JPH05304776A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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Publication number
JPH05304776A
JPH05304776A JP10632892A JP10632892A JPH05304776A JP H05304776 A JPH05304776 A JP H05304776A JP 10632892 A JP10632892 A JP 10632892A JP 10632892 A JP10632892 A JP 10632892A JP H05304776 A JPH05304776 A JP H05304776A
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JP
Japan
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voltage
transformer
switching
switching means
switching element
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JP10632892A
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English (en)
Inventor
幸司 ▲吉▼田
Koji Yoshida
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スイッチング手段の印加電圧を下げ、スイッ
チング時に伴うスパイク電圧スパイク電流の発生を無く
す。 【構成】 1次巻線3aと1つ以上の2次巻線3cを有
するトランス3と、直流電圧を保持するためのコンデン
サ13と、オンオフを繰り返し、オンの時入力電圧をコ
ンデンサ13とトランス3の1次巻線3aの直列回路に
印加する第1のスイッチング素子4と、第1のスイッチ
ング素子4と交互にオンオフを繰り返し、オンの時にコ
ンデンサ13に保持された直流電圧をトランス3の1次
巻線3aに印加する第2のスイッチング素子11と、第
1のスイッチング素子4がオンの時トランス3の2次巻
線3cに誘起する電圧を整流平滑手段を介して出力に供
給する構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業用や民生用の電子機
器に直流安定化電圧を供給するスイッチング電源装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スイッチング電源装置は電子機器
の低価格化・小型化・高性能化・省エネルギー化に伴
い、より小型で出力の安定性が高く高効率なものが強く
求められている。
【0003】以下に従来のスイッチング電源装置につい
て説明する。図11は従来のスイッチング電源装置でい
わゆるフォワード型のスイッチング電源装置である。図
11において1は入力直流電源で交流電圧を整流平滑す
ることで、もしくは電池などで構成されるものであり、
入力端子2−2’に入力電圧を供給し正電圧を入力端子
2に接続し、負電圧を入力端子2’に接続している。3
はトランスであり1次巻線3aおよび2次巻線3cおよ
びリセット巻線3dを有し、1次巻線3aは一端を入力
端子2に接続し、一端をスイッチング手段4を介して入
力端子2’に接続されている。
【0004】2次巻線3cの一端は整流ダイオード7、
インダクタンス素子19を介して出力端子10−10’
の正端子10に接続され、他端は出力端子10’に接続
されている。
【0005】リセット巻線3dは一端を入力端子2に接
続し他端をダイオード21を通して入力端子2’に接続
されている。4はスイッチング手段であり、制御回路2
0のオンオフ信号によりオンオフされ、入力電圧を前記
トランス3の1次巻線3aに印加したり遮断したりす
る。7は第1の整流ダイオードであり、前記スイッチン
グ手段4がオンの時前記トランス3の2次巻線3cに発
生する電圧をインダクタンス素子19の一端に印加する
ように接続されている。
【0006】18は第2の整流ダイオードであり前記第
1の整流ダイオード7がオフの時オンとなり前記インダ
クタンス素子19の電流を連続としインダクタンス素子
19の一端にゼロ電圧を印加する。19はインダクタン
ス素子であり前記整流ダイオード7と前記整流ダイオー
ド18によって作られる電圧を平均化することで出力端
子2に電流を供給する。8は平滑コンデンサであり前記
出力端子10−10’間に接続され前記インダクタンス
素子19によって平均化された電圧を保持する。
【0007】20は制御回路であり、出力端子10−1
0’間の電圧を検出し、出力電圧を一定に保つようにス
イッチング手段4のオンオフ比を変化させる。21はダ
イオードであり前記スイッチング手段4がオフの時前記
トランス3のリセット巻線3dに発生するフライバック
電圧を入力電圧でクランプしトランス3の磁束をリセッ
トし、スパイク電圧を吸収するためのものである。
【0008】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について図12も参照して詳しく動作説明を行う。
図12(a)〜(d)は、図11の従来のスイッチング
電源装置の各部動作波形を示しており、(a)はスイッ
チング手段4に印加される電圧波形VDSであり、(b)
はスイッチング手段4に流れる電流波形IDであり、
(c)はスイッチング手段4に印加される制御回路20
のオンオフ信号VGであり、(d)はインダクタンス素
子19の一端に印加される電圧波形VSである。
【0009】動作状態の時間的変化を示すためt1〜t4
