JP2993635B2 - トランス接続型dc−dcコンバータ - Google Patents

トランス接続型dc−dcコンバータ

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JP2993635B2
JP2993635B2 JP8212666A JP21266696A JP2993635B2 JP 2993635 B2 JP2993635 B2 JP 2993635B2 JP 8212666 A JP8212666 A JP 8212666A JP 21266696 A JP21266696 A JP 21266696A JP 2993635 B2 JP2993635 B2 JP 2993635B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトランス接続型DC
−DCコンバータ、特に部品点数が少なくかつスイッチ
ング損失の少ないトランス接続型DC−DCコンバータ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直流電源とトランスの1次巻線とスイッ
チング素子とが直列に接続され、スイッチング素子をオ
ン・オフ動作させることにより、トランスの2次巻線か
ら整流平滑回路を介して直流電源の電圧とは異なる定電
圧の直流出力を取り出す構成のトランス接続型DC−D
Cコンバータは従来から電子機器等の電源回路等に広く
使用されている。例えば、図3に示す従来のトランス接
続型DC−DCコンバータは、直流電源1と、1次巻線
2a及び2次巻線2bを有するトランス2と、直流電源1
の両端に直列接続されたトランス2の1次巻線2a及び
スイッチング素子としてのトランジスタ3と、トランス
2の2次巻線2bに接続された整流ダイオード4及び平
滑コンデンサ5から成る整流平滑回路と、平滑コンデン
サ5と並列に接続された負荷6と、トランジスタ3のベ
ース端子に制御パルス信号を付与してトランジスタ3を
オン・オフ動作させる制御回路7とを備えている。特に
図示はしないが、制御回路7内には、一定周期の三角波
電圧を発生する発振回路部と、基準電圧に対する負荷6
の端子電圧の誤差電圧を演算増幅する誤差増幅回路部
と、誤差増幅回路部の誤差出力電圧及び発振回路部の三
角波電圧を比較する比較回路部と、比較回路部の出力電
圧に比例した時間幅の制御パルス信号を発生してトラン
ジスタ3のベース端子に付与する制御パルス発生回路部
とが設けられている。このトランス接続型DC−DCコ
ンバータでは、制御回路7により出力電圧E0、即ち負
荷6の端子電圧に応じて制御パルス信号のパルス幅を変
化させ、トランジスタ3のオン・オフ期間を制御するこ
とにより、直流電源1の電圧Eとは異なる定電圧の直流
出力を負荷6に供給する。図3に示すトランス接続型D
C−DCコンバータでは、トランジスタ3のターンオン
又はターンオフ時において、図4に示すようにトランジ
スタ3のコレクタ−エミッタ間電圧波形VCEとトランジ
スタ3のコレクタ電流波形ICとの重複部分Wに基づく
大きなスイッチング損失が発生する。また、トランジス
タ2のコレクタ−エミッタ間電圧波形VCE及びコレクタ
電流波形ICの立上りが急峻であるため、スパイク状の
サージ電圧Vsr、サージ電流Isr及びノイズが発生す
る。
【0003】上記の問題点を解決するため、本願発明者
は以前に図5及び図6に示すトランス接続型DC−DC
コンバータを提案し、特願平7−44661号として平
成7年3月3日付けで特許出願している。図5に示すト
ランス接続型DC−DCコンバータでは、図3に示すト
ランス接続型DC−DCコンバータにおいて、トランス
2の1次巻線2a及びトランジスタ3の接続点に一端が
接続された第1の共振用コンデンサ8と、第1の共振用
コンデンサ8の他端と直流電源1の陽極端子(一端)と
の間に接続された第1の整流素子としての第1のダイオ
ード9と、第1の共振用コンデンサ8の一端及びトラン
ジスタ3の接続点に接続された第2の整流素子としての
第2のダイオード10と、第2のダイオード10の他端
と直流電源1の陰極端子(他端)との間に接続された第
2の共振用コンデンサ11と、第1のダイオード9及び
第1の共振用コンデンサ8の接続点と第2の共振用コン
デンサ11及び第2のダイオード10の接続点との間に
直列に接続された共振用リアクトル12及び第3の整流
素子としての第3のダイオード13とを追加している。
図5のトランス接続型DC−DCコンバータでは、第1
