクタンス素子と、前記整流平滑手段または前記コンデンサまたはその両方で共振し、その共振現象により前記2次巻線の電流を共振電流とし、前記共振電流の共振周期を前記2次巻線に流れる電流がゼロから上昇し、その後低下してゼロになった後で前記第2のスイッチング手段をオフにするように設定し、出力電圧の制御を前記第1のスイッチング手段のオン期間と前記第2のスイッチング手段のオン期間の比により調整するようにしたスイッチング電源装置。
- 第1のスイッチング手段の両端または第2のスイッチング手段の両端またはその両方にコンデンサを接続し、前記第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段を両方ともオフになる期間を持ち、交互にオンオフを繰り返すようにする請求項1記載のスイッチング電源装置。
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