を図中に記している。時刻t1でオンオフ信号VGにより
ターンオンすると、スイッチング手段4にはVDSの電圧
変動に伴ってスパイク電流が流れる。これはトランス3
の各巻線間に存在する線間容量および層間容量などの分
布容量への充放電電流やスイッチング手段4に関連する
寄生容量の放電電流によるものである。このスパイク電
流はノイズの増加や信頼性の低下および損失の増加を招
く。
【0010】スイッチング手段4がオンとなりVDSが十
分に小さくなると、トランス3の1次巻線3aに入力電
圧VINが印加され、トランス3の2次巻線3cにVIN
n(但しnは1次巻線と2次巻線の巻数比であり、1次
巻線数:2次巻線数=n:1である)の電圧が発生し、
整流ダイオード7をオンとする。整流ダイオード7がオ
ンとなると整流ダイオード18はオフとなりインダクタ
ンス素子19の一端への印加電圧VS=VIN/nとな
り、インダクタンス素子19を流れる電流は整流ダイオ
ード7を通って2次巻線3cを流れる。
【0011】従って1次巻線3aにはインダクタンス素
子19を流れる電流IOの1次側換算電流IO/nの電流
とトランス3の励磁電流の和電流が流れる。時刻t2
オンオフ信号VGによりスイッチング手段4がターンオ
フすると、トランス3の漏れインダクタンスに伴うスパ
イク電圧が発生する。このスパイク電圧の発生はノイズ
や損失の発生を招く。
【0012】さらにトランス3のリセット巻線3dにフ
ライバック電圧が発生し、ダイオード21がオンとなる
リセット巻線3dに入力電圧が印加される。リセット巻
線3dと1次巻線3aの巻数比を1:1とするとスイッ
チング手段4には2×VINの電圧が印加され、2次巻線
3cには整流ダイオード7を逆バイアスするように電圧
が発生し整流ダイオード7はオフとなり、インダクタン
ス素子19の電流により整流ダイオード18をオンとし
て、VSはゼロとなる。t3でリセット巻線電流がゼロと
なりダイオード21がオフとなるとトランス3の1次巻
線3aに印加される電圧はゼロとなりスイッチング手段
4に印加される電圧はVINとなる。
【0013】このときトランス3の2次巻線3cには電
圧は発生しないので引続き整流ダイオード7はオフとな
り整流ダイオード18はオンとなる。スイッチング手段
4のオンオフ信号によりスイッチング手段4がターンオ
ンすることによりトランス3の1次巻線3aに入力電圧
が印加される。これを繰り返す。
【0014】出力電圧VOUTはVSの平均値であるので、
スイッチング手段4のオン期間をT ON、オフ期間をT
OFFとすると
【0015】
【数1】
【0016】となりオンオフ比を変えることで出力電圧
の制御が可能である。しかしながら従来の構成ではスイ
ッチング手段4には入力電圧の2倍の電圧が印加され、
さらにはスイッチングに伴う、スパイク電圧およびスパ
イク電流の発生があるという問題点がある。
【0017】図13は従来のスイッチング電源装置でい
わゆるフライバック型のスイッチング電源装置である。
図13において図11と同じものは同一の符号を記し説
明は省略する。図13において、1は直流電源であり、
2−2’は入力端子であり、3はトランスであり1次巻
線3aおよび2次巻線3cを有する。1次巻線3aはス
イッチング手段4を通して入力端子2−2’に接続さ
れ、2次巻線3cは、整流ダイオード7を通して出力端
子10−10’に接続される。7は整流ダイオードであ
り、スイッチング手段4がオフのとき発生するフライバ
ック電圧によりオンとなりトランス3の励磁電流を出力
端子10−10’に供給する。8は平滑コンデンサであ
り出力端子間に接続され出力電圧を維持平滑する。10
−10’は出力端子であり、20は制御回路である。
【0018】以上のように構成されたスイッチング電源
装置に付いて図14も参照して詳しく動作説明を行う。
図14(a)〜(d)は、図13の従来のスイッチング
電源装置の各部動作波形を示しており、(a)はスイッ
チング手段4に印加される電圧波形VDSであり、(b)
はスイッチング手段4に流れる電流波形IDであり、
(c)はスイッチング手段4に印加される制御回路20
のオンオフ信号VGであり、(d)はトランス3の2次
巻線3cに発生する電圧波形VSである。
【0019】動作状態の時間的変化を示すためt1〜t3
を図中に記している。時刻t1でオンオフ信号VGにより
ターンオンすると、スイッチング手段4にはVDSの電圧
変動に伴ってスパイク電流が流れる。これはトランス3
の各巻線間に存在する線間容量および層間容量などの分
布容量への充放電電流やスイッチング手段4に関連する
寄生容量の放電電流によるものである。このスパイク電
流はノイズの増加や信頼性の低下および損失の増加を招
く。スイッチング手段4がオンとなりVDSが十分に小さ
くなると、トランス3の1次巻線3aに入力電圧VIN
印加され、トランス3の2次巻線3cにVIN/n(但し
nは1次巻線と2次巻線の巻数比であり、1次巻線数:
2次巻線数=n:1である)の電圧が発生し、整流ダイ
オード5を逆バイアスし、オフとする。従って1次巻線
3aにはトランス3の励磁電流が流れ、直線状に増加す
る。
【0020】時刻t2でオンオフ信号VGによりスイッチ
ング手段4がターンオフすると、トランス3の漏れイン
ダクタンスに伴うスパイク電圧が発生する。このスパイ
ク電圧の発生はノイズや損失の発生を招く。
【0021】さらにトランス3の2次巻線3cにフライ
バック電圧が発生し、整流ダイオード7がオンとなると
平滑コンデンサ8に保持されている出力電圧VOUTでク
ランプされる。スイッチング手段4にはVIN+n×V
OUTの電圧が印加される。t3でスイッチング手段4のオ
ンオフ信号によりスイッチング手段4がターンオンする
ことによりトランス3の1次巻線3aに入力電圧が印加
される。これを繰り返す。