及び第2の共振用コンデンサ8、10と共振用リアクト
ル12によりトランジスタ3のターンオフ及びターンオ
ン時においてゼロ電圧及びゼロ電流スイッチングとな
り、スイッチング損失が低減される。また、トランジス
タ3のターンオフ及びターンオン時に発生するスパイク
状のサージ電圧及びサージ電流は、第1及び第2の共振
用コンデンサ8、10と共振用リアクトル12との共振
作用により吸収され、トランジスタ3のオン・オフ動作
時のサージ電圧、サージ電流及びノイズが低減される。
図6に示すトランス接続型DC−DCコンバータでは、
図5に示すトランス接続型DC−DCコンバータのトラ
ンス2の1次巻線2aと直列に限流用リアクトル14を
接続することにより、トランジスタ3のターンオン時に
トランス2の1次巻線2aからトランジスタ3に流れる
サージ電流を低減して、スイッチング損失やノイズを図
5の場合より更に低減している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示す
トランス接続型DC−DCコンバータでは、トランス2
が漏洩インダクタンスのない理想的なトランスである場
合、トランジスタ3のターンオン時においてトランス2
の1次巻線2aからトランジスタ3にサージ電流が流
れ、スイッチング損失やノイズが発生する欠点があっ
た。また、図6に示すトランス接続型DC−DCコンバ
ータでは、トランス2の1次巻線2aからトランジスタ
3に流れるサージ電流に起因するスイッチング損失やノ
イズを限流用リアクトル14により低減することはでき
るが、部品点数が増加し、レギュレーション特性も劣化
する欠点があった。特に、限流用リアクトル14は巻線
形素子であるため、寸法及び重量共に大きく、リアクト
ル等の大形重量部品の削減はDC−DCコンバータの小
形・軽量化及びコストダウンを図る上で極めて重要な課
題である。
【0005】そこで、本発明は部品点数を削減できかつ
スイッチング損失やノイズ等を低減できるトランス接続
型DC−DCコンバータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるトランス接
続型DC−DCコンバータは、直流電源とトランスの1
次巻線とスイッチング素子とが直列に接続され、前記ス
イッチング素子をオン・オフ動作させることにより前記
トランスの2次巻線から整流平滑回路を介して前記直流
電源の電圧とは異なる電圧の直流出力を取り出す。この
トランス接続型DC−DCコンバータでは、前記トラン
スの1次巻線と前記スイッチング素子との間に接続され
た共振用リアクトルと、前記トランスの1次巻線及び前
記共振用リアクトルの接続点に一端が接続された第1の
共振用コンデンサと、該第1の共振用コンデンサの他端
と前記直流電源の一端との間に接続された第1の整流素
子と、前記共振用リアクトル及び前記スイッチング素子
の接続点に一端が接続された第2の整流素子と、該第2
の整流素子の他端と前記直流電源の他端との間に接続さ
れた第2の共振用コンデンサと、前記第1の整流素子及
び前記第1の共振用コンデンサの接続点と前記第2の共
振用コンデンサ及び前記第2の整流素子の接続点との間
に接続された第3の整流素子とを備え、前記スイッチン
グ素子がオフ状態となったときに前記第1の共振用コン
デンサが放電されると共に前記第2の共振用コンデンサ
が正弦波状に充電されて行き、前記スイッチング素子が
オン状態となったときに前記第2の共振用コンデンサが
放電されると共に前記第1及び第2の共振用コンデンサ
と前記共振用リアクトルとが共振して前記スイッチング
素子に共振電流が流れる。
【0007】スイッチング素子をオンした状態でスイッ
チング素子をオフ状態に切り替えると、トランスの1次
巻線及びスイッチング素子に流れていた電流がそれぞれ
第1及び第2の共振用コンデンサに流れる電流に切り替
わり、第1の共振用コンデンサが放電されると共に第2
の共振用コンデンサが正弦波状に充電されて行く。これ
により、スイッチング素子の両端の電圧が0Vから正弦
波状に上昇するので、スイッチング素子のターンオフ時
におけるゼロ電圧スイッチング(ZVS)が達成され、
スイッチング素子のターンオフ時のスイッチング損失を
低減することができる。また、スイッチング素子をオフ
状態からオン状態にすると、第2の共振用コンデンサが
放電されると共に第1及び第2の共振用コンデンサと共
振用リアクトルとが共振してスイッチング素子に共振電
流が流れる。これにより、スイッチング素子の電流が0
