JP3593837B2 - フライバック形dc−dcコンバータ - Google Patents
フライバック形dc−dcコンバータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3593837B2 JP3593837B2 JP03607997A JP3607997A JP3593837B2 JP 3593837 B2 JP3593837 B2 JP 3593837B2 JP 03607997 A JP03607997 A JP 03607997A JP 3607997 A JP3607997 A JP 3607997A JP 3593837 B2 JP3593837 B2 JP 3593837B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transformer
- converter
- flyback type
- snubber
- semiconductor switch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Dc-Dc Converters (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、構成する半導体スイッチ素子のスイッチングに伴って発生するノイズを抑制することができるフライバック形DC−DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、この種のフライバック形DC−DCコンバータの従来例を示す回路構成図である。
図9において、1は端子電圧がVI の直流電源、10はフライバック形DC−DCコンバータを示し、フライバック形DC−DCコンバータ10は変圧器11と、半導体スイッチ素子としてのIGBT12と、変圧器11の一次巻線の両端に接続されたツェナーダイオード13とクランプダイオード14と、変圧器11の二次巻線の両端に接続された整流ダイオード15と平滑コンデンサ16と、駆動回路17と、ゲート抵抗18とから構成されている。
【0003】
図9においては、IGBT12がオンしているときは整流ダイオード15がオンしないような極性になっている。このため、変圧器11の一次側に励磁電流のみが流れ、励磁エネルギーが蓄えられる。IGBT12がオフすると変圧器11の一次巻線の電圧極性が反転し、整流ダイオード15がオンし、励磁エネルギーが平滑コンデンサ16に放出される。このとき整流ダイオード15の電流は直線的に減少し、零となるが、この整流ダイオード15に電流が流れている期間は変圧器11のリセット時間(TR )と称される。
【0004】
また、IGBT12がターンオフして変圧器11の一次巻線の電圧極性が反転したときに、反転した電圧がツェナーダイオード13のツェナー電圧(VZ )とクランプダイオード14のえん層電圧(VD )との和を越えると、ツェナーダイオード13とクランプダイオード14とが共にオンし、IGBT12に印加される過電圧を抑制する動作を行っている。
【0005】
このフライバック形DC−DCコンバータ10の出力電圧はIGBT12をオン・オフさせる駆動信号を発生する駆動回路17により、図示しない電圧検出回路を介して平滑コンデンサ16の両端の電圧を検出し、IGBT12のオン・オフ比を変えることにより所望の値に調整される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のフライバック形DC−DCコンバータを構成する半導体スイッチ素子のスイッチング動作は、一般に数十KHz程度のオン・オフ周期とした駆動信号に基づいて行われ、このスイッチング動作により数十KHz以上の周波数成分のスイッチングノイズがこのフライバック形DC−DCコンバータから発生する。近年、前記スイッチングノイズがこのフライバック形DC−DCコンバータの負荷機器や外部機器に与える悪影響を抑制するべく、該スイッチングノイズの低減が要求されている。
【0007】
しかしながら、従来のフライバック形DC−DCコンバータにおいて、例えばIGBT12のゲート端子に接続されたゲート抵抗18の抵抗値を大きくし、IGBT12のターンオン時間とターンオフ時間とを長くして上述のスイッチングノイズの低減の要求を満たすようにすると、IGBT12のスイッチング損失が増大し、このフライバック形DC−DCコンバータの変換効率を低下させ、IGBT12の冷却部品が大型になり、IGBT12のスイッチング周波数を高くできないために変圧器11も大型になり、その結果、フライバック形DC−DCコンバータが大型化するという問題があった。
【0008】