【0022】出力電圧VOUTはトランス3のリセット条
件により、スイッチング手段4のオン期間をTON、オフ
期間をTOFFとすると
【0023】
【数2】
【0024】となりオンオフ比を変えることで出力電圧
の制御が可能である。
【0025】しかしながら従来の構成では、フォワード
型同様にスイッチング手段4には入力電圧の2倍の電圧
が印加され、さらにはスイッチングに伴う、スパイク電
圧およびスパイク電流の発生があるという問題点があ
る。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の従
来の構成では、スイッチング手段4に印加される電圧が
フォワード型で2×VIN、フライバック形でVIN+V
OUT/nとなり高耐圧のスイッチング手段が必要とな
り、半導体によってスイッチング手段を構成するときに
は、オン状態のときの寄生抵抗分が大きくなるため損失
が増大するという問題点とトランス3の1次巻線3aに
入力電圧が直接印加されるために、1次巻線数が多くな
り銅損が増大するという欠点を有していた。
【0027】さらにスイッチング手段4のターンオン時
のスパイク電流およびターンオフ時のスパイク電圧の発
生があるという問題点を有していた。
【0028】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のスイッチング電源装置は、少なくとも1次巻
線と1つ以上の2次巻線を有するトランスと、直流電圧
を保持するためのコンデンサと、オンオフを繰り返し、
オンの時入力電圧を前記コンデンサと前記トランスの1
次巻線の直列回路に印加する第1のスイッチング手段
と、この第1のスイッチング手段と交互にオンオフを繰
り返し、オンの時に前記コンデンサに保持された直流電
圧を前記トランスの1次巻線に印加する第2のスイッチ
ング手段と、前記第1のスイッチング手段がオンの時ト
ランスの2次巻線に誘起する電圧を整流平滑手段を介し
て出力に供給する構成を有している。
【0029】
【作用】この構成によって第1のスイッチング手段がオ
フのとき第2のスイッチング手段がオンとなり第1のス
イッチング手段の両端には入力電圧を超える電圧は印加
されず、スパイク電圧の発生もない。また第1および第
2のスイッチング手段のターンオン時には、スイッチン
グ手段の寄生コンデンサおよびトランスの分布容量に蓄
えられたエネルギーを放電してからターンオンするため
スパイク電流の発生もない。同様に第2のスイッチング
手段がオフのとき第1のスイッチング手段はオンであり
第2のスイッチング手段にも入力電圧を超える電圧は印
加されない。またトランスの1次巻線には、入力電圧と
は逆向きの電圧を発生したコンデンサと入力電圧が直列
に1次巻線に印加されるためトランスに印加される電圧
は入力電圧より小さくなる。
【0030】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第
1の実施例におけるスイッチング電源の構成を示すもの
である。図1において、図11と同じものは同一の符号
を記し説明は省略する。1は入力直流電源であり、2−
2’は入力端子であり、3はトランスで1次巻線3aの
一端をコンデンサ13を介して入力端子2に接続し他端
をスイッチング素子4を介して入力端子2’に接続し、
2次巻線3cの一端を出力端子10’に他端をダイオー
ド7を介して出力端子10に接続し、バイアス巻線3b
の一端を入力端子2’に接続し他端を同期発振回路6に
接続している。4はスイッチング素子であり、5はダイ
オードでありスイッチング素子4とダイオード5で第1
のスイッチング手段を構成する。
【0031】6は同期発振回路であり、スイッチング素
子4を決められたオン期間でオン動作させ、スイッチン
グ素子4のオフ期間を前記バイアス巻線3bの誘起電圧
の極性が反転するまで持続するようにオフ動作させ、こ
のオン・オフの繰り返しにより発振を続けるものであ
る。7は整流ダイオードであり、アノード側を前記2次
巻線3cの一端に接続しカソード側を出力端子10に接
続し、第1のスイッチング手段がオンのときオンとなり
出力端子10−10’に電流を供給する。8は平滑コン
デンサであり、9は制御回路であり、10−10’は出
力端子である。
【0032】11はスイッチング素子であり、制御回路
9によりオンオフされる。尚、制御回路9はその内部で
出力端子10−10’に接続される部分とスイッチング
素子11を駆動する部分とは絶縁されているものとす
る。12はダイオードであり、スイッチング素子11と
ダイオード12とで第2のスイッチング手段を構成す
る。13はコンデンサであり、一端を入力端子2に他端
を前記トランス3の1次巻線3aに接続され直流電圧を
保持する。
【0033】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図2の各部動作波形を
参照しながら説明する。
【0034】図2において(a)はスイッチング素子4
の両端電圧波形VDSを示しており、(b)は前記スイッ
チング素子4またはダイオード5に流れる1次電流ID
を示しており、(c)は同期発振回路6のスイッチング
素子4の駆動パルス波形VG1を示しており、(d)は前
記スイッチング素子11または整流ダイオード12に流
れる1次電流ICを示しており、(e)はスイッチング
素子11への駆動パルス波形VG2を示しており、(f)
は前記2次巻線3cに流れる2次電流IOを示してお
り、(g)はトランス3の磁束φの変化を示している。
【0035】同期発振回路6により決められたオン期間
で動作するスイッチング素子4のオン期間に前記トラン
ス3の1次巻線3aにコンデンサ13を通して入力電圧
とコンデンサ13の直流電圧の差電圧VIN−VCが印加
され、前記1次巻線3aを介して流れる1次巻線ID