から正弦波状に増加するので、スイッチング素子のター
ンオン時におけるゼロ電流スイッチング(ZCS)が達
成され、スイッチング素子のターンオン時のスイッチン
グ損失を低減することができる。以上により、スイッチ
ング素子のオン・オフ動作時のスイッチング損失を低減
することができる。これと共に、スイッチング素子のタ
ーンオフ及びターンオン時に発生するスパイク状のサー
ジ電圧及び電流は、共振用コンデンサ及び共振用リアク
トルの共振作用により吸収され、スイッチング素子の電
圧及び電流波形の立下り及び立上りが緩やかになるの
で、スイッチング素子のオン・オフ動作時のサージ電圧
及び電流を低減することができる。更に、スイッチング
素子のターンオン時においてトランスの1次巻線から共
振用リアクトルを介してスイッチング素子に流れるサー
ジ電流が共振用リアクトルの自己誘導作用により吸収さ
れ、スイッチング素子に流れる電流が0から緩やかに増
加する。このため、従来必要とした限流用リアクトルが
不要となり部品点数を削減できると共に、スイッチング
素子のターンオン時におけるゼロ電流スイッチングをよ
り確実にしてスイッチング素子のターンオン時のスイッ
チング損失やノイズをより低減することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるトランス接続
型DC−DCコンバータの一実施形態を図1及び図2に
基づいて説明する。但し、図1では図5に示す箇所と実
質的に同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省
略する。本実施形態のトランス接続型DC−DCコンバ
ータは、図5に示すトランス接続型DC−DCコンバー
タにおける共振用リアクトル12の接続位置をトランス
2の1次巻線2aとトランジスタ3との間に変更したも
のである。また、トランス2は理想的に製作された漏洩
インダクタンスのないトランスを使用しても構わない。
その他の構成は、図5のトランス接続型DC−DCコン
バータと同一である。
【0009】次に、図1に示すトランス接続型DC−D
Cコンバータの動作について説明する。図2(A)に示す
ようにt1以前においてトランジスタ3がオン状態のと
きは、図2(G)、(E)及び(B)に示すようにトランス2
の1次巻線2a、共振用リアクトル12及びトランジス
タ3に電流I0が流れている。このとき、トランス2及
び共振用リアクトル12にエネルギが蓄積され、図2
(F)に示すように第1の共振用コンデンサ8は図1に示
す極性で直流電源1の電圧Eまで充電されている。一
方、トランス2の2次巻線2bには1次巻線2aの電圧と
は逆極性の電圧が誘起されるので、整流ダイオード4は
非導通状態で電流が流れず、平滑コンデンサ5から負荷
6に電流が流れている。
【0010】図2(A)に示すように、t1において制御
回路7からトランジスタ3のベース端子に付与された制
御パルス信号電圧VBが高レベルから低レベルになり、
トランジスタ3がオン状態からオフ状態になると、図2
(G)及び(I)に示すようにトランス2の1次巻線2aに
流れていた電流ITが第1の共振用コンデンサ8に流れ
る電流IC1に切り替わる。これと共に、図2(B)及び
(H)に示すようにトランジスタ3に流れていた電流ITR
が直ちに第2のダイオード10を介して第2の共振用コ
ンデンサ11に流れる電流に切り替わる。このとき、第
1の共振用コンデンサ8が放電して第1の共振用コンデ
ンサ8に流れる電流IC1が図2(I)に示すように正弦波
状に減少して行くと共に、図2(F)に示すように第1の
共振用コンデンサ8の両端の電圧VC1が直流電源1の電
圧Eから正弦波状に降下して行く。これに伴って、図2
(H)に示すように第2の共振用コンデンサ11に流れる
電流IC2が余弦波状に増加して第2の共振用コンデンサ
11が充電されて行き、図2(D)に示すように第2の共
振用コンデンサ11の両端の電圧VC2が0Vから正弦波
状に上昇する。これと同時に、共振用リアクトル12か
ら蓄積されたエネルギが放出され、図2(E)に示すよう
に共振用リアクトル12の電流ILが余弦波状に降下し
て行く。これにより、図2(C)に示すようにトランジス
タ3の両端の電圧VTRが0Vから正弦波状に上昇する。
このため、トランジスタ3のターンオフ時は電圧波形と
電流波形の重なりが少ないゼロ電圧スイッチングとな
る。
【0011】図2(F)に示すように、t2において第1
の共振用コンデンサ8の両端の電圧VC1が0Vになる