この発明の目的は上記問題点を解決し、構成する半導体スイッチ素子のスイッチング動作時の発生ノイズを抑制することができるフライバック形DC−DCコンバータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この第1の発明は、一次側と二次側とを絶縁する変圧器と、この変圧器の一次巻線に直流入力電圧(VI )を断続的に印加する半導体スイッチ素子とを備え、前記半導体スイッチ素子がオンしているときに前記変圧器にエネルギーを蓄え、該半導体スイッチ素子がオフしているときに該変圧器の二次巻線よりエネルギーを送出するフライバック形DC−DCコンバータにおいて、
前記変圧器の一次巻線の両端に接続されるツェナー電圧(VZ )とえん層電圧(VD )との和が前記VI とほぼ等しいか又はより小さい値(VI ≧VZ +VD )のツェナーダイオードとクランプダイオードの直列回路と、前記半導体スイッチ素子としての自己消弧形素子と、前記自己消弧形素子の両端に接続されるスナバ回路と、前記自己消弧形素子をオンさせる期間はこのフライバック形DC−DCコンバータが出力する電圧に基づく値とし、該自己消弧形素子をオフさせる期間は前記変圧器の一次巻線のインダクタンス(L)と前記スナバ回路に備えるスナバコンデンサの容量(C)とに基づく時間(TO ,TO =π・(L・C)1/2 )と、該変圧器のリセット時間(TR )との和の時間(TO +TR )に基づく値とした駆動信号を該自己消弧形素子に出力する駆動回路とを備える。
【0010】
第2の発明は、前記フライバック形DC−DCコンバータにおいて、
前記変圧器の一次巻線の両端に接続されるツェナー電圧(VZ )とえん層電圧(VD )との和が前記VI とほぼ等しいか又はより小さい値(VI ≧VZ +VD )のツェナーダイオードとクランプダイオードの直列回路と、前記半導体スイッチ素子としてのMOSFETと、前記MOSFETのドレイン−ソース間に接続されるスナバ回路と、前記MOSFETをオンさせる期間はこのフライバック形DC−DCコンバータが出力する電圧に基づく値とし、該MOSFETをオフさせる期間は前記変圧器の一次巻線のインダクタンス(L)と該MOSFETの出力容量(COSS )と前記スナバ回路に備えるスナバコンデンサの容量(C)とに基づく時間(TO ,TO =π・〔L・(COSS +C)〕1/2 )と、該変圧器のリセット時間(TR )との和の時間(TO +TR )に基づく値としたゲート信号を出力する駆動回路とを備える。
【0011】
第3の発明は、前記第1又は第2の発明において、前記スナバ回路はスナバコンデンサのみからなるものとする。
第4の発明は、前記第1又は第2の発明において、前記スナバ回路はスナバコンデンサとスナバ抵抗の直列回路からなるものとする。
第5の発明は、前記第1又は第2の発明において、前記スナバ回路はスナバコンデンサとスナバ抵抗とを直列接続し、該スナバ抵抗にスナバダイオードを並列接続した回路からなるものとする。
【0012】
第6の発明は、前記フライバック形DC−DCコンバータにおいて、
前記変圧器の一次巻線の両端に接続されるツェナー電圧(VZ )とえん層電圧(VD )との和が前記VI とほぼ等しいか又はより小さい値(VI ≧VZ +VD )のツェナーダイオードとクランプダイオードの直列回路と、前記半導体スイッチ素子としてのMOSFETと、前記MOSFETをオンさせる期間はこのフライバック形DC−DCコンバータが出力する電圧に基づく値とし、該MOSFETをオフさせる期間は前記変圧器の一次巻線のインダクタンス(L)と該MOSFETの出力容量(COSS )とに基づく時間(TO ,TO =π・(L・COSS )1/2 )と、該変圧器のリセット時間(TR )との和の時間(TO +TR )に基づく値としたゲート信号を出力する駆動回路とを備える。
【0013】
さらに第7の発明は、前記第1〜第6の発明において、
前記駆動回路と半導体スイッチ素子との間に、第1抵抗と第2抵抗とを直列接続し、該半導体スイッチ素子側をアノードとした駆動ダイオードが該第1抵抗に並列接続された回路を挿入する。
この発明において、構成する前記半導体スイッチ素子がターンオフし、変圧器が先述のリセット時間(TR )を終了した後、スナバ回路を構成するスナバコンデンサと、変圧器の一次巻線のインダクタンスとで共振減少を起こす。この共振減少による電圧の変化は以下の数式を解くことで得られる。
【0014】
【数1】
VI =L・di/dt+(1/C)∫idt …(1)
ここで、VI :直流入力電圧
L :変圧器の一次巻線のインダクタンス
C :スナバコンデンサの容量
スナバコンデンサの電圧(VC )の初期条件は式(2)で表される。
【0015】
【数2】
VC =VI +VZD …(2)
ここで、VZD:ツェナー電圧(VZ )とえん層電圧(VD )との和
時刻tにおけるスナバコンテンサの電圧(VC )は式(3)で表される。
【0016】
【数3】
VC =VZD・cos〔(1/LC)1/2 〕t+VI …(3)