よりトランス3に磁束が発生しエネルギーが蓄積され
る。
【0036】同時にトランス3の2次巻線3cに誘起電
圧が発生し、整流ダイオード7をターンオンして出力電
流IOとして放出され、平滑コンデンサ8により平滑さ
れて出力電圧VOUTとして出力端子10−10’に供給
される。
【0037】また1次側のダイオード12は逆バイアス
され、スイッチング素子11はオフしているように構成
されている。この時スイッチング素子11には入力電圧
INしか印加されない。
【0038】またトランス3の1次巻線3aにはトラン
ス3の励磁電流と出力電流の1次側換算電流の和電流が
流れる。t2で同期発振回路6のオフ信号によりスイッ
チング素子4がオフすると前記1次巻線3aにフライバ
ック電圧が発生し、ダイオード12が順バイアスされる
とトランス3に蓄積されたエネルギーが前記1次巻線3
aとダイオード12を介して1次電流ICとして放出さ
れ、コンデンサ13により平滑されて直流電圧VCとし
て供給される。
【0039】この時スイッチング素子11は制御回路9
によりオンされるがダイオード12とスイッチング素子
11のどちらを1次電流ICが流れても特に動作上変化
は生じない。このとき前記2次巻線3cにもフライバッ
ク電圧が発生し、整流ダイオード7は逆バイアスする方
向に電圧が印加されるため整流ダイオード7はオフとな
り出力に電流は供給されない。直流電圧VCはトランス
3のリセット条件から
【0040】
【数3】
【0041】となる。この時スイッチング素子4には入
力電圧VINしか印加されないのは明らかである。
【0042】t3で制御回路9によってスイッチング素
子11がオフするとトランス3の各巻線電圧は反転し、
1次巻線3aに発生する誘起電圧はスイッチング素子4
の接続端を負電圧に、入力端子2の接続端を正電圧にす
る方向に発生するため、ダイオード5を介して入力直流
電源1を充電する方向に1次電流IDが流れ、オフ期間
中に蓄積されたトランス3のエネルギーを入力直流電源
1に電力回生を行う。
【0043】この時に同期発振回路6はスイッチング素
子4をオンさせるが、1次電流IDがどちらを流れても
特に動作上変化は生じない。オフ期間にトランス3に蓄
積されたエネルギーがすべて放出され1次電流がゼロに
なると、すでにオンしているスイッチング素子4を介し
て入力直流電源1より前記とは逆方向に充電するように
1次電流IDが流れてトランス3に磁束が発生しエネル
ギーが蓄積される。この状態ではトランス3の各巻線に
発生する誘起電圧の極性は変化せず、同期発振回路6に
よりスイッチング素子4はオンを持続する。これらの動
作を繰り返すことで、出力電圧は連続的に出力端子10
−10’より供給される。
【0044】出力電圧は第1のスイッチング手段がオン
のときトランス3の2次巻線3cに発生する電圧となり
トランス3の1次巻線3aには電圧VIN−VCが印加さ
れているため1次巻線3aと2次巻線3cの巻数比を
n:1とすると2次巻線3cには電圧(VIN−VC)/
nが発生する。従って出力電圧VOUT
【0045】
【数4】
【0046】であり第1のスイッチ手段のオンオフ比を
調整することで出力電圧が制御できる。
【0047】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図3は本発明の
第2の実施例におけるスイッチング電源の構成を示すも
のである。図3において、図11と同じものは同一の符
号を記し説明は省略する。
【0048】1は入力直流電源であり、2−2’は入力
端子であり、3はトランスで1次巻線3a、2次巻線3
c、バイアス巻線3bを有しており、4は第1のスイッ
チング手段としてのスイッチング素子であり、5はダイ
オードであり、6は同期発振回路であり、7は整流ダイ
オードであり、8は平滑コンデンサであり、整流ダイオ
ード7と平滑コンデンサ8とで第1の整流平滑回路を構
成する。9は制御回路であり、10−10’は出力端子
である。
【0049】11は第2のスイッチ手段としてのスイッ
チング素子であり、制御回路9によりオンオフされる。
尚、制御回路9はその内部で出力端子10−10’に接
続される部分とスイッチング素子11を駆動する部分と
は絶縁されているものとする。12は整流ダイオードで
あり、13はコンデンサである。14はコンデンサであ
り、スイッチング素子4の両端に接続され、スイッチン
グ素子4およびスイッチング素子11に印加される電圧
の急峻な変化を抑える。なお前記スイッチング素子4と
スイッチング素子11は同時にオフの期間を持つように
制御回路9のオンオフ信号と前記同期発振回路6のオン
オフ信号は設定されている。
【0050】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図4の各部動作波形を
参照しながら説明する。
【0051】図4において(a)はスイッチング素子4
の両端電圧波形VDSを示しており、(b)は前記スイッ
チング素子4またはダイオード5に流れる1次電流ID
を示しており、(c)は同期発振回路6のスイッチング
素子4の駆動パルス波形VG1を示しており、(d)は前
記スイッチング素子11または整流ダイオード12に流
れる1次電流ICを示しており、(e)はスイッチング
素子11への駆動パルス波形VG2を示しており、(f)
は前記2次巻線3cに流れる2次電流IOを示してお
り、(g)はトランス3の磁束φの変化を示している。
【0052】基本的な動作は第1の実施例の回路構成と
同じであるが、スイッチング素子4とスイッチング素子
11は同時にオフの期間を持ち、その期間にスイッチン
グ素子4とスイッチング素子11に印加される電圧が変
化するように設定されている。スイッチング素子4の両
端にはコンデンサ14が接続されているためスイッチン