と、第1のダイオード9が非導通状態になるので、トラ
ンス2の1次巻線2aには電流が流れなくなり、図2
(G)に示すようにトランス2の1次巻線2aに流れる電
流ITが0となる。また、図2(E)に示すように共振用
リアクトル12の電流ILが0となる。これと同時に、
図2(D)に示すように第2の共振用コンデンサ11の両
端の電圧VC2が直流電源1の電圧Eに達し、トランジス
タ3の両端の電圧VTRが図2(C)に示すように直流電源
1の電圧Eに等しくなる。このとき、トランス2の2次
巻線2bに逆起電力が発生して整流ダイオード4が導通
状態となり、トランス2に蓄積されたエネルギが2次巻
線2bから整流ダイオード4を介して負荷6へ放出され
ると共に、平滑コンデンサ5が充電される。
【0012】図2(A)に示すように、t3において制御
回路7からトランジスタ3のベース端子に付与された制
御パルス信号電圧VBが低レベルから高レベルになり、
トランジスタ3がオフ状態からオン状態になると、図2
(C)に示すようにトランジスタ3の両端の電圧VTRが速
やかに0Vまで降下する。これと同時に、第2の共振用
コンデンサ11が放電を開始し、第1及び第2の共振用
コンデンサ8、11と共振用リアクトル12とが共振し
て第2の共振用コンデンサ11、第3のダイオード1
3、第1の共振用コンデンサ8、共振用リアクトル12
及びトランジスタ3の経路で共振電流が流れる。このと
きの第1及び第2の共振用コンデンサ8、11に流れる
電流IC1、IC2の波形はそれぞれ図2(I)及び(H)に示
す通りとなる。このとき、第1の共振用コンデンサ8が
余弦波状に充電されて行き、図2(F)に示すように第1
の共振用コンデンサ8の両端の電圧VC1が0Vから余弦
波状に上昇して行く。これと共に、第2の共振用コンデ
ンサ11の両端の電圧VC2が図2(D)に示すように電圧
Eから余弦波状に降下して行く。また、トランジスタ3
のターンオン時においてトランス2の1次巻線2aから
共振用リアクトル12を介してトランジスタ3に流れる
電流は、共振用リアクトル12の自己誘導作用により0
から直線的に増加して行く。これにより、トランス2の
1次巻線2a、共振用リアクトル12及びトランジスタ
3のそれぞれに流れる電流IT、IL、ITRが図2(G)、
(E)及び(B)に示すように0から直線的に増加して行
く。その後、図2(E)、(B)及び(G)に示すように、t
4において共振用リアクトル12及びトランジスタ3の
電流IL、ITRがトランス2の1次巻線2aの電流I0
等しくなると、t4以降は共振用リアクトル12及びト
ランジスタ3の電流IL、ITRが正弦波状に増加して行
く。したがって、トランジスタ3のターンオン時におい
て電圧波形と電流波形の重なりが少ないゼロ電流スイッ
チングとなる。
【0013】図2(E)に示すように、t5において共振
用リアクトル12の電流ILが再びI0に等しくなると、
第1及び第2の共振用コンデンサ8、11の両端の電圧
C1、VC2が図2(F)及び(D)に示すようにそれぞれ直
流電源1の電圧E及び0Vとなる。このとき、トランジ
スタ3の電流ITRの共振電流分が0となるので、図2
(B)に示すようにトランス2の1次巻線2aの電流I0
等しくなり、t5以降は直流電源1からトランス2の1
次巻線2a、共振用リアクトル12及びトランジスタ3
に電流I0が流れる。これにより、トランス2にエネル
ギが蓄積されると共に整流ダイオード4が非導通状態と
なり、平滑コンデンサ5が放電して負荷6に電流が流れ
る。
【0014】上記のように、本実施形態ではトランジス
タ3のターンオフ及びターンオン時においてゼロ電圧又
はゼロ電流スイッチングが達成されるので、トランジス
タ3のオン・オフ動作時の電力損失、即ちスイッチング
損失を低減することができる。また、トランジスタ3の
ターンオフ及びターンオン時に発生するスパイク状のサ
ージ電圧及びサージ電流は、第1及び第2の共振用コン
デンサ8、11と共振用リアクトル12との共振作用に
より吸収され、トランジスタ3の電圧及び電流波形の立
上り及び立下りが緩やかになるので、トランジスタ3の
オン・オフ動作時のサージ電圧、サージ電流及びノイズ
を低減することができる。更に、トランジスタ3のター
ンオン時においてトランス2の1次巻線2aから共振用
リアクトル12を介してトランジスタ3に流れるサージ
電流は共振用リアクトル12の自己誘導作用により吸収
され、トランジスタ3に流れる電流ITRが0から緩やか
に増加する。このため、トランス2が漏洩インダクタン