式(3)において、VI =VZDとすると、t=T/2+n・Tの時点で、VC =0となる条件が得られる。ここで、T=2π・(LC)1/2 、n=0、1、2・・・である。
【0017】
すなわち、この共振の谷の部分で半導体スイッチ素子を再びオンさせれば、ターンオン時の半導体スイッチ素子のdv/dtは、この共振時のdv/dtと同等となり、半導体スイッチ素子のみに比して抑制され、先述のスイッチングノイズが減少する。さらに、ターンオン時に半導体スイッチ素子にかかる電圧は零電圧(VC =0)のため、該素子のターンオン時のスイッチング損失は原理的に零となる。
【0018】
次に、半導体スイッチ素子のターンオフ時はこのスナバコンデンサがスナバとして動作するため、該素子のdv/dtが抑制され、先述のスイッチングノイズが減少する。また、半導体スイッチ素子のターンオフ時に変圧器の一次巻線に流れている電流が、このスナバコンデンサに転流するため該素子のターンオフ時のスイッチング損失は低減される。
【0019】
このとき第2の発明は、前記共振現象を半導体スイッチ素子としてのMOSFETの出力容量(COSS )とスナバコンデンサの容量とを考慮に入れて行わせ、また、第6の発明は前記MOSFETの出力容量(COSS )と変圧器の一次巻線のインダクタンスとによる共振現象を行わせるようにしている。
さらに第7の発明は、前記駆動回路と半導体スイッチ素子との間に付加した前記第1抵抗と第2抵抗と駆動ダイオードとにより、上述の作用に加えて半導体スイッチ素子のターンオン時間をより長くし、該素子のスイッチング損失を許容値以内に抑えつつ、スイッチングノイズを低減できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図であり、図9に示した従来例と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち図1に示したフライバック形DC−DCコンバータ20においては、変圧器11の一次巻線の両端に接続されるツェナーダイオード21のツェナー電圧(VZ )と、クランプダイオード22のえん層電圧(VD )との和が直流電源1の端子電圧(VI )とほぼ等しいか又はより小さい値(VI ≧VZ +VD )に選定され、IGBT12のコレクタ−エミッタ間に接続されるスナバ回路としてのスナバコンデンサ23を備えている。
【0021】
このフライバック形DC−DCコンバータ20の動作を、図2に示す動作波形図を参照しつつ、以下に説明する。なお、図2(ロ)において、太実線の波形はこの発明のフライバック形DC−DCコンバータ20の動作を示し、太破線は従来のフライバック形DC−DCコンバータ10の動作を示している。
先ず、駆動回路17からの駆動信号(図2(イ)参照)がオンからオフになると、IGBT12はターンオフ動作を開始し、この時スナバコンデンサ23がスナバとして動作するため、IGBT12のコレクタ−エミッタ間電圧(VCE)の変化率は図2(ロ)の太実線に示す如く抑制され、スイッチングノイズが減少する。また、IGBT12のターンオフ時に変圧器11の一次巻線に流れているで流が、このスナバコンデンサ23に転流するためIGBT12のターンオフ時のスイッチング損失は低減される。
【0022】
次にIGBT12がターンオフを完了し、変圧器11が先述のリセット時間(TR )を終了した後、スナバコンデンサ23の容量(C)と、変圧器11の一次巻線のインダクタンス(L)とで共振現象を起こす。この共振現象による電圧VCE)の変化は、前記式(1)〜(3)に基づき図2(ロ)の太実線に示す如く、TO を経過するとほぼ零電位となり、この時点でIGBT12を再びオンさせれば、ターンオン時のIGBT12のdv/dtは、この共振時のdv/dtと同等になり、IGBT12のみ(図2(ロ)の太破線参照)に比して抑制され、先述のスイッチング損失が減少する。さらにターンオン時にIGBT12にかかる電圧はほぼ零電位(VCE≒0)のため、ターンオン時のスイッチング損失は激減する。
【0023】
図3は、この発明の第2の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図であり、図1に示した第1の実施例と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち図3に示したフライバック形DC−DCコンバータ30においては、IGBT12のコレクタ−エミッタ間に接続されるスナバ回路としてのスナバコンデンサ31とスナバ抵抗32とを備えている。
【0024】