グ素子4のターンオフおよびターンオフ時の電圧波形の
急峻な立ち上がり立ち下がりは緩和され、またコンデン
サ14に蓄えられた電荷を前記入力直流電源1に回生し
てから、スイッチング素子4をターンオンできるため、
スイッチング素子4のターンオン損失にならない。同様
な効果はスイッチング素子11にもある。
【0053】これらのような過渡時以外の動作は図1で
説明した実施例と同様であるので省略する。またこれら
のコンデンサを付加した場合、過渡時においてトランス
3の各巻線の出力インピーダンスが変化し、特にスイッ
チング素子4のオフ時の各巻線電流の初期電流値が変化
するが制御動作そのものへの影響は少なく、2次巻線電
流波形を共振電流とする効果に加えて、スイッチング素
子4とスイッチング素子11に印加される電圧波形は急
峻でないために、ノイズの発生が抑えられ、スイッチン
グ素子4とスイッチング素子11のスイッチング損失の
発生も抑えられる効果がある。さらに本回路構成では、
コンデンサ13とダイオード12によりクランプ回路を
構成しており、第1の従来例に示したスイッチング素子
4のターンオフに伴うサージ電圧の発生がないという効
果もある。
【0054】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図5は本発明の
第3の実施例におけるスイッチング電源の構成を示すも
のである。図5において、図11と同じものは同一の符
号を記し説明は省略する。
【0055】1は入力直流電源であり、2−2’は入力
端子であり、3はトランスで1次巻線3aの一端を漏れ
インダクタンスまたはインダクタンス素子15とコンデ
ンサ13を介して入力端子2に接続し他端をスイッチン
グ素子4を介して入力端子2’に接続し、2次巻線3c
の一端を出力端子10’に他端をダイオード7を介して
出力端子10に接続し、バイアス巻線3bの一端を入力
端子2’に接続し他端を同期発振回路6に接続してい
る。4はスイッチング素子であり、5はダイオードであ
り、6は同期発振回路であり、7は整流ダイオードであ
り、8は平滑コンデンサであり、9は制御回路であり、
10−10’は出力端子である。
【0056】11はスイッチング素子であり、制御回路
9によりオンオフされる。12はダイオードである。1
3はコンデンサであり、一端を入力端子2に他端を前記
漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子14に接
続され直流電圧を保持する。15は前記トランス3の1
次巻線3aと2次巻線3c間の漏れインダクタンスまた
は外付けのインダクタンス素子である。ここで漏れイン
ダクタンスまたはインダクタンス素子15とコンデンサ
13は共振し、前記トランス3の2次巻線3cを流れる
電流を共振電流とするように設定される。
【0057】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図6の各部動作波形を
参照しながら説明する。
【0058】図6において(a)はスイッチング素子4
の両端電圧波形VDSを示しており、(b)は前記スイッ
チング素子4またはダイオード5に流れる1次電流ID
を示しており、(c)は同期発振回路6のスイッチング
素子4の駆動パルス波形VG1を示しており、(d)は前
記スイッチング素子11または整流ダイオード12に流
れる1次電流ICを示しており、(e)はスイッチング
素子11への駆動パルス波形VG2を示しており、(f)
は前記2次巻線3cに流れる2次電流IOを示してお
り、(g)はトランス3の磁束φの変化を示している。
【0059】t1で同期発振回路6により決められたオ
ン期間で動作するスイッチング素子4のオン期間に前記
トランス3の1次巻線3aにコンデンサ13を通して入
力電圧VIN−VCが印加され、前記1次巻線3aを介し
て流れる1次電流IDによりトランス3に磁束が発生し
エネルギーが蓄積される。同時にトランス3の2次巻線
3cに誘起電圧が発生し、整流ダイオード7をターンオ
ンして出力電流IOとして放出され、平滑コンデンサ8
により平滑されて出力電圧VOUTとして出力端子10−
10’に供給される。
【0060】この時コンデンサ13と漏れインダクタン
スまたはインダクタンス素子15は共振し、共振周波数
を十分小さく設定されているので、出力電流IOは正弦
波状となりゼロから立ち上がり、t2で再びゼロとな
る。従って整流ダイオード7はゼロ電流スイッチングと
なりリカバリは発生しない。
【0061】また1次側のダイオード12は逆バイアス
され、スイッチング素子11はオフしているように構成
されている。この時スイッチング素子11には入力電圧
INしか印加されない。このときトランス3の1次巻線
3aにはトランス3の励磁電流と出力電流の1次側換算
電流の和電流が流れる。t3で同期発振回路6のオフ信
号によりスイッチング素子4がオフすると前記1次巻線
3aにフライバック電圧が発生し、ダイオード12が順
バイアスされるとトランス3に蓄積されたエネルギーが
前記1次巻線3aとダイオード12を介して1次電流I
Cとして放出され、コンデンサ13により平滑されて直
流電圧VCとして供給される。
【0062】この時スイッチング素子11は制御回路9
によりオンされるがダイオード12とスイッチング素子
11のどちらを1次電流ICが流れても特に動作上変化
は生じない。このとき前記2次巻線3cにもフライバッ
ク電圧が発生し、整流ダイオード7は逆バイアスする方
向に電圧が印加されるため整流ダイオード7はオフとな
り出力に電流は供給されない。直流電圧VCは実際は直
流電圧分と共振電圧である変動分の和電圧となるが、共
振電圧による変動分は十分小さく設定できる。
【0063】直流電圧VCはトランス3のリセット条件
から
【0064】
【数5】