スのない理想的なトランスである場合においても従来必
要とした限流用リアクトルが不要であり、部品点数の削
減が可能である。したがって、少ない部品点数でトラン
ジスタ3のターンオン時におけるゼロ電流スイッチング
をより確実にしてトランジスタ3のターンオン時のスイ
ッチング損失やノイズをより低減することができる。
【0015】本発明の実施態様は前記の実施形態に限定
されず、種々の変更が可能である。例えば、上記の実施
形態ではスイッチング素子として接合型パワートランジ
スタを使用した例を示したが、FET(電界効果トラン
ジスタ)、SCR(逆阻止3端子サイリスタ)等の他の
スイッチング素子を使用してもよい。また、トランス2
の2次巻線2bを巻数のそれぞれ異なる複数の巻線に分
割し、各2次巻線に整流平滑回路をそれぞれ接続してマ
ルチ出力のDC−DCコンバータとすることも可能であ
る。更に、上記の実施形態ではトランジスタ3がオン期
間中のとき整流ダイオード4が非導通状態であるフライ
バック型のDC−DCコンバータへの適用例を示した
が、トランジスタ3がオン期間中のとき整流ダイオード
4が導通状態であるフォワード型のDC−DCコンバー
タにも適用が可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、従来必要とした限流用
リアクトル等の大形重量部品を不要にして部品点数を削
減できると共にスイッチング損失やノイズ等を低減でき
るので、小形・軽量・低コストでかつ低損失・低ノイズ
のトランス接続型DC−DCコンバータの実現が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すトランス接続型D
C−DCコンバータの電気回路図
【図2】 図1の回路の各部の電圧及び電流を示す波形
【図3】 従来のトランス接続型DC−DCコンバータ
を示す電気回路図
【図4】 図3の回路のスイッチング電圧波形とスイッ
チング電流波形との重複部分を示す波形図
【図5】 図3の回路におけるスイッチング特性の改善
例を示す電気回路図
【図6】 図5の回路の変更実施形態を示す電気回路図
【符号の説明】
1...直流電源、2...トランス、2a...1次
巻線、2b...2次巻線、3...トランジスタ(ス
イッチング素子)、4...整流ダイオード、5...
平滑コンデンサ、6...負荷、7...制御回路、
8,11...第1,第2の共振用コンデンサ、9,1
0,13...、第1〜第3のダイオード(第1〜第3
の整流素子)、12...共振用リアクトル、1
4...限流用リアクトル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源とトランスの1次巻線とスイッ
    チング素子とが直列に接続され、前記スイッチング素子
    をオン・オフ動作させることにより前記トランスの2次
    巻線から整流平滑回路を介して前記直流電源の電圧とは
    異なる電圧の直流出力を取り出すトランス接続型DC−
    DCコンバータにおいて、 前記トランスの1次巻線と前記スイッチング素子との間
    に接続された共振用リアクトルと、前記トランスの1次
    巻線及び前記共振用リアクトルの接続点に一端が接続さ
    れた第1の共振用コンデンサと、該第1の共振用コンデ
    ンサの他端と前記直流電源の一端との間に接続された第
    1の整流素子と、前記共振用リアクトル及び前記スイッ
    チング素子の接続点に一端が接続された第2の整流素子
    と、該第2の整流素子の他端と前記直流電源の他端との
    間に接続された第2の共振用コンデンサと、前記第1の
    整流素子及び前記第1の共振用コンデンサの接続点と前
    記第2の共振用コンデンサ及び前記第2の整流素子の接
    続点との間に接続された第3の整流素子とを備え、 前記スイッチング素子がオフ状態となったときに前記第
    1の共振用コンデンサが放電されると共に前記第2の共
    振用コンデンサが正弦波状に充電されて行き、前記スイ
    ッチング素子がオン状態となったときに前記第2の共振
    用コンデンサが放電されると共に前記第1及び第2の共
    振用コンデンサと前記共振用リアクトルとが共振して前
    記スイッチング素子に共振電流が流れることを特徴とす
    るトランス接続型DC−DCコンバータ。
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