このフライバック形DC−DCコンバータ30の動作は、図1,2に示したフライバック形DC−DCコンバータ20とほぼ同様であるが、直流電源1の端子電圧(VI )とツェナーダイオード21のツェナー電圧(VZ )とクランプダイオード22のえん層電圧(VD )との関係がVI >VZ +VD のとき、または駆動回路17によるIGBT12のオフ期間が前記TR とTO との和より若干ずれた状態にあるときに、IGBT12をターンオンさせると、この時にはIGBT12のコレクタ−エミッタ間電圧(VCE)は零とはならないが、スナバ抵抗32によりスナバ回路からIGBT12に流れる突入電流が抑制され、スイッチング損失が軽減される。
【0025】
図4は、この発明の第3の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図であり、図1に示した第1の実施例と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち図4に示したフライバック形DC−DCコンバータ40においては、IGBT12のコレクタ−エミッタ間に接続されるスナバ回路としてのスナバコンデンサ41とスナバ抵抗42とスナバダイオード43とを備えている。
【0026】
このフライバック形DC−DCコンバータ40の動作は、図1に示したフライバック形DC−DCコンバータ20および図3に示したフライバック形DC−DCコンバータ30とほぼ同様であるが、スナバダイオード43を設けたことによりスナバ抵抗42に流れる電流はIGBT12のターンオン時のみとなり、スナバ抵抗42の発生損失が軽減される。
【0027】
図5は、この発明の第4の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図であり、図1に示した第1の実施例と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち図5に示したフライバック形DC−DCコンバータ50においては、前記半導体スイッチ素子としてのMOSFET51と、MOSFET51のドレイン−ソース間に接続されるスナバ回路としてのスナバコンデンサ52とを備えている。
【0028】
このフライバック形DC−DCコンバータ50の動作は、図1,2に示したフライバック形DC−DCコンバータ20とほぼ同様であるが、先述の変圧器11のリセット時間(TR )の終了後の共振現象は、変圧器11の一次巻線のインダクタンス(L)と、MOSFET52の出力容量(COSS )と、スナバコンデンサ52の容量(C)とに基づいて行われ、時間TO (TO =π・〔L・(COSS +C〕)1/2 )が経過したときにMOSFET51を再びオンさせる。
【0029】
図6は、この発明の第5の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図であり、図1に示した第1の実施例と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち図6に示したフライバック形DC−DCコンバータ60においては、前記半導体スイッチ素子としてのMOSFET61と駆動回路62とゲート抵抗63とを備え、その動作は図1,2に示したフライバック形DC−DCコンバータ20とほぼ同様であるが、先述の変圧器11のリセット時間(TR )の終了後の共振現象は、変圧器11の一次巻線のインダクタンス(L)と、MOSFET61の出力容量(COSS )とに基づいて行われ、時間TO (TO =π・(L・COSS )1/2 )が経過したときにMOSFET61を再びオンさせる。
【0030】
なお、このフライバック形DC−DCコンバータ60において、駆動回路62とゲート抵抗63とによりM0SFET61の出力容量(COSS )が直流電源1の端子電圧に依存することに対応して、図示しない電圧検出器で直流電源1の端子電圧を検出し、この検出値を駆動回路62に入力してMOSFET61のオフ期間を可変できるように構成してもよい
図7は、この発明の第6の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図であり、図1に示した第1の実施例と同一機能を有するものには同一符号を付している。
【0031】
すなわち図7に示したフライバック形DC−DCコンバータ70においては、駆動回路17とIGBT12のゲート端子との間にゲート抵抗71,72とゲートダイオード73とを備え、その動作は図1,2に示したフライバック形DC−DCコンバータ20とほぼ同様であるが、IGBT12のターンオン時はゲート抵抗71,72によりターンオン時間をより長くしてdv/dtを抑制することができる。
【0032】
図8は、この発明の第7の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図であり、図6に示した第5の実施例と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち図8に示したフライバック形DC−DCコンバータ80においては、駆動回路62とMOSFET61のゲート端子との間にゲート抵抗81,82とゲートダイオード83とを備え、その動作は図6に示したフライバック形DC−DCコンバータ60とほぼ同様であるが、MOSFET61のターンオン時はゲート抵抗81,82によりターンオン時間をより長くしてdv/dtを抑制することができる。