【0065】となる。この時スイッチング素子4には入
力電圧VINしか印加されないのは明らかである。t4
制御回路9によってスイッチング素子11がオフすると
トランス3の各巻線電圧は反転し、1次巻線3aに発生
する誘起電圧はスイッチング素子4の接続端を負電圧
に、入力端子2の接続端を正電圧にする方向に発生する
ため、ダイオード5を介して入力直流電源1を充電する
方向に1次電流IDが流れ、オフ期間中に蓄積されたト
ランス3のエネルギーを入力直流電源1に電力回生を行
う。
【0066】この時に同期発振回路6はスイッチング素
子4をオンさせるが、1次電流IDがどちらを流れても
特に動作上変化は生じない。オフ期間にトランス3に蓄
積されたエネルギーがすべて放出され1次電流がゼロに
なると、すでにオンしているスイッチング素子4を介し
て入力直流電源1より前記とは逆方向に充電するように
1次電流IDが流れてトランス3に磁束が発生しエネル
ギーが蓄積される。この状態ではトランス3の各巻線に
発生する誘起電圧の極性は変化せず、同期発振回路6に
よりスイッチング素子4はオンを持続する。これらの動
作を繰り返すことで、出力電圧は連続的に出力端子10
−10’より供給される。
【0067】出力電圧は第1のスイッチング手段がオン
のときトランス3の2次巻線3cに発生する電圧となり
トランス3の1次巻線3aには電圧VIN−VCが印加さ
れているため1次巻線3aと2次巻線3cの巻数比を
n:1とすると2次巻線には電圧(VIN−VC)/nが
発生する。従って出力電圧VOUT
【0068】
【数6】
【0069】であり第1のスイッチング手段のオンオフ
比を調整することで出力電圧が制御できる。
【0070】本構成では、2次側整流ダイオードがゼロ
電流スイッチングとなり、リカバリの発生をなくすこと
が可能である。さらにスイッチング素子4のターンオフ
電流を小さくでき、スイッチングロスを小さくできると
いう効果もある。
【0071】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図7は本発明の
第4の実施例におけるスイッチング電源の構成を示すも
のである。図7において、図11と同じものは同一の符
号を記し説明は省略する。
【0072】1は入力直流電源であり、2−2’は入力
端子であり、3はトランスで1次巻線3a、2次巻線3
c、バイアス巻線3bを有しており、4は第1のスイッ
チング手段としてのスイッチング素子であり、5はダイ
オードであり、6は同期発振回路であり、7は整流ダイ
オードであり、8は平滑コンデンサであり、整流ダイオ
ード7と平滑コンデンサ8とで第1の整流平滑回路を構
成する。9は制御回路であり、10−10’は出力端子
である。
【0073】11は第2のスイッチング手段としてのス
イッチング素子であり、制御回路9によりオンオフされ
る。尚、制御回路9はその内部で出力端子10−10’
に接続される部分とスイッチング素子11を駆動する部
分とは絶縁されているものとする。12は整流ダイオー
ドであり、13はコンデンサである。
【0074】15は前記トランス3の1次巻線3aと2
次巻線3c間の漏れインダクタンスまたは外付けのイン
ダクタンス素子である。コンデンサ13と漏れインダク
タンスまたはインダクタンス素子15は共振し、整流ダ
イオード7の電流波形を正弦波状にするように設定され
る。14はコンデンサであり、スイッチング素子4の両
端に接続され、スイッチング素子4およびスイッチング
素子11に印加される電圧の急峻な変化を抑える。
【0075】なお前記スイッチング素子4とスイッチン
グ素子11は同時にオフの期間を持つように制御回路9
のオンオフ信号と前記同期発振回路6のオンオフ信号は
設定されている。
【0076】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図8の各部動作波形を
参照しながら説明する。
【0077】図8において(a)はスイッチング素子4
の両端電圧波形VDSを示しており、(b)は前記スイッ
チング素子4またはダイオード5に流れる1次電流ID
を示しており、(c)は同期発振回路6のスイッチング
素子4の駆動パルス波形VG1を示しており、(d)は前
記スイッチング素子11またはダイオード12に流れる
1次電流ICを示しており、(e)はスイッチング素子
11への駆動パルス波形VG2を示しており、(f)は前
記2次巻線3cに流れる2次電流IOを示しており、
(g)はトランス3の磁束φの変化を示している。
【0078】基本的な動作は第3の実施例の回路構成と
同じであるが、スイッチング素子4とスイッチング素子
11は同時にオフの期間を持ち、その期間にスイッチン
グ素子4とスイッチング素子11に印加される電圧が変
化するように設定されている。
【0079】スイッチング素子4の両端にはコンデンサ
14が接続されているためスイッチング素子4のターン
オフおよびターンオフ時の電圧波形の急峻な立ち上がり
立ち下がりは緩和され、またコンデンサ14に蓄えられ
た電荷を前記入力直流電源に回生してから、スイッチン
グ素子4をターンオンできるため、スイッチング素子4
のターンオン損失にならない。同様な効果はスイッチン
グ11にもある。
【0080】これらのような過渡時以外の動作は図3で
説明した実施例と同様であるので省略する。またこれら
のコンデンサを付加した場合、過渡時においてトランス
3の各巻線の出力インピーダンスが変化し、特にスイッ
チング素子4のオフ時の各巻線電流の初期電流値が変化
するが制御動作そのものへの影響は少なく、2次巻線電
流波形を共振電流とする効果に加えて、スイッチング素
子4とスイッチング素子11に印加される電圧波形は急
峻でないために、ノイズの発生が抑えられ、スイッチン
グ素子4とスイッチング素子11のスイッチング損失の
発生も抑えられる効果がある。