【0033】
【発明の効果】
この発明によれば、上述の如く半導体スイッチ素子に並列接続されたスナバ回路のスナバコンデンサの容量、及び又は半導体スイッチ素子の出力容量と変圧器の一次巻線のインダクタンスとの共振現象を積極的に利用することにより、従来例に比してスイッチングノイズを10分の1程度に減少させることができ、且つスイッチング損失も軽減するので、フライバック形DC−DCコンバータのスイッチングノイズを抑制しつつ、小型化することが可能である。
【0034】
この発明のフライバック形DC−DCコンバータはインバータの制御電源とし、該インバータで給電される交流電動機を各種産業機器の駆動源とする用途に最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の第1の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図
【図2】図1の動作を説明する波形図
【図3】発明の第2の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図
【図4】発明の第3の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図
【図5】発明の第4の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図
【図6】発明の第5の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図
【図7】発明の第6の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図
【図8】発明の第7の実施例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図
【図9】従来例を示すフライバック形DC−DCコンバータの回路構成図
【符号の説明】
1…直流電源、10,20,30,40,50,60,70…フライバック形DC−DCコンバータ、11…変圧器、12…IGBT、13…ツェナーダイオード、14…クランプダイオード、15…整流ダイオード、16…平滑コンデンサ、17,62…駆動回路、18,71,72,81,82…ゲート抵抗、21…ツェナーダイオード、22…クランプダイオード、23,31,41,52…スナバコンデンサ、32,42…スナバ抵抗、43…スナバダイオード、51,61…MOSFET、73,83…ゲートダイオード。
Claims (7)
- 一次側と二次側とを絶縁する変圧器と、この変圧器の一次巻線に直流入力電圧(VI )を断続的に印加する半導体スイッチ素子とを備え、
前記半導体スイッチ素子がオンしているときに前記変圧器にエネルギーを蓄え、該半導体スイッチ素子がオフしているときに該変圧器の二次巻線よりエネルギーを送出するフライバック形DC−DCコンバータにおいて、
前記変圧器の一次巻線の両端に接続されるツェナー電圧(VZ )とえん層電圧(VD )との和が前記VI とほぼ等しいか又はより小さい値(VI ≧VZ +VD )のツェナーダイオードとクランプダイオードの直列回路と、
前記半導体スイッチ素子としての自己消弧形素子と、
前記自己消弧形素子の両端に接続されるスナバ回路と、
前記自己消弧形素子をオンさせる期間はこのフライバック形DC−DCコンバータが出力する電圧に基づく値とし、該自己消弧形素子をオフさせる期間は前記変圧器の一次巻線のインダクタンス(L)と前記スナバ回路に備えるスナバコンデンサの容量(C)とに基づく時間(TO ,TO =π・(L・C)1/2 )と、該変圧器のリセット時間(TR )との和の時間(TO +TR )に基づく値とした駆動信号を該自己消弧形素子に出力する駆動回路とを備えたことを特徴とするフライバック形DC−DCコンバータ。 - 一次側と二次側とを絶縁する変圧器と、この変圧器の一次巻線に直流入力電圧(VI )を断続的に印加する半導体スイッチ素子とを備え、
前記半導体スイッチ素子がオンしているときに前記変圧器にエネルギーを蓄え、該半導体スイッチ素子がオフしているときに該変圧器の二次巻線よりエネルギーを送出するフライバック形DC−DCコンバータにおいて、
前記変圧器の一次巻線の両端に接続されるツェナー電圧(VZ )とえん層電圧(VD )との和が前記VI とほぼ等しいか又はより小さい値(VI ≧VZ +VD )のツェナーダイオードとクランプダイオードの直列回路と、
前記半導体スイッチ素子としてのMOSFETと、
前記MOSFETのドレイン−ソース間に接続されるスナバ回路と、
前記MOSFETをオンさせる期間はこのフライバック形DC−DCコンバータが出力する電圧に基づく値とし、該MOSFETをオフさせる期間は前記変圧器の一次巻線のインダクタンス(L)と該MOSFETの出力容量(COSS )と前記スナバ回路に備えるスナバコンデンサの容量(C)とに基づく時間(TO ,TO =π・〔L・(COSS +C)〕1/2 )と、該変圧器のリセット時間(TR )との和の時間(TO +TR )に基づく値としたゲート信号を出力する駆動回路とを備えたことを特徴とするフライバック形DC−DCコンバータ。 - 請求項1又は請求項2に記載のフライバック形DC−DCコンバータにおいて、
前記スナバ回路はスナバコンデンサのみからなることを特徴とするフライバック形DC−DCコンバータ。 - 請求項1又は請求項2に記載のフライバック形DC−DCコンバータにおいて、
前記スナバ回路はスナバコンデンサとスナバ抵抗の直列回路からなることを特徴とするフライバック形DC−DCコンバータ。 - 請求項1又は請求項2に記載のフライバック形DC−DCコンバータにおいて、
前記スナバ回路はスナバコンデンサとスナバ抵抗とを直列接続し、該スナバ抵抗にスナバダイオードを並列接続した回路からなることを特徴とするフライバック形DC−DCコンバータ。 - 一次側と二次側とを絶縁する変圧器と、この変圧器の一次巻線に直流入力電圧(VI )を断続的に印加する半導体スイッチ素子とを備え、
前記半導体スイッチ素子がオンしているときに前記変圧器にエネルギーを蓄え、該半導体スイッチ素子がオフしているときに該変圧器の二次巻線よりエネルギーを送出するフライバック形DC−DCコンバータにおいて、
前記変圧器の一次巻線の両端に接続されるツェナー電圧(VZ )とえん層電圧(VD )との和が前記VI とほぼ等しいか又はより小さい値(VI ≧VZ +VD )のツェナーダイオードとクランプダイオードの直列回路と、
前記半導体スイッチ素子としてのMOSFETと、
前記MOSFETをオンさせる期間はこのフライバック形DC−DCコンバータが出力する電圧に基づく値とし、該MOSFETをオフさせる期間は前記変圧器の一次巻線のインダクタンス(L)と該MOSFETの出力容量(COSS )とに基づく時間(TO ,TO =π・(L・COSS )1/2 )と、該変圧器のリセット時間(TR )との和の時間(TO +TR )に基づく値としたゲート信号を出力する駆動回路とを備えたことを特徴とするフライバック形DC−DCコンバータ。 - 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のフライバック形DC−DCコンバータにおいて、
前記駆動回路と半導体スイッチ素子との間に、第1抵抗と第2抵抗とを直列接続し、該半導体スイッチ素子側をアノードとした駆動ダイオードが該第1抵抗に並列接続された回路を挿入したことを特徴とするフライバック形DC−DCコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03607997A JP3593837B2 (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | フライバック形dc−dcコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03607997A JP3593837B2 (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | フライバック形dc−dcコンバータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10234180A JPH10234180A (ja) | 1998-09-02 |
JP3593837B2 true JP3593837B2 (ja) | 2004-11-24 |
Family
ID=12459743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03607997A Expired - Fee Related JP3593837B2 (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | フライバック形dc−dcコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3593837B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010109832A (ko) * | 2000-06-02 | 2001-12-12 | 윌리암 존 넬슨 | 새로운 전압 제한형 소자를 이용한 스너버 회로 |