【0081】さらに本回路構成では、コンデンサ13と
ダイオード12によりクランプ回路を構成しており、第
1の従来例に示したスイッチング素子4のターンオフに
伴うサージ電圧の発生がないという効果もある。
【0082】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図9は本発明の
第5の実施例におけるスイッチング電源の構成を示すも
のである。図9において、図11と同じものは同一の符
号を記し説明は省略する。
【0083】1は入力直流電源であり、2−2’は入力
端子であり、3はトランスで1次巻線3a、2次巻線3
c、バイアス巻線3bを有しており、4は第1のスイッ
チング手段としてのスイッチング素子であり、5はダイ
オードであり、7は整流ダイオードであり、8は平滑コ
ンデンサであり、整流ダイオード7と平滑コンデンサ8
とで第1の整流平滑回路を構成する。9は制御回路であ
り、10−10’は出力端子である。
【0084】11は第2のスイッチング手段としてのス
イッチング素子であり、制御回路9によりオンオフされ
る。尚、制御回路9はその内部で出力端子10−10’
に接続される部分とスイッチング素子11を駆動する部
分とは絶縁されているものとする。12はダイオードで
あり、13はコンデンサである。
【0085】16は電流制限手段であり、起動前のスイ
ッチング素子4がオンの時、コンデンサ13の充電電流
を制限する。17はスイッチング手段でありスイッチン
グ電源が起動後にオンし、前記電流制限手段16を短絡
し、損失及びノイズの発生を制限する。6は同期発振回
路であり、起動前にスイッチング素子4をオンとしコン
デンサ13に入力電圧が印加されているようにする。
【0086】さらにスイッチング手段17をオフとして
前記電流制限手段16により前記コンデンサ13の充放
電電流を制限する。また起動後は、スイッチング素子4
を決められたオン期間でオン動作させ、スイッチング素
子4のオフ期間を前記バイアス巻線3bの誘起電圧の極
性が反転するまで持続するようにオフ動作させ、このオ
ン・オフの繰り返しにより発振を続けるものである。
【0087】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図10の各部動作波形
を参照しながら説明する。
【0088】図10において(a)はスイッチング素子
4の両端電圧波形VDSを示しており、(b)は前記スイ
ッチング素子4またはダイオード5に流れる1次電流I
Dを示しており、(c)は同期発振回路6のスイッチン
グ素子4の駆動パルス波形V G1を示しており、(d)は
スイッチング手段17の駆動パルス波形VG3を示してお
り、(e)はコンデンサ13の両端電圧波形VCを示し
ており、(f)は出力電圧VOを示している。
【0089】スイッチング電源の起動前には、同期発振
回路6はスイッチング素子4をオンとしスイッチング手
段17をオフとして、コンデンサ13に入力電圧が印加
されるようにする。同時に電流制限手段16により、コ
ンデンサ13の充放電電流を制限し、スイッチング素子
4の破壊を妨げる。コンデンサ13が十分に入力電圧V
INに充電された後、スイッチング素子4をオフ、スイッ
チング手段17をオンとして、スイッチング素子11の
オン信号で起動させると、起動直後にはトランス3の1
次巻線3aには、スイッチング素子4のオン時にはトラ
ンス3の1次巻線3aには電圧が印加されないので、出
力電圧はほとんど0Vとなる。
【0090】トランスのリセット条件によりコンデンサ
13の電圧が減少してくると、トランス3の1次巻線3
aの印加電圧VIN−VCが上昇し出力電圧が次第に上昇
する。
【0091】起動後定常状態の動作は図1で説明した実
施例と同様であるので省略する。このような構成では、
起動時にコンデンサ13が充電されていないとき、スイ
ッチング素子4がオンすることで出力電圧が急激に上昇
するのを防ぐ効果がある。
【0092】
【発明の効果】以上のように第1のスイッチング手段が
オフのとき第2のスイッチング手段がオンとなり第1の
スイッチング手段の両端には入力電圧を超える電圧は印
加されず、スパイク電圧の発生もない。また第1および
第2のスイッチング手段のターンオン時には、スイッチ
ング手段の寄生コンデンサおよびトランスの分布容量に
蓄えられたエネルギーを放電してからターンオンするた
めスパイク電流の発生もない。同様に第2のスイッチン
グ手段がオフのとき第1のスイッチング手段はオンであ
り第2のスイッチング手段にも入力電圧を超える電圧は
印加されない。またトランスの1次巻線には、入力電圧
とは逆向きの電圧を発生したコンデンサと入力電圧が直
列に1次巻線に印加されるためトランスに印加される電
圧は入力電圧より小さくなる。
【0093】以上のように本発明によれば、第1のスイ
ッチング手段がオフのとき第2のスイッチング手段がオ
ンとなり第1のスイッチング手段の両端には入力電圧を
超える電圧は印加されない。同様に第2のスイッチング
手段がオフのとき第1のスイッチング手段はオンであり
第2のスイッチング手段にも入力電圧を超える電圧は印
加されずスイッチング素子の耐圧を下げることができ、
またスイッチング時のスパイク電圧の発生もない。また
第1および第2のスイッチング手段のターンオン時に
は、スイッチング手段の寄生コンデンサおよびトランス
の分布容量に蓄えられたエネルギーを放電してからター
ンオンするためスパイク電流の発生もない。またトラン
スの1次巻線には、入力電圧とは逆向きの電圧を発生し
たコンデンサと入力電圧が直列に1次巻線に印加される
ため、トランスの励磁電圧が小さくなることから1次巻
線数を少なくでき損失を減らすことができ、小型、高効
率、低ノイズの優れたスイッチング電源装置を実現する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図2】本発明の図1の回路構成図の動作波形を示す説
明図
【図3】本発明の第2の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図4】本発明の図3の回路構成図の動作波形を示す説
明図
【図5】本発明の第3の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図6】本発明の図5の回路構成図の動作波形を示す説
明図
【図7】本発明の第4の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図8】本発明の図7の回路構成図の動作波形を示す説
明図
【図9】本発明の第5の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図10】本発明の図9の回路構成図の動作波形を示す
説明図
【図11】第1の従来例におけるスイッチング電源装置
の回路構成図
【図12】従来の図11の回路構成図の動作波形を示す
説明図
【図13】第2の従来例におけるスイッチング電源装置
の回路構成図
【図14】従来の図13の回路構成図の動作波形を示す
説明図
【符号の説明】
1 入力直流電源 2−2’ 入力端子 3 トランス 4 スイッチング素子 5 ダイオード 6 同期発振回路 7 整流ダイオード 8 平滑コンデンサ 9 制御回路 10−10’ 出力端子 11 スイッチング素子 12 ダイオード 13 コンデンサ 14 コンデンサ 15 漏れインダクタンスまたはインダクタンス素子 16 電流制限手段 17 スイッチング手段 18 整流ダイオード 19 インダクタンス素子 20 制御回路 21 ダイオード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1次巻線と1つ以上の2次巻線
    を有するトランスと、直流電圧を保持するためのコンデ
    ンサと、オンオフを繰り返しオンの時入力電圧を前記コ
    ンデンサと前記トランスの1次巻線の直列回路に印加す
    る第1のスイッチング手段と、この第1のスイッチング
    手段と交互にオンオフを繰り返し、オンの時に前記コン
    デンサに保持された直流電圧を前記トランスの1次巻線
    に印加する第2のスイッチング手段と、前記第1のスイ
    ッチング手段がオンの時トランスの2次巻線に誘起する
    電圧を整流平滑手段を介して出力に供給するスイッチン
    グ電源装置。
  2. 【請求項2】第1のスイッチング手段の両端または第2
    のスイッチング手段の両端またはその両方にコンデンサ
    を接続し、前記第1のスイッチング手段と第2のスイッ
    チング手段を両方ともオフとなる期間を持ち、交互にオ
    ンオフを繰り返すようにした請求項1記載のスイッチン
    グ電源装置。
  3. 【請求項3】少なくとも1次巻線と1つ以上の2次巻線
    を有するトランスと、直流電圧を保持するためのコンデ
    ンサと、オンオフを繰り返しオンの時入力電圧を前記コ
    ンデンサと前記トランスの1次巻線の直列回路に印加す
    る第1のスイッチング手段と、この第1のスイッチング
    手段と交互にオンオフを繰り返し、オンの時に前記コン
    デンサに保持された直流電圧を前記トランスの1次巻線
    に印加する第2のスイッチング手段と、前記第1のスイ
    ッチング手段がオンの時トランスの2次巻線に誘起する
    電圧を整流平滑手段を介して出力に供給し、前記第1の
    スイッチング手段がオンの時、前記トランスの1次巻線
    と2次巻線を介して結合される前記入力電源、前記コン
    デンサ、整流平滑手段、前記第1のスイッチング手段か
    らなるループにおいて、前記コンデンサまたは入力電源
    またはそれらの組合せとトランスのリーケージインダク
    タンスまたは外付けのインダクタンスとで共振しループ
    電流を共振電流とすることを特徴としたスイッチング電
    源装置。
  4. 【請求項4】第1のスイッチング手段の両端または第2
    のスイッチング手段の両端またはその両方にコンデンサ
    を接続し、前記第1のスイッチング手段と第2スイッチ
    ング手段を両方ともオフとなる期間を持ち、交互にオン
    オフを繰り返すようにした請求項3記載のスイッチング
    電源装置。
  5. 【請求項5】入力電圧または補助電圧により前記第1の
    スイッチング手段をオンオフ開始以前に電流制限手段を
    介して前記コンデンサに予め電圧を印加させるようにす
    る請求項1記載のスイッチング電源装置。
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JP10632892A JPH05304776A (ja) 1992-04-24 1992-04-24 スイッチング電源装置
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013110832A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Sanyo Denki Co Ltd スイッチング電源装置

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JP2013110832A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Sanyo Denki Co Ltd スイッチング電源装置

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