KR20040031503A (ko) * | 2002-10-07 | 2004-04-13 | 삼성전자주식회사 | 스너버 회로 및 이에 적합한 스위칭 모드 파워 서플라이 |
US9131549B2 (en) * | 2012-04-12 | 2015-09-08 | Koninklijke Philips N.V. | Digital communication interface circuit for line-pair with individually adjustable transition edges |
CN110120749A (zh) * | 2019-06-13 | 2019-08-13 | 重庆线易电子科技有限责任公司 | 电力转换器及芯片 |
-
1997
- 1997-02-20 JP JP03607997A patent/JP3593837B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10234180A (ja) | 1998-09-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003324956A (ja) | 直列共振型ブリッジインバータ回路の制御方法及び直列共振型ブリッジインバータ回路 | |
JPH11285248A (ja) | スナバ回路、そのスナバ回路を用いたスイッチング電源、及びサージ電圧吸収方法 | |
JP4605532B2 (ja) | 多出力型スイッチング電源装置 | |
JP3593837B2 (ja) | フライバック形dc−dcコンバータ | |
JP2004266976A (ja) | 電源装置 | |
JP2001298944A (ja) | 直流―直流変換器 | |
JP2001054279A (ja) | スナバ回路 | |
JPH08308219A (ja) | チョッパ型dc−dcコンバータ | |
JP3033085B2 (ja) | 降圧型dc−dcコンバータ | |
JP2002119055A (ja) | Dc−dcコンバータ | |
JP2003180075A (ja) | Dc−dcコンバータ制御方法 | |
JP4304751B2 (ja) | ターンオンロスを改善したリンギングチョークコンバータ | |
JP3351482B2 (ja) | 絶縁形スイッチング電源 | |
JP2858412B2 (ja) | トランス接続型dc−dcコンバータ | |
JP3429420B2 (ja) | スイッチング電源 | |
JP3104875B2 (ja) | 昇圧型dc−dcコンバータ | |
JP3456839B2 (ja) | スイッチング電源 | |
JP2000184710A (ja) | トランス絶縁型dc−dcコンバータ | |
JP6717426B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP2962388B2 (ja) | 二石式絶縁形スイッチング電源 | |
JP3138998B2 (ja) | トランス絶縁型dc−dcコンバータ | |
JP2993635B2 (ja) | トランス接続型dc−dcコンバータ | |
JP2006115673A (ja) | 部分共振型他励式スイッチング電源装置 | |
JP2532203Y2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH09252576A (ja) | 直流−直流変換装置のスナバ回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040513 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040525 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040810 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040823 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070910 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910 Year of fee payment: 5 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910 Year of fee payment: 7 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910 Year of fee payment: 7